JP6522492B2 - 減速装置および搬送装置 - Google Patents

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本発明は、減速装置および搬送装置に関する。
ギヤモータは、ベルトコンベヤのローラ駆動やクレーンなどの大型可動装置の足回りなどに用いられており、その適用範囲は広い。ギヤモータは一般にモータと減速装置とを備えており、減速装置の出力軸に相手機械の駆動軸を取り付けて使用される。
特許文献1に記載される減速装置では、その出力軸のホロー部に、相手機械の駆動軸を挿入し、キー連結している。
特開2013−155813号公報
上述のように減速装置の出力軸と相手機械の駆動軸をキー連結した場合、長時間使用すると、減速装置の出力軸と相手機械の駆動軸との間にフレッティングが生じ、相手機械から減速装置を取り外すのに手間が掛かることがある。
本発明は、こうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、取り外しが容易な減速装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の減速装置は、出力軸を備える減速装置であって、出力軸は、相手機械の駆動軸が挿入されるホロー部と、ホロー部の径方向外側に設けられ、圧力媒体が収容される圧力媒体室と、圧力媒体室に収容された圧力媒体の圧力を調整する圧力調整手段と、を有する。
本発明の別の態様は、搬送装置である。この装置は、複数の駆動軸と、各駆動軸に連結されるギヤモータと、駆動軸とギヤモータの出力軸とを連結する連結部材と、を備える搬送装置であって、連結部材は、駆動軸が挿入されるホロー部と、ホロー部の径方向外側に設けられ、圧力媒体が収容される圧力媒体室と、圧力媒体室に収容された圧力媒体の圧力を調整する圧力調整手段と、を有する。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや、本発明の構成要素や表現を方法、装置、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、取り外しが容易な減速装置を提供できる。
第1の実施の形態に係るギヤモータの断面図である。 図1の後段出力軸の相手機械から遠い側の端部周辺を拡大して示す拡大断面図である。 第2の実施の形態に係る搬送装置を示す斜視図である。 図3の複数のギヤモータのうちの1つとその周辺を示す平面図である。 変形例に係るギヤモータの減速装置の後段減速機構の後段出力軸の相手機械から遠い側の端部周辺を拡大して示す拡大断面図である。
以下、各図面に示される同一または同等の構成要素、部材には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、各図面における部材の寸法は、理解を容易にするために適宜拡大、縮小して示される。また、各図面において実施の形態を説明する上で重要ではない部材の一部は省略して表示する。
(第1の実施の形態)
まず、本実施の形態に係る減速装置に至った経緯を説明する。
相手機械の駆動軸と減速装置の出力軸とを連結する手法のひとつとして、キー連結がある。キー連結は、駆動軸と出力軸の間、あるいはこれらとキーとの間にフレッティングが生じ易いという問題がある。フレッティングとは、2部材間で振動などにより微小な相対滑りが繰り返し発生し、表面損傷が生じる現象である。フレッティングが進行すると、相手機械の駆動軸と減速装置の出力軸とが固着して、相手機械から減速装置を取り外すのに非常に手間が掛かることがある。
また、相手機械の駆動軸と減速装置の出力軸とを連結する他の手法として、ボルトを用いた機械式の摩擦締結がある。この機械式の摩擦締結は、駆動軸と出力軸との間に滑りが発生することを防止あるいは極めて低く抑えることができるため、フレッティングが生じるのを抑止できる。しかしながら、従来の機械式の摩擦締結は、比較的多くのボルトの本数が必要であり、したがって相手機械に減速装置を装着するのに、また相手機械から減速装置を取り外すのに手間が掛かる。
以上の知見から、本発明者は本実施の形態に係る減速装置を得るに至った。以下、具体的に説明する。
図1は、実施の形態に係る減速装置14を備えるギヤモータ10の断面図である。ギヤモータ10は、モータ12と、減速装置14と、を含む。
