JP2013155345A - 舗装用アスファルトの再生添加剤組成物および再生アスファルト舗装材 - Google Patents

舗装用アスファルトの再生添加剤組成物および再生アスファルト舗装材 Download PDF

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Abstract


【課題】環境および人体に対する安全性に優れ、かつ舗装廃材中に含まれる劣化を受け硬化したアスファルトを初期の軟らかさまで繰り返し回復させる、すなわち低下した針入度、伸度を繰り返し大きく回復するアスファルト再生添加剤を提供する。
【解決手段】2種以上の鉱油を配合して製造される、多環芳香族炭化水素(PCA)含有量が3質量%未満、40℃における動粘度が900〜1500mm/s、ガスクロ蒸留による5容量%留出温度が350℃以上、引火点が260℃以上、および芳香族分(%CA)が10〜25%であることを特徴とするアスファルト再生添加剤組成物
【選択図】なし

Description

本発明は舗装用アスファルトの再生添加剤に関する。詳しくは多環芳香族炭化水素(PCA)の含有量が低く、環境および人体に対する安全性に優れ、かつ舗装廃材中に含まれる劣化アスファルトを初期の軟らかさまで回復させる、すなわち低下した針入度、伸度を回復させる能力に優れたアスファルト再生添加剤組成物に関するものである。
舗装廃材の再生方法は、舗装廃材、新規骨材、新規アスファルトの3者をアスファルト合材工場のミキサーにて混合し再生合材を製造する時、舗装廃材中に含まれる劣化を受け硬化したアスファルトの針入度、伸度を初期の軟らかさまで回復させるため、アスファルト再生添加剤を添加し行われている。このアスファルト再生添加剤は、劣化により失われたアスファルト中の芳香族成分を補う目的から、芳香族性の高い鉱油、例えば石油精製の溶剤抽出工程から得られるエキストラクト油などが利用されているのが現状である。
このような芳香族性の高い鉱油は、劣化したアスファルト中の芳香族成分を補う結果、劣化により大きく低下した針入度、伸度を回復させる能力が高い。特に伸度を大きく回復させるためには、添加する鉱油には高い芳香族性が要求され、その芳香族性を規定したアスファルト再生添加剤組成物が公知となっている(例えば、特許文献1,2参照)。
ところが、芳香族性の高い鉱油には多量の多環芳香族炭化水素(PCA:Polycyclic Aromatics)が含まれているため、環境、人体に対する負荷が大きく、現在、環境および人体に対する安全性の高いアスファルト再生添加剤の開発に対する要望が高くなっている。
さらに近年、舗装廃材中の劣化したアスファルトの性状が従来以上に劣化程度が増す傾向にあること、また再生合材中への舗装廃材の配合割合が増す傾向にあること、さらに1回のみの再生にとどまらず、すでに複数回再生を受けた舗装廃材が配合されているケースが生じていることなど、舗装廃材の再生は従来以上に高い再生能力、とりわけ繰り返し再生後のアスファルトの伸度を初期なみに回復させるアスファルト再生添加剤の開発が望まれている。一方、高芳香族系鉱油に含まれる多環芳香族炭化水素(PCA)の有害性が問題となっていることから、PCAの含有量を削減することが必要となっている。また、舗装廃材中の劣化したアスファルトの伸度を十分に回復せず施工した舗装体は、一般にひび割れが生じる懸念があるため、針入度、伸度の回復は重要である。
特開平02−091303号公報 特開平08−333515号公報
そのため、環境および人体に対する安全性に優れ、かつ舗装廃材中に含まれる劣化を受け硬化したアスファルトを初期の軟らかさまで繰り返し回復させる、すなわち低下した針入度、伸度を繰り返し大きく回復するアスファルト再生添加剤が求められている。
本発明者らは、前記課題について鋭意研究を重ねた結果、2種以上の鉱油を配合することにより、多環芳香族炭化水素(PCA)の含有量が一定量以下であり、動粘度、ガスクロ蒸留で求める5容量%留出温度、引火点、芳香族分(%CA)が一定の範囲内になるように調整した鉱油が、環境および人体に対する安全性が高く、かつ舗装廃材中の劣化アスファルトの針入度、伸度を繰り返し大きく回復することができることを見出し、本発明を完成するに至ったものである。
