JP2013158972A - テープ印刷装置、及び、テープ印刷装置の制御方法 - Google Patents

テープ印刷装置、及び、テープ印刷装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】テープ印刷装置において、使用するテープ状印刷媒体の種類を変更しても、高品質のハーフカットを行えるようにする。
【解決手段】テープ印刷装置1は、厚さ方向に複数の層を有する印刷テープ70に印刷する印刷部4と、ステッピングモーターであるカッターモーター41を備え、カッターモーター41の駆動力により印刷後の印刷テープ70の一部の層を切断するカッター機構9と、印刷テープ70の種類に応じてカッターモーター41に供給される駆動電流を変化させる制御部10とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、ハーフカッター機構を備えたテープ印刷装置、及び、テープ印刷装置の制御方法に関する。
従来、テープ状印刷媒体に印刷する装置において、複数層からなるテープ状印刷媒体の一部の層を切断するハーフカット機構を備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1には、ハーフカット機構の可動刃を駆動するDCモーターと可動刃とを接続するギヤ列に、滑りクラッチを設けることで、可動刃がDCモーターから得るハーフカットの際の駆動力を調整する構成が開示されている。
特開2008−238825号公報
しかし、上記従来の装置のように、滑りクラッチによってハーフカットの際の駆動力を調整する構成では、滑りクラッチの設定によってハーフカットの駆動力が決定され、ハーフカットの駆動力を変更することは困難である。このため、サイズや材質等が異なる複数種類のテープ状印刷媒体を使用する場合、全ての種類のテープ状印刷媒体に対し同一の駆動力でハーフカットを行うことになるので、ハーフカットの品質を保つことは容易ではない。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、ハーフカッター機構を備えたテープ印刷装置において、使用するテープ状印刷媒体の種類を変更しても、高品質のハーフカットを行えるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、厚さ方向に複数の層を有するテープ状印刷媒体に印刷する印刷手段と、ステッピングモーターを備え、当該ステッピングモーターの駆動力により印刷後の前記テープ状印刷媒体の一部の層を切断するハーフカッター機構と、前記テープ状印刷媒体の種類に応じて前記ステッピングモーターに供給される駆動電流を変化させる制御手段と、を備えたことを特徴とするテープ印刷装置を供給する。
本発明によれば、ステッピングモーターの駆動力によりテープ状印刷媒体の一部の層を切断する際に、テープ状印刷媒体の種類に応じてステッピングモーターの駆動電流を変化させるので、テープ状印刷媒体の種類に応じた駆動力でカットを行うことができる。このため、テープ状印刷媒体の種類に適した駆動力でテープ状印刷媒体をハーフカットでき、使用するテープ状印刷媒体の種類を変更しても、安定して高品質のハーフカットを行える。
また、本発明は、上記テープ印刷装置において、前記ハーフカッター機構は、複数のサイズの前記テープ状印刷媒体に対して一部の層を切断する処理が可能であり、前記制御手段は、前記ハーフカッター機構により処理される前記テープ状印刷媒体のサイズに応じて、前記ステッピングモーターに供給される駆動電流を変化させることを特徴とする。
本発明によれば、テープ状印刷媒体のサイズに応じて駆動電流を変化させるため、テープ状印刷媒体の各サイズに適した駆動力でテープ状印刷媒体をハーフカットでき、使用するテープ状印刷媒体の種類を変更しても、安定して高品質のハーフカットを行える。
また、本発明は、上記テープ印刷装置において、前記制御手段は、前記テープ状印刷媒体のサイズが大きいほど、前記駆動電流を大きくすることを特徴とする。
本発明によれば、テープ状印刷媒体のサイズが大きいほど、駆動電流を大きくするため、テープ状印刷媒体の各サイズに適した駆動力でテープ状印刷媒体をハーフカットでき、使用するテープ状印刷媒体の種類を変更しても、安定して高品質のハーフカットを行える。
また、本発明は、上記テープ印刷装置において、前記ハーフカッター機構は、前記テープ状印刷媒体を切断する刃を備え、前記ステッピングモーターの駆動力によって前記テープ状印刷媒体に対して厚み方向に前記刃を押し当てて前記テープ状印刷媒体の一部の層を切断する構成を有し、前記制御手段は、前記刃により前記テープ状印刷媒体に押圧する加圧段階において、前記テープ状印刷媒体の種類に応じて前記ステッピングモーターに供給される駆動電流を変化させることを特徴とする。
本発明によれば、刃をテープ状印刷媒体に押し当てる加圧段階で、テープ状印刷媒体の種類に応じてステッピングモーターに供給される駆動電流を変化させ、必要な駆動力を得ることができるので、ハーフカッター機構の消費電力を抑えることができる。
また、本発明は、上記テープ印刷装置において、前記制御手段は、前記加圧段階の前または後の少なくともいずれかの段階において前記ステッピングモーターに供給される駆動電流を、前記加圧段階において前記ステッピングモーターに供給される前記駆動電流よりも小さくすることを特徴とする。
本発明によれば、加圧段階の前または後の少なくともいずれかの段階の駆動電流を、加圧段階の前記駆動電流よりも小さくすることによって、ハーフカッター機構の消費電力を抑えることができる。