モータ12は電動モータである。モータ12の出力軸であるモータ軸26の減速装置14側の先端26aは、減速装置14の内部まで延在し、減速装置14の前段減速機構(後述)の入力軸である前段入力軸32としても機能する。
減速装置14は、直交減速装置であり、モータ12と相手機械(不図示)との間に位置する。減速装置14は、モータ12の回転を相手機械に伝達する。この際、減速装置14は、モータ12によって減速装置14に提供される回転速度およびトルクを、相手機械に必要な回転速度およびトルクに変換し、相手機械の駆動軸124に与える。
減速装置14は、前段減速機構16と後段減速機構18の2段の減速機構と、ケーシング74と、を備える。
前段減速機構16は、偏心揺動噛合型と呼ばれる遊星歯車減速機構の一種である。前段減速機構16は、前段入力軸32と、外歯歯車60,62と、偏心体64,66と、ころ軸受68,70と、内歯歯車72と、前段出力軸76と、キャリアフランジ78と、内ピン80と、を含む。
前段入力軸32の外周には、前段入力軸32と軸心のずれた偏心体64,66が固定または嵌合される。偏心体64,66は、互いに180度の位相差を有して偏心している。なお、図1では偏心体64,66は一体に構成されているが、それぞれ別体で構成され、前段入力軸32に別々に固定または嵌合されてもよい。あるいは、偏心体64,66と前段入力軸32とを一体に構成してもよい。
各偏心体64,66の外周には、ころ軸受68,70を介して2枚の外歯歯車60,62が揺動可能に外嵌している。外歯歯車60,62は、それぞれ内歯歯車72に内接噛合している。
内歯歯車72は、内歯を構成する円筒状の内歯ピン72aと、内歯ピン72aを貫通してこれを回転自在に保持する保持ピン72bと、保持ピン72bを回転自在に支持するとともに、ケーシング74と一体化された内歯歯車本体72cと、を含む。
外歯歯車60,62のモータ12とは反対側には、前段減速機構16の出力軸である前段出力軸76と一体に構成されたキャリアフランジ78が配置されている。キャリアフランジ78の周方向に沿って形成される貫通穴78aには、前段入力軸32と実質的に平行に延びる複数本の内ピン80が嵌合されている。
外歯歯車60には、その軸心からオフセットされた位置に複数個の同径の貫通穴が等間隔に形成されている。これらの貫通穴には、キャリアフランジ78から延びる内ピン80がそれぞれ挿通される。外歯歯車60の外周には波形の歯が形成されており、この歯が内歯歯車72の内歯ピン72a上を接触しつつ移動することで、中心軸を法線とする面内で外歯歯車60が揺動できるようになっている。外歯歯車60に対して180度の位相差がある点以外は外歯歯車62も同様である。
後段減速機構18は、後段入力軸128と、ベベルピニオン130と、後段出力軸122と、ベベルギヤ132と、を備える。
後段入力軸128と前段出力軸76とは、互いに同軸に配置されて一体化され、前段減速機構16と後段減速機構18とを連結する連結軸82を形成する。連結軸82は、ケーシング74に組み込まれた一対の円錐ころ軸受170、172によって回転自在に支持されている。
ベベルピニオン130は、後段入力軸128のモータ12とは反対側の先端に形成される。ベベルギヤ132は、後段出力軸122にキー連結により固定される。後段出力軸122の外周面には第1キー凹部122aが形成され、ベベルギヤ132の内周面には対応する第2キー凹部132aが形成される。第1キー凹部122aおよび第2キー凹部132aには第1キー134が嵌め込まれる。
後段出力軸122は、ケーシング74に組み込まれた一対の円錐ころ軸受146、148によって回転自在に両持ち支持され、ケーシング74を貫通している。後段出力軸122は、連結軸82と略直交する。後段出力軸122は、後述のように駆動軸124と連結される。
ケーシング74の内部には潤滑剤が存在する。潤滑剤は減速装置14の歯車の噛み合い部や軸受を潤滑する。また潤滑剤は、冷却液の役割も果たす。
ケーシング74と後段出力軸122との隙間のうち円錐ころ軸受146に対して円錐ころ軸受148とは反対側の部分には、オイルシール(シール部材)152が2個並んで配置されている。ケーシング74と後段出力軸122との隙間のうち円錐ころ軸受148に対して円錐ころ軸受146とは反対側の部分には、オイルシール(シール部材)154が2個並んで配置されている。オイルシール152およびオイルシール154は、ケーシング74と後段出力軸122との隙間から潤滑剤が漏れるのを抑止する。
