JP2013156656A - 光導波路の交差領域において低損失を実現する設計 - Google Patents

光導波路の交差領域において低損失を実現する設計 Download PDF

Info

Publication number
JP2013156656A
JP2013156656A JP2013086308A JP2013086308A JP2013156656A JP 2013156656 A JP2013156656 A JP 2013156656A JP 2013086308 A JP2013086308 A JP 2013086308A JP 2013086308 A JP2013086308 A JP 2013086308A JP 2013156656 A JP2013156656 A JP 2013156656A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
core
refractive index
cores
light
optical waveguide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013086308A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5739474B2 (ja
Inventor
Yoichi Taira
洋一 平
Sayuri Obara
さゆり 小原
Heroux Jean
ジョン ヘロー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
International Business Machines Corp
Original Assignee
International Business Machines Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by International Business Machines Corp filed Critical International Business Machines Corp
Priority to JP2013086308A priority Critical patent/JP5739474B2/ja
Publication of JP2013156656A publication Critical patent/JP2013156656A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5739474B2 publication Critical patent/JP5739474B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/10Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings of the optical waveguide type
    • G02B6/12Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings of the optical waveguide type of the integrated circuit kind
    • G02B6/122Basic optical elements, e.g. light-guiding paths
    • G02B6/125Bends, branchings or intersections
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/10Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings of the optical waveguide type
    • G02B6/12Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings of the optical waveguide type of the integrated circuit kind
    • G02B2006/12166Manufacturing methods
    • G02B2006/1219Polymerisation

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Optical Integrated Circuits (AREA)

Abstract

【課題】複数の光導波路のコアの交差によって形成される、コアの交差領域空間(通常は、直方体)の6つの面において、光の損失を低減する。
【解決手段】コア2と、コア2を取り囲むクラッド3のうち、複数のコア2が交差する交差領域空間の上下の2つの面に対して(クラッド材料を用いる代わりに)追加的にコア2と同じ材料を配した、交差領域構造。または、コア2とクラッド3のうち、複数のコア3が交差する交差領域空間を分断する(孤立させる)4つの側面、すなわち、交差領域空間に接続するコアのその交差領域空間との4つの不連続空間6に対して(連続してつながるようにコア材料を用いる代わりに)クラッド3と同じ材料を充填する交差領域構造。
【選択図】図5

