JP2013157703A - 振動素子、振動デバイスおよび電子機器 - Google Patents

振動素子、振動デバイスおよび電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】加工が比較的簡単であり、かつ優れた振動特性を発揮することのできる振動素子を提供すること。
【解決手段】振動素子2は、基部4と、基部4から延出し、且つ、上面511、下面512および側面513、514を含む駆動腕5を有し、駆動腕5は、上面511と側面513との間に段差部53が設けられ、下面512と側面514との間に段差部54が設けられ、上面511に溝55が設けられ、下面512に溝56が設けられている。駆動腕5の断面形状は、駆動腕5の幅方向の中心線および厚さ方向の中心線に対し非対称である。
【選択図】図4

Description

本発明は、振動素子、振動デバイスおよび電子機器に関するものである。
例えば、角速度を検出する水晶発振器等の振動デバイスとしては、複数の振動腕を備える音叉型の振動素子を備えるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
例えば、特許文献1に記載の振動デバイスは、基部と、この基部からX軸方向に並んで、互いにY軸方向に延出する2つの振動腕とを有する振動素子を有している。また、各振動腕は、Z軸方向に対向する上面および下面の各々に形成された溝を有しており、その横断面形状が「S」字状となっている。各振動腕をこのような形状とすることにより、機械的強度を維持しつつQ値の変動を抑制することができる。
ここで、特許文献1の振動素子では、各振動腕の横断面形状が左右非対称(X軸方向の中央線に関して非対称)となっているため、各振動腕をZ軸方向に振動させると、X軸方向の振動が発生し、結果として、Z軸方向およびX軸方向が合成された方向に斜め振動することとなる。このような斜め振動は、振動腕の振動バランスを向上させ、振動素子の振動特性を向上させる効果がある。
しかしながら、特許文献1の振動素子のように、「S」字状の横断面とするには、上面および下面に形成する溝を深く形成し、かつ幅を抑えなければならない。溝を、その幅を抑えつつ深く形成することは、困難であり、例えば、上面に形成する溝が下面に貫通してしまったり、側面に開放して側面が欠損してしまったりするおそれがある。すなわち、特許文献1では、振動腕の加工が困難であるという問題がある。
WO2010/047115号公報
本発明の目的は、加工が比較的簡単であり、かつ優れた振動特性を発揮することのできる振動素子を提供すること、また、この振動素子を備える信頼性に優れた振動デバイスおよび電子機器を提供することにある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
本発明の振動素子は、基部と、
前記基部から延出し、且つ、第1面、該第1面と表裏関係にある第2面、および前記第1面と前記第2面とを接続する一対の側面を含む駆動腕と、を有し、
前記駆動腕は、前記第1面および前記第2面の少なくとも一方と前記一対の側面の少なくとも一方との間に段差部が設けられると共に、前記第1面および前記第2面の少なくとも一方に溝部が設けられ、
前記駆動腕の横断面形状は、該駆動腕の幅方向の中心線および厚さ方向の中心線に対し非対称であることを特徴とする。
これにより、簡単な加工で、斜め振動させることのできる駆動腕を有する振動素子を得ることができる。斜め振動させる駆動腕を有することにより、振動漏れが抑制され、本発明の振動素子は、振動特性に優れたものとなる。また、加工が簡単であるため歩留まりが向上する。また、駆動腕を低インピーダンスで斜め振動をさせることができる。
[適用例2]
本発明の振動素子では、前記溝は、前記第1面および前記第2面に設けられていることが好ましい。
これにより、例えば、各溝内に駆動腕を駆動させる駆動用の電極を配置することにより、駆動腕を屈曲振動させる際の電界効率に優れ、効率的に駆動腕を屈曲振動させることができる。
[適用例3]
本発明の振動素子では、前記段差部は、前記第1面の前記一対の側面の一方側および前記第2面の前記一対の側面の他方側に設けられることが好ましい。
これにより、非対称な部分の形状を、より簡単な形状とすることができる。また、このような形状とすることにより、より円滑に駆動腕を斜め振動させることができる。
[適用例4]
本発明の振動素子では、前記段差部は、前記横断面形状が多角形状または湾曲状であることが好ましい。
例えば、湾曲状である場合には、段差面の境界部への応力集中が抑制され、より円滑に駆動腕を斜め振動させることができる。また、段差部に駆動用の電極を形成する場合には、段差面に沿って電極を形成しやすくなり、例えば、段差面の境界部等での断線や電極の剥がれ等を効果的に防止することができる。
[適用例5]
本発明の振動素子では、前記溝部の内壁面および前記段差部の表面には電極が設けられていることが好ましい。
これにより、対向する電極間距離を短くすることができるため、低インピーダンスで駆動腕を振動させることができる。
[適用例6]
本発明の振動素子では、前記駆動腕は、前記第1面および前記第2面の法線方向の振動成分と、前記一対の側面の法線方向の振動成分を含むことが好ましい。
