JP2005231823A - 糸巻取機 - Google Patents

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Abstract

【課題】綾振り幅寸法の大きな場合において糸継ぎされた糸にビリ抑制用張力を付与しつつ巻取りを再開させる。
【解決手段】巻取側糸案内溝47を設けた糸継ぎ装置17と、巻取部12との間で下糸道R2を形成するサクションマウス18と、下糸道R2を巻取側糸案内溝47へ案内させる糸寄せレバー49と備え、糸継ぎ装置17と巻取部12の間に左側糸寄せガイド55及び右側糸寄せガイド56を配設し、糸寄せガイド55,56は、巻取側糸案内溝47へ移行させる前の綾振り幅Wのある下糸道R2の左右外側の各待機位置Kから巻取側糸案内溝47の手前に一筋の下糸道R2を形成させる各前進位置Lまで進退自在であり、サクションマウス18で下糸道R2を形成した後に進出し、糸継ぎ後の巻取部12が所定巻取り速度に到達するまで糸道Rに接触してビリ抑制用張力を付与し、所定巻取り速度に到達した後に退避すること。
【選択図】図14

Description

本発明は、糸継ぎされた糸に欠陥であるビリを生じさせることなく巻取りを再開させることができると共に、糸継ぎの失敗を飛躍的に軽減できる糸巻取機に関する。
空気式紡績機等の糸巻取機にあっては、糸欠陥を検出したならば、糸欠陥箇所をカッターで切断した後、紡績装置から次々に送られてくる上糸の先端と巻取側の下糸の糸端とを、糸継ぎ装置で糸継ぎするようになっている。
特開平3−76836号公報
特許文献1に記載の紡績機は、糸継ぎ前に巻取側の下糸と供給側の上糸を接触させることなく糸継ぎ装置へ導くために、糸継ぎ装置の手前に糸条導入切替用ガイドを設け、時間的に前後させて下糸と上糸を糸継ぎ装置へ押し込んでいる。
(1)糸継ぎされた糸の巻取りを再開させるときには、糸の張力が低いために欠陥となるビリ(糸の折れ曲がった箇所を頂点として撚合って二重の状態となること)を発生させることがある。しかし、従来の糸巻取機は、ビリの発生を抑制する装置を備えていないため、発生したビリがそのままパッケージに巻き取られ、パッケージの品質を著しく低下させることがあった。
(2)糸継ぎされた張力の低い糸に対して張力を急速に増大させて巻取りを再開させると、糸切れを生じさて糸継ぎの失敗を多発させることになる。
そこで、本発明は、上記問題を解決するために、糸継ぎされた糸に張力を付与しつつ巻取りを再開させることができる糸巻取機を提供せんとするものである。
糸継ぎされた糸にビリ抑制用張力を付与しつつ巻取りを再開させるために請求項1記載の本発明が採用した手段は、糸継ぎ装置と、巻取部にて巻取側糸を捕捉して糸継ぎ装置に案内する巻取側糸捕捉手段と備えた糸巻取機において、糸継ぎ装置と巻取部の間に糸寄せガイドを配設し、該糸寄せガイドは、綾振り幅を伴って前記巻取部から案内される前記巻取側糸の糸道より外側の待機位置から前記糸継ぎ装置の手前に糸道を形成させる糸道規制位置まで進退自在であり、前記巻取側糸捕捉手段で巻取側糸を案内した後に進出し、糸継ぎ後の巻取部による巻取り開始から所定時間糸に接触して張力を付与することを特徴とする糸巻取機である。
本発明にあっては、巻取部のパッケージから巻取側糸捕捉手段で引き出した下糸を、前進する糸寄せガイドで案内して糸継ぎ装置の手前へ確実に位置させて、その後に糸継ぎ装置で糸継ぎし、糸継ぎした糸が糸道を通過するときに、前進中の糸寄せガイドに接触することで所定巻取り速度に到達するまでビリ抑制用張力が付与されつつ巻取部に巻き取られる。なお、手前とは、糸継ぎ装置から見て糸が走行する糸道側を言う。
安定してビリ抑制用張力を付与するために請求項2記載の本発明が採用した手段は、前記糸寄せガイドは複数備えられ、糸道規制位置において糸道を複数箇所で屈折させるように接触する請求項1記載の糸巻取機である。
本発明にあっては、糸継ぎされた糸が前進停止している複数の糸寄せガイドで相応数の箇所において屈折状態で接触することができる。
綾振り幅寸法の大きな場合において糸継ぎされた糸にビリ抑制用張力を付与しつつ巻取りを再開させるために請求項3記載の本発明が採用した手段は、前記複数の糸寄せガイドは、前記綾振り幅の両端部よりも外側で、綾振り幅の両側にて各々少なくとも1つずつ待機するように配設される請求項2記載の糸巻取機である。
本発明にあっては、巻取部のパッケージから巻取側糸捕捉手段で引き出した下糸を、前進する綾振り幅の両側の糸寄せガイドで案内して糸継ぎ装置の手前へ確実に位置させて、その後に糸継ぎ装置で糸継ぎし、糸継ぎした糸が糸道を通過するときに、前進中の糸寄せガイドに接触することで所定巻取り速度に到達するまでビリ抑制用張力が付与されつつ巻取部に巻き取られる。
