JP2013158095A - 回転電機のステータおよび回転電機のステータの製造方法 - Google Patents

回転電機のステータおよび回転電機のステータの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】コイルと鉄心とを絶縁する絶縁フィルムに、皺の発生しない回転電機のステータおよび回転電機のステータの製造方法を提供する。
【解決手段】回転電機のステータ100は、磁性鋼板の鉄心片51を積層して形成される分割積層鉄心50を、円環状に配置することで構成される回転電機のステータ100において、コイルを巻回するコイル巻装部に装着されて、コイルと分割積層鉄心50とを絶縁する絶縁フィルム60を備え、絶縁フィルム60は、分割積層鉄心50の軸方向両端面部において、当該絶縁フィルム60の接着代61が互いに接合された接合部62を有し、接合部62を絶縁樹脂により封止する封止部43を備えるものである。
【選択図】図1

Description

この発明は、回転電機のステータおよび回転電機のステータの製造方法に関するものである。
従来、回転電機のステータでは、鉄心に樹脂インシュレータを装着し、その上に巻線を施すことで、鉄心とコイル間の絶縁を形成している機種では、回転電機の性能向上を目的に樹脂インシュレータの肉厚を薄くすることで、コイルを配置するスロット断面積を拡大し、コイルの占積率を向上させてきた。
近年、電気機器の小型化、高出力化、省エネ化を目的にモータの高効率化競争が激化しており、高効率化の方策の一つとして、樹脂インシュレータの更なる薄肉化によるコイルの占積率向上が求められている。
しかし、熱可塑性樹脂の射出成形部品をインシュレータとして配置する構造では、射出成形部品の肉厚寸法(約0.3mmが限界肉厚)に制限され、薄肉化には限界があった。
そこで、樹脂インシュレータの巻線部の一部を絶縁フィルムに置き換える構造が提案されている。絶縁層を絶縁フィルムの肉厚(例えば0.1〜0.3mm)にまで薄肉化でき、モータの高効率化に寄与する技術である。
特許文献1では、鉄心軸方向端面に組み付けられた樹脂インシュレータと鉄心のティース両側面に配置された絶縁フィルムで絶縁され、両側面の絶縁フィルムを樹脂インシュレータが有する「突起形状部分」に組み付けて、ティースに固定する構造が提案されている。
この構造によりコイルを巻線する部位の絶縁層を薄肉化し、巻線スペースを増やしてコイルの占積率を向上する。
国際公開番号WO2011/013273 (第4頁、第5頁、 段落[0008]〜[0012]、図4)
ところで、積層鉄心は、鋼板の積層体であり、鋼板間には積層隙間が存在する。
特許文献1の構成では、コイル巻線工程において電線を引っ張る際の張力で鉄心の積層隙間が圧縮され、鉄心が積層方向に縮められて絶縁フィルムの余剰部分が皺になる。
この皺に電線が乗り上げることでコイルの巻き乱れが生じ、電線の被覆同士が擦れ、電線の被覆に傷が付くという問題があった。
また、絶縁フィルムの皺によりコイルと鉄心間の絶縁部に隙間が生じることで絶縁信頼性が低下する問題があった。
更に、鉄心と樹脂インシュレータの組み付け部に、鉄心と樹脂インシュレータの寸法差による段差が生じる。
コイル巻線工程において、電線を引っ張りながら鉄心に巻き付ける際、この段差により電線の被覆に傷が付き、絶縁信頼性が低下するという問題があった。
この発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、鉄心にコイルを巻線する際の電線の張力による鉄心の圧縮による絶縁フィルムの皺の発生を防ぎ、絶縁性能が高く、且つ、高効率な回転電機のステータと回転電機のステータの製造方法の提供を目的とする。
この発明に係る回転電機のステータは、
バックヨーク部とティース部とからなる磁性鋼板の鉄心片を積層して形成される分割積層鉄心を、円環状に配置することで構成され、
分割積層鉄心は、コイルが巻回されるコイル巻装部を有する回転電機のステータにおいて、
コイル巻装部に装着されて、コイルと分割積層鉄心とを絶縁する絶縁フィルムを備え、
絶縁フィルムは、分割積層鉄心の軸方向両端面部において、当該絶縁フィルムの圧着代が互いに接合された接合部を有し、
接合部を絶縁樹脂により封止する封止部を有するものである。
この発明に係る回転電機のステータの製造方法は、
バックヨーク部とティース部とからなる磁性鋼板の鉄心片を積層して形成される分割積層鉄心を、円環状に配置することで構成され、
コイルが巻回されるコイル巻装部を有する回転電機のステータの製造方法であって、
コイルと分割積層鉄心とを絶縁する絶縁フィルムを、コイル巻装部に装着する絶縁フィルム装着工程と、