Description

本発明は、交差領域を有する光導波路及びその製造方法に関するものである。
近年、電子システムの高集積化や高性能化に伴う信号遅延や伝送レートの増加などの問題を解決する方法として、高密度で並列性などに優れる光配線が注目されている。
この光配線には光回路が不可欠となっているが、光回路はコストが高いので作製方法が単純で安価に作製が可能である、樹脂(プラスチック等)製の光導波路に期待がかかっている。
光導波路の主要な構成は、コアとクラッドであり、コアをクラッドが取り囲むというのが典型的な攻勢である。光の伝搬の原理である反射と屈折とが、コアの屈折率とクラッドの屈折率の大小関係と、それらが接する界面に達する光の入射角とに従って、繰り返されていく。
光導波路を安価で作製しようとすると一層のコアとして平面的に作り込むことが望ましいが、平面構造として光導波路による光配線を実現するとなると、複数の光導波路によって交差領域が生じてしまい、その交差領域では光の損失が生じてしまうので、この損失をいかに低減させるかが克服すべき課題となっている。
特許文献1は、交差領域を有する光導波路において交差領域での光の漏れを低減させるべく、3つの屈折率nの大小関係を、n1(コアの交差領域)>n2(コア)>n3(クラッド)とする、2次元平面構造の設計とその光導波路の製造について記載している。
しかし、コアの交差領域を立体的に捉えて、そのコアの交差領域の上下に位置する界面の性質を含めて考慮する設計についての言及はない。
特許文献2は、光導波路が互いに交差して交差領域を形成しているところの、交差領域に接続する光導波路のその交差領域との接続箇所において、等価屈折率の不連続帯(不純物領域、または、溝部)を形成する、X交差型光導波路について記載している。
しかし、コアそのものが不連続帯によって分断されている構成にはなっておらず、コアの上に設けられた上部クラッド層の厚みを変化させるという構成に止まる。また、その目的についても、等価屈折率の不連続帯は光の遮蔽域として機能させて、光伝搬時における交差領域での光漏洩を少なくするということに止まる。
特許文献3は、格子状のコア層を形成して、光の進行方向に並行してコア層の交差領域をスリットで分断する光導波路およびその製造方法について記載している。スリットを設けることで光の損失を設けるものである。
しかし、分断されてしまった箇所がクラッド材料をもって充填されることについて記載されておらず、立体的に分断されてしまった箇所に充填される材料と、その上下に配される材料との共通性を考慮した設計とはなっていない。
特開2004−205537号公報 特開平3−287206号公報 特開2006−139149号公報
本発明の目的は、複数の光導波路の交差によって形成される、コアの交差領域空間(通常は、直方体)の6つの面において、光の損失を低減することにある。光の損失を低減することは、別の言い方をすると、この目標とするところは、光の漏れを低減すること、光を閉じ込めること、でもあり、先行技術に対する技術的貢献となる。
本発明の第1の実施例においては、光導波路を構成するコアとクラッドのうち、複数のコアが交差する交差領域空間の上下の2つの面に対して(クラッド材料を用いる代わりに)追加的にコアと同じ材料を配した、コアの交差領域構造が開示される。
本発明の第2の実施例においては、光導波路を構成するコアとクラッドのうち、複数のコアが交差する交差領域空間を分断する(孤立させる)4つの面、すなわち、交差領域空間に接続するコアのその交差領域空間との4つの不連続空間に対して(連続してつながるようにコア材料を用いる代わりに)クラッドと同じ材料を充填するという、交差領域構造が開示される。
複数の光導波路の交差によって形成される、コアの交差領域空間(通常は、直方体)において、光の伝搬損失(光の漏れ)が低減され、光を閉じ込めておくことが可能となる。
図1は、光導波路の主要な構成を示す模式図である。 図2は、図1の光導波路における光の入出力と光の漏れとの関係を示す模式図である。 図3は、コアの交差領域構造の斜視図である。 図4は、本発明の第1の実施例の光導波路の交差領域の構成を示す図である。 図5は、本発明の第2の実施例の光導波路の交差領域の構成を示す図である。 図6は、本発明の第2の実施例について、光導波路の交差領域での伝搬損失を計算するためのモデルと、このモデルを使ってBeam Propagation法により算出した光の伝搬損失を示した図である。 図7は、図6におけるモデルに対応する屈折率分布である。 図8は、BPM(Beam Propagation Method)によって測定された光の電界強度の分布を示す図である。 図9は、本発明の第2の実施例の光導波路において、比屈折率差(relative difference in refractive index)Δに対し、光の伝搬損失が最小となるような溝幅δminを求める図を示す。
