JP2013159034A - 液体噴射ヘッドの製造方法 - Google Patents

液体噴射ヘッドの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】液体噴射ヘッド本体と固定板との接着を容易に行うことができ、かつ、固定板をグラウンドに容易に導通できる液体噴射ヘッドの製造方法を提供する。
【解決手段】圧力室36内の液体に圧力変動を付与することにより、ノズル面39に形成されたノズル38から液滴を噴射可能な液体噴射ヘッド本体15と、液体噴射ヘッド本体15のノズル面39が固定される固定部53と、該固定部53の外周縁から前記ノズル面方向の側方に向けて突出した屈曲部54と、を有する固定板16と、を備えた液体噴射ヘッド2の製造方法であって、固定部53に接着剤58を塗布する塗布工程と、該接着剤58を介して液体噴射ヘッド本体15を固定部53に固定する接合工程と、該接合工程の後、屈曲部54を液体噴射ヘッド本体15側へ折り曲げる屈曲工程と、を含む。
【選択図】図5

Description

本発明は、ノズルに連通する圧力室に圧力変動を与えて、圧力室内の液体をノズルから噴射させる液体噴射ヘッドの製造方法に関する。
この液体噴射ヘッドとしては、例えば、インクジェット式記録装置などの画像記録装置に用いられるインクジェット式記録ヘッドがあるが、最近ではごく少量の液体を所定位置に正確に着弾させることができるという特長を生かして各種の製造装置にも応用されている。例えば、液晶ディスプレイ等のカラーフィルターを製造するディスプレイ製造装置,有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイやFED(面発光ディスプレイ)等の電極を形成する電極形成装置,バイオチップ(生物化学素子)を製造するチップ製造装置に応用されている。そして、画像記録装置用の記録ヘッドでは液状のインクを噴射し、ディスプレイ製造装置用の色材噴射ヘッドではR(Red)・G(Green)・B(Blue)の各色材の溶液を噴射する。また、電極形成装置用の電極材噴射ヘッドでは液状の電極材料を噴射し、チップ製造装置用の生体有機物噴射ヘッドでは生体有機物の溶液を噴射する。
例えば、上記のような液体噴射ヘッドには、液体を噴射する液体噴射ヘッド本体を複数備えたものがある。液体噴射ヘッド本体は、圧電素子(圧力発生手段の一種)を駆動することにより圧力室内の液体に圧力変化を与え、この圧力変化を利用してノズル面に開口したノズルから液体を噴射することができる。また、液体噴射ヘッド本体のノズル面側には、固定板が固定されている。この固定板により、各液体噴射ヘッド本体の相対位置が規定されると共に、ノズル面が保護されている。そして、このような液体噴射ヘッドの中には、固定板の周縁部を液体噴射ヘッド本体側へ折り曲げ、部分液体噴射ヘッド本体の側面に沿わせたものがある(例えば、特許文献1)。この固定板の折り曲げ部分をグラウンドに導通させる(接地させる)ことで、液体噴射ヘッド本体のノズル面を静電気等から保護している。
特開2009−056658号公報
ところで、液体噴射ヘッド本体と固定板との接合には接着剤が用いられる。この接着剤の量がばらつき、液体噴射ヘッド本体と固定板との間から接着剤がはみ出た場合、ノズル面を汚損する可能性があった。この問題を解決するために、接着剤の量が管理し易いスクリーン印刷や転写印刷等により接着剤を固定板に塗布する方法を採用することが考えられる。しかしながら、上記した特許文献1のような固定板では、固定板の折り曲げ部分が邪魔になるため、スクリーン印刷や転写印刷等を行い難かった。例えば、スクリーン印刷を行う場合、固定板の折り曲げ部分が邪魔になり、スクリーン版を固定板に当接させることが困難になっていた。一方、折り曲げられていない平らな固定板を用いることも考えられるが、このような固定板では、グラウンドとの導通部分がノズル面の近傍に位置するので、当該導通部分に記録紙が接触する等して所謂紙ジャムを発生させる虞がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、液体噴射ヘッド本体と固定板との接着を容易に行うことができ、かつ、固定板をグラウンドに容易に導通できる液体噴射ヘッドの製造方法を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するために提案されたものであり、圧力室内の液体に圧力変動を付与することにより、ノズル面に形成されたノズルから液滴を噴射可能な液体噴射ヘッド本体と、
