JP2013154425A - 切断用ブレード - Google Patents

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Abstract

【課題】切断抵抗を低減させ、切粉の排出性を高めることでチッピング等の発生を抑制でき、これにより切断速度を高めることができ、かつ、高品位な切断加工を安定して維持できる切断用ブレードを提供すること。
【解決手段】円形薄板状のブレード本体1を有する切断用ブレード10であって、前記ブレード本体1は、ボンド相2に砥粒3及びフィラー4が分散された基層11と、前記基層11に、前記ブレード本体1の厚さ方向の外側から積層される被覆層12と、を備え、前記基層11のフィラー4は、仮想四面体の中心から各頂点に向かって針状部が四方に延びた3次元形状体を少なくとも含み、前記基層11のボンド相2には、気孔6が分散されており、前記被覆層12には、気孔6が形成されていないことを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えば酸化アルミニウム(アルミナ)や石英、水晶等の硬脆材料の精密切断加工に使用される切断用ブレードに関する。
従来、半導体製品などに用いられる酸化アルミニウムや石英、水晶等の硬脆材料(被切断材)に溝加工を施したり、切断することによって個片化したりする加工(以下、これらの加工を総じて切断又は切断加工と言う)には、高精度が要求されており、このような切断加工には、円形薄板状のブレード本体を有する切断用ブレードが使用されている。ブレード本体のボンド相には、ダイヤモンドやcBN(立方晶窒化ホウ素)からなる砥粒が分散されている(例えば、下記特許文献1〜3を参照)。
とりわけ、被切断材として、チッピングやクラック、角欠け等(以下、チッピング等と省略)が生じやすい前記硬脆材料を精密切断加工する場合には、被切断材に及ぼされる加工負荷の衝撃を緩和するため、ボンド相が弾性のある樹脂結合剤相からなるレジンボンド砥石を用いて、チッピング等を抑制している(例えば、下記特許文献3を参照)。
特開2008−49412号公報 特開2003−300166号公報 特開平9−117863号公報
ところで、上記特許文献3の切断用ブレードにおいては、被切断材の加工品位を確保できるが、その一方で、より切断速度を高めることに改善の余地があった。切断速度を高めるためには、例えば、ブレード本体のボンド相に気孔を分散させることが考えられる。このように気孔が分散されたポーラス状(多孔質状)のブレード本体においては、被切断材と、被切断材に切り込む該ブレード本体の外周端縁(切れ刃)との切断抵抗を低減でき、切粉(切断により生じる切屑)の排出性も高められるため、チッピング等が抑制されて、切断速度を高めることができるのである。
しかしながら、ボンド相が樹脂結合剤相等からなる比較的軟らかいブレード本体においては、該ブレード本体の切れ刃が早期に摩耗して刃痩せが生じやすい。すなわち、切断加工によって、ブレード本体の切れ刃が径方向外側に向かうに従い漸次薄肉となる現象が早期に生じやすくなる。このような刃痩せが生じると、チッピング等が生じやすくなり、加工品位を安定して維持することが難しい。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、切断抵抗を低減させ、切粉の排出性を高めることでチッピング等の発生を抑制でき、これにより切断速度を高めることができ、かつ、高品位な切断加工を安定して維持できる切断用ブレードを提供することを目的としている。
このような課題を解決して、前記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提案している。
すなわち、本発明は、円形薄板状のブレード本体を有する切断用ブレードであって、前記ブレード本体は、ボンド相に砥粒及びフィラーが分散された基層と、前記基層に、前記ブレード本体の厚さ方向の外側から積層される被覆層と、を備え、前記基層のフィラーは、仮想四面体の中心から各頂点に向かって針状部が四方に延びた3次元形状体を少なくとも含み、前記基層のボンド相には、気孔が分散されており、前記被覆層には、気孔が形成されていないことを特徴としている。
本発明の切断用ブレードによれば、ブレード本体の基層には、フィラーとして、四面体(仮想四面体)の中心から各頂点に向かって針状部が四方に延びた、いわゆるテトラポッド(登録商標)に近似した形状とされた3次元形状体が少なくとも含まれ、該3次元形状体は、方向性がなくどの方向から見ても全体の長さや幅は変わらないようになっている。