すなわち本発明は、2種以上の鉱油を配合して製造される、多環芳香族炭化水素(PCA)含有量が3質量%未満、40℃における動粘度が900〜1500mm/s、ガスクロ蒸留による5容量%留出温度が350℃以上、引火点が260℃以上、および芳香族分(%CA)が10〜25%であることを特徴とするアスファルト再生添加剤組成物に関する。
また本発明は、前記の2種以上の鉱油が、(A)減圧蒸留残油を極性溶剤で抽出し多環芳香族炭化水素含有量が3質量%未満に調整したエキストラクトおよび(B)潤滑油基油であり、(A)を50〜90質量%、(B)を10〜50質量%配合してなることを特徴とする前記記載のアスファルト再生添加剤組成物に関する。
また本発明は、前記記載のアスファルト再生添加剤組成物を、劣化アスファルト100重量部に対して4〜30重量部の割合で配合してなることを特徴とする再生アスファルト舗装材に関する。
さらに本発明は、(A)減圧蒸留残油を極性溶剤で抽出し多環芳香族炭化水素含有量が3質量%未満に調整したエキストラクトを50〜90質量%および(B)潤滑油基油を10〜50質量%配合することにより、多環芳香族炭化水素(PCA)含有量が3質量%未満、40℃における動粘度が900〜1500mm/s、ガスクロ蒸留による5容量%留出温度が350℃以上、引火点が260℃以上、および芳香族分(%CA)が10〜25%であるアスファルト再生添加剤組成物を得ることを特徴とするアスファルト再生添加剤組成物の製造方法に関する。
本発明のアスファルト再生添加剤組成物は、環境および人体に対する安全性に優れ、かつ舗装廃材中に含まれる劣化を受け硬化したアスファルトを再生する能力が高いため、針入度、伸度を大きく回復させることができる。
以下、本発明について詳述する。
本発明のアスファルト再生添加剤組成物の多環芳香族炭化水素(PCA)の含有量は、3質量%未満であることが必要である。PCAが3質量%以上であると、環境および人体に対する負荷が高まる恐れがあるため好ましくない。かかる理由からPCAは2.8質量%以下が好ましく、2.5質量%以下がより好ましく、2.0質量%以下がさらに好ましい。
なお、ここでいう多環芳香族炭化水素とは、“The Institute of Petroleum“のIP346/92“Determination of polycyclic aromatics in unused Lubricating base oil and asphaltene free petroleum fractions - Dimethyl sulphoxide extraction refractive index method“の方法に準拠して得られる多環芳香族炭化水素化合物の含有量(質量%)のことを意味する。
本発明のアスファルト再生添加剤組成物の40℃における動粘度は、900〜1500mm/sであることが必要である。40℃における動粘度が900mm/sに満たない場合は、再生アスファルトの伸度の回復が十分望めない。一方、40℃における動粘度が1500mm/sを超える場合は、流動性が低下してハンドリング性が極度に悪くなるとともに、針入度、伸度を回復させるために多量のアスファルト再生添加剤が必要となることから好ましくない。かかる理由から、40℃における動粘度の下限は950mm/s以上が好ましく、1000mm/s以上がより好ましい。また、上限は1450mm/s以下が好ましく、1400mm/s以下がより好ましく、1300mm/s以下がさらに好ましい。
なお、ここでいう動粘度(40℃)とはJIS K2283「原油及び石油製品-動粘度試験方法及び粘度指数算出方法」により測定される40℃における動粘度を意味する。
本発明のアスファルト再生添加剤組成物のガスクロ蒸留による5容量%留出温度は、350℃以上であることが必要である。ガスクロ蒸留による5容量%留出温度が350℃未満であると、再生アスファルトの伸度の回復が十分望めない。かかる理由からガスクロ蒸留による5容量%留出温度は360℃以上が好ましく、370℃以上がより好ましい。
なお、ここでいう5容量%留出温度は、JIS K2254「石油製品-蒸留試験方法」のガスクロマトグラフ法蒸留試験方法により測定される5容量%留出温度を意味する。
