JP2013150257A - スイッチングアンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】 動作が制限されることのないスイッチングアンプを提供する。
【解決手段】 初段増幅回路10は、反転入力端子41に入力される帰還信号61と、非反転入力端子42に入力される入力信号62とを増幅して初段増幅信号を出力する。第5トランジスタのコレクタ電流は、正電源の電位と第1コレクタ抵抗の抵抗値とに基づいて決定される。第6トランジスタのコレクタ電流は、負電源の電位と第2コレクタ抵抗の抵抗値とに基づいて決定される。従って、第5トランジスタおよび第6トランジスタのコレクタ電流の上限値が大幅に緩和される。第5トランジスタおよび第6トランジスタのコレクタ電流が帰還信号61および入力信号62に応じて変化するときに、各コレクタ電流の波形が歪むことを防止できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、スイッチングアンプに関する。
下記特許文献1には、オペアンプと、変調回路と、ドライバと、スイッチング出力回路とを備えるスイッチングアンプが提案されている。このスイッチングアンプは、オペアンプが電圧を出力するので、パルス性のノイズが混入する場合に、当該ノイズを十分除去することができない。
また、オペアンプは、通常、出力信号の一部を負帰還させる負帰還回路が反転入力端子と出力端子との間に接続された状態で使用される。これにより、オペアンプを反転増幅回路あるいは非反転増幅回路として使用することが可能となる。
特許文献2には、オーディオ信号を増幅する電流帰還型アンプが開示されている。特許文献2に係る電流帰還型アンプでは、帰還回路としてAC帰還ループとDC帰還ループとを独立に備えている。AC帰還ループは、増幅されたオーディオ信号の一部を負帰還させる。
特許文献2に係る電流帰還型アンプの特徴として、AC帰還ループから見た電流帰還型アンプの入力インピーダンスが低い点が挙げられる。このため、AC帰還ループの構成により、電流帰還アンプの動作が変化する。すなわち、電流帰還アンプのゲインが、負帰還回路(AC帰還ループ)のインピーダンスにより変動するという問題がある。
非特許文献1には、入力段に差動増幅回路を用いたオペアンプが開示されている。非特許文献1に開示されている差動増幅回路は、二つのNPN型トランジスタと、定電流源とを備える。一方のNPN型トランジスタのベースには、非反転入力端子が接続される。他方のNPN型トランジスタのベースには、反転入力端子が接続される。二つのNPN型トランジスタのエミッタがそれぞれ定電流源に接続される。
二つのNPN型トランジスタのエミッタが定電流源に接続されるので、二つのNPN型トランジスタの各々のコレクタ電流は、定電流源から供給される定電流よりも小さい電流に制限される。この結果、トランジスタのコレクタ電流を、入力信号の変化に応じて、定電流よりも大きく変動させることができない。従来の差動増幅回路は、定電流源から供給される定電流の値によって動作が制限されるという問題がある。
特開2003−204590 特開2010−35117号公報
「PrecisionRail-to-Rail Input and Output Operational Amplifiers OP184/OP284/OP484」、 [online]、 AnalogDevices、 Inc著、[2010年9月10日検索]、Figure44、 <URL:http://www.analog.com/static/imported-files/data_sheets/OP184_284_484.pdf>
本発明の1つの目的は、動作が制限されることのないスイッチングアンプを提供することである。
本発明の他の目的は、負帰還回路の構成によってゲインが変動することがないスイッチングアンプを提供することである。
本発明の好ましい実施形態によるスイッチングアンプは、反転入力端子に入力される帰還信号と、非反転入力端子に入力される入力信号とを増幅して初段増幅信号を出力する初段増幅回路と、前記初段増幅信号を増幅して、出力電流を出力する後段増幅回路と、前記後段増幅回路からの出力電流を受けて電荷を蓄積する蓄積手段と、前記蓄積手段からの電圧と基準電位とを比較する比較手段と、前記比較手段からの比較結果に基づいてオンオフ動作するスイッチング出力回路と、前記スイッチング出力回路からの電圧が供給され、前記帰還信号を生成する帰還手段とを備え、前記初段増幅回路が、前記帰還信号の正成分を入力とする第1エミッタフォロワ回路を形成し、コレクタに所定の第1電位が印加される第1トランジスタと、前記帰還信号の負成分を入力とする第2エミッタフォロワ回路を形成し、コレクタに所定の第2電位が印加される第2トランジスタと、前記入力信号の正成分を入力とする第3エミッタフォロワ回路を形成し、コレクタに所定の第3電位が印加される第3トランジスタと、前記入力信号の負成分を入力とする第4エミッタフォロワ回路を形成し、コレクタに所定の第4電位が印加される第4トランジスタと、前記第1エミッタフォロワ回路の出力に接続されるエミッタと、前記第3エミッタフォロワ回路の出力に接続されるベースと、第1コレクタ抵抗を介して正電源の電位が印加され、前記初段増幅信号の正成分が出力されるコレクタとを有する第5トランジスタと、前記第2エミッタフォロワ回路の出力に接続されるエミッタと、前記第4エミッタフォロワ回路の出力に接続されるベースと、第2コレクタ抵抗を介して負電源の電位が印加され、前記初段増幅信号の負成分が出力されるコレクタとを有する第6トランジスタとを含む。