分割積層鉄心を分割積層鉄心の軸方向に押圧する押圧工程と、
押圧工程を実施しながら、絶縁フィルムの圧着代を互いに圧着して接合部を形成する絶縁フィルム圧着工程と、
接合部を絶縁樹脂で封止するインシュレータ成形工程とを備えたものである。
この発明に係る回転電機のステータは、
コイル巻装部に装着されて、コイルと分割積層鉄心とを絶縁する絶縁フィルムを備え、
絶縁フィルムは、分割積層鉄心の軸方向両端面部において、当該絶縁フィルムの圧着代が互いに接合された接合部を有し、
接合部を絶縁樹脂により封止する封止部を有するものなので、
硬化した成形樹脂によって分割積層鉄心の圧縮状態が保持され、その後のコイル巻線工程において、電線を引っ張る張力により分割積層鉄心が圧縮される巻き締まり現象を防ぎ、余剰な絶縁フィルムによる皺の発生、皺に電線が乗り上げて発生するコイルの巻き乱れ、巻き乱れによりコイル同士が擦れて発生するコイル被覆への傷を防ぎ、絶縁信頼性の低下を防止できるものである。
この発明に係る回転電機のステータの製造方法は、
コイルと分割積層鉄心とを絶縁する絶縁フィルムを、コイル巻装部に装着する絶縁フィルム装着工程と、
分割積層鉄心を分割積層鉄心の軸方向に押圧する押圧工程と、
押圧工程を実施しながら、絶縁フィルムの圧着代を互いに圧着して接合部を形成する絶縁フィルム圧着工程と、
接合部を絶縁樹脂で封止するインシュレータ成形工程とを備えたものなので、
密着した絶縁フィルムによって分割積層鉄心の圧縮状態が保持され、コイル巻線工程で電線を引っ張る張力により分割積層鉄心が圧縮される巻き締まり現象を防ぎ、余剰な絶縁フィルムによる皺の発生、皺に電線が乗り上げて発生するコイルの巻き乱れ、巻き乱れによりコイル同士が擦れて発生するコイル被覆への傷を防ぎ、絶縁信頼性の低下を防止できるものである。
この発明の実施の形態1に係るステータの斜視図である。 この発明の実施の形態1に係るコアの斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る分割積層鉄心の斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る分割積層鉄心の断面図である。 この発明の実施の形態1に係る鉄心片の平面図である。 この発明の実施の形態1に係るコアの側面図である。 この発明の実施の形態1に係る分割積層鉄心の斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る絶縁フィルムの分解構成図である。 この発明の実施の形態1に係る分割積層鉄心と製造装置とを示す側面図である。 この発明の実施の形態1に係る分割積層鉄心と製造装置とを示す概念図である。 この発明の実施の形態1に係る分割積層鉄心と製造装置とを示す斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る分割積層鉄心と製造装置とを示す斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る分割積層鉄心と製造装置とを示す斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る分割積層鉄心と製造装置とを示す断面図である。 この発明の実施の形態1に係る分割積層鉄心と製造装置とを示す平面図である。 この発明の実施の形態1に係る分割積層鉄心と製造装置とを示す斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る分割積層鉄心と製造装置とを示す断面図である。 この発明の実施の形態1に係る分割積層鉄心と製造装置とを示す断面図である。 この発明の実施の形態1に係るコアの一部断面側面図である。 この発明の実施の形態1に係る分割積層鉄心と製造装置とを示す斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る鉄心片の平面図である。 この発明の実施の形態1に係る鉄心片の平面図である。 この発明の実施の形態1に係る分割積層鉄心のティース先端突出部付近の斜視図である。 この発明の実施の形態2に係る分割積層鉄心と製造装置とを示す斜視図である。 この発明の実施の形態2に係るコアの一部断面側面図である。 この発明の実施の形態3に係る分割積層鉄心の斜視図である。 この発明の実施の形態3に係るコアの一部断面側面図である。 この発明の実施の形態4に係る絶縁フィルムの接合部の例を示す図である。
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1を図を用いて説明する。
図1は、回転電機のステータ100の半周分6ティースを示す斜視図である。
