JP2013159467A - 糸貯留装置、及び、この糸貯留装置を備えた糸巻取装置 - Google Patents

糸貯留装置、及び、この糸貯留装置を備えた糸巻取装置 Download PDF

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Abstract

【課題】糸貯留ローラを軽量化して、糸貯留ローラの機敏な回転制御を実現すること。
【解決手段】巻取ユニット2は、給糸部3と、パッケージ巻取部4と、給糸部3とパッケージ巻取部4の間に配置された糸貯留装置22を備えている。糸貯留装置22は、回転することによって糸が巻き付けられる円筒状の糸貯留ローラ40を有する。糸貯留ローラ40は、非金属材料である樹脂材料で形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、糸を貯留する糸貯留装置、及び、この糸貯留装置を備えた糸巻取装置に関する。
特許文献1には、給糸ボビンから解舒された糸を、スラブ等の糸欠陥を除去しつつ巻き返して、パッケージを形成する自動ワインダが開示されている。特許文献1の自動ワインダは、給糸ボビンと、糸を巻き取るパッケージ巻取部との間に、糸継装置や糸貯留装置等の各種装置を備える。糸継装置は、給糸ボビンの交換時や、糸欠陥除去の際の糸切断実行時、あるいは、突発的な糸切れの発生時に、パッケージ側の糸と給糸ボビン側の糸を繋ぐものである。また、糸貯留装置は、回転する糸貯留ローラ(回転貯留ドラム)を有し、この糸貯留ローラに糸を巻き付けることによって、パッケージに巻取られる前の糸を一時的に貯留する。
上記の自動ワインダにおいて、パッケージ巻取部による糸の巻取中においては、給糸ボビンとパッケージ巻取部の間に配置された糸貯留装置の糸貯留ローラは、給糸ボビンから解舒された糸を巻取る一方で、この糸貯留ローラに巻き付けられている糸がパッケージ巻取部に向けて解舒される。また、この糸貯留ローラは、一定量の糸が巻き付けられた状態で回転している。一方、糸継装置による糸継を行う際には給糸貯留ローラの回転を停止させる。この糸継時には、給糸ボビンからは糸が供給されなくなるが、糸貯留ローラに一定量の糸が貯留されているため、糸貯留ローラの糸が解舒されてパッケージ巻取部に巻き取られていく。このように、糸継時においても、パッケージ巻取部による糸の巻取を停止させずに、継続して行うことができる。
国際公開第2011/040545号
上述の特許文献1の糸貯留装置は、回転する糸貯留ローラに糸を巻き付けることによって糸を貯留する方式のものである。ここで、パッケージ巻取部の巻取速度が大きい場合には、糸継動作中に糸貯留装置に貯留されている糸が早くなくなっていくため、糸貯留装置の糸貯留量は多いことが望ましい。しかし、糸貯留装置で貯留可能な糸量は、糸貯留ローラの大きさ(外径や長さ)に比例する。つまり、糸貯留量を増やすには糸貯留ローラを大きなものとする必要があり、その結果、糸貯留ローラの慣性モーメントが大きくなる。この場合、糸継を開始する際に糸貯留ローラを速やかに停止できなくなるなど、ローラの回転を機敏に制御することが困難となる。あるいは、糸貯留ローラを回転駆動するために大型のモータを採用することも可能ではあるが、大きなコストアップとなり、また、エネルギー消費の点でも不利である。
本発明の目的は、糸貯留ローラを軽量化して、糸貯留ローラの機敏な回転制御を実現することにある。
課題を解決するための手段及び発明の効果
第1の発明の糸貯留装置は、糸を貯留する糸貯留装置であって、回転することによって糸が巻き付けられる円筒状の糸貯留ローラを有し、前記糸貯留ローラが、鉄よりも比重の小さい非金属材料で形成されていることを特徴とするものである。
本発明によれば、円筒状の糸貯留ローラが、鉄よりも比重が小さい非金属材料で形成されているため、金属材料で形成されている場合と比べ、糸貯留ローラを軽量化することができる。従って、モータを大型化することなく、糸貯留ローラの機敏な回転制御が可能となる。
第2の発明の糸貯留装置は、前記第1の発明において、前記非金属材料が、樹脂材料であることを特徴とするものである。本発明によれば、糸貯留ローラの一層の軽量化が可能となる。
第3の発明の糸貯留装置は、前記第2の発明において、前記糸貯留ローラは、樹脂材料に強化繊維が配合された繊維強化樹脂で形成されていることを特徴とするものである。本発明によれば、糸貯留ローラの軽量化に加えて、高い強度を確保できる。
