JP2009025399A - 導波路素子及び波長変換素子 - Google Patents

導波路素子及び波長変換素子 Download PDF

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Abstract

【課題】製造過程においてチャネル型光導波路に導入される寸法誤差により生じる等価屈折率のバラツキを抑制することができる導波路素子及び波長変換素子を提供すること。
【解決手段】この発明の導波路素子は、基板12と、基板に設けられたチャネル型光導波路15と、チャネル型光導波路のコア層16の表面であって、クラッド層14との非接触面上に、コア層の全長にわたって設けられた、コア層の屈折率よりも高い屈折率を有する高屈折率膜18とを備えている。
【選択図】図1

Description

この発明は、光を伝播する導波路素子、及び該導波路素子を利用した波長変換素子に関する。
光を伝播させるために用いられる光導波路においては、製造過程で光導波路の幅等に寸法誤差が生じることがある。この寸法誤差は、光導波路の等価屈折率のバラツキを招来し、結果として光導波路の特性を劣化させることがある。
例えば、擬似位相整合構造(以下、「QPM構造」と称する。)が形成された光導波路を用いた波長変換素子の場合には、光導波路の寸法誤差は、波長変換時の変換効率の低下を引き起こす。
以下、この点について詳細に説明する。今、QPM構造を有する波長変換素子に、ポンプ光と波長変換されるべき信号光とを入力し、波長変換された変換光を取り出す場合について考える。
この波長変換素子において、QPM構造の分極反転構造の周期をΛとし、波長変換素子に入力される信号光の波数をksとし、波長変換素子に入力されるポンプ光の波数をkpとし、及び波長変換素子から出力される変換光の波数をkcとする。このとき、波長変換が成立するためには、下記(1)式の関係が満たされる必要がある。
kp−ks−kc−2π/Λ=0・・・(1)
(1)式において、ポンプ光の波長をλpとし、信号光の波長をλsとし、及び変換光の波長をλcとする。さらに、ポンプ光の波長λpにおける光導波路の等価屈折率をnpとし、信号光の波長λsにおける光導波路の等価屈折率をnsとし、及び変換光の波長λcにおける光導波路の等価屈折率をncとする。すると、(1)式は、下記(2)式へと変形することができる。
np/λp−ns/λs−nc/λc−2π/Λ=0・・・(2)
(2)式において、光導波路の等価屈折率np,nc及びnsは、光導波路の寸法誤差によって値が変化する。よって、光導波路の寸法誤差が大きくなると、(2)式が十分に満足されなくなってしまう。(2)式が十分に満足されない場合、波長変換の変換効率(変換光の強度/信号光の強度)が低下してしまう。
波長変換素子の分野において、波長変換時の変換効率の低下を抑制する技術として、主光導波路と、副光導波路とからなる複合光導波路を用いる技術が開示されている(例えば、特許文献1参照。)
特開2006−208452号公報
しかし、特許文献1に開示された技術は、波長変換素子において、ポンプ光、信号光及び変換光の群速度差を小さくすることにより、変換効率の低下を防止するものであった。つまり、特許文献1に開示された技術は、光導波路の寸法誤差に由来する光導波路の等価屈折率のバラツキを抑制するものではなかった。
この発明は、上述のような問題点に鑑みなされたものである。従って、この発明の目的は、光導波路の寸法誤差により生じる等価屈折率のバラツキを抑制することができる導波路素子及び波長変換素子を提供することにある。
上述した目的の達成を図るために、この発明の導波路素子は、基板と、基板に設けられたチャネル型光導波路と、光導波路のコア層の表面であって、クラッド層との非接触面上に、コア層の全長にわたって設けられた、コア層の屈折率よりも高い屈折率を有する高屈折率膜とを備える。
このように、コア層の表面に高屈折率膜を設けることにより、たとえコア層の幅、つまり基板の主面に平行な平面内において、コア層を伝播する光の伝播方向に直交する方向の長さにバラツキがあって、コア層に幅が狭い部分が生じたとしても、光が感じるコア層の等価屈折率の変化率を小さく抑えることができる。
この導波路素子において、チャネル型光導波路は、基板の上側に形成されたリッジ型導波路であってもよい。
また、高屈折率膜が、リッジ型導波路の左右両側面及び上面を被覆していてもよい。
あるいは、高屈折率膜が、リッジ型導波路の上面を被覆していてもよい。
この発明の波長変換素子は、上述の導波路素子を用いていて、チャネル型光導波路が、光の伝播方向に沿った周期的分極反転構造を有する非線形光学材料から形成されている。
