JP5143718B2 - 回転装置 - Google Patents

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Description

本発明は、オイルシールを有する回転装置の技術分野に関する。
従来、産業機器、輸送機器等では例えば歯車伝達機構等の変速機構等をケーシングに収容した構造の変速機が多く用いられている。このような変速機では一般的に、変速機構を潤滑するための潤滑剤がケーシング内に封入されている。潤滑剤を封止するために、オイルシールが用いられている。例えば、特許文献1に記載の減速機においても潤滑剤を封止するためにオイルシールが用いられている。オイルシールは、金属環とそれに支持されるリップ部とを備えている。オイルシールは、ケーシングと出力軸と一体となったスリーブとの間に、オイルシールの外周面で構成される嵌め合い部がケーシングに支持されることで固定されている。
特開2002−130390号公報
しかし、特許文献1では、ケーシングと回転体である出力軸との径方向の大ききの隔たりを埋めるために、剛体部材のスリーブを出力軸に取り付けて、出力軸のスリーブとケーシングとの径方向の大きな隔たりを小さくしている。このため、特許文献1で示すような構成を採る減速機においては、剛体部材であるスリーブを付加した分だけ、減速機は重くなり、同時に、部品点数が増加するといった問題点を有していた。
本発明は、このような観点から、潤滑剤の封止機能を損なわずに、封止する2部材間に径方向で大きな隔たりがあっても、重量および部品点数の増加を極力防止できるオイルシールを有する回転装置を提供することをその目的としている。
本発明は、互いに相対回転する第1部材および第2部材と、該第1部材と第2部材との間に配置されるオイルシールと、を有する回転装置であって、前記オイルシールが、前記第1部材に当接するリップ部と、該リップ部を支持する金属環とを有し、該リップ部と金属環との間に潤滑剤を溜めることを可能とするグリース溜りが設けられ、該金属環の端部が径方向に延在された延在部と、前記延在部の先端から軸方向に屈曲する屈曲部とを備え、且つ該延在部で前記回転装置を構成する部材を軸方向で位置決めし、前記屈曲部の内側に、前記回転装置に連結される装置の部材が配置されることで、上記課題を解決するものである。
本発明は、封止する2部材間に径方向に大きな隔たりが存在する場合であっても、重量や部品点数の増加を招くことなく、オイルシールの嵌め合い部での潤滑剤の漏れを防止するという新たな着想に基づき、従来、当該径方向での大きな隔たりを少なくするために設けていた剛体部材の機能をオイルシールに持たせて、一体部品で構成するようにしたものである。
即ち、本発明は、オイルシールが金属環の端部を径方向に延在させた延在部を備えることで、封止する2部材間に剛体部材であるスリーブ等を余計に設けることなく、当該2部材間を封止することが可能となる。即ち、部品点数の増加を極力少なくすることができる。同時に、剛体部材を用いる場合に比べて、オイルシールが組み込まれる部材(回転装置)を軽くすることが可能である。
そして、リップ部を延在部の内周側に備える構成の場合には、従来よりもリップ部の内径を小さくできるので、リップ部による当接面での周速が遅く、動力伝達ロスや摩耗などを低減することができる。
更に、延在部はオイルシールが組み込まれる部材(回転装置)の一部を軸方向で位置決めすることにより、そのための位置決め用の部材を不要として、より部品点数の増加を防止でき、より軽量化を促進することができる。
本発明を回転装置に適用することにより、潤滑剤の封止機能を損なわずに、封止する2部材間に径方向で大きな隔たりがあっても、重量および部品点数の増加を極力防止することが可能となる。
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の実施形態の一例について詳細に説明する。
図1は本発明の第1実施形態に係る回転装置の一例を示す模式図、図2は同じくオイルシールの一部を拡大した模式図、である。
最初に、本発明の実施形態に係る回転装置の構成について図1に基づいて説明する。なお、図1の変速機100は、本発明の特徴となるオイルシールが適用された回転装置の一例でしかないので、変速機100が変速機としての十分な構成要素を図1ですべて示しているわけではない。
