JP2013157570A - ヒータ付き静電チャック - Google Patents

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Abstract

【課題】載置面の温度分布制御の容易さを確保しながら、埋設構成要素の暴露につながるような基体の腐食の抑制を図ることができるヒータ付き静電チャックを提供する。
【解決手段】基体10は、窒化アルミニウムを主成分とするセラミックス焼結体からなる第1基体部分11と第2基体部分12とが間隙なく一体化されることにより構成されている。第1基体部分11は、静電チャック電極21が埋設された状態で一体焼成されることにより構成されている。基体10の上面、すなわち第1基体部分11の上面は、半導体ウエハが載置される載置面Sを構成する。第2基体部分12は、発熱抵抗体22が埋設された状態で一体焼成されることにより構成されている。耐食性が主成分と異なる副成分の第1基体部分11における含有量が、第2基体部分12における副成分の含有量よりも少なく調節されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、ヒータ付き静電チャックに関する。
セラミックス焼結体からなり、半導体ウエハが載置される載置面を有する基体と、当該基体に埋設されている静電チャック電極及び発熱抵抗体とを備えているヒータ付き静電チャックが提案されている(特許文献1参照)。
特許第4597253号公報
基体が窒化アルミニウム焼結体からなり、その原料にマグネシウム等の2A族元素又はイットリウム等の3A族元素が添加された場合、窒化アルミニウムの粒界に当該元素及びアルミニウムの複合酸化物が形成される。この複合酸化物は窒化アルミニウムよりも耐食性が高いため、基体がその載置面に載せられている半導体ウエハエッチングのためのハロゲン系プラズマに曝された場合、当該複合酸化物の化合物が析出する。
そして、当該析出化合物が基体から離脱し、離脱した化合物が粗大なパーティクルとなってウエハ表面を汚染する可能性がある。さらに、化合物が離脱した場所から基体の腐食が進行するため、基体の表面が粗くなり、載置面の温度分布制御が困難になる可能性がある。また、基体に遷移金属の化合物が含まれていると、当該化合物はAlNよりもハロゲン系プラズマに対する耐食性が低いので、基体表面の当該化合物の存在箇所から基体の腐食が進行する可能性がある。基体の腐食が進行することによって静電チャック電極又は発熱抵抗体が外部に曝されてしまう可能性が高まる。
そこで、本発明は、載置面の温度分布制御の容易さを確保しながら、埋設構成要素の暴露につながるような基体の腐食の抑制を図ることができるヒータ付き静電チャックを提供することを課題とする。
前記課題を解決するための本発明のヒータ付き静電チャックは、窒化アルミニウムを主成分とするセラミックス焼結体からなり、半導体ウエハが載置される載置面を有する基体と、第1外部電源に対して接続される第1接続端子を除いて前記基体に埋設されている静電チャック電極と、第2外部電源に対して接続される第2接続端子を除いて前記基体に埋設されている発熱抵抗体とを備えているヒータ付き静電チャックであって、前記静電チャック電極が埋設された状態で一体焼成されることにより構成され、前記載置面を有する第1基体部分と、前記発熱抵抗体が埋設された状態で一体焼成されることにより構成されている第2基体部分とが間隙なく一体化されることにより前記基体が構成され、前記第1基体部分における主成分と比較して耐食性が異なる副成分の含有量が、前記第2基体部分における主成分と比較して耐食性が異なる副成分の含有量よりも少ないことを特徴とする。