図に示すように、ステータ100は、複数のコア2が円環状に配置され、互いに連結されて構成される。
図2は、コア2の斜視図である。
図3は、分割積層鉄心50の斜視図である。
図4は、分割積層鉄心50の断面図である。
図5は、分割積層鉄心50を構成する鉄心片51の平面図である。
図4に示すように、鉄心片51はカシメ部6を有しており、カシメ部6を積層間で互いに圧入することで、各鉄心片51を連結して分割積層鉄心50を構成している。
図5に示すように、磁性鋼板から切り出される鉄心片51は、円弧状のバックヨーク52と、バックヨーク52の中央部からステータ100の中心方向に突出するティース54、ティース54の先端から周方向に突出するティース先端突出部53と、バックヨーク52のティース54への取付基端部に設けた溝55a及び、ティース先端突出部53の付け根に設けた溝55bとから構成される。
コア2は、分割積層鉄心50のコイルが巻回されるコイル巻装部9に絶縁フィルム60を圧着し(以降、フィルム接着部と称す)、射出成形による樹脂インシュレータ40を成形したものである。
図6(a)は、コア2の側面図である。
図6(b)は、コア2を図6(a)のA−A線で切断し、矢印方向から見た図である。
図に示すように、樹脂インシュレータ40は、分割積層鉄心50のバックヨーク52の上下面から積層方向に張り出したヨーク鍔部41と、分割積層鉄心50のティース先端突出部53の内周面と外周面以外を取り囲んで封止するティース先端鍔部42と、分割積層鉄心50のティース54の積層方向の両端面を封止する封止部43と、積層方向に設けた溝55a及び、積層方向に設けた溝55b内に成形されたリブ44b、44aとが一体形成されたものである。
樹脂インシュレータ40は、PBT(ポリブチレンテレフタレート)、LCP(液晶ポリエステル)、POM(ポリアセタール)等の熱可塑性樹脂で構成される。
分割積層鉄心50のバックヨーク52の内周面と、ティース先端突出部53の外周面
とティース54側面であって、樹脂インシュレータ40で覆われていない部分(絶縁フィルム装着部と称す)には、絶縁フィルム60が圧着されている。
図7は、分割積層鉄心50に絶縁フィルム60を装着した図である。
絶縁フィルム60は、熱可塑性樹脂(例えばポリエチレンテレフタレート、ポリフェニレンスルファイド等)からなる0.03〜0.30mm程度のフィルム状の絶縁体である。
図8は、装着済みの絶縁フィルム60の分解構成図である。
本来は、予め所定の形状にカットされた絶縁フィルムを使用して各製造工程を経て図7のような形状(特に圧着代61の形状)となるのであるが、説明の都合上図8のように示す。
図8に示すように、2枚の絶縁フィルム60を、分割積層鉄心50のティース54の周囲を両側面から取り囲むよう装着して、ティース54の積層方向の両端面中央部で、それぞれの絶縁フィルム60の端部の圧着代61の内面同士を圧着(接合)させて接合部62を形成する。
図6(a)、(b)に示すように、接合部62は、樹脂インシュレータ40の封止部43の中央に封止されて固定されている。
絶縁フィルム60の形状は、分割積層鉄心50の形状によって異なり、本発明の各実施の形態に図示する形状に限定しない。
また、熱可塑性樹脂製から成る絶縁フィルム60は、フィルム接合機構(後述)の熱により、曲げ、伸びといった塑性変形をして分割積層鉄心50に密着する効果を有するので、絶縁フィルム60の形状はこの塑性変形を考慮して設置すれば良く、圧着前の絶縁フィルム60の寸法を、絶縁フィルム60の装着部の寸法と完全に一致させる必要は無い。
コア2には、図示していないコイルが巻線されるが、分割積層鉄心50とコイル間は樹脂インシュレータ40および絶縁フィルム60によって電気的に絶縁されている。
コア2の製造方法を図を用いて説明する。
最初に、コア2の製造工程の概要を説明する。
まず、押圧工程によって、分割積層鉄心50を分割積層鉄心50の積層方向にに押圧する。
次に、絶縁フィルム圧着工程によって、押圧されている分割積層鉄心50の絶縁フィルム装着部に絶縁フィルム60を圧着し、2枚の絶縁フィルム60の圧着代61を互いに圧着して接合部62を形成する。
次に、インシュレータ成形工程において、絶縁フィルム60を装着した分割積層鉄心50を成形金型に入れて、ヨーク鍔部41と、ティース先端鍔部42と、封止部43と、リブ44a、bとが一体成形された樹脂インシュレータ40を形成して、接合部62を成形樹脂で封止して固定する。
次に、各製造工程を図を用いて順に説明する。
まず、分割積層鉄心50の絶縁フィルム装着部に所定の形状に予め整形された絶縁フィルム60を装着して図示しない成形金型内に設置する。
この工程を、特許請求の範囲の絶縁フィルム装着工程と称す。
そして押圧工程を実施する。