第4の発明の糸貯留装置は、前記第2又は第3の発明において、前記糸貯留ローラの外面のうち、少なくとも、前記糸が巻き付けられる部分が、保護層で被覆されていることを特徴とするものである。本発明によれば、糸貯留ローラの、糸が巻き付けられる部分が保護層で被覆されていることから、樹脂材料で形成された糸貯留ローラの外面に、糸の巻き付けに起因する、変形、傷、あるいは、摩耗等が生じることが抑制され、耐久性が向上する。
第5の発明の糸貯留装置は、前記第4の発明において、前記糸貯留ローラは、樹脂材料で形成され、前記糸貯留ローラの外面全体に前記保護層として金属のめっき層が施されていることを特徴とするものである。本発明によれば、糸貯留ローラの全面が、保護層としてのめっき層で保護される。また、めっきの場合は、一般的に、素材の一部にのみめっき層を形成するよりも全体にめっき層を形成する方が容易である。
第6の発明の糸貯留装置は、前記第5の発明において、前記糸貯留ローラは、ABS樹脂で形成され、前記めっき層はクロムを主成分とする層であり、前記糸貯留ローラと前記めっき層の間に、ニッケル又は銅を主成分とする下地層が形成されていることを特徴とするものである。
ABS樹脂(アクリロニトリル(Acrylonitrile)、ブタジエン(Butadiene)、スチレン(Styrene)共重合合成樹脂)は成形性が高く、糸貯留ローラの成形に好適である。また、クロムめっきは耐食性が高く、且つ、ローラ表面の硬度及び耐摩耗性の向上に優れている。但し、クロムめっきを、絶縁材料であるABS樹脂の表面に電解めっきで形成することは難しい。しかし、本発明では、ABS樹脂の表面に、無電解めっき等で形成可能なニッケル又は銅を主成分とする下地層が存在することで、クロムめっきを電解めっきで形成することが可能となる。
第7の発明の糸貯留装置は、前記第1の発明において、前記糸貯留ローラが、セラミックスで形成されていることを特徴とするものである。本発明によれば、糸貯留ローラが金属材料よりも軽いセラミックスで形成されていることから、糸貯留ローラを軽量化することができる。
第8の発明の糸貯留装置は、前記第1〜第7の何れかの発明において、前記糸貯留ローラには、前記糸貯留ローラを回転させる駆動モータの回転軸と前記糸貯留ローラとを連結するための、金属製の連結部材が取り付けられていることを特徴とするものである。本発明によれば、非金属材料からなる糸貯留ローラと、駆動モータとが、強度の高い金属製の連結部材によって連結されていることから、駆動モータのトルクが作用したときにモータとの連結部分で破損が生じにくい。
第9の発明の糸巻取装置は、給糸部と、前記給糸部から供給された糸を巻取る巻取部と、前記給糸部と前記巻取部の間に配置され、前記巻取部に巻取られる前の糸を貯留する、前記第1〜第8の何れかの発明の糸貯留装置と、前記給糸部と前記糸貯留装置の間に配置され、走行する糸の欠陥を検出して除去する糸欠陥除去装置とを備えていることを特徴とするものである。
本発明によれば、糸貯留装置が、給糸部と糸欠陥除去装置との間に配置されている。そのため、糸欠陥除去時の、給糸部から巻取部へ糸が供給されない状態においても、巻取部が糸貯留装置に貯留された糸を巻取ることにより、巻取部の巻取動作を継続して行うことができる。
第10の発明の糸巻取装置は、前記第9の発明において、前記糸欠陥除去装置は、走行する糸の欠陥を検出する糸欠陥検出装置と、前記糸欠陥検出装置により糸欠陥を検出したときに糸を切断する糸切断部と、前記糸切断部により糸が切断された後に、前記糸貯留装置側の糸端と前記給糸部側の糸端を、前記糸欠陥を除去しつつ繋ぎ合わせる糸継装置とを備えていることを特徴とするものである。
本発明では、糸欠陥検出装置によって糸欠陥が検出されたときには、まず、糸切断部により糸が切断される。その後、糸継装置が、糸貯留装置側の糸端と給糸部側の糸端とを、糸欠陥を除去しつつ繋ぎ合わせる。この一連の動作の間は、給糸部から糸が供給されないが、巻取部が、糸貯留装置の糸貯留ローラから解舒される糸を巻取ることによって、巻取動作を継続することができる。
第11の発明の糸巻取装置は、前記第10の発明において、前記巻取部の巻取動作、及び、前記糸貯留装置の前記糸貯留ローラの糸貯留動作をそれぞれ制御する制御部と、前記糸貯留装置に貯留された糸量を検出する糸量検出部と、をさらに備え、前記制御部は、前記糸切断部により糸が切断されたときに、前記糸貯留ローラの回転を停止させ、且つ、前記糸量検出部の検出結果に応じて前記巻取部の巻取動作を制御することを特徴とするものである。