本発明のヒータ付き静電チャックによれば、第1基体部分における副成分の含有量が、第2基体部分部おける副成分の含有量よりも少ない分だけ、第1基体部分がハロゲン系プラズマ等により腐食されることが抑制される。このため、第1基体部分が有する載置面が当該腐食によって粗くなり、その結果として載置面の温度分布制御が困難になる状況が回避されうる。また、第1基体部分が、静電チャック電極が埋設された状態で一体焼成されることにより構成されているので、当該電極が第1基体部分の腐食によって暴露される可能性の低減が図られる。
さらに、第2基体部分における副成分の含有量が、第1基体部分における副成分の含有量よりも多い分だけ、当該副成分の寄与による第2基体部分の熱伝導率の向上が図られている場合がある。また、第1基体部分と第2基体部分とが間隙なく一体化されている。このため、このような場合、発熱抵抗体から第2基体部分経由で第1基体部分に対して熱を伝達する効率の向上が図られ、その結果として載置面の温度分布制御の容易化が図られる。
本発明のヒータ付き静電チャックにおいて、前記第2基体部分の側面から前記発熱抵抗体までの最短距離が、前記第1基体部分の側面から前記静電チャック電極までの最短距離よりも長いことが好ましい。
また、前記第2基体部分の前記第1基体部分との境界面から前記発熱抵抗体までの最短距離、及び当該境界面とは反対側の端面から前記発熱抵抗体までの最短距離のうち少なくとも一方が、前記第1基体部分の側面から前記静電チャック電極までの最短距離よりも長いことが好ましい。
当該構成のヒータ付き静電チャックによれば、第2基体部分における副成分の含有量が、第1基体部分における副成分の含有量よりも多い分だけ、第2基体部分がハロゲン系プラズマ等により腐食されやすいものの、第2基体部分の側面と発熱抵抗体との最短距離の延長を通じて、当該発熱抵抗体が第2基体部分の腐食によって暴露される可能性の低減が図られる。
本発明のヒータ付き静電チャックにおいて、前記第1基体部分の存在範囲が前記発熱抵抗体の存在範囲に包含されていることが好ましい。
当該構成のヒータ付き静電チャックによれば、発熱抵抗体から、第2基体部分の縁部を通じて外気に放出される熱量の影響が軽減されるので、第1基体部分の加熱の均等化、さらには載置面の温度分布制御の容易化が図られる。
本発明の第1実施形態としてのヒータ付き静電チャックの構成説明図。 本発明の第2実施形態としてのヒータ付き静電チャックの構成説明図。
(第1実施形態)
図1に示されている本発明の第1実施形態としてのヒータ付き静電チャックは、基体10と、静電チャック電極21と、発熱抵抗体22とを備えている。基体1は、窒化アルミニウムを主成分とするセラミックス焼結体からなる第1基体部分11と第2基体部分12とが間隙なく(接合界面に空隙が存在しない状態で)一体化されることにより構成されている。
第1基体部分11は、静電チャック電極21が埋設された状態で一体焼成されることにより構成されている。基体10の上面、すなわち第1基体部分11の上面は、半導体ウエハが載置される載置面Sを構成する。略円盤状の第1基体部分11の直径φ及び厚さd1を基準とすると、静電チャック電極21の外郭は略円形の外郭の直径はγ1φ(0<γ1<1)であり、基体10の上面(載置面S)から深さα11(0<α1<1)の位置に静電チャック電極21が配置されている。
第2基体部分12は、発熱抵抗体22が埋設された状態で一体焼成されることにより構成されている。略円盤状の第2基体部分12の直径φ及び厚さd2を基準とすると、発熱抵抗体22の略円形の外郭の直径はγ2φ(0<γ2<1)であり、基体10の下面から深さα22(0<α2<1)の位置に発熱抵抗体22が配置されている。
第2基体部分12の側面と発熱抵抗体22の略円形の外郭との最短距離(1−γ2)φ/2が、第1基体部分11の側面と静電チャック電極21の略円形の外郭との最短距離(1−γ1)φ/2よりも大きくされている。当該距離は等しくてもよく、大小関係が逆であってもよい。