図9は、成形金型内に設置した分割積層鉄心50とフィルム接合機構21と、鉄心押圧機構22との関係を示す断面図である。
図の簡素化の為に絶縁フィルム60は図示していない。
図10は、図9の状態における分割積層鉄心50の概念図である。
図の簡素化の為に絶縁フィルム60と鉄心押圧機構22は図示していない。
図に示すように、まず、分割積層鉄心50のバックヨーク52を積層方向両端面から、鉄心押圧機構22によって積層方向に押圧すると同時に、フィルム接合機構21によって、分割積層鉄心50のバックヨーク52の内周縁とティース先端突出部53とを、分割積層鉄心50の積層方向(図9、図10に矢印Y、矢印Y’として示す)に押圧する。
これにより分割積層鉄心50全体が積層方向に圧縮される。
分割積層鉄心50は、各鉄心片51が有するカシメ部6を互いに圧入して積層して形成されているため、鉄心片51間に積層隙間10を有する。
そのため、この鉄心押圧機構22による積層方向への押圧により、分割積層鉄心50の積層隙間10が圧縮されて、分割積層鉄心50が積層方向に収縮する。
以上、絶縁フィルム装着工程後に押圧工程を実施する実施例を挙げたが、押圧工程後に絶縁フィルム装着工程を実施しても問題はない。
次に、絶縁フィルム圧着工程を実施する。
図11は、分割積層鉄心50のティース54と、絶縁フィルム60と側面圧着機構20、フィルム接合機構21と、成形金型25a、25bの一部分を示す斜視図である。
図を簡素化するために、図3のB−B線とC−C線間におけるティース54およびその周辺の装置を切り出して示しており、バックヨーク52およびティース先端突出部53は省略している。
鉄心押圧機構22とフィルム接合機構21による分割積層鉄心50の積層方向の押圧を保持したまま、側面圧着機構20によって、2枚の絶縁フィルム60が分割積層鉄心50のティース54の両側面に沿うように押圧する。
図12は、分割積層鉄心50のティース54と、絶縁フィルム60と側面圧着機構20
、フィルム接合機構21と、成形金型25a、25bの一部分を示す斜視図である。
次に、フィルム接合機構21は、積層方向への押圧力を保持したまま、図12に示すように分割積層鉄心50のティース54に向けて、図12の矢印Z、矢印Z’として示すように前進する。
この時、フィルム接合機構21の先端部は、他の金型部より高温、且つ絶縁フィルムの溶融温度付近に温度設定されている。
両絶縁フィルム60は、分割積層鉄心50の側面から軸方向両端面に、分割積層鉄心50に沿うように折り曲げられ、更にフィルム接合機構21の先端部によってそれぞれの絶縁フィルム60の端部の圧着代61の内面同士を圧着(接合)させて接合部62を形成する。
分割積層鉄心50と絶縁フィルム60は隙間無く密着されているので、分割積層鉄心50と絶縁フィルム60間の隙間の発生を防止し、コイル占積率の向上効果が得られる。
次に、インシュレータ成形工程を実施する。
図13は、分割積層鉄心50のティース54と、絶縁フィルム60と側面圧着機構20 、フィルム接合機構21と、成形金型25a、25bの一部分を示す斜視図である。
図14は、絶縁フィルム60を装着した分割積層鉄心50を、成形金型25a〜25dに入れて、絶縁樹脂を注入する直前の状態を示す図である。
この時、凹型の成形金型25a、25bの内壁と、分割積層鉄心50の両端面と、鉄心押圧機構22の側面と、樹脂注入孔26を有する成形金型25cとで、樹脂インシュレータ40を成形する密閉された金型キャビティ部27が形成される。
図15は、分割積層鉄心50と絶縁フィルム60と側面圧着機構20、成形金型25c、25dとの位置関係を示す平面図である。
図に示すように、分割積層鉄心50の積層方向に連続する溝55a、55bは、側面圧着機構20により側面の開口部が閉塞されて、分割積層鉄心50の積層方向に貫通する穴であるリブ穴66a、66bを形成する。
この工程を、特許請求の範囲の溝開口部閉塞工程と称す。
このリブ穴66a、66bは金型キャビティ部27を介して樹脂注入孔26に連通している。
図16は、分割積層鉄心50のティース54と、絶縁フィルム60と側面圧着機構20
、フィルム接合機構21と、成形金型25a、25bの一部分を示す斜視図である。
図17は、図14のD−D線における分割積層鉄心50と成形金型25a、bの断面図であって、成形金型25cの樹脂注入孔26から注入した成形樹脂の射出圧力が加わる方向を矢印で示している。
図18は、図14のF−F線における分割積層鉄心50と成形金型25a、25bと側面圧着機構20の断面図であって、金型キャビティ部27の中での断面F−F部分における成形樹脂の射出圧力が加わる方向を矢印で示している。
成形樹脂は、樹脂注入孔26から注入され、金型キャビティ部27内に充填される。