図1は、光導波路の主要な構成を示す模式図である。図1の(a)は平面図である。光導波路4は、コア2およびクラッド3から成る。
この図の例では、上下に平行に並んでいる直線状の3本のコア2と、左右に平行に並んでいる直線状の3本のコア2とが、平面において互いに平行ではなく、直角に交差しているので、コア2は格子状になっている。
複数のコア2が、一層のコアとして平面において互いに平行ではないコアの組合せを含む限りは、コア2の交差領域1が現れてしまうのは幾何学的に必然である。この図の例においては、コアの交差領域1は、9箇所にわたって現れている。
クラッド3は、複数のコア2を取り囲み、複数のコア2との関係で界面を形成するように配されている。
図1の(b)は、図1の(a)のA−A´の断面図、図1の(c)は、図1の(a)のB−B´の断面図である。ここで、3つの屈折率nの大小関係について、n1(コアの交差領域)>n2(コア)>n3(クラッド)とする。このように屈折率を設定する構成については、特許文献1においても説明されている。
図2は、図1の光導波路における光の入出力と光の漏れとの関係を示す模式図である。図2の(a)のように、入力光はコア2を通じて直線的に伝搬していき、可能であればその100%が出力光として導かれることが理想的である。しかし、交差領域においては、(b)のように、左右を横切って交差しているコアへとその一部の光が漏れてしまい、光の損失が生じてしまう。
図2の(a)の例においても、入力光が左から入力されて出力光が右へと出力されるものと、入力光が下から入力されて出力光が上へと出力されるものと、の2つの方向の光の流れがあり得る。従って、平面においても1方向の光の流れにおける光の損失だけでなく、平面において2次元的に異なる方向への流れにおける光の伝搬損失も考慮する必要があることが理解できる。
図3は、コアの交差領域構造の斜視図である。図1の(a)のC−C´の断面図である。コアの交差領域1は、(必ず)一定の高さ(厚み)Hをもった空間であるため、複数のコア2が直角(図1(a)において90度)で交差する場合においては、直方体となる。コアの交差領域2の幅は、それぞれW1およびW2である。複数のコア2がX型交差のように斜め(図1(a)において直角ではない交差角度)で交わる場合には、高さ(厚み)Hをもったダイアモンド形の空間となる。以下では、コアの交差領域1は、コアの交差領域空間1と呼ぶ場合もある。
ここで、コアの交差領域空間1には、6つの面がある。6つの面とは、上面、下面、および、4つの側面である。コアの交差領域空間1を中心にして眺めてみると、コアの交差領域空間1の上面ではクラッド3が(取り囲まれて)配されているためクラッド材料の界面と接していることになり、コアの交差領域空間1の下面ではクラッド3が(取り囲まれて)配されているためクラッド材料の界面と接していることになる。一方で、コアの交差領域空間1の4つの側面には、コア2が連続してつながって(連続空間として)形成されていることになる。
以上、図1、図2、図3における説明は、特許文献1においても説明されている内容であって、従来技術である。以下、本発明においては、この従来技術の全部または一部を、前提となる構成として取り込みながら、その構成の改良として説明を展開していく。
図4は、本発明の第1の実施例の光導波路の交差領域の構成を示す図である。この構成では、図3において説明したコアの交差領域空間1の上下の2つの面において、コア2と同じ材料が界面として接するように、コア2と同じ材料を配することを特徴としている。別の言い方をすると、コアの交差領域空間1の上面、下面の両方に対して、クラッド材料を用いる代わりに、コア2と同じ材料で蓋をするような構造を特徴としている。
コア2の断面は、光を等方に伝搬させるという点では、ほぼ正方形であることが好ましい。コア2の断面が正方形である場合には、コアの交差領域空間1は、立方体ということになる。
このような特徴的な構成を採用している技術的な意義は、コアの交差領域空間1の上下の2つの面において、界面における屈折率比を調整していることにある。別の言い方をすると、交差領域空間1における界面と、交差領域空間1には属さないコア2における界面との間で屈折率比が変わることがないように(連続して一定となるように)、屈折率比を調整していることにある。
実際、コアの交差領域空間1の屈折率はn1であり、コア2と同じ材料である蓋の屈折率がn2であることから、上面または下面の界面における屈折率比はn2/n1である。
一方で、交差領域空間1には属さない箇所におけるコア2とクラッド3とが接している界面における屈折率比はn3/n2であるから、屈折率比の関係がそれらの複数の界面において変わることがないように(連続して一定となるようにしている)設計思想は、次の(式1)の関係として表現することができる。