この発明によれば、光導波路の寸法誤差により生じる等価屈折率のバラツキを抑制することができる導波路素子及び波長変換素子を提供することができる。
以下、図面を参照して、この発明の実施の形態について説明する。なお、各図は、各構成要素の形状、大きさ及び配置関係について、この発明が理解できる程度に概略的に示したものにすぎない。また、以下、この発明の好適な構成例について説明するが、各構成要素の材質及び数値的条件などは、単なる好適例にすぎない。従って、この発明は、以下の実施の形態に何ら限定されない。また、各図において、共通する構成要素には同符号を付し、その説明を省略することもある。
(実施の形態1)
この実施の形態においては、光導波路を波長変換素子として応用した場合について説明する。
図1は、実施の形態1の波長変換素子の概略構成を示す斜視図である。
図1を参照すると、この実施の形態の波長変換素子10は、基板12と、チャネル型光導波路15と、高屈折率膜18とを備えている。
基板12は、平行平板であり、好ましくは、例えばLiTaOを材料として形成されている。
チャネル型光導波路15は、クラッド層14とコア層16とを備え、基板12の表面に光を導波する方向に沿って直線状に設けられている。
クラッド層14は、基板12の第1主面12aから突出して形成された構造体である。クラッド層14は、光の導波方向に直交する面内での断面形状が矩形状であり、第1主面12a上で直線的に延在する凸条として形成されている。クラッド層14の材料は、好ましくは、例えばMgをドープしたLiNbOとする。
コア層16は、クラッド層14の上面に形成されている。つまり、コア層16はクラッド層14上に積層されている。
このコア層16中を、後述する光(ポンプ光、信号光及び変換光)が伝播する。コア層16は、クラッド層14と同様に、断面形状が矩形状の長尺な直方体として形成されている。コア層16は、クラッド層14及び基板12よりも屈折率が大きな材料で形成されている。コア層16を構成する材料は、好ましくは、例えばクラッド層14よりも屈折率を大きくしたMgドープLiNbO等の非線形光学結晶とする。このコア層16において、非線形光学結晶には、コヒーレント長を周期Λとして分極方向が反転するQPM構造20が形成されている。
図1より明らかなように、この波長変換素子10は、コア層16とクラッド層14とを含む直方体状の構造体が、基板12の第1主面12aから突出している、いわゆるリッジ型導波路をなしている。
ここで説明する構成例では、好ましくは、高屈折率膜18は、チャネル型光導波路15のコア層16の表面であって、クラッド層14との非接触面上に、コア層15の全長にわたって設けられているのがよい。
高屈折率膜18は、コア層16、クラッド層14及び基板12の第1主面12aを連続的に被覆している。より詳細には、高屈折率膜18は、コア層16の左右両側面16a,16a及び上面16bと、クラッド層14の両側面14a,14aと、基板12の第1主面12aを、切れ目なく一体に被覆している。従って、高屈折率膜18は、コア層16と接するクラッド層14の上面14bには設けられていない。
ここで、高屈折率膜18のコア層16(左右両側面16a,16a及び上面16b)を覆う部分を有効領域18aと称する。また、高屈折率膜18のコア層16以外(クラッド層14の両側面14a,14a及び第1主面12a)を覆う部分を無効領域18bと称する。
高屈折率膜18は、コア層16の屈折率よりも高い屈折率を有する材料を用いて形成されている。高屈折率膜18を構成する材料としては、好ましくは、例えばTiO(屈折率:約2.5)、Nb(屈折率:約2.33)、Agガラス(屈折率:約2.6)、ZnS(屈折率:約2.4)、ZnSe(屈折率:約2.4)及びZnTe(屈折率:約2.4)等を設計に応じて選択して用いることができる。
高屈折率膜18は、好ましくは、例えば蒸着により形成されている。高屈折率膜18は、技術的に可能であれば、有効領域18aのみを被覆するように設けることが好ましい。その理由は、高屈折率膜18の無効領域18bが存在すると、無効領域18bが不用な光導波路として機能する虞があるからである。つまり、コア層16を伝播する光が、有効領域18aを介して、無効領域18bに漏れ出し、コア層16を伝播する光の強度を低下させる虞があるからである。
これを防ぐためには、クラッド層14の高さを、好ましくは、例えば2〜5μmの範囲内の高さまで高くするか、あるいは、有効領域18aと無効領域18bとの間に高屈折率膜18が存在しない領域を設けることが効果的である。