本発明では、糸量検出部によって糸貯留装置の糸量が少ない状態が検出されたときには、糸貯留装置に貯留されている糸がなくなるのを防ぐために、巻取部の巻取動作を停止させたり、あるいは、巻取速度を低下させたりすることができる。
本実施形態に係る自動ワインダの1つの巻取ユニットの側面図である。 糸貯留装置の側面図である。 糸貯留ローラの断面図である。 糸貯留ローラの外面部の一部拡大断面図である。 糸欠陥検出時の糸継動作を含む、巻取に関する一連の動作のフローチャートである。
次に、本発明の実施の形態について説明する。本実施形態は、給糸ボビンから解舒された糸を巻取って巻取パッケージを形成する巻取ユニット(糸巻取装置)を多数備えた、自動ワインダに本発明を適用した一例である。自動ワインダは、1つのパッケージを形成する巻取ユニットが、一方向に多数列設された構成を有する。図1は、自動ワインダの1つの巻取ユニットの側面図である。
図1に示すように、各々の巻取ユニット1は、ボビン供給装置2、給糸部3、及び、パッケージ巻取部4と、巻取ユニット1の各部を制御するユニット制御部5を備えている。そして、巻取ユニット1は、ボビン供給装置2から供給された給糸ボビン8を給糸部3で保持しつつ、給糸ボビン8から解舒される紡績糸Yを、パッケージ巻取部4でトラバースさせながら巻取管6に巻き付けて、所定形状のパッケージPを形成する。
ボビン供給装置2は、予備の給糸ボビン8を保持可能な回転式のマガジン10を有する。そして、このマガジン10を間欠的に回転させることにより、1つの給糸ボビン8を斜めに落下させて、給糸部3へ給糸ボビン8を供給するように構成されている。
給糸部3は、給糸ボビン8を交換可能に保持するものである。詳細には、給糸ボビン8の下端部に挿入されるボビン保持具(図示省略)によって、ボビン供給装置2から供給された給糸ボビン8を略直立状態で保持する。また、給糸ボビン8の糸が全て解舒されて空になったときには、給糸部3は、跳ね板11によって給糸ボビン8を跳ね上げて給糸部3の外に排出することが可能である。
給糸部3とパッケージ巻取部4との間の糸走行経路には、給糸部3側から順に、解舒補助装置15、下糸吹上装置16、テンション付与装置17、上糸捕捉装置18、糸継装置19、ヤーントラップ20、クリアラー21、及び、糸貯留装置22が配設されている。
解舒補助装置15は、給糸ボビン8の上端部に被せられる筒体30を、糸Yの解舒が進行するに従って下降させることで、解舒中の糸Yの膨らみ(バルーン)を規制し、解舒張力を安定させる。
下糸吹上装置16は、図示しない圧縮空気源に接続されており、糸継時には、上向きの空気流を発生させることによって、給糸ボビン8側の下糸Y2を糸継装置19側に向かって吹き上げるように構成されている。
テンション付与装置17は、走行する糸Yに所定のテンションを付与するためのものである。このテンション付与装置17としては、例えば、固定櫛歯とこの固定櫛歯に対して移動可能に配設された可動櫛歯とを有する、ゲート式のものを使用できる。
上糸捕捉装置18は、図示しない負圧源に接続されており、糸継時に吸引空気流を発生させて、後述するガイド部材32によって案内されてくる、糸貯留装置22側の上糸Y1を吸引捕捉するように構成されている。
ヤーントラップ20は、図示しない負圧源に接続されており、糸継時には、下糸吹上装置16によって吹き上げられた下糸Y2を捕捉するように構成されている。
糸継装置19は、給糸ボビン8の交換時、次述のクリアラー21が糸欠陥を検出して行う糸切断時、あるいは、給糸ボビン8からの糸解舒中の糸切れ時に、給糸ボビン8側の下糸Y2と、巻取側(糸貯留装置22側)の上糸Y1とを糸継ぎするものである。この糸継装置19としては、例えば、上糸Y1の糸端と下糸Y2の糸端のそれぞれの撚り戻しを行う解撚ノズルと、解撚された両糸端に旋回空気流を作用させて撚り合わせを行う撚り掛けノズルとを有する糸継装置19(エアスプライサー)を使用できる。
クリアラー21(糸欠陥検出装置)は、給糸部3と糸貯留装置22との間の糸走行経路に配置されて、この糸走行経路を走行する糸Yの、スラブ等の糸欠陥を検出するものである。また、このクリアラー21には、クリアラー21で糸欠陥が検出されたときに糸を切断する、カッター31(糸切断部)が付設されている。
糸継装置19の側方には、略筒状のガイド部材32が、上糸捕捉装置18と糸貯留装置22との間で、通常の巻取時における直線的な糸走行経路を迂回するように配置されている。また、このガイド部材32の、図中左側の側壁には、ガイド部材32の全長にわたってスリット32aが形成されている。