これにより、駆動腕をバランスよく振動させることができる。
[適用例7]
本発明の振動デバイスは、本発明の振動素子と、
前記振動素子を収納したパッケージと、を備えたことを特徴とする。
これにより、信頼性に優れた発振器等の振動デバイスを提供することができる。
[適用例8]
本発明の電子機器は、本発明の振動素子を備えたことを特徴とする。
これにより、信頼性に優れた携帯電話、パーソナルコンピューター、デジタルカメラ等の電子機器を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る振動デバイスを示す断面図である。 図1に示す振動デバイスに備えられた振動素子を示す上面図である。 図2中のA−A線断面図である。 図3に示す駆動腕の拡大断面図である。 図4に示す駆動腕の変形例を示す断面図である。 図2に示す振動素子の動作を説明するための断面図である。 本発明の第2実施形態に係る振動デバイスが備える振動素子の駆動腕の断面図である。 本発明の第3実施形態に係る振動デバイスが備える振動素子の平面図である。 本発明の第4実施形態に係る振動デバイスが備える振動素子の断面図である。 本発明の第4実施形態に係る振動デバイスが備える振動素子の断面図である。 本発明の振動素子を備える電子機器(ノート型パーソナルコンピュータ)である。 本発明の振動素子を備える電子機器(携帯電話機)である。 本発明の振動素子を備える電子機器(ディジタルスチルカメラ)である。 図4に示す駆動腕の変形例を示す断面図である。
以下、本発明の振動素子、振動デバイス、振動デバイスおよび電子機器を添付図面に示す実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る振動デバイスを示す断面図、図2は、図1に示す振動デバイスに備えられた振動素子を示す上面図、図3は、図2中のA−A線断面図、図4は、図3に示す駆動腕の拡大断面図、図5は、図4に示す駆動腕の変形例を示す断面図、図6は、図2に示す振動素子の動作を説明するための断面図である。
なお、各図では、説明の便宜上、互いに直交する3つの軸としてx軸、y軸およびz軸を図示している。また、以下では、x軸に平行な方向を「x軸方向」、y軸に平行な方向を「y軸方向」、z軸に平行な方向を「z軸方向」と言う。また、以下では、x軸とy軸とで規定される平面を「xy」平面と言い、y軸とz軸とで規定される平面を「yz平面」と言い、x軸とz軸とで規定される平面を「xz平面」と言う。また、以下の説明では、説明の便宜上、図1中の上側を「上」、下側を「下」、右側を「右」、左側を「左」と言う。
図1に示す振動デバイス1は、振動素子2と、この振動素子2を収納するパッケージ9とを有する。以下、振動デバイス1を構成する各部を順次詳細に説明する。
[振動素子]
まず、振動素子2について説明する。
図2に示すように、振動素子2は、3脚音叉型の振動素子である。また、本実施形態の振動素子2は、所定の周波数(共振周波数)で振動する電気信号を発生させるための振動子として用いられる。
このような振動素子2は、基部4および基部4から延出する3本の振動腕5、6、7により構成された圧電体基板3と、この圧電体基板3上に形成された複数の電極とを有している。
圧電体基板3は、圧電体材料で構成されており、このような圧電体材料としては、例えば、水晶、タンタル酸リチウム、ニオブ酸リチウム、ホウ酸リチウム、チタン酸バリウム等が挙げられる。特に、圧電体基板3を構成する圧電体材料としては水晶が好ましい。水晶(Zカット板など)で圧電体基板3を構成すると、圧電体基板3の振動特性(特に周波数温度特性)を優れたものとすることができる。また、エッチングにより高い寸法精度で圧電体基板3を形成することができる。なお、圧電体基板3は必ずしも圧電性を有しなくても良く、例えばシリコン基板を用い圧電膜を用いて振動腕5、6、7を振動させても良い。
(基部4)
基部4は、xy平面に広がりを有し、z軸方向に厚さを有する板状をなしている。また、基部4は、振動腕5、6、7と等しい厚さとなるように形成されている。このような基部4には、3つの振動腕5、6、7が接続されている。
これら振動腕5、6、7のうち、振動腕5、6は、振動素子2を駆動するための駆動腕として機能し、振動腕7は、振動腕5、6のZ方向の振動を相殺するための調整腕として機能する。なお、以下では説明の便宜上、振動腕5および駆動腕6をそれぞれ「駆動腕5」および「駆動腕6」と言い、振動腕7を「調整腕7」とも言う。
駆動腕5、6は、基部4のx軸方向での両端部に接続され、調整腕7は、基部4のx軸方向での中央部に接続されている。これら3つの振動腕5〜7は、互いに平行となるように基部4からそれぞれy軸方向に延出して設けられている。また、3つの振動腕5〜7は、等間隔でx軸方向に並んで離間配置されている。また、3つの振動腕5〜7は、それぞれ、長手形状をなし、その端部が固定端となり、先端部が自由端となる。
(駆動腕5)
図2および図3に示すように、駆動腕5は、Y軸方向に延在している。このような振動腕5は、yz平面であって、駆動腕5の幅方向(X軸方向)の中心線L’および厚さ方向(Z軸方向)の中心線L”に関して非対称な横断面形状を有している。駆動腕5をこのような非対称な形状とすることにより、後述するように、駆動腕5をx軸方向およびz軸方向の両方向成分を有する方向、言い換えればz軸およびz軸の両軸に対して傾斜した方向に屈曲振動(以下、「斜め振動」とも言う。)させることができる。
