JP2013152655A - プラント又は設備の異常診断方法及びヘルスマネージメント方法 - Google Patents

プラント又は設備の異常診断方法及びヘルスマネージメント方法 Download PDF

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Abstract

【課題】プラント又は設備の稼働率を維持・向上するため、センサデータ、稼働情報、イベント情報、設備負荷、作業報告書などから、異常度の進展を推測して、プラント又は設備の健康状態を把握し、稼働継続可能時間を推定する方法を提供する。
【解決手段】(1)非線形回帰手法であるガウシアンプロセスを用いた異常測度1の予測、(2)k−NNと言った認識手法を時系列データ7に適用した異常測度の予測、(3)時系列データ7を対象にダイナミクスをモデリングし状態空間モデルを得、粒子フィルタによる異常測度1の予測、(4)異常測度からRULの予測、(5)異常測度を対象に、これに稼働情報、イベント情報、設備負荷も併せて対象とし、ダイナミクスをモデリングし状態空間モデルを得、粒子フィルタによる稼働継続可能時間の予測などからなる高精度異常度予測、及び稼働継続可能時間予測方法を提供する。
【選択図】図18

Description

本発明は、プラント又は設備の健康状態を把握し、稼働継続可能時間を診断する、プラント又は設備の異常診断方法及びヘルスマネージメント方法に関し、プラント又は設備に付加したセンサからのデータ、プラント又は設備の稼働情報、プラント又は設備の操作などを表すイベント情報、エンジン負荷などの設備負荷、過去の故障に関する作業報告書などから、プラント又は設備の異常度の進展を推測し、稼働継続可能時間を評価するものである。
建設機械、医療機器、風力・太陽光や火力などの発電設備、水処理、プラント等の設備において、設備異常による稼働率低下を未然に防止するため、定期保守が重要であるが、定期保守を実施していても、故障により設備ダウンすることは避けられず、設備に付加したセンサのデータに基づく異常の早期発見(予兆検知)、異常個所の早期特定(診断)が重要になってきている。
しかし、多くのセンサデータ、膨大な設備情報や保守履歴情報があるなかで、設備の健康状態を把握し、さらに、あとどれくらい故障しないで稼動可能なのか(設備の稼働継続可能時間)を予測することは、設計・現場の両知識と、多くのデータ解析を必要とし、難易度が高く困難を伴うものであった。
例えば、特許文献1には、プラントまたは設備の異常を早期に検知する異常検知方法であって、複数のセンサからデータを取得し、データ間の類似度に基づき、データ間で類似度が低いデータの場合は、そのデータの異常の有無を用いて、学習データへのデータの追加や削除を行うことにより、学習データを生成・更新し、あらたに取得した観測データと、学習データに含まれる個々のデータの乖離度に基づいて、観測データの異常を検知する異常検知方法が記載されている。
特許文献2には、プラントまたは設備の異常を早期に検知する異常検知方法であって、複数のセンサからデータを取得し、ほぼ正常データからなる学習データをモデル化し、モデル化した学習データを用いて取得データの異常測度を算出し、かつ、線形予測により上記取得データの時系列的振舞いをモデル化し、モデルからの予測誤差を算出し、異常測度と予測誤差の双方を用いて、異常の有無を検知する異常検知方法が記載されている。
また、非特許文献1には、リチウムイオンバッテリを対象に、残存耐用年数(Remaining Useful Life:RUL)を評価する手法が提案されている。ここでは、非線形回帰手法であるガウシアンプロセスや、粒子(パーティクル)法が適用されているが、リチウムイオンバッテリでは、その劣化のメカニズムを比較的簡単な物理モデルで表現でき、そのパラメータはセンサデータから決められることから、そのRULを得ることに、大きな障害はない。
非特許文献2には、ハードディスクドライブの診断手法が提案されている。しかし、ハードディスクドライブは、リチウムイオンバッテリに比べ、多様な劣化のメカニズムが存在するため、上記のガウシアンプロセスの適用でなく、マハラノビス距離のような古典的な手法が適用されている。
PHM(Prognostics and Health Management)では、RULの算出が重要と言われており、非特許文献3には、航空機などを対象に、RULと関連がある各種情報をリンクする形で、エージェントソフトを提供している。
上述した非特許文献1,2,3で定義されたRULは、設備が故障するまでの時間を表している。健康状態は、徐々に、単調に減少していくモデルである。本明細書では、健康状態は、保守作業により増減するというモデルである。