第1エミッタフォロワ回路及び第2エミッタフォロワ回路により、増幅回路における反転入力端子側の入力インピーダンスを高くすることができる。これにより、反転入力端子と、スイッチング出力回路の出力端との間に帰還手段が接続されたときに、初段増幅回路のゲインが帰還手段の構成に応じて変動することを抑制できる。
第5トランジスタ及び第6トランジスタは、非反転入力端子から見た場合、エミッタ接地増幅回路を形成する。第5トランジスタ及び第6トランジスタは、反転入力端子から見た場合、ベース接地増幅回路を形成する。ベース接地増幅回路が入力信号と同相の信号を出力し、エミッタ接地増幅回路が入力信号と逆相の信号を出力するため、初段増幅回路を、帰還信号と入力信号との差分を増幅する差動増幅回路として動作させることができる。
第5トランジスタのコレクタ電流は、正電源の電位と第1コレクタ抵抗の抵抗値とに基づいて決定される。第6トランジスタのコレクタ電流は、負電源の電位と第2コレクタ抵抗の抵抗値とに基づいて決定される。このため、従来の差動増幅回路に比べて、第5トランジスタ及び第6トランジスタのコレクタ電流の上限値が大幅に緩和される。第5トランジスタ及び第6トランジスタのコレクタ電流が帰還信号及び入力信号に応じて変化するときに、各コレクタ電流の波形が歪むことを防止できる。
前記初段増幅回路が、前記第1トランジスタのエミッタと、前記第5トランジスタのエミッタとの間に接続される第1抵抗と、前記第2トランジスタのエミッタと、前記第6トランジスタのエミッタとの間に接続される第2抵抗とをさらに含む。
第5トランジスタ及び第6トランジスタの各エミッタ抵抗において、エミッタ内部抵抗及び帰還手段のインピーダンスの寄与を低下させることができる。したがって、増幅回路のゲインが帰還手段の構成に応じて変動することをさらに抑制できる。
好ましい実施形態においては、前記初段増幅回路が、前記第5トランジスタのベースに接続されるベース及びコレクタと、前記第3トランジスタのエミッタに接続されるエミッタとを有する第7トランジスタと、前記第6トランジスタのベースに接続されるベース及びコレクタと、前記第4トランジスタのエミッタに接続されるエミッタとを有する第8トランジスタと、前記第3トランジスタのエミッタと前記第7トランジスタのエミッタとの間に接続される第3抵抗と、前記第4トランジスタのエミッタと前記第8トランジスタのエミッタとの間に接続される第4抵抗とをさらに含む。
帰還信号及び入力信号を増幅する第5トランジスタ及び第6トランジスタの動作点の変動を防止することができるため、初段増幅回路を安定的に動作させることができる。
本発明の好ましい実施形態によるスイッチングアンプは、非反転入力端子が接地電位に接続され、反転入力端子に入力される入力信号および帰還信号を増幅して初段増幅信号を出力する初段増幅回路と、前記初段増幅信号を増幅して、出力電流を出力する後段増幅回路と、前記後段増幅回路からの出力電流を受けて電荷を蓄積する蓄積手段と、前記蓄積手段からの電圧と基準電位とを比較する比較手段と、前記比較手段からの比較結果に基づいてオンオフ動作するスイッチング出力回路と、前記スイッチング出力回路からの電圧が供給され、前記帰還信号を生成する帰還手段とを備え、前記初段増幅回路が、前記入力信号および前記帰還信号の正成分を入力とする第1エミッタフォロワ回路を形成し、コレクタに所定の第1電位が印加される第1トランジスタと、前記入力信号および前記帰還信号の負成分を入力とする第2エミッタフォロワ回路を形成し、コレクタに所定の第2電位が印加される第2トランジスタと、前記接地電位を入力とする第3エミッタフォロワ回路を形成し、コレクタに所定の第3電位が印加される第3トランジスタと、前記接地電位を入力とする第4エミッタフォロワ回路を形成し、コレクタに所定の第4電位が印加される第4トランジスタと、前記第1エミッタフォロワ回路の出力に接続されるエミッタと、前記第3エミッタフォロワ回路の出力に接続されるベースと、第1コレクタ抵抗を介して正電源の電位が印加され、前記初段増幅信号の正成分が出力されるコレクタとを有する第5トランジスタと、前記第2エミッタフォロワ回路の出力に接続されるエミッタと、前記第4エミッタフォロワ回路の出力に接続されるベースと、第2コレクタ抵抗を介して負電源の電位が印加され、前記初段増幅信号の負成分が出力されるコレクタとを有する第6トランジスタとを含む。
本発明は、上記構成を有することにより、動作が制限されることのないスイッチングアンプを提供することができる。
あるいは、本発明は、上記構成を有することにより、負帰還回路の構成によってゲインが変動することがないスイッチングアンプを提供することができる。
本発明の実施の形態によるスイッチングアンプの回路図である。 オペアンプの初段増幅回路における信号経路を示す図である。 本発明の実施の形態によるスイッチングアンプの回路図である。 本発明の実施の形態によるスイッチングアンプの回路図である。
以下、本発明の好ましい実施形態を説明するが、本発明はこれらの実施形態には限定されない。図1は、本実施形態のスイッチングアンプ1を示す回路図である。スイッチングアンプ1は、初段増幅回路10と、後段増幅回路20と、蓄積手段30と、比較回路40と、ドライバ50と、スイッチング出力回路60と、LPF(低域通過フィルタ)70と、帰還回路80と、反転入力端子41と、非反転入力端子42とを概略備える。初段増幅回路10と、後段増幅回路20とは、オペアンプを構成する。