このため、このようなフィラーが添加された基層のボンド相は、異方性(ここで言う異方性とは、例えば従来の針状又は繊維状のフィラーが製造時の成形等により所定方向に配列されるような状態を差す)が緩和されることとなり、どの方向に対しても略同一の耐摩耗性を確保でき、結果的に耐摩耗性に優れるものとなる。また、成型後のボンド相においては、特定方向への収縮率が高くなるといった事態を回避でき、製品としての寸法精度の向上が図れる。これに伴い、切断性能が向上するとともに、被切断材の加工品位が高められる。
また、基層のボンド相に気孔が分散配置されていることにより、被切断材と、該被切断材に切り込むブレード本体の外周端縁(切れ刃)のうち特に外周面との切断抵抗を低減でき、さらに、切粉の排出性をも高めることができる。よって、切断した被切断材におけるチッピング等の発生を抑制できる。
そして、基層のボンド相に3次元形状体であるフィラーと、気孔とが分散されていることによって、下記の格別顕著な効果が得られる。
すなわち、切断用ブレードの製造時に、例えばスラリー状とされたボンド相素材内を浮力などにより意図せず気孔が移動するようなことが3次元形状体により規制されて、製造された切断用ブレードにおいては、これら気孔が、ボンド相に偏析するようなことが防止されるとともに、略均一に分散配置される。これにより、上述した切断抵抗を低減する効果が、ブレード本体の切れ刃において均一に得られることになり、切断加工がより高精度に安定して行える。
また、ブレード本体の被覆層には、気孔が形成されていないので、該被覆層を基層に比べて容易に高硬度に形成でき、該ブレード本体の切れ刃における側面摩耗を抑制できる。すなわち、ブレード本体の側面における耐摩耗性が高められるため、刃痩せを効果的に防止でき、これによりチッピング等が長期に亘り抑制されて、加工品位を安定して維持できるのである。
従って、本発明の切断用ブレードによれば、切断抵抗を低減でき、切粉の排出性を高めることができるとともに、チッピング等の発生を抑制でき、これにより切断速度を高めることができ、かつ、安定して高品位な切断加工を維持できる。
また、本発明の切断用ブレードにおいて、前記気孔は、内部に気孔を有する中空ビーズ体が前記ボンド相に分散されて形成されていることとしてもよい。
この場合、基層において、中空ビーズ体がボンド相内を移動することが3次元形状体によって規制されるとともに、該中空ビーズ体の気孔が、ボンド相に略均一に分散配置されて、上述した効果が簡単かつ確実に得られることになる。
また、本発明の切断用ブレードにおいて、前記被覆層は、前記基層よりも硬度が高いこととしてもよい。
この場合、上述した刃痩せを防止する効果が簡単かつ確実に得られる。
また、本発明の切断用ブレードにおいて、前記被覆層の厚さが、2〜20μmの範囲内であることとしてもよい。
この場合、上述した被覆層による刃痩せ防止効果が、より顕著となる。
具体的に、被覆層の厚さが2μm未満である場合、上述したブレード本体の側面摩耗を抑制する効果が得られにくくなる可能性がある。また、被覆層の厚さが20μmを超える場合、基層に気孔を分散した効果(切断抵抗の低減)が得られにくくなるとともに、チッピング等が抑制されにくくなる可能性がある。
また、本発明の切断用ブレードにおいて、前記気孔の、前記基層に占める体積比率が、10〜70%であることとしてもよい。
この場合、工具寿命を確保しつつも、切断抵抗を低減させ、切粉の排出性を高める効果がより顕著となる。
具体的に、基層に占める気孔の体積比率が10%未満である場合、被切断材と、該被切断材に切り込むブレード本体の切れ刃のうち基層の露出部分(外周面におけるブレード厚さ方向の中央)との接触面積が大きくなり、上述した効果が得られにくくなる可能性がある。
また、基層に占める気孔の体積比率が70%を超える場合、切断時のブレード本体の摩耗量が大きくなり、工具寿命が短くなる可能性がある。
従って、気孔の、基層に占める体積比率は、10〜70%であることが好ましい。
また、本発明の切断用ブレードにおいて、前記フィラーの、前記基層に占める体積比率が、10〜40%であることとしてもよい。
この場合、切断用ブレードの製造時におけるスラリー(基層素材)のシート成形性を確保しつつも、フィラーの3次元形状体による、ボンド相内を気孔が移動することを規制する作用効果が、より顕著となる。
具体的に、基層に占めるフィラーの体積比率が10%未満である場合、該フィラーの3次元形状体によって気孔の移動を規制する効果が得られにくくなるとともに、ボンド相に気孔が均一に分散されにくくなる可能性がある。