また、本発明は、上記テープ印刷装置において、前記ハーフカッター機構は、前記テープ状印刷媒体の一部の層が切断されたところで前記刃の動きを制限するストッパーを備え、前記制御手段は、前記加圧段階で、前記刃の動きが前記ストッパーにより制限されることによって前記ステッピングモーターの負荷が増大して脱調した場合に、前記ステッピングモーターへの駆動電流の供給を停止することを特徴とする。
本発明によれば、加圧段階でステッピングモーターに供給される駆動電流を変化させることによって、ステッピングモーターの脱調トルクを変化させるので、テープ状印刷媒体に与えられる刃の押圧力を変化させることができる。これにより、テープ状印刷媒体の各サイズに適した力でテープ状印刷媒体をハーフカットでき、使用するテープ状印刷媒体の種類を変更しても、安定して高品質のハーフカットを行える。
また、上記課題を解決するため、本発明は、厚さ方向に複数の層を有するテープ状印刷媒体に印刷する印刷手段と、ステッピングモーターを備え、当該ステッピングモーターの駆動力により印刷後の前記テープ状印刷媒体の一部の層を切断するハーフカッター機構とを有し、前記一部の層を前記ハーフカッター機構により切断するテープ印刷装置を制御して、前記テープ状印刷媒体の種類に応じて、前記ハーフカッター機構により前記一部の層を切断する工程で前記ステッピングモーターに供給される駆動電流を変化させることを特徴とするテープ印刷装置の制御方法を提供する。
本発明によれば、ステッピングモーターの駆動力によりテープ状印刷媒体の一部の層を切断する際に、テープ状印刷媒体の種類に応じてステッピングモーターの駆動電流を変化させるので、テープ状印刷媒体の種類に応じた駆動力でカットを行うことができる。このため、テープ状印刷媒体の種類に適した駆動力でテープ状印刷媒体をハーフカットでき、使用するテープ状印刷媒体の種類を変更しても、安定して高品質のハーフカットを行える。
本発明によれば、テープ状印刷媒体の種類に適した駆動力でテープ状印刷媒体をハーフカットでき、使用するテープ状印刷媒体の種類を変更しても、安定して高品質のハーフカットを行える。
本発明の実施の形態に係るテープ印刷装置の構造図である。 印刷テープの表側から見たテープ印刷装置の要部構造図である。 カッター機構の斜視図である。 カッター機構の分解斜視図である。 ハーフカッターによって印刷テープをカットする動作を示す説明図である。 カッターモーターの動作を示す説明図であり、(A)はカッターを駆動する場合のカッターモーターの動作ステップ数の経時的変化の例を示し、(B)はカッターを駆動する場合のカッター駆動ギヤの回動角の経時的変化の例を示し、(C)はハーフカッターを駆動する場合のカッターモーターの動作ステップ数の経時的変化の例を示し、(D)はハーフカッターを駆動する場合のカッター駆動ギヤの回動角の経時的変化の例を示し、(E)はハーフカッターの可動刃の角度の経時的変化の例を示す。 カッターモーターの動作を示す説明図であり、(A)はハーフカッターを駆動する場合のカッターモーターの回転数の経時的変化を示し、(B)はハーフカッターを駆動する場合のカッターモーターの駆動電流の経時的変化の例を示す。 カッターモーターの駆動電流を定義づけるテーブルの構成例を示す図である。 テープ印刷装置の動作を示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照して、本発明の一実施形態に係るテープ印刷装置1およびその制御方法について説明する。このテープ印刷装置1は、装着したテープカートリッジ2から印刷テープ(テープ状印刷媒体)70を繰出しながら搬送し、この印刷テープ70に所望の印刷を行うと共にその印刷済み部分を切断して、所望のラベルを得るものである。
図1は、テープ印刷装置1の主要部を模式的に表した構造図である。図2は、印刷テープ70の表側から見たテープ印刷装置1の要部の構造図である。
図1及び図2に示すように、テープ印刷装置1は、テープカートリッジ2が着脱自在に装着されるカートリッジ装着部3と、印刷テープ70に熱転写による印刷を行う印刷ヘッド5を有する印刷部(印刷手段)4と、印刷部4の下流側に配設されたカッター機構(ハーフカッター機構)9と、これら構成装置を中枢的に制御する制御部(制御手段)10と、を備えている。
テープカートリッジ2は、印刷テープ70の送出し口22を有するカートリッジケース21に、印刷テープ70、インクリボン23およびプラテンローラー24を収容して構成されている。印刷テープ70は、テープコア25に巻回されて収容されており、印刷時には送出し口22に向かって繰出し可能となっている。インクリボン23は、繰出しコア26に巻回されて収容され、印刷時には印刷ヘッド5の位置まで繰り出し可能となっており、印刷後は印刷ヘッド5の位置から巻取りコア27に巻き取られる。
カートリッジケース21には、印刷ヘッド5に対応する位置に矩形の開口部28が形成されており、この開口部28に印刷ヘッド5が挿入される。テープカートリッジ2のプラテンローラー24は、開口部28に遊挿された印刷ヘッド5に接触するように配設されている。
印刷部4は、サーマルヘッドで構成された印刷ヘッド5を有し、プラテンローラー24と印刷ヘッド5との間に印刷テープ70およびインクリボン23を挟持し、印刷テープ70とインクリボン23とを併走させながら熱転写による印刷を行う。テープカートリッジ2では、インクリボン23が印刷テープ70の表側の面(後述する印刷面70a)に重なっており、印刷ヘッド5はインクリボン23側に位置し、プラテンローラー24は印刷テープ70の裏面側に位置する。
