JP2013158703A - 酸化処理システム - Google Patents

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幸広 釜瀬
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文男 早矢仕
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Abstract

【課題】ラジカルによる処理対象表面の酸化処理効果を確実に得ることができる処理システムを提供することを課題とする。
【解決手段】処理室2と、オゾンガスを発生させるオゾンガス発生装置3と、過酸化水素水が貯留される貯留槽5と、オゾンガスと過酸化水素水とを混合させて混合流体として、混合流体を霧化して処理室2内に噴霧するノズル20と、を具備し、オゾンガスと過酸化水素水との混合流体を用いて処理室2内の処理対象表面の酸化処理を行う、酸化処理システム1とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、酸化処理システムの技術に関する。
従来、処理対象を酸化処理して、これを殺菌、洗浄、または、脱臭等する酸化処理システムの技術は種々知られている。
前記酸化処理システムによって酸化処理される処理対象には、例えば、医療機器や手術室内やクリーンルームや電子部品や電気製品等の固体の表面がある。
前記酸化処理システムには、オゾンを用いて処理室内の処理対象の酸化処理を行うものがある(特許文献1参照)。
また、前記酸化処理システムには、水中においてオゾンと過酸化水素とが反応して生成されるラジカル(例えば、OHラジカル(ヒドロキシカルラジカル))を用いて、処理室内の処理対象の酸化処理(促進酸化)を行うものがある。
ここで、促進酸化(AOP(Advanced Oxidation Process))とは、OHラジカルを利用して処理対象表面の有機物またはその他の物質を分解するものであることが知られている。OHラジカルは、オゾンまたは過酸化水素よりも酸化力が強く、有機物との反応性に富むものであることが知られている。
特開昭63−59961号公報
しかしながら、前記ラジカルを用いて処理対象の酸化処理を行う処理システムとして、オゾンガスと過酸化水素ガスとを処理室内で混合させてこれらを反応させ、処理室内でラジカルを生成するものが考えられる。
そして、このようにオゾンガスと過酸化水素ガスとを処理室内で混合させる処理システムでは、オゾンガスおよび過酸化水素ガスが処理室内で希釈されるため、オゾンガスおよび過酸化水素ガスとの混合効率が悪く、ラジカルを効率よく生成することができない場合がある。
つまり、当該オゾンガスおよび過酸化水素ガスとを処理室内で混合させる処理システムでは、ラジカルによる処理対象の酸化処理効果を確実に得ることができない場合がある。
本発明は以上の如き状況に鑑みてなされたものであり、ラジカルによる処理対象表面の酸化処理効果を確実に得ることができる処理システムを提供することを課題とする。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、処理室と、オゾンガスを発生させるオゾンガス発生装置と、過酸化水素水が貯留される貯留槽と、前記オゾンガスと前記過酸化水素水とを混合させて混合流体として、前記混合流体を霧化して前記処理室内に噴霧するノズルと、を具備し、前記オゾンガスと前記過酸化水素水との混合流体を用いて前記処理室内の処理対象表面の酸化処理を行う、酸化処理システムとする。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
即ち、本発明によれば、ラジカルによる処理対象表面の酸化処理効果を確実に得ることができる。
本発明の実施形態に係る酸化処理システムの全体的な構成を示した模式図。 本発明の実施形態に係る酸化処理システムの混合器を示した断面図。 本発明の実施形態に係る酸化処理システムのノズルを示した断面図。 本発明の実施例に係る酸化処理システムにおける処理室内の処理対象表面の酸化処理を行う一連の動作を示したフローチャート図。
次に、本発明の実施形態に係る酸化処理システム1、について図1から図4を用いて説明する。
酸化処理システム1は、図1に示すように、処理室2と、オゾンガス発生装置3と、コンプレッサ4と、混合器10と、貯留槽5と、ノズル20と、を具備する。
酸化処理システム1は、オゾン(O3)ガスと過酸化水素(H2O2)水との混合流体を用いて処理室2内の処理対象表面の酸化処理を行うように構成される。酸化処理システム1によって処理対象表面が酸化処理されることにより、処理対象表面殺菌、洗浄、または、脱臭等が行われる。