再開する巻取りを糸切れさせることなく立ち上げるために請求項4記載の本発明が採用した手段は、糸を綾振りするトラバース装置とトラバース外し装置とを配設し、該トラバース外し装置はトラバース装置と前記糸寄せガイドの間で、トラバース装置に糸を係合させる退避位置から係合させない進出位置まで進退自在であり、前記糸寄せガイドの進退に関連して進退する請求項1,2又は3記載の糸巻取機である。
本発明にあっては、巻取再開後糸の張力が安定する所定巻取り速度に到達するまで前進中のトラバース外し装置で綾振りさせずに巻取ることができ、巻取り中の糸が前進中のトラバース装置と接触して張力付与箇所を増やすことができる。且つ、トラバース装置と突如係合することによる張り切れを防止できる。
糸寄せガイドとトラバース外し装置を扱い易くするたに請求項5記載の本発明が採用した手段は、前記糸寄せガイドを前記トラバース外し装置に取着した請求項4記載の糸巻取機である。
本発明にあっては、糸寄せガイドとトラバース外し装置を一体として扱うことができる。
糸継ぎ装置へ押し込むまで下糸と上糸を接触させないために請求項6記載の本発明が採用した手段は、前記糸継ぎ装置は手前に巻取側糸案内溝と供給側糸案内溝を並設し、該供給側糸案内溝の手前に供給側糸を案内する供給側糸捕捉手段を備え、該供給側糸捕捉手段は前記糸寄せガイドによる巻取側糸案内溝手前への糸道の形成の後、供給側糸を該供給側糸案内溝の手前へ案内させるものである請求項1,2,3,4又は5記載の糸巻取機である。
本発明にあっては、糸継ぎ装置の巻取側糸案内溝及び供給側糸案内溝の手前に下糸と上糸を位置させ、下糸及び上糸を接触させることなく糸継ぎ装置へ案内させることができる。
請求項1に係る本発明糸巻取機は、糸継ぎされた糸にビリ抑制用張力を付与しつつ巻取りを再開させることにより、ビリの無い高品質のパッケージを得るができると共に、急激な糸張力の変動もなくなり糸継ぎの成功率を飛躍的に向上できる。
請求項2に係る本発明糸巻取機は、糸寄せガイドの複数箇所において糸を屈折状態で接触させることで、安定してビリ抑制用張力を付与することができ、糸継ぎの成功率を更に向上できる。
請求項3に係る本発明糸巻取機は、綾振り幅の両側に糸寄せガイドを備えることで、綾振り幅寸法の大きな場合にも対処できる。
請求項4に係る本発明糸巻取機は、巻取再開から所定時間後の糸の張力が安定する所定巻取り速度に到達するまで前進中のトラバース外し装置で綾振りさせずに巻取ることで、再開する巻取りを糸切れさせることなく立ち上げることができ、糸継ぎの成功率を更に向上できる。
請求項5に係る本発明糸巻取機は、一体化した糸寄せガイドとトラバース外し装置をコンパクトにして扱い易くできると共に狭い箇所にも配置できるようになる。
請求項6に係る本発明糸巻取機は、下糸及び上糸が接触することなく糸継ぎ装置へ案内するので、糸が摩擦,交絡することなく糸継ぎできる。
以下、本発明に係る糸巻取機を備えた紡績機の実施形態を図面に基づいて説明する。本明細書において「上流・下流」とは、紡績時における糸の走行方向を基準として上流・下流を指し、具体的には、紡績部材5側を上流、巻取部12側を下流とする。また、本明細書において「右・左」とは、手前のパッケージ16から後側の回転ドラム13を正視したときを基準として右・左を指す。
図1は本発明が適用される紡績機1の一例を示す正面図、図2は同紡績機1における一部分の内部構造を概略的に示す拡大図である。例えば空気紡績機等から成る紡績機1は、制御部1A、多数の紡績ユニット2が並設された紡績部1B、ブロアー部1C、及び、糸継ぎ装置を備え紡績ユニット2間をレールTに沿って左右方向へ走行自在になされた作業台車3を主要構成部材としている。
制御部1Aは、全部の紡績ユニット2に共通して駆動力を与える駆動シャフト41・42・43の駆動用モータ31・32・33、紡績ユニット2ごとに設けられているモータ34・35、及び、巻取部12等の動作を制御するものである。本実施形態では、入力部aに入力される各種設定値(紡出速度、紡出速度と巻取ローラ速度との比率など)に基づき、演算部bが、モータ31〜34に対してインバータc又はドライバ基板30を介し紡出速度情報を出力する。また糸弛み取り装置10のモータ35に対し、ドライバ基板40を介して、弛み取りローラ(後述)の回転速度情報を出力するようになされている。
紡績部1Bは、多数の紡績ユニット2が並設されたものであって、各紡績ユニット2はそれぞれ独立して運転できるように構成されている。また紡績機1は、紡績部材5及び巻取部12と共に、糸弛み取り装置10が、紡績ユニット2ごとに備えられている。なお、紡績ユニット2の構造の詳細については、後ほど説明する。
ブロアー部1Cは、紡績ユニット2に対し、所要箇所に負圧(吸引圧)を付与する負圧供給手段を収納するものであって、例えば、紡績ユニット2の吸引装置に負圧を作用させる。