n2/n1=n3/n2 (式1)
また、蓋の高さ(厚さ)Lは、屈折率比の関係が界面において変わらない(連続するようにしている)ように、実際には光導波路からの入力光の漏れが低減されるようにようにできれば十分な高さであれば足りる。入力光の波長や入力光のモードにも依存するものであり、設計において適宜調整し得る。
以上、交差領域空間1、コア2、クラッド3、に異なる屈折率の材料を設定して配する設計をすることができる。また、光を照射するなど材料に後発的な作用を加えることによって、後発的に屈折率を異なるようにすることも知られているので、かかる作用を応用することもできる。
従って、光導波路は、樹脂を材料にした光硬化などのプロセスで作成することができる。このような蓋の構成は、リソグラフィーでパターン化して作成することができる。
例えば、光照射によって屈折率が上昇し、かつ、露光量が多いほど屈折率が大きくなる樹脂が知られている。一方で、光照射によって屈折率が減少し、かつ、露光量が多いほど屈折率が小さくなる樹脂も知られている。従って、リソグラフィーでパターン化して作成するプロセスの中において、無理なく導入することができる。
図5は、本発明の第2の実施例の光導波路の交差領域の構成を示す図である。この構成では、図3において説明したコアの交差領域空間1を分断する(孤立させる)4つの側面、すなわち、コア2が交差領域空間1に本来であれば接続されるべき箇所であって、コア2とコアの交差領域空間1と間の4つの不連続空間に対して、クラッド3と同じ材料を充填することを特徴としている。別の言い方をすると、コアの交差領域空間1の4つの側面に対して、コア2へ連続してつながるようにコア材料を用いる代わりに、クラッド3と同じ材料を充填するような構造を特徴としている。
この構造は、別の言い方をすると、立体的に分断されてしまった箇所である不連続空間に充填される材料と、その不連続空間の上下に配される材料との共通性を考慮した設計となっている。または、分断されてしまったコアの代わりに、充填されるクラッド材料がその分断を橋渡しするような体裁になっている。
不連続空間は、本来は連続してつながっている(であろう)ところのコアが、連続していない形態になっているという幾何学的な特徴を捉えて、(コアの)ギャップ、(コアの)溝、などと表現することもある。この不連続空間は、リソグラフィーでパターン化して作成してもよいし、一旦は連続してつながったコアを作成しておいた後で、レーザー加工や機械加工などによって不連続空間を削りだす等して、その後をクラッド材料で充填するように作成してもよい。また、上下のクラッド材料と共通したクラッド材料を用いることができるため、充填のプロセスを無理なく導入することができる。
図6は、本発明の第2の実施例について、光導波路の交差領域での損失を計算するためモデルと、このモデルを使ってBeam Propagation法により計算された伝搬損失を示す図である。図6の(a)は、4つの側面の全てにギャップを設けた場合のモデルである。
ここでの条件は、コア2の屈折率n2=1.593(1.4〜1.6の範囲からの選択)であり、クラッド3の屈折率n3=1.542(1.4〜1.6の範囲からの選択)であり、比屈折率差(relative difference in refractive index)Δを
Δは、図9(a)の横軸に表現された式 (式2)
とすると、Δ=5%という条件である。コアの交差領域空間1は立方体であり、コア2は正方形断面であって、H=W1=W2=35μm という条件である。入力した光の波長はλ=850nmである。
また、
図6の(b)はモデルの伝播損失を示したものである。(b)の横軸はギャップの幅であり、縦軸は損失である。このモデルでは、溝幅δが2μm(δmin)付近の場合に特に有意であって、数値範囲として示すならば1μm〜6μmの場合に有利であり、1μm〜4μmの範囲の場合に至るとさらに有意であることが認められる。この図から溝幅がδminのときに光の伝搬損失が最小となることがわかる。
図7は、図6におけるモデルに対応する屈折率分布である。横軸は光の伝搬方向に垂直な方向の位置を表し、縦軸は、光の伝搬方向の位置であり、縦軸の中心に交差領域が位置付けられている。数字の単位は入射光の波長(850nm)である。
図8は、BPM(Beam Propagation Method)によって算出された光の電界強度の分布を示す図である。図7に対応して測定された横軸と縦軸とに対応しており、横軸については2倍のスケールになっている。ここでは扇状に延びたゆらぎが現れているが、これは交差部における光が少量だが漏れている様子を示している