第2基体部分12の第1基体部分11との接合界面(境界面)から発熱抵抗体22との最短距離(1−α)d及び第2基体部分12の当該接合界面とは反対側の端面から発熱抵抗体22との最短距離αが、第1基体部分11の側面と静電チャック電極21の略円形の外郭との最短距離(1−γ1)φ/2よりも大きくされている。前者2つの距離(1−α)d及びαうち少なくとも一方が、後者の距離(1−γ1)φ/2と等しくてもよく、大小関係が逆であってもよい。
例えば、φ=320[mm]、γ1φ=300[mm]、γ2φ=310[mm]、d1=2[mm]、α11=1[mm]、d2=9[mm]、α22=4[mm]である。
基体10には、その下面、すなわち第2基体部分12の下面から、静電チャック電極21を第1外部電源に対して接続するための第1接続端子に連通する貫通孔が形成されている(図示略)。また、基体10には、その下面から、発熱抵抗体22を第2外部電源に対して接続するための第2接続端子に連通する貫通孔が形成されている(図示略)。すなわち、静電チャック電極21は、第1接続端子を除いてセラミック焼結体と密接した状態で基体10に埋設されている。同様に、発熱抵抗体22は、第2接続端子を除いてセラミック焼結体と密接した状態で基体10に埋設されている。
第1基体部分11における副成分の含有量が、第2基体部分12における副成分の含有量よりも少なく調節されている。副成分とは、主成分である窒化アルミニウムより耐食性が異なる成分を意味する。副成分には、酸化イットリウム(Y23)等の焼結助剤由来のもののほか、その他の添加物由来のものが含まれる。
X線回折法により3A族元素の化合物等の副成分が同定された。ICP(誘導結合プラズマ)により3A族元素及びその他添加物の濃度が測定され、当該測定結果を基に含有量(体積%)が求められた。例えば、第1基体部分11におけるイットリウムの含有量は酸化物換算で0.5[体積%]である一方、第2基体部分12におけるイットリウムの含有量は酸化物換算で5[体積%]である。
例えば、マグネシウム(Mg)等の2A族元素、イットリウム(Y)等の3A族元素、チタン(Ti)、セリウム(Ce)等の4A族元素、サマリウム(Sm)等の鉄族元素、若しくはV、Cr、Fe、Co、Ni等の遷移金属又はこれらの任意の組み合わせと、アルミニウムとの複合金属化合物が副成分に該当する。
第1基体部分11及び第2基体部分12のそれぞれに含有されている副成分の種類は同一である必要はなく、異なっていてもよい。例えば、第1基体部分11にはサマリウム(Sm)及びアルミニウムの複合酸化物が指定物質として含まれ、第2基体部分12にはイットリウム(Y)及びアルミニウムの複合酸化物が指定物質として含まれていてもよい。また第1基体部分11にはセリウム(Ce)及びアルミニウムの複合酸化物が指定物質として含まれ、第2基体部分12にはイットリウム(Y)及びアルミニウムの複合酸化物が指定物質として含まれていてもよい。
第1基体部分11及び第2基体部分12はともに窒化アルミニウムを主成分とするが、両者の熱膨張係数が過度に相違すると焼成後に第1基体部分11と第2基体部分12とが剥離する可能性が高くなる。そこで、第1基体部分11と第2基体部分12との熱膨張係数の差が2×10−6(23〜1000℃)以下になるように制御される。
静電チャック電極21及び発熱抵抗体22のそれぞれは高融点金属により構成される。高融点金属としてはモリブデン若しくはタングステン、又はこれらの合金の箔又はメッシュ等のバルク体が一般的に用いられる。バルク体の箔には、パンチングメタルも含まれる。電極が高融点金属を含有するペーストにより構成される場合、モリブデン又はタングステンのほか、基体10の主成分である窒化アルミニウム及び副成分又はこれを構成する元素が混合されたものが用いられてもよい。
(第2実施形態)