図2は、後段出力軸122の相手機械から遠い側の端部周辺を拡大して示す拡大断面図である。後段出力軸122は、円筒状の外周面を有する本体部140と、本体部140を軸方向(すなわち本体部140ひいては後段出力軸122が延在する方向)に貫通するホロー部(中空部)142と、オイルが収容される圧力媒体室144と、圧力媒体室144に連通する開口部150と、圧力媒体室144に収容(充填)されたオイルなどの圧力媒体の圧力を調整する圧力調整手段164と、を有する。
ホロー部142には、駆動軸124が挿入される。圧力媒体室144は、本体部140に設けられる空間、すなわちホロー部142の径方向外側に設けられる空間である。本実施の形態では、圧力媒体室144は、相手機械とは反対側の本体部140の端部に、ホロー部142を環囲する筒状に形成される。
開口部150は、圧力媒体室144と本体部140の外側とを連通する。本実施の形態では、開口部150は、圧力媒体室144と、相手機械とは反対側の本体部140の軸方向端面とを連通する。したがって、開口部150は相手機械とは反対側の軸方向端面に開口する。開口部150は特に、本体部140の軸方向端面全周に渡るリング状に構成される。
圧力調整手段164は、ピストン部材156と、スペーサ166と、ワッシャー168と、ピストン部材156を進退させる進退手段158と、を含む。ピストン部材156は、リング状の部材であり、例えばゴムにより形成される。ピストン部材156は、リング状の開口部150に全周に渡って嵌合する。スペーサ166は、断面が略L字状のリング状の部材であり、全周に渡ってピストン部材156に当接する。ワッシャー168は、ホロー部142を環囲するようスペーサ166とナット162(後述)との間に設けられる。
進退手段158は、本体部140から相手機械とは反対側に延びる筒状の延在部141と、延在部141の外周に設けられる雌ねじ160と、ホロー部142を環囲するよう雌ねじ160に装着(螺合)されるナット162と、を有する。延在部141は、圧力媒体室144に環囲される本体部140の内側部分140aと連続している。したがって、延在部141の内径は本体部140の内径と実質的に同一で、延在部の内周面は内側部分140aの内周面と連続している。また、延在部141の外径は本体部140の外径よりも小さくなっている。
ナット162を螺合して締め込むと、ナット162はワッシャー168およびスペーサ166を介してピストン部材156を相手機械側に押しつける。ナット162に押しつけられてピストン部材156が相手機械側に移動すると、圧力媒体室144内の圧力媒体が圧縮され、圧力媒体の圧力が上昇する。圧力媒体の圧力が上昇すると、圧力媒体室144に環囲される本体部140の内側部分140aは圧力媒体から圧力を受けて径方向内側に収縮する。これにより、本体部140の内側部分140aの内周面と駆動軸124の外周面とが互いに強く押しつけ合い、本体部140ひいては後段出力軸122と相手機械の駆動軸124とが摩擦締結される。また、圧力媒体の圧力が上昇すると、圧力媒体室144を環囲する本体部140の外側部分140bは圧力媒体から圧力を受けて径方向外側に拡張する。
一方、ナット162を緩めると、圧力媒体室144内の圧力媒体の圧力が下がり、圧力媒体の圧力で収縮していた本体部140の内側部分140aが元に戻り、本体部140の内側部分140aの内周面と駆動軸124の外周面とは互いに押しつけ合わなくなり、本体部140ひいては後段出力軸122と相手機械の駆動軸124との摩擦締結が解除される。
圧力媒体室144は、径方向から見たときに、円錐ころ軸受146と一部しか重ならないか、または図2のように円錐ころ軸受146とまったく重ならないように形成される。すなわち、圧力媒体室144は、径方向から見たときに、円錐ころ軸受146と全長に渡っては重ならないように形成される。したがって、本体部140の外側部分140bが圧力媒体から圧力を受けて拡張しても、円錐ころ軸受146はその影響をほとんどあるいはまったく受けない。