また、基層に占めるフィラーの体積比率が40%を超える場合、製造時に作製されるスラリーの粘度が高くなり、シート成形しにくくなる可能性がある。
従って、フィラーの、基層に占める体積比率は、10〜40%であることが好ましい。
また、基層に占めるフィラーの体積比率が上述の範囲内とされることで、該フィラーの3次元形状体が有する機能、つまり異方性を緩和する機能を十分発揮できるとともに該機能が過剰となるようなことも防止され、もって、耐摩耗性並びに切断性能のさらなる向上が図れるとともに、チッピング等の発生も確実に抑えることができる。
本発明の切断用ブレードによれば、切断抵抗を低減でき、切粉の排出性を高めることができるとともに、チッピング等の発生を抑制でき、これにより切断速度を高めることができ、かつ、高品位な切断加工を安定して維持できる。
本発明の一実施形態に係る切断用ブレードを示す側面図である。 図1の切断用ブレードのブレード本体における外周端縁(切れ刃)を拡大して示す断面図である。 図1の切断用ブレードの基層に用いられる酸化亜鉛の結晶構造体の各種形状を説明する斜視図である。
以下、本発明の一実施形態に係る切断用ブレード10について、図面を参照して説明する。
本実施形態の切断用ブレード10は、半導体デバイス(電子材料部品)に用いられる例えば酸化アルミニウム(Al)、炭化珪素(SiC)、石英、水晶等の硬脆材料を被切断材とした精密切断加工に使用されるものである。具体的に、この切断用ブレード10は、例えば発振子等、強ピッチで溝加工を必要とされる分野や、切断することによって個片化する製法をとる電子材料製造分野に適している。
図1に示されるように、切断用ブレード10は、軸線Oを中心とした円形薄板状をなし、厚さ0.05〜0.5mm程度とされたブレード本体1を有している。また、ブレード本体1の中央部には、このブレード本体1の軸線Oを中心とした円形をなし、該ブレード本体1を厚さ方向(図2における左右方向)に貫通する取付孔8が形成されており、このためブレード本体1は、厳密には円環薄板状を呈している。
特に図示しないが、切断用ブレード10は、ブレード本体1がフランジを介して切断装置の主軸に取り付けられて、軸線O回りに回転されつつ該軸線Oに垂直な方向に送り出されることにより、該ブレード本体1においてフランジより径方向外側に突出された外周端縁(切れ刃)で被切断材を切断する。
図2に示されるように、ブレード本体1の切れ刃は、該ブレード本体1の厚さと等しい極小さな幅の外周面1Aと、該ブレード本体1の軸線O方向を向く両側面1Bにおける外周縁部と、外周面1A及び側面1Bの交差稜線部分であるエッジ部とによって形成されている。
そして、ブレード本体1は、ボンド相2に砥粒3、フィラー4及び粉末状のフィラー5が分散された基層11と、該基層11に、ブレード本体1の厚さ方向の外側から積層される被覆層12と、を備えている。
基層11において、ボンド相2は、フェノール樹脂やポリイミド樹脂等の合成樹脂を主成分とした樹脂結合剤相(レジンボンド)である。
砥粒3は、ダイヤモンド砥粒及びcBN砥粒の少なくともいずれかからなる。基層11のボンド相2において、複数の砥粒3同士は、互いの間隔が均一となるように分散されている。
フィラー4は、仮想四面体の中心から各頂点に向かって針状部が四方に延びた3次元形状体を少なくとも含んでいる。フィラー4は、金属酸化物の結晶構造体からなり、図3(a)〜(d)に示されるように、種々の形状のものが含まれる。本実施形態のフィラー4は、酸化亜鉛の結晶構造体である。
図3(a)に示されるフィラー4は、仮想の正四面体あるいは単なる四面体の中心から各頂点に向かって針状部4aaが四方に延びた3次元結晶構造のフィラー(3次元形状体)4aである。図3(b)に示されるフィラー4は、前記3次元結晶構造のフィラー4aにおいて、4本ある針状部4aaのうちの1本が形成されていない(根元から折れた)形状のフィラー4bである。図3(c)に示されるフィラー4は、前記3次元結晶構造のフィラー4aにおいて、4本ある針状部4aaのうちの2本が形成されていない形状のフィラー4cである。図3(d)に示されるフィラー4は、板状に形成されたフィラー4dである。
フィラー4には、上述したもの以外に、前記3次元結晶構造のフィラー4aにおける針状部4aa(またはその先端部分)が折れてなる、単なる針状のフィラーも含まれる。