また、高屈折率膜18の最適膜厚は、コア層16の寸法誤差により異なるために、一概に決定することができないが、波長変換時の変換効率が最大となる膜厚とすることが好ましい。より具体的には、高屈折率膜18を成膜する工程の前まで、同条件で複数の波長変換素子10の前駆体を製造する。そして、これらの前駆体の中からテスト用サンプルを抜き出して、高屈折率膜18の最適膜厚を決定し、決定された最適膜厚で、残りの前駆体に高屈折率膜18を成膜することが考えられる。
図1に示すように、波長変換素子10において、コア層16の一端面からはポンプ光Lpと、波長変換されるべき信号光Lsとがコア層16に入力される。そして、コア層16の他端面からは、波長変換された変換光Lcが出力される。
次に、この波長変換素子10の動作について説明する。
(背景技術)の項において既に説明したように、コア層16の幅等に寸法誤差が存在する場合、以下に再び示す(2)式の関係が満足されなくなり、波長変換の変換効率が低下してしまう。
np/λp−ns/λs−nc/λc−2π/Λ=0・・・(2)
この様子を、図2に模式的に示す。図2は、コア層16に寸法誤差が存在する場合の波長変換の様子を模式的に描いた概念図である。図2には、コア層16の模式図と、コア層16の特定位置(A点及びB点)での波長変換で発生する変換光(以下、「局所変換光」と称する。)の波長分布を示すグラフIと、コア層16から出力される変換光の波長分布を示すグラフIIとが示されている。ここで、グラフI及びIIの縦軸は局所変換光の強度(任意単位)をそれぞれ示し、及び横軸は局所変換光の波長(任意単位)をそれぞれ示す。なお、図面が煩雑となるのを防ぐために、図2において、ポンプ光Lpの図示は省略してある。
図2に示すように、コア層16は寸法誤差を有しており、導波方向すなわち導波路の長手方向に直交する方向に測った幅が狭い部分(例えばA点)と、幅が広い部分(例えばB点)とが存在するものとする。図中、狭い部分の幅をW1で示し、及び広い部分の幅をW2で示してある。
このようなコア層16に信号光Ls(及びポンプ光Lp)を入力すると、非線形光学効果により、コア層16の各点において変換光Lcが発生する。このとき、コア層16の幅が狭い点(例えばA点)においては、上述したように、信号光Ls及び局所変換光のコア層16による閉じ込めが弱くなる。つまり、光界分布がコア層16の外側に広く拡がる。その結果、コア層16の等価屈折率np,ns及びncが変化することにより、(2)式が十分に満足されなくなる。よって、局所変換光の波長λcは、設計波長よりも長波長側にシフトする(グラフIのピーク1)。
一方、コア層16の幅が広い点(例えばB点)においては、信号光Ls及び局所変換光は、コア層16中に強く閉じ込められる。その結果、コア層16の等価屈折率np,ns及びncは、設計値通りの大きさを保つ。よって、(2)式が十分に満足されるため、局所変換光の波長λcは、設計波長通りとなる(グラフIIのピーク2)。
ところで、コア層16から出力される変換光Lcは、コア層16の各点における局所変換光を重ね合わせたものである。よって、コア層16の幅にバラツキがある場合、コア層16から出力される変換光Lcには、さまざまな波長の局所変換光が含まれることとなる(グラフBのピーク3)。すなわち、コア層16の幅が完全に均一な場合には、単波長で強い強度の変換光Lcが得られるべきところが、コア層16の幅にバラツキがあると、変換光Lcの波長分布が幅広になってしまう。つまり、設計波長に注目した場合、波長が分散する分だけ、設計波長での変換効率が低下する。
これは、寸法誤差によりコア層16の幅が狭くなった部分においては、コア層16による光の閉じ込めが弱くなり、コア層16の等価屈折率(ns、nc及びnp)が設計値よりも小さくなってしまうことが原因である。
この実施の形態の波長変換素子10では、コア層16の幅の減少により引き起こされる等価屈折率の減少を防止するために、コア層16の側面16a,16a及び上面16bを覆って、高屈折率膜18を設ける。これにより、寸法誤差によりコア層16の幅が減少したとしても、光(ポンプ光、信号光及び変換光)が感じる等価屈折率np,ns及びncの減少を抑制することができる。結果として、設計波長における変換効率の減少を最小限に抑えることができる。
以下、上述の点について、シミュレーションを元にしてより詳細に説明する。
図3(A)は、シミュレーションに用いたコア層16の寸法等を説明するための模式図であり、図3(B)は、シミュレーション結果を示すグラフである。
まず、このシミュレーションについて概略的な説明を行う。
このシミュレーションは、コア層16の幅の寸法誤差により生じるコア層16の等価屈折率のバラツキが、所定の膜厚の高屈折率膜19を設けることにより減少することを示すものである。シミュレーションはビームプロパゲーション法(以下、「BPM法」とも称する。)を用いて行った。