具体的には、図4に示すように、駆動腕5は、z軸方向に対向(離間)し、表裏関係にある、xy平面にて構成される上面(第1面)511および下面(第2面)512と、上面511および下面512を接続する一対の側面(第3面、第4面)513、514とを有している。また、駆動腕5には、上面511のx軸方向の一方側(調整腕7側)に位置し、側面513に開放する第1段差部(段差部)53と、下面512のx軸方向の他方側(調整腕7と反対側)に位置し、側面514に開放する第2段差部(段差部)54とが形成されている。これら第1、第2段差部53、54は、それぞれ、y軸方向に延在しており、基部4との接続部を跨いで形成されている。
第1段差部53は、二等分点Pよりも調整腕7側(一方側)に形成されている。このような第1段差部53は、yz平面で構成され、上面511に接続された第1段差面531と、xy平面で構成され、第1段差面531と側面513とに接続された第2段差面532とを有している。一方、第2段差部54は、二等分点Pよりも調整腕7と反対側(他方側)に位置している。このような第2段差部54は、yz平面で構成され、下面512に接続された第3段差面541と、xy平面で構成され、第3段差面541と側面514とに接続された第4段差面542とを有している。すなわち、第1、第2段差部53、54は、多角形状の横断面形状をなしている。
ここで、駆動腕5の形状を言い換えると、次のように表すことができる。すなわち、図4に示すように、駆動腕5は、x軸方向(+)側に向けて延在する第1辺L1と、第1辺L1の先端からz軸方向(−)側へ延出する第2辺L2と、第2辺L2の先端からx軸方向(+)側へ延出する第3辺L3と、第3辺L3の先端からz軸方向(−)側へ延出する第4辺L4と、第4辺L4の先端からx軸方向(−)側へ延出する第5辺L5と、第5辺L5の先端からz軸方向(+)側へ延出する第6辺L6と、第6辺L6の先端からx軸方向(−)側へ延出する第7辺L7と、第7辺L7の先端からz軸方向(+)側へ延出し、先端が第1辺L1の基端と接続する第8辺L8とで輪郭が構成される横断面形状を有している。
このような第1段差部53と第2段差部54とは、互いに同じ形状(大きさを含む)である。また、第1段差部54と第2段差部54は、駆動腕5の中心Oに関して回転対称に形成されている。これにより、駆動腕5の二等分点Pの一方側と他方側との質量をほぼ等しくすることができ、駆動腕5が質量的にバランスのとれた形状となる。
本実施形態の駆動腕5では、第1段差部53の第2段差面532は、第2段差部54の第4段差面542に対して、z軸方向において等しい位置に設けられている。また、第1段差部53の第1段差面531は、第2段差部54の第3段差面541に対して、x軸方向の調整腕7側に離間して設けられている。
このような構成とすることにより、第1段差部53と第2段差部54とに挟まれた領域S1の強度を十分に確保することができる。そのため、駆動腕5を安定的に斜め振動させることができる。また、強度を確保することにより駆動腕5の捩じれを効果的に防止することができ、不要な振動の発生を効果的に防止することができる。また、上面511および第4段差面542の離間距離と、下面512および第2段差面532の離間距離とを比較的長く確保することができ、後述する溝55、56の深さを十分に深くすることができる。
さらに、駆動腕5には、上面511に開放する第1溝(溝)55と、下面に開放する第2溝(溝)56とが形成されている。第1溝55および第2溝56は、それぞれ、y軸方向に延在しており、基部4との接続部を跨いで形成されている。第1溝55は、z軸方向に深さを有しており、略U字の横断面形状をなしている。同様に、第2溝56は、z軸方向に深さを有しており、略U字状の横断面形状をなしている。
なお、第1溝55および第2溝56の形状としては、それぞれ、特に限定されず、例えば、矩形の横断面形状を有していてもよい。
また、第1溝55と第2溝56とは、駆動腕5の中心軸Oに関して回転対称に形成されている。これにより、駆動腕5の二等分点Pの一方側と他方側とで質量および形状をほぼ等しくすることができ、駆動腕5が慣性的、質量的にバランスのとれた形状となる。
このような駆動腕5には、一対の第1駆動電極81と一対の第2駆動電極82とが形成されている。具体的には、第1駆動電極81の一方は、第1溝55の面内に形成されており、他方は、第2溝56の内面に形成されている。また、第2駆動電極82の一方は、第1段差面531、第2段差面532および側面513に跨って形成されており、他方は、側面514、第4段差面542および第3段差面541に跨って形成されている。
このような電極配置によれば、x軸方向に隣接する第1、第2駆動電極81、82の離間距離を小さくすることができるため、第1、第2駆動電極81、82間に発生する電界を効率的に駆動腕5に作用させることができ、これにより、低インピーダンスで駆動腕5を効率的に屈曲振動させることができる。
