JP2013155813A - 搬送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】長期に亘って潤滑剤漏れの生じにくい搬送装置を得る。
【解決手段】駆動軸14を有する搬送機構16と、駆動軸14を駆動するギヤモータ18と、を有する搬送装置12であって、ギヤモータ18は、駆動軸14と同軸に連結される出力軸58と、該出力軸58を支持する軸受62、64と、軸受62、64の軸方向外側に配置され、出力軸58と軸受62、64を支持しているケーシング50との間を封止するオイルシール80と、を備え、該オイルシール80は、単一の外側リング部82と、該外側リング部82から内周側に突出された支持部83、84と、該支持部83、84の先端に設けられた2つの主リップ部86、88とを有し、該2つの主リップ部86、88は、当該主リップ部86、88を出力軸58に付勢するばね90、91を有している。
【選択図】図1

Description

本発明は、搬送装置に関する。
特許文献1に、駆動軸を有する搬送機構と、該駆動軸を駆動するギヤモータと、を有し、駆動軸上を搬送物が通過するコンベア(搬送装置)が開示されている。
この特許文献1に係るコンベアにおいては、ギヤモータの出力軸が中空部を有するホロー出力軸とされ、前記駆動軸と同軸に連結されたスリーブ(軸部材)を該ホロー出力軸の中空部内に挿入し、ホロー出力軸と挿入されたスリーブとを、キーあるいは摩擦連結手段を介して連結するようにしている。
すなわち、ギヤモータは、特定の固定物に据え付けられるのではなく、その全体が駆動軸と同軸に連結されたスリーブに直接跨がる(被さる)ようにして据え付けられる。ただし、この状態でギヤモータの出力軸を回転させると、反作用によって(搬送機構の駆動軸ではなく)ギヤモータのケーシングの方が回転してしまうため、一般に、トルクアームと称される部材を用いて、ギヤモータのケーシングと搬送機構側の固定部材とを連結している。
このような据え付け態様は、ギヤモータと搬送機構の駆動軸との連結構成が簡素であるため、コンベア等の搬送装置に広く採用されている。搬送物は、回転する駆動軸上をそのまま、あるいは駆動軸に巻回した搬送ベルトを介して該駆動軸上を通過していくようになっている。
特開2006−118573号公報
このような搬送装置においては、ギヤモータに搬送機構からの振動やスラスト荷重等が伝わり易く、そのため、ギヤモータの減速機の潤滑剤の封止性能、特に出力軸周りの潤滑剤の封止性能が損なわれやすいという問題があった。
本発明は、このような問題を解消するためになされたものであって、長期に亘って潤滑剤漏れの生じにくい搬送装置を得ることをその課題としている。
本発明は、駆動軸を有する搬送機構と、該駆動軸を駆動するギヤモータと、を有する搬送装置であって、前記ギヤモータは、前記駆動軸と同軸に連結される出力軸と、該出力軸を支持する軸受と、前記軸受の軸方向外側に配置され、前記出力軸と前記軸受を支持している部材との間を封止するオイルシールと、を備え、該オイルシールは、単一の外側リング部と、該外側リング部から内周側に突出された支持部と、該支持部の先端に設けられた2つの主リップ部とを有し、該2つの主リップ部は、当該主リップ部を前記出力軸に付勢する付勢手段を有している構成とすることにより、上記課題を解決したものである。
この種の搬送装置にあっては、例えば搬送機構の駆動軸が軸方向に動くことによって減速機の出力軸が軸方向に動いたときに、オイルシールに対して軸方向の摺動が加わり易く、これが早期劣化の原因となったと考えられる。
本発明では、このため、オイルシールとして、単一の外側リング部と、該外側リング部から内周側に突出された支持部と、該支持部の先端に設けられた2つの主リップ部を有するオイルシールを採用するようにしている。なお、本発明において、主リップ部とは、当該オイルシールの中で、主たる封止機能を果たすリップ部を指すものとする。通常最も大きなリップ部が主リップ部を構成する。すなわち、主リップ部が2つあるということは、同等の(主たる)封止機能を果たすリップ部が2つあるということである。
2つの主リップ部は、当該主リップ部を出力軸に付勢する付勢手段をそれぞれ有している。そのため、搬送装置のギヤモータに用いるオイルシールとして、本発明に係るオイルシールは封止能力が非常に高い。しかも、外側リング部は、1個であるため、(仮に強固に固定されている)ギヤモータの支持部材(ケーシング等)に対して、搬送機構の駆動軸および減速機の出力軸が軸方向に動いたとしても、それによってオイルシールが動いてしまわないような(組み付け剛性の高い)組み付けができるようになる。その結果、高い封止能力を長期に亘って維持することができることができる。