そのために、このシミュレーションにおいては、コア層16に導入される寸法誤差を、幅の異なる2種類のコア層16を仮定することで表現する。そして、幅の異なる2種類のコア層16を被覆する高屈折率膜19の膜厚を変えて、コア層16ごとに等価屈折率を計算する。その上で、幅が異なる2種類のコア層16ごとに得られた等価屈折率の差を評価する。
なお、このシミュレーションで仮定した波長変換素子11は、上述した波長変換素子10とは若干構造が異なっている。すなわち、シミュレーションの波長変換素子11は、高屈折率膜19が、コア層16の左右両側面16a,16a及び上面16bのみを覆っている点が波長変換素子10と異なっている。しかしながら、このような構造上の相違は、上述の等価屈折率の差の評価には実質的に影響しない。
次に、図3(A)を参照して、シミュレーションで採用した波長変換素子11の寸法及び屈折率の条件について説明する。
シミュレーションに用いた波長変換素子11は、基板12、クラッド層14及びコア層16の全てがz板のLiNbOで形成されているとする。
コア層16の厚みD1、つまり基板12の第1主面12aに垂直に測ったコア層16の長さを4μmとする。
コア層16の幅Wa,Wb、つまり、基板12の第1主面12aに平行な面内で、光の伝播方向に垂直に測った長さを4μm及び5μmとする。つまり、コア層16の幅の寸法誤差を1μm(=5μm−4μm)と設定する。
コア層16の屈折率は、波長が0.775μmで2.28とし、及び波長1.55μmで2.24とする。
クラッド層14及び基板12の屈折率は、コア層16よりも0.1だけ小さい値とする。
また、クラッド層14の厚みD2、つまり基板12の第1主面12aに垂直に測ったクラッド層14の長さは2μmとする。
また、波長変換素子11の全長、つまり波長変換素子11の光伝播方向に沿った長さは5cmとする。
高屈折率膜19の屈折率は、2.3とする。また、このシミュレーションにおいては、高屈折率膜19は、有効領域18a、つまりコア層16の両側面16a,16a及び上面16bを連続して被覆しているものとする。また、高屈折率膜19は、波長変換素子11の全長(5cm)にわたって、コア層を被覆しているものとする。また、波長変換素子11は、大気中に配置されているものとする。
次に、シミュレーションで採用した光の波長等について説明する。
一般に、QPM構造20を用いた波長変換において、ポンプ光Lpの周波数をωpと、信号光Lsの周波数をωsと、変換光Lcの周波数をωcと、それぞれ置いたときに、和周波の場合には、これらの間には、下記(3)式の関係が成り立つ。
ωp=ωs+ωc・・・(3)
いま、信号光Ls及び変換光Lcの波長λs及びλcが、通信波長帯域(約1.55μm)であるようなシミュレーションを行うとする。なお、この場合において、当然ながらλs≒λcであり、かつ、λs≠λcである。
よって、上述の(3)式から、ポンプ光Lpの波長λpは、約0.775μmとなる。
次に、図3(B)を参照して、シミュレーションの結果について説明する。図3(B)において、横軸は高屈折率膜19の膜厚(μm)を示す。また、縦軸は、後述する(dn−dn)(任意単位)を示す。
BPM法によるシミュレーションから、ポンプ光Lpの波長λp(=0.775μm)におけるコア層16の等価屈折率を、4μmの導波路幅Waと5μmの導波路幅Wbとについて、高屈折率膜19の膜厚を変化させながらそれぞれ求めた。このようにして求められたコア層16の等価屈折率をn(0.775)(導波路幅Wa:4μm)及びn(0.775)(導波路幅Wb:5μm)とそれぞれ称する。
同様にして、信号光Ls及び変換光Lcの波長λs及びλc(≒1.55μm)におけるコア層16の等価屈折率を、4μmの導波路幅と5μmの導波路幅とについて、高屈折率膜19の膜厚を変化させながらそれぞれ求めた。このようにして求められたコア層16の等価屈折率をn(1.55)(導波路幅Wa:4μm)及びn(1.55)(導波路幅Wb:5μm)とそれぞれ称する。
なお、このシミュレーションにおいては、信号光Lsと変換光Lcの波長の僅かな違いがコア層16の等価屈折率に与える影響は無視している。つまり、ns=ncと仮定している。
そして、これら4種の等価屈折率から、コア層16の幅のバラツキに対する、コア層16の等価屈折率の振れ幅の指標としてのdn−dnを、高屈折率膜19の膜厚ごとに計算した。
ここで、dn−dnについて、より詳細に説明する。dn−dnは、高屈折率膜19の膜厚ごとに、下記(4)式で与えられる値である。
dn−dn=[(n(0.775)−n(1.55)]−[(n(0.775)−n(1.55)]・・・(4)