オペアンプ10、20は、非反転入力端子42に入力される入力信号(入力電圧)を増幅し、電圧を電流に変換し、出力電流を蓄積手段30に供給する。入力信号は、例えばオーディオ信号である。蓄積手段(以下、コンデンサという。)30は、オペアンプ10、20から供給される出力電流に応じて電荷が蓄積され(充電され)、電圧を発生させる。オペアンプ10、20が電圧ではなく、電流の形で信号を出力し、当該電流でコンデンサ30を充電するので、信号にパルス性のノイズが含まれている場合でも、コンデンサ30で充電される際にパルス性ノイズを除去することができる。コンデンサ30の充電電圧は、比較回路40の正側入力端子に入力される。
比較回路40は、正側入力端子にコンデンサ30の充電電圧が入力され、負側入力端子に基準電位(特に限定されないが、本例では接地電位)が入力され、コンデンサ30の充電電圧と基準電位とを比較し、比較結果をドライバ50に供給する。例えば、比較回路40は、コンデンサ30の充電電圧が基準電位以上である場合に、ハイレベルの信号をドライバ50に出力し、コンデンサ30の充電電圧が基準電位未満である場合に、ローレベルの信号をドライバ50に出力する。つまり、比較回路40は、入力信号に基づいてパルス幅変調信号を生成して、ドライバ50に出力する。
ドライバ50は、比較回路40から供給されるハイレベル又はローレベルの信号に基づいて、スイッチング出力回路60の各スイッチ素子をオンオフ動作させるためのドライブ信号DRV1、DRV2を生成して出力する。例えば、ドライブ信号DRV1、DRV2は、一方がハイレベルのときに他方がローレベルである。
スイッチング出力回路60は、スイッチ素子(特に限定されないが、例えば、nch MOSFET TR12、TR13)を有する。MOSFET TR12は、ドライブ信号DRV1によってオンオフ動作し、MOSFET TR13は、ドライブ信号DRV2によってオンオフ動作する。MOSFET TR12、TR13は、一方がオン状態のとき、他方がオフ状態になるように、ドライブ信号によって制御される。MOSFET TR12がオン状態、MOSFET TR13がオフ状態のとき、スイッチング出力回路60は電源電圧+Bを出力する。MOSFET TR12がオフ状態、MOSFET TR13がオン状態のとき、スイッチング出力回路60は電源電圧−Bを出力する。
LPF70は、スイッチング出力回路60からの出力電圧から高周波成分を除去し、後段に接続された図示しない負荷(スピーカー)に出力する。
帰還回路80は、スイッチング出力回路60からの出力電圧が供給され、出力電圧の振幅値を調整し、オペアンプ10、20の反転入力端子41に供給する。帰還回路80は、抵抗RA、RBを有する。抵抗RAの一端は、スイッチング出力回路60の出力端(MOSFET TR12、TR13の接続点)に接続される。抵抗RAの他端は、反転入力端子41及び抵抗RBの一端に接続される。抵抗RBの他端は、接地電位に接続される。
以下、オペアンプ10、20について詳述する。
{オペアンプの構成}
初段増幅回路10は、反転入力端子41に入力される帰還信号61と、非反転入力端子42に入力される入力信号62(Vin)とを増幅して初段増幅信号を出力する。初段増幅回路10は、帰還信号61および入力信号62の正成分と、帰還信号61および入力信号62の負成分とを個別に増幅する。初段増幅信号の正成分を、初段増幅正成分63Aとする。初段増幅信号の負成分を、初段増幅負成分63Bとする。
後段増幅回路20は、初段増幅信号(初段増幅正成分63A及び初段増幅負成分63B)を増幅して後段増幅信号を出力する。後段増幅信号は、電流の形で出力される。後段増幅信号の正成分を、後段増幅正成分64Aとする。後段増幅信号の負成分を、後段増幅負成分64Bとする。
{初段増幅回路10の構成}
初段増幅回路10の構成について説明する。初段増幅回路10は、トランジスタTR1〜TR8と、抵抗R1〜R6と、定電流源C1、C2とを含む。
トランジスタTR1は、PNP型のトランジスタである。トランジスタTR1は、帰還信号61の正成分61Aを入力とするエミッタフォロワ回路を形成する。トランジスタTR1のコレクタには、負電源45の電位V2が印加される。
トランジスタTR2は、トランジスタTR1と対を成すNPN型のトランジスタである。トランジスタTR2は、帰還信号61の負成分61Bを入力とするエミッタフォロワ回路を形成する。トランジスタTR2のコレクタには、正電源44の電位V1が印加される。
トランジスタTR3は、PNP型のトランジスタである。トランジスタTR3は、入力信号62の正成分62Aを入力とするエミッタフォロワ回路を形成する。トランジスタTR3のコレクタには、負電源45の電位V2が印加される。
トランジスタTR4は、トランジスタTR3と対を成すNPN型のトランジスタである。トランジスタTR4は、入力信号62の負成分62Bを入力とするエミッタフォロワ回路を形成する。トランジスタTR4のコレクタには、正電源44の電位V1が印加される。
トランジスタTR5は、NPN型のトランジスタである。トランジスタTR5のエミッタは、トランジスタTR1のエミッタフォロワ回路の出力に接続される。トランジスタTR5のベースは、トランジスタTR3のエミッタフォロワ回路の出力に接続される。トランジスタTR5は、トランジスタTR1のエミッタフォロワ回路から出力される正成分61Aと、トランジスタTR3のエミッタフォロワ回路から出力される正成分62Aとを増幅して初段増幅正成分63Aを出力する。