印刷ヘッド5は、複数の発熱素子をテープ幅方向に列設した発熱素子アレイを有し、この発熱素子アレイの長さは、印刷可能な最大幅の印刷テープ70の幅に対応している。すなわち、本実施形態の印刷ヘッド5では、発熱素子アレイを構成する複数の発熱素子を、印刷データに基づいて選択的に発熱駆動し、印刷テープ70の送りと同期させて1ラインずつのドット印刷を行うようになっている。
カートリッジ装着部3には、動力源を構成する送りモーター31と、送りモーター31により駆動され、プラテンローラー24および巻取りコア27を回転させるテープ送り機構32とが内蔵されている。テープ送り機構32はギヤ列(不図示)で構成されており、このギヤ列に含まれる2つの最終ギヤに、カートリッジ装着部3内に突出するプラテン軸33および巻取り軸34がそれぞれ設けられている。
テープカートリッジ2をカートリッジ装着部3に装着すると、プラテンローラー24がプラテン軸33に、また、巻取りコア27が巻取り軸34に装着され、印刷テープ70の送りとインクリボン23の送りとが可能な状態(送り待機状態)となる。
そして、送り待機状態において、送りモーター31を駆動すると、印刷テープ70とインクリボン23とが印刷ヘッド5の位置で重なって、ともに搬送される。ここで印刷ヘッド5を駆動することにより、印刷テープ70への印刷が行われる。印刷ヘッド5を通過した印刷テープ70の印刷済み部分は、送り経路36に沿って送られ、テープカートリッジ2の送出し口22を経て、テープ印刷装置1の排出口35から装置外部に送り出される。一方、インクリボン23は、巻取りコア27に巻き取られる。なお、プラテンローラー24を、テープカートリッジ2ではなくテープ印刷装置1の本体側に設けてもよい。この具体的な構成としては、例えば、テープカートリッジ2をカートリッジ装着部3に装着することにより、印刷ヘッド5或いはプラテンローラー24が移動して、これらの間に印刷テープ70およびインクリボン23を挟持し、送り待機状態となる構成が挙げられる。
カッター機構9は、駆動源を構成するカッターモーター(ステッピングモーター)41と、印刷テープ70を完全に切断するカッター42と、印刷テープ70の一部の層を切断するハーフカッター73と、カッターモーター41の動力をカッター42及びハーフカッター73に伝達するカッター作動機構43と、を有している。カッター42及びハーフカッター73の切断方向は、印刷テープ70の送り方向に対し略直角な方向である。
制御部10は、CPU51と、ROMおよびRAM等から成る記憶部52と、を有し、記憶部52内の制御情報に基づいて、印刷ヘッド5、送りモーター31およびカッターモーター41を制御する。また、制御部10には、入力手段を構成するキーボード54と、表示手段を構成するディスプレイ55と、テープカートリッジ2の印刷テープ70のサイズを検出するサイズ検出部57とが接続されている。ユーザーは、キーボード54から所望のデータ入力を行うと共に、入力データを表示するディスプレイ55を見ながら、編集等を行う。これにより、印刷データが生成され、キーボード54からの印刷指令により、印刷が実行される。
サイズ検出部57は、テープカートリッジ2に設けられた穴(不図示)の数や配置等を検出することにより、セットされたテープカートリッジ2の印刷テープ70のサイズを検出する。ここで、印刷テープ70のサイズとは、印刷テープ70の幅である。
印刷テープ70は、裏面に粘着剤層を有する記録テープ70b(図5参照)と、記録テープが貼着された剥離テープ70c(図5参照)とが重なって2つの層をなす構成となっている。図1及び図2に示すように、記録テープ70bの表面は印刷面70aとなっており、この印刷面70aに印刷ヘッド5によって印刷が行われる。すなわち、印刷テープ70の印刷面70aには、上記のように印刷データに基づいて、印刷ヘッド5による発熱素子アレイの選択的駆動と、プラテンローラー24による印刷テープ70の送りとにより、1ラインずつのドット印刷が行われる。これにより、例えば文宇、図形、記号等のキャラクター画像や、バーコード、QRコード(登録商標)等の2次元コードのコード画像が印刷される。
図3はカッター機構9の斜視図であり、図4はカッター機構9の分解斜視図である。また、図5は、ハーフカッター73によって印刷テープ70をカットする動作を示す説明図であり、ハーフカッター73を側面から見た図である。
図3及び図4に示すように、カッター機構9は、カッター作動機構43に、カッターモーター41、カッター42及びハーフカッター73を支持して構成されている。
カッター作動機構43は、複数のギヤから成る伝達ギヤ列60及びカッターモーター41を支持する板状のギヤフレーム61と、伝達ギヤ列60に接続されてカッター42及びハーフカッター73を駆動するカッター駆動ギヤ62と、カッター42及びハーフカッター73を支持する板状のカッターフレーム63と、ギヤフレーム61及びカッターフレーム63を支持するベースプレート64(図4には不図示)とを有している。これらの伝達ギヤ列60及びカッター駆動ギヤ62は、カッターモーター41の回転力をカッター42及びハーフカッター73に伝達する伝達機構に相当する。この伝達機構は、カッターモーター41の出力軸(不図示)をカッター42及びハーフカッター73に機械的に連結するので、カッター42及びハーフカッター73の駆動時に加わる負荷は、この伝達機構を介してカッターモーター41の負荷として伝達される。
ギヤフレーム61とカッターフレーム63とは対向するようにベースプレート64上に配置され、カッター駆動ギヤ62は、ギヤフレーム61とカッターフレーム63との間に配置されている。