前記液体噴射ヘッド本体のノズル面が固定される固定部と、該固定部の外周縁から前記ノズル面方向の側方に向けて突出した屈曲部と、を有する固定板と、
を備えた液体噴射ヘッドの製造方法であって、
前記固定部に接着剤を塗布する塗布工程と、
該接着剤を介して前記液体噴射ヘッド本体を前記固定部に固定する接合工程と、
該接合工程の後、前記屈曲部を前記液体噴射ヘッド本体側へ折り曲げる屈曲工程と、
を含むことを特徴とする。
本発明の液体噴射ヘッドの製造方法によれば、固定部に接着剤を塗布する塗布工程において平らな固定板を使用することができるため、接着剤の量を管理し易いスクリーン印刷や転写印刷等を用いて接着剤を固定板に容易に塗布することができる。これにより、液体噴射ヘッド本体と固定板との接着精度を高めつつ、両者を容易に固定することができる。また、例えばスクリーン印刷を行う場合、複数の固定板を平面状に並べ、一枚のスクリーン版を用いて、一度に接着剤を塗布することができるため、製造効率が向上する。さらに、屈曲工程において固定板の屈曲部を液体噴射ヘッド本体側へ折り曲げるため、この屈曲部を通じて容易にグラウンドへ導通させることができる。
また、上記構成において、前記液体噴射ヘッドは、折り曲げられた前記屈曲部が接合される屈曲部接合領域を有し、
前記塗布工程において前記屈曲部に接着剤を塗布し、
前記屈曲工程の後、該接着剤を介して前記屈曲部を前記屈曲部接合領域に接合する屈曲部接合工程を含むことが望ましい。
この構成によれば、屈曲部を、接着剤を介して屈曲部接合領域に固定したので、記録紙等の記録媒体が接触することによる屈曲部の破損や紙ジャムの発生を抑制することができる。また、屈曲部を接合するための接着剤を、接着工程で一度に塗布することができ、屈曲部接合領域と屈曲部とを容易に接合することができる。
さらに、上記各構成において、前記屈曲部を接地する接地工程を含むことが望ましい。
プリンターの構成を説明する斜視図である。 記録ヘッドの組み立て前における分解斜視図である。 記録ヘッドの断面図である。 図3における領域Aの拡大図である。 記録ヘッドの製造方法を説明する模式図である。 第2実施形態における記録ヘッドの断面図である。 図6における領域Bの拡大図である。
以下、本発明を実施するための形態を、添付図面を参照して説明する。なお、以下に述べる実施の形態では、本発明の好適な具体例として種々の限定がされているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。また、以下の説明は、本発明の液体噴射装置として、インクジェット式プリンター1(本発明の液体噴射装置の一種)を例に挙げて行う。
図1はプリンター1の構成を示す斜視図である。このプリンター1は、液体噴射ヘッドの一種であるインクジェット式記録ヘッド2(以下、記録ヘッド)が取り付けられると共に、内部に液体を貯留した液体貯留部材の一種であるインクカートリッジ3が着脱可能に取り付けられるキャリッジ4を備えている。このキャリッジ4の後部には、キャリッジ4を記録紙5(記録媒体および着弾対象の一種)の紙幅方向、即ち、主走査方向に往復移動させるキャリッジ移動機構6を備えている。また、記録動作時における記録ヘッド2の下方には、間隔を空けてプラテン7を備えている。このプラテン7上には、プリンター1の後方に備えた搬送機構8によって、記録紙5が主走査方向に直交する副走査方向に搬送される。
キャリッジ4は、主走査方向に架設されたガイドロッド9に軸支された状態で取り付けられており、キャリッジ移動機構6の作動により、ガイドロッド9に沿って主走査方向に移動する。キャリッジ4の主走査方向の位置は、位置情報検出手段の一種であるリニアエンコーダー10によって検出され、その検出信号、即ち、エンコーダーパルス(位置情報の一種)をプリンター1の制御部に送信する。