トランジスタTR6は、トランジスタTR5と対を成すPNP型のトランジスタである。トランジスタTR6のエミッタは、トランジスタTR2のエミッタフォロワ回路の出力に接続される。トランジスタTR6のベースは、トランジスタTR4のエミッタフォロワ回路の出力に接続される。トランジスタTR6は、トランジスタTR2のエミッタフォロワ回路から出力される負成分61Bと、トランジスタTR4のエミッタフォロワ回路から出力される負成分62Bとを増幅して初段増幅負成分63Bを出力する。
抵抗R1は、トランジスタTR5のエミッタ抵抗である。抵抗R5は、トランジスタTR5のコレクタ抵抗である。抵抗R2は、トランジスタTR6のエミッタ抵抗である。抵抗R6は、トランジスタTR6のコレクタ抵抗である。
トランジスタTR7、TR8と、抵抗R3、R4とは、トランジスタTR5のベースとトランジスタTR6のベースとの間の電位差(以下、「差分電位」と呼ぶ。)の変動を抑制する抑制回路を構成する。トランジスタTR7は、NPN型のトランジスタである。トランジスタTR8は、トランジスタTR7と対を成すPNP型のトランジスタである。
次に、初段増幅回路10を構成する各素子の接続について説明する。反転入力端子41は、トランジスタTR1、TR2のベースにそれぞれ接続される。非反転入力端子42は、トランジスタTR3、TR4のベースにそれぞれ接続される。
抵抗R1の一端は、トランジスタTR5のエミッタに接続される。抵抗R1の他端は、トランジスタTR1のエミッタに接続される。トランジスタTR1のコレクタは、負電源45に接続される。
抵抗R2の一端は、トランジスタTR6のエミッタに接続される。抵抗R2の他端は、トランジスタTR2のエミッタに接続される。トランジスタTR2のコレクタは、正電源44に接続される。
抵抗R3の一端は、トランジスタTR7のエミッタに接続される。抵抗R3の他端は、トランジスタTR3のエミッタに接続される。トランジスタTR3のコレクタは、負電源45に接続される。
抵抗R4の一端は、トランジスタTR8のエミッタに接続される。抵抗R4の他端は、トランジスタTR4のエミッタに接続される。トランジスタTR4のコレクタが、正電源44に接続される。
トランジスタTR7のコレクタは、定電流源C1を介して正電源44に接続される。トランジスタTR7のベースが、トランジスタTR5のベースに接続される。トランジスタTR7のベースとコレクタとは、短絡される。
トランジスタTR8のコレクタは、定電流源C2を介して負電源45に接続される。トランジスタTR8のベースは、トランジスタTR6のベースに接続される。トランジスタTR8のベースとコレクタとは、短絡される。
トランジスタTR5のコレクタが、抵抗R5を介して正電源44に接続される。また、トランジスタTR5のコレクタが、後段増幅回路20を構成するトランジスタTR9のベースに接続される。
トランジスタTR6のコレクタが、抵抗R6を介して負電源45に接続される。また、トランジスタTR6のコレクタが、後段増幅回路20を構成するトランジスタTR11のベースに接続される。
{後段増幅回路20の構成}
次に、後段増幅回路20の構成を説明する。後段増幅回路20は、トランジスタTR9、TR10、TR11、TR12、および、抵抗R7、R8、R9、R10を備える。
トランジスタTR9は、初段増幅正成分63Aを入力とするエミッタ接地増幅回路を形成する。抵抗R7は、トランジスタTR9のエミッタ抵抗である。トランジスタTR10は、エミッタ接地増幅回路を形成する。抵抗R8は、トランジスタTR10のエミッタ抵抗である。トランジスタTR10のコレクタ電流が、後段増幅正成分64Aである。
トランジスタTR11は、初段増幅負成分63Bを入力とするエミッタ接地増幅回路を形成する。抵抗R9は、トランジスタTR11のエミッタ抵抗である。トランジスタTR12は、エミッタ接地増幅回路を形成する。抵抗R10は、トランジスタTR12のエミッタ抵抗である。トランジスタTR12のコレクタ電流が、後段増幅負成分64Bである。
後段増幅回路20における各素子の接続を説明する。トランジスタTR9のエミッタは、抵抗R7を介して正電源44に接続され、トランジスタTR10のベースに接続される。トランジスタTR9のコレクタは、接地電位に接続される。トランジスタTR10のエミッタは、抵抗R8を介して正電源44に接続される。トランジスタTR10のコレクタは、コンデンサ30に接続される。
トランジスタTR11のエミッタは、抵抗R9を介して負電源45に接続され、トランジスタTR12のベースに接続される。トランジスタTR11のコレクタは、接地電位に接続される。トランジスタTR12のエミッタは、抵抗R10を介して負電源45に接続される。トランジスタTR12のコレクタは、コンデンサ30に接続される。
以下、初段増幅回路10を中心に、オペアンプの動作について説明する。
{初段増幅回路10の動作}
初段増幅回路10において、帰還信号61および入力信号62は、トランジスタTR5、TR6により増幅される。
{トランジスタTR5、TR6}
帰還信号61は、反転入力端子41を介してオペアンプに入力される。帰還信号61のうち、正成分61Aは、トランジスタTR1、抵抗R1を経由して、トランジスタTR5のエミッタに入力される。したがって、反転入力端子41側から見たトランジスタTR5は、ベース接地増幅回路を形成する。