また、圧力媒体室144は、好ましくは、径方向から見たときに、オイルシール154の少なくとも一部と重なるよう設けられる。逆にいうと、オイルシール154は、径方向から見たときに、その少なくとも一部が圧力媒体室144と重なるよう配置される。図2では、圧力媒体室144は、径方向から見たときに、オイルシール154の全長に渡って重なるよう設けられている。この場合、本体部140の外側部分140bが圧力媒体から圧力を受けて拡張すると、本体部140(すなわち後段出力軸122)とオイルシール154とがより密着する。
本体部140には、開口部150とは別に、圧力媒体室144と本体部140の外側とを連通する空気抜き通路145が形成されている。これにより、開口部150から圧力媒体を充填するときに空気抜き通路145から圧力媒体室144内の空気が抜けため、圧力媒体室144内に空気が残らないよう圧力媒体を充填できる。空気抜き通路145の開口には閉塞栓149が装着される。これにより、圧力媒体室144および空気抜き通路145は密封される。
以上のように構成されたギヤモータ10の動作を説明する。モータ12が駆動されると、そのモータ軸26と一体である前段減速機構16の前段入力軸32が回転する。前段入力軸32が回転すると、偏心体64,66の外周が偏心運動を行い、ころ軸受68,70を介して外歯歯車60,62が揺動する。この揺動により、外歯歯車60,62の外歯と内歯歯車72の内歯ピン72aとの噛合位置が順次ずれてゆく現象が生じる。
外歯歯車60,62と内歯歯車72との歯数差は、本実施形態においては「1」に設定されている。また、内歯歯車72はケーシング74と一体であるため、内歯歯車72の自転は拘束されている。このため、前段入力軸32が1回転する毎に、自転が拘束されている内歯歯車72に対して外歯歯車60,62が歯数差に相当する分だけ自転(回転)する。この自転は、外歯歯車60,62の貫通穴に挿入されている内ピン80を介してキャリアフランジ78に伝達される。この結果、前段入力軸32の回転により、1/(外歯歯車の歯数)に減速された回転速度にて、キャリアフランジ78およびキャリアフランジ78と一体である前段出力軸76が回転する。また、前段出力軸76と一体化されている後段入力軸128が回転する。後段入力軸128が回転すると、後段入力軸128の先端に形成されたベベルピニオン130が回転し、ベベルピニオン130と噛合しているベベルギヤ132が回転する。ベベルギヤ132が回転すると、第1キー134を介してベベルギヤ132と連結されている後段出力軸122が回転し、前述のように後段出力軸122に連結された相手機械の駆動軸124が駆動される。
以上説明した本実施の形態に係る減速装置14によると、後段出力軸122と相手機械の駆動軸124とが摩擦締結される。したがって、後段出力軸122と相手機械の駆動軸124とをキー連結した場合のようなフレッティングを抑制できる。加えて、1つのナットを締め込むことによって駆動軸124を後段出力軸122に締結でき、同様に1つのナットを緩めることによって駆動軸124を後段出力軸122から外すことができる。つまり、本実施の形態に係る減速装置14によると、比較的容易に相手機械から取り外すことができる。
また、本実施の形態に係る減速装置14によると、開口部150は、後段出力軸122の軸方向端面に開口する。すなわち、開口部150は、減速装置14(すなわちギヤモータ10)を相手機械に取り付または取り外す方向である軸方向における本体部140の端面に開口する。そのため、開口部150が本体部140の側面に開口する場合に比べて、作業性が向上する。また、開口部150は特に、後段出力軸122の相手機械とは反対側(相手機械から遠い側)の軸方向端面に開口する。そのため、相手機械が作業の邪魔にならず、より作業性が向上する。
また、本実施の形態に係る減速装置14によると、圧力媒体室144は、径方向から見たときに、円錐ころ軸受146と一部しか重ならないか、または円錐ころ軸受146とまったく重ならないように形成される。これにより、圧力媒体室144内の圧力媒体の圧力が上昇して圧力媒体室144を環囲する後段出力軸122の本体部140の外側部分140bが径方向外側に拡張しても、円錐ころ軸受146は本体部140の外側部分140bの拡張の影響を受けない。したがって、本実施の形態に係る減速装置14によると、本体部140の外側部分140bが圧力媒体から圧力を受けて径方向外側に拡張することに起因して円錐ころ軸受146が故障するのを抑止できる。