これら第1、第2駆動電極81、82の構成としては、特に限定されず、金(Au)、金合金、白金(Pt)、アルミニウム(Al)、アルミニウム合金、銀(Ag)、銀合金、クロム(Cr)、クロム合金、銅(Cu)、モリブデン(Mo)、ニオブ(Nb)、タングステン(W)、鉄(Fe)、チタン(Ti)、コバルト(Co)、亜鉛(Zn)、ジルコニウム(Zr)等の金属材料、酸化インジウムスズ(ITO)等の導電材料により形成することができる。
中でも、第1、第2駆動電極81、82の構成材料としては、金を主材料とする金属(金、金合金)、白金を用いるのが好ましく、金を主材料とする金属(特に金)を用いるのがより好ましい。Auは、導電性に優れ(電気抵抗が小さく)、酸化に対する耐性に優れているため、電極材料として好適である。また、AuはPtに比しエッチングにより容易にパターニングすることができる。
なお、例えば、第1、第2駆動電極81、82を金で構成し、圧電体基板3を水晶で構成した場合、これらの密着性が低い。そのため、このような場合、第1、第2駆動電極81、82と圧電体基板3との間には、Ti、Cr等で構成された下地層を設けるのが好ましい。これにより、下地層と駆動腕5との密着性、および、下地層と第1、第2駆動電極81、82との密着性をそれぞれ優れたものとすることができる。その結果、第1、第2駆動電極81、82が駆動腕5から剥離するのを防止し、振動素子2の信頼性を優れたものとすることができる。
以上、駆動腕5の形状について説明したが、例えば、図5に示すような形状とすることもできる。なお、図5に示す形状は、いずれも、第1段差部53および第2段差部54の形状(幅と厚さのアスペクト非)が本実施形態と異なる以外は、同様の構成である。また、図5では、説明の便宜上、駆動腕5の幅の0%、50%、100%の箇所と、駆動腕5の厚さの0%、50%、100%の箇所とに補助線を表示してある。また、図5では、説明の便宜上、各種電極および第1、第2溝55、56の図示を省略している。
図5(a)に示す駆動腕5では、第1段差部53の第2段差面532は、第2段差部54の第4段差面542に対して、z軸方向の上面511側に離間して設けられている。また、第1段差部53の第1段差面531は、第2段差部54の第3段差面541に対して、x軸方向の調整腕7側に離間して設けられている。
図5(b)に示す駆動腕5では、第1段差部53の第2段差面532は、第2段差部54の第4段差面542に対して、z軸方向の下面512側に離間して設けられている。また、第1段差部53の第1段差面531は、第2段差部54の第3段差面541に対して、x軸方向の調整腕7側に離間して設けられている。
図5(c)に示す駆動腕5では、第1段差部53の第2段差面532は、第2段差部54の第4段差面542に対して、z軸方向の上面511側に離間して設けられている。また、第1段差部53の第1段差面531は、第2段差部54の第3段差面541に対して、x軸方向において等しい位置に設けられている。
図5(d)に示す駆動腕5では、第1段差部53の第2段差面532は、第2段差部54の第4段差面542に対して、z軸方向の上面511側に離間して設けられている。また、第1段差部53の第1段差面531は、第2段差部54の第3段差面541に対して、x軸方向の調整腕7と反対側に離間して設けられている。
このような図5(a)〜(d)に示すような構成によっても、簡単な構成にて、駆動腕5を斜め振動させることができる。
(駆動腕6)
駆動腕6は、yz平面に関して駆動腕5と対称的に形成されている以外は、駆動腕5と同様の構成(形状)である。したがって、駆動腕6の構成については、その説明を省略する。
このような駆動腕6には、一対の第1駆動電極81と一対の第2駆動電極82とが形成されている。具体的には、第1駆動電極81の一方は、第1段差面631、第2段差面632および側面613に跨って形成されており、他方は、側面614、第4段差面642および第3段差面641に跨って形成されている。また、第2駆動電極82の一方は、第1溝65の内面に形成されており、他方は、第2溝66の内面に形成されている。
(調整腕7)
調整腕7は、その長手方向の全域にわたって、厚さ(z軸方向の長さ)および幅(x軸方向の長さ)が一定となっている。このような調整腕7は、駆動腕6、7の振動に合わせて振動する。
以上、振動素子2の構成について説明した。このような振動素子2は、次のようにして駆動する。
図4に示す電源900によって、第1、第2駆動電極81、82間に交番電圧を印加すると、駆動腕5、6は、それぞれ、中心線L’、L”の両線に関して非対称な横断面形状をなしているため、面内振動によって、図6に示すように斜め振動する。この際、駆動腕5、6のx軸方向への屈曲振動が相殺(キャンセル)されるため、調整腕7は、x軸方向には殆ど振動しない。一方、駆動腕5、6のz軸方向への屈曲振動は相殺されないため、調整腕7は、駆動腕5、6とのバランスを取るように、z軸方向で駆動腕5、6と互いに逆向きに屈曲振動する。
このような振動においては、駆動腕5、6は、yz平面に関して対称的に振動するため、駆動腕5の屈曲振動のうちのx軸方向成分の振動と、振動腕6の屈曲振動のうちのx軸方向成分の振動とが釣り合って相殺(キャンセル)される。そのため、調整腕7には、x軸方向の振動が伝達されず、調整腕7は、x軸方向にほとんど振動しない。また、駆動腕5、6と調整腕7とがz軸方向の反対側に屈曲振動するため、駆動腕5、6の屈曲振動のうちのz軸方向成分の振動と、調整腕7のz軸方向の振動とが釣り合って相殺(キャンセル)される。そのため、振動素子2によれば、効果的に、振動漏れを防止することができる。