糸継時には、糸貯留装置22側の上糸Y1は、後述する糸貯留装置22の上糸引出装置42によって引き出されてガイド部材32に送られ、その糸端はガイド部材32を通って上糸捕捉装置18に捕捉される。さらに、上糸捕捉装置18によって糸が引っ張られると、糸がスリットからガイド部材32の外部に引き出され、糸継装置19に導かれる。一方で、給糸ボビン8側の下糸Y2は、下糸吹上装置16によって上方へ吹き上げられる。さらに、この吹き上げられた糸は、ヤーントラップ20によって捕捉され、引っ張られることにより糸継装置19に導かれる。このようにして上糸Y1と下糸Y2が糸継装置19にセットされると、糸継装置19によって上糸Y1と下糸Y2の糸継が行われる。
尚、図示は省略するが、糸継装置19は、導かれてきた上糸Y1と下糸Y2の端部をそれぞれ切断するカッターとを有する。糸欠陥検出時の糸継においては、上記カッターによる切断時に上糸Y1に含まれる糸欠陥が除去される。この切断後、上糸Y1と下糸Y2の糸端同士が糸継される。
本実施形態において、下糸吹上装置16、上糸捕捉装置18、糸継装置19、ヤーントラップ20、クリアラー21、及び、カッター31等の装置群が、走行する糸Yから糸欠陥を検出し除去する、本願発明の「糸欠陥除去装置」に相当する。
糸貯留装置22は、糸継装置19とパッケージ巻取部4との間に配置されている。この糸貯留装置22は、パッケージ巻取部4で巻取られる前の糸Yを一時的に貯留するものである。糸貯留装置22の構成の詳細については後ほど説明する。
パッケージ巻取部4(巻取部)は、巻取管6を回転自在かつ着脱可能に支持する1対のクレードルアームを有するクレードル33と、クレードル33に支持された巻取管6の表面、又は、巻取管6に形成されたパッケージPの表面に接触可能な綾振ドラム34を備えている。そして、パッケージ巻取部4は、綾振ドラム34が巻取管6(又は、パッケージPの表面)に接触した状態で、図示しないドラム駆動モータにより綾振ドラム34を回転駆動することで、糸貯留装置22から解舒された糸を綾振りしながら巻取管6を従動回転(連れ回り)させ、巻取管6の外周にパッケージPを形成するように構成されている。
尚、本実施形態では、給糸部3とパッケージ巻取部4との間に、糸Yを貯留する糸貯留装置22が設けられていることから、何らかの理由で給糸ボビン8からの糸の解舒が中断された場合(例えば糸継装置19による糸継動作の最中)であっても、パッケージ巻取部4は、糸貯留装置22上に貯留された糸を巻き取ることができ、パッケージPの巻取を継続することが可能である。
ユニット制御部5(制御部)は、演算処理装置であるCPU(Central Processing Unit)と、CPUが実行するプログラムやプログラムに使用されるデータが記憶されているROM(Read-Only Memory)と、プログラム実行時にデータを一時記憶するためのRAM(Random Access Memory)、及び、外部とのデータの入出力を行う入出力インターフェース等で構成されている。そして、ユニット制御部5は、自動ワインダの全体制御を司る機台制御装置(図示省略)から送られた指令に基づいて、上述した巻取ユニット1の各装置の動作を制御する。
次に、糸貯留装置22について詳細に説明する。図2は、糸貯留装置22の側面図である。図1、図2に示すように、糸貯留装置22は、回転することにより糸が巻き付けられる円筒状の糸貯留ローラ40と、糸貯留ローラ40を回転駆動するローラ駆動モータ41と、糸継時に糸貯留ローラ40に巻き付けられた糸の糸端を引き出す上糸引出装置42を有する。
後で詳述するが、糸貯留ローラ40は樹脂材料で形成されている。糸貯留ローラ40は、図2に示すように、巻取ユニット1の機台に、水平方向に対してやや傾いた軸C1を中心として回転可能に支持されている。この糸貯留ローラ40の軸方向両端部には、それぞれ、端に近づくほど径が拡大するテーパ部40a,40bが形成されている。2つのテーパ部40a,40bの間の部分は径が一定の円筒部40cとなっており、円筒部40cには糸Yが巻き付けられる。そして、両端側の2つのテーパ部40a,40bによって、円筒部40cに巻き付けられた糸Yが抜け落ちることが防止される。