また、本実施の形態に係る減速装置14によると、圧力媒体室144は、径方向から見たときに、オイルシール154の少なくとも一部と重なるよう設けられる。逆に言うと、オイルシール154は、径方向から見たときに、その少なくとも一部が圧力媒体室144と重なるよう配置される。これにより、圧力媒体室144内の圧力媒体の圧力が上昇して圧力媒体室144を環囲する後段出力軸122の本体部140の外側部分140bが径方向外側に拡張すると、本体部140の外側部分140bとオイルシール154とがより密着し、オイルシール154によるシール性が向上する。
(第2の実施の形態)
図3は、第2の実施の形態に係る搬送装置2を示す斜視図である。図4は、図3の複数のギヤモータ10のうちの1つとその周辺を示す平面図である。図4では、ギヤモータ10を断面図で示している。
搬送装置2は、コンベヤベルト110と、駆動ローラ116と、第1フレーム118と、第2フレーム119と、図示しない1つまたは複数の従動ローラと、複数のギヤモータ10と、を備える。
駆動ローラ116と従動ローラは、実質的に水平方向に並んで配置される。コンベヤベルト110は、これらのローラの周りに巻き回される。駆動ローラ116および従動ローラのそれぞれの軸(従動ローラの軸は不図示)の一端は、第1フレーム118に軸受(不図示)を介して回転可能に取り付けられ、他端は、第2フレーム119に軸受(不図示)を介して回転可能に取り付けられる。第1フレーム118および第2フレーム119は、搬送装置2が配置される建物の床に対して固定される。ギヤモータ10は、不図示の固定手段(トルクアーム)によって第1フレーム118に固定される。
駆動ローラ116の軸である駆動軸124は、第1フレーム118を貫通し、したがって第1フレーム118の駆動ローラ116とは反対側に露出する露出部分を有する。駆動軸124の露出部分は、第1の実施の形態と同様に、ギヤモータ10の減速装置14の後段減速機構18の後段出力軸122と連結される。
本実施の形態に係るギヤモータ10を適用した搬送装置2によると、比較的容易に搬送装置2にギヤモータ10と装着でき、また比較的容易に搬送装置2からギヤモータ10を取り外すことができる。これにより、例えばギヤモータ10が故障した場合に、比較的短時間で新たなギヤモータ10に交換でき、搬送装置2の停止時間を短時間に抑えることができる。搬送装置2が備えるギヤモータ10の数が多いほど、その効果は大きい。
以上、実施の形態に係る減速装置14を備えるギヤモータ10と、そのギヤモータ10を備える搬送装置2の構成と動作ついて説明した。これらの実施の形態は例示であり、それらの各構成要素の組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
(変形例1)
図5は、第1の実施の形態の変形例に係るギヤモータの減速装置の後段減速機構の後段出力軸122の相手機械から遠い側の端部周辺を拡大して示す拡大断面図である。図5は図2に対応する。開口部250は、圧力媒体室144と本体部140の外側とを連通する。本変形例では、開口部250は、圧力媒体室144と、相手機械とは反対側の本体部140の軸方向端面とを連通する。したがって、開口部250は相手機械とは反対側の軸方向端面に開口する。開口部250は特に、円柱状に構成される。
圧力調整手段264は、ピストン部材256と、ピストン部材256を進退させる進退手段258と、を含む。ピストン部材256は、円柱状の部材であり、開口部250に嵌合する。ピストン部材256の外周にはOリング270が嵌められている。
進退手段258は、開口部250に連通するねじ穴260と、ねじ穴260に装着(螺合)されるボルト262と、を有する。ボルト262は、ピストン部材256と一体に構成される。なお、ボルト262は、ピストン部材256と別体に構成されてもよい。
ボルト262を螺合して締め込むと、ボルト262と一体に構成されたピストン部材256は相手機械側に移動する。ピストン部材256が相手機械側に移動すると、圧力媒体室144内の圧力媒体が圧縮され、圧力媒体の圧力が上昇する。圧力媒体の圧力が上昇すると、圧力媒体室144に環囲される本体部140の内側部分140aは圧力媒体から圧力を受けて径方向内側に収縮する。これにより、本体部140の内側部分140aの内周面と駆動軸124の外周面とが互いに強く押しつけ合い、本体部140ひいては後段出力軸122と相手機械の駆動軸とが摩擦締結される。