つまり、dn−dnは、幅4μmのコア層16において、波長0.775μmの光と波長1.55μmの光が感じる等価屈折率差((n(0.775)−n(1.55))と、幅5μmのコア層16において、波長0.775μmの光と波長1.55μmの光が感じる等価屈折率差((n(0.775)−n(1.55))との差を表わしている。
(4)式より理解できるように、dn−dnの値が0に近いほど、導波路幅のバラツキに対するコア層16の等価屈折率変化が小さくなる。つまり、dn−dnの値が0に近いほど、導波路幅に寸法誤差があっても、コア層16の等価屈折率があまり変化しない。
次に図3(B)を参照してシミュレーション結果について説明する。高屈折率膜19の膜厚が0μmの場合、つまり高屈折率膜19が設けられていない場合には、dn−dnは、約0.002と大きな値を示す。
高屈折率膜19の膜厚が0.1〜0.3μmの間ではdn−dnは、ほぼ0に近い値を示す。具体的には、高屈折率膜19の膜厚が0.1μmでは、dn−dnは約0.0001である。高屈折率膜19の膜厚が0.2μmでは、dn−dnは約−0.0001である。高屈折率膜18の膜厚が0.3μmでは、dn−dnは、約−0.0003である。
これは、高屈折率膜19の膜厚がこの範囲(0.1〜0.3μm)にある場合には、導波路幅にバラツキがあっても、ポンプ光Lp、信号光Ls及び変換光Lcの感じるコア層16の等価屈折率がほとんど変化しないことを示している。
高屈折率膜19の膜厚が0.3μmよりも厚くなった場合には、dn−dnは、0から離れた値を示す。具体的には、高屈折率膜19の膜厚が0.4μmの場合には、dn−dnは約−0.0007である。
このように、コア層16を、膜厚を適当に調整した高屈折率膜19で被覆することにより、たとえコア層16の幅に寸法誤差があったとしても、ポンプ光Lp、信号光Ls及び変換光Lcの感じるコア層16の等価屈折率をほぼ一定にすることができる。これにより、波長変換素子11の変換効率の低下を抑えることができる。
また、このシミュレーションの結果から、dn−dnは、高屈折率膜19の膜厚が0.1〜0.3μmという、比較的広い範囲で0に近い値を示す。これは、高屈折率膜19の成膜時に、高屈折率膜19の膜厚をさほど厳密に制御する必要がないことを示している。
図3(B)に関する以上の説明のみでも、高屈折率膜19を設ける利点は明らかであるが、さらに、別の視点から、高屈折率膜19がコア層16の寸法誤差を補償して、コア層16の等価屈折率変動を抑制できることについて説明する。
今、コア層16の幅に関する寸法誤差ΔWの変換効率に与える影響を、同じく変換効率を左右する要素の一つである分極反転構造の周期Λの誤差dΛを用いて表わすことを考える。
図3(B)において、高屈折率膜19が存在しない場合(膜厚=0μm)の場合、シミュレーションの結果からdΛ≒−0.5ΔWが、説明を省略する計算より求まる。同様にして、高屈折率膜19の膜厚が0.1〜0.3μmの範囲では、dΛ<|0.015ΔW|が得られる。
つまり、誤差dΛに換算した場合、高屈折率膜19の膜厚が0.1〜0.3μmの範囲内では、コア層16の寸法誤差ΔWは、高屈折率膜19が存在しない場合に比較して約1/30にまで低減する。
つぎに、このシミュレーションおいて、導波路幅を4μmから5μmに変化させたときの等価屈折率の変化幅を、具体値を挙げて説明する。
高屈折率膜19が存在しない場合には、導波路幅を4μm(Wa)から5μm(Wb)に変化させた場合、波長0.775μmにおける等価屈折率の変化幅Δnは−7×10−4である。同様に、波長1.55μmにおける等価屈折率の変化幅Δnは−3×10−3である。
このことは、高屈折率膜19が存在しない場合においては、0.775μmの波長の等価屈折率の変化幅Δnの方がΔnよりも小さいことがわかる。これは、波長が短い光の方が、コア層16への閉じ込めが良いことを反映していると思われる。
一方、高屈折率膜19の膜厚が0.1〜0.3μmの範囲において、導波路幅を4μm(Wa)から5μm(Wb)に変化させた場合、波長0.775μmにおける等価屈折率の変化幅Δnは、−3×10−5である。同様に、波長1.55μmにおける等価屈折率の変化幅Δnは、−4×10−6〜1.5×10−4の範囲の値である。
これらの結果から、高屈折率膜19を適当な範囲(このシミュレーションでは0.1〜0.3μm)とすることにより、コア層16の寸法誤差に起因する等価屈折率の変化幅を、高屈折率膜19がない場合に比較して、1/10以下にまで減少させることができる。つまり、Δn/Δn及びΔn/Δnは0.1以下の値となる。
以上説明したように、この実施の形態の波長変換素子10は、コア層16の幅に寸法誤差が生じたとしても、コア層16を伝播する光が感じる等価屈折率の変化の度合いを大幅に低減することができる。その結果、波長変換素子10の製造工程で生じるコア層16の寸法誤差の影響を低減することができ、波長変換素子10の量産性を高めることができる。