図に示すように、金型キャビティ部27を通じてリブ穴66a、66b内に成形樹脂を充填して、絶縁樹脂による補強柱であるリブ44a、44bが成形される。
金型キャビティ部27内とリブ穴66a、66b内を充填して硬化した成形樹脂は、樹脂インシュレータ40を一体形成する。
この樹脂インシュレータ40は上述したように、分割積層鉄心50のバックヨーク52の上下面から積層方向に張り出したヨーク鍔部41と、分割積層鉄心50のティース先端突出部53の内周面と外周面以外を取り囲んで封止するティース先端鍔部42と、分割積層鉄心50のティース54の積層方向の両端面を封止する封止部43と、バックヨーク52のティース54への取付基端部に積層方向に設けた溝55a及び、ティース先端突出部53の付け根に積層方向に設けた溝55bに成形されたリブ44a、44bとが成形樹脂で一体成形されたものとなる。
成形金型25cに設けられた樹脂注入孔26から成形樹脂を注入し、金型キャビティ部27内を充填することで、約20〜40MPaの射出圧力が分割積層鉄心50の軸方向両端面に均一に付加される。
この射出圧力により分割積層鉄心50の積層隙間10が圧縮されることで、分割積層鉄心50全体を積層方向に圧縮する効果を有する。
射出圧力が加えられた状態で成形樹脂が固化することにより、分割積層鉄心50は、圧縮された状態で固定される。
また、樹脂インシュレータ40は、分割積層鉄心50が元の状態に復元しようとする力に耐え得る保持力を発揮し、コイルの巻線工程前後においてコア2の圧縮状態の変動を抑制することができる。
以下、成形金型25cに設けられた樹脂注入孔26a、26b、26cの設置例について説明する。
図19(a)、(b)は、コア2の一部断面側面図である。
成形金型25c(成形金型25cは図示せず)の樹脂注入孔26a、26b、26cの数と、樹脂注入孔26a、26b、26cのコア2に対する位置関係を示している。
成形金型25c(図14参照)は、成形樹脂を注入するための樹脂注入孔26a、26bを2つ備えている。
図19(a)のように、各樹脂注入孔26a、26bは樹脂インシュレータ40により封止する絶縁フィルム60の接合部62の中心を挟んで等距離に設置されており、2点の樹脂注入孔26a、26bから接合部62に対して均等に注入される成形樹脂により、接合部62は樹脂インシュレータ40の中央に封止され、接合部62を安定的に成形樹脂の内部に封止できる配置となっている。
樹脂注入孔26aと26bの2つを設置するスペースがない場合は、図19(b)の樹脂注入孔26cのように1つのみ設置しても良い。
この場合、樹脂インシュレータ40に1箇所設置された樹脂注入孔26cと樹脂注入孔26cの中心に対し、絶縁フィルム60の接合部62の中心が一致しないようにずらして配置することで(図でd1と示すオフセットを持たせる)、樹脂注入孔26cから注入された成形樹脂の圧力が、接合部62の一方の面にのみ加わる構造となり、接合部62が倒れる方向を一定の方向に安定化させ、接合部62が剥がれて樹脂インシュレータ40の表面に露出しないよう内部に封止することができる。
図20は、分割積層鉄心50のティース54と、絶縁フィルム60と側面圧着機構20 、フィルム接合機構21と、成形金型25a、25bの一部分を示す斜視図である。
樹脂インシュレータ40を成形後、成形金型25a〜25dを後退させ、鉄心押圧機構22による分割積層鉄心50の圧縮、固定を開放し、成形されたコア2を成形金型25a〜25dから取り出す。
この際、鉄心押圧機構22による分割積層鉄心50の圧縮が開放され、分割積層鉄心50には圧縮前の状態に戻ろうとする力が働くが、分割積層鉄心50の軸方向両端面に成形された封止部43とリブ44a、44bとが一体として形成する枠体の中に、圧縮された分割積層鉄心50が収容される状態であるために、分割積層鉄心50の圧縮状態を保持できる。
図21はこの発明の実施の形態1に係る鉄心片の形状の一例を示す平面図である。
図22はこの発明の実施の形態1に係る鉄心片の形状の他の一例を示す平面図である。 リブ44a、44bで保持力が不足である場合、またはリブ44a、44bが設置できない場合は、分割積層鉄心50の磁路減少による機能的影響がない範囲で、図に示すようにバックヨーク52またはティース先端突出部53に穴58a、58b、または溝55cを設置する。
そして、この穴58a、58b、または溝55c内に成形樹脂が充填されて、補強柱であるリブが成形され、金型キャビティ部27内の成形樹脂と一体形成されて、リブ44a、44bと同様の補強効果が得られる。
次に、分割積層鉄心50のティース先端突出部53とバックヨーク52付近における、絶縁フィルム60の形状を補足説明する。