本出願で述べるRULは、増減する健康度のプラント又は設備に対する、プラント又は設備の稼働継続可能時間であり、次の診断時期まで運転可能であるということを意味するものである。短周期RULとも言うべきものである。換言すれば、稼働継続可能時間は、次回の診断日時を決めるための指標であり、プラント又は設備のライフサイクル全般にわたって定義するものでなく、プラント又は設備ごとに、時刻ごとに、来歴ごとに、異なる値をもつものである。
特開2010−191556号公報 特開2011−145846号公報
K.Goebel: Prognostics in Battery Health Management, IEEE Instrumentation And Measurement Magazine,Vol.11,4,pp33-40(2008) Yu Wang,Qiang Miao,Pecht,M.; Health monitoring of harddisk drive based on Mahalanobis distance ,Prognostics and System Health Management Conference (PHM-Shenzhen), 2011 Camci, F., Valentine, G.S., Navarra, K.: Methodologies forIntegration of PHM Systems with Maintenance Data, Aerospace Conference, 2007IEEE 学会報告「尾崎 晋作, 和田 俊和, 前田 俊二, 渋谷 久恵,『異常検出におけるSimilarity Based ModelingとGaussian Processesの関連に関して」,パターン認識・メディア理解研究会(PRMU),画像工学(IE),133-138(2011.5)』 樋口知之:粒子フィルタ、電子情報通信学会誌 Vol.88, No.12,2005
劣化のメカニズムを比較的簡単な物理モデルで表現できるリチウムイオンバッテリに対し、ハードディスクドライブでは、劣化のメカニズムが多様であるため、高度なガウシアンプロセスや粒子(パーティクル)法を適用することは困難である。
一般に、建設機械、医療機器、風力・太陽光や火力などの発電設備、プラント等の設備では、大規模システムであること、購入部品の素性まで含めて計算機モデルを構築するには、膨大な費用・長い時間も必要とすることから、劣化のメカニズムを高精度に表現可能なものの方が稀であり、そのため、異常検知自体が簡単な統計的モデリングに頼るケースが多く、このような事例では、プラント又は設備の稼働継続可能時間(RUL)の算出は極めて困難な課題と言える。このため、次期診断時期も的確には指定できない。結局のところ、保守は、時間計画保全になっているのが実情である。
そこで、本発明の目的は、プラント又は設備の過去の履歴(病歴)、今までの稼動状態、負荷の状態も考慮した、現在の症状の統計的モデルを構築し、設備の健康状態を把握する。すなわち、センサデータから異常の度合い、進展を推定し、これに、稼働情報、イベント情報、設備負荷、作業報告書などの情報を加味して、プラント又は設備の健康状態を把握し、プラント又は設備の稼働継続可能時間(RUL)を推定することである。
上記目的を達成するために、本発明は、プラント又は設備の健康状態を把握し、プラント又は設備の稼働継続可能時間を診断する方法を提供するものであり、センサデータ、稼働情報、イベント情報、設備負荷、作業報告書などから、異常度の進展を推測し、プラント又は設備の稼働継続可能時間を評価する。
具体的には、(1)非線形回帰手法であるガウシアンプロセスを用いた異常測度の予測、(2)k−NN(k個−Nearest Neibor)法と言った認識手法を時系列データに適用した異常測度の予測、(3)時系列データを対象にダイナミクスをモデリングし状態空間モデルを得、粒子フィルタによる異常測度の予測、(4)異常測度からRULの予測、(5)異常測度を対象に、これに稼働情報、イベント情報、設備負荷も併せて対象とし、ダイナミクスをモデリングし状態空間モデルを得、粒子フィルタによるRULの予測などからなる高精度異常度予測及びプラント又は設備の稼働継続可能時間予測方法を提供する。
プラント又は設備の稼働継続可能時間により、次期診断時期の決定などが可能となる。これらにより、プラント又は設備の安定稼動を実現することを可能とする。
本発明によれば、プラント又は設備の健康状態を的確に把握でき、プラント又は設備の異常度と稼働情報、イベント情報、設備負荷、作業報告書などから、プラント又は設備の稼働継続可能時間(RUL)を推定でき、次期診断時期の決定など、的確な保守スケジューリングを立案、実行できる。これにより、状態監視に基づく保守計画を立案、修正、実行でき、時間計画保全から脱却できる。