カッターモーター41は、ギヤフレーム61においてカッター駆動ギヤ62側の内側面に固定され、伝達ギヤ列60は、ギヤフレーム61の外側面に支持されている。カッターモーター41の駆動軸41aは、ギヤフレーム61を貫通して伝達ギヤ列60に噛み合い、カッターモーター41の回転は、伝達ギヤ列60で減速されてカッター駆動ギヤ62に伝達される。カッターモーター41はステッピングモーターであるから、制御部10からパルスが入力される度に所定角度ずつ回転し、カッターモーター41の回転数(回転速度)は入力パルスの周波数に応じて決定される。カッターモーター41は、低回転域でトルクが大きく、高回転域になるほどトルクが小さくなるという、ステッピングモーターに特徴的なトルク特性を有する。
さらに、カッターモーター41は、制御部10からカッターモーター41に供給される駆動電流が大きくなるほど、脱調トルクが大きくなるという、ステッピングモーターに特徴的な特性を有する。ここで、脱調トルクは、負荷側であるハーフカッター73からカッターモーター41に作用するトルクによって、カッターモーター41が入力パルスに追従して回転できなくなる際のトルクである。つまり脱調トルク以上の負荷が加わるとカッターモーター41が停止する。
カッター駆動ギヤ62の外周面の近傍には、カッターフレーム63を貫通して延びるガイド軸62aが形成されている。カッター42及びハーフカッター73は、ガイド軸62aを介してカッター駆動ギヤ62に接続される。カッター42及びハーフカッター73は、いずれもカッター駆動ギヤ62に接続されており、後述するようにカッターモーター41の回転方向を正転及び逆転に切り換えることによって、カッター42とハーフカッター73とのいずれかを選択的に動作させることができる。
カッターフレーム63は、カッターフレーム63を貫通する円弧状のスリット63aを有し、ガイド軸62aは、カッター駆動ギヤ62の回転に伴ってスリット63a内を移動する。カッター42及びハーフカッター73が固定されるカッター固定部63bは、カッターフレーム63の外側面の側縁部に設けられている。
詳細には、ハーフカッター73は、カッター固定部63bの外側面に固定され、カッター42は、板状のスペーサー59を挟んでハーフカッター73の側面部に重ねて配置され、ハーフカッター73及びカッター42は、一対のピン65bによって固定される。このように、印刷テープ70の搬送路上に、カッター42とハーフカッター73とが並べて配置されている。
ハーフカッター73は、カッター固定部63bに固定される板状の受け台74と、受け台74の基端部に設けられる支軸75と、支軸75に支持されて受け台74に対して回動可能な可動刃(刃)76とを備えて構成される押切り形式のカッターである。
受け台74は、印刷テープ70を受ける平坦な受板部74aと、支軸75が設けられる基端部74bとを有している。
可動刃76は、基端側に支軸75が設けられる板状の本体部77と、本体部77から延びてカッター駆動ギヤ62に連結されるレバー部78とを有し、印刷テープ70をハーフカットする刃部77aは、本体部77の側縁部に直線状に延びて形成されている。カッター機構9では、カッターモーター41が駆動されると、伝達ギヤ列60を介してカッター駆動ギヤ62が回動し、カッター駆動ギヤ62の回動に伴ってレバー部78が回動することにより、可動刃76が支軸75を中心に受け台74に接近する方向に回動し、ハーフカットが行われる。また、可動刃76の移動の速度はカッターモーター41の回転数(回転速度)により決定される。
本体部77の基端部にはストッパー77bが形成され、本体部77の先端にはストッパー77cが形成されている。ストッパー77b、77cは、それぞれ、刃部77aの端部から受け台74側に突出する突起である。
可動刃76が印刷テープ70をカットする過程では、可動刃76が回動しながら受け台74に接近する。ここで、本体部77に形成されたストッパー77b、77cが受け台74の受板部74aに当接すると、可動刃76はそれ以上回動しなくなる。このようにハーフカッター73が完全に閉じた状態を、図5に示す。本体部77と受け台74は、この図5の状態で、刃部77aと受板部74aとが平行になるよう構成されている。このため、ストッパー77b,77cが受け台74の受板部74aに当接することによって、ストッパー77bとストッパー77cとの間に、刃部77aと受板部74aとに挟まれた隙間Gが形成される。隙間Gの大きさは、印刷テープ70の剥離テープ70cの厚みとほぼ同一になるよう調整されている。
印刷テープ70をハーフカッター73がカットする過程では、可動刃76が回動すると、図5に示すように刃部77aが印刷テープ70の印刷面70aに接触する。この状態で、カッターモーター41の駆動力によって可動刃76にトルクが加わると、刃部77aが記録テープ70bを押圧する。ハーフカッター73は押切り型のカッターであるが、刃部77aが印刷面70aに接触した状態では、刃部77aと受板部74aとはほぼ平行になっている。この状態で、刃部77aが記録テープ70bを押圧することで、記録テープ70bは一気に押し切られる。記録テープ70bが切断されると、可動刃76はさらに回動し、ストッパー77b、77cが受板部74aに当接する。可動刃76はこれ以上動かないので、カッターモーター41の負荷が増大して脱調トルクに達し、カッターモーター41は脱調する。制御部10は、カッターモーター41の脱調を検出すると、カッターモーター41への駆動電流の供給を停止する。この一連の過程で印刷テープ70のカットが完了するが、剥離テープ70cは隙間Gに収まっているため、切断されずに残る。このように、ハーフカッター73は、印刷テープ70の記録テープ70bのみを切断し、剥離テープ70cを切らずに残すので、記録テープ70bを簡単に剥離することができる。