入力信号62は、非反転入力端子42を介してオペアンプに入力される。入力信号62のうち、正成分62Aは、トランジスタTR3、抵抗R3及びトランジスタTR7を経由して、トランジスタTR5のベースに入力される。したがって、非反転入力端子42側から見たトランジスタTR5は、エミッタ接地増幅回路を形成する。
この結果、正成分61A、62Aは、トランジスタTR5により増幅される。増幅された信号は、初段増幅正成分63Aとして、初段増幅回路10から出力される。初段増幅正成分63Aは、正成分61Aと正成分62Aとの差分が増幅された信号である。以下、正成分61Aと正成分62Aとの差分が増幅される理由を詳しく説明する。
トランジスタTR5が、ベース接地増幅回路として正成分61Aを増幅するため、正成分61Aと増幅された正成分61Aとは、同相である。トランジスタTR5が、エミッタ接地増幅回路として正成分62Aを増幅するため、正成分62Aと増幅された正成分62Aとは、逆相となる。増幅された正成分61Aと増幅された正成分62Aとが逆相となるので、初段増幅正成分63Aは、正成分61Aと正成分62Aとの差分が増幅された信号として、初段増幅回路10から出力される。
トランジスタTR6は、トランジスタTR5と同様に動作する。すなわち、トランジスタTR6は、ベース接地増幅回路として負成分61Bを増幅する。トランジスタTR6は、エミッタ接地増幅回路として負成分62Bを増幅する。初段増幅負成分63Bは、初段増幅正成分63Aと同様に、負成分61Bと負成分62Bとの差分が増幅された信号として、初段増幅回路10から出力される。すなわち、初段増幅回路10は、帰還信号61と入力信号62との差分を増幅する差動増幅回路として動作する。
{トランジスタTR3、TR4}
トランジスタTR3、TR4は、上述したように、入力信号62を入力としたエミッタフォロワ回路を形成する。これにより、オペアンプにおける非反転入力端子42側の入力インピーダンスを高くすることができる。
{トランジスタTR1、TR2}
トランジスタTR1、TR2は、上述したように、エミッタフォロワ回路をそれぞれ形成する。これにより、初段増幅回路10のゲインが、帰還回路80の構成によって変動することを抑制できる。以下、トランジスタTR1を例にして、初段増幅回路10のゲインの変動を抑制できる理由を説明する。ここでは、トランジスタTR5のエミッタ内部抵抗は考慮しない。
上述したように、トランジスタTR5は、ベース接地増幅回路及びエミッタ接地増幅回路として動作する。したがって、正成分61A、62Aの増幅率は、コレクタ抵抗とエミッタ抵抗との比(コレクタ抵抗/エミッタ抵抗)で決定される。
帰還回路80は、反転入力端子41と、スイッチング出力回路60の出力端との間に接続される。トランジスタTR5から見た帰還回路80の抵抗成分(以下、「抵抗RF」と呼ぶ。)は、抵抗RAと抵抗RBとの並列回路の合成抵抗として表わすことができる。
ここで、オペアンプが、トランジスタTR1及び抵抗R1を備えていない場合を説明する。この場合、帰還回路80が、トランジスタTR5のエミッタに直接的に接続されるので、抵抗RFのみが、トランジスタTR5のエミッタ抵抗となる。したがって、トランジスタTR5における正成分61A、62Aの増幅率は、帰還回路80の抵抗RFの値に応じて変動する。
同様に、オペアンプがトランジスタTR2及び抵抗R2を備えていない場合、トランジスタTR6における負成分61B、62Bの増幅率は、抵抗RFに応じて変動する。つまり、オペアンプがトランジスタTR1、TR2及び抵抗R1、R2を備えない場合、初段増幅回路10のゲインが、帰還回路80の構成に応じて変動する。
次に、図1に示すように、オペアンプが、トランジスタTR1及び抵抗R1を備える場合を説明する。この場合、トランジスタTR5のエミッタ抵抗として、抵抗R1と、トランジスタTR1により構成されるエミッタフォロワの出力インピーダンスとを考慮する必要がある。具体的には、トランジスタTR5のエミッタ抵抗は、抵抗R1と出力インピーダンスとの直列回路の合成抵抗となる。出力インピーダンスをZ1とすると、Z1は、以下の式で表わされる。
Z1=RF×(1/hfe(1))
ここで、RFは、抵抗RF(帰還回路の抵抗成分)の抵抗値を示す。hfe(1)は、トランジスタTR1の直流電流増幅率を示す。
hfe(1)の値を100とした場合、トランジスタTR5から見た抵抗RFの値は、トランジスタTR1がない場合の1/100となる。また、抵抗R1の値がZ1よりも大きければ、トランジスタTR5のエミッタ抵抗において、抵抗R1の寄与が抵抗RFの寄与よりも支配的になる。このように、オペアンプがトランジスタTR1及び抵抗R1を備えた場合、トランジスタTR5における正成分61A、62Aの増幅率が、帰還回路80の構成により変動することが防止される。
同様に、オペアンプが、トランジスタTR2及び抵抗R2を備えた場合、トランジスタTR6における負成分61B、62Bの増幅率が、帰還回路80の構成により変動することが防止される。なお、オペアンプ1が抵抗R1、R2を備えなくても、トランジスタTR5、TR6のエミッタ抵抗における抵抗RFの影響を防止できる。
{トランジスタTR5、TR6へのコレクタ電流の供給}