図1は、本発明の異常測度の変化とRUL(Remaining Useful Life)を説明する図である。 図2は、本発明の設備の遠隔監視を説明する図である。 図3は、本発明の実施例1にかかる設備に付加したセンサから得られるセンサデータや設備の操作などを表すイベントデータを用いて異常測度を算出する異常予測と、RULの予測の方法を説明するブロック図である。 図4は、本発明の実施例1の多次元時系列センサデータ、イベントデータの一例を示す図である。 図5は、本発明の実施例1の時系列センサデータの一例を表す図である。 図6は、本発明の実施例1の設備の日々の稼働時間とそれを累積した累積稼働時間の一例を示す図である。 図7は、本発明の実施例1の設備に搭載されたエンジンの負荷率の一例を説明する図である。 図8は、本発明の実施例1のデータの回帰動作を説明する図である。 図9は、本発明の実施例1のガウシアンプロセスの動作を説明する図である。 図10は、本発明の実施例1にかかる過去の時系列センサデータ(あるいは異常測度データ)から、未来のセンサデータ(あるいは異常測度データ)を予測する状況を説明する図である。 図11は、本発明の実施例1にかかる過去の時系列センサデータ(あるいは異常測度データ)から、未来のセンサデータ(あるいは異常測度データ)を予測する状況を説明する図である。 図12は、本発明の実施例2にかかる設備に付加したセンサから得られるセンサデータや設備の操作などを表すイベントデータを用いて異常測度を算出する異常予測と、RULの予測の方法を説明するブロック図である。 図13は、本発明の実施例2の識別器による予測動作を説明するブロック図である。 図14は、本発明の実施例2の識別器による予測動作を説明する図である。 図15は、本発明の実施例3にかかる設備に付加したセンサから得られるセンサデータや設備の操作などを表すイベントデータを用いて異常測度を算出する異常予測と、RULの予測の方法を説明するブロック図である。 図16は、本発明の実施例3の状態モデルを説明する図である。 図17は本発明の実施例3の粒子(パーティクル)フィルタの概念を説明する図である。 図18は、本発明の実施例4にかかる設備に付加したセンサから得られるセンサデータや設備の操作などを表すイベントデータを用いて異常測度を算出する異常予測と、RULの予測の方法を説明するブロック図である。 図19は、本発明の実施例4の状態モデルにおける致命度変換の関数を説明する図である。 図20は、本発明の実施例4の状態モデルにおける稼働データの影響を表す成分モデルを示す図である。 図21は、本発明の実施例4の状態モデルにおける累積負荷データの影響を示す成分モデルを示す図である。 図22は、本発明の実施例4の局所部分空間法の概念を説明する図である。 図23は、本発明の実施例4で提唱する設備の稼働継続可能時間の概念を説明する図である。 図24は、本発明の実施例5にかかる設備に付加したセンサから得られるセンサデータや設備の操作などを表すイベントデータを用いて、保守作業にほぼ同期して異常測度を算出する異常予測と、保守作業にほぼ同期してRULを予測する方法を説明するブロック図である。 図25は、本発明の実施例5の保守作業に伴う状態変化、およびそれに伴う異常測度の変動を説明する図である。 図26は、本発明の実施例5による定期検査の間隔の違いの効果を説明する図である。 図27は、本発明の実施例5による設備の稼働継続可能時間の推定値の更新状況を説明する図である。
本発明は、プラント又は設備の稼働率を維持・向上するため、プラント又は設備の健康状態を把握し、設備の稼働継続可能時間を診断する方法を提供するものであり、センサデータ、稼働情報、イベント情報、設備負荷、作業報告書などから、異常度の進展を推測し、プラント又は設備の稼働継続可能時間を評価する。
このため、センサデータ、イベント情報はもちろんのこと、稼働情報、設備負荷といった時系列データも用いる。また、過去の故障事例からなる作業報告書も扱う。
そして、具体的には、(1)非線形回帰手法であるガウシアンプロセスを用いた異常測度の予測、(2)k−NNと言った認識手法を時系列データに適用した異常測度の予測、(3)時系列データを対象にダイナミクスをモデリングし状態空間モデルを得、粒子フィルタによる異常測度の予測、(4)異常測度からRULの予測、(5)異常測度を対象に、これに稼働情報、イベント情報、設備負荷も併せて対象とし、ダイナミクスをモデリングし状態空間モデルを得、粒子フィルタによるRULの予測などからなる高精度異常度予測及びプラント又は設備の稼働継続可能時間の予測方法を提供する。
以下に、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。図1は本発明が対象とするプラント又は設備におけるセンサデータから求めた異常測度1の時系列データを示す。異常測度1は後述する方法で求める。異常測度1は、時間の経過とともに徐々に増加している。同図のしきい値2は、異常測度1に対して設定したもので、プラント又は設備が故障する限界を示す。このしきい値2を異常測度1が超えると、プラント又は設備の状態は正常でない。