酸化処理システム1の処理室2には、例えば、精密機械工業、半導体工業、医薬品工業等の製造設備や研究施設のクリーンルームやアイソレータ、手術室、殺菌装置の殺菌室、歯科・眼科等の医院の居室、洗浄装置の洗浄室、食品製造工場、ホテルの客室、介護施設、病院等の不特定多数が集う各種施設、食堂・レストラン等の厨房、または、有害な化学物質や微生物が残留した施設等がある。
酸化処理システム1の処理室2は、排気口2aを有する。酸化処理システム1の処理室2は、排気口2aに過酸化水素分解触媒およびオゾン分解触媒が設けられて構成される。
処理対象とは、オゾンガスと過酸化水素水との混合流体を用いてその表面が酸化処理されるものを示す。
処理対象表面には、精密機械工業、半導体工業、医薬品工業等の製造設備や研究施設のクリーンルームやアイソレータの内壁の表面、手術室の内壁の表面、殺菌装置の殺菌室の内壁の表面、歯科・眼科等の医院の居室の内壁の表面、洗浄装置の洗浄室の内壁の表面、食品製造工場の内壁、ホテルの客室の内壁表面、介護施設もしくは病院等の不特定多数が集う各種施設の内壁表面、食堂・レストラン等の厨房の内壁表面、または、有害な化学物質や微生物が残留した施設内の内壁表面等がある。また、処理対象表面には、クリーンルーム内やアイソレータ内、手術室内、殺菌装置の殺菌室内、歯科・眼科等の医院の居室内、洗浄装置の洗浄室内、食品製造工場内、ホテルの客室内、介護施設もしくは病院等の不特定多数が集う各種施設内、食堂・レストラン等の厨房内、または、有害な化学物質や微生物が残留した施設内等に配置されるもの、例えば、クリーンルームやアイソレータ内の装置や工具の表面、手術室内の手術用具の表面、殺菌装置の殺菌室内の衣類や容器の表面、歯科・眼科等の医院の居室内の設置品や機器類の表面、洗浄装置の洗浄室内の電子部品や電気製品等の表面、食品製造工場に設置された製造機器、食品工場内の雰囲気中の浮遊菌、治具類、ケーキ、パイ、もしくは、そば等の原材料、ホテルの客室内のカーテン、ベッド等の調度品、介護施設もしくは病院等の不特定多数が集う各種施設内の調度品、食堂・レストラン等の厨房内の調度品や食器類の表面及び排気される臭い物質、または、有害な化学物質や微生物が残留した施設内の設置物の表面等がある。
このように、酸化処理システム1では、半導体の表面処理のように処理対象表面そのものの処理(酸化処理)が行われる。また、酸化処理システム1では、処理対象表面に付着した化学物質または微生物の処理(酸化処理)が行われて、処理対象表面の臭い物質の低減(脱臭)、処理対象表面の有害物質の無害化、処理対象表面の微生物の殺菌等が行われる。
なお、オゾンは強力な酸化剤であり、微生物である細菌やウイルスに対する強い不活化効果を示すことが知られている。また、オゾンに加湿等の方法で水分を追加させることにより、より強力な酸化力をもつOHラジカルを生成しより強力な殺菌効果が得られることも知られている。
オゾンを用いた脱臭は、大気汚染処理として排気の脱臭、排煙処理、室内の空気浄化あるいは、浴室、病院、老人施設等でも利用されている。臭い物質を構成する硫化物や有機酸等を、オゾンの強い酸化反応を利用して分解するのが脱臭原理である。一般に、オゾンは−SH、=S、−NH2、=NH、−OH、−CHOを持つ化合物との反応性が大きい。悪臭物質の多くはこれらの基を持つので、オゾンによる脱臭は、多くの悪臭物質に対し効果を持つことになる。
オゾンは、各種難分解性化学物質とも、強力な酸化力により分解することが知られている。例えば、塩素系農薬、有機リン系農薬、尿素系農薬等に対する水中での処理に関する報告もある。
酸化処理システム1のオゾンガス発生装置3は、オゾンガスを発生させる装置である。
酸化処理システム1のオゾンガス発生装置3には、酸素に放電することによりオゾンガスを発生するもの(放電式オゾンガス発生装置)、または、酸素に紫外線を照射することによってオゾンガスを発生するもの(紫外線式オゾンガス発生装置)等がある。
酸化処理システム1のオゾンガス発生装置3は、処理室2およびノズル20の上流側に配置される。
酸化処理システム1のコンプレッサ4は、空気圧縮機であり、圧縮された空気流を吐出可能に構成される。
酸化処理システム1のコンプレッサ4は、処理室2およびノズル20の上流側に配置される。
酸化処理システム1の混合器10は、オゾンガス発生装置3で発生されたオゾンガスと、コンプレッサ4から吐出される空気と、を混合させて混合気とし、当該混合気(オゾンガス)をノズル20に供給するように構成される。酸化処理システム1の混合器10は、処理室2内よりも狭い空間内でオゾンガスと空気とを混合させて混合気とするように構成される。