また、キャリッジ4の移動範囲内における記録領域よりも外側の端部領域には、キャリッジ4の走査の基点となるホームポジションが設定されている。本実施形態におけるホームポジションには、記録ヘッド2のノズル面39(ノズルプレート29:図4参照)を封止するキャッピング部材11と、ノズル面39を払拭するためのワイパー部材12とが配置されている。そして、プリンター1は、このホームポジションから反対側の端部へ向けてキャリッジ4が移動する往動時と、反対側の端部からホームポジション側にキャリッジ4が戻る復動時との双方向で記録紙5上に文字や画像等を記録する所謂双方向記録を行う。
次に記録ヘッド2について、図を用いて説明する。
図2は本実施形態の記録ヘッド2の組み立て前における分解斜視図である。図3は記録ヘッド2の断面図である。図4は、図3における領域Aの拡大図である。本実施形態における記録ヘッド2は、保持部材の一種であるホルダー14、液体噴射ヘッド本体の一種である記録ヘッド本体15、および固定板16により構成されている。また、記録ヘッド2には、記録ヘッド本体15が間隔を空けて4つ並設されている。
ホルダー14は、インクカートリッジ3が装着されるカートリッジ装着部18と、カートリッジ装着部18の下方において記録ヘッド本体15が接続されるヘッド接続部19とから構成される。カートリッジ装着部18には、複数の液体導入針20が上方(インクカートリッジ3側)向けて突設されている。また、ホルダー14の内部には、図3等に示すように、液体導入針20からカートリッジ装着部18の内部を通ってヘッド接続部19の下面に開口する液体導入流路21が形成されている。この液体導入流路21の下端は、後述するケース流路51に連通されている。そして、インクカートリッジ3を記録ヘッド2に装着すれば、液体導入針20がインクカートリッジ3の内部に挿入される。これにより、インクカートリッジ3からのインクが、液体導入流路21を通じて記録ヘッド本体15側に導入される。
また、ヘッド接続部19の下端には、記録ヘッド本体15が接合されている。本実施形態では、液体導入流路21とケース流路51との連通部分の周囲を接着剤24で充填することで、記録ヘッド本体15の上面とヘッド接続部19の下面とを接着している。なお、接着剤24は弾力性を有する接着剤が用いられ、液体導入流路21とケース流路51との連通部分をシールすることができる。また、液体導入流路21の下面側の開口縁、またはケース流路51の上面側の開口縁にパッキンを設け、このパッキンを対向する面に当接することよって液体導入流路21とケース流路51を連通してもよい。この場合、パッキンの周囲に接着剤を充填する。
次に記録ヘッド本体15について説明する。
記録ヘッド本体15は、図4に示すように、流路基板28、ノズルプレート29、圧電素子30(圧力発生手段の一種)、保護基板31、コンプライアンス基板32、およびヘッドケース33を備えている。
流路基板28は、ノズル列方向に沿って長尺なシリコン単結晶基板からなり、長手方向に沿って細長な連通部35が2本形成されている。これらの連通部35に挟まれた領域には、複数の圧力室36が、ノズル列方向に並んだ状態で、連通部35ごとに合計2列形成されている。各圧力室36は、圧力室36よりも狭い幅で形成されたインク供給路37を介して、連通部35と連通している。
流路基板28の下面(圧電素子30とは反対側の面)には、ノズルプレート29が、接着剤や熱溶着フィルム等を介して固着されている。ノズルプレート29は、ステンレス鋼(SUS)又はシリコン単結晶等で形成されており、各圧力室36のインク供給路37とは反対側で連通するノズル38が複数穿設されている。これらのノズル38は、例えば、360dpiのピッチで列設されたノズル列を構成する。なお、ノズルプレート29の下面が本発明におけるノズル面39に相当する。また、ノズル面39の周縁部には、固定板16が接合されている。