また、この波長変換素子10は、コア層16の幅の寸法誤差に起因して生じる変換光Lcの波長の揺らぎを低減することができる。その結果、コア層16の全長にわたり均一な波長の変換光Lcを得ることができ、変換効率が向上する。
なお、このシミュレーションにおいては、コア層16の屈折率分散を10−2オーダとしている。つまり、波長0.775μmと波長1.55μmとの間のコア層16の屈折率差を0.04(=2.28−2.24)としている。しかし、たとえ屈折率分散が大きな値であっても、膜厚を調整した高屈折率膜19を設けることで、コア層16の幅の寸法誤差に由来するコア層16の等価屈折率のバラツキを抑えることができる。例えば、波長0.775μmでのコア層16の屈折率を2.4とし、及び波長1.55μmでのコア層16の屈折率を2.5とした場合(屈折率分散は0.1)には、高屈折率膜19の膜厚を約0.07μmとすることで、dΛを0に近い値にすることができる。また、この場合であっても高屈折率膜19の膜厚が0.05〜0.12μmの範囲で、dΛ≒|0.04ΔW|となり、コア層16の寸法誤差ΔWの影響を、高屈折率膜19が無い場合に比べて1/10以下に抑えることができる。
また、このシミュレーションにおいては、高屈折率膜19の屈折率を2.3としたが、高屈折率膜19の屈折率は、この値には限定されない。発明者の評価によれば、高屈折率膜19の屈折率は2.3〜2.5の間で変更することができる。なお、高屈折率膜19の屈折率を変更した場合には、高屈折率膜19の膜厚もそれに合わせて最適化する必要がある。
また、このシミュレーションにおいては、高屈折率膜19が有効領域18aの全面を覆う場合について説明した。しかし、高屈折率膜19は、有効領域18aの全面を覆う必要はなく、コア層16とクラッド層14との接触面を除いたコア層16の面、つまりコア層16の外部に露出した面のいずれかをチャネル型光導波路15の全長にわたって被覆していればよい。
以下、この点について、図4(A)〜(D)を参照して説明する。図4(A)〜(D)は、この実施の形態で説明した以外の高屈折率膜19の配置態様を示す、光導波路の模式的な断面図である。
例えば、図4(A)に示すように、高屈折率膜19は、コア層16の片方の側面16aのみを覆っていてもよい。
また、図4(B)に示すように、高屈折率膜19は、コア層16の両方の側面16a及び16aのみを覆っていてもよい。
また、図4(C)に示すように、高屈折率膜19は、コア層16の上面16bと片方の側面16aを覆っていてもよい。
また、図4(D)に示すように、高屈折率膜19は、コア層16の上面16bのみを覆っていてもよい。なお、図4(D)に示す構造については、実施の形態2において、より詳細に説明する。
なお、言うまでもないが、このように、高屈折率膜19の配置態様を変更した場合には、高屈折率膜19の最適膜厚は、改めて調査する必要がある。
(実施の形態2)
この実施の形態においては、光導波路を波長変換素子として応用した場合について説明する。
図5は、実施の形態2の波長変換素子の概略構成を示す斜視図である。実施の形態2の波長変換素子30は、高屈折率膜32が、コア層16の両側面16a,16aに設けられていない点を除いては、実施の形態1の波長変換素子10と同様に構成されている。従って、以下、波長変換素子10と重複する構成についてはその説明を省略する。
波長変換素子30においては、高屈折率膜32は、コア層16の上面16bと、基板12の第1主面12aにのみ設けられている。
高屈折率膜32は、実施の形態1の場合よりも、蒸着粒子の飛翔の方向性が高い抵抗加熱方式等の蒸着により形成される。その結果、コア層16の両側面16a,16aには、蒸着粒子が堆積せず、図5に示したように、上面16bと基板12の第1主面12aにのみ高屈折率膜32が形成される。
次に、図6に示すシミュレーション結果を参照して、波長変換素子30の動作について説明する。図6は、シミュレーション結果を示すグラフである。図6の縦軸は、図3(B)と同様に、(dn−dn)(任意単位)を表わす。横軸も、図3(B)と同様に、高屈折率膜32の膜厚(μm)を表わす。
なお、高屈折率膜32がコア層16の側面16a,16aに設けられてない点を除いて、シミュレーションにおける波長変換素子30の寸法や、屈折率等の条件は、実施の形態1と同様である。
図6によると、高屈折率膜32の膜厚が0μmの場合、つまり高屈折率膜32が設けられていない場合には、dn−dnは、約0.002と大きな値を示す。