特に、本実施形態では、斜め振動する2つの駆動腕5、6が基部4の両端部に位置しているため、面外方向および面内方向ともにバランシングされる(バランスよく駆動することができる)ので、より安定して駆動腕5、6および調整腕7を振動させることができる。そのため、振動漏れをより効果的に防止することができる。また、振動素子2では、調整腕7を有しているため、駆動腕5、6のz軸方向の振動(並進運度)が自動的に相殺されるため、回転モーメントも相殺されて小さくなる。
[パッケージ]
次に、振動素子2を収容・固定するパッケージ9について説明する。
図1に示すように、パッケージ9は、板状のベース基板91と、枠状の枠部材92と、板状の蓋部材93とを有している。ベース基板91、枠部材92および蓋部材93は、下側から上側へこの順で積層されている。ベース基板91と枠部材92とは、後述のセラミック材料等で形成されており、互いに一体に焼成されることで接合されている。枠部材92と蓋部材93は、接着剤あるいはろう材等により接合されている。そして、パッケージ9は、ベース基板91、枠部材92および蓋部材93で画成された内部空間Sに、振動素子2を収納している。なお、パッケージ9内には、振動素子2の他、振動素子2を駆動する電子部品(発振回路)等を収納することもできる。
なお、ベース基板91の構成材料としては、絶縁性(非導電性)を有しているものが好ましく、例えば、各種ガラス、酸化物セラミックス、窒化物セラミックス、炭化物系セラミックス等の各種セラミックス材料、ポリイミド等の各種樹脂材料などを用いることができる。
また、枠部材92および蓋部材93の構成材料としては、例えば、ベース基板91と同様の構成材料、Al、Cuのような各種金属材料、各種ガラス材料等を用いることができる。
このベース基板91の上面には、固定材96を介して、前述した振動素子2が固定されている。この固定材96は、例えば、エポキシ系、ポリイミド系、シリコーン系等の接着剤で構成されている。このような固定材96は、未硬化(未固化)の接着剤をベース基板91上に塗布し、さらに、この接着剤上に振動素子2を載置した後、その接着剤を硬化または固化させることにより形成される。これにより、振動素子2がベース基板91に確実に固定される。
なお、この固定は、導電性粒子を含有するエポキシ系、ポリイミド系、シリコーン系等の導電性接着剤を用いて行ってもよい。
<第2実施形態>
次に、本発明の振動デバイスの第2実施形態について説明する。
図7は、本発明の第2実施形態に係る振動デバイスが備える振動素子の振動腕の断面図である。
以下、第2実施形態について、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
第2実施形態は、振動素子の構成(振動腕の形状)が異なる以外は、第1実施形態とほぼ同様である。なお、図7では、前述した実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。また、本実施形態では、前述した第1実施形態と同様に、駆動腕5、6は、互いにyz平面に関して対称に形成されているため、以下では、駆動腕5について代表して説明し、駆動腕6については、その説明を省略する。
図7に示すように、本実施形態の駆動腕5では、第1段差部53は、yz平面で構成され、上面511に接続された第1段差面531と、xy平面で構成され、側面513に接続された第2段差面531と、第1段差面531と第2段差面532との間に位置し、これら2つの面531、532を接続する第5段差面533を有している。このような第5段差面533は、xy平面およびyz平面に対してz軸まわりに傾斜した湾曲面で構成されている。すなわち、第1段差部53は、湾曲状の横断面形状をなしている。なお、本実施形態の第5段差面533は、湾曲凹面で構成されているが、第5段差面533は、平坦面で構成されていてもよい。
同様に、第2段差部54は、yz平面で構成され、下面512に接続された第3段差面541と、xy平面で構成され、側面514に接続された第4段差面542と、第3段差面541と第4段差面542との間に位置し、これら3つの面541、542を接続する第6段差面543を有している。このような第6段差面543は、第5段差面533と同様に、xy平面およびyz平面に対してz軸まわりに傾斜した湾曲面で構成されている。すなわち、第2段差部54は、湾曲状の横断面形状をなしている。なお、本実施形態の第6段差面543は、湾曲凹面で構成されているが、第6段差面543は、平坦面で構成されていてもよい。
このような構成の駆動腕5によれば、第1段差面531と第2段差面532とで形成される角部57が第5段差面533によって丸み付け(面取り)されており、第1段差面531から第2段差面532へ連続的に面の向きが変わっている。同様に、第3段差面541と第4段差面542とで形成される角部58が第6段差面543によって丸み付け(面取り)されており、第3段差面541から第4段差面542へ連続的に面の向きが変わっている。そのため、例えば、前述した第1実施形態と比較して、角部57、58への応力集中を緩和することができ、駆動腕5をより円滑に斜め振動させることができる。さらに、角部57、58への第2駆動電極82の形成が簡単となるとともに、角部57、58での第2駆動電極82の断線を効果的に防止することができる。