図9は、本発明の第2の実施例の光導波路において、任意のクラッド部の屈折率n3と比屈折率差Δに対し、光の伝搬損失が最小となるようなギャップ幅δminを求めるための図を示す。(a)は図6で示した、本発明の第2の実施例の光導波路に波長850nmの光を入射したときの伝搬損失が最小となるギャップ幅δminとクラッドとコアの比屈折率差Δの関係を示した図である。 図にはクラッド部の屈折率n3が1.5、光の波長が850nmの場合の例を示す。 図中の線はδminとΔの関係を線形近似したときのグラフである。 他のn3の値の場合もδminとΔの関係は同様に線形近似をすることができる。 図9(b)には図9(a)のδminとΔを線形近似したときのグラフの切片Aと傾きBをそれぞれ、クラッド部の屈折率n3に対しプロットした図を示す。図中の線はそれぞれの関係を線形近似したときのグラフである。図9(c)にはAとn3の関係を線形近似したときのグラフの切片Aと傾きDを各波長に対して表に示す。 同様にBとn3の関係を線形近似したときのグラフの切片Bと傾きEも各波長に対して表に示す。 これにより、任意の比屈折率差Δとクラッド部の屈折率n3に対し、光の伝搬損失が最小となるギャップ幅δmin、の値を算出することができる。
この理論的な算出では、以下のような条件を用いた。
<溝の幅の範囲>
下記の範囲とする。
クラッドの屈折率 (refractive index) n3 : 1.4〜1.8
入射光の波長 (wavelength) λ: 850〜1350nm
コアのクラッドとの比屈折率差 (relative difference in refractive index) Δ :1〜5%
導波路コア幅および高さ (waveguide width and height) W1,W2,H : 30〜50nm(ここでは、W1=W2=H)
<溝の幅の求め方>
任意のクラッドの屈折率n3、光の波長λと特定のクラッド部とコア部の比屈折率差を持つ光導波路に対しての、光の伝搬損失が最小となる溝の幅δminは下記の方法で求めることができる。 図9(a)に、クラッド部の屈折率n3が1.5の場合の、光導波路の光の伝搬損失が最小となるδの値δminをBeam Propagation法により算出し、比屈折率差Δの値に対してプロットした。データは下記のように線形に近似できる:
δmin=BΔ+A (式3)
ここで、BとAは、それぞれ傾きとY切片である。他のクラッド部の屈折率n3の値の場合も同様に線形近似ができ、傾きとY切片を求めることができる。
傾きAとY切片Bをそれぞれクラッドの屈折率n3に対してプロットすると、図9の(b)のようになる。 それぞれのグラフを線形近似すると次の式で表される:
A=Dn3+A0 (式4)
B=En3+B0 (式5)
ここでDとEはそれぞれのグラフの傾きのパラメータ、A0とB0はY切片のパラメータである。
したがって光の伝播損失が最小となるような溝幅δminは次のようにして求められる。
1. (式4)と(式5)を使って、求めたいn3の値に対しての、AとBの値をそれぞれ求める。
2. 1.で得られたAとBの値を使って、δminの値を(式3)により求める。
交差領域空間の寸法が、H(高さ)=W1(幅)=W2(幅)=35μmであって、相対屈折率差Δ=5%という条件では、溝幅δ=2μmと求まる。
交差領域空間の寸法が、H(高さ)=W1(幅)=W2(幅)=30〜50μmであって、相対屈折率差Δ=2〜5%という条件では、溝幅(δ)=1〜6μmと求まる。
ここまで、本発明は、コアとクラッドの「界面」に屈折率の段差(ステップ)があるステップ・インデックス・ファイバにおいて説明してきた。しかし、コアの屈折率が一様でなく、屈折率に傾斜がついているグレーデッド・インデックス・ファイバ(GIファイバ)にも適用することができる。GIファイバにおいては、屈折率はコアの中心が最も高く、コアの外側に向かって少しずつ低くなり、クラッドとの界面ではクラッドと同じになるというものであって、コアとクラッドの間には、屈折率の段差はない。
すなわち、「界面」は、コアとクラッドとの「関係で形成される」のであって、必ずしも固定的な空間、固定的な物理的位置として明瞭であるとは限らない。波長λにも依存しつつ、光の伝搬の原理である反射と屈折とが、その「界面」に達する光の入射角とに従って、繰り返されていくものである。本発明の技術的思想の範囲として「界面」という用語の意義は広く解釈されるべきものである。
このように、屈折率の設定も、コアの交差領域にn1、コアにn2、クラッドにn3、という厳密に均質な材料が用いられなくても、この発明の属する技術の分野における通常の知識を有するものであれば、本発明の技術的思想を再現できる場合があることに注意されたい。
1 コアの交差領域、コアの交差領域空間
2 コア
3 クラッド
4 光導波路
5 蓋
6 ギャップ、溝、不連続空間
H (コアの交差領域空間の)高さ
L 蓋の高さ(厚さ)
n1 屈折率(コアの交差領域)
n2 屈折率(コア)
n3 屈折率(クラッド)
W1 (コアの交差領域空間の)幅
W2 (コアの交差領域空間の)幅