作業台車3は、糸継ぎ要求信号に基づき、レールT上を走行して糸継ぎを必要とする紡績ユニット2位置へ移動し停止できるようになっているものであって、紡績部1B部分の概略構成を表した側面断面図である図3に示す如く、ノッターやスプライサー等の糸継ぎ装置17、巻取部12に支持されたパッケージ16の糸端を吸引して巻き戻した巻取側糸である下糸Y2(図7参照)を糸継ぎ装置17へ導いて下糸道R2を形成する巻取側糸捕捉手段であるサクションマウス19、供給側となる紡績部材5で形成された糸の端部を吸引して糸継ぎ前の供給側糸である上糸Y1(図9参照)を糸継ぎ装置17へ導いて上糸道R1を形成する供給側糸捕捉手段であるサクションパイプ18、糸継ぎ前の下糸Y2を糸継ぎ装置17手前の所定位置へ導くと共に、糸継ぎした糸Y(図14参照)をパッケージ16に巻き取る際にビリ抑制用張力を付与する糸寄せガイド装置50、糸継ぎした糸Yをトラバース装置52から外すトラバース外し装置51を備えている。紡績ユニット2の並設方向に沿って走行する作業台車3に、糸継ぎ装置17、サクションパイプ18、サクションマウス19、糸寄せガイド装置50及びトラバース外し装置51を設けることで、これら一組だけで全部の紡績ユニット2に対する糸継ぎ作業を行えるから、紡績機1の構造を簡単にすることができる。
前記作業台車3に備えられている糸継ぎ用のサクションマウス19は、図7に示すように、巻取り側吸引捕捉部材として機能するものであって、先端に左右に細長い吸引口19a(図8参照)を備えると共に、枢支部19bを中心に回動自在に成されている。そして糸継ぎ作業の際には、図7中に二点鎖線で示す下方へ回動し、先端の吸引口19aで、停止後に逆回転するパッケージ16から糸端を吸引捕捉して糸出しを行ったのち、吸引状態のまま同図中に実線で示す初期位置まで上方へ回動することにより、パッケージ16側の下糸Y2を糸継ぎ装置17へ導く。他方、糸継ぎ用のサクションパイプ18は、図7に示すように、供給側吸引捕捉部材として機能するものであって、先端に吸引口18aを備えると共に、枢支部18bを中心に回動自在になされている。糸継ぎ作業の際には、図9中に二点鎖線で示す如く上方へ回動して、吸引口18aを糸送り装置6の糸排出口付近に位置させ、紡績部材5から紡出されてくる上糸Y1の糸端を吸引捕捉したのち、吸引状態のまま同図に実線で示す初期位置まで下方へ回動することにより、紡績側の糸Y1を糸継ぎ装置17へ導く。なお、サクションパイプ18は、図示は省略したが、上方へ回動して、吸引口18aを紡績部材5の糸排出口付近に位置させ、上糸Y1の糸端を吸引するように設けられることもある。
前記作業台車3に備えられている糸継ぎ装置17は、図9,10に示すように、上部糸ガイド部44と下部糸ガイド部45の間に糸継ぎ本体46が配置され、手前側に糸寄せレバー49が配置されている。上部糸ガイド部44及び下部糸ガイド部45は、各々に巻取側糸案内溝47と供給側糸案内溝48が並設されている。巻取側糸案内溝47及び供給側糸案内溝48は、手前側に幅広の入口47a,48aを開口し、後側(奥側)へ行く程に幅を狭くして形成してあり、各入口47a,48aより手前に位置する下糸Y2及び上糸Y1を溝内奥側へ導き易くしてある。糸寄せレバー49は、上部糸ガイド部44及び下部糸ガイド部45に軸支された回動軸49aと、回動軸49aに取着された複数本(本例では6本)のレバー49b〜49gと、レバー49b〜49gを手前の待機位置Fから下糸Y2及び上糸Y1を、巻取側糸案内溝47及び供給側糸案内溝48の奥側まで押し込んで糸継ぎ本体46へ移動させる前進位置G(図11,12参照)まで回動させる操作機構(図示略)とを備えている。
前記作業台車3に備えられている糸寄せガイド装置50は、トラバース外し装置51に、図9,10に示すように、一体化されるように取着され、糸継ぎ装置17と巻取部12の回転ドラム13の間の高さ位置に配設されている。糸寄せガイド装置50は、巻取部12のパッケージ16からサションマウス19で引き出した下糸Y2を、糸継ぎ装置17の巻取側糸案内溝47の手前へ確実に位置させるものであり、トラバース外し装置51は、図15に示すように、巻取りが再開される糸Yを、トラバース装置52から予め外して棒巻き状態とするものである。糸寄せガイド装置50は、図6に示すように、後側が回動自在に軸支54された基盤53と、基盤53に回動自在に軸支57,58された左側糸寄せガイド55及び右側糸寄せガイド56と、左側糸寄せガイド55及び右側糸寄せガイド56の回動を連動させる一組の歯車59,60と、左側糸寄せガイド55及び右側糸寄せガイド56を回動操作するエアーシリンダからなる操作機構61と、基盤53の手前側に取着された糸案内板62を備えている。左側糸寄せガイド55及び右側糸寄せガイド56は、糸押圧用縁部55a,56a及び隅部55b,56bが形成され、操作機構61で操作されて、図6,7(B)に示す開脚状態となる待機位置Mから図8に示すように回動して図9〜14に示す閉脚状態となる糸道規制位置Nまで進退するようになっている。糸案内板62は、図6に示すように、基盤53に取り付けられる取付け部62cから彎曲部62aを介して手前側に傾斜状態の案内面62bを延設し、彎曲部62a及び案内面62bで糸を案内するようになっている。