流路基板28の上面(ノズルプレート29とは反対側の面)には、弾性膜40が積層されている。この弾性膜40上には、例えば下電極膜、圧電体層及び上電極膜が順次積層された圧電素子30が、各圧力室36に対向した状態で2列並設されている。この圧電素子30の一側(中央側)の端部には、上電極膜と導通するリード電極(図示せず)の一端が接続されている。このリード電極の他端は、絶縁体膜上において記録ヘッド本体15の中央部側に延在し、フレキシブルケーブル41の一端と電気的に接続されている。なお、フレキシブルケーブル41の他端は、図示しない制御部と接続されている。
また、弾性膜40上には、圧電素子30に対向する領域にその変位を阻害しない程度の大きさの空間となる圧電素子保持空間42を有する保護基板31が接合されている。この保護基板31には、連通部35に対向する位置に厚さ方向に貫通した長尺なリザーバー部43が2本設けられると共に、フレキシブルケーブル41とリード電極を接続可能な配置空間45が中央部に設けられている。なお、リザーバー部43は各連通部35と連通し、圧力室36にインクを供給するリザーバー(共通液室)44を構成している。
コンプライアンス基板32は、可撓性を有する封止膜46と金属等の硬質の部材からなる固定基板47とを積層した基板であり、保護基板31の上側(流路基板28とは反対側)に接合されている。このコンプライアンス基板32には、リザーバー44にインクを導入するインク導入口48が厚さ方向に貫通して形成されている。また、コンプライアンス基板32のリザーバー44に対向する領域のうちインク導入口48以外の領域は、固定基板47が除去された封止膜46のみからなる封止部49となっている。これにより、リザーバー44は可撓性を有する封止部49により封止され、コンプライアンスが得られることになる。
ヘッドケース33は、コンプライアンス基板32の上側(保護基板31とは反対側)に接合された中空箱体状部材である。ヘッドケース33の内部には、保護基板31の配置空間45と連通する挿通空間50、およびケース流路51がその高さ方向に貫通して形成されている。この挿通空間50内には、フレキシブルケーブル41が挿通されている。ケース流路51は、ホルダー14側からのインクをリザーバー44に供給するための流路であり、上端が液体導入流路21に連通され、下端がインク導入口48と連通されている。また、ヘッドケース33の下面のうち封止部49に対向する部分には、封止膜46の可撓変形を阻害しない程度の封止空間が備えられている。
このように構成された記録ヘッド本体15は、インクカートリッジ3からのインクを液体導入流路21を通じてケース流路51内に取り込んでいる。ケース流路51内に取り込まれたインクは、リザーバー44、インク供給路37を介して圧力室36に供給される。そして、記録ヘッド本体15は、圧電素子30を駆動させることで圧力室36内のインクに圧力変動を生じさせ、この圧力変動を利用することでノズル38からインクを噴射している。
次に固定板16について説明する。
固定板16はステンレス鋼(SUS)等により形成され、図2に示すように、記録ヘッド本体15に固定される前において平板状に形成されている。詳しく説明すると、この固定板16は、記録ヘッド本体15のノズル面39が固定される固定部53と、該固定部53の外周縁からノズル面方向の側方に向けて突出した屈曲部54と、を有している。固定部53には、記録ヘッド本体15のノズル面39におけるノズル38を露出させる開口領域55と、開口領域55の周囲の領域であってノズル面39の一部に重なる状態で接合される接合領域56とが設けられている。すなわち、この接合領域56が接着剤58aを介してノズル面39と接合されている。
なお、本実施形態では、4つの記録ヘッド本体15が間隔を空けて並設された状態で固定板16に固定されているため、これらに対応して固定部53には4つの開口領域55が、ノズル列方向に直交する方向に並設されている。また、開口領域55は、固定板16の厚さ方向に貫通した矩形の開口部であり、少なくともノズル面39の全てのノズル38を露出可能な大きさに設定されている。この開口領域55の周縁部であって、各記録ヘッド本体15のノズル面39の周縁部と接合される部分が接合領域56となっている。