本発明のアスファルト再生添加剤組成物の引火点は、260℃以上であることが必要である。引火点が260℃未満の場合はアスファルト舗装混合物の製造時の安全性が低下するため好ましくない。かかる理由から引火点は270℃以上が好ましく、280℃以上がより好ましい。
なお、ここでいう引火点(COC)はJIS K2265「引火点の求め方−第4部:クリーブランド開放法」のクリーブランド開放式引火点試験方法により測定される引火点(℃)を意味する。
本発明のアスファルト再生添加剤組成物の芳香族分(%CA)は10%以上25%以下であることが必要である。%CAが25%を超えると再生添加剤のPCAが3質量%以上になる可能性があり、環境、人体への負荷が大きくなるため好ましくない。かかる理由から20%以下が好ましく、18%以下がより好ましい。一方、%CAが10%未満であると、劣化アスファルトを再生した時の再生アスファルトの伸度が回復しにくくなるため好ましくない。
なお、ここでいう芳香族分(%CA)とは、ASTM D3238“Standard Test Method for Calculation of Carbon Distribution and Structural Group Analysis of Petroleum Oils by the n-d-M Method”により測定される全炭素数に対する芳香族環炭素数の百分率(%)を意味する。
本発明のアスファルト再生添加剤組成物の15℃における密度は、0.900〜0.970g/cmであることが好ましい。再生添加剤組成物の15℃における密度が0.900g/cm未満であると軽質成分を多く含むため、舗装廃材の再生時に白煙が生じやすくなり好ましくない。したがって、密度の下限は0.910g/cm以上がより好ましい。一方、密度の上限は0.970g/cmを超えると芳香族成分の割合が高く、PCAが3質量%以上になる恐れが生じ、環境、人体への負荷が大きくなるため好ましくない。かかる理由から0.960g/cm以下がより好ましい。
なお、ここでいう密度とはJIS K2249「原油及び石油製品−密度試験方法及び密度・質量・容量換算表」により測定される15℃における密度(g/cm)を意味する。
本発明のアスファルト再生添加剤組成物は、多環芳香族炭化水素(PCA)、動粘度、ガスクロ蒸留による5容量%留出温度、引火点、芳香族分(%CA)が上述の範囲を満たすように、2種以上の鉱油を配合して製造される。
本発明のアスファルト再生添加剤組成物に使用される鉱油を製造する際に用いられる原油は特に限定されるものではないが、例えばペンシルベニア原油、ミナス原油、大慶原油等パラフィン基原油、カリフォルニア原油、テキサス原油、ベネズエラ原油等のナフテン基原油、ミッドコンチネント原油、アラビア原油、ガッチサラン原油、カフジ原油、マヤ原油、ニュートラルゾーンスペシャル原油、フート原油、クウェート原油、ラタウェー原油、アルライアン原油、エオシン原油、ソリューシュ原油等の混合基原油等が好ましく用いられる。
本発明のアスファルト再生添加剤組成物に使用される鉱油は、特に限定されものではないが、上述の原油を常圧蒸留して得られる常圧残油を減圧蒸留し、得られた留分を使用することが好ましい。減圧蒸留工程から得られた留分は、プロパン脱れき等で代表される溶剤脱れき、フルフラール抽出等で代表される溶剤抽出、MEK(メチルエチルケトン)を用いてろう分を除去するMEK脱ろう等で代表される溶剤脱ろう、水素化分解脱ろう、接触脱ろう、水素化精製、硫酸洗浄、白土処理等の処理を適宜組み合わせて精製されることが好ましい。特に原油を減圧蒸留して得られる潤滑油留分を、フルフラールを用いて潤滑油留分中の芳香族化合物やレジン分を取り除くフルフラール抽出により得られるラフィネート(潤滑油基油)及びそのラフィネートをさらに水素化精製・MEK脱ろう等を組み合わせて処理して得られる精製ラフィネート(潤滑油基油)、減圧蒸留残油から潤滑油留分を抽出することを目的として行うプロパン脱れきにより得られるPDAエキストラクト、PDAエキストラクトをフルフラール抽出して得られるPDAフルフラールエキストラクト、PDAエキストラクトをフルフラール抽出して得られたPDAフルフラールラフィネートを、MEK脱ろう・水素化精製等を組み合わせて処理して得られる高粘度高級潤滑油成分(ブライトストック:潤滑油基油)などが好適に用いられる。