図2に示されている本発明の第2実施形態としてのヒータ付き静電チャックは、第2基体部分12の直径φ2及び発熱抵抗体22の外郭の直径γ2φ2のそれぞれが、第1基体部分11の直径φ1より大径であることを除き、図1に示されている第1実施形態のヒータ付き静電チャックと構成が共通するので、当該共通構成に関する説明を省略する。第1基体部分11の略円形状の存在範囲の全部が、発熱抵抗体22の略円形の存在範囲に含まれている。
第2基体部分12の側面と発熱抵抗体22の略円形の外郭との最短距離(1−γ2)φ2/2が、第1基体部分11の側面と静電チャック電極21の略円形の外郭との最短距離(1−γ1)φ1/2よりも大きくされている。
第2基体部分12の第1基体部分11との境界面から発熱抵抗体22との最短距離(1−α)d及び第2基体部分12の当該境界面とは反対側の端面から発熱抵抗体22との最短距離αが、第1基体部分11の側面と静電チャック電極21の略円形の外郭との最短距離(1−γ1)φ1/2よりも大きくされている。
例えば、φ1=304[mm]、γ1φ1=300[mm]、φ2=316[mm]、γ2φ2=310[mm]、d1=2[mm]、α11=1[mm]、d2=9[mm]、α22=4[mm]である。
(ヒータ付き静電チャックの製造方法)
(実施例1)
静電チャック電極が埋設されている第1原料粉末の成形体と、発熱抵抗体が埋設されている第2原料粉末の成形体とが重ね合わせられた状態で、まとめてホットプレス焼結されることによりヒータ付き静電チャックが製造される。
高純度(例えば純度99.9%以上)の窒化アルミニウム粉末が第1原料粉末として準備された。高純度の窒化アルミニウム粉末に対して5重量%の酸化イットリウム粉末が添加された原料粉末が、溶媒(IPA)とともにボールミルにより混合された上で乾燥された結果得られた粉末が第2原料粉末として準備された。外郭が略円形状のMo箔(例えば厚さ0.1[mm])が静電チャック電極21及び発熱抵抗体22のそれぞれとして準備された。
第2原料粉末が、カーボン製のモールドに形成されている円柱状のモールド空間に投入された上で押圧され、これにより得られた成形体の上に発熱抵抗体22が同心に(中心が一致するように)に設置された。さらに、第2原料粉末がモールド空間に所定量だけ投入された上で押圧された。これにより、発熱抵抗体22が埋設されている第2原料粉末の略円盤状の成形体が形成された。
さらに、第1原料粉末がモールド空間に投入された上で押圧され、これにより得られた成形体の上に静電チャック電極21が同心に設置された。その上から第1原料粉末がモールド空間にさらに投入された上で押圧された。これにより、前記のように発熱抵抗体22が埋設されている第2原料粉末の成形体と、静電チャック電極21が埋設された第1原料粉末の略円盤状の成形体とが積み重ねられた成形体が形成された。
第1原料粉末及び第2原料粉末のそれぞれのモールド空間に対する投入量は、当該成形体の焼結により得られるヒータ付き静電チャックにおける静電チャック電極21及び発熱抵抗体22のそれぞれの位置α11及びα22、並びに第1基体部分11及び第2基体部分12のそれぞれの厚さd1及びd2に応じて適当に調節される(図1及び図2参照)。
その上で、当該成形体がホットプレス焼結法によって焼結された。すなわち、モールド空間の軸方向について所定の圧力下で、窒素等の非酸化性雰囲気下で高温に維持された。このようにして得られた焼結体が研削加工によって整形されることによりヒータ付き静電チャックが製造された。
(実施例2)
静電チャック電極21及びこれを挟む一対の第1原料粉末の成形体と、発熱抵抗体22及びこれを挟む一対の第2原料粉末の成形体とが重ね合わせられた状態で、まとめてホットプレス焼結されることによりヒータ付き静電チャックが製造された。
高純度の窒化アルミニウム粉末に対して1重量%の酸化サマリウム粉末及び3重量%の窒化チタンが添加された原料粉末が、バインダー、分散剤及び溶媒(IPA)とともにボールミルにより混合されてスラリーが調整され、このスラリーからスプレードライ法によって得られた顆粒が第1原料粉末として準備された。