前記糸寄せガイド装置50は、図7,8に示すように、パッケージ16からサクションマウス19で引き出される綾振り幅Wのある下糸Y2を、綾振り幅Wの両端部よりも外側で待機している開脚状態の左側糸寄せガイド55及び右側糸寄せガイド56(図7(B)参照)を内側へ回動させることで、糸案内板62の案内面62bの先端縁部と左側糸寄せガイド55又は右側糸寄せガイド56の糸押圧用縁部55a,56aで糸案内板62の中央寄りへ寄せ、更に左側糸寄せガイド55及び右側糸寄せガイド56を、図9,10に示す糸道規制位置Nまで進出させて閉脚状態とすることで、下糸Y2を糸継ぎ装置17の巻取側糸案内溝47の手前へ位置させると共に、下糸Y2を右側糸寄せガイド56の隅部56bと、左側糸寄せガイド55の隅部55bと、糸案内板62の彎曲部62a及び案内面62bに各々当接させて複数箇所(ここでは3箇所)で屈折状態とする(図14(C)参照)。
前記トラバース外し装置51は、図6に示すように、前記基盤53の手前側に前後移動可能に取着された前記糸案内板62と、基盤53を回動させる操作機構(図示略)を備えている。トラバース外し装置51は、図15に示す巻取り状態の際に、糸案内板62が下方且つ前方へ位置する前進位置Lで停止しているときには、巻取り中の糸Yをトラバース装置52から外して棒巻き状態にし、糸案内板62が上方且つ後方へ位置する待機位置Kへ移動して停止しているときには、巻取り中の糸Yをトラバース装置52に係止させて綾振りさせながら巻き取るようにする。トラバース外し装置51は、糸継ぎの必要に応じて前進し、糸継ぎ後に再開した巻取りが所定の巻取り速度に到達して設定した時間経過した直後に後退するように、操作機構(図示略)で回動操作される。
前記糸寄せガイド装置50及びトラバース外し装置51は、図6に示すように一体化して構成されているが、この構成に限定されるものではなく、図示は省略したが、両者50,51を別体に構成して糸寄せガイド装置を上方に、トラバース外し装置を下方に配置することも勿論可能である。また、前記糸寄せガイド装置50は、両側の糸寄せガイド55,56を回動で進退させるようにしてあるが、いずれか一方または両方を左右方向へ摺動自在に配置して進退させるように構成することも可能である。更に、トラバース外し装置51は、回動で進退させるようにしてあるが、前後方向へ摺動自在に配置して進退させるように構成することも可能である。
次に、前記紡績部1Bに複数配設される紡績ユニット2について説明する。紡績ユニット2は、図3に示すように、糸道Rの上流側から下流側に沿って順に配置された、ドラフト装置4、紡績部材5、糸送り装置6、糸吸引装置7、カッター8、糸欠陥検出器9、糸弛み取り装置10、ワキシング装置11、巻取部12から構成されている。
ドラフト装置4は、例えば、上流側からバックローラ4a・サードローラ4b・エプロン4cが張設されたセカンドローラ4d・フロントローラ4eからなる4線式のものが選択される。紡績部材5は、例えば、旋回気流を利用して繊維束Sから紡績糸Y(以下、単に「糸Y」と言う。)を生成する空気式のものが採用される。糸送り装置6は、ニップローラ6aとデリベリローラ6bとから成り、両ローラ6a,6b間に糸Yを挟持して下流側へ送給するものである。糸吸引装置7は、常時、吸引状態にあり、糸欠陥検出器9が糸Yの欠陥を検出したときにカッター8が切断した糸Yの断片を吸引除去する。糸弛み取り装置10の下流側に設けられるワキシング装置11は、詳細図は省略するが、固定ガイドローラから離れる方向に付勢した可動ガイドローラで張力を付与する構造のもの等を採用することができる。
巻取部12は、クレードルアーム14に保持したボビン15に糸Yを巻き付けてパッケージ16を形成するためのものであって、ボビン15又はパッケージ16に接触して回転する回転ドラム13を備えており、クレードルアーム14は、回転ドラム13に対し、ボビン15又はパッケージ16を離接させることができるよう回動可能に構成されている。
各紡績ユニット2に設けられる糸弛み取り装置10は、図3〜5に示す通常の紡績時には糸Yと係合することがなく、糸継ぎ作業時に糸Yと係合可能となるように設定されている(図13,14参照)。同糸弛み取り装置10は、糸Yを外周面21aに巻き付ける弛み取りローラ21、条件に応じて弛み取りローラ21と同期して又は独立に同心回転する糸掛部材22,弛み取りローラ21の前方やや上流側に配置される上流側ガイド23、弛み取りローラ21を回転駆動するステッピングモータ等の駆動手段35、弛み取りローラ21の下流位置に設けられスリット36aを有する下流側ガイド36を備えており、これらは、ブラケット37などによって紡績ユニット2に固定されている。とろで上流側ガイド23は、エアーシリンダ等から成る進退駆動手段24によって進退駆動されるが、この進退駆動手段24は、作業台車3に取り付けてもよく、あるいは糸弛み取り装置10に一体に設けてもよい。進退駆動手段24を糸弛み取り装置10と一体化した場合は、作業台車3に備えられる図示しない制御手段が、当該進退駆動手段24の制御信号を出力するように構成する。