本発明によれば、長期に亘って潤滑剤漏れの生じにくい搬送装置を得ることができる。
本発明の実施形態の一例に係る搬送装置を示す、一部に拡大断面を含む平面図 上記搬送装置の正面図 図1の要部拡大断面図
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態の一例を詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態の一例に係る搬送装置を示す、一部に拡大断面を含む平面図、図2は、上記搬送装置の正面図、図3は、図1の要部拡大断面図である。
この搬送装置12は、駆動軸14を有する搬送機構16と、該駆動軸14を駆動するギヤモータ18と、を備えている。駆動軸14には、キー20を介して駆動プーリ22が固定されている。図示はされてはいないが、図1および図2の紙面より右側の部分に従動プーリが設けられており、該駆動プーリ22と従動プーリとの間に搬送ベルト24がエンドレスで巻回されている。
なお、図2に示されるように、この搬送物P1、P2、…は、搬送ベルト24上に載置されて搬送される。図2にも描写されているように、搬送物P1、P2、…は、必ずしも駆動軸14の「真上(すなわち文字通りの軸上C1)」に載置される構成となっている必要はなく、本実施形態のように駆動軸14に搬送ベルト24が巻回されており、当該搬送ベルト24上に搬送物P1、P2、…が載置される場合であっても、本発明における「駆動軸上を搬送物が通過する」という概念に含まれるものとする。駆動軸14は、軸受25、26を介して搬送機構16の固定フレーム(固定部材)30(に固定された部材30A)に回転自在に支持されている。
ギヤモータ18は、トルクアーム連結機構32を介して搬送機構16の固定フレーム30と連結される(後述)。
以下、ギヤモータ18の構成を説明する。
ギヤモータ18は、モータ34と減速機36とが一体化されたものである。
モータ34のモータ軸34Aの先端には、ハイポイドピニオン38が形成されている。ハイポイドピニオン38は、ハイポイドギヤ40と噛合している。ハイポイドギヤ40は、中間軸42にキー44を介して固定されている。中間軸42は、一対の軸受46、48を介して(ギヤモータ18の)減速機36のケーシング50のケーシング本体50Aに回転自在に支持されている。なお、ケーシング50は、ケーシング本体50Aとケーシングカバー50Bとを通しボルト51(図面上では表示を略して、代わりに図2に通しボルト孔のみを同じ符号51で図示)にて連結している。
中間軸42には、キー52を介してスパーギヤ54が固定されている。スパーギヤ54は、出力ギヤ56と噛合している。出力ギヤ56は、出力軸58にキー60を介して固定されている。
出力軸58は、この実施形態では中空部58Aを有するホロー出力軸とされている。出力軸58の内周には、該出力軸58の全長に亘ってキー溝58Bが形成されている。一方、駆動軸14の方にもキー溝14Aが形成されている(位相をずらして表示してある)。出力軸58は、該キー溝58B、14A同士に跨るキー57を介して駆動軸14と同軸にトルク伝達可能に連結されている。出力軸58は、一対の軸受62、64を介して減速機36のケーシング50(の本体50Aおよびカバー50B:軸受を支持している部材)に回転自在に支持されている。
この実施形態では、軸受62、64として、(シール部材を有したいわゆるシール軸受ではなく)シール部材を有しない開放型の軸受を採用している。負荷側の軸受62は、その外輪62Aがケーシング本体50Aに形成された段部50A1と当接している。また、負荷側の軸受62の内輪62Bは、前記出力ギヤ56と当接しており、出力ギヤ56は出力軸58に形成された段部58Cと当接している。
一方、反負荷側の軸受64は、外輪64Aが、ケーシングカバー50Bに設けられた段部50B1と当接しており、内輪64Bが出力軸58に設けられた突起58Dと当接している。
出力軸58は、その一端が駆動軸14の段部14Dと当接している。これにより、出力軸58の端部58Eと当接している蓋体66を介して駆動軸14に形成されたねじ穴14Sにボルト70をねじ込むことで、駆動軸14の端面14Cと蓋体66との距離L1が縮められ、駆動軸14と出力軸58とを軸方向に強固に固定することができる。