高純度の窒化アルミニウム粉末に対して5重量%の酸化イットリウム粉末が添加された原料粉末が、バインダー、分散剤及び溶媒(IPA)とともにボールミルにより混合されてスラリーが調製され、このスラリーからスプレードライ法によって得られた顆粒が第2原料粉末として準備された。
第1原料粉末がCIP成形された上で研削加工されることにより、径Rが同一の2つの略円盤状の成形体が作製された。第2原料粉末がCIP成形された上で研削加工されることにより、第1原料粉末の2つの成形体と同径の2つの略円盤状の成形体が作製された。また、第1原料粉末の成形体及び第2原料粉末の成形体のそれぞれが脱脂された。
静電チャック電極及び発熱抵抗体のそれぞれとしてMo箔(例えば厚さ0.1[mm])が準備された。
その上で、カーボン製のモールドに形成されている円柱状のモールド空間に、第2原料粉末の一方の成形体、発熱抵抗体、第2原料粉末の他方の成形体、第1原料粉末の一方(厚い方)の成形体、静電チャック電極及び第1原料粉末の他方の成形体が、下から順に積み重ねられるように同心に設置される。成形体は鋳込み成形によって作製されてもよい。
そして、当該同心に積み重ねられた成形体等がホットプレス焼結法によって焼結された。このようにして得られた焼結体が研削加工によって整形されることによりヒータ付き静電チャックが製造された。
(実施例3)
静電チャック電極が埋設されている第1原料粉末の成形体と、発熱抵抗体が埋設されている第2原料粉末の成形体とが別個にホットプレス焼結されることにより第1基体部分11及び第2基体部分12が作製された上で、両基体部分11及び12が接合されることによりヒータ付き静電チャックが製造された。
高純度の窒化アルミニウム粉末に対して1重量%の酸化イットリウム粉末が添加された原料粉末が、溶媒(IPA)とともにボールミルにより混合された上で乾燥されることにより得られた粉末が第1原料粉末として準備された。高純度の窒化アルミニウム粉末に対して5重量%の酸化イットリウム粉末が添加された原料粉末が、溶媒(IPA)とともにボールミルによって混合された上で乾燥されることにより得られた粉末が第2原料粉末として準備された。
外郭が略円形状のMo箔(例えば厚さ0.1[mm])が静電チャック電極21及び発熱抵抗体22のそれぞれとして準備された。
第1原料粉末が、カーボン製のモールドに形成されている円柱状のモールド空間に投入された上で押圧され、これにより得られた成形体の上に静電チャック電極21が同心に(中心が一致するように)に設置された。その上から第1原料粉末がモールド空間にさらに投入された上で押圧された。これにより、静電チャック電極が埋設された第1原料粉末の略円盤状の成形体が形成される。その上で、当該成形体がホットプレス焼結法によって焼結されることにより、静電チャック電極21が埋設された第1基体部分11が作製された。
第2原料粉末が、カーボン製のモールドに形成されている円柱状のモールド空間に投入された上で押圧され、これにより得られた成形体の上に発熱抵抗体22が同心に設置された。さらに、その上から第2原料粉末がモールド空間に所定量だけ投入された上で押圧された。これにより、発熱抵抗体22が埋設されている第2原料粉末の略円盤状の成形体が形成された。その上で、当該成形体がホットプレス焼結法によって焼結されることにより、発熱抵抗体22が埋設された第2基体部分12が作製された。
第1原料粉末及び第2原料粉末のそれぞれのモールド空間に対する投入量は、当該成形体の焼結により得られるヒータ付き静電チャックにおける静電チャック電極21及び発熱抵抗体22のそれぞれの位置α11及びα22、並びに第1基体部分11及び第2基体部分12のそれぞれの厚さd1及びd2に応じて適当に調節される(図1及び図2参照)。