このような第2実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の作用・効果を奏することができる。
<第3実施形態>
次に、本発明の振動デバイスの第3実施形態について説明する。
図8は、本発明の第3実施形態に係る振動デバイスが備える振動素子の平面図である。
以下、第3実施形態について、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
第3実施形態は、振動素子の構成(基部の構成)が異なる以外は、第1実施形態とほぼ同様である。なお、図8では、前述した実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。なお、図8では、説明の便宜上、電極の図示を省略している。
本実施形態の振動素子2では、基部4が板状の本体45と、本体45の両側からx軸方向に延出する一対の支持腕461、462とで構成されている。そして、本体45に調整腕7が接続されており、支持腕461の先端部に駆動腕5が接続されており、支持腕462の先端部に振動腕6が接続されている。
このような第3実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
<第4実施形態>
次に、本発明の振動デバイスの第4実施形態について説明する。
図9は、本発明の第4実施形態に係る振動デバイスが備える振動素子の断面図である。なお、図9は、前述した図2のA−A線断面図に対応する図である。
以下、第4実施形態について、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
第4実施形態は、振動素子をジャイロ素子として用いること以外は、第1実施形態とほぼ同様である。なお、図9では、前述した第1実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
図9に示すように、振動素子2の調整腕(検出腕)7には、角速度を検出するための第1〜第4検出電極86a、86b、86c、86dが形成されている。第1検出電極86aは、調整腕7の上面に形成されており、第2検出電極86bは、調整腕7の下面に形成されており、第3検出電極86cは、調整腕7の一方の側面に形成されており、第4検出電極86dは、調整腕7の他方の側面に形成されている。
これら各検出電極86a〜86dの構成としては、特に限定されず、金(Au)、金合金、白金(Pt)、アルミニウム(Al)、アルミニウム合金、銀(Ag)、銀合金、クロム(Cr)、クロム合金、銅(Cu)、モリブデン(Mo)、ニオブ(Nb)、タングステン(W)、鉄(Fe)、チタン(Ti)、コバルト(Co)、亜鉛(Zn)、ジルコニウム(Zr)等の金属材料、酸化インジウムスズ(ITO)等の導電材料により形成することができる。
前述した第1実施形態と同様にして各駆動腕5、6を屈曲振動させている状態にて、振動素子2にy軸まわりの角速度ωが加わった場合には、コリオリ力が作用することによって、調整腕(検出腕)7にx軸方向の新たな振動Aが励起される。そして、この新たな振動Aにより発生した調整腕(検出腕)7のx軸方向への歪みにより発生する電荷を第1〜第4検出電極86a〜86dによって検出することにより、y軸まわりの角速度ωが求められる。
なお、チューニングによってx軸方向の振動をほぼ0(ゼロ)とすることができ、この場合には、より精度が高くなる。
なお、本実施形態では、各振動腕5、6、7の先端部に錘部(ハンマーヘッド)を形成してもよい。
このような第4実施形態によっても前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
<第5実施形態>
次に、本発明の振動デバイスの第5実施形態について説明する。
図10は、本発明の第5実施形態に係る振動デバイスが備える振動素子の断面図である。なお、図10は、前述した図2のA−A線断面図に対応する図である。
以下、第4実施形態について、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
第5実施形態は、振動素子をジャイロ素子として用いること以外は、第1実施形態とほぼ同様である。なお、図10では、前述した第1実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
図10に示すように、振動素子2の調整腕(検出腕)7の上面には、角速度を検出するための2つの圧電体素子25、26がx軸方向に並んで形成されている。圧電体素子25は、第1電極層251、圧電体層252、第2電極層253がこの順で積層されて構成されている。また、圧電体素子26は、第1電極層261、圧電体層262、第2電極層263がこの順で積層されて構成されている。また、圧電体層252、262は、一体的に形成されている。なお、圧電体層252、262は、一体的に形成しなくてもよい。