前述したように、この実施形態では、ギヤモータ18は、トルクアーム連結機構32を介して搬送機構16の固定フレーム(固定部材)30と連結されている。
搬送装置12の駆動軸14に同軸に取り付けられるギヤモータ18の場合、そのままモータ軸34Aを回転させると、(搬送機構16の駆動軸14が回転するのではなく)反作用で、ギヤモータ18全体が駆動軸14の周りで回転してしまう。トルクアーム連結機構32は、この現象を回避するためにギヤモータ18のケーシング50と搬送機構16の固定フレーム30とを連結する目的で用いられる。
この実施形態では、トルクアーム連結機構32は、トルクアーム72と、該トルクアーム72をギヤモータ18の減速機36のケーシング50(の本体50A)に共締め・固定するための前記通しボルト(通しボルト孔のみ図示)51と、トルクアーム72を搬送機構16の固定フレーム30に固定するためのボルト74、ナット75および座金76と、で構成されている。
具体的には、この実施形態に係るトルクアーム72は、図1〜図3に示されるように、正面視でほぼ三角形の形状をしており、平面視でギヤモータ18との連結面72Aと固定フレーム30との連結面72Bとの距離L2に合わせるようにカギ型に曲折している。これにより、搬送機構16の固定フレーム30の固定面30Bとケーシング本体50Aの固定面50A2の双方に当接可能である。
図1、図3からも明らかなように、この実施形態では、トルクアーム72のケーシング50側の連結面72Aは、ケーシング本体50Aの固定面50A2と直接接触している。また、トルクアーム72の固定フレーム30側の連結面72Bは、搬送機構16の固定フレーム30の固定面30Bに直接接触している。そして、通しボルト51、ボルト74、ナット75、および座金76によって、トルクアーム72はケーシング50および固定フレーム30に強固に固定されている(トルクアーム72と固定フレーム30、トルクアーム72とケーシング50は、共に軸方向に相対移動不能に固定されている)。換言するならば、このギヤモータ18は、搬送機構16の固定フレーム(固定部材)30とギヤモータ18のケーシング50とを軸方向に相対移動不能に固定可能なトルクアーム連結機構32を介して、(実際に軸方向に移動不能に)搬送機構16の固定フレーム30に固定されていることになる。
既に述べているように、トルクアーム72を用いた連結機構は、この種の搬送装置12にあっては、該ギヤモータ18自体が回転してしまう現象を防止するために必須の構成要素であるが、この連結例のように搬送機構16の固定フレーム30とギヤモータ18のケーシング50とを余裕なく(微小変位不能に)強固に固定してしまうと、搬送機構16の駆動軸14が軸方向に動くことによって減速機36の出力軸58が軸方向に動いたときに、(この出力軸58の動きにギヤモータ18のケーシング50全体が追随して動くことができないため)当該微小変位をケーシング50と出力軸58との間の相対移動のみによって吸収せざるを得なくなってしまう。したがって、上記のような連結態様は、トルクアーム72の連結態様としては、実は好ましくない。トルクアーム72の連結に当たっては、ギヤモータ18のケーシング50が搬送機構16の固定フレーム30に対して軸方向に微小変位できるように、軸方向に若干の「遊び」を有するように取り付けるのが好ましい。すなわち、たとえこの実施形態に係るようなトルクアーム連結機構32であっても、実際に該トルクアーム連結機構32にて連結するときには、ナット75を最後まで強く絞めこまない状態で止めておくのが好ましい。
しかしながら、トルクアーム連結機構32の取り付けは、搬送機構16の固定フレーム30との位置関係で現場での作業とならざるを得ないことが多く、ユーザーサイドに任されることも多い。また、メーカーが取り付けを行ったとしても、その後のユーザーサイドの点検時において、最後までナット75が締め込まれることによってトルクアーム72を介してギヤモータ18のケーシング50が固定フレーム30に対して軸方向移動不能に連結されてしまうことが、現実にはしばしば発生している。