このしきい値2を超える故障発生時期3までの残された時間が、RUL4と一般に呼ばれている値である。ここでは、RUL4はRemaining Useful Lifeの頭文字である。本実施例では、異常測度1およびRUL4を予測する方法について説明する。
図2は、遠隔監視の対象となる対象設備5の一例を示すものである。MRI(核磁気共鳴イメージング)やX線CT(コンピュータ断層装置)などの医療診断装置5a、ガスエンジン・ガスタービンなどの発電設備5b、ショベルやダンプトラックなどの建設機械5c、風力発電や太陽光発電などの発電設備5dなど、多くのプラント又は設備が遠隔監視の対象になる。図示していないが、鉄道、飛行機、艦船なども遠隔監視の対象になる。これらのプラントや設備・機械は、複数のセンサを装備しており、センサデータを分析することにより、24時間体制で、プラント又は設備に異常予兆が発生していないか監視されている。
図3に、本発明にかかる過去のセンサデータに関わる時系列データから、未来の異常予兆を予測する方法を説明するブロック図を示す。現在の時系列センサデータ10が、上記対象設備5から得られる。これは、時系列データベース11に取得のたびに毎回蓄積され、過去の情報として活用できる形態になっている。この時系列データベース11には、センサデータ12、イベントデータ13、稼動データ14、負荷データ15などがある。これらは、対象設備5の置かれた環境を強く表すもので、環境データと名づける。
イベントデータ13は、起動や停止など設備の運転パターンなどの設備状態を表す。稼動データ14は、設備の運転時間やその累積を表す。たとえば、ショベルなどでは、走行時間や旋回動作の時間など、動作の詳細時間が該当する。負荷データ15は、たとえばエンジンにかかる負荷の状況を表す。異常の状態の予測時には、異常予測部16にて、時系列データベース11に格納されているデータを参照して、類似時系列データ選択部17と回帰エンジンによる識別18により、異常測度1の予測がなされる。類似時系列データ選択部17は、現在の時系列センサデータ10と類似する過去の時系列センサデータを選択する。選択された過去の時系列センサデータに対し、回帰式により異常測度1の予測を行う。
回帰の方法は、あとで図8〜図11を用いて説明する。そして、得られた異常測度データ19からRUL予測20にてRUL4の予測を行う。表示部21は、センサデータ12の表示や異常測度1の波形を表示し、出力するものである。また、上位システムであるAHM(asset health management)やAEM(enterprise asset management)に表示データを送信する。
以下、図4から図7を用いて、データの一例を説明する。図4に、センサデータ12とイベントデータ13の例を示す。対象設備5である発電設備5b、建設機械5cを対象に、時系列データ取得部6にて、センサデータ12、イベントデータ13を取得する。稼動データ14、負荷データ15も取得対象である。センサデータ12は、冷却水やオイルの温度、オイルの圧力、電圧などである。一定のサンプリング間隔で、これらのデータが取得される。イベントデータ13は、設備の起動、停止、そのほかの操作を表すデータである。警報などが含まれる場合もある。
図5に、ガスエンジンのセンサデータ12の例を示す。運転ON,OFFの繰り返しをしている例である。
図6に、稼動データ14の例を示す。図6の上段が、日々の稼動時間を秒単位で表示したものである。図6の下段が、ある期間内を対象に、2台の装置の累積稼動時間である設備(1)の稼働データ14−1,設備(2)の稼働データ14−2を示したものである。この場合、時系列データ7は、設備の年齢に相当する。
図7に、負荷データ15の例を示す。ここでは、エンジン負荷率を表している。この場合、時系列データ7は、設備が使われている環境を示している。
次に、異常測度1の予測の方法を図8〜図11を用いて説明する。図8は、ガウシアンプロセス等の非線形回帰手法や予測手法による推定を説明する図である。図8には、学習データ23と回帰関数22が描かれている。ここで、学習データ23が、現在の時系列センサデータ10と類似したとされる過去の時系列センサデータである。
図9に、回帰としてガウシアンプロセスの例を示す。ガウシアンプロセスの解説記事は多いが、ここでは、非特許文献4を参照している。ガウシアンプロセスの特徴は、学習データと類似したデータを選択出力し、かつその信頼性も分散として出力可能なことである。図9に示した方法で、出力testが予測値として得られる。