図23は、分割積層鉄心50のティース先端突出部53付近の絶縁フィルム60の形状を示す図である。
ティース先端突出部53に密着した絶縁フィルム曲げ部67は、樹脂注入孔26から充填される成形樹脂の流れ力を受けるが、接合部62と同様にフィルム接合機構21により押圧されており、その絶縁フィルム60の端部が分割積層鉄心50から剥離し、樹脂インシュレータ40の表面に露出することはない。
また、バックヨーク52に設置された絶縁フィルム曲げ部は接合部を備えていないが、樹脂注入孔26から充填される成形樹脂の流れは絶縁フィルム曲げ部をバックヨーク52に密着させる方向に働くため、その絶縁フィルム60の端部が剥離し、樹脂インシュレータ40の表面に露出することはない。
なお、本実施の形態では、リブ44a、44bを成形する構成を示したが、リブ44a、44bを省略しても、密着した絶縁フィルムだけでも分割積層鉄心50の圧縮状態をある程度保持できる。
また、分割積層鉄心のバックヨークの端部に連結部を設け、複数の分割積層鉄心をこの連結部で互いに連結した状態で、各分割積層鉄心に上述の加工を順送りに施して、コアを成形する方法でもよい。
本実施の形態の回転電機のステータ100は、鉄心押圧機構22により分割積層鉄心50の積層間を圧縮し、フィルム接合機構21により、絶縁フィルム60を分割積層鉄心50に密着して沿うように圧着したものなので、密着した絶縁フィルム60によって分割積層鉄心50の圧縮状態が保持され、コイル巻線工程で電線を引っ張る張力により分割積層鉄心50が圧縮される巻き締まり現象を防ぎ、余剰な絶縁フィルム60による皺の発生、皺に電線が乗り上げて発生するコイルの巻き乱れ、巻き乱れによりコイル同士が擦れて発生するコイル被覆への傷を防ぎ、絶縁信頼性の低下を防止できる。
これにより、絶縁性能が高く、且つ、高効率な回転電機のステータを提供することができる。
また、本実施の形態の回転電機のステータ100は、分割積層鉄心50のバックヨーク52の両端面から積層方向に張り出したヨーク鍔部41と、分割積層鉄心50のティース先端突出部53の内周面と外周面以外を取り囲んで封止するティース先端鍔部42と、分割積層鉄心50のティース54の積層方向の両端面を封止する封止部43と、バックヨーク52のティース54への取付基端部に積層方向に設けた溝55a及び、ティース先端突出部53の付け根に積層方向に設けた溝55bに成形されたリブ44a、44bとが成形樹脂で一体成形された樹脂インシュレータ40を備えたものなので、硬化した成形樹脂によって分割積層鉄心50の圧縮状態が保持され、その後のコイル巻線工程において、電線を引っ張る張力により分割積層鉄心50が圧縮される巻き締まり現象を防ぎ、余剰な絶縁フィルム60による皺の発生、皺に電線が乗り上げて発生するコイルの巻き乱れ、巻き乱れによりコイル同士が擦れて発生するコイル被覆への傷を防ぎ、絶縁信頼性の低下を防止できる。
これにより、絶縁性能が高く、且つ、高効率な回転電機のステータを提供することができる。
また、樹脂インシュレータ40は成形後の樹脂収縮により樹脂形状の中心方向に縮もうとする寸法変化が生じるが、樹脂インシュレータ40と一体化したリブ44a、44bが、分割積層鉄心50を抱え込むように配置されているため、分割積層鉄心50が構造物の柱の役割を果たし、樹脂インシュレータ40の樹脂収縮が抑えられる。
これにより分割積層鉄心50と樹脂インシュレータ40の寸法差が生じないので、封止部43とティース54の積層方向両端面の角との境界に段差の発生を防ぐことができる。 これにより、コイル巻線工程の電線を引っ張る張力で、段差とコイルの接触による被覆の傷を防止することができ、絶縁信頼性を向上させ、モータの品質向上効果が得られる。
また、絶縁フィルム60の端部は、封止部43内部に封止された構造であるため、絶縁フィルム60の分割積層鉄心50からの剥離を防ぐことができる。
また、絶縁フィルム60を熱により融解させて、絶縁樹脂に接着させる方法ではないので、絶縁フィルム60の融解温度が、絶縁樹脂の融解温度より低くなるように材質を選定する必要がない。
これにより絶縁フィルム60と成形樹脂の材質を幅広く選定することができるため、熱可塑性樹脂だけでなく熱硬化性樹脂を採用することも可能になる。
本実施の形態の回転電機のステータの製造方法によれば、分割積層鉄心50を押圧した状態で絶縁フィルム60を装着して圧着するので、分割積層鉄心50の圧縮状態が保持され、その後のコイル巻線工程において、電線を引っ張る張力により分割積層鉄心50が圧縮される巻き締まり現象を防ぎ、余剰な絶縁フィルム60による皺の発生、皺に電線が乗り上げて発生するコイルの巻き乱れ、巻き乱れによりコイル同士が擦れて発生するコイル被覆への傷を防ぎ、絶縁信頼性の低下を防止できる。
実施の形態2.