本発明のアスファルト再生添加剤組成物は、上記した鉱油の中から任意の2種以上を配合して製造することできるが、(A)減圧蒸留残油をフルフラール等の極性溶剤で抽出して多環芳香族炭化水素含有量が3質量%未満に調整したエキストラクトおよび(B)潤滑油基油を使用することが好ましい。この場合、(A)を50〜90質量%、(B)を10〜50質量%の割合で配合することが好ましく、より好ましくは(A)を60〜80質量%、(B)を20〜40質量%である。なお、(B)成分の潤滑油基油としては、減圧蒸留残油から潤滑油留分を抽出することを目的として行うプロパン脱れきにより得られるPDAエキストラクトをフルフラール抽出して得られたPDAフルフラールラフィネートを、MEK脱ろう・水素化精製等を組み合わせて処理して得られる高粘度高級潤滑油成分(ブライトストック)が好ましい。
本発明のアスファルト再生添加剤組成物に使用する鉱油の性状は、最終製品である再生添加剤組成物の動粘度、多環芳香族炭化水素(PCA)、引火点、芳香族分(%CA)、ガスクロ蒸留による5容量%留出温度が上述の範囲内にあれば特に限定されるものではないが、以下の性状を有することが好ましい。
本発明のアスファルト再生添加剤組成物に使用する鉱油の40℃における動粘度は、80〜2500mm/sであることが好ましい。なお、最終製品である再生添加剤組成物の40℃における動粘度が900〜1500mm/sの範囲内にあれば、特に限定されるものではない。
ただし、最終製品である再生添加剤組成物の40℃における動粘度が1500mm/sを超える場合は、流動性が低下してハンドリング性が極度に悪くなるとともに、針入度、伸度を回復させるために多量のアスファルト再生添加剤が必要となることから好ましくない。かかる理由から、2種の鉱油を配合する場合には、一方の鉱油の40℃における動粘度の下限は900mm/s以上が好ましく、950mm/s以上がより好ましい。また、上限は1500mm/s以下が好ましく、1400mm/s以下がより好ましく、1300mm/s以下がさらに好ましい。また、他方の鉱油の40℃における動粘度の下限は80mm/s以上が好ましく、90mm/s以上がより好ましい。また、上限は200mm/s以下が好ましく、180mm/s以下がより好ましい。
本発明のアスファルト再生添加剤組成物に使用する鉱油の多環芳香族炭化水素(PCA)の含有量は、3質量%未満であることが好ましい。鉱油中のPCAが3質量%以上であると、環境および人体に対する負荷が高まる恐れがあるため好ましくない。かかる理由から、PCAは2.8質量%以下がより好ましく、2.5質量%以下がさらに好ましい。
鉱油の引火点は260℃以上であることが好ましい。鉱油の引火点が260℃未満の場合はアスファルト舗装混合物の製造時の安全性が低下するため好ましくない。かかる理由から、引火点は270℃以上がより好ましく、280℃以上がより好ましい。
鉱油の芳香族分(%CA)は10%以上28%以下であることが好ましい。%CAが28%を超えると再生添加剤のPCAが3質量%以上になる可能性があり、環境、人体への負荷が大きくなるため好ましくない。かかる理由から、芳香族分(%CA)は25%以下がより好ましく、20%以下がさらに好ましい。
鉱油のガスクロ蒸留による5容量%留出温度は350℃以上であることが好ましい。ガスクロ蒸留による5容量%留出温度350℃未満であると、再生アスファルトの伸度の回復が十分望めない。かかる理由から、ガスクロ蒸留による5容量%留出温度は350℃以上がより好ましく、360℃以上がさらに好ましく、370℃以上が特に好ましい。
本発明のアスファルト再生添加剤組成物は、プラント再生工法においても、路上再生工法においても使用できる。プラント再生工法では、バッチ式プラント、また連続式プラントにて再生が行われるが、本発明のアスファルト再生添加剤組成物はこれらプラントの形式によらず使用できる。骨材、アスファルト、再生骨材を混合するプラントミキサーに本発明のアスファルト再生添加剤組成物を所定量添加し、ミキシングすることで再生アスファルト混合物が製造できる。
一方、路上再生工法では、リミックス方式とリペーブ方式があるが、本発明のアスファルト再生添加剤組成物はこれらの方式によらず使用できる。すなわち、リミクッス方式においては加熱、かきほぐしした既設表層混合物に本発明のアスファルト再生添加剤を加え、攪拌し敷きならしたうえ、その上部に新規アスファルト混合物を敷きならして、これらを同時に締め固めることができる。