Claims (5)

  1. 一層のコアとして平面に配されている直線状の複数のコアであって、平面において互いに平行ではないコアの組合せを含んでおり、屈折率n2の材料から成る、複数のコア(2)と、
    複数のコアを取り囲み、複数のコアとの関係で界面を形成するように配された、屈折率n3の材料から成る、クラッド(3)と、
    複数のコアが互いに交差して形成された、屈折率n2の材料から成る、コアの交差領域空間(1)と、
    を含み、
    ここで、屈折率の大小関係は、n2(コア)>n3(クラッド)に設定されていて、
    コアの交差領域空間の4つの側面において、交差している4つのコアとの間が分断されて4つの幅δのギャップが形成されていて、分断された4つの幅δのギャップが屈折率n3の材料で充填されていることを特徴とする、
    、光導波路。
  2. 交差領域空間の寸法が、H(高さ)=W1(幅)=W2(幅)=35μmであって、相対屈折率差Δ=5%という条件であって、かつ、溝幅δ=2μmである、
    請求項1に記載の光導波路。
  3. 交差領域空間の寸法が、H(高さ)=W1(幅)=W2(幅)=30〜50μmであって、相対屈折率差Δ=2〜5%という条件であって、かつ、溝幅(δ)=1〜6μmである、
    請求項1に記載の光導波路。
  4. コア2の屈折率n2=1.593であり、クラッド3の屈折率n3=1.542である、
    請求項2に記載の光導波路。
  5. コア2の屈折率n2=1.4〜1.6であり、クラッド3の屈折率n3=1.4〜1.6である、
    請求項2に記載の光導波路。
JP2013086308A 2010-06-30 2013-04-17 光導波路の交差領域において低損失を実現する設計 Active JP5739474B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013086308A JP5739474B2 (ja) 2010-06-30 2013-04-17 光導波路の交差領域において低損失を実現する設計