以下、この発明の実施の形態2を、実施の形態1と異なる部分を中心に説明する。
図24は、分割積層鉄心50のティース54と、絶縁フィルム260と側面圧着機構20、フィルム接合機構21と、成形金型25a、25bの一部分を示す斜視図である。
実施の形態1では、絶縁フィルム60を2枚用いて、分割積層鉄心50の側面に絶縁フィルム60を装着したが、本実施の形態では1枚の絶縁フィルム260を用いる。
図25(a)、(b)は、コアの一部断面側面図である。
成形金型25c(成形金型25cは図示せず)の樹脂注入孔26a、26b、26cの数と、樹脂注入孔26a、26b、26cのコアに対する位置関係を示している。
図に示すように、絶縁フィルム260を分割積層鉄心50に装着すると、分割積層鉄心50の積層方向の一端面は、実施の形態1と同形状の2箇所の圧着代61を有する。
また、他端面は、絶縁フィルム260が折り返された形状の圧着代261となる。
この圧着代261を接合する方法は実施の形態1と同様であり、圧着代261が互いに結合されて接合部262が形成される。
実施の形態1と同様に、図25(a)のように樹脂注入孔26a、26bの2つを設置する場合は、絶縁フィルム60の接合部62を採用することで、封止状態を安定化することができる。
また、図25(b)のように樹脂注入孔26cを1つ設置する場合は、(図でd2と示すオフセットを持たせる)実施の形態1と同様に封止状態を安定化し、絶縁信頼性を向上させ、モータの品質向上効果が得られる。
本実施の形態の回転電機のステータによると、1枚の絶縁フィルム260を用いるので、部品点を数削減することができる。
実施の形態3.
以下、この発明の実施の形態3を、実施の形態1と異なる部分を中心に説明する。
図26は、この発明の実施の形態3に係る分割積層鉄心350の斜視図である。
図27(a)、(b)は、コア2の一部断面側面図である。
成形金型25c(成形金型25cは図示せず)の樹脂注入孔26a、26b、26dの数と、樹脂注入孔26a、26b、26dのコアに対する位置関係を示している。
分割積層鉄心350は、分割積層鉄心350の軸方向両端面に、凹部57を備える。
そして、実施の形態1と同様に絶縁フィルム360の圧着代が接合されて接合部362が形成され、接合部362は、樹脂注入孔26a、26b、26dから注入された絶縁樹脂の射出圧力により押し倒されながら、凹部57に埋め込まれて封止される。
樹脂注入孔26aと26bの2つを設置するスペースがない場合は、図27(b)の樹脂注入孔26dのように1つのみ設置し、樹脂注入孔26dと絶縁フィルム360の接合部362の中心が一致するように配置することで、絶縁樹脂の射出圧力により接合部362を凹部57内に確実に埋め込むことができる。
成形樹脂が硬化した後、分割積層鉄心350の押圧を解除すると、圧縮された分割積層鉄心350が圧縮状態前に復元しようとする力により、接合部362に対して接合部362を剥離させる方向に引っ張り力が加わる。
しかし、本実施の形態の回転電機のステータによると、この力が働く方向に対し、接合部362が積層方向に折り曲げられ埋め込まれたことによって、剥離を防止する効果を有する。
これによりコイルと分割積層鉄心350との間の電気的絶縁不良を防止し絶縁信頼性を向上させ、モータの品質向上効果が得られる。
実施の形態4.