前記仮想の正四面体あるいは単なる四面体の中心から各頂点に向かって針状部4aaが四方に延びた3次元結晶構造のフィラー4aは、亜鉛を所定雰囲気中で酸化熱処理することで得られる単結晶体である。また、このフィラー4aは、針状部4aaの平均繊維長が10μm、比重が5.78、かさ比重が0.1、融点が2000℃、昇華点が1720℃、熱膨張係数が3.18×10−6℃の性質を有する。
また、前記3次元結晶構造のフィラー4aは、針状部4aaの長さが0.1μm〜100μmの範囲とされている。
また、前記酸化亜鉛の結晶構造体からなるフィラー4のうち、前記3次元結晶構造のフィラー4aと酸化亜鉛の結晶構造体からなる他の形状のフィラー(4b、4c、4d)との体積比は、10:90〜90:10の範囲に設定されている。
そして、金属酸化物の結晶構造体からなるフィラー4の、基層11に占める体積比率は、10〜40%である。
また、粉末状のフィラー5は、酸化亜鉛の結晶構造のフィラー4よりも硬度が高い例えばWCからなる。粉末状のフィラー5は、平均粒径が0.1〜5μm程度であり、モース硬度がおおよそ8であって、モース硬度が5〜6程度である前記3次元結晶構造のフィラー4aに比べて高い硬度となっている。
金属酸化物の結晶構造体からなるフィラー4同士、及び、粉末状のフィラー5同士は、ボンド相2にそれぞれ略均一に分散されている。
図2において、基層11のボンド相2には、気孔6が分散されている。
気孔6は、内部に気孔を有する中空ビーズ体7がボンド相2に分散されて形成されている。このような中空ビーズ体7としては、内部に空隙が形成された公知のガラスビーズ等を用いることができる。これら気孔6(中空ビーズ体7)同士は、ボンド相2に略均一に分散されている。
そして、気孔6の、基層11に占める体積比率は、10〜70%である。
被覆層12は、基層11をブレード本体1の厚さ方向の両外側から挟むように、一対設けられている。被覆層12は、例えば、Niなどの無電解めっき、ガラスコーティング、又は基層11のボンド相2を構成する樹脂材料と同一の材料あるいは前記樹脂材料と同等以上の硬度を有する樹脂材料等により形成されている。
そして、被覆層12には、気孔が形成されておらず、また被覆層12は、基層11よりも硬度が高くされている。本実施形態では、被覆層12の厚さは、2〜20μmの範囲内とされている。
図2に示される例では、被覆層12にも砥粒3が分散されている。被覆層12が、例えば樹脂材料等からなる場合には、本実施形態のように砥粒3が分散されていることが好ましい。一方、被覆層12が、例えば金属めっきやガラスコーティング等からなる場合には、砥粒3が分散されていなくても構わない。
被覆層12においても、砥粒3同士は略均一に分散されている。
このように構成された切断用ブレード10は、取付孔8に切断装置の主軸が挿入された上で、両側面1Bの内周部が厚さ方向の両側からフランジによって挟み込まれることにより、この主軸にブレード本体1が同軸に固定されて軸線Oを中心に回転させられ、フランジから径方向外側に突出された外周端縁(切れ刃)が被切断物に切り込まれて、該被切断物を切断する。尚、切断時には、被切断物の切断部位に向けてクーラントが例えばミスト状に供給される。
次に、上述した切断用ブレード10の製造方法について説明する。
[スラリー形成工程]
まず、基層11となるスラリーを作製する。
例えばフェノール樹脂(ボンド相2)素材を所定量秤量し、IPA溶媒を10ml加えてフェノール樹脂素材を溶解させる。次に、溶解させた樹脂溶液に、上述した砥粒3、酸化亜鉛の結晶構造体からなるフィラー4、WCからなる粉末状のフィラー5、及び中空ガラスビーズからなり、内部に気孔を有する中空ビーズ体7を添加して混ぜ合わせることにより、スラリーを形成する。ここで、上記フィラー4には、仮想四面体の中心から各頂点に向かって針状部4aaが四方に延びた3次元結晶構造のフィラー(3次元形状体)4aが少なくとも含まれる。尚、上記中空ビーズ体7としては、例えば、製品名:グラスバブルズS60HS(住友スリーエム株式会社)を用いることができる。
また、上記樹脂溶液に、シランカップリング剤を混合してもよい。
[成形工程]
次いで、上記スラリーを、ドクターブレード法により、例えば厚さ0.3mmのシート状に成形する。
このシートを乾燥させた後、該シートから直径70mmの円板状ブレードをくり抜くことにより、基層11素材を形成する。
[圧縮工程]
次いで、上記基層11素材を、ホットプレスにて圧縮成型する。成型条件は、例えば、熱板200℃、180℃雰囲気で30分間、圧力10tonである。
[研削工程]
こうして基層11素材を圧縮成型したものを、所定サイズとなるように外周部と内周部を切断あるいは研削加工する。