トランジスタTR5は、抵抗R5を介して正電源44から電流の供給を受けることができる。トランジスタTR6は、抵抗R6を介して負電源45から電流の供給を受けることができる。すなわち、トランジスタTR5、TR6は、従来の差動増幅回路を構成するトランジスタに比べて、コレクタに非常に多くの電流を流すことができる。トランジスタTR5、TR6のコレクタ電流の上限が緩和されるので、初段増幅回路10は、動作が制限されることなく、入力信号61、62を増幅することができる。
トランジスタTR5を例にして、コレクタに多くの電流を供給できる理由を説明する。図1に示すように、トランジスタTR5のコレクタが、抵抗R5を介して正電源44に接続され、トランジスタTR7のコレクタが、定電流源C1を介して正電源44に接続されている。すなわち、トランジスタTR5、TR7は、カレントミラー回路を構成しないため、トランジスタTR5のコレクタ電流の上限は、正電源44の電位と、抵抗R5の抵抗値とに基づいて決定される。定電流源C1は、トランジスタTR5へバイアス電流を供給するために用いられる。この結果、トランジスタTR5のコレクタ電流の上限値は、従来の差動増幅回路を構成するトランジスタのコレクタ電流の上限値よりも、大幅に上昇する。
トランジスタTR5のコレクタ電流の上限値が大幅に上昇することにより、初段増幅正成分63Aが歪むことを防止できる。以下、初段増幅正成分63Aの波形が歪むことを防止できる理由を説明する。
まず、反転入力端子41の電位が固定されている場合における、正成分62Aの増幅について考える。この場合、トランジスタTR1のエミッタ電位は、変動しない固定電位となる。トランジスタTR1のエミッタ電位が固定された状態で、入力信号62が非反転入力端子42に入力されることにより、トランジスタTR5のベース電位は、正成分62Aに応じて変化する。抵抗R1で生じる電位差は、通常のエミッタ接地増幅回路と同様に、トランジスタTR5のベース電位の変化に応じて変化する。
抵抗R1で生じる電位差の変化に伴って、抵抗R1に流れる電流(以下、便宜的に「電流CR1」と呼ぶ。)が変化する。トランジスタTR5のコレクタ電流の上限値が大幅に上昇しているので、電流CR1は、抵抗R1における電位差の変化に合わせて、歪むことなく(クリップすることなく)変化する。電流CR1の変化により発生するトランジスタTR5のコレクタ電位の変動が、増幅された正成分62Aとして出力される。
次に、非反転入力端子42の電位が固定されている場合における、帰還信号61の正成分61Aの増幅について考える。この場合、トランジスタTR5のベース電位は、変動しない固定電位となる。トランジスタTR5のベース電位が固定された状態で、帰還信号61が反転入力端子41に入力されることにより、抵抗R1の電位差が、正成分61Aに応じて変化する。つまり、トランジスタTR1のベースと、トランジスタTR5のベースとの間の電位差(ベース間電圧)が、正成分61Aに応じて変動する。ベース間電圧は、トランジスタTR1、TR5のVBE(ベース−エミッタ間電圧)と、抵抗R1で生じる電位差との和として表わすことができる。トランジスタTR1、TR5のVBEの変動は、抵抗R1の電位差の変動に比べて非常に小さいため無視することができる。
抵抗R1で生じる電位差の変化に伴って、電流CR1が変化する。上述のように、トランジスタTR5のコレクタ電流の上限値が大幅に上昇しているため、電流CR1は、抵抗R1で生じる電位差の変化に合わせて、歪むことなく変化する。電流CR1の変化により発生するトランジスタTR5のコレクタ電位の変動が、増幅された正成分61Aとして出力される。
このように、正電源44から抵抗R5の抵抗値に応じた電流が供給されることにより、正成分61A、62Aの変化に応じて電流CR1(トランジスタTR5のコレクタ電流)を変化させることができる。したがって、歪みのない初段増幅信号正成分63Aを出力することができる。同様に、トランジスタTR6についても、負電源45から電流が供給されることにより、歪みのない初段増幅信号負成分63Bを出力することができる。
なお、正成分61A、62Aの増幅について、抵抗R1がトランジスタTR1とトランジスタTR5のエミッタとの間に接続されることを前提として説明した。しかし、初段増幅回路10が抵抗R1、R2を備えていなくても、トランジスタTR5、TR6は、入力信号61、62を増幅することができる。
この場合、正成分61A、62Aの変化に応じて、トランジスタTR1、TR5のVBEが変動するため、エミッタ電流の変動の振幅が、抵抗R1が接続される場合と比べて、大きくなる。この場合、抵抗R5の抵抗値を調整することにより、トランジスタTR5のゲインを調整すればよい。
{トランジスタの温度特性の影響}
また、オペアンプ1が抵抗R1、R2を備えることにより、トランジスタTR5、TR6の温度特性によって生じる初段増幅回路10のゲインの変動を抑制することができ、かつ、増幅の線形性を向上することができる。以下、トランジスタTR5を例にして、この理由について説明する。ここでは、帰還回路80の抵抗成分が、初段増幅回路10のゲインに影響を及ぼさないと仮定する。
一般的には、初段増幅回路10のゲインを極力高くするために、トランジスタTR5のエミッタには、抵抗R1は接続されない。この場合、抵抗R5とエミッタ内部抵抗との比により正成分61A、62Aの増幅率が決定される。エミッタ内部抵抗が温度に応じて変動することにより、増幅率が温度によって変動する。つまり、トランジスタTR5のエミッタに抵抗R1が接続されない場合、初段増幅回路10のゲインが、温度によって変動する。