刃部77aが印刷面70aに接触した後は、制御部10の制御により、カッターモーター41が脱調するまで印刷テープ70に対する押圧力が加えられる。言い換えれば、ハーフカッター73が印刷テープ70をカットする際の押圧力は、カッターモーター41の脱調トルクによって調整される。カッターモーター41の脱調トルクは、記録テープ70bを完全に切断するまで押圧力が継続して加えられ、かつ、記録テープ70bが切断された後にカッターモーター41が脱調して切断を完了するような値に調整されることが望まれる。
一方、カッター42は、カッター固定部63bに固定される板状の固定刃65と、板状の固定刃65の基端部に設けられる支軸66と、支軸66に支持されて固定刃65に対して回動可能な可動刃67とを備えている。固定刃65とカッター固定部63bとの間には板状のスペーサー59が設けられ、固定刃65は、一対のピン65bによってカッター固定部63bに固定される。固定刃65及び可動刃67は、略直線状に延び、且つ、略同一の長さを有する刃部65a,67aをそれぞれ有し、支軸66を中心に可動刃67が固定刃65に向かって回動することで、印刷テープ70を刃部65a,67aによって挟んで切断する。すなわち、カッター42は、ハサミ形式のカッターである。
可動刃67は、略L字状に形成されており、刃部67aを有する板状の本体部68と、本体部68の端から略直角に屈曲して延びる板状のレバー部69とを有している。レバー部69は、カッター駆動ギヤ62のガイド軸62aが嵌合するガイドスリット69aを有している。可動刃67は、ガイドスリット69a内を移動するガイド軸62aによって駆動され、支軸66を中心に回動する。カッターモーター41の回転によりカッター駆動ギヤ62が回動すると、カッター駆動ギヤ62のガイド軸62aがレバー部69のガイドスリット69a内を移動する。これによりレバー部69とともに可動刃67が回動して、刃部67aが刃部65aに接近して、刃部65a、67aに挟まれた印刷テープ70が切断される。可動刃67の回動の速度は、カッターモーター41の回転数により決定される。
図6及び図7は、カッターモーター41の動作を示す説明図である。図6(A)、(B)はカッター42を駆動する場合の動作例を示す図表であり、(A)はカッターモーター41の動作ステップ数の経時的変化の例を示し、(B)はカッター駆動ギヤ62の回動角の経時的変化の例を示す。
また、図6(C)〜(E)及び図7(A)、(B)はハーフカッター73を駆動する場合の動作例を示す図表であり、(C)はカッターモーター41の動作ステップ数の経時的変化の例を示し、(D)はカッター駆動ギヤ62の回動角の経時的変化の例を示し、(E)はハーフカッター73の可動刃76の角度の経時的変化の例を示す。図7(A)はカッターモーター41の回転数の経時的変化を示し、図7(B)はカッターモーター41の駆動電流の経時的変化の例を示す。
カッター42とハーフカッター73は、いずれもカッター駆動ギヤ62の動作によって駆動される。カッター駆動ギヤ62は、正方向及び逆方向に回動可能であり、カッター駆動ギヤ62の回動方向はカッターモーター41の正転及び逆転に対応している。また、カッター駆動ギヤ62の回動範囲のほぼ中央に基準位置が設定されていて、カッター機構9の動作待機中は、カッターモーター41及びカッター駆動ギヤ62は基準位置にある。カッター機構9は、基準位置の正方向側でカッター42が駆動され、基準位置の逆方向側でハーフカッター73が駆動される構成となっている。
制御部10がカッターモーター41に印加する電圧を順方向と逆方向に切り換えることで、カッターモーター41の回転方向を正転と逆転に切り換えることができる。また、カッターモーター41の回転量を示す動作ステップ数は、制御部10が、カッターモーター41に出力する駆動パルス数に基づいてカウントする。
カッター機構9の待機状態で、制御部10がカッターモーター41に順方向の電圧を印加して駆動電流を供給し、所定周波数の駆動パルスを出力すると、図6(A)に示すように、基準位置から正転方向にカッターモーター41が回転する。これに伴い、図6(B)に示すように、カッター駆動ギヤ62は正方向側に回動し、回動角は正方向側に増大する。この場合、ガイド軸62aの動きによりレバー部69が回動して、可動刃67が固定刃65側に接近する。カッターモーター41のステップ数が所定ステップ数まで達したところで、可動刃67が、カッター42が完全に閉じる位置まで回動して、印刷テープ70の切断が完了する。この過程を、刃閉じ区間とする。制御部10は、カッター42が完全に閉じたところで、カッターモーター41を所定時間停止させ、この停止中にカッターモーター41に印加する電圧を逆方向に切り換える。そして、制御部10は、カッターモーター41に駆動電流を供給するとともに、再び駆動パルスを出力して、カッターモーター41を逆方向に回転させる。これにより、可動刃67が逆方向に回動し、カッター42が切断動作前の位置まで開かれる。この過程を刃開き区間と呼ぶ。カッターモーター41の駆動ステップ数は逆方向か正方向かを問わず加算されるので、刃開き区間においても、刃閉じ区間のステップ数に引き続き加算される。
カッターモーター41の回転数は、制御部10がカッターモーター41に出力する駆動パルスの周波数により決定される。刃閉じ区間では、カッターモーター41の回転数は、印刷テープ70の切断に必要なトルクに応じて調整される。カッターモーター41はステッピングモーターであるから、回転数を低速にするほど大きなトルクが得られる。制御部10は、印刷テープ70のカットに適したトルクが得られるようにパルス周期を調整する。これに対し、刃開き区間では、カッターモーター41の負荷は可動刃67を開くのに必要な負荷だけであるから、カッターモーター41は高速で回転される。