前記弛み取りローラ21は、図16〜18に示すように、糸掛部材22を有する側を先端P、駆動手段35に接続される側を基端Qとすると、その回転中心部が駆動手段35の駆動軸35aに接続され、外周面21aには、基端Q側及び先端P側それぞれに端面へ向かって拡径するテーパ部21b、21dが形成され、これらの中間部は同一径の円筒部21cとなっている。そして糸継ぎ時に、紡績部材5から紡出されてくる糸Yを基端Q側から外周面21aに巻き付け、しかるのち先端P側から巻取部12側へ向かって解舒するようになされている(図13〜15参照)。基端Q側のテーパ部21bは、供給され巻き付いた糸Yを、大径部分21b−1から小径部分21b−2へ円滑に移動させて中間の円筒部21cへ到達させることにより、糸Yを円筒部21c表面に規則正しく巻き付かせる機能を有する。また先端P側のテーパ部21dは、解舒の際に、巻き付かせた糸Yが一度に抜け出る輪抜け現象を抑止すると同時に、糸Yを小径部分21d−2から大径部分21d−1へ順送りに巻き戻して、糸Yの円滑な引き出しを確保する機能を有している。
前記糸掛部材22は、図18に示す如く、ローラ21の中央部に突設した軸部21eに、ベアリング等の軸受部材22cを介してホイール部材22bを回転自在に装着し、このホイール部材22bに棒状部22aの基部を取着する。棒状部22aは、ホイール部材22bに取着された基部から弛み取りローラ21の先端Pよりもわずかに基端Qとは反対側の方向へ突出する位置までゆるやかに伸び、さらに内方から順にm,l,kの3箇所で屈曲して、先端部jが弛み取りローラ21の半径よりも外方に位置するよう設定され、弛み取り時に糸Yと係合して(図11参照)、糸Yを弛み取りローラ21の外周面21aに確実に巻き付かせるようになっている。糸掛部材22は、ローラ21の軸部21eとホイール部材22bの間に設けた伝達力調節機構22dにより、棒状部22aの弛み取りローラ21に対する回転抵抗の大きさを無段階に調整可能としている。
エアーシリンダ等の進退駆動手段24により前進・後退駆動される上流側ガイド23は、前進位置(図4,5参照)にあるとき、糸Yが糸弛み取り装置10とは係合することのない位置に糸道を保持し、後退位置(図11参照)にあるときは、糸Yが糸弛み取り装置10の棒状部22aと係合して弛み取りローラ21に巻き取られる位置まで、糸道を移動させるように設定されている。
本例の糸弛み取り装置10は、弛み取りローラ21に巻き付かせる糸Yの貯留長さを長くして高速紡績(例えば,400m/min)に対処できるようにしているが、低速紡績(例えば,200m/min)のときには従来用いられている弛み糸をチューブへ吸引して貯留する装置に置換することも可能である。
前述の如く構成された紡績機1の運転状況を次に説明する。図3及び図4に示す如く、糸弛み取り装置10の上流側ガイド23は、通常の紡績時、糸道を糸弛み取り装置10に係合させることのない前進位置に在る。紡績機1の各紡績ユニット2は、繊維束Sをドラフト装置4で紡績部材5へ送り込み、紡績部材5において紡績され生成された糸Yを、糸送り装置6で下流側へ送給し、糸吸引装置7及び糸欠陥検出器9の直前を通過させたのち、上流側ガイド23・下流側ガイド36・ワキシング装置11を経て、巻取部12へ送り出し、該巻取部12で糸Yをボビン15に巻き取り、パッケージ16を形成する。
いずれかの紡績ユニット2の糸欠陥検出器9が糸Yにスラブ等の欠陥を検出すると、当該紡績ユニット2において、カッター8が糸Yを切断すると同時に、ドラフト装置4のバックローラ4aとサードローラ4bとが回転を停止させ、巻取部12についてはクレードルアーム14が回動して、パッケージ16を回転ドラム13から離反させる(図7参照)。しかるのちパッケージ16は回転を自然停止させるか、または、状況により強制停止させる。なお、セカンドローラ4dとフロントローラ4eについては、回転駆動が持続している。
カッター8により切断された糸Yの巻取部12側の部分Y2は、惰性で回転を続けるパッケージ16に巻き取られる。他方、紡績部材5側部分の糸Y1については、ドラフト装置4のバックローラ4aとサードローラ4bとが回転を停止することにより、停止させたサードローラ4bと回転を続行しているセカンドローラ4dとの間で繊維束Sが引っ張られ切断される。この切断位置から前記カッター8位置までの糸断片は、回転を続行しているセカンドローラ4d及びフロントローラ4eにより送り出され、紡績部材5を経て、糸吸引装置7により吸引除去される。