[被覆層形成工程]
本実施形態では、被覆層12を形成する工程として、無電解めっきを用いている。
具体的に、この被覆層形成工程は、表面洗浄工程と、エッチング工程と、キャタリスト工程と、めっき工程とを備えている。
表面洗浄工程では、基層11素材の表面に付着している油脂等を除去する。この洗浄条件としては、例えば、界面活性剤1g/L、98%硫酸20%、温度50℃、時間10分である。
エッチング工程では、基層11素材の表面を化学的に粗化する。このエッチング条件としては、例えば、三酸化クロム400g/L、98%硫酸400g/L、三価クロム10g/L、温度70℃、処理時間10分である。
キャタリスト工程では、基層11素材の表面に、無電解めっきの核となる触媒金属を吸着させる。このキャタリスト条件としては、例えば、商品名:ブラウンシューマーI(登録商標)(日本カニゼン株式会社製)、温度30℃、時間3分である。
めっき工程では、基層11素材の表面に、無電解めっきを形成する。このめっき条件としては、例えば、無電解銅めっき30℃・15分、無電解Niめっき40℃・10分である。
また、被覆層12をガラスコーティングにより形成する場合は、上記被覆層形成工程を、公知のコーティング工程等とすればよい。
また、被覆層12を樹脂材料で形成する場合は、上述のスラリー形成工程及び成形工程にて、樹脂溶液に砥粒3を添加して混ぜ合わせたスラリーを別途用意し、該スラリーをシート状に成形してなる被覆層12素材を、上記基層11素材に積層させて、圧縮工程で圧縮成型すればよい。
このようにして、所望形状の切断用ブレード10を得ることができる。
尚、上述した各工程における材料の種類や名称、成形寸法、各種条件等は、本実施形態に限定されるものではない。
以上説明した本実施形態の切断用ブレード10によれば、ブレード本体1の基層11には、フィラー4として、四面体(仮想四面体)の中心から各頂点に向かって針状部4aaが四方に延びた、いわゆるテトラポッド(登録商標)に近似した形状とされた3次元結晶構造のフィラー(3次元形状体)4aが少なくとも含まれ、該フィラー4aは、方向性がなくどの方向から見ても全体の長さや幅は変わらないようになっている。
このため、このようなフィラー4aが添加された基層11のボンド相2は、異方性(ここで言う異方性とは、例えば従来の針状又は繊維状のフィラーが製造時の成形等により所定方向に配列されるような状態を差す)が緩和されることとなり、どの方向に対しても略同一の耐摩耗性を確保でき、結果的に耐摩耗性に優れるものとなる。また、成型後のボンド相2においては、特定方向への収縮率が高くなるといった事態を回避でき、切断用ブレード10の製品としての寸法精度の向上が図れる。これに伴い、切断性能が向上するとともに、切断されたチップ(被切断材)の加工品位が高められる。
また、基層11のボンド相2に気孔6が分散配置されていることにより、被切断材と、該被切断材に切り込むブレード本体1の外周端縁(切れ刃)のうち特に外周面1Aとの切断抵抗を低減でき、さらに、切粉の排出性をも高めることができる。よって、切断した被切断材におけるチッピング等の発生を抑制できる。
そして、基層11のボンド相2に3次元形状体であるフィラー4aと、気孔6とが分散されていることによって、下記の格別顕著な効果が得られる。
すなわち、切断用ブレード10の製造時に、例えばスラリー状とされたボンド相2素材内を浮力などにより意図せず気孔6(つまり中空ビーズ体7)が移動するようなことが3次元形状体であるフィラー4aにより規制されて、製造された切断用ブレード10においては、これら気孔6が、ボンド相2に偏析するようなことが防止されるとともに、略均一に分散配置される。これにより、上述した切断抵抗を低減する効果が、ブレード本体1の切れ刃において均一に得られることになり、切断加工がより高精度に安定して行える。
また、ブレード本体1の被覆層12には、気孔6が形成されていないので、該被覆層12を基層11に比べて容易に高硬度に形成でき、該ブレード本体1の切れ刃における側面1B摩耗を抑制できる。すなわち、ブレード本体1の側面1Bにおける耐摩耗性が高められるため、刃痩せを効果的に防止でき、これによりチッピング等が長期に亘り抑制されて、加工品位を安定して維持できるのである。
従って、本実施形態の切断用ブレード10によれば、切断抵抗を低減でき、切粉の排出性を高めることができるとともに、チッピング等の発生を抑制でき、これにより切断速度を高めることができ、かつ、安定して高品位な切断加工を維持できる。