また、カッター機構9の待機状態で、制御部10がカッターモーター41に逆方向の電圧を印加して駆動電流を供給し、所定周波数の駆動パルスを出力すると、基準位置から逆転方向にカッターモーター41が回転する。カッターモーター41の駆動ステップ数は、図6(C)に示すように増大する。このカッターモーター41の回転に伴い、図6(D)に示すようにカッター駆動ギヤ62は逆方向側(図中の負の方向)に回動する。このカッター駆動ギヤ62の回動によって、ガイド軸62aが動いてレバー部78が回動し、図6(E)に示すように可動刃76の回動角も逆方向側(図中の負の方向)に増大する。そして、可動刃76が受け台74側に接近し、刃部77aが印刷面70aに当接するまでの過程を、刃閉じ区間とする。制御部10は、図7(A)に示すように、刃部77aが印刷面70aに当接するまでにカッターモーター41を徐々に減速する。また、この刃閉じ区間における駆動電流は、図7(B)に示すようにほぼ一定である。
刃部77aが印刷面70aに当接してから、カッターモーター41はほぼ停止するが、制御部10はカッターモーター41への駆動電流の供給を継続し、刃部77aから印刷テープ70に押圧力が加わる。その後、上述のように記録テープ70bが切断されてカッターモーター41が脱調する。この過程を、加圧区間(加圧段階)とする。
図7(B)に示すように、制御部10は、加圧区間でカッターモーター41に供給される駆動電流を、印刷テープ70のサイズに合わせて3段階に切り換える機能を有する。
テープ印刷装置1では複数の異なるサイズ(幅)の印刷テープ70を使用できる。印刷テープ70のサイズ(幅)Wは、本実施形態のテープ印刷装置1で使用できる印刷テープ70のサイズは、例えば、最小サイズが4mm、最大サイズが36mmであって、具体的には4mm、8mm、12mm、18mm、24mm、36mmの印刷テープ70を使用できる。これらの印刷テープ70のサイズの違いは幅のみであって、記録テープ70b及び剥離テープ70cの厚さはほぼ同じである。
印刷テープ70のサイズは、加圧区間において必要とされる押圧力に影響する。すなわち、印刷テープ70の幅は可動刃76の刃部77aによる切断長W(図5)に相当し、切断長Wが長いほど、加圧区間で大きな押圧力を加える必要があり、押圧力が不足すると記録テープ70bのカットが不完全になる可能性や、切断面が乱れる可能性が考えられる。これを防止するため、例えば最も大きい印刷テープ70を切断する場合にも十分な押圧力を印刷テープ70に与えることが考えられる。しかしながら、印刷テープ70の幅に比べて、加圧区間で加わる押圧力が強すぎると、刃部77aが剥離テープ70cまで切断してしまい、剥離テープ70cに切り込みが生じて、記録テープ70bを剥がしにくくなることも考えられる。また、必要以上の押圧力を加えるため、必要以上に電力を消費してしまう。
そこで、本実施形態のテープ印刷装置1では、制御部10が、カッターモーター41の駆動電流を印刷テープ70のサイズに応じて変化させる。カッターモーター41の脱調トルクは駆動電流により変化するので、制御部10は、駆動電流を変更することで、カッターモーター41の脱調トルクを変化させ、加圧区間において印刷テープ70のサイズに適した押圧力が加わるよう制御する。これにより、どのサイズの印刷テープ70を用いても、適正な押圧力を加えて、剥離テープ70cを残して記録テープ70bを確実に切断できる。さらに、幅が小さい印刷テープ70に対して過大な押圧力を加えてしまうこともないので、剥離テープ70cを確実に切り残すことができるとともに、必要十分なエネルギーを用いて効率よくカットできる。
本実施形態の制御部10は、図7(B)に示すように、加圧区間においてカッターモーター41に供給する駆動電流を3段階に切り換える。電流Iaは、テープ印刷装置1で使用可能な印刷テープ70のうち、幅が最も小さいグループ(例えば、幅4mm〜12mm)の印刷テープ70に適用される。また、例えば幅18mm〜24mmの印刷テープ70には、電流Iaより大きい電流Ibが適用され、幅36mmの印刷テープ70には、最も大きい電流Icが適用される。
加圧区間では、記録テープ70bを切断してストッパー77b、77cが受板部74aに当接するまで、カッターモーター41はわずかに回動し、ステップ数は増大する。制御部10はカッターモーター41の脱調を検出すると、図7(B)に示すように駆動電流の供給を停止し、この区間を停止区間とする。加圧区間で記録テープ70bを切断してから停止区間にかけて、可動刃76は受け台74に接して動かないので、ステップ数は変化しない。
制御部10は、停止区間でカッターモーター41を所定時間停止させ、この間にカッターモーター41に印加する電圧を順方向に切り換えて、可動刃76を開く動作に移行する。すなわち、制御部10はカッターモーター41に駆動電流を印加して回転させ、可動刃76を開方向に動かして、待機位置に復帰させる。この過程を刃開き区間とする。刃開き区間では、カッター42を使用する場合と同様にカッターモーター41の負荷が軽いため、カッターモーター41を高速で回転させる。また、刃開き区間の駆動電流はほぼ一定である。この図7(B)に示すように、刃閉じ段階及び刃開き段階では、駆動電流を加圧段階の駆動電流よりも小さくすることで、消費電力を抑制できる。
図8は、カッターモーター41の駆動電流を定義づけるテーブルTの構成例を示す図である。