酸化処理システム1の混合器10は、処理室2およびノズル20の上流側に配置される。酸化処理システム1の混合器10は、オゾンガス発生装置3およびコンプレッサ4の下流側に配置される。
酸化処理システム1の貯留槽5は、過酸化水素水が貯留されるものである。
酸化処理システム1の貯留槽5には、高濃度の過酸化水素水(例えば、35wt%過酸化水素水)が貯留される。なお、酸化処理システム1では、貯留槽5に貯留される過酸化水素水は、求められる効果、用途、または、ノズル20の仕様等に応じて、適切な濃度のものが選択されて用いられてもよい。
酸化処理システム1の貯留槽5は、処理室2およびノズル20の上流側に配置される。酸化処理システム1の貯留槽5は、オゾンガス発生装置3およびコンプレッサ4の下流側に配置される。
酸化処理システム1のノズル20は、二流体ノズルであり、混合気(オゾンガス)と過酸化水素水とを混合させて混合流体として、当該混合流体(過酸化水素水)を霧化して処理室2内に噴霧するように構成される。酸化処理システム1のノズル20は、処理室2内よりも狭い空間内で混合気(オゾンガス)と過酸化水素水とを混合させて混合流体とするように構成される。
酸化処理システム1のノズル20は、処理室2内に配置される。酸化処理システム1のノズル20は、オゾンガス発生装置3、コンプレッサ4、混合器10、および、貯留槽5の下流側に配置される。
酸化処理システム1は、オゾンガス発生装置3と混合器10とがオゾンガス供給管6を介して接続されて、構成される。
酸化処理システム1は、コンプレッサ4と混合器10とが空気供給管7を介して接続されて、構成される。
酸化処理システム1は、混合器10とノズル20とが混合気供給管8を介して接続されて、構成される。
酸化処理システム1は、貯留槽5とノズル20とが過酸化水素水供給管9を介して接続されて、構成される。
酸化処理システム1の混合器10は、例えば、オゾンガスが空気に吸引されるようにして、オゾンガスと空気とが混合するように(アスピレータのように)構成される。
このとき、酸化処理システム1の混合器10は、図2に示すように、オゾンガス流路11と、空気流路12と、混合気流路13と、を有して構成される。
酸化処理システム1の混合器10のオゾンガス流路11は、オゾンガス供給管6を介して供給されたオゾンガスが混合器10内を流通する流路である。酸化処理システム1の空気流路12は、空気供給管7を介して供給された空気が混合器10内を流通する流路である。酸化処理システム1の混合気流路13は、混合気が混合器10内を流通して、混合気供給管8に流出する流路である。
酸化処理システム1の混合器10は、オゾンガス流路11と空気流路12とがそれぞれ混合気流路13に連通され、混合気流路13にてオゾンガスと空気とが混合されるように構成される。
酸化処理システム1の混合器10は、オゾンガス流路11と混合気流路13との連通する部分(オゾンガス流路11の終端)の開口面積が混合気流路13の断面積に比べて小さく形成されて、構成される。
酸化処理システム1のノズル20は、例えば、図3に示すように、混合気流路21と、過酸化水素水流路22と、渦流室23と、噴霧口24と、を有して構成される。
酸化処理システム1のノズル20の混合気流路21は、混合気供給管8を介して供給された混合気がノズル20内を流通する流路である。酸化処理システム1のノズル20の過酸化水素水流路22は、過酸化水素水供給管9を介して供給された過酸化水素水がノズル20内を流通する流路である。酸化処理システム1のノズル20の渦流室23は、前記ノズル20内に供給された過酸化水素水がノズル20内において渦状に旋回するように流通する流路である。酸化処理システム1のノズル20の噴霧口24は、混合気(オゾンガス)と過酸化水素水とが混合されてなる混合流体(過酸化水素水)を霧化して噴霧する開口である。
酸化処理システム1のノズル20は、混合気流路21と渦流室23とが連通され、過酸化水素水流路22と渦流室23とが連通され、渦流室23と噴霧口24とが連通されて構成される。
酸化処理システム1のノズル20は、渦流室23で、混合気(オゾンガス)と過酸化水素水とが混合されて混合流体とされるように構成される。また、酸化処理システム1のノズル20は、渦流室23で、旋回力が付与された過酸化水素水に混合気が吹付けられて混合流体(過酸化水素水)が霧化されて、当該霧化された混合流体が噴霧口24から噴霧されるように構成される。
そして、酸化処理システム1は、コンプレッサ4が作動することによって、空気供給管7を介してコンプレッサ4から混合器10に空気が供給されるように構成される。