発明者らの検証によれば、この種の搬送装置12の潤滑剤漏れ等の不具合は、このような状況のときに特に生じ易いことが確認されている。別の見方で捉えるならば、本発明は、ギヤモータ18のケーシング50と出力軸58との間に発生する軸方向の振動や相対移動は、このような態様で使用される恐れのある搬送装置に不可避的に起こり得るものであると認識し、このような態様で使用された場合であっても、潤滑剤漏れ等の不具合が生じないように、「搬送装置特有の事情を考慮した構成のオイルシール」を採用した発明であるということもできる。
この実施形態において、出力軸58とケーシング50との間に配置されるオイルシール80、81は、軸受62、64の軸方向外側に設けられ、単一の金属製の外側リング部82と、該外側リング部82から内周側に突出された支持部83、84の先端に設けられた合成ゴム製の2つの第1、第2主リップ部86、88とを有する。なお、負荷側のオイルシール81は、反負荷側のオイルシール80と全く同一の部材であり、軸方向の向きだけを逆にして取り付けられている。
反負荷側のオイルシール80に着目して説明すると、このオイルシール80は、(第1、第2主リップ部86、88を2つ有しているものの)金属製の外側リング部82は「1個」であり、オイルシール80という部材としては、あくまで1個の部材である。
オイルシール80の第1、第2主リップ部86、88は、このオイルシール80での封止機能の主たる役割を担っている。第1、第2主リップ部86、88は、双方とも軸受62、64に対して同じ方向に、すなわち、減速機36内から減速機36外へオイルの漏れを良好に封止する態様で並べられており、それぞれ全く同一の形状を有している。また、第1、第2主リップ部86、88は、該第1、第2主リップ部86、88を出力軸58に付勢するための同一のばね(付勢手段)90、91をそれぞれ有している。第1主リップ部86の反負荷側には第1副リップ部92が、第2主リップ部88の反負荷側には第1副リップ部92と同一の第2副リップ部94が、それぞれ設けられている。すなわち、このオイルシール80は、計4ヶ所で出力軸58と接触している。
次に、この搬送装置12の作用を説明する。
モータ34のモータ軸34Aが回転すると、該モータ軸34Aの先端に形成されたハイポイドピニオン38が一体的に回転する。この結果、ハイポイドピニオン38と噛合しているハイポイドギヤ40が回転し、中間軸42を介してスパーギヤ54、出力ギヤ56が回転し、該出力ギヤ56が組み込まれている出力軸58が回転する。ギヤモータ18は、その減速機36のケーシング50(のケーシング本体50A)が、トルクアーム72を介して搬送機構16の固定フレーム30に連結されているため、減速機36の出力軸58が回転すると、搬送機構16の駆動軸14が該出力軸58と一体的に回転する。これにより、キー20を介して駆動軸14と連結されている駆動プーリ22が回転し、該駆動プーリ22に巻回されている搬送ベルト24がエンドレスで回転する。この結果、搬送ベルト24上に搬送物P1、P2、…を載置することで、該搬送物P1、P2、…を搬送ベルト24上(駆動軸上)で搬送することができる。
この実施形態に係る搬送装置12は、このような作用で搬送物P1、P2、…を搬送するため、搬送機構16側で発生した振動や、搬送物P1、P2、…を載置したときの衝撃、特に駆動軸14の軸方向に掛かったスラスト荷重等によって、稼働中に駆動軸14が軸方向に振動したり移動したりする現象が発生するのが避けられない。また、この駆動軸14の軸方向の動きが、直接的に減速機36の出力軸58に伝達されてしまう現象が発生するのも避けがたい。しかも、この実施形態では、ギヤモータ18は、(好ましくはないが、結果として)搬送機構16の固定フレーム30と該ギヤモータ18の減速機36のケーシング50を軸方向に相対移動不可能に固定可能なトルクアーム連結機構32を介して搬送機構16の固定フレーム30に固定されている。そのため、駆動軸14の振動や軸方向の微小変位が出力軸58に入力されてくると(減速機36のケーシング50が固定フレーム30に強固に固定されていることから)当該駆動軸14の振動や軸方向の微小変位が、全て出力軸58と減速機36のケーシング50との間の相対振動あるいは相対微小変位として現れてしまうことになる。そのため、オイルシール80、81も非常に過酷な状態に曝されることになる。