そして、屈曲部54は、固定板16が記録ヘッド本体15に固定される前において、固定部53と同一平面に形成されている。本実施形態の屈曲部54は、固定部53の幅よりも狭い幅に形成され、固定板16において記録ヘッド本体15の並列方向の両側に突設されている。また、屈曲部54の固定部53側の基端部分(固定部53との境界部分)には、その幅方向の両側から切り欠いて幅を狭くすることで、屈曲部54の他の部分よりも強度を弱くした脆弱部59が形成されている。そして、記録ヘッド2を製造する際に、屈曲部54はこの脆弱部59を変曲点として折り曲げられ、図4に示すように、記録ヘッド本体15の側面に接着剤58bを介して固定される。この状態において、屈曲部54は電極パッドとして機能し、例えば、図示しない回路基板のグラウンド電極や、回路基板のグラウンド電極と接続された板金等に接続される。これにより、固定板16がグラウンドに導通(接地)され、記録ヘッド本体15のノズル面39を静電気等から保護することができる。
次に、記録ヘッド2の製造方法について説明する。図5(a)〜(d)は、記録ヘッド2の製造工程を説明した模式図である。
まず、図5(a)に示すように、平らな状態(屈曲部54が屈曲されていない状態)の固定板16上に所定の量(記録ヘッド本体15と接合したときに固定板16からはみ出さない程度の量)の接着剤58が塗布される(塗布工程)。本実施形態では、固定部53(接合領域56)と屈曲部54との両方に接着剤58a,58bが塗布されている。なお、接着剤58の塗布方法としては、固定板16が平板状に形成されているため、接着剤58の塗布量を管理し易いスクリーン印刷や転写印刷等を用いることができる。もちろん、ディスペンサー等を用いて接着剤58を塗布しても良い。
次に、図5(b)に示すように、記録ヘッド本体15が固定板16(固定部53)の所定の位置に接着剤58aを介して接合(固定)される(接合工程)。この際、固定板16に対し記録ヘッド本体15のノズル面39が押し当てられて接着されるが、接着剤58aの量が管理されているため、接着剤58aが固定板16の接合領域56から開口領域55側にはみ出さない。なお、本実施形態では、4つの記録ヘッド本体15が固定板16に接合されている。
その後、図5(c)に示すように、固定板16の屈曲部54が、脆弱部59を変曲点として記録ヘッド本体15側に折り曲げられる(屈曲工程)。本実施形態では、屈曲部54に接着剤58bが塗布されているため、屈曲部54を折り曲げた後、記録ヘッド本体15の側面側に押し当てることで、この屈曲部54が接着剤58bを介して記録ヘッド本体15の側面に接合される(屈曲部接合工程)。なお、本実施形態では、2つの屈曲部54が、記録ヘッド本体15の並列方向の両端部に位置する記録ヘッド本体15の側面に、それぞれ接合されている。また、この記録ヘッド本体15の側面が本発明における屈曲部接合領域に相当する。
屈曲部54が記録ヘッド本体15の側面に接合された後、図5(d)に示すように、記録ヘッド本体15の上端面(ノズル面39とは反対側の面)に、接着剤24を介してホルダー14(ヘッド接続部19)の下端が接合される。そして、屈曲部54は、図示しない回路基板のグラウンド電極等に接続されて、接地される(接地工程)。
このように、固定部53に接着剤58を塗布する塗布工程において平らな固定板16を使用することができるため、接着剤58の量を管理し易いスクリーン印刷や転写印刷等を用いて接着剤58を固定板16に容易に塗布することができる。これにより、記録ヘッド本体15と固定板16との接着精度を高めつつ、両者を容易に固定することができる。また、例えばスクリーン印刷を行う場合、複数の固定板16を平面状に並べ、一枚のスクリーン版を用いて、一度に接着剤58を塗布することができるため、製造効率が向上する。さらに、屈曲工程において固定板16の屈曲部54を記録ヘッド本体15側へ折り曲げるため、この屈曲部54を通じて容易にグラウンドへ導通させることができる。また、屈曲部54を、接着剤48bを介して記録ヘッド本体15の側面に固定したので、記録紙5等が接触することによる屈曲部54の破損や紙ジャムの発生を抑制することができる。さらに、屈曲部54を接合するための接着剤48bを、接着工程で一度に塗布することができ、記録ヘッド本体15の側面と屈曲部54とを容易に接合することができる。