酸化処理システム1は、オゾンガス発生装置3の供給ポンプや酸素発生装置等が作動することによって、オゾンガス発生装置3で発生された高濃度のオゾンガスがオゾンガス供給管6を介してオゾンガス発生装置3から混合器10に供給されるように、構成される。
酸化処理システム1は、高濃度のオゾンガスと空気とが混合器10で混合されて混合気(中濃度のオゾンガス)とされ、当該混合気が混合気供給管8を介して混合器10からノズル20に供給されるように、構成される。
酸化処理システム1は、貯留槽5の高濃度の過酸化水素水が、高濃度の過酸化水素水のまま、過酸化水素水供給管9を介して貯留槽5からノズル20に供給されるように、構成される。
酸化処理システム1は、ノズル20で、混合気(中濃度のオゾンガス)と高濃度の過酸化水素水とが混合されて混合流体とされるとともに霧化されて、これを処理室2内に噴霧するように、構成される。
酸化処理システム1は、処理室2内の気体(過酸化水素、オゾン、酸素等)が処理室2の排気口2aから排気されるように構成される。
次に、酸化処理システム1におけるオゾンガスと過酸化水素水との混合流体を用いて処理室2内の処理対象表面の酸化処理を行う一連の動作について説明する。
前記酸化処理システム1の一連の動作は、図4に示すように、オゾンガス混合工程(ステップS1)と、過酸化水素水混合工程(ステップS2)と、酸化処理工程(ステップS3)と、を具備するものである。
ステップS1は、オゾンガスと空気とを混合させて混合気とする工程である。
ステップS1では、酸化処理システム1のオゾンガス発生装置3を作動させてオゾンガスを混合器10に供給するとともに、コンプレッサ4を作動させて空気を混合器10に供給することで、オゾンガスと空気とを混合器10内で混合するように行われる。
ステップS1では、オゾンガスと空気とが酸化処理システム1の混合器10で混合されると、混合気となる。
ステップS1において、オゾンガスと空気とを混合させて混合気とした後、ステップS2に移行する。
ステップS2は、混合気(オゾンガス)と過酸化水素水とを混合させて混合流体とする工程である。
ステップS2では、酸化処理システム1の混合器10から供給される混合気(オゾンガス)と貯留槽5から供給される過酸化水素水とをノズル20内で混合するように行われる。
ステップS2では、酸化処理システム1の混合器10(オゾンガス)と過酸化水素水とがノズル20で混合されると、混合流体となる。混合流体では、オゾンガスと過酸化水素水とが反応して、ラジカルが生成される。
ステップS2において、混合気(オゾンガス)と過酸化水素水とを混合させた後、ステップS3に移行する。
ステップS3は、混合流体を酸化処理システム1のノズル20から噴霧することによって、酸化処理システム1の処理室2内の処理対象表面を酸化させる処理を行う工程である。
ステップS3では、ステップS2において混合気と過酸化水素水とを混合させてなる混合流体を、酸化処理システム1のノズル20で霧化してノズル20から処理室2内に噴霧して、処理室2内の処理対象表面を酸化させるように行われる。
ステップS3において酸化処理システム1の処理室2内に混合流体が噴霧されて、混合流体が酸化処理室2内の処理対象表面に到達すると、混合流体のラジカルによって処理対象表面が酸化されることとなる。
このようにして、ステップS3において、処理対象表面を混合流体によって酸化させる処理が行われる。
以上のように、酸化処理システム1は、ノズル20を具備する。酸化処理システム1のノズル20は、混合気(中濃度のオゾンガス)と高濃度の過酸化水素水とを混合させて混合流体として、当該混合流体(過酸化水素水)を霧化して処理室2内に噴霧するように、構成される
このため、酸化処理システム1では、濃度の高いオゾンガスと過酸化水素水とがノズル20おいて混合されて混合流体とし、処理室2に噴霧されることとなる。
よって、酸化処理システム1では、オゾンと過酸化水素とを処理室2内で混合させるものよりも、オゾンと過酸化水素との混合効率を向上させることができ、ラジカルを効率よく生成することができる。
したがって、酸化処理システム1によれば、処理室2内に供給された混合流体のラジカルによる処理対象表面の酸化処理効果を確実に得ることができる。
またこのように、酸化処理システム1では、ラジカルが効率よく生成されるので、オゾンガスと過酸化水素水とを処理室2内で混合させるものよりも、処理室2から排気されるオゾンの量と過酸化水素の量がそれぞれ少なくなり、処理室2の排気口2aから排気されるオゾンと過酸化水素との量を減少させることができる。
したがって、酸化処理システム1によれば、処理室2の排気口2aに設けられる過酸化水素分解触媒およびオゾン分解触媒を少なくすることができる。