図3は、糸貯留ローラ40の、軸心を含む面における断面図である。円筒状の糸貯留ローラ40の内部には壁部40dが形成され、この壁部40dに金属製の連結部材48が取り付けられている。連結部材48には、ローラ駆動モータ41の回転軸41aが連結される。ローラ駆動モータ41は、DCブラシレスモータ、ステッピングモータ、サーボモータなどの位置制御可能なモータであり、糸貯留ローラ40を両方向に回転駆動可能である。このように、樹脂材料で形成されている糸貯留ローラ40と、ローラ駆動モータ41の回転軸41aとが、強度の高い金属製の連結部材48によって連結されていることから、ローラ駆動モータ41のトルクが作用したときに、このモータ41との連結部分で破損が生じにくい。
また、糸貯留ローラ40の基端側のテーパ部40aの近傍には、後述の上糸引出装置42の一部を構成するガイド筒43が配置されている。このガイド筒43の一端部は糸貯留ローラ40の表面に近接して配置されている。通常の巻取時においては、給糸ボビン8側の糸は、ガイド筒43を通って、糸貯留ローラ40の基端側のテーパ部40aに導かれる。
そして、糸貯留ローラ40を一方向に回転させたときに、ガイド筒43によって糸貯留ローラ40の基端側のテーパ部40aに案内された糸Yは、円筒部40cの基端部側(図中左側)から前の糸層を押し上げながら順次巻き付いていく。その結果、糸貯留ローラ40上に既に巻き付けられている糸は、新しく巻き付けられた糸によって押され、先端側へ順次送られる。これにより、糸貯留ローラ40の円筒部40cの外周表面において、糸Yが螺旋状に整列して基端部側から規則正しく巻き付いていく。
一方、糸貯留ローラ40の先端側(図中右側)のテーパ部40bからは、糸貯留ローラ40に巻き付けられていた糸Yが引き出されて、下流側(パッケージ巻取部4側)に送られる。また、この先端側のテーパ部40bにおいて、糸貯留ローラ40上の糸は、糸貯留ローラ40の中心軸C1の延長線上に位置する引出ガイド44を介して下流側へ引き出される。
また、糸貯留ローラ40の円筒部40cの先端部(先端側テーパ部40bとの境界部分)には、例えば、輪ゴム、Oリングなどのゴム製の環状部材45が装着されている。そして、糸貯留ローラ40に巻き付けられている糸は、上記環状部材45との間を通して解舒され、これにより、解舒される糸に適度の張力が付与されるようになっている。尚、環状部材45は、糸貯留ローラ40の先端側のテーパ部40bによって、糸貯留ローラ40からの抜け落ちが防止されている。
ところで、先にも触れたが、本実施形態では、糸貯留ローラ40は、非金属材料である樹脂材料で形成されている。糸貯留ローラ40を形成する樹脂材料としては、熱可塑性樹脂であれば、成形性に優れる、ABS樹脂(比重:1.0)(アクリロニトリル(Acrylonitrile)(比重:0.6)、ブタジエン(Butadiene)(比重:1.0)と、スチレン(Styrene)(比重:1.0)の共重合合成樹脂)や、ポリカーボネート(比重:1.2)を好適に用いることができる。熱硬化性樹脂であれば、フェノール樹脂(比重:1.25〜1.5)、不飽和ポリエステル樹脂(比重:1.1〜1.46)、エポキシ樹脂(比重:1.1〜1.2)等を好適に使用できる。上に挙げたものも含め、樹脂材料は、ステンレス鋼(比重:7.7)などの鉄系の金属材料と比べると比重がかなり低いため、金属材料で形成される場合と比較して、糸貯留ローラ40の大幅な軽量化が可能となる。
さらに、糸貯留ローラ40が、熱硬化性樹脂に強化繊維が配合された、繊維強化樹脂(FRP)で形成されてもよい。例えば、上述したフェノール樹脂等にガラス繊維が配合されたガラス繊維強化樹脂(GFRP)や、炭素繊維が配合された炭素繊維強化樹脂(CFRP)等を用いることができる。糸貯留ローラ40が繊維強化樹脂で形成されることで、糸貯留ローラ40の一層の軽量化に加えて、高い強度を確保できる。また、強化繊維によって振動減衰効果を得ることができる。
糸貯留ローラ40は、金型を用いた一般的な成形方法で成形することができる。熱可塑性樹脂であれば、射出成形によって容易に成形できる。熱硬化性樹脂であれば、トランスファー成形、圧縮成形、あるいは、射出成形で成形できる。尚、フェノール樹脂等の熱硬化性樹脂を用いれば、金型による成形時のヒケが少なくなる。また、フェノール樹脂は熱収縮率が低いため、金型の表面の精度がそのまま樹脂表面の精度となることから、表面粗さが非常に小さいものを成形できる。
また、本実施形態では、図3に示すように、糸貯留ローラ40には、ローラ駆動モータ41との連結用の、金属製の連結部材48が取り付けられる。このような場合には、糸貯留ローラ40をインサート成形で成形することが好ましい。即ち、糸貯留ローラ40を成形する金型内に、金属製の連結部材48を予め取り付けておき、その後に、金型内に樹脂材料を注入することによって、糸貯留ローラ40と連結部材48とを一体形成する。この場合、連結部材48を基準に金型をセットすることによって、連結部材48と、金型で成形される糸貯留ローラ40の位置精度が高くなる。