以下、この発明の実施の形態4を、実施の形態1と異なる部分を中心に説明する。
図28(a)、(b)は、絶縁フィルム460の接合部462の例を示す図である。
図28(a)に示すように、絶縁フィルム460の接合部462は、分割積層鉄心50の軸方向両端面に配置され向かい合わされた絶縁フィルム460が、フィルム接合機構の熱で延ばされて凹凸形状で接合された構造を有する。
本実施の形態の回転電機のステータによると、絶縁フィルム460を平面形状で接合するだけでなく、凹凸形状で接合された構造を有するので、格段に接合強度が向上する。
また、凸凹形状は、図28(b)に示す接合部462のような構成としても同様の効果を得ることができる。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
20 側面圧着機構、21 フィルム接合機構、22 鉄心押圧機構、
25a,25b,25c,25d 成形金型、
26a,26b,26c,26d 樹脂注入孔、27 金型キャビティ部、
40 樹脂インシュレータ、41 ヨーク鍔部、42 ティース先端鍔部、
43,243 封止部、53,253 封止部、44a,44b リブ、
50,350 分割積層鉄心、51 鉄心片、52 バックヨーク、
53 ティース先端突出部、54 ティース、55a,55b,55c 溝、
57 凹部、60,260,360,460 絶縁フィルム、61,261 圧着代、
62,362,462 接合部、63 絶縁樹脂、66a,66b リブ穴、
67 曲げ部。

Claims (11)

  1. バックヨーク部とティース部とからなる磁性鋼板の鉄心片を積層して形成される分割積層鉄心を、円環状に配置することで構成され、
    前記分割積層鉄心は、コイルが巻回されるコイル巻装部を有する回転電機のステータにおいて、
    前記コイル巻装部に装着されて、前記コイルと前記分割積層鉄心とを絶縁する絶縁フィルムを備え、
    前記絶縁フィルムは、前記分割積層鉄心の軸方向両端面部において、当該絶縁フィルムの圧着代が互いに接合された接合部を有し、
    前記接合部を絶縁樹脂により封止する封止部を有する回転電機のステータ。
  2. 前記分割積層鉄心は、前記分割積層鉄心の軸方向に貫通する溝または穴の少なくともいずれか一方に、前記絶縁樹脂が充填されて成形されたリブを備え、
    前記リブと前記封止部とが一体として形成されている請求項1に記載の回転電機のステータ。
  3. 前記接合部は、凹凸形状である請求項1または請求項2に記載の回転電機のステータ。
  4. 前記分割積層鉄心の軸方向両端の前記鉄心片は凹部を備え、
    前記絶縁フィルムは、前記凹部に沿って接着され、
    前記封止部は、前記接合部を前記凹部内に封止する請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の回転電機のステータ。
  5. 前記絶縁フィルムは、前記分割積層鉄心の軸方向両端面部で、前記分割積層鉄心に沿って折り曲げられた曲げ部を有する請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の回転電機のステータ。
  6. バックヨーク部とティース部とからなる磁性鋼板の鉄心片を積層して形成される分割積層鉄心を、円環状に配置することで構成され、
    コイルが巻回されるコイル巻装部を有する回転電機のステータの製造方法であって、
    前記コイルと前記分割積層鉄心とを絶縁する絶縁フィルムを、前記コイル巻装部に装着する絶縁フィルム装着工程と、
    前記分割積層鉄心を前記分割積層鉄心の軸方向に押圧する押圧工程と、
    前記押圧工程を実施しながら、前記絶縁フィルムの圧着代を互いに圧着して接合部を形成する絶縁フィルム圧着工程と、
    前記接合部を絶縁樹脂で封止するインシュレータ成形工程とを備えた回転電機のステータの製造方法。
  7. 前記絶縁フィルム圧着工程は、前記絶縁フィルムを、前記分割積層鉄心の軸方向両端面部で前記分割積層鉄心に沿って折り曲げた後に、前記接合部を形成する請求項6に記載の回転電機のステータの製造方法。
  8. 前記インシュレータ成形工程は、前記接合部を封止するための成形金型に設けた樹脂注入孔から前記絶縁樹脂を注入して、前記接合部を封止する請求項6又は請求項7に記載の回転電機のステータの製造方法。
  9. 前記分割積層鉄心の軸方向に貫通する前記分割積層鉄心の溝の開口部を、前記絶縁フィルム装着用の可動機構により閉塞して、前記分割積層鉄心の軸方向に貫通し且つ前記樹脂注入孔に連通するリブ穴を形成する溝開口部閉塞工程を有し、
    前記インシュレータ成形工程において、前記リブ穴と前記接合部とを一体として前記絶縁樹脂で封止する請求項8に記載の回転電機のステータの製造方法。
  10. 前記インシュレータ成形工程において、前記分割積層鉄心の軸方向に貫通し、且つ前記樹脂注入孔に連通する前記分割積層鉄心の縦穴と前記接合部とを一体として前記絶縁樹脂で封止する請求項8又は請求項9に記載の回転電機のステータの製造方法。
  11. 前記樹脂注入孔の位置は、前記接合部の位置から前記分割積層鉄心の周方向に対してオフセットを持って形成され、前記樹脂注入孔から注入された前記絶縁樹脂は、前記接合部を押し倒しながら前記接合部を封止する請求項8乃至請求項10のいずれか一項に記載の回転電機のステータの製造方法。
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