制御部10の記憶部52には、図8に例示するようなテーブルTが記憶されている。テーブルTは、ハーフカッター73を駆動する場合にカッターモーター41に供給する駆動電流が設定されたテーブルである。テーブルTでは、カッターモーター41の動作範囲がステップ数によって、例えば4つの区間に区分されており、区間毎にカッターモーター41の駆動電流の電流値が設定されている。図8の例では区間1が刃閉じ区間、区間2が加圧区間、区間3が停止区間、区間4が刃開き区間に対応する。なお、区間1の刃閉じ区間と区間4の刃開き区間では、カッターモーター41の加速及び減速を行うので、カッターモーター41の回転数は一定ではない。図8の例のテーブルTに設定されているのはカッターモーター41の最高速であって、加減速中のカッターモーター41の回転数は制御部10により適宜制御される。
そして、加圧区間の駆動電流は印刷テープ70のサイズ毎に異なる値に設定されている。例えば、印刷テープ70の幅が幅4mm〜12mmの場合の駆動電流Ia(図7(B))が300mA、幅18mm〜24mmの場合の駆動電流Ibが500mA、幅36mmの場合の駆動電流Icが600mAとなっている。
制御部10は、サイズ検出部57によって検出した印刷テープ70のサイズに適した駆動電流を、テーブルTを参照することで取得し、このテーブルTの設定値に従ってハーフカッター73の動作を制御する。
図9は、テープ印刷装置1の動作を示すフローチャートであり、ハーフカッター73により印刷テープ70をハーフカットする動作を示す。
印刷テープ70が所定の切断位置まで搬送されると、制御部10は、サイズ検出部57により検出した印刷テープ70のサイズに基づいて、記憶部52に記憶されているテーブルTを参照する(ステップS1)。続いて、制御部10は、テーブルTに従ってカッターモーター41への駆動パルスの出力と、出力パルス数のカウントを開始し(ステップS2)、刃閉じ動作を実行する(ステップS3)。ここでカウントされるパルス数は、カッターモーター41の動作ステップ数として処理される。制御部10は、カッターモーター41のステップ数が増加する毎に、ステップ数がテーブルTに設定された刃閉じ区間の上限値、すなわち加圧区間の開始位置に達したか否かを判別する(ステップS4)。
加圧区間に達していないと判別した場合(ステップS4:No)、制御部10は加圧区間に達するまでパルスの出力を継続する。そして、加圧区間のステップ数に達したと判別した場合(ステップS4:Yes)、制御部10は、印刷テープ70のサイズに対応するテーブルTの設定値に従って、カッターモーター41の駆動電流を変更し(ステップS5)、カッターモーター41の脱調を検出する(ステップS6)。制御部10は、カッターモーター41が脱調するまでの間(ステップS6;No)、カッターモーター41を駆動し、脱調を検出した場合(ステップS6;Yes)、カッターモーター41への駆動パルス及び駆動電流の供給を止めてカッターモーター41を一時的に停止させる(ステップS7)。ステップS6でカッターモーター41を停止させる時間は、予め設定された時間であり、カッターモーター41に印加する電圧の反転等の処理に必要な最小限の時間である。その後、制御部10は、刃開き区間の動作を実行し(ステップS8)、テーブルTに従ってカッターモーター41を逆転させ、ハーフカッター73を開く。制御部10は、ハーフカッター73が全開の待機位置に達したか否かを、例えばカッターモーター41を所定ステップだけ動作させる毎に判別し(ステップS9)、可動刃76が待機位置に達するまで動作を継続し(ステップS9;No)、可動刃76が待機位置に達した場合は(ステップS9;Yes)、本動作を終了する。可動刃76が待機位置に達したか否かは、例えばカッターモーター41のステップ数に基づき判別される。
以上説明したように、本発明を適用した実施形態に係るテープ印刷装置1によれば、テープ印刷装置1は、厚さ方向に複数の層を有する印刷テープ70に印刷する印刷ヘッド5と、カッターモーター41を備え、カッターモーター41の駆動力により印刷後の印刷テープ70の一部の層を切断するカッター機構9と、印刷テープ70の種類に応じてカッターモーター41に供給される駆動電流を変化させる制御部10と、を備え、カッターモーター41の駆動力により印刷テープ70の一部の層を切断する際に、印刷テープ70の種類に応じてカッターモーター41の駆動電流を変化させるので、印刷テープ70の種類に応じた駆動力でカットを行うことができる。このため、印刷テープ70の種類に適した駆動力で印刷テープ70をハーフカットでき、使用する印刷テープ70の種類を変更しても、安定して高品質のハーフカットを行える。
また、カッター機構9は、複数のサイズの印刷テープ70に対して一部の層を切断する処理が可能であり、制御部10は、カッター機構9により処理される印刷テープ70のサイズに応じて、カッターモーター41に供給される駆動電流を変化させるので、印刷テープ70の各サイズに適した駆動力で印刷テープ70をハーフカットでき、使用する印刷テープ70の種類を変更しても、安定して高品質のハーフカットを行える。
さらに、制御部10は、印刷テープ70のサイズが大きいほど、駆動電流を大きくするので、印刷テープ70の各サイズに適した駆動力で印刷テープ70をハーフカットでき、使用する印刷テープ70の種類を変更しても、安定して高品質のハーフカットを行える。
また、カッター機構9は、印刷テープ70を切断する可動刃76を備え、カッターモーター41の駆動力によって印刷テープ70に対して厚み方向に可動刃76を押し当てて印刷テープ70の一部の層を切断する構成を有し、制御部10は、可動刃76により印刷テープ70に押圧する加圧区間においてカッターモーター41に供給される駆動電流を変化させ、必要な駆動力を得ることができるので、カッター機構9の消費電力を抑えることができる。