尚、樹脂材料は金属材料と比べると一般的に硬度が低いため、巻き付けられた糸Yによって、樹脂材料からなる糸貯留ローラ40の外面に傷や変形が生じることも考えられる。また、巻き付けられた糸Yが糸貯留ローラ40の外面に擦れることによって、摩耗が生じる虞もある。そこで、糸貯留ローラ40の外面が保護層で被覆されてもよい。これにより、樹脂材料で形成された糸貯留ローラ40の外面に、糸の巻き付けに起因する、変形、傷、あるいは、摩耗等が生じることが抑制され、耐久性が向上する。
保護層の材料は特に限定されるものではないが、耐腐食性、耐摩耗性に優れた材料を使用することが好ましい。このようなものとして、硬質クロムめっきや、DLC(Diamond-like Carbon)等が挙げられる。また、被覆方法としては、めっき(湿式めっき)、蒸着(PVD、CVD等)、塗装、溶射等を挙げることができる。また、別工程で製造した薄い金属膜を、糸貯留ローラ40の表面に貼り付けてもよい。
尚、巻き付けられた糸Yによる傷等を防止するという観点からいえば、保護層は、糸貯留ローラ40の外面のうち、少なくとも糸Yが巻き付けられる、テーパ部40a,40bや円筒部40cに設けられるとよい。但し、糸貯留ローラ40の全体を保護するという観点から、糸貯留ローラ40の外面全体が保護層で被覆されてもよい。特に、めっきの場合は、保護層を糸貯留ローラ40の全面に簡単に形成することができる。また、めっきの場合は、一般的に、素材の一部にのみめっき層を形成するよりも全体にめっき層を形成する方が容易である。
保護層がめっきで形成される場合について、一例を挙げて説明する。図4は、図3の糸貯留ローラ40の外周部の拡大断面図である。まず、樹脂材料からなる糸貯留ローラ40の外面にエッチングし、外面に凹凸を生じさせた後、Pd、Sn等の還元力の高い触媒を付加する。次に、触媒が付加された糸貯留ローラ40を化学めっき液に浸漬することで無電解めっきを行い、ニッケルあるいは銅を主成分とする下地層61を糸貯留ローラ40の外面に生成する。このように、糸貯留ローラ40の外面に、導電性を有する下地層61が形成されることで、電解めっきが可能となる。そこで、次に、電解めっきにより、下地層61の上に、保護層としてクロムを主成分とする金属めっき層60を形成する。尚、上記の説明において、「主成分」とは、各層の成分中、重量比率が最も高い成分のことをいう。
尚、上記の保護層によるコーティングの有無にかかわらず、必要に応じて、糸貯留ローラ40の外面に、ブラスト処理やバフ研磨等の物理的処理を施してもよい。
図2に戻り、糸貯留ローラ40の円筒部40cの外周面近傍には、糸貯留ローラ40の糸Yが所定の上限量以上になったことを検出する上限センサ46と、所定の下限量未満となったことを検出する下限センサ47とが配置されている。上限センサ46と下限センサ47の検出結果は、ユニット制御部5へ送られる。そして、ユニット制御部5は、これらセンサ46,47の検出結果に基づいて、糸貯留ローラ40の糸貯留量(巻き付け量)が前記上限量と前記下限量の間に収まるように、ローラ駆動モータ41を制御する。尚、上限センサ46と下限センサ47が、本願発明の「糸量検出部」に相当する。
上糸引出装置42は、給糸ボビン8の交換時、糸切時、あるいは、糸欠陥検出した後の糸切断時に、糸継装置19による糸継を行うために、糸貯留装置22側の糸(上糸Y1)の糸端を引き出す装置である。この上糸引出装置42は、先に少し触れたガイド筒43を有する。このガイド筒43の内部には、糸通路50と、この糸通路50に連通したノズル51が形成されている。ガイド筒43の一端は糸貯留ローラ40の基端側のテーパ部40aを向いており、また、ガイド筒43の他端側には、前述のガイド部材32がその上端の開口をガイド筒43に向けた状態で配置されている。また、ノズル51は圧縮空気源52に接続されるとともに、それらの間には、ユニット制御部5からの信号によって開閉する電磁弁53が設けられている。