なお、非特許文献5には、Li−ion蓄電池を対象に、ガウシアンプロセスや後述の粒子(パーティクル)フィルタを用いた蓄電池のRemaining-useful-life(RUL)を推定する技術が紹介されている。本実施例と上記文献の技術的な相違点のひとつは、上記文献では、故障までの期間をRULと定義している点にあり、さらなる相違点は、Li−ion蓄電池では、抵抗やキャパシタンスからなる回路物理モデルを仮定でき、それに基づきRULを求めている点である。
本実施例では、RUL4を次の診断までのプラント又は設備の稼働継続可能時間と定義している。すなわち短周期のRUL4を定義し、これを時刻ごとに、あるいは診断毎に更新するようにした。
また、多くの対象設備では、物理モデルを仮定することはコストがかかり、また精度を確保しようとすると、ますます膨大なコストがかかるというデメリットがある。これを考慮して、本実施例では、精度の高い物理モデルを必ずしも準備できなくても、対応可能とした。
ここでは、さらに、精度を確保すべく、過去にできるだけ遡ることや、データの時間刻み(サンプリング)を細かくすると、いずれも容量の増大を招く。このような膨大な類似時系列データ7を、事前に、逐一選択する点であり、これにより、図9に示した計算、特に逆行列計算の負荷が減り、短期(短時間での)予測を可能にしている。
図10に、ガウシアンプロセスによる異常測度1の予測の例を示す。同図において、現時点までの異常測度1が表示されている。ここまでは、設備の状態も含めて、既知と仮定している。同図において、四角で囲んだ部分が、現時点までの時系列異常測度1のデータである。この期間のデータを予測に利用する。期間は、一ヶ月などと定める。もちろん、長い方がいろいろな現象を網羅でき、高い精度を期待できる。時系列での異常測度1の波形を、ベクトルとしてまとめ、Xと表記している。
図11に、予測の段階を示す。四角で囲んだ波形から、ガウシアンプロセスによる異常測度1の予測結果を○印で示す。四角で囲んだ波形より右のデータが、のちに、実際に得られることになる。ここで、時刻の刻みをtとしている。
次に、異常測度1の予測の別の方法を図12〜図14を用いて説明する。図12に、認識エンジンによる識別24の例を示す。動作ブロックを図13に示す。認識エンジンによるセンサデータ12、イベントデータ13、稼動データ14、負荷データ15を入力し、過去の時系列データをデータベース11から読み出し、認識する。過去のデータは、学習データとして使用する。
図14に認識エンジンによる識別24の例を示す。ここでは、k−NN法を挙げているが、時系列データ7に適用する意味で、時間軌跡を対象にする。過去の時系列データ7に対し、定めた期間についてこれをベクトル化する。未知パターンとして、現時点までの定めた期間について時系列データ7をベクトル化し、これと、過去の時系列データ7のベクトルからの距離を求め、この距離の大小により、未知パターンに近い過去時系列データ7のベクトルを複数選ぶものである。
図14では、クラスA、Bがあるが、クラスAが過去の正常データに対応する。クラスBは存在しなくてもよい。たとえば、選んだ複数の5個の過去時系列データ7のベクトル(クラスAに属している)から、時間的に数ステップ先のデータ(未知パターンに対応する)を5個読み出し、これらの重心間の距離などを、異常測度1の予測値とする。なお、5個という数値は一例に過ぎない。
次に、異常測度1の予測の別の方法を図15〜図17を用いて説明する。図15に、粒子フィルタによる識別22の例を示す。数式1に、時系列異常測度1データの予測のためのモデルを示す。数式2、3は、成分モデルである。数式2はトレンドモデルであり、2階差分で表している。数式3は、ノイズ項である。
Figure 2013152655
Figure 2013152655
Figure 2013152655
図16は、粒子フィルタの状態モデルの概念、図17には粒子フィルタの動作を示す。粒子(パーティクル)フィルタ自体の詳細は、非特許文献5に詳しい。異常測度1に即したダイナミクスを反映したモデルを検討することが重要であるが、ここでは数式2,3のように簡単化して説明した。
次に、上記を拡張し、プラント又は設備の稼働継続可能時間を予測する方法を説明する。図18に、粒子(パーティクル)フィルタによるRUL予測20を用いたブロック構成図を示す。数式1に、時系列での設備の稼働継続可能時間データの予測のためのモデルを示す。数式5から8に、成分モデルを示し、数式4では、部位ごとの致命度を加算している。
図19に、部位jの異常測度1の予測値に基づき、致命度を換算して求めるための関数を示す。数式5に対応している。異常測度1の予測値は、異常測度1の算出時にある程度の部位を特定できるため、その情報を用いる。また、致命度は、ここではプラント又は設備の稼働継続可能時間の逆数とした。もちろん、非線形の関数を仮定してもよい。数式4では、部位ごとの上記致命度を加算している。