また、本実施形態の気孔6は、内部に気孔を有する中空ビーズ体7がボンド相2に分散されて形成されているので、基層11において、該中空ビーズ体7がボンド相2内を移動することが3次元形状体であるフィラー4aによって規制されることで、該中空ビーズ体7の気孔6が、ボンド相2に略均一に分散配置されて、上述した効果が簡単かつ確実に得られることになる。
また、被覆層12は、基層11よりも硬度が高いので、上述した刃痩せを防止する効果が簡単かつ確実に得られる。
また、被覆層12の厚さが、2〜20μmの範囲内であるので、上述した被覆層12による刃痩せ防止効果が、より顕著となる。
具体的に、被覆層12の厚さが2μm未満である場合、上述したブレード本体1の側面1B摩耗を抑制する効果が得られにくくなる可能性がある。また、被覆層12の厚さが20μmを超える場合、基層11に気孔6を分散した効果(切断抵抗の低減)が得られにくくなるとともに、チッピング等が抑制されにくくなる可能性がある。
また、気孔6の、基層11に占める体積比率が、10〜70%であるので、工具寿命を確保しつつも、切断抵抗を低減させ、切粉の排出性を高める効果がより顕著となる。
具体的に、基層11に占める気孔6の体積比率が10%未満である場合、被切断材と、該被切断材に切り込むブレード本体1の切れ刃のうち基層11の露出部分(外周面1Aにおけるブレード厚さ方向の中央)との接触面積が大きくなり、上述した効果が得られにくくなる可能性がある。
また、基層11に占める気孔6の体積比率が70%を超える場合、切断時のブレード本体1の摩耗量が大きくなり、工具寿命が短くなる可能性がある。
従って、気孔6の、基層11に占める体積比率は、10〜70%であることが好ましい。
また、金属酸化物の結晶構造体からなるフィラー4の、基層11に占める体積比率が、10〜40%であるので、切断用ブレード10の製造時におけるスラリー(基層11素材)のシート成形性を確保しつつも、該フィラー4の3次元形状体4aによる、ボンド相2内を気孔6が移動することを規制する作用効果が、より顕著となる。
具体的に、基層11に占めるフィラー4の体積比率が10%未満である場合、該フィラー4の3次元形状体4aによって気孔6の移動を規制する効果が得られにくくなるとともに、ボンド相2に気孔6が均一に分散されにくくなる可能性がある。
また、基層11に占めるフィラー4の体積比率が40%を超える場合、製造時に作製されるスラリーの粘度が高くなり、シート成形しにくくなる可能性がある。
従って、フィラー4の、基層11に占める体積比率は、10〜40%であることが好ましい。
また、基層11に占めるフィラー4の体積比率が上述の範囲内とされることで、金属酸化物の結晶構造体のうち3次元結晶構造のフィラー4aが有する機能、つまり異方性を緩和する機能を十分発揮できるとともに該機能が過剰となるようなことも防止され、もって、耐摩耗性並びに切断性能のさらなる向上が図れるとともに、チッピング等の発生も確実に抑えることができる。
また、本実施形態では、ボンド相2に分散されるフィラーとして、酸化亜鉛の結晶構造のフィラー4の他に、この結晶構造のフィラーよりも硬度が高い粉末状のフィラー5も用いている。このような切断用ブレード10では、樹脂結合剤相であるボンド相2が適宜摩耗することによって常に新たな砥粒3が露出し、自生発刃作用が促されるので、長期間にわたって良好な切断が可能になる。
尚、ボンド相2に、酸化亜鉛の結晶構造のフィラー4のみで比較的硬度が高いWCからなる粉末状のフィラー5を有さない場合には、ボンド相2の摩耗が必要以上に進んでしまい、切断用ブレード10としての寿命が短くなってしまう可能性がある。
本実施形態では、フィラーとして、酸化亜鉛の結晶構造フィラー4の他に該結晶構造のフィラー4よりも硬度が高いWC粉末状のフィラー5を用いているので、ボンド相2の摩耗が進むのを適宜抑えることができ、これによって、前述したように切断性能の向上並びにチッピング等の発生を抑制する他、長寿命化を図ることもできる。
また、前記3次元結晶構造のフィラー4aは、針状部4aaの長さが0.1μm〜100μmの範囲とされている。これにより、このフィラーの特有の効果である異方性を緩和する効果を十分発揮することができる。
尚、針状部4aaの長さが0.1μm未満であると、フィラーとしての大きさを確保することができず、該フィラーを添加する際の効果である、機械的強度を補う効果が得られにくくなる。また、針状部4aaの長さが100μmを超えると、針状部4aa自体が損傷しやすくなり、例えばボンド相2に添加する際あるいは成型時において、針状部4aaが折れたりあるいは曲がったりするおそれがあり、3次元結晶構造の利点が得られにくくなる。