通常の巻取時には、給糸ボビン8から解舒された糸Yが、ガイド筒43の糸通路50を通って糸貯留ローラ40の表面へと導かれる。一方、糸継時には、電磁弁53が閉から開にされ、ノズル51から糸通路50内へ圧縮空気が供給されることで、糸通路50内に、糸貯留ローラ40側からガイド部材32へ向かう空気流が発生する。この状態で、糸貯留ローラ40を、通常の巻取時とは反対側へ回転させることにより、糸貯留ローラ40上の糸Yが基端部側から解舒され、その糸端が前記の空気流によってガイド筒43内に引き込まれ、さらにガイド筒43からガイド部材32へ送り込まれる。さらに、上記のようにしてガイド部材32に送り込まれた上糸Y1の糸端が、前述した上糸捕捉装置18まで導かれて捕捉されることにより、上糸Y1が糸継装置19にセットされる。
次に、ユニット制御部5によって実行される、糸継動作を含むパッケージ巻取動作の制御について、図5のフローチャートを参照して説明する。尚、以下では、特に、パッケージ巻取中において糸欠陥が検出されたときの一連の動作について説明する。
パッケージPが巻取られている間に、クリアラー21によって、走行する糸Yの糸欠陥が検出されたときには(S10)、カッター31で糸Yを切断する(S11)。また、糸貯留ローラ40の回転を停止させる(S12)。但し、パッケージ巻取部の綾振ドラム34は停止させない。即ち、パッケージ巻取部4は、糸貯留ローラ40に巻き付けられている糸Yを解舒して巻取る。
次に、糸継装置19により糸継を行う(S13)。給糸ボビン8側の下糸Y2については、図1に示す下糸吹上装置16によって吹き上げられた糸端が、ヤーントラップ20に捕捉されることによって、下糸Y2が糸継装置19に導かれる。また、上糸Y1については、図1、図2に示す上糸引出装置42によって引き出され、ガイド部材32へ送り込まれた上糸Y1を、上糸捕捉装置18が捕捉することにより、上糸Y1が糸継装置19へ導かれる。そして、糸継装置19は、導かれた下糸Y2と上糸Y1を、上糸Y1に含まれている糸欠陥を除去しつつ繋ぎ合わせる。
ところで、上記の糸継中には、糸貯留ローラ40に巻き付けられている糸Yが解舒されていくため、糸貯留ローラ40に貯留されている糸量が減少していく。そして、糸継が終了するまでに、糸貯留装置22の下限センサ47(図2参照)により、糸貯留ローラ40に貯留されている糸量が所定の下限値未満になったことが検出されたときには(S14:Yes)、糸貯留ローラ40の糸Yがなくなるのを防止するために、パッケージ巻取部4の巻取速度(綾振ドラムの回転速度)を減速させる(S15)。あるいは、パッケージ巻取部4の巻取動作を一時停止させてもよい。
糸継装置19による糸継が終了したら(S16:Yes)、給糸ボビン8からの糸Yの解舒を再開すべく、糸貯留ローラ40を再駆動する(S17)。尚、先に、パッケージ巻取部4の巻取速度を減速、あるいは、巻取を停止させている場合は、巻取速度を所定速度まで上昇させる。
糸貯留装置22は、給糸部3と糸継装置19(糸欠陥除去装置)との間に配置されている。そのため、糸欠陥除去時の、給糸部3からパッケージ巻取部4へ糸Yが供給されない状態においても、パッケージ巻取部4が糸貯留装置22に貯留された糸を巻取ることにより、パッケージ巻取部4の巻取動作を継続して行うことができる。また、下限センサ47によって糸貯留装置22の糸量が少ない状態が検出されたときには、糸貯留装置22に貯留されている糸Yがなくなるのを防止するために、パッケージ巻取部4の巻取動作を停止させたり、あるいは、巻取速度を低下させたりすることができる。
以上説明した本実施形態においては、糸貯留装置22の糸貯留ローラ40が非金属材料で形成されており、糸貯留ローラ40が軽いものとなる。特に、糸貯留ローラ40が樹脂材料で形成されていることで、糸貯留ローラ40の一層の軽量化を実現できる。従って、ローラ駆動モータ41を大型化することなく、糸貯留ローラ40の機敏な回転制御が可能となる。
具体的には、糸継装置19による糸継時には、糸貯留ローラ40を速やかに停止させることができる。また、糸継が終了したときには、糸貯留ローラ40を速やかに再駆動することができる。また、パッケージ巻取中に、糸貯留ローラ40に貯留されている糸量を増減させる必要がある場合には、糸貯留ローラ40の回転速度を変化させればよいが、この回転速度の変化も速やかに行うことができる。
尚、前記実施形態では、糸貯留ローラ40が樹脂材料で形成された例を挙げたが、糸貯留ローラ40がその他の非金属材料で形成されてもよい。例えば、糸貯留ローラ40がセラミックスで形成されてもよい。セラミックスも、金属材料と比べて比重が小さいことから、糸貯留ローラ40の軽量化が可能となる。また、セラミックスで形成した場合は、糸貯留ローラ40の外面の硬度が高くなる。そのため、保護層がなくても耐久性は十分高いものとなる。但し、セラミックスは靭性が低いため、割れを防止する目的で、セラミックスからなる糸貯留ローラ40の表面に、ゴムや樹脂からなる保護層が形成されてもよい。