前述した第1実施形態と同様にして駆動腕5、6を屈曲振動させている状態にて、振動素子2にy軸まわりの角速度ωが加わった場合には、コリオリ力が作用することによって、調整腕(検出腕)7にx軸方向の新たな振動Aが励起される。このような振動Aにより発生した調整腕7のx軸方向への歪みを2つの圧電体素子25、26によって検出することにより、y軸まわりの角速度ωが求められる。
このような第5実施形態によっても前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
以上、本発明の振動素子を備える振動デバイス(本発明の振動デバイス)について説明した。
次に、本発明の振動素子を備える電子機器について、図11〜図13に基づき、詳細に説明する。
図11は、本発明の振動素子を備える電子機器を適用したモバイル型(またはノート型)のパーソナルコンピューターの構成を示す斜視図である。この図において、パーソナルコンピューター1100は、キーボード1102を備えた本体部1104と、表示部100を備えた表示ユニット1106とにより構成され、表示ユニット1106は、本体部1104に対しヒンジ構造部を介して回動可能に支持されている。
このようなパーソナルコンピューター1100には、フィルター、共振器、基準クロック等として機能する振動デバイス1が内蔵されている。
図12は、本発明の振動素子を備える電子機器を適用した携帯電話機(PHSも含む)の構成を示す斜視図である。この図において、携帯電話機1200は、複数の操作ボタン1202、受話口1204および送話口1206を備え、操作ボタン1202と受話口1204との間には、表示部100が配置されている。
このような携帯電話機1200には、フィルター、共振器等として機能する振動デバイス1が内蔵されている。
図13は、本発明の振動素子を備える電子機器を適用したディジタルスチルカメラの構成を示す斜視図である。なお、この図には、外部機器との接続についても簡易的に示されている。
ここで、通常のカメラは、被写体の光像により銀塩写真フィルムを感光するのに対し、ディジタルスチルカメラ1300は、被写体の光像をCCD(Charge Coupled Device)などの撮像素子により光電変換して撮像信号(画像信号)を生成する。
ディジタルスチルカメラ1300におけるケース(ボディー)1302の背面には、表示部が設けられ、CCDによる撮像信号に基づいて表示を行う構成になっており、表示部は、被写体を電子画像として表示するファインダとして機能する。
また、ケース1302の正面側(図中裏面側)には、光学レンズ(撮像光学系)やCCDなどを含む受光ユニット1304が設けられている。
撮影者が表示部に表示された被写体像を確認し、シャッターボタン1306を押下すると、その時点におけるCCDの撮像信号が、メモリ1308に転送・格納される。
また、このディジタルスチルカメラ1300においては、ケース1302の側面に、ビデオ信号出力端子1312と、データ通信用の入出力端子1314とが設けられている。そして、図示されるように、ビデオ信号出力端子1312にはテレビモニター1430が、デ−タ通信用の入出力端子1314にはパーソナルコンピューター1440が、それぞれ必要に応じて接続される。さらに、所定の操作により、メモリ1308に格納された撮像信号が、テレビモニター1430や、パーソナルコンピューター1440に出力される構成になっている。
このようなディジタルスチルカメラ1300には、フィルター、共振器等として機能する振動デバイス1が内蔵されている。
なお、本発明の振動素子を備える電子機器は、図11のパーソナルコンピューター(モバイル型パーソナルコンピューター)、図12の携帯電話機、図13のディジタルスチルカメラの他にも、例えば、インクジェット式吐出装置(例えばインクジェットプリンター)、ラップトップ型パーソナルコンピューター、テレビ、ビデオカメラ、ビデオテープレコーダー、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳(通信機能付も含む)、電子辞書、電卓、電子ゲーム機器、ワードプロセッサー、ワークステーション、テレビ電話、防犯用テレビモニター、電子双眼鏡、POS端末、医療機器(例えば電子体温計、血圧計、血糖計、心電図計測装置、超音波診断装置、電子内視鏡)、魚群探知機、各種測定機器、計器類(例えば、車両、航空機、船舶の計器類)、フライトシュミレーター等に適用することができる。
以上、本発明の振動素子、振動デバイスおよび電子機器を、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明は、前記各実施形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
また、各振動腕の先端部には、必要に応じて、基端部よりも横断面積が大きい質量部(ハンマーヘッド)を設けてもよい。これにより、振動素子をより小型なものとしたり、振動腕の屈曲振動の周波数をより低めたりすることができる。
また、本発明の振動素子(振動デバイス)は、水晶発振器(SPXO)、電圧制御水晶発振器(VCXO)、温度補償水晶発振器(TCXO)、恒温槽付水晶発振器(OCXO)等の圧電発振器等にも適用することができる。
また、駆動腕5、6の形状としては、中心線L’、L”の両線に関して非対称な横断面形状を有していれば、前述したものに限定されず、例えば、次のような形状であってもよい。