しかしながら、本実施形態においては、第1、第2主リップ部86、88が2つ並べられたオイルシール80が採用されている。この第1、第2主リップ部86、88は、双方とも軸受62、64に対して同じ方向に、すなわち、減速機36内から減速機36外へオイルの漏れを良好に封止する態様で並べられており、また、双方ともばね90による付勢力にて出力軸58の外周に当接している。そのため、封止能力が極めて高い。しかも、第1、第2主リップ部86、88は、それぞれ第1、第2副リップ部92、94を備えている。そのため、第1主リップ部86および第1副リップ部92において標準的な封止が先ず行われる。そして、仮に、該第1主リップ部86および第1副リップ部92において封止が完全に行われなくても、第2主リップ部88および第2副リップ部94において再び標準的な封止が行われるため、結果として、非常に強力な封止機能を長期に亘って維持することができる。この点で、いわゆる主リップ部のほかに、主に減速機の外部からのちりやごみ等の侵入を防止する副リップ部を有したダブルリップオイルシール(本実施形態の第2主リップ部88および第2副リップ部94に相当するリップ部のみを備えたオイルシール)、あるいは、さらに減速機内の摩耗粉等がオイルシール内に進入するのを防止するダストリップ部を有したトリプルリップオイルシール(本実施形態の第2主リップ部88、第2副リップ部94、および第1副リップ部92に相当するリップ部のみを備えたオイルシール)等と比較して、より信頼性の高い封止機能を発揮することができる。
また、このオイルシール80は、単一の外側リング部82を有しているため、(例えば、軸方向幅が本オイルシール80の半分の2つのオイルシールを単純に軸方向に並べて配置する構造と比較して)トータルで同一の軸方向幅でも、該外側リング部82の強度を高く維持することができ、オイルシールの組み付け強度、すなわちケーシング50(の本体50A)への組み付け力を高く維持することができる。そのため、減速機36のケーシング50と出力軸58との間に軸方向の相対微小変位が発生したとしても、オイルシール80を強固にケーシング50側に係止させておことができる。
また、本実施形態に係る搬送装置12は、このように、オイルシール80によって高い封止機能を確保できるため、軸受62、64については、シール部材を有しない開放型の軸受を採用し、その分、コストダウンを図っている。
なお、上記実施形態においては、第1、第2主リップ部86、88が、双方ともばね90による付勢手段を備えていたが、本発明に係る主リップ部は、必ずしもばねによる付勢手段の付設を必須の要件とするものではなく、いわゆる「締め代」を利用した付勢手段(リップの弾性変形に対する反力を利用する付勢手段)によって主リップ部の当接の付勢力を与えるものであってもよい。なお、本発明は、主たる封止作用を果たす主リップ部が「2つ」ある構造であるため、従来の、主リップ部とは締め代が「異なる」副リップ部やダストリップ部が付設されている構造とは異なる。
また、上記実施形態においては、2つの第1、第2主リップ部86、88は、同一の形状とされ、同一のばね90、91による付勢手段を有し、かつ軸受62、64に対して同一の向きで出力軸58に当接していた。すなわち、全く同一の構成および封止機能を有する第1、第2主リップ部86、88が2つ並んで組み込まれていたが、本発明においては、要は、当該オイルシールとして主要かつ同等の封止機能を有する主リップ部を2つ有していればよく、形状や付勢手段等が完全に同一である必要はない。例えば、付勢力が同等であるならば、一方の主リップ部は、ばねによる付勢手段、もう一方の主リップは、締め代による付勢手段を有するものであってもよい。また、2つの主リップが配置されている向きも、必ずしも同一でなくてもよく、例えば、一方が軸受側に向いて配置され、他方が反軸受側に向いて配置されていてもよい。
また、本発明は、上記実施形態で例示されていたように、例えば、ギヤモータ18が結果として搬送機構16の固定フレーム(固定部材)30に軸方向に相対移動不能に固定可能なトルクアーム連結機構32を介して連結されているような場合に、最も顕著な作用効果が得られるが、本発明は、必ずしもこのような、ギヤモータを軸方向に移動不能に固定することが可能な(あるいは固定されてしまう虞がある)連結機構を介してギヤモータが連結されていることを必須の要件として有していなければならないものではない。すなわち、軸方向に微小変位可能な態様で連結できる連結機構を介してギヤモータが固定部材に連結される搬送装置にも適用可能である。