変速機100は、ケーシング(第2部材)内に、ホローシャフト(第1部材)102と、ホローシャフト102に設けられた偏心体106と、偏心体106の外側に回転自在に取り付けられた外歯部材(外歯歯車)112、114と、外歯部材112、114に内接噛合する内歯部材(内歯歯車)116と、外歯部材112、114の軸方向Oの片側に配置され、外歯部材112、114の自転成分のみを取り出すキャリア体122とを、を有する内接噛合遊星歯車機構を備えており、内部には潤滑剤としてグリースが封入されている。なお、ケーシングは、内歯部材116の支持体124と中段カバー126と後段カバー128とから構成され、潤滑剤が漏れないように互いにOリング140、142を挟みこんでボルト138で一体的に固定されている。
ホローシャフト102は、開口部104を有し、軸受130を介してキャリア体122に回転自在に支持されている。なお、軸受130は、図1では1つのみが図示されているが、図示しないモータ軸がホローシャフト102に連結されて、モータ軸が軸受で支持されて、結果的にホローシャフト102は2箇所で支持されている。
ホローシャフト102には、位相差180度の2つの偏心体106が一体化して形成されている。それぞれの偏心体106には軸受108、110(図ではリテーナ付)を介して外歯部材112、114が取り付けられている。なお、外歯部材112、114は、2枚並列して備えられ、これにより伝達容量の増大、強度の向上、回転バランスの保持が図られている。
外歯部材112、114の外周にはトロコイド歯形や円弧歯形などの外歯(図示せず)が設けられている。外歯には内歯部材116が内接噛合している。
内歯部材116は、ピン形状で支持体124に回転自在に保持されている。
外歯部材112、114には、それぞれ円周方向適宜な間隔で複数の内ピン孔112A、114Aが形成され、各内ピン孔112A、114Aには内ローラ118及び内ピン120が挿入されている。
内ピン120は、キャリア体122と一体に形成されている。このため、内ピン120は、キャリア体122の片側で支持される態様であるが、伝達ロスなく安定して外歯部材112、114の自転成分をキャリア体122に伝えることができる。
キャリア体122は、軸受132(本実施形態ではクロスローラベアリング)を介して変速機100のケーシングによって支持されている。
潤滑剤の封止は、Oリング140、142、軸受130の軸方向Oの外側に配置されるオイルシール134、軸受132の軸方向Oの外側に配置されるオイルシール136、そして、軸方向Oの反キャリア体側に内歯部材116の支持体124に圧入されたオイルシール150(後述)で、実現されている。
次に、オイルシール150について、図1、図2を用いて説明する。
オイルシール150は、軸方向Oに平行な平行部156Aを有する金属環156と、金属環156に支持されるリップ部152と、を有し、リップ部152と金属環156との間に潤滑剤を溜めることを可能とする空間(グリース溜り154と称する)を備えている。
グリース溜り154は、いわば、反変速機側に張り出す閉じた空間でリップ部152と金属環156の平行部156Aとで形成され、シールリップ部152Bの極近傍に配置されている。このため、封止される潤滑剤が、変速機100の内部から飛散等された際にも、変速機100内部に潤滑剤を確実に溜めることができ、且つシールリップ部152Bへの潤滑剤の流れを平行部156Aの変速機側の端部に形成された湾曲部156Bで緩衝することもでき、溜めた潤滑剤をシールリップ部152Bの先端に潤滑剤を絶えず供給することが可能となる。即ち、グリース溜り154によりシールリップ部152Bの長寿命化を図ることができる。
金属環156は、軸方向Oに平行な平行部156Aから径方向にプレス加工等によって湾曲部156Bで湾曲されて、径方向外側に延在された延在部158を備える。即ち、金属環156の端部から延在部158が形成されている。延在部158の先端は、更に、プレス加工等によって軸方向Oの反変速機側に屈曲して、屈曲部160を形成している。