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010149255 2010-06-30
JP2010149255 2010-06-30
JP2013086308A JP5739474B2 (ja) 2010-06-30 2013-04-17 光導波路の交差領域において低損失を実現する設計

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012522573A Division JP5285812B2 (ja) 2010-06-30 2011-06-22 光導波路の交差領域において低損失を実現する設計

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013156656A true JP2013156656A (ja) 2013-08-15
JP5739474B2 JP5739474B2 (ja) 2015-06-24

Family

ID=45401942

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012522573A Active JP5285812B2 (ja) 2010-06-30 2011-06-22 光導波路の交差領域において低損失を実現する設計
JP2013086308A Active JP5739474B2 (ja) 2010-06-30 2013-04-17 光導波路の交差領域において低損失を実現する設計

Family Applications Before (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012522573A Active JP5285812B2 (ja) 2010-06-30 2011-06-22 光導波路の交差領域において低損失を実現する設計

Country Status (6)

Country Link
US (1) US8948551B2 (ja)
JP (2) JP5285812B2 (ja)
CN (1) CN102918437B (ja)
DE (1) DE112011102190B4 (ja)
TW (1) TW201217844A (ja)
WO (1) WO2012002222A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020507278A (ja) * 2017-02-02 2020-03-05 インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーションInternational Business Machines Corporation ノード間導波路上に光信号が多重化された導波路アーキテクチャを使用した光ニューラル・コンポーネント
JP2020511026A (ja) * 2017-02-02 2020-04-09 インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーションInternational Business Machines Corporation 導波路アーキテクチャを使用した光ニューラル・コンポーネント

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20140137351A (ko) * 2012-02-27 2014-12-02 스미토모 베이클리트 컴퍼니 리미티드 광도파로, 광배선 부품, 광도파로 모듈 및 전자 기기
JP2015201135A (ja) * 2014-04-10 2015-11-12 日東電工株式会社 位置センサおよびそれに用いるシート状光導波路
JP2015201137A (ja) * 2014-04-10 2015-11-12 日東電工株式会社 位置センサ
JP2015201138A (ja) * 2014-04-10 2015-11-12 日東電工株式会社 情報管理システム
JP2015201136A (ja) * 2014-04-10 2015-11-12 日東電工株式会社 位置センサ
JP2015201134A (ja) * 2014-04-10 2015-11-12 日東電工株式会社 位置センサおよびそれに用いるシート状光導波路
JP2015215667A (ja) * 2014-05-08 2015-12-03 日東電工株式会社 情報表示装置
JP2015215668A (ja) * 2014-05-08 2015-12-03 日東電工株式会社 情報表示システム
CN107632340A (zh) * 2016-07-19 2018-01-26 中兴通讯股份有限公司 一种光波导交叉单元
US10365425B1 (en) 2018-07-11 2019-07-30 International Business Machines Corporation Optical waveguide crossing structure

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53164161U (ja) * 1977-05-31 1978-12-22
JPS54161349A (en) * 1978-06-10 1979-12-20 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> Three-dimensional cross type waveguide passage
JPH0387704A (ja) * 1989-08-30 1991-04-12 Nec Corp 光回路
JPH10319262A (ja) * 1997-05-07 1998-12-04 Hewlett Packard Co <Hp> 光導波路構造および平面光導波装置
JP2009145867A (ja) * 2007-11-22 2009-07-02 Sumitomo Bakelite Co Ltd 光導波路、光導波路モジュールおよび光素子実装基板

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5323207B2 (ja) 1973-12-14 1978-07-13
JPS5392149A (en) 1977-01-24 1978-08-12 Mitsubishi Electric Corp Method of fabricating thin film light wave guide
US4747653A (en) 1986-03-14 1988-05-31 Northern Telecom Limited Crossover arrangement for optical conductors
JPH03287206A (ja) 1990-04-03 1991-12-17 Furukawa Electric Co Ltd:The 交差型光導波路
JP2004205537A (ja) 2002-12-20 2004-07-22 Hitachi Chem Co Ltd 光導波路及びその製造方法
JP2004205937A (ja) 2002-12-26 2004-07-22 Bridgestone Corp 有機el素子の冷却方法
JP2006251183A (ja) * 2005-03-09 2006-09-21 Fuji Xerox Co Ltd 三次元光導波路および光通信システム
CA2560845C (en) * 2004-03-24 2011-05-24 Sioptical, Inc. Optical crossover in thin silicon
JP2006139149A (ja) 2004-11-12 2006-06-01 Bridgestone Corp 光導波路およびその製造方法
CN101529294B (zh) 2006-09-14 2012-06-27 东丽株式会社 光波导膜
CN102144179B (zh) * 2008-09-04 2013-06-12 惠普开发有限公司 损耗得以减少的介电波导相交点
CN102725665A (zh) * 2009-12-22 2012-10-10 国际商业机器公司 对多个光波导的布局进行设计的方法
JP2011227439A (ja) * 2010-03-31 2011-11-10 Fujitsu Ltd 光導波路デバイス、電子機器および光導波路デバイスの製造方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53164161U (ja) * 1977-05-31 1978-12-22
JPS54161349A (en) * 1978-06-10 1979-12-20 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> Three-dimensional cross type waveguide passage
JPH0387704A (ja) * 1989-08-30 1991-04-12 Nec Corp 光回路
JPH10319262A (ja) * 1997-05-07 1998-12-04 Hewlett Packard Co <Hp> 光導波路構造および平面光導波装置
JP2009145867A (ja) * 2007-11-22 2009-07-02 Sumitomo Bakelite Co Ltd 光導波路、光導波路モジュールおよび光素子実装基板