ところで、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて種々の変形が可能である。
例えば、図6および図7に示す、第2の実施形態における記録ヘッド2′では、ホルダー14′のヘッド接続部19′に記録ヘッド本体15が収容される収容空部61を備え、この収容空部61の開口縁、および、記録ヘッド本体15のノズル面39が固定板16′に固定されている。
具体的に説明すると、本実施形態のホルダー14′のヘッド接続部19′には、下端面(固定板16′との接合面)から反対側(固定板16′との接合面とは反対面側)に窪んだ収容空部61が設けられている。この収容空部61内に、本実施形態では4つの記録ヘッド本体15が収容されている。言い換えると、ヘッド接続部19′の下部において記録ヘッド本体15が装着されるヘッド装着面62と、ヘッド装着面62の外周縁において当該ヘッド装着面62から下側(固定板16′側)に向けて延出された壁部63とが備えられている。このヘッド装着面62と壁部63に囲まれた空間が収容空部61となっている。また、液体導入流路21′の下端は、ヘッド装着面62に開口されている。
また、本実施形態では、記録ヘッド本体15の高さがばらついたとしても、記録ヘッド本体15を収容空部61内に収容できるように、壁部63の高さが記録ヘッド本体15の高さの設計値よりも僅かに高く設定されている(図7参照)。このため、記録ヘッド本体15を収容空部61内に収容した状態では、記録ヘッド本体15の上面とヘッド装着面62との間に僅かな隙間64が形成される。この隙間64のうち液体導入流路21′とケース流路51との連通部分の周囲を接着剤24′で充填することで、記録ヘッド本体15の上面とヘッド装着面62とが接着されている。なお、本実施形態では、図7に示すように、収容空部61内に収容された記録ヘッド本体15の側面と、壁部63との間に空間が設けられるように構成されている。
そして、本実施形態の固定板16′の固定部53′には、図6、図7に示すように、記録ヘッド本体15のノズル面39が接合される部分である第1の接合部66と、第1の接合部66よりもノズル面39との接合面方向の外側に形成され、ホルダー14′(壁部63)が接合される部分である第2の接合部67とを有している。この第1の接合部66に、開口領域55′と接合領域56′とが設けられている。また、本実施形態の屈曲部54′は、第2の接合部67の外周縁からノズル面方向の側方に向けて突出して形成されている。なお、その他の構成は、第1の実施形態と同様であるため、説明を省略する。
次に、本実施形態の記録ヘッド2′の製造方法について説明する。
まず、塗布工程において、平らな状態の固定板16′上に所定の量の接着剤58′が塗布される。本実施形態では、第1の接合部66(接合領域56′)、および、屈曲部54′に接着剤58a′,58b′が塗布される。次に、接合工程において、固定板16′の第1の接合部66に対し、開口領域55′からノズル38を露出させた状態で、それぞれ記録ヘッド本体15が接合される。
接合工程の後、ホルダー14′の収容空部61の開口周縁部(壁部63の下端面)に接着剤69(図7参照)が塗布されると共に、ヘッド装着面62の所定の位置に接着剤24′が塗布される。この状態で、収容空部61内に記録ヘッド本体15を収容すると、ヘッド装着面62と記録ヘッド本体15の上面とが接着剤24′を介して接合されると共に、ホルダー14′と固定板16′の第2の接合部67とが接着剤69を介して接合される。その後、屈曲工程において、屈曲部54′が、脆弱部59′を変曲点として記録ヘッド本体15側に折り曲げられ、屈曲部接合工程において、接着剤58b′を介してホルダー14′の側面に接合される。なお、本実施形態では、ホルダー14′の側面が本発明における屈曲部接合領域に相当する。そして、接地工程において、屈曲部54が接地される。なお、ホルダー14′と固定板16′の第2の接合部67とを接着する接着剤69は、ホルダー14′側に塗布せず、固定板16′の第2の接合部67に塗布することもできる。この場合、塗布工程において、接着剤58a′,58b′,69を一度に塗布することができる。