本発明のアスファルト再生添加剤組成物の舗装廃材への添加量は、舗装廃材中の劣化したアスファルトの針入度および伸度などを所望の値まで回復させるのに必要な量であり、舗装廃材中の劣化したアスファルト100重量部に対して4〜30重量部であることが好ましい。この量が4重量部未満の場合、添加剤が劣化アスファルト全体に行き渡らず不均一な再生となる。一方、30重量部を超える場合、再生効果が過剰となり、特に針入度が所望の値を超えてしまう。かかる理由からより好ましい添加量は5〜25重量部、さらに好ましくは6〜20重量部である。
以下、実施例によりこの発明の内容を更に具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に何ら限定されるものではない。
[実施例および比較例]
下記により得られた鉱油Aおよび鉱油Bを用いて、アスファルト再生添加剤組成物1〜6を製造した。
鉱油Aは、混合基原油を常圧蒸留して得られた残油を減圧蒸留処理し、その減圧蒸留残油をプロパン脱れきして芳香族含有量の多い脱瀝油(DAO:De-Asphalted Oil)を得る。このようにして得られた沸点530℃以下のDAOをさらにPCAを選択的に分離する条件でフルフラール抽出処理を行い、PCAが3質量%以下、動粘度(40℃)が2000〜2500mm/s程度のエキストラクトを得、鉱油Aとした。
鉱油Bは、混合基原油を常圧蒸留して得られた残油を減圧蒸留処理し、その減圧蒸留残油をプロパン脱れきして芳香族含有量の多い脱瀝油(DAO:De-Asphalted Oil)を得、得られた沸点530℃以下のDAOをさらにPCAを選択的に分離する条件でフルフラール抽出処理して得られたラフィネートを、水素化精製ならびにMEK脱ろう処理を施し、動粘度(40℃)が100mm/s程度になるように調整した潤滑油基油である。
鉱油A、鉱油Bの性状を表1に示す。
なお、本実施例において、鉱油、アスファルト再生添加剤組成物、劣化アスファルトおよび再生アスファルトの性状は下記の方法にて分析した。
密度(15℃)は、JIS K2249「原油及び石油製品−密度試験方法及び密度・質量・容量換算表」により測定される15℃における密度(g/cm)を指す。
引火点は(COC)は、JIS K2265「引火点の求め方−第4部:クリーブランド開放法」のクリーブランド開放式引火点試験方法により測定される引火点(℃)を指す。
動粘度(40℃、100℃)は、JIS K2283「原油及び石油製品−動粘度試験方法及び粘度指数算出方法」により測定される40℃、100℃における動粘度(mm/s)を指す。
PCA(多環芳香族炭化水素)含有量は、“The Institute of Petroleum“のIP346/92“Determination of polycyclic aromatics in unused Lubricating base oil and asphaltene free petroleum fractions - Dimethyl sulphoxide extraction refractive index method“の方法に準拠して得られる多環芳香族炭化水素化合物の含有量(質量%)のことを指す。
芳香族分(%CA)は、ASTM D3238“Standard Test Method for Calculation of Carbon Distribution and Structural Group Analysis of Petroleum Oil by the n-d-M Method”により測定される全炭素数に対する芳香族環炭素数の百分率(%)を指す。
アニリン点は、JIS K2256「石油製品−アニリン点及び混合アニリン点試験方法」により測定されるアニリン点(℃)を指す。
ガスクロ蒸留による5容量%留出温度は、JIS K2254「石油製品−蒸留試験方法」のガスクロマトグラフ法蒸留試験方法により測定される5容量%留出温度を意味する。
針入度(25℃)は、JIS K2207「石油アスファルト−針入度試験方法」により測定される針入度を指す。