リップ部152は、合成樹脂等の弾性体から成形されており、金属環156の軸方向Oに平行な平行部156Aから径方向内側にL形に屈曲した固着部156Cの一部を包み込むように、焼付け等の手法により固着されている。リップ部152は、ダストリップ部152Aとシールリップ部152Bとを備えている。ダストリップ部152Aは、塵やほこりなどのダスト進入を防ぐために補助的に設けられたものでばねを使用していない。シールリップ部152Bは、その先端部分152BBがくさび状の断面形状を有し、ホローシャフト102の外周面に押し付けられた際には潤滑剤の密封を実現する。なお、先端部分152BBが、軸方向Oと、変速機側で角度θ1、反変速機側で角度θ2をなすとすると、θ1>θ2が成立する。このため、ホローシャフト102の回転中は、ホローシャフト102に当接したリップ部152の先端部分152BBが大きい角度θ1側、即ち変速機側に移動するので、潤滑剤の漏れを安定して防止できる。シールリップ部152Bの外周に形成された周溝152Cには、ホローシャフト102の外周面に対してシールリップ部152Bの密着性を安定して長期間保持するために、ばね152Dが配置されている。
オイルシール150は、図1に示す如く、軸方向Oの反キャリア体側に、内歯部材116の支持体124に圧入することで、変速機100に取り付けられる。このため、潤滑剤の漏れは、支持体124への屈曲部160の圧入とシールリップ部152Bとにより防止することができる。そして、内ピン116、外歯部材112、内ローラ118は、オイルシール150の延在部158によって軸方向Oへの動きが規制される。つまり、オイルシール150の延在部158は、オイルシール150が組み込まれる部材である変速機(回転装置)100を構成する一部を軸方向Oで位置決めすることとなる。
次に、変速機100の作用について説明する。
ホローシャフト102が1回転すると、2つの偏心体106も1回転する。2つの偏心体106が1回転することにより、外歯部材112、114も偏心体106の周りで揺動回転を行おうとする。しかし、内歯部材116によりその揺動回転が拘束されるため、外歯部材112、114は、内歯部材116に内接しながら僅かに自転しつつ公転することとなる。
いま、外歯部材112、114の歯数をN、内歯部材116の歯数をN+1とした場合、その歯数差は1である。そのため、ホローシャフト102の1回転毎に外歯部材112、114は、ケーシングと一体化された内歯部材116に対して1歯分だけずれることとなる。即ち、ホローシャフト102の1回転は減速されて、外歯部材112、114のー1/Nの回転として伝達されることとなる。
外歯部材112、114の回転は、内ローラ孔112A、114Aと内ローラ118との隙間によってその公転成分が吸収されて、自転成分のみが内ピン120を介してキャリア体122に伝達される。
この結果、ホローシャフト102とキャリア体122との間で減速比1/Nの減速が実現される。ただし、キャリア体122が入力軸で、ホローシャフト102が出力軸となる場合には、増速比Nの増速が実現されることとなる。
なお、キャリア体122を固定して、ホローシャフト102とケーシングとの間で変速する変速機として使用することもできる。あるいは、ホローシャフト102を固定して、キャリア体122とケーシングとの間で変速する変速機として使用することもできる。
偏心体106の回転に伴って、外歯部材112、114、内歯部材116、内ローラ118が軸方向Oに移動しようとするが、オイルシール150の延在部158が外歯部材112、内歯部材116、内ローラ118に当接するので、軸方向Oへの動きを規制して位置決めを行う。なお、外歯部材112、114、内歯部材116、内ローラ118の軸方向Oに移動しようとする力は、動力伝達の観点からみれば極小さな力であるので、圧入されたオイルシール150が外れる、若しくは破壊されるような力とはならず、オイルシール150は安定して、潤滑剤を封止することができる。なお、オイルシール150は圧入により取付けられているので、変速機100内部が密封されて内圧が上昇しても、オイルシール150が抜けることを防ぐことができる。