高屈折率膜32の膜厚が0.1〜0.4μmの間ではdn−dnは、ほぼ0に近い値を示す。具体的には、高屈折率膜32の膜厚が0.1μmでは、dn−dnは約0.0003である。高屈折率膜32の膜厚が0.2μmでは、dn−dnは約−0.0003である。高屈折率膜32の膜厚が0.3μmでは、dn−dnは、約0.0003である。高屈折率膜32の膜厚が0.4μmでは、dn−dnは約0.0003である。
これは、高屈折率膜32の膜厚がこの範囲(0.1〜0.4μm)にある場合には、導波路幅にバラツキがあっても、ポンプ光Lp、信号光Ls及び変換光Lcの感じるコア層16の等価屈折率がほとんど変化しないことを示している。
次に、実施の形態1のシミュレーションと同様に、コア層16の寸法誤差ΔWと分極反転構造の周期Λの誤差dΛとの関係について説明する。この範囲(0.1〜0.4μm)において、コア層16の寸法誤差ΔWと分極反転構造の周期Λの誤差dΛとの関係は、dΛ<|0.015ΔW|となる。これは、高屈折率膜32が存在しない場合の1/30以下の値である。
次に、実施の形態1のシミュレーションと同様に、導波路幅を4μmから5μmに変化させたときの等価屈折率の変化幅を、具体値を挙げて説明する。
高屈折率膜32が存在しない場合には、導波路幅を4μm(Wa)から5μm(Wb)に変化させた場合、波長0.775μmにおける等価屈折率の変化幅Δnは−7×10−4である。同様に、波長1.55μmにおける等価屈折率の変化幅Δn−3×10−3である。
一方、高屈折率膜32の膜厚が0.1〜0.4μmの範囲において、導波路幅を4μmから5μmに変化させた場合、波長0.775μmにおける等価屈折率の変化幅Δnは、−3×10−5である。同様に、波長1.55μmにおける等価屈折率の変化幅Δnは、−2×10−4である。
この結果から、高屈折率膜32を適当な範囲(このシミュレーションでは0.1〜0.4μm)とすることにより、コア層16の寸法誤差に起因する等価屈折率の変化幅を、高屈折率膜32がない場合に比較して、1/10以下にまで減少させることができる。つまり、Δn/Δn及びΔn/Δnは0.1以下の値となる。
以上説明したように、この実施の形態の波長変換素子30は、コア層16の幅に寸法誤差が生じたとしても、コア層16を伝播する光が感じる等価屈折率の変化の度合いを大幅に低減することができる。その結果、波長変換素子30の製造工程で生じるコア層16の寸法誤差の影響を低減することができ、波長変換素子30の量産性を高めることができる。
また、この波長変換素子30は、コア層16の幅の寸法誤差に起因して生じる変換光Lcの波長の揺らぎを低減することができる。その結果、コア層16の全長にわたり均一な波長の変換光Lcを得ることができ、変換効率が向上する。
(実施の形態3)
この実施の形態では、光導波路をアレイ導波路回折格子のチャネル型導波路として用いた場合について説明する。
図7(A)は、アレイ導波路回折格子の概略構成を示す平面図である。図7(B)は、アレイ導波路回折格子のチャネル型導波路の概略構成を示す斜視図である。
図7(A)を参照すると、アレイ導波路回折格子40(以下、単に「AWG40」とも称する。)は、1本の入力用導波路42と、入力用導波路42に接続される、平面形状が略扇形の第1平面導波路44と、第1平面導波路44に接続され、光路長を所定の長さずつ変化させた複数のチャネル型導波路46,46,・・・と、これらのチャネル型導波路46,46,・・・に接続される、平面形状が略扇形の第2平面導波路48と、第2平面導波路48に接続される複数の出力用導波路50,50,・・・とを備えている。
AWG40においては、入力用導波路42から第1平面導波路44に入射した波長λの光は、それぞれ光路長が異なるチャネル型導波路46,46,・・・を伝搬する。それぞれのチャネル型導波路46,46,・・・を伝搬する光は位相差を生じ、この位相差が、第2平面導波路48での回折角の変化に変換され、波長λ,λ,・・・ごとに分離されて出力用導波路50,50,・・・へと出力される。
図7(B)に示すように、個々のチャネル型導波路46は、基板52と、下部クラッド層54と、コア層56と、上部クラッド層58と、高屈折率膜60とを備えている。つまり、AWG40では、チャネル型導波路46に、この発明の導波路素子が応用されている。
基板52は、平行平板であり、基板52の第1主面52aには、下部クラッド層54が積層されている。
下部クラッド層54は、基板52の第1主面52aの全面にわたって形成されている。下部クラッド層54の一部の領域は、第1主面52aから突出して凸条をなすように形成されている。つまり、下部クラッド層54は、いわゆるリッジ型構造をなしている。