一方、ボルト262を緩めると、圧力媒体室144内の圧力媒体の圧力が下がり、圧力媒体の圧力で収縮していた本体部140の内側部分140aが元に戻り、本体部140の内側部分140aの内周面と駆動軸124の外周面とは互いに押しつけ合わなくなり、本体部140ひいては後段出力軸122と相手機械の駆動軸124との摩擦締結が解除される。
本変形例に係る減速機構によれば、実施の形態に係る減速装置14によって奏される作用効果と同様の作用効果を奏することができる。
(変形例2)
第1、2の実施の形態では、実施の形態では、圧力調整手段は、ピストン部材と、ピストン部材を進退させる進退手段を含む場合について説明したが、これに限られない。圧力調整手段は、圧力媒体を圧力媒体室144に供給するポンプであってもよい。この場合、ポンプから圧力媒体室144に圧力媒体を送り込むことにより、圧力媒体室144の圧力媒体の圧力を上昇させることができる。
(変形例3)
第1、2の実施の形態では、減速装置14は直交減速装置である場合について説明したが、減速機構の種類は特に限定されず、例えば減速装置14は平行軸減速装置であってもよい。
(変形例4)
第2の実施の形態では、ギヤモータ10の後段出力軸122が、ホロー部142、圧力媒体室144、および圧力調整手段164(以下、これらをまとめて「連結部材」と呼ぶ)を有する場合、すなわち後段出力軸122と駆動ローラ116の駆動軸124とを連結する連結部材がギヤモータ10の後段出力軸122と一体的に構成される場合について説明したが、これに限られない。例えば、連結部材は、後段出力軸122と駆動軸124とは別体の継手と一体に構成されてもよい。また例えば、連結部材は、相手機械の駆動軸124と一体に構成されてもよい。この場合、駆動軸124がホロー構造を有し、後段出力軸122がソリッド(中実)構造を有し、駆動軸124のホロー部に後段出力軸122が挿入されて摩擦締結される。
上述した実施の形態および変形例の任意の組み合わせもまた本発明の実施の形態として有用である。組み合わせによって生じる新たな実施の形態は、組み合わされる実施の形態および変形例それぞれの効果をあわせもつ。
10 ギヤモータ、 14 減速装置、 16 前段減速機構、 18 後段減速機構、 122 後段出力軸、 142 ホロー部、 144 圧力媒体室、 164 圧力調整手段。

Claims (8)

  1. 出力軸を備える減速装置であって、
    前記出力軸は、相手機械の駆動軸が挿入されるホロー部と、前記ホロー部の径方向外側に設けられ、圧力媒体が収容される圧力媒体室と、前記圧力媒体室に収容された圧力媒体の圧力を調整する圧力調整手段と、を有し、
    ケーシングと前記出力軸との間に配置されるオイルシールを有し、前記圧力媒体室は、径方向から見たときに、オイルシールの少なくとも一部と重なることを特徴とする減速装置。
  2. 前記圧力調整手段は、前記圧力媒体室に連通する開口部に嵌合するピストン部材と、前記ピストン部材を進退させる進退手段と、を有することを特徴とする請求項1に記載の減速装置。
  3. 前記開口部は、前記出力軸の軸方向端面に開口することを特徴とする請求項2に記載の減速装置。
  4. 前記進退手段は、前記出力軸の外周に設けられる雌ねじと、前記雌ねじに装着されるナットと、を有することを特徴とする請求項2または3に記載の減速装置。
  5. 前記開口部は、前記出力軸の軸方向端面全周に渡るリング状に構成されることを特徴とする請求項2から4のいずれかに記載の減速装置。
  6. 前記進退手段は、前記開口部に連通するねじ穴と、前記ねじ穴に装着されるボルトと、を有することを特徴とする請求項2から4のいずれかに記載の減速装置。
  7. ケーシングと前記出力軸との間に配置される軸受を有し、前記圧力媒体室は、径方向から見たときに、前記軸受の一部としか重ならないか、または前記軸受と重ならないことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の減速装置。
  8. 請求項1から7のいずれかに記載の減速装置を備えるギヤモータによって駆動軸が駆動されることを特徴とする搬送装置。
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