同時に、変速機100に封入された潤滑剤は、外歯部材112、114等の回転に伴って変速機100内で飛散し、分散し、オイルシール150にも一部の潤滑剤が移動する。オイルシール150に移動した潤滑剤は、屈曲部160や延在部158に定常的に存在することができず、グリース溜り154に集まることとなる。グリース溜り154の潤滑剤は、前述の如く、オイルシール150のシールリップ部152Bに持続的に供給されることとなるので、オイルシール150を長寿命化することができる。
つまり、オイルシール150は金属環156の端部を径方向外側に延在させた延在部158を備えることで、ケーシングと回転体であるホローシャフト102間(封止する2部材間)に剛体部材(例えばスリーブ)を余計に設けることなく、ケーシングとホローシャフト102との間を封止することが可能となる。即ち、部品点数の増加を極力少なくすることができる。同時に、剛体部材を用いる場合に比べて、回転装置である変速機100を軽くすることが可能である。
そして、リップ部152を延在部158の内周側に備えているので、従来よりもリップ部152の内径を小さくできる。このため、リップ部152によるホローシャフト102との当接面での周速は遅いので、動力伝達ロスや摩耗などを低減することができる。
更に、延在部158はオイルシール150が組み込まれる部材(変速機100)の一部(外歯部材112、114、内歯部材116、内ローラ118)の軸方向Oの位置決めも同時に行うので、位置決め用の部材を不要として、より部品点数の増加を防止でき、軸方向Oへの短縮化と軽量化を促進することができる。
即ち、本発明を回転装置である変速機100に適用することにより、潤滑剤の封止機能を損なわずに、封止する2部材間(ケーシングとホローシャフト102)に径方向で大きな隔たりがあっても、重量および部品点数の増加を極力防止することができる。
次に、本発明に係る第2実施形態について、図3を用いて説明する。
本実施形態では、回転装置は、ギヤドモータ200であり、具体的には、第1実施形態で図示した変速機100のホローシャフト102を反キャリア体側に延在させて、その部分にモータのロータを設けたものである。また、オイルシール250は、モータ側の面に絶縁体259が設けられている。このため、本実施形態では、モータ部の一部とオイルシールとの係り、およびオイルシール250の絶縁体259について説明し、その他の構成要素は、下2桁を第1実施形態と同一として、説明を省略する。
ギヤドモータ200は、モータ200Aと変速機200Bとを備える。モータ200Aは、図示しないロータと、ロータと僅かに離れた径方向外側に配置されて、モータ200Aのモータケーシング262に固定されるステータ264と、を有する。変速機200Bの入力軸であるホローシャフト202は、モータ200Aの出力軸と共通とされており、その外周にロータが設けられている。ステータ264は、ロータを回転させるために、軸方向Oに幅のあるコイル264Aを必要とする。
ここで、オイルシール250は、変速機200Bの構成部品の位置決めをする関係上、軸方向Oの変速機側に凹形状である。このため、その凹形状の空間に、別の部材であるコイル264Aを配置することができる。このため、オイルシール250で、変速機側だけに潤滑剤を封止すると共に、ギヤドモータ200を軸方向Oに短縮化することができる。
また、オイルシール250は、モータ側の面に絶縁体259が設けられている。絶縁体259は、膜状態でリップ部252から連続して屈曲部260まで被覆している。この絶縁体259は、例えば金属環256にリップ部252を固着する際にリップ部252と同じ材質の弾性体を用いることができる。このため、コイル264Aとオイルシール250との導通のおそれを低減して、コイル264Aをオイルシール250の極近傍に配置させることができる。即ち、よりキヤドモータ200を軸方向に短縮化することができる。
本発明について上記施形態を挙げて説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。即ち本発明の要旨を逸脱しない範囲においての改良並びに設計の変更が可能なことは言うまでも無い。
例えば、上記実施形態においては、リップ部152、252が金属環156、256の内周側であったが、本発明はこれに限定されない。例えば、リップ部が外周側で金属環が内周側であってもよい。その場合には、リップ部が当接する外側に配置される部材が第1部材となる。金属環は径方向内側に延在されて、その内側に第2部材が配置されることになる。