紡績ユニット2が前記動作を行う間に出力される糸継ぎ要求信号に基づき、作業台車3が走行して糸継ぎを必要とする紡績ユニット2の位置へ移動する。作業台車3が所定位置に到着すると、出力される到着検知信号に基づき、該当紡績ユニット2は、適宜タイミングで糸弛み取り装置10の弛み取りローラ21の回転を開始させる。
引き続き、作業台車3により以下の糸継ぎ作業が実行される。図7に二点鎖線で示す如く、サクションマウス19を下方へ回動させ、先端の吸引口19aで、巻取り方向と逆方向へ回転しているパッケージ16から下糸Y2の糸端を吸引して糸出しを行う。次いで吸引状態を維持したまま、サクションマウス19を同図に実線で示す初期位置まで上方へ回動させ、巻取部12側の下糸Y2を糸継ぎ装置17付近へ位置させる。このサクションマウス19による下糸Y2の引き出しと並行して、糸寄せガイド装置50と一体化しているトラバース外し装置51を前進停止させておく。
次に、糸寄せガイド装置50の開脚状態で待機している左側糸寄せガイド55及び右側糸寄せガイド56(図7(B)参照)を、図8に示すように回動させて下糸Y2を中央寄りへ寄せ、更に続けて、左側糸寄せガイド55及び右側糸寄せガイド56を、図9,10に示す閉脚状態となる糸道規制位置Nまで進出させ、下糸Y2を糸継ぎ装置17の巻取側糸案内溝47の手前へ位置させると共に、下糸Y2を右側糸寄せガイド56の隅部56bと、左側糸寄せガイド55の隅部55bと、糸案内板62の彎曲部62a及び案内面62bに各々当接させて屈折状態(図14(C)参照)として糸道規制する。なお、左側糸寄せガイド55の糸押圧用縁部55aは、左側糸寄せガイド55による下糸Y2の糸寄せの際、下糸Y2が糸寄せレバー49の各レバー49b〜49gのいずれかに接触した後、レバー49b〜49gを乗り越えて巻取側糸案内溝47の手前まで案内できるように凸形状になっている。
次に、図9に二点鎖線で示す如く、サクションパイプ18を上方へ回動させて、糸送り装置6の糸排出口付近に吸引口18aを位置させる。これに合わせて、紡績ユニット2が、停止させていたバックローラ4aとサードローラ4bを再起動させてドラフト装置4を駆動状態とし、繊維束Sを紡績部材5へ送り込んで紡績を再開する。サクションパイプ18は、紡績部材5から連続的に紡出され糸送り装置6から送出されてくる糸Y1の糸端を吸引捕捉した後、同図に実線で示す初期位置まで下方へ回動し、上糸Y1を糸継ぎ装置17の供給側糸案内溝48の手前へ直接導く。このとき、糸吸引装置7の吸引口7aは閉鎖される。サクションパイプ18は、後続の糸継ぎ作業が開始されるまで、紡績部材5から生成され送り出される糸Y1を連続的に吸引する。上述のように上糸Y1を糸継ぎ装置17の供給側糸案内溝48の手前へ導くときには、先にサクションマウス19で導かれている下糸Y2が糸継ぎ装置17の巻取側糸案内溝47の手前に位置しているため、下糸Y2と接触する事態が回避され、摩擦や交絡で糸質に悪影響を及ぼすおそれもなくなる。
引き続き、糸継ぎ装置17による糸継ぎ作業が開始される。前述のようにして、図9に示すように紡績部材5側の上糸Y1及び巻取部12側の下糸Y2が、糸継ぎ装置17の供給側糸案内溝48及び巻取側糸案内溝47の手前に配置されたならば、糸継ぎ装置17に備えられる糸寄せレバー49のレバー49b〜49gを待機位置Fから前進位置Gまで回動させることで、図11,12に示すように両糸Y1,Y2をクランプして糸継ぎ本体46の作業実行部内へ押し込み、糸継ぎ作業を実行する。この糸継ぎ作業の開始前、糸弛み取り装置10の上流側ガイド23は前進位置にあって、糸道を糸掛部材22と係合することのない位置に保持している。
糸継ぎ装置17が糸Y1,Y2をクランプすると、サクションパイプ18による糸Y1の吸引ができなくなるため、そのままでは糸継ぎ装置17の上流側に紡績部材5から送り出される糸Y1が溜まることとなる。そこで、糸継ぎ作業の開始直前、具体的には糸Y1,Y2のクランプ直前に、進退駆動手段24により、上流側ガイド23を図7,8に示す如く後退させ、糸Y1が糸掛部材22の棒状部22aと係合するように糸道を変更する。進退駆動手段24の動作信号は作業台車3の制御手段から適宜タイミングで出力される。これにより、弛み取りローラ21と共に回転する棒状部22aが、図13〜15に示すように、紡績部材5から送給される糸Y1を捕捉して弛み取りローラ21に巻き付かせるので、糸継ぎ作業中に紡績部材5と糸継ぎ装置17との間で生じ得る糸Y1の弛みを解消することができる。
前述したように棒状部22aは、弛み取りローラ21とは独立に回転可能であるが、前記伝達力調節機構22dにより、一定値以上の負荷が作用しない限り、弛み取りローラ21と一体に回転する。前記糸弛み取り作業時は、糸張力が低い状態であり、棒状部22aにかかる負荷は小さいから、棒状部22aは弛み取りローラ21と一体回転する。