しかし、当該オペアンプでは、抵抗R1がトランジスタTR5のエミッタに接続される。トランジスタTR5のエミッタ抵抗は、エミッタ内部抵抗と抵抗R1とが直列接続されたときの合成抵抗となる。このため、エミッタ内部抵抗が変動しても、エミッタ抵抗全体での変動幅は小さくなる。トランジスタTR6についても同様である。このように、トランジスタTR5、TR6のエミッタに抵抗R1、R2を接続することにより、温度によって増幅率が変動することが抑制される。したがって、初段増幅回路10のゲインの変動を抑制することができる。
なお、抵抗R1、R2における電圧降下がトランジスタのエミッタ−ベース間電圧(0.6〜0.7V)以上となるように、抵抗R1、R2の抵抗値を設定することが望ましい。これにより、トランジスタTR5、TR6における増幅率の変動を防止することができる。また、抵抗R1、R2の抵抗値の比率を調整することにより、反転入力端子41の電位を調節することができる。この結果、オペアンプ1の出力DC電圧を調整することができる。
{抑制回路の動作}
次に、トランジスタTR7、TR8及び抵抗R3、R4により構成される抑制回路の動作を説明する。図2は、トランジスタTR5のベースからトランジスタTR6のベースまでの信号経路を示す図である。図2を参照して、差分電位Vbbは、トランジスタTR5のベースとトランジスタTR6のベースとの間の電位差である。抑制回路は、トランジスタの温度特性の変動によって生じる差分電位Vbbの変動を抑制する。これにより、トランジスタTR5、TR6の動作点を安定化させることができる。
初段増幅回路10において、トランジスタTR5、TR6のバイアス電流は、定電流源C1と定電流源C2との間に流れる電流によって決定される。差分電位Vbbが変動しなければ、トランジスタTR5、TR6のバイアス電流は一定となる。つまり、トランジスタTR5、TR6の動作点は変化しない。
図2を参照して、トランジスタTR5のベースとトランジスタTR7のベースとの間の一点を、点P1とする。トランジスタTR6のベースとトランジスタTR8のベースとの間の一点を、点P2とする。図2に示す矢印AR1、AR2は、点P1から点P2までの信号経路を示す。
エミッタ内部抵抗が温度によって変化するため、VBE(ベース−エミッタ間電圧)も、温度によって変動する。矢印AR1で示す第1経路において、トランジスタTR1、TR2、TR5、TR6のそれぞれのVBEが温度により変動する。矢印AR2で示す第2経路において、トランジスタTR3、TR4、TR7、TR8のそれぞれのVBEが温度により変動する。第2経路においてトランジスタTR7、TR8が存在するため、トランジスタの数が、第1経路と第2経路とで一致する。この結果、第1経路を経由した場合の差分電位Vbbと、第2経路を経由した場合の差分電位Vbbとは、同様に変化することになる。したがって、温度に関係なく差分電位Vbbが一定となるため、トランジスタT
R5、TR6の動作点が変動することを防止できる。
差分電位Vbbは、抵抗R1〜R4の抵抗値を調整することにより変更できる。抵抗値を大きくすれば、差分電位Vbbを大きくすることができる。この場合、差分電位Vbbに対するトランジスタTR1〜TR8のVBEの寄与が相対的に低下するため、各トランジスタのVBEのばらつきが、差分電位Vbbに与える影響を小さくすることができる。
{変形例}
以下、本実施の形態の変形例について説明する。上述の実施携帯において、トランジスタTR1、TR3のコレクタが負電源45に接続され、トランジスタTR2、TR4のコレクタが正電源44に接続される例を説明した。しかし、トランジスタTR1〜TR4のコレクタの接続は、これに限られない。第1変形例では、トランジスタTR1、TR2のコレクタが接地電位に接続される。これにより、トランジスタTR1、TR2の電力損失を低減することができる。
第2変形例では、トランジスタTR1、TR3のコレクタが、トランジスタTR6のベースに接続される。トランジスタTR6のベース電位が負電源45の電位よりも高いので、トランジスタTR2、TR4の電力損失を低減することができる。トランジスタTR2、TR4のコレクタが、トランジスタTR5のベースに接続される。トランジスタTR5のベース電位が正電源44の電位よりも低いので、トランジスタTR2、TR4の電力損失を低減することができる。また、トランジスタTR1〜TR4のコレクタを接続することにより、トランジスタTR1〜TR4のベース−コレクタ間容量Cobの影響を小さくすることができる。
第3変形例では、トランジスタTR1、TR3のコレクタが、第1の所定の定電源に接続される。第1の所定の定電源の電位は、負電源45の電位よりも高い。したがって、トランジスタTR1、TR3の電力損失を低減することができる。また、トランジスタTR2、TR4のコレクタが、第2の所定の定電源に接続される。第2の所定の定電源の電位は、正電源44の電位よりも低い。したがって、トランジスタTR2、TR4の電力損失を低減することができる。
第4変形例では、図3に示すように、帰還信号および入力信号の各正成分がトランジスタTR1のベースに入力され、帰還信号および入力信号の各負成分がトランジスタTR2のベースに入力される。トランジスタTR3、TR4の各ベースは接地電位に接続される。この場合、オペアンプは反転増幅回路として動作する。