又、上記施形態においては、オイルシール150、250が絶縁体259を有する場合と有しない場合とを示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、金属環の端部から延在する部位である延在部や屈曲部の一部のみが弾性体(絶縁体)で構成又は被覆されていてもよい。又、絶縁体(弾性体)に被覆される場合でも、第2実施形態で示す軸方向でモータ側だけに被覆がなされていることに限定されず、オイルシールの変速機側あるいはモータ側のいずれの面、又はその両面が被覆されていてもよい。
又、上記実施形態においては、第1部材がホローシャフト102、202で、第2部材がケーシング(支持体124)であったが、本発明はこれに限定されずに、互いに相対回転する第1部材と第2部材との間であれば適用することができる。例えば、図1で示されるオイルシール134、136が適用されているホローシャフト102とキャリア体122、あるいは、キャリア体122とケーシング(後段カバー128)との間で適用してもよい。
又、上記実施形態においては、回転装置として変速機を用いたが、本発明はこれに限定されない。即ち、互いに相対回転する部材で潤滑剤が封入されている部材であれば適用することができる。当然に、回転装置が歯車を有する必要もなく、例えば歯車の代りに遊星ローラ等を有していてもよい。
又、上記施形態においては、リップ部152、252にダストリップ部152A、252Aを備えていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、リップ部はシールリップ部だけで構成されていてもよい。本発明は、塵や埃などを排除することが目的ではなく、オイルシールの本来的な機能である潤滑剤の封止を基本とするものだからである。
本発明の第1実施形態に係る回転装置の一例を示す模式図 同じくオイルシールの一部を拡大した模式図 本発明の第2実施形態に係る回転装置の一例を示す模式図
符号の説明
100、200B…変速機
102、202…ホローシャフト
104、204…開口部
106、206…偏心体
108、110、130、132、208、210、230、232…軸受
112、114、212、214…外歯部材
112A、114A、212A、214A…内ピン孔
116、216…内歯部材
118、218…内ローラ
120、220…内ピン
122、222…キャリア体
124、224…支持体
126、226…中段カバー
128、228…後段カバー
134、136、150、234、236、250…オイルシール
138、238…ボルト
140、142、240、242…Oリング
152、252…リップ部
152A…ダストリップ部
152B…シールリップ部
152BB…先端部分
152C…周溝
152D…ばね
154、254…グリース溜り
156、256…金属環
156A…平行部
156B…湾曲部
156C…固着部
158、258…延在部
160、260…屈曲部
200…ギヤドモータ
200A…モータ
259…絶縁体
262…モータケーシング
264…ステータ
264A…コイル

Claims (3)

  1. 互いに相対回転する第1部材および第2部材と、該第1部材と第2部材との間に配置されるオイルシールと、を有する回転装置であって、
    前記オイルシールは、前記第1部材に当接するリップ部と、該リップ部を支持する金属環とを有し、該リップ部と金属環との間に潤滑剤を溜めることを可能とするグリース溜りが設けられ、
    該金属環の端部が径方向に延在された延在部と、前記延在部の先端から軸方向に屈曲する屈曲部とを備え、且つ
    該延在部で前記回転装置を構成する部材を軸方向で位置決めし、前記屈曲部の内側に、前記回転装置に連結される装置の部材が配置され
    ことを特徴とする回転装置。
  2. 請求項において、
    前記回転装置にモータが連結され、前記屈曲部の内側に前記モータのコイルが配置され
    ことを特徴とする回転装置。
  3. 請求項又はにおいて、
    前記延在部の少なくとも一方の面に絶縁体が設けられている
    ことを特徴とする回転装置。
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