また、上記実施形態においては、搬送機構の駆動軸自体がギヤモータを取り付ける分に相当する延長部を初めから有していたが、本発明に係る駆動軸は、必ずしも(延長部を備える)単一の部材である必要はなく、別途の軸部材等をカップリングを用いて駆動軸に同軸に連結し、該軸部材が減速機の出力軸に挿入されるものであっても、(同様の問題が発生するものであり)本発明を有効に適用することができる(本発明の範疇に入る)。この観点で、本発明に係る搬送装置に用いられるギヤモータの減速機は、必ずしも出力軸が中空部を有するホロー出力軸で構成されている必要はない。例えば、減速機の出力軸自体は中実であって、カップリング等を利用して駆動軸と同軸に連結されるような構成であってもよい。
また、上記実施形態においては、搬送機構の駆動軸に搬送ベルトが巻回されている搬送装置が例示されていたが、本発明に係る搬送装置の搬送機構は、これに限定されるものではない。例えば、複数平行に並んだ駆動軸の間にアイドラ軸を備え、1つ置き、あるいは複数置きに駆動軸を配置することによって搬送物を駆動軸の回転によって、該駆動軸およびアイドラ軸に直接接触させながら搬送するようなローラタイプの搬送機構であってもよい。
また、本発明は、上記実施形態のように、ギヤモータ18の出力軸58と同軸に連結される駆動軸14上を搬送物P1、P2、… が通過するようなタイプの搬送装置に適用する場合に、(該駆動軸14から出力軸58に振動等が直接伝わるのを効果的に防止できるため)特に有効であるが、本発明は、必ずしも駆動軸上を搬送物が通過するタイプでなければ適用できないわけではなく、駆動軸が搬送面から離れて配置されているような搬送装置であっても同様に適用でき、相応の効果が得られる。
要は、駆動軸が、該駆動軸と同軸に連結されるような出力軸を有するギヤモータによって駆動される構成の搬送装置には、いずれも、同様の課題が存在するものであり、本発明を適用することによって、上記と同様の作用効果を得ることができる。
12…搬送装置
14…駆動軸
16…搬送機構
18…ギヤモータ
24…搬送ベルト
30…固定フレーム
32…トルクアーム連結機構
34…モータ
36…減速機
50…ケーシング
50A…ケーシング本体
50B…ケーシングカバー
58…出力軸
62、64…軸受
80、81…オイルシール
82…外側リング部
86、88…第1、第2主リップ部
90、91…ばね
P1、P2…搬送物

Claims (7)

  1. 駆動軸を有する搬送機構と、該駆動軸を駆動するギヤモータと、を有する搬送装置であって、
    前記ギヤモータは、前記駆動軸と同軸に連結される出力軸と、
    該出力軸を支持する軸受と、
    前記軸受の軸方向外側に配置され、前記出力軸と前記軸受を支持している部材との間を封止するオイルシールと、を備え、
    該オイルシールは、単一の外側リング部と、該外側リング部から内周側に突出された支持部と、該支持部の先端に設けられた2つの主リップ部とを有し、
    該2つの主リップ部は、当該主リップ部を前記出力軸に付勢する付勢手段を有している
    ことを特徴とする搬送装置。
  2. 請求項1において、
    前記出力軸は、中空部を有するホロー出力軸であり、
    前記駆動軸または該駆動軸と同軸に一体化された軸部材が該中空部内に挿入されることによって、前記出力軸と駆動軸とが同軸に連結される
    ことを特徴とする搬送装置。
  3. 請求項1又は2において、
    前記ギヤモータは、前記搬送機構の固定部材と該ギヤモータのケーシングとを軸方向に相対移動不能に固定可能な連結機構を介して、該搬送機構の固定部材に固定されている
    ことを特徴とする搬送装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかにおいて、
    前記2つの主リップ部が同一の形状とされている
    ことを特徴とする搬送装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかにおいて、
    前記2つの主リップ部が前記軸受に対して同じ向きで前記出力軸に当接している
    ことを特徴とする搬送装置。
  6. 請求項1〜5のいずれかにおいて、
    前記軸受が、シール部材を有しない開放型の軸受である
    ことを特徴とする搬送装置。
  7. 請求項1〜6のいずれかにおいて、
    当該搬送装置の前記駆動軸上を、搬送物が通過する構成とされた
    ことを特徴とする搬送装置。
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