図14(a)に示す駆動腕5には、上面511のx軸方向の一方側(調整腕7側)に位置し、側面513に開放する第1段差部53と、下面512のx軸方向の他方側(調整腕7と反対側)に位置し、側面514に開放する第2段差部54とが形成されており、さらに、第2段差部54に開放する第1溝55と、下面512に開放する第2溝56とが形成されている。
図14(b)に示す駆動腕5には、上面511のx軸方向の一方側(調整腕7と反対側)に位置し、側面514に開放する段差部59が形成されており、さらに、上面511に開放する第1溝55と、下面512に開放する第2溝56とが形成されている。
以上説明したような形状は、第1、第2溝55、56を除いた状態でも、中心線L’、L”の両線に関して非対称な横断面形状を有しているが、例えば、第1、第2溝55、56を除いた状態では中心線L’、L”の両線に関して対称な横断面形状であるが、第1、第2溝55、56を形成することにより中心線L’、L”の両線に関して非対称な横断面形状となる構成であってもよい。このような構成の一例として、図14(c)に示す構成が挙げられる。
図14(c)に示す駆動腕5には、上面511のx軸方向の一方側(調整腕7側)に位置し、側面513に開放する第1段差部53と、下面512のx軸方向の他方側(調整腕7と反対側)に位置し、側面514に開放する第2段差部54とが形成されている。第1段差部53と第2段差部54とは、中心線L’に関して対称的に設けられている。そのため、第1、第2溝55、56を除いた構成では、駆動腕5は、中心線L’に関して対称となっている。しかしながら、このような駆動腕5には、上面511に開放する第1溝55と下面512に開放する第2溝56とが形成されており、これにより、駆動腕5が中心線L’、L”の両線に関して非対称な横断面形状となっている。
1……振動デバイス 2……振動素子 25、26…圧電体素子 251、261…第1電極層 252、262…圧電体層 253、263……第2電極層 3…圧電体基板 4……基部 45…本体 461、462……支持腕 5……振動腕(駆動腕) 511……上面 512……下面 513、514……側面 53……第1段差部 531……第1段差面 532……第2段差面 533……第5段差面 54……第2段差部 541…第3段差面 542…第4段差面 543…第6段差面 55……第1溝 56……第2溝 57、58……角部 6……振動腕(駆動腕) 613、614……側面 631……第1段差面 632……第2段差面 641……第3段差面 642……第4段差面 65……第1溝 66……第2溝 7……振動腕(検出腕) 81……第1駆動電極 82……第2駆動電極 86a、86b、86c、86d……検出電極 9……パッケージ 91……ベース基板 92……枠部材 93……蓋部材 96……固定材 900…電源 100‥‥表示部 1100‥‥パーソナルコンピューター 1102‥‥キーボード 1104‥‥本体部 1106‥‥表示ユニット 1200‥‥携帯電話機
1202‥‥操作ボタン 1204‥‥受話口 1206‥‥送話口 1300‥‥ディジタルスチルカメラ 1302‥‥ケース 1304‥‥受光ユニット 1306‥‥シャッターボタン 1308‥‥メモリ 1312‥‥ビデオ信号出力端子 1314‥‥入出力端子 1430‥‥テレビモニター 1440‥‥パーソナルコンピューター P‥‥二等分点 S‥‥内部空間 L1……第1辺 L2……第2辺 L3……第3辺 L4……第4辺 L5……第5辺 L6……第6辺 L7……第7辺 L8……第8辺 L’、L”……中心線 S1……領域

Claims (8)

  1. 基部と、
    前記基部から延出し、且つ、第1面、該第1面と表裏関係にある第2面、および前記第1面と前記第2面とを接続する一対の側面を含む駆動腕と、を有し、
    前記駆動腕は、前記第1面および前記第2面の少なくとも一方と前記一対の側面の少なくとも一方との間に段差部が設けられると共に、前記第1面および前記第2面の少なくとも一方に溝部が設けられ、
    前記駆動腕の横断面形状は、該駆動腕の幅方向の中心線および厚さ方向の中心線に対し非対称であることを特徴とする振動素子。
  2. 前記溝は、前記第1面および前記第2面に設けられている、請求項1に記載の振動素子。
  3. 前記段差部は、前記第1面の前記一対の側面の一方側および前記第2面の前記一対の側面の他方側に設けられる、請求項1または2に記載の振動素子。
  4. 前記段差部は、前記横断面形状が多角形状または湾曲状である、請求項1ないし3のいずれか一項に記載の振動素子。
  5. 前記溝部の内壁面および前記段差部の表面には電極が設けられている、請求項1ないし4のいずれか一項に記載の振動素子。
  6. 前記駆動腕は、前記第1面および前記第2面の法線方向の振動成分と、前記一対の側面の法線方向の振動成分を含む、請求項1ないし5のいずれか一項に記載の振動素子。
  7. 請求項1ないし6のいずれか一項に記載の振動素子と、
    前記振動素子を収納したパッケージと、を備えたことを特徴とする振動デバイス。
  8. 請求項1ないし6のいずれか一項に記載の振動素子を備えたことを特徴とする電子機器。
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