また、前記3次元結晶構造のフィラー4aは、金属酸化物の結晶構造体からなっている。このような金属酸化物の結晶構造体であると、前記3次元結晶構造のフィラー4aを容易に得ることができる。例えば、前述したように、亜鉛を所定雰囲気中で酸化熱処理することで、仮想四面体の中心から各頂点に向かって針状部4aaが四方に延びた3次元結晶構造のフィラー4aを容易に得ることができる。
ここで、金属酸化物の結晶構造体のフィラー4aは、損傷されやすいものが多く、例えば針状部4aaが折れるなどして、その全体形状が変わる場合がある。しかしながら、本実施形態では、3次元結晶構造のフィラー4aと金属酸化物の結晶構造体からなる他の形状のフィラーとの体積比が10:90〜90:10の範囲に設定されており、この範囲内であれば、3次元結晶構造のフィラー4aの特徴である異方性を緩和する機能を十分発揮できる。
また、ボンド相2中にWCの微細な粉末状のフィラー5を分散配置させているが、これらの微細な粉末状のフィラー5は、通常、ボンド相2中で局所的に偏在する傾向となる。しかしながら、本実施形態では、ボンド相2中にシランカップリング剤を混入しており、このシランカップリング剤がそれら微細な粉末状のフィラー5とボンド相2との間に介在されることとなり、これにより微細な粉末状のフィラー5の局所的な偏在が解消され、それら微細な粉末状のフィラー5をボンド相2中で均一に分散配置させることができる。
また、前記3次元結晶構造のフィラー4aの表面はシランカップリング剤で予めコーティング処理されていることが好ましい。これは以下の理由からである。
3次元結晶構造のフィラー4aの表面に微細な凹凸が生じており、この凹凸のうち凹所の底部にはボンド相2が進入しにくい。しかしながら、3次元結晶構造のフィラー4aの表面がシランカップリング剤で予めコーティンされていると、3次元結晶構造のフィラー4aの表面の濡れ性が改善されて、ボンド相2と十分なじむこととなり、このため、3次元結晶構造のフィラー4aの表面の凹所の底部にまで、ボンド相2が進入する。この結果、ボンド相2の3次元結晶構造のフィラー4aに対する保持力が高まり、3次元結晶構造のフィラー4aがボンド相2からむやみに脱落するのを回避できる。
尚、3次元結晶構造のフィラー4aの表面をシランカップリング剤で予めコーティング処理する方法としては、公知の乾式処理法やスラリー法が採用される。
尚、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、前述の実施形態では、ブレード本体1の基層11として、砥粒3、フィラー4、5及び気孔6がボンド相2に分散されたものが1層設けられているとしたが、このような基層11が複数積層されていてもよい。
また、被覆層12が、基層11をブレード厚さ方向の両外側から覆うように一対設けられているとしたが、基層11の両外側のうち一方のみに被覆層12が設けられていてもよい。ただし、本実施形態のように、基層11の両外側に被覆層12がそれぞれ設けられることにより、ブレード本体1の切断性能が安定し、変形や反りも抑制されることから、好ましい。
また、前述の実施形態は、ボンド相2としてフェノール樹脂よりなる樹脂結合剤相を例に挙げて説明したが、これに限られるものではなく、フェノール樹脂以外の樹脂材料を主成分とする樹脂結合剤相や、セラミックス質の結合剤相を用いたビトリファイドボンドであっても本発明を適用可能である。
また、ボンド相2に添加されるフィラーとしては、必ずしも、酸化亜鉛の結晶構造体からなるフィラー4に限られることなく、酸化亜鉛以外の金属酸化物の結晶構造体を添加してもよい。また、金属酸化物の結晶構造体以外のフィラーとしても、WCからなる粉末状のフィラー5に限られることなく、例えばTiやTiN、もしくはカーボン等からなる導電性を持つ粉状体や、更にウィスカーあるいはグラスファイバ等を加えてもよい。さらに、フィラーに、粉末状のフィラー5は含まれなくても構わない。
また、前述の実施形態では、切断用ブレード10が、被切断材として例えば酸化アルミニウム(Al)、炭化珪素(SiC)、石英、水晶等の硬脆材料の切断に使用されると説明したが、それ以外の電子部品材料からなる被切断材であってもよい。
以下、本発明を実施例により具体的に説明する。ただし本発明はこの実施例に限定されるものではない。
この実施例では、ブレード本体1の被覆層12の厚さと、チッピング量及び角欠けとの関係について、確認を行った。