Figure 2013152655
Figure 2013152655
図20に、稼動データの影響を表す成分モデルを示す。数式6に対応している。プラント又は設備の稼動時間が長くなるにつれ、致命度が増すことを意味している。
Figure 2013152655
ここでは、部品交換を考慮し、部位ごとの稼動時間とした。図21には累積負荷データの影響を表す成分モデルを示す。プラント又は設備の累積負荷が蓄積されるにつれ、致命度が増すことを意味している。
なお、数式7と数式8は、トレンド成分と別な揺らぎを示すモデルである。2階差分で表したが、何階 差分でもよい。ξはノイズ項である。これらのモデル化により、結果的には、図11に示すような予測結果が得られる。
Figure 2013152655
Figure 2013152655
上述した実施例において、ガウシアンプロセス、認識エンジン、粒子(パーティクル)フィルタなどを用いて説明したが、これらは組合せて使用してもよい。たとえば、予測時刻の最も早い時刻、遅い時刻、平均時刻など、瞬発性、信頼性、いろいろな視点で出力を加工できる。
さらには、図14に、認識エンジンによる識別24の例を示したが、たとえば、特許文献1(特開2010−191556号公報)に記載の部分空間法などが使える。
図22にその方法を示す。センサデータ間の類似度に着目し、正常事例からなるコンパクトな学習データを生成し、生成した学習データを部分空間法(LSC:Local Subspace Classifier)でモデル化し、観測したセンサデータ12と部分空間の距離関係に基づき、観測したセンサデータの乖離度、すなわち異常測度1を求め、観測したセンサデータ12から、設備の健康状態を判断する。保守作業データ46の扱いは、後で説明する。
次に、図23に、次の診断までのプラント又は設備の稼働継続可能時間、RULを説明する。図23では、設備の健康状態を縦軸に、横軸に時間をとっている。健康状態は、たとえば、今までに説明した異常測度1の逆数や、異常測度1のある関数形式で与えられる。同図では、時間の経過とともに、設備の健康状態は低下している。途中で、保守作業51が入り、健康状態はやや回復し、現在に至る。58は途中で発生したアラームである。59は負荷率や稼働率である(この場合は、縦軸は健康状態ではない)。56は保守作業の効果を示している。
図23において、57aは、保守前の健康状態の減衰度合いを示す傾きであり、57bは、保守後の健康状態の減衰度合いを示す傾きである。このように、表示すると(図18の表示部21にて表示する。)、プラント又は設備の健康状態や、保守作業との関係、稼動時間や設備に加わる負荷の状況などが、分かり易くなる。プラント又は設備の稼働継続可能時間54は、健康状態がしきい値2を下回るまでの、残された時間を表す。この時期までは、稼動継続性が確保されているという意味である。従って、保守スケジューリングは、このプラント又は設備の稼働継続可能時間54に基づいて行うことができる。
ちなみに、Liイオン電池やハードディスクドライブなどでは、多くの場合、保守作業が入らないため、このように健康状態が増減することはなく、単調に減少することを基本とする。したがって、保守作業により、設備の健康状態に増減を伴う設備において、本実施例は特に効果を発揮することになる。
なお、保守後の健康状態の減衰度合いを示す傾き57bは、保守前と比べることにより、前回算出したRUL54が今度はどうなるか把握することもできる。保守作業の効果56は、保守のたびに完全には元に復元できず、徐々に健康状態の回復が困難になることが予想されるため、保守のたびに、その前後の健康状態を計測し、回復できない度合いを評価していけば、健康劣化が分かり易い。
注意すべきは、保守作業51の後を始点として、稼働継続可能時間54を計測している点である。保守すべき、次の時期が、この図から判断できる。
図24は、上記を実現するため、図18に保守作業51の情報を加えたものである。異常測度1や健康状態を算出し、この保守作業51のタイミングとほぼ同期して、異常測度1や健康状態を表示する。表示部21では、異常測度1、健康状態、プラント又は設備の稼働継続可能時間54の時系列データ7を表示する。また、保守前後の健康状態の減衰度合いを示す傾きを表す時系列データ7や、後述する部分空間の重心の時系列データ7も表示する。
図25に、プラント又は設備の劣化や保守作業に伴って発生する状態の変化、それに伴って変動する異常測度1の例を示す。保守による状態変化前後の学習データ、その部分空間(ここでは、線分で表現)、観測データが入力されたときの異常測度1をそれぞれ表している。