そして、本実施形態においても、固定部53′に接着剤58′を塗布する塗布工程において平らな固定板16′を使用することができるため、接着剤58′の量を管理し易いスクリーン印刷や転写印刷等を用いて接着剤58′を固定板16′に容易に塗布することができる。これにより、記録ヘッド本体15と固定板16′との接着精度を高めつつ、両者を容易に固定することができる。また、屈曲工程において固定板16′の屈曲部54′を記録ヘッド本体15側へ折り曲げるため、この屈曲部54′を通じて容易にグラウンドへ導通させることができる。さらに、屈曲部54′を接着剤48b′を介してホルダー14′の側面に固定したので、記録紙5等が接触することによる屈曲部54′の破損を抑制することができる。また、屈曲部54′を接合するための接着剤48b′を、接着工程で一度に塗布することができ、記録ヘッド本体15の側面と屈曲部54′とを容易に接合することができる。
ところで、上記した各実施形態では、圧力発生手段として、所謂撓み振動型の圧電素子30を例示したが、これには限られず、例えば、所謂縦振動型の圧電素子を採用することも可能である。その他、圧力発生手段としては、発熱によりインクを突沸させることで圧力変動を生じさせる発熱素子や、静電気力により圧力室の区画壁を変位させることで圧力変動を生じさせる静電アクチュエーターなどの圧力発生手段を採用する構成においても本発明を適用することが可能である。
そして、以上では、液体噴射ヘッドの一種であるインクジェット式記録ヘッド2を備えたプリンター1を例に挙げて説明したが、本発明は、他の液体噴射ヘッドを備えた液体噴射装置にも適用することができる。例えば、液晶ディスプレイ等のカラーフィルターの製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ、FED(面発光ディスプレイ)等の電極形成に用いられる電極材噴射ヘッド、バイオチップ(生物化学素子)の製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド等を備えた液体噴射装置にも本発明を適用することができる。
1…プリンター,2…記録ヘッド,14…ホルダー,15…記録ヘッド本体,16…固定板,18…カートリッジ装着部,19…ヘッド接続部,20…液体導入針,21…液体導入流路,28…流路基板,29…ノズルプレート,30…圧電素子,31…保護基板,32…コンプライアンス基板,33…ヘッドケース,36…圧力室,37…インク供給口,38…ノズル,39…ノズル面,44…リザーバー,48…インク導入口,51…ケース流路,53…固定部,54…屈曲部,55…開口領域,56…接合領域,58…接着剤,59…脆弱部

Claims (3)

  1. 圧力室内の液体に圧力変動を付与することにより、ノズル面に形成されたノズルから液滴を噴射可能な液体噴射ヘッド本体と、
    前記液体噴射ヘッド本体のノズル面が固定される固定部と、該固定部の外周縁から前記ノズル面方向の側方に向けて突出した屈曲部と、を有する固定板と、
    を備えた液体噴射ヘッドの製造方法であって、
    前記固定部に接着剤を塗布する塗布工程と、
    該接着剤を介して前記液体噴射ヘッド本体を前記固定部に固定する接合工程と、
    該接合工程の後、前記屈曲部を前記液体噴射ヘッド本体側へ折り曲げる屈曲工程と、
    を含むことを特徴とする液体噴射ヘッドの製造方法。
  2. 前記液体噴射ヘッドは、折り曲げられた前記屈曲部が接合される屈曲部接合領域を有し、
    前記塗布工程において前記屈曲部に接着剤を塗布し、
    前記屈曲工程の後、該接着剤を介して前記屈曲部を前記屈曲部接合領域に接合する屈曲部接合工程を含むことを特徴とする請求項1に記載の液体噴射ヘッドの製造方法。
  3. 前記屈曲部を接地する接地工程を含むことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の液体噴射ヘッドの製造方法。
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