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020507278A (ja) * 2017-02-02 2020-03-05 インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーションInternational Business Machines Corporation ノード間導波路上に光信号が多重化された導波路アーキテクチャを使用した光ニューラル・コンポーネント
JP2020511026A (ja) * 2017-02-02 2020-04-09 インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーションInternational Business Machines Corporation 導波路アーキテクチャを使用した光ニューラル・コンポーネント
JP7030823B2 (ja) 2017-02-02 2022-03-07 インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション ノード間導波路上に光信号が多重化された導波路アーキテクチャを使用した光ニューラル・コンポーネント
JP7030824B2 (ja) 2017-02-02 2022-03-07 インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション 導波路アーキテクチャを使用した光ニューラル・コンポーネント

Also Published As

Publication number Publication date
DE112011102190B4 (de) 2018-09-27
WO2012002222A1 (ja) 2012-01-05
TW201217844A (en) 2012-05-01
US8948551B2 (en) 2015-02-03
JP5739474B2 (ja) 2015-06-24
CN102918437B (zh) 2014-10-15
CN102918437A (zh) 2013-02-06
JP5285812B2 (ja) 2013-09-11
JPWO2012002222A1 (ja) 2013-08-22
US20130101256A1 (en) 2013-04-25
DE112011102190T5 (de) 2013-04-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5285812B2 (ja) 光導波路の交差領域において低損失を実現する設計
JP4837066B2 (ja) 波動伝搬回路を設計する方法、および該方法を実行するコンピュータプログラム
JP6289401B2 (ja) スポットサイズ変換器
US20170276872A1 (en) Optical circuit element and configuration method for the optical circuit element
JP5376544B2 (ja) 損失を低減された誘電性導波路交差構造(waveguideintersection)
JP5005775B2 (ja) 多モード干渉型光導波路の製造方法
JP2002350657A (ja) フォトニック結晶導波路
KR20180121488A (ko) 광 도파로
US7260300B2 (en) Waveguide element using photonic crystal
US20060140567A1 (en) Photonic crystal optical waveguide
JP5173925B2 (ja) 光学素子
US7421176B2 (en) Waveguide element using photonic crystal
JP2006139269A (ja) 光導波路を含む光システム及び光合分波器
JP2006323137A (ja) 光合流分岐回路及び光合分波回路
JP2013041146A (ja) 波長選択性多モード干渉導波路デバイス
GB2495668A (en) Design for achieving low loss in intersecting region of optical waveguide
JP2007279455A (ja) 光反射器及び光学装置
US8693820B2 (en) Flat optical waveguide with connections to channel and input optical waveguides
JP6685548B2 (ja) スポットサイズ変換器
JP2009025399A (ja) 導波路素子及び波長変換素子
JP2019008255A (ja) 光導波路フィルタ及び光源装置
JP2005284240A (ja) フォトニック結晶導波路、均質媒体導波路、および光学素子
JP6012801B2 (ja) スポットサイズ変換器
JP2006178209A (ja) 導波路
JP2005156947A (ja) 光回路

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131226

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140107

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140130

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140313

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20140930

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150119

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20150126

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150310

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150310

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150331

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150423

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5739474

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150