第5変形例では、図4に示すように、コンデンサ30の出力電圧を、微分回路を構成するコンデンサC51、C52、抵抗R51を介して、反転入力端子41に帰還信号として入力する。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上述した実施の形態は本発明を実施するための例示に過ぎない。よって、本発明は上述した実施の形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で上述した実施の形態を適宜変形して実施することが可能である。
1 スイッチングアンプ
10 初段増幅回路
20 後段増幅回路
30 蓄積手段
40 比較回路
41 反転入力端子
42 非反転入力端子
44 正電源
45 負電源
50 ドライバ
60 スイッチング出力回路
70 LPF
80 帰還回路

Claims (4)

  1. 反転入力端子に入力される帰還信号と、非反転入力端子に入力される入力信号とを増幅して初段増幅信号を出力する初段増幅回路と、
    前記初段増幅信号を増幅して、出力電流を出力する後段増幅回路と、
    前記後段増幅回路からの出力電流を受けて電荷を蓄積する蓄積手段と、
    前記蓄積手段からの電圧と基準電位とを比較する比較手段と、
    前記比較手段からの比較結果に基づいてオンオフ動作するスイッチング出力回路と、
    前記スイッチング出力回路からの電圧が供給され、前記帰還信号を生成する帰還手段とを備え、
    前記初段増幅回路が、
    前記帰還信号の正成分を入力とする第1エミッタフォロワ回路を形成し、コレクタに所定の第1電位が印加される第1トランジスタと、
    前記帰還信号の負成分を入力とする第2エミッタフォロワ回路を形成し、コレクタに所定の第2電位が印加される第2トランジスタと、
    前記入力信号の正成分を入力とする第3エミッタフォロワ回路を形成し、コレクタに所定の第3電位が印加される第3トランジスタと、
    前記入力信号の負成分を入力とする第4エミッタフォロワ回路を形成し、コレクタに所定の第4電位が印加される第4トランジスタと、
    前記第1エミッタフォロワ回路の出力に接続されるエミッタと、前記第3エミッタフォロワ回路の出力に接続されるベースと、第1コレクタ抵抗を介して正電源の電位が印加され、前記初段増幅信号の正成分が出力されるコレクタとを有する第5トランジスタと、
    前記第2エミッタフォロワ回路の出力に接続されるエミッタと、前記第4エミッタフォロワ回路の出力に接続されるベースと、第2コレクタ抵抗を介して負電源の電位が印加され、前記初段増幅信号の負成分が出力されるコレクタとを有する第6トランジスタとを含む、
    スイッチングアンプ。
  2. 前記初段増幅回路が、
    前記第1トランジスタのエミッタと、前記第5トランジスタのエミッタとの間に接続される第1抵抗と、
    前記第2トランジスタのエミッタと、前記第6トランジスタのエミッタとの間に接続される第2抵抗とをさらに含む、請求項1に記載のスイッチングアンプ。
  3. 前記初段増幅回路が、
    前記第5トランジスタのベースに接続されるベース及びコレクタと、前記第3トランジスタのエミッタに接続されるエミッタとを有する第7トランジスタと、
    前記第6トランジスタのベースに接続されるベース及びコレクタと、前記第4トランジスタのエミッタに接続されるエミッタとを有する第8トランジスタと、
    前記第3トランジスタのエミッタと前記第7トランジスタのエミッタとの間に接続される第3抵抗と、
    前記第4トランジスタのエミッタと前記第8トランジスタのエミッタとの間に接続される第4抵抗とをさらに含む、請求項1または2に記載のスイッチングアンプ。
  4. 非反転入力端子が接地電位に接続され、反転入力端子に入力される入力信号および帰還信号を増幅して初段増幅信号を出力する初段増幅回路と、
    前記初段増幅信号を増幅して、出力電流を出力する後段増幅回路と、
    前記後段増幅回路からの出力電流を受けて電荷を蓄積する蓄積手段と、
    前記蓄積手段からの電圧と基準電位とを比較する比較手段と、
    前記比較手段からの比較結果に基づいてオンオフ動作するスイッチング出力回路と、
    前記スイッチング出力回路からの電圧が供給され、前記帰還信号を生成する帰還手段とを備え、
    前記初段増幅回路が、
    前記入力信号および前記帰還信号の正成分を入力とする第1エミッタフォロワ回路を形成し、コレクタに所定の第1電位が印加される第1トランジスタと、
    前記入力信号および前記帰還信号の負成分を入力とする第2エミッタフォロワ回路を形成し、コレクタに所定の第2電位が印加される第2トランジスタと、
    前記接地電位を入力とする第3エミッタフォロワ回路を形成し、コレクタに所定の第3電位が印加される第3トランジスタと、
    前記接地電位を入力とする第4エミッタフォロワ回路を形成し、コレクタに所定の第4電位が印加される第4トランジスタと、
    前記第1エミッタフォロワ回路の出力に接続されるエミッタと、前記第3エミッタフォロワ回路の出力に接続されるベースと、第1コレクタ抵抗を介して正電源の電位が印加され、前記初段増幅信号の正成分が出力されるコレクタとを有する第5トランジスタと、
    前記第2エミッタフォロワ回路の出力に接続されるエミッタと、前記第4エミッタフォロワ回路の出力に接続されるベースと、第2コレクタ抵抗を介して負電源の電位が印加され、前記初段増幅信号の負成分が出力されるコレクタとを有する第6トランジスタとを含む、
    スイッチングアンプ。
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