次に、オゾンガスと過酸化水素水との混合流体を用いた処理対象表面の酸化処理方法について、図4を用いて説明する。
前記酸化処理方法は、図4に示すように、オゾンガス混合工程(ステップS1)と、過酸化水素水混合工程(ステップS2)と、酸化処理工程(ステップS3)と、を具備する。
ステップS1は、オゾンガスと空気とを混合させて混合気とする工程である。
ステップS1では、酸化処理システム1のオゾンガス発生装置3を作動させてオゾンガスを混合器10に供給するとともに、コンプレッサ4を作動させて空気を混合器10に供給することで、オゾンガスと空気とを混合器10内で混合するように行われる。
ステップS1では、オゾンガスと空気とが酸化処理システム1の混合器10で混合されると、混合気となる。
ステップS1においてオゾンガスと空気とを混合させて混合気とした後、ステップS2に移行する。
ステップS2は、混合気(オゾンガス)と過酸化水素水とを混合させて混合流体とする工程である。
ステップS2では、酸化処理システム1の混合器10から供給される混合気(オゾンガス)と貯留槽5から供給される過酸化水素水とをノズル20内で混合するように行われる。
ステップS2では、酸化処理システム1の混合器10(オゾンガス)と過酸化水素水とがノズル20で混合されると、混合流体となる。混合流体では、オゾンガスと過酸化水素水とが反応して、ラジカルが生成される。
ステップS2において混合気(オゾンガス)と過酸化水素水とを混合させた後、ステップS3に移行する。
ステップS3は、混合流体を酸化処理システム1のノズル20から噴霧することによって、酸化処理システム1の処理室2内の処理対象表面を酸化させる処理を行う工程である。
ステップS3では、ステップS2において混合気と過酸化水素水とを混合させてなる混合流体を、酸化処理システム1のノズル20で霧化してノズル20から処理室2内に噴霧して、処理室2内の処理対象表面を酸化させるように行われる。
ステップS3において酸化処理システム1の処理室2内に混合流体が噴霧されて、混合流体が酸化処理室2内の処理対象表面に到達すると、混合流体のラジカルによって処理対象表面が酸化されることとなる。
このようにして、ステップS3において、処理対象表面を混合流体によって酸化させる処理が行われる。
以上のように、酸化処理方法は、過酸化水素水混合工程(ステップS2)と、酸化処理工程(ステップS3)と、を具備する。そして、酸化処理方法では、酸化処理システム1のノズル20において、混合気(中濃度のオゾンガス)と高濃度の過酸化水素水とを混合させて混合流体とし(ステップS2)、当該混合流体(過酸化水素水)を霧化して処理室2内に噴霧する(ステップS3)。
このため、酸化処理方法では、濃度の高いオゾンガスと過酸化水素水とが酸化処理システム1のノズル20おいて混合されて混合流体とし、処理室2に噴霧されることとなる。
よって、酸化処理方法では、オゾンと過酸化水素とを処理室2内で混合させるものよりも、オゾンと過酸化水素との混合効率を向上させることができ、ラジカルを効率よく生成することができる。
したがって、酸化処理方法によれば、酸化処理システム1の処理室2内に供給された混合流体のラジカルによる処理対象表面の酸化処理効果を確実に得ることができる。
またこのように、酸化処理方法では、ラジカルが効率よく生成されるので、オゾンガスと過酸化水素水とを酸化処理システム1の処理室2内で混合させるものよりも、処理室2から排気されるオゾンの量と過酸化水素の量がそれぞれ少なくなり、処理室2の排気口2aから排気されるオゾンと過酸化水素との量を減少させることができる。
したがって、酸化処理方法によれば、処理室2の排気口2aに設けられる過酸化水素分解触媒およびオゾン分解触媒を少なくすることができる。
1 酸化処理システム
2 処理室
3 オゾンガス発生装置
5 貯留槽
10 混合器
20 ノズル

Claims (1)

  1. 処理室と、
    オゾンガスを発生させるオゾンガス発生装置と、
    過酸化水素水が貯留される貯留槽と、
    前記オゾンガスと前記過酸化水素水とを混合させて混合流体として、前記混合流体を霧化して前記処理室内に噴霧するノズルと、を具備し、
    前記オゾンガスと前記過酸化水素水との混合流体を用いて前記処理室内の処理対象表面の酸化処理を行う、酸化処理システム。
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JP2020018604A (ja) * 2018-08-01 2020-02-06 哲男 原田 おむつ及びガス噴出体及びおむつ内の消臭・殺菌装置及びその方法

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