軟化点は、JIS K2207「石油アスファルト−軟化点試験方法」により測定される軟化点を指す。
伸度(15℃)は、JIS K2207「石油アスファルト−伸度試験方法」により測定される15℃における伸度を指す。
Figure 2013155345
(アスファルト再生添加剤組成物)
上記の鉱油単独、または鉱油Aと鉱油Bを所定の質量比で混合し、60℃下で15分攪拌混合し、均一なアスファルト再生添加剤組成物1〜6を得た。混合比、混合後の性状を表2に示す。
ハンドリング性は、アスファルト再生添加剤組成物を調製した時に評価した。その結果、アスファルト再生添加剤組成物1〜6のうち、1は動粘度が高く、ハンドリング性が悪い。1以外はハンドリング性に問題がなかった。なお、ハンドリング性が良い場合を○、悪い場合を×と記載した。
Figure 2013155345
(劣化アスファルト)
針入度70のストレートアスファルトを薄膜加熱試験にて163℃×5時間試験した後、さらに米国SHRPが提案する加圧促進劣化試験により劣化アスファルトを得た。すなわち温度100℃、空気圧2.07MPaの条件下で20時間試験を行い、劣化アスファルトを得た。劣化アスファルトの性状を表3に示す。
Figure 2013155345
(再生効果の確認)
針入度60〜80の新ストレートアスファルトを薄膜加熱試験にて163℃×5時間試験した後、さらに米国SHRPが提案する加圧促進劣化試験にて100℃×20時間×空気圧2.07MPaの条件下で劣化させ、針入度25、軟化点61℃、伸度5cmの劣化アスファルトを得た。
この劣化アスファルトに、目標針入度70±1となるように各再生添加剤組成物を添加し、加熱混合し再生した。得られた再生アスファルトの針入度、軟化点および伸度を測定し、再生添加剤組成物による再生効果を確認した。その結果を表4に示す。
実施例1〜3の再生後のアスファルトの性状は、いずれも表5に示す日本道路協会の定める道路舗装用ストレートアスファルトの品質規格を満足するものであった。なお、表4に記載していないが、引火点(COC)、トルエン可溶分、蒸発試験後の針入度比も日本道路協会の定める品質規格を満足するものであった。
比較例1に使用した再生添加剤組成物5及び比較例2に使用した再生添加剤組成物6は、ガスクロ蒸留による5容量%留出温度が低く、再生アスファルトの伸度の回復が悪く、日本道路協会の定める品質規格を満足しない。
比較例3に使用した再生添加剤組成物1は、40℃における動粘度が1500mm/sを超えるため、再生効果は認められるが、再生添加剤組成物の流動性が低く、ハンドリング性が極度に悪い。
Figure 2013155345
Figure 2013155345

Claims (4)

  1. 2種以上の鉱油を配合して製造される、多環芳香族炭化水素(PCA)含有量が3質量%未満、40℃における動粘度が900〜1500mm/s、ガスクロ蒸留による5容量%留出温度が350℃以上、引火点が260℃以上、および芳香族分(%CA)が10〜25%であることを特徴とするアスファルト再生添加剤組成物。
  2. 請求項1に記載の2種以上の鉱油が、(A)減圧蒸留残油を極性溶剤で抽出し多環芳香族炭化水素含有量が3質量%未満に調整したエキストラクトおよび(B)潤滑油基油であり、(A)を50〜90質量%、(B)を10〜50質量%配合してなることを特徴とする請求項1記載のアスファルト再生添加剤組成物。
  3. 請求項1または2に記載のアスファルト再生添加剤組成物を、劣化アスファルト100重量部に対して4〜30重量部の割合で配合してなることを特徴とする再生アスファルト舗装材。
  4. (A)減圧蒸留残油を極性溶剤で抽出し多環芳香族炭化水素含有量が3質量%未満に調整したエキストラクトを50〜90質量%および(B)潤滑油基油を10〜50質量%配合することにより、多環芳香族炭化水素(PCA)含有量が3質量%未満、40℃における動粘度が900〜1500mm/s、ガスクロ蒸留による5容量%留出温度が350℃以上、引火点が260℃以上、および芳香族分(%CA)が10〜25%であるアスファルト再生添加剤組成物を得ることを特徴とするアスファルト再生添加剤組成物の製造方法。
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