観測データは、センサデータなどの時系列データ7であり、ある時刻のスナップショットである。プラント又は設備の劣化および保守作業に伴って、状態が変化したため、学習データ自体が変化している。異常測度1として、異常測度Aを採用するのか、異常測度Bを採用するのか、どのように考えるかが問題となる。たとえば、図23のアラーム58は、異常測度1がしきい値2を超えたため発生したのであるが、比較的健康な設備状態にある。したがって、プラント又は設備の本質的な健康状態を把握した上で、保守作業を実施することが望ましい。
すなわち、健康状態が悪い状態で、異常測度1がしきい値2を超えた場合は、保守作業も十分な診断と対処が必要と言える。このように考えると、学習データ自体の健康状態を評価することが重要であることが分かる。ここでは、部分空間が特徴空間のどこに位置しているか、調整や部品交換によって、どのように変位するのかを定量化しておくことが重要となる。
そこで、図22に示すように、保守作業データ46を入力し、学習データの部分空間がどのように変位するかを、学習データ蓄積・変位評価42にて評価する。保守作業のたびに、部分空間法45では、特徴空間内で部分空間が動き、たとえば、部分空間を重心などの代表クラスタで表現すれば、その点列が得られることになる。そして、この点列は、正常状態から劣化し、保守によって若干若返り、また劣化が進むというサイクルを繰り返す。
単位時間あたりの移動量も考慮すれば、健康状態の変化の速度、すなわち図23に示した、保守後の健康状態の減衰度合いを示す傾き57bを知ることもできる。この軌跡も、時系列データ7であることから、これを成分モデルとして数式化し(たとえば数式7のように表現。2階差分とは限らない)、図24の粒子フィルタによるRUL予測20にて使用する。稼働継続可能時間54の観点で、保守作業51の効果を精度良く捉えることは、従来実現できていなかったと考えられ、その意味で大きな成果になる。
ここで、部分空間を重心などの代表クラスタで表現するとしたが、発明者らの特許文献2(特開2011−145846号公報)では、局所部分空間への残差ベクトルの始点の活用を示している。この始点の軌跡が、設備の状態を表す時系列データ7になる。図22では、始点bがそれに該当する。あるいは、観測データから遠いものも含めて、安定性を増すため、局所部分空間のk近傍(観測データに近いものから、選択する学習データの個数k)を拡大解釈し、kを大きくとって部分空間を形成し、その始点を代表点としてもよい。
いずれにせよ、代表点の選び方は、代表性をどのようにとるかによって、従来技術により選ぶものとする。
本実施例により、時間計画保全で決まっている時期を、稼働継続可能時間54で前後することができるようになる。この様子を図26に示す。同図下段では、この場合、定期検査(設備を停止して実施する検査のため、停止中検査と呼ぶ。定期検査以外の時間は状態監視保全で設備を検査しており、運転中検査となる)時期をうしろにずらすことができている。さらに、運転中検査にて健康状態を把握できているため、検査項目を削減でき、時間計画保全で決まっている作業時間を短縮することができ、設備ダウンタイムを削減できる。図26の下段では、結果的に、状態監視保全と時間計画保全が組み合わされている。
図27に、プラント又は設備の稼働継続可能時間の推定値が徐々に確からしさが増す様子を示す。60は設備故障の確率(確率密度関数:Probability Density Function:PDF)である。図24の粒子フィルタによるRUL予測20にて、この確率を算出する。算出した、この設備故障の確率から、定期検査時期を決定する。
副次的効果として、これらにより、保守作業51自体の効果を、事前に見積もることも可能となる。
上記具体例において、効果が見られるものとしては、たとえば、港湾を出ると保守が困難な艦船が当てはまる。艦船の航海計画において、その稼働継続可能時間の把握は最も重要である。従って、本実施例で求められた稼働継続可能時間をよりどころに寄港までのスケジュールや、準備すべき保守部品などを決めることができる。このような例は、艦船のみならず、飛行機、鉄道などにも当てはまる。
本発明は、プラント又は設備の診断、短周期RULに基づく保守スケジューリングに利用することが出来る。
1 異常測度
2 しきい値
3 故障発生時期
4 RUL
5 対象設備
5a 医療診断装置
5b 発電設備
5c 建設機械
5d 発電設備
6 時系列データ取得部
7 時系列データ
10 現在の時系列センサデータ
11 時系列データベース
12 センサデータ
12−1 信号1のセンサデータ
12−2 信号2のセンサデータ
12−3 信号3のセンサデータ
12−4 信号4のセンサデータ
13 イベントデータ
14 稼動データ
14−1 設備(1)の稼動データ
14−1 設備(2)の稼動データ
15 負荷データ
16 異常予測部
17 類似時系列データ選択部
18 回帰エンジンによる識別