具体的には、上述の実施形態の製造方法により切断用ブレードを複数作製し、これら切断用ブレードのうち、基層11のボンド相2に気孔6を有するものと、有しないものとを作製し、上記ボンド相2に気孔6を有しないものを比較例1とした。また、ボンド相2に気孔6を有するもののうち、基層11に被覆層12が積層されていないものを比較例2とした(尚、比較例1にも被覆層12は形成していない)。そして、上述した実施形態に準ずる切断用ブレード10、すなわちブレード本体1の基層11に気孔6が分散され、かつ、該基層11に被覆層12が積層されたものを作製し、被覆層12の厚さを、1μm、2μm、5μm、10μm、15μm、20μm、30μmとして、この順に実施例1〜7とした。尚、基層11の組成(気孔6分を含めない体積比率)としては、砥粒3を25%、ZnO(フィラー4)を7.5%、WC(フィラー5)を18.75%とし、残部を、基層11に占める気孔6の割合(気孔率)が40%となるように設定された中空ビーズ体7及びフェノール系樹脂(ボンド相2)とした。また、ボンド相2に分散される砥粒3の集中度は、100とした。また、被覆層12は、上述の実施形態に準じて、無電解めっきにより形成した。
また切断条件については、使用ダイサー:A−WD10A(株式会社東京精密製)、使用ワーク(被切断材):アルミナ96%、スピンドル(主軸)回転数:21000min−1、送り速度:5mm/s、冷却水:周方向1.21L/min・両側面0.81L/minとした。そして、切断して得られたチップにおける最大チッピング量と角欠けの有無について確認した。尚、上記最大チッピング量とは、切断加工によって、チップ内へ向けて意図せずカーフ端面から切り欠かれたチッピングのうち、最も大きいものの切り欠き量(深さ)を差し、上記角欠けの有無とは、矩形状に切り欠かれたチップにおける四隅のいずれか1つ以上に、折損(欠け)が有るか否かを差す。結果を表1に示す。
Figure 2013154425
表1に示されるように、ブレード本体1の基層11に被覆層12が積層された実施例1〜7は、最大チッピング量がすべて43μm以下となり、そのうち実施例1〜6については、角欠けも確認されなかった。なかでも、被覆層12の厚さが2〜20μmとされた実施例2〜6では、最大チッピング量が31μm以下となり、チッピング等を抑制する効果がより顕著となることが確認された。
一方、比較例1、2では、最大チッピング量が大きくなり、角欠けも確認された。なかでも、基層11に気孔6を有しない比較例1では、最大チッピング量が最大となっていた。
1 ブレード本体
2 ボンド相
3 砥粒
4 フィラー
4a 3次元結晶構造のフィラー(3次元形状体)
4aa 針状部
6 気孔
7 中空ビーズ体
10 切断用ブレード
11 基層
12 被覆層

Claims (6)

  1. 円形薄板状のブレード本体を有する切断用ブレードであって、
    前記ブレード本体は、
    ボンド相に砥粒及びフィラーが分散された基層と、
    前記基層に、前記ブレード本体の厚さ方向の外側から積層される被覆層と、を備え、
    前記基層のフィラーは、仮想四面体の中心から各頂点に向かって針状部が四方に延びた3次元形状体を少なくとも含み、
    前記基層のボンド相には、気孔が分散されており、
    前記被覆層には、気孔が形成されていないことを特徴とする切断用ブレード。
  2. 請求項1に記載の切断用ブレードであって、
    前記気孔は、内部に気孔を有する中空ビーズ体が前記ボンド相に分散されて形成されていることを特徴とする切断用ブレード。
  3. 請求項1又は2に記載の切断用ブレードであって、
    前記被覆層は、前記基層よりも硬度が高いことを特徴とする切断用ブレード。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の切断用ブレードであって、
    前記被覆層の厚さが、2〜20μmの範囲内であることを特徴とする切断用ブレード。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の切断用ブレードであって、
    前記気孔の、前記基層に占める体積比率が、10〜70%であることを特徴とする切断用ブレード。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の切断用ブレードであって、
    前記フィラーの、前記基層に占める体積比率が、10〜40%であることを特徴とする切断用ブレード。
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