コア層56は、下部クラッド層54の上面54a上に設けられている。コア層56の屈折率は、下部クラッド層54及び後述する上部クラッド層58の屈折率よりも大きい値とする。このコア層56を、第1平面導波路44に入力された光が、第2平面導波路48に向かって伝播する。
上部クラッド層58は、コア層56の上面56a上に設けられている。
高屈折率膜60は、上部クラッド58、コア層56及び下部クラッド54の露出面を被覆している。つまり、高屈折率膜60は、上部クラッド58の上面及び両側面、コア層の両側面56b及び56b、並びに下部クラッド54の側面及び表面を被覆している。換言すれば、高屈折率膜60は、コア層56の表面であって、上部クラッド層58及び下部クラッド層54との非接触面である両側面56b及び56b上に、コア層56の全長にわたって設けられている。高屈折率膜60は、コア層56よりも屈折率が高い材料を用いて形成されている。
次に、この実施の形態のAWG40の動作をチャネル型導波路46が奏する作用に注目して説明する。
上述したように、AWG40は、光路長が異なるチャネル型導波路46,46,・・・を光が伝播する際に生じる位相差を利用して、波長分離を行う。
この位相差は、(1)チャネル型導波路46の等価屈折率、(2)光の波数、及び(3)チャネル型導波路46の光路長の積で与えられることが知られている。
ところで、実施の形態1及び2で既に説明したと同様の理由により、チャネル型導波路46の等価屈折率は、チャネル型導波路46の幅の寸法誤差によりバラツキが発生する。
このように、チャネル型導波路46の等価屈折率にバラツキがあると、チャネル型導波路46を伝播する光の位相差にバラツキが生じてしまう。その結果、第2平面導波路48での光の干渉に支障を来たし、AWG40の波長分離能力が低下してしまう。
この実施の形態のAWG40では、個々のチャネル型導波路46においてコア層56の両側面56b及び56bに高屈折率膜60を設けている。その結果、実施の形態1及び2で説明したと同様の理由により、たとえチャネル型導波路46の幅に寸法誤差が存在したとしても、コア層56の等価屈折率の変化幅を小さくすることができる。よって、チャネル型導波路46を伝播する光の位相差のバラツキを抑制することができ、AWG40の波長分離能力の低下を抑えることができる。
実施の形態1の波長変換素子の概略構成を示す斜視図である。 コア層に寸法誤差が存在する場合の波長変換の様子を模式的に描いた概念図である。 (A)は、シミュレーションに用いたコア層の寸法等を説明するための模式図であり、(B)は、シミュレーション結果を示すグラフである。 (A)〜(D)は、この実施の形態で説明した以外の高屈折率膜の配置態様を示す、光導波路の模式的な断面図である。 実施の形態2の波長変換素子の概略構成を示す斜視図である。 シミュレーション結果を示すグラフである。 (A)は、アレイ導波路回折格子の概略構成を示す平面図である。(B)は、アレイ導波路回折格子のチャネル型導波路の概略構成を示す斜視図である。
符号の説明
10,11,30 波長変換素子
12,52 基板
12a,52a 第1主面
14 クラッド層
14a 側面
15 チャネル型光導波路
16,56 コア層
16a,56b 側面
16b,54a,56a 上面
18,19,32,60 高屈折率膜
18a 有効領域
18b 無効領域
20 QPM構造
40 アレイ導波路回折格子
42 入力用導波路
44 第1平面導波路
46 チャネル型導波路
48 第2平面導波路
50 出力用導波路
54 下部クラッド層
58 上部クラッド層

Claims (5)

  1. 基板と、
    該基板に設けられたチャネル型光導波路と、
    該光導波路のコア層の表面であって、クラッド層との非接触面上に、該コア層の全長にわたって設けられた、前記コア層の屈折率よりも高い屈折率を有する高屈折率膜とを備えることを特徴とする導波路素子。
  2. 前記チャネル型光導波路が、前記基板の上側に形成されたリッジ型導波路であることを特徴とする請求項1に記載の導波路素子。
  3. 前記高屈折率膜が、前記リッジ型導波路の左右両側面及び上面を被覆していることを特徴とする請求項2に記載の導波路素子。
  4. 前記高屈折率膜が、前記リッジ型導波路の上面を被覆していることを特徴とする請求項2に記載の導波路素子。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の導波路素子を用いた波長変換素子であって、前記チャネル型導波路が、前記光の伝播方向に沿った周期的分極反転構造を有する非線形光学材料から形成されていることを特徴とする波長変換素子。
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