その他、炭素繊維強化炭素複合材料(Carbon Fiber Reinforced Carbon:CC材)を使用してもよい。一般に、CC材は、炭素繊維の芯材をフェノール樹脂等の炭化性樹脂で覆う工程と、これを真空中で1000〜2000℃で焼成して樹脂を炭化させる工程を、交互に繰り返すことによって製造される。一般的なCC材の比重は、1.3〜1.7である。
前記実施形態は、給糸ボビンの糸を、糸欠陥を除去しつつ巻き返してパッケージを形成する、自動ワインダに本発明を適用した一例であるが、本発明の適用対象は自動ワインダには限られない。即ち、給糸部から巻取部までの糸道の途中に、糸を貯留する糸貯留装置を設置することが有用なものであれば、自動ワインダ以外の糸巻取装置に本発明を適用することは可能である。例えば、糸を紡績して巻取る紡績装置において、紡績部と巻取部の間で糸を一時的に巻き取って貯留する貯留ローラに、本発明を適用することが可能である。
1,巻取ユニット
3 給糸部
4 パッケージ巻取部
5 ユニット制御部
8 給糸ボビン
18 上糸捕捉装置
19 糸継装置
20 ヤーントラップ
21 クリアラー
22 糸貯留装置
40 糸貯留ローラ
41 ローラ駆動モータ
41a 回転軸
46 上限センサ
47 下限センサ
48 連結部材

Claims (11)

  1. 糸を貯留する糸貯留装置であって、
    回転することによって糸が巻き付けられる円筒状の糸貯留ローラを有し、
    前記糸貯留ローラが、鉄よりも比重の小さい非金属材料で形成されていることを特徴とする糸貯留装置。
  2. 前記非金属材料が、樹脂材料であることを特徴とする請求項1に記載の糸貯留装置。
  3. 前記糸貯留ローラは、樹脂材料に強化繊維が配合された繊維強化樹脂で形成されていることを特徴とする請求項2に記載の糸貯留装置。
  4. 前記糸貯留ローラの外面のうち、少なくとも、前記糸が巻き付けられる部分が、保護層で被覆されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の糸貯留装置。
  5. 前記糸貯留ローラは、樹脂材料で形成され、
    前記糸貯留ローラの外面全体に、前記保護層として金属のめっき層が施されていることを特徴とする請求項4に記載の糸貯留装置。
  6. 前記糸貯留ローラは、ABS樹脂で形成され、
    前記めっき層はクロムを主成分とする層であり、
    前記糸貯留ローラと前記めっき層の間に、ニッケル又は銅を主成分とする下地層が形成されていることを特徴とする請求項5に記載の糸貯留装置。
  7. 前記糸貯留ローラが、セラミックスで形成されていることを特徴とする請求項1に記載の糸貯留装置。
  8. 前記糸貯留ローラには、前記糸貯留ローラを回転させる駆動モータの回転軸と前記糸貯留ローラとを連結するための、金属製の連結部材が取り付けられていることを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載の糸貯留装置。
  9. 給糸部と、
    前記給糸部から供給された糸を巻取る巻取部と、
    前記給糸部と前記巻取部の間に配置され、前記巻取部に巻取られる前の糸を貯留する、請求項1〜8の何れかに記載の糸貯留装置と、
    前記給糸部と前記糸貯留装置の間に配置され、走行する糸の欠陥を検出して除去する糸欠陥除去装置と、
    を備えていることを特徴とする糸巻取装置。
  10. 前記糸欠陥除去装置は、
    走行する糸の欠陥を検出する糸欠陥検出装置と、
    前記糸欠陥検出装置により糸欠陥を検出したときに糸を切断する糸切断部と、
    前記糸切断部により糸が切断された後に、前記糸貯留装置側の糸端と前記給糸部側の糸端を、前記糸欠陥を除去しつつ繋ぎ合わせる糸継装置と、
    を備えていることを特徴とする請求項9に記載の糸巻取装置。
  11. 前記巻取部の巻取動作、及び、前記糸貯留装置の前記糸貯留ローラの糸貯留動作をそれぞれ制御する制御部と、
    前記糸貯留装置に貯留された糸量を検出する糸量検出部と、をさらに備え、
    前記制御部は、前記糸切断部により糸が切断されたときに、前記糸貯留ローラの回転を停止させ、且つ、前記糸量検出部の検出結果に応じて前記巻取部の巻取動作を制御することを特徴とする請求項10に記載の糸巻取装置。
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