19 異常測度データ
20 粒子フィルタによるRUL予測
21 表示部
22 回帰関数
23 学習データ
24 認識エンジンによる識別
25 粒子フィルタによる識別
41 特徴抽出・選択・変換
42 学習データ蓄積・変位評価部
43 識別器
45 部分空間法
46 保守作業データ
50 健康状態
51 保守作業
52 診断推奨時期
54 稼働継続可能時間
55 しきい値
56 保守作業の効果
58 アラーム
59 負荷率や稼動率
60 設備故障の確率

Claims (11)

  1. プラント又は設備の健康状態に基づき、保守スケジューリングを決定するプラント又は設備のヘルスマネージメント方法であって、
    前記プラント又は設備に装着した複数のセンサから取得したセンサデータ、および/あるいは設備の置かれた状態を表す環境データを対象に、前記プラント又は設備の健康状態を把握し、前記プラント又は設備の稼働継続可能時間を推定することにより、保守のスケジューリングを実施するために必要な情報を出力することを特徴とするプラント又は設備のヘルスマネージメント方法。
  2. 前記環境データは、前記プラント又は設備の運転状態を表すイベントデータ、および/あるいは運転時間や操作時間などの稼動データ、および/あるいは前記プラント又は設備の負荷状態を表すデータ、および/あるいは過去の故障内容、部品交換などの作業履歴を表す保守履歴データであることを特徴とする請求項1に記載のプラント又は設備のヘルスマネージメント方法。
  3. 前記稼働継続可能時間は、次に前記プラント又は設備の診断を実施するまで、前記プラント又は設備が稼動可能な時間を表すものであり、前記プラント又は設備の健康状態からこの前記プラント又は設備の稼働継続可能時間を推定することを特徴とする請求項1又は2に記載のプラント又は設備のヘルスマネージメント方法。
  4. 前記プラント又は設備に装着した複数のセンサから取得したセンサデータから、前記プラント又は設備の異常測度を算出し、この異常測度を、前記プラント又は設備の健康状態を決定することに用いることを特徴とする請求項1ないし3に記載の前記プラント又は設備のヘルスマネージメント方法。
  5. 前記プラント又は設備に装着した複数のセンサから取得したセンサデータから、前記プラント又は設備の異常測度を算出する際、ガウシアンプロセスなどの回帰手法、および/あるいはk−NNと言った認識手法、および/あるいは状態空間モデルを適用し、粒子フィルタを用いることを特徴とする請求項4に記載のプラント又は設備のヘルスマネージメント方法。
  6. 保守作業のタイミングにほぼ同期して前記プラント又は設備の稼働継続可能時間を推定することを特徴とする請求項1ないし5に記載のプラント又は設備のヘルスマネージメント方法。
  7. 前記稼働継続可能時間を用いて、次期診断時期を決定することを特徴とする請求項1ないし6に記載のプラント又は設備のヘルスマネージメント方法。
  8. 実施した保守作業の効果、あるいは/および着手予定の保守作業の効果を見積もることを特徴とする請求項1ないし7に記載のプラント又は設備のヘルスマネージメント方法。
  9. 保守作業の前後で、健康状況の劣化度合いをモニタすることにより、前記プラント又は設備の稼働継続可能時間を更新することを特徴とする請求項1ないし8に記載のプラント又は設備のヘルスマネージメント方法。
  10. プラント又は設備の異常診断方法であって、
    前記プラント又は設備に装着した複数のセンサから取得したセンサデータ、および/あるいは前記プラント又は設備の運転状態を表すイベントデータ、および/あるいは運転時間や操作時間などの稼動データ、および/あるいは前記プラント又は設備の負荷状態を表すデータ、および/あるいは過去の故障内容、部品交換などの作業履歴を表す保守履歴データを対象に、前記プラント又は設備の異常測度を評価し、これから、前記プラント又は設備の稼働継続可能時間を推定することを特徴とするプラント又は設備の異常診断方法。
  11. プラント又は設備の異常診断方法であって、
    前記プラント又は設備に装着した複数のセンサから取得したセンサデータ、および/あるいは前記プラント又は設備の運転状態を表すイベントデータ、および/あるいは運転時間や操作時間などの稼動データ、および/あるいは前記プラント又は設備の負荷状態を表すデータ、および/あるいは過去の故障内容、部品交換などの作業履歴を表す保守履歴データを対象に、運転中に前記プラント又は設備の上記データ群を取得し、点検時や設備休止時にデータを取得することを極力廃し、これにより点検のための前記プラント又は設備の停止期間を短くすることを特徴とするプラント又は設備の異常診断方法。
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