糸継ぎ装置17による糸継ぎ作業が終了したならば、図14に示すように、クレードルアーム14を回動させてパッケージ16を回転ドラム13に接触させ、糸Yの巻取作業を再開させる。糸継ぎ完了直後の糸Yは張力が低い状態であるから、巻取り糸Yに適度の張力を付与してビリの発生を抑制するために、糸寄せガイド装置50の閉脚状態となっている左側糸寄せガイド55及び右側糸寄せガイド56の状態を巻取り再開のときから所定時間維持させ、パッーケジ16へ向かって走行する糸Yを、右側糸寄せガイド56の隅部56bと、左側糸寄せガイド55の隅部55bと、糸案内板62の彎曲部62a及び案内面62bとに屈折状態に当接させて通過時の抵抗を高め、巻取り直前の張力をビリ抑制用張力とすることができる。また、糸Yの巻取作業を再開した直後に綾振りさせると、張力変動で糸切れすることがあるため、トラバース外し装置51が前進位置Lに停止している状態を維持させてトラバース装置52から糸Yを外しておく。
パッケージ16が回転ドラム13に完全に接触して正規の巻取作業が再開されたならば、糸寄せガイド装置50の閉脚状態となっている左側糸寄せガイド55及び右側糸寄せガイド56を退避させて図15に示す開脚状態で待機させると共に、トラバース外し装置51の操作機構(図示略)でトラバース外し装置51を待機位置Kへ後退させて、トラバース装置52に糸Yを係止させて綾振りさせつつパッケージ16に巻き取らせる通常紡績状態とする。なお、本例の糸寄せガイド装置50及びトラバース外し装置51は、共通の基盤53を用いて構成されているため、トラバース外し装置51を待機位置Kへ後退させるのに伴い、開脚状態の糸寄せガイド装置50も同時に移動する。
糸継ぎ作業が終了し巻取作業が再開されたならば、作業台車3は、糸Yとの係合関係が無くなるので、糸継ぎ作業を行った紡績ユニット2から自由に移動することが可能となる。それ故、別の紡績ユニットから糸継ぎ要求信号が出力されたときに、巻取作業の再開後、弛み取りローラ21からの糸解舒を待つことなく、直ちに目的の紡績ユニット位置へ移動することができる。従って、紡績機1は、糸継ぎ作業のために、作業台車3が一つの紡績ユニット2に留まる必要時間が短くて済むから、連続する糸継ぎ作業を短時間で終了させることができる。
前述した糸継ぎ作業から、巻取作業再開までの間、紡績部材5で生成され送り出される糸Yは、回転を継続している弛み取りローラ21に巻き取られる。しかし、巻取作業が再開されると、紡出速度に対する巻取速度の比は糸に適度の張力を付与するように設定されているため、糸張力が一定値よりも増大する。その結果、前記伝達力調節機構で設定される値よりも大きい負荷が作用するようになると、棒状部22aが巻取方向に回転を続けている弛み取りローラ21とは独立して回転するようになり、弛み取りローラ21に巻き取られて貯留している糸Yが、しだいに弛み取りローラ21から巻き出される。このとき糸掛部材22の棒状部22aは、糸Yの輪抜けを防止して、弛み取りローラ21から糸Yが平均的に巻き出されるように案内すると共に、糸Yと接触することにより適度の抵抗を与えて糸張力を適正化し、パッケージ16の巻取状態を均一化する機能を有している。
[その他の実施形態]
本発明の実施形態は以上説明した態様に限定されない。前記は本発明を複数の紡績ユニットを有する紡績機に適用したものであるが、本発明を単錘型の紡績機に適用することも妨げない。前記例は、糸継ぎ装置17を作業台車3に搭載して、1台の糸継ぎ装置17により、全紡績ユニット2の糸継ぎ作業を実行するように構成したが、糸継ぎ装置17を紡績ユニット2ごとに設ける構成も採用可能である。この場合、作業台車3を省略することができる。反対に、糸弛み取り装置10を作業台車3に搭載し、1台の糸弛み取り装置10により、全紡績ユニット2の糸弛み取り作業を実行するように構成してもよい。その他、本発明の具体的な構成や形状は、状況に応じ適宜変更することを妨げない。
本発明に係る糸巻取機を備えた紡績機の実施形態を示す正面図である。 上記実施形態に関するものであって、要部の構造を概略的に示す拡大した正面図である。 上記実施形態に関するものであって、通常紡績時における紡績ユニットと作業台車の概略構成を示す側面図である。 上記実施形態に関するものであって、通常紡績時における糸弛み取り装置部分の概略構成を拡大して示す側面図である。 上記実施形態に関するものであって、通常紡績時における糸弛み取り装置部分の概略構成を拡大して示す正面図である。 上記実施形態に関するものであって、一体化された糸寄せガイド装置及びトラバース外し装置を示すものであって、図(A)は平面図、図(B)は斜視図である。 上記実施形態に関するものであって、図(A)は糸継ぎ作業中にパッケージからサクションマウスで下糸を引き出して持ち上げた状態の紡績ユニットと作業台車の概略構成を示す側面図、図(B)は同状態のときの糸寄せガイド装置及びトラバース外し装置の要部を示す平面図である。 