また、制御部10は、加圧区間の前または後の少なくともいずれかの段階においてカッターモーター41に供給される駆動電流を、加圧区間においてカッターモーター41に供給される駆動電流よりも小さくすることによって、カッター機構9の消費電力を抑えることができる。
さらに、カッター機構9は、印刷テープ70の一部の層が切断されたところで可動刃76の動きを制限するストッパー77b、77cを備え、制御部10は、加圧区間で、可動刃76の動きがストッパー77b、77cにより制限されることによってカッターモーター41の負荷が増大して脱調した場合に、カッターモーター41への駆動電流の供給を停止する。これにより、カッターモーター41の脱調トルクを変化させ、印刷テープ70に与えられる可動刃76の押圧力を変化させることができる。従って、印刷テープ70の各サイズに適した力で印刷テープ70をハーフカットでき、使用する印刷テープ70の種類を変更しても、安定して高品質のハーフカットを行える。
なお、本実施形態では、印刷テープ70の種類として、印刷テープ70のサイズ(幅)が異なるものを例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、材質が異なる複数種類の印刷テープ70を使用可能とし、制御部10が印刷テープ70の材質を検出して、材質の差異に応じてカッターモーター41の駆動電流を変化させても良い。この場合、印刷テープ70の材質毎に駆動電流を設定するテーブルTを用いればよい。
また、本実施形態では、加圧段階の前の刃閉じ段階、及び、加圧段階の後の刃開き段階の駆動電流を、加圧段階のカッターモーター41の駆動電流よりも小さくするものとして説明したが、これに限らず、加圧段階の前または後の少なくともいずれかの段階の駆動電流を加圧段階の駆動電流よりも小さくする構成としても良い。
また、本実施形態では、テープ印刷装置1として、いわゆる熱転写式プリンターを例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、テープ状の記録媒体に印刷を行ってハーフカットする構成を有するものであれば、インクジェットプリンター等の各種の印刷装置にも適用可能である。
1…テープ印刷装置、4…印刷部(印刷手段)、5…印刷ヘッド、9…カッター機構(ハーフカッター機構)、10…制御部(制御手段)、41…カッターモーター(ステッピングモーター)、42…カッター、57…サイズ検出部、60…伝達ギヤ列、62…カッター駆動ギヤ、70…印刷テープ(テープ状印刷媒体)、70b…記録テープ(層)、70c…剥離テープ(層)、74…受け台、76…可動刃(刃)、77a…刃部、77b、77c…ストッパー。

Claims (7)

  1. 複数の層を有するテープ状印刷媒体に印刷する印刷手段と、
    ステッピングモーターを備え、当該ステッピングモーターの駆動力により印刷後の前記テープ状印刷媒体の一部の層を切断するハーフカッター機構と、
    前記テープ状印刷媒体の種類に応じて、前記ステッピングモーターに供給される駆動電流を変化させる制御手段と、
    を備えたことを特徴とするテープ印刷装置。
  2. 前記ハーフカッター機構は、複数のサイズの前記テープ状印刷媒体に対して一部の層を切断する処理が可能であり、
    前記制御手段は、前記ハーフカッター機構により処理される前記テープ状印刷媒体のサイズに応じて、前記ステッピングモーターに供給される駆動電流を変化させることを特徴とする請求項1記載のテープ印刷装置。
  3. 前記制御手段は、前記テープ状印刷媒体のサイズが大きいほど、前記駆動電流を大きくすることを特徴とする請求項2記載のテープ印刷装置。
  4. 前記ハーフカッター機構は、前記テープ状印刷媒体を切断する刃を備え、前記ステッピングモーターの駆動力によって前記テープ状印刷媒体に対して厚み方向に前記刃を押し当てて前記テープ状印刷媒体の一部の層を切断する構成を有し、
    前記制御手段は、前記刃により前記テープ状印刷媒体に押圧する加圧段階において、前記テープ状印刷媒体の種類に応じて前記ステッピングモーターに供給される駆動電流を変化させることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のテープ印刷装置。
  5. 前記制御手段は、前記加圧段階の前または後の少なくともいずれかの段階において前記ステッピングモーターに供給される駆動電流を、前記加圧段階において前記ステッピングモーターに供給される前記駆動電流よりも小さくすることを特徴とする請求項4記載のテープ印刷装置。
  6. 前記ハーフカッター機構は、前記テープ状印刷媒体の一部の層が切断されたところで前記刃の動きを制限するストッパーを備え、
    前記制御手段は、前記加圧段階で、前記刃の動きが前記ストッパーにより制限されることによって前記ステッピングモーターの負荷が増大して脱調した場合に、前記ステッピングモーターへの駆動電流の供給を停止することを特徴とする請求項4または5記載のテープ印刷装置。
  7. 厚さ方向に複数の層を有するテープ状印刷媒体に印刷する印刷手段と、ステッピングモーターを備え、当該ステッピングモーターの駆動力により印刷後の前記テープ状印刷媒体の一部の層を切断するハーフカッター機構とを有するテープ印刷装置を制御して、
    前記テープ状印刷媒体の種類に応じて、前記ハーフカッター機構により前記一部の層を切断する工程で前記ステッピングモーターに供給される駆動電流を変化させること、
    を特徴とするテープ印刷装置の制御方法。
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