第1基体部分11及び第2基体部分12のそれぞれの接合面の少なくとも一方に接合材が塗布された上で、第1基体部分11及び第2基体部分12が当該接合面において接合された。窒化アルミニウム焼結体の接合材として、その焼結助剤と希土類との共晶組成が使用される。本実施例では第1原料粉末及び第2原料粉末の両方に酸化イットリウムが添加されているので、アルミナ−酸化イットリウム系の接合材が用いられた。例えばアルミナ及び酸化イットリウムがモル比5:3で混合された粉末が、バインダー及び溶媒によりペースト化されたものが接合材として用いられた。アルミナ及び酸化イットリウムの混合比は5:3のほか1:1等、適宜変更されてもよい。
また、第1原料粉末として高純度の窒化アルミニウム粉末が用いられ、第2原料粉末として高純度の窒化アルミニウム粉末に酸化イットリウムの粉末が添加されたものが用いられる場合も、アルミナ及び酸化イットリウム系の接合材が用いられてもよい。
第1原料粉末として窒化アルミニウム粉末に酸化セリウム粉末が添加されたものが用いられ、第2原料粉末として窒化アルミニウム粉末に酸化イットリウム粉末が添加されたたものが用いられる場合、アルミナ−酸化セリウム、アルミナ−酸化イットリウム、アルミナ−酸化セリウム−酸化イットリウムという組成系が接合材として用いられてもよい。
接合材が用いられずに、拡散接合法によって第1基体部分と第2基体部分とが接合されてもよい。
このようにして得られた接合焼結体が研削加工によって整形されることによりヒータ付き静電チャックが製造された。
(ヒータ付き静電チャックの評価結果)
実施例1〜3のいずれの方法で製造されたヒータ付き静電チャックにおいても、その外観からクラックがないことが確認された。また、超音波探傷機が用いられることにより、第1基体部分11と第2基体部分12との接合界面に空隙又は隙間が存在しないことが確認された。
10‥基体、11‥第1基体部分、12‥第2基体部分、21‥静電チャック電極、22‥発熱抵抗体、S‥載置面。

Claims (4)

  1. 窒化アルミニウムを主成分とするセラミックス焼結体からなり、半導体ウエハが載置される載置面を有する基体と、第1外部電源に対して接続される第1接続端子を除いて前記基体に埋設されている静電チャック電極と、第2外部電源に対して接続される第2接続端子を除いて前記基体に埋設されている発熱抵抗体とを備えているヒータ付き静電チャックであって、
    前記静電チャック電極が埋設された状態で一体焼成されることにより構成され、前記載置面を有する第1基体部分と、前記発熱抵抗体が埋設された状態で一体焼成されることにより構成されている第2基体部分とが間隙なく一体化されることにより前記基体が構成され、前記第1基体部分における主成分と比較して耐食性が異なる副成分の含有量が、前記第2基体部分における主成分と比較して耐食性が異なる副成分の含有量よりも少ないことを特徴とするヒータ付き静電チャック。
  2. 請求項1記載のヒータ付き静電チャックにおいて、
    前記第2基体部分の側面から前記発熱抵抗体までの最短距離が、前記第1基体部分の側面から前記静電チャック電極までの最短距離よりも長いことを特徴とするヒータ付き静電チャック。
  3. 請求項2記載のヒータ付き静電チャックにおいて、
    前記第2基体部分の前記第1基体部分との境界面から前記発熱抵抗体までの最短距離、及び当該境界面とは反対側の端面から前記発熱抵抗体までの最短距離のうち少なくとも一方が、前記第1基体部分の側面から前記静電チャック電極までの最短距離よりも長いことを特徴とするヒータ付き静電チャック。
  4. 請求項2又は3記載のヒータ付き静電チャックにおいて、
    前記第1基体部分の存在範囲が前記発熱抵抗体の存在範囲に包含されていることを特徴とするヒータ付き静電チャック。
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