図8(A)に示す状態のときの糸寄せガイド装置、トラバース外し装置及び糸継ぎ装置を拡大して示す平面図である。 上記実施形態に関するものであって、図(A)は上糸と下糸を糸継ぎ装置の手前に位置させた状態の紡績ユニットと作業台車の概略構成を示す側面図、図(B)は同状態のときの糸寄せガイド装置及びトラバース外し装置の要部を示す平面図である。 図9(A)に示す状態のときの糸寄せガイド装置、トラバース外し装置及び糸継ぎ装置を拡大して示す平面図である。 上記実施形態に関するものであって、図(A)は糸継ぎ装置による糸継ぎ開始直前の状態の紡績ユニットと作業台車の概略構成を示す側面図、図(B)は同状態のときの糸寄せガイド装置及びトラバース外し装置の要部を示す平面図である。 図10(A)に示す状態のときの糸寄せガイド装置、トラバース外し装置及び糸継ぎ装置を拡大して示す平面図である。 上記実施形態に関するものであって、図(A)は糸継ぎ装置による糸継ぎ中の状態の紡績ユニットと作業台車の概略構成を示す側面図、図(B)は同状態のときの糸寄せガイド装置及びトラバース外し装置の要部を示す平面図である。 上記実施形態に関するものであって、図(A)は糸継ぎ後に巻取りを再開した直後の状態の紡績ユニットと作業台車の概略構成を示す側面図、図(B)は同状態のときの糸寄せガイド装置及びトラバース外し装置の要部を示す平面図、(C)は糸寄せガイド装置及びトラバー外し装置に紡績糸を接触させて紡績糸にビリ抑制用張力を付与している状態を拡大して示す右側端面図である。 上記実施形態に関するものであって、図(A)は巻取りを再開し後に、綾振りさせる直前の状態の紡績ユニットと作業台車の概略構成を示す側面図、図(B)は同状態のときの糸寄せガイド装置及びトラバース外し装置の要部を示す平面図である。 上記実施形態に利用する弛み取りローラの一例を示す先端側から見た斜視図である。 上記実施形態に利用する弛み取りローラの一例を示すものであって、図(A)は先端側から見た正面図、図(B)は平面図である。 上記実施形態に利用する弛み取りローラの一例を示す側面断面図である。
符号の説明
1…紡績機、2…紡績ユニット、3…作業台車、5…紡績部材、10…糸弛み取り装置、12…巻取部、13…回転ドラム、14…クレードルアーム、15…ボビン、16…パッケージ、17…糸継ぎ装置、18…サクションパイプ、19…サンションマウス、47…巻取側糸案内溝、48…供給側糸案内溝、49…糸寄せレバー、50…糸寄せガイド装置、51…トラバー外し装置、52…トラバース装置、R…糸道、R1…上糸道、R2…下糸道、S…繊維束、Y…糸(紡績糸)、Y1…上糸(紡績部材側の糸)、Y2…下糸(巻取部側の糸)

Claims (6)

  1. 糸継ぎ装置と、巻取部にて巻取側糸を捕捉して糸継ぎ装置に案内する巻取側糸捕捉手段と備えた糸巻取機において、糸継ぎ装置と巻取部の間に糸寄せガイドを配設し、該糸寄せガイドは、綾振り幅を伴って前記巻取部から案内される前記巻取側糸の糸道より外側の待機位置から前記糸継ぎ装置の手前に糸道を形成させる糸道規制位置まで進退自在であり、前記巻取側糸捕捉手段で巻取側糸を案内した後に進出し、糸継ぎ後の巻取部による巻取り開始から所定時間糸に接触して張力を付与することを特徴とする糸巻取機。
  2. 前記糸寄せガイドは複数備えられ、糸道規制位置において糸道を複数箇所で屈折させるように接触する請求項1記載の糸巻取機。
  3. 前記複数の糸寄せガイドは、前記綾振り幅の両端部よりも外側で、綾振り幅の両側にて各々少なくとも1つずつ待機するように配設される請求項2記載の糸巻取機。
  4. 糸を綾振りするトラバース装置とトラバース外し装置とを配設し、該トラバース外し装置はトラバース装置と前記糸寄せガイドの間で、トラバース装置に糸を係合させる退避位置から係合させない進出位置まで進退自在であり、前記糸寄せガイドの進退に関連して進退する請求項1,2又は3記載の糸巻取機。
  5. 前記糸寄せガイドを前記トラバース外し装置に取着した請求項4記載の糸巻取機。
  6. 前記糸継ぎ装置は手前に巻取側糸案内溝と供給側糸案内溝を並設し、該供給側糸案内溝の手前に供給側糸を案内する供給側糸捕捉手段を備え、該供給側糸捕捉手段は前記糸寄せガイドによる巻取側糸案内溝手前への糸道の形成の後、供給側糸を該供給側糸案内溝の手前へ案内させるものである請求項1,2,3,4又は5記載の糸巻取機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103241594A (zh) * 2012-02-07 2013-08-14 村田机械株式会社 纱线蓄留装置以及具有该纱线蓄留装置的纱线卷绕装置
CN103485009A (zh) * 2012-06-08 2014-01-01 村田机械株式会社 纺纱机

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