JP2013149597A - セラミックヒータ及びその製造方法、並びに加熱装置 - Google Patents

セラミックヒータ及びその製造方法、並びに加熱装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 超急速昇温の条件で通電・加熱された場合であっても、発熱素子の断線を抑制し、長寿命化を図る。
【解決手段】 セラミックヒータ4は、絶縁性セラミックからなり、先端から後端に向かって軸線方向に延びる基体21と、窒化珪素及び導電性材料を含む導電性セラミックにより形成される発熱部23であって、基体21の先端側内部に配置されるとともに、軸線方向に沿ってみたときにU字状をなす発熱部23を有する発熱素子22とを備える。そして、発熱素子22のうち、発熱部23の破壊靭性値が4.3MPa・m0.5以上とされる。これにより、基体21の先端側内部に配置される発熱部23は、繰り返し加わる非常に大きな熱応力に対して、長期間に亘って抗することが可能な高い強度を備える。
【選択図】 図3

Description

本発明は、発熱素子が基体にて保持されてなるセラミックヒータ及びその製造方法並びにセラミックヒータを有する加熱装置に関する。
従来、ディーゼルエンジンの始動補助等に用いられるグロープラグは、筒状の主体金具や通電により発熱する発熱素子を内蔵するヒータ等を備える。また、前記ヒータとしては、セラミックヒータが採用される場合がある。セラミックヒータは、導電性を有するセラミック製の発熱素子が、絶縁性を有するセラミック製の基体によって保持されることで構成される(例えば、特許文献1等参照)。
ところで、エミッションの低減等を図るという観点から、燃焼室内を速やかに高温とすることが好ましい。そこで昨今では、発熱素子を、モリブデンやタングステンの珪化物や炭化物等を主成分とする材料により構成することで、発熱素子の耐熱性を向上させ、燃焼室内の急速昇温(例えば、基体の表面を2秒以内に1000℃以上とすること)を繰り返し行った場合であっても、発熱素子の断線が生じにくいセラミックヒータが提案されている(例えば、特許文献2等参照)。
特開2006−351446号公報 特開2010−181125号公報
しかしながら、近年では、エミッションの低減等を一層効果的なものとすべく、燃焼室内を極めて急速に昇温させること(例えば、基体の表面を1秒以内に1000℃以上とする超急速昇温)が求められている。ここで、従前のセラミックヒータに対して、前記超急速昇温の条件で通電・加熱すると、良好な耐熱性を有しているにも関わらず、発熱素子において比較的早期に断線が生じてしまうおそれがある。この点について、本願発明者が鋭意検討したところ、従来、発熱素子の断線に対する耐久性(発熱素子の寿命)は、主として耐熱性の面で決定されると考えられていたが、超急速昇温を行う条件下においては、発熱素子に大きな熱応力が繰り返し加わることを要因として、発熱素子の断線が生じてしまうことが見出された。
本発明は、上記事情を鑑みてなされたものであり、その目的は、超急速昇温の条件で通電・加熱された場合であっても、発熱素子の断線を効果的に抑制することができ、長寿命化を図ることができるセラミックヒータ及びその製造方法、並びに、セラミックヒータを有してなる加熱装置を提供することにある。
以下、上記目的を解決するのに適した各構成につき、項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する構成に特有の作用効果を付記する。
構成1.本構成のセラミックヒータは、
絶縁性セラミックからなり、先端から後端に向かって軸線方向に沿って延びる基体と、
窒化珪素及び導電性材料を含む導電性セラミックにより形成される発熱部であって、前記基体の先端側内部に配置されるとともに、軸線方向に沿ってみたときにU字状をなす発熱部を有する発熱素子と、を備えるセラミックヒータであって、
前記発熱部の破壊靭性値が4.3MPa・m0.5 以上とされることを特徴とする。
上記構成1によれば、発熱素子のうちで通電により高温となる発熱部の破壊靭性値が4.3MPa・m0.5 以上とされている。これにより、基体の先端側内部に配置される発熱部は、繰り返し加わる非常に大きな熱応力に対して、長期間に亘って抗することが可能な高い強度を備えることとなる。その結果、超急速昇温の条件で通電・加熱された場合であっても、発熱素子(発熱部)の断線を効果的に抑制することができ、セラミックヒータの長寿命化を図ることができる
構成2.本構成のセラミックヒータは、上記構成1において、前記発熱素子は、前記発熱部の後端側に位置するそれぞれの端部から延びる導電性のリード部を備え、
前記発熱部の厚さが、前記リード部の厚さの30%以下とされることを特徴とする。
上記構成2によれば、発熱部の厚さが、リード部(発熱部に対する給電路に相当する)の厚さの30%以下とされている。従って、発熱部の断面積を、リード部の断面積よりも遥かに小さなものとすることができ、発熱部の電気抵抗率を、リード部の電気抵抗率よりも遥かに大きなものとすることができる。その結果、通電時に、リード部の影響を受けることなく発熱部を極めて急速に昇温させることができ、超急速昇温(基体の表面を1秒以内に1000℃以上とすること)を比較的容易に実現することができる。
一方で、上記構成2によれば、発熱部が、リード部よりも相当細いものとなるため、急速昇温時における発熱素子(発熱部)の断線がより懸念されるが、上記構成1を採用することで、当該懸念を払拭することができる。換言すれば、上記構成1は、発熱部の厚さがリード部の厚さの30%以下とされ、発熱部の断線がより懸念されるセラミックヒータにおいて、特に有意である。
尚、上記構成2を採用するにあたっては、発熱部を構成する材料とリード部を構成する材料とを異ならせてもよいし、発熱部及びリード部をそれぞれ同一材により形成してもよい。発熱部を構成する材料とリード部を構成する材料とを異ならせるにあたっては、リード部を構成する材料は、金属材料であっても導電性セラミックであってもよい。但し、発熱部を構成する材料とリード部を構成する材料とが相違する場合には、この相違に伴い発熱部とリード部との接合境界において割れ等の破損が生じるおそれが少なからず考えられる。
構成3.そこで、上記構成2のセラミックヒータにおいては、発熱部とリード部は、同一材により構成することが好ましい。この構成とすることで、発熱部とリード部との接合境界における割れ等の破損を防止することができ、また、それぞれ同一材を用いることで、生産性の向上を図ることができる。
構成4.本構成の加熱装置は、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のセラミックヒータと、
前記発熱素子に対する供給電力を調節可能に構成され、前記供給電力の調節により、前記発熱部の発熱を制御可能な通電制御装置とを備える加熱装置であって、
前記通電制御装置は、前記基体のうち前記発熱部に対応する加熱部の表面温度が常温から1000℃に1秒以内で上昇するように、前記発熱素子に対して電力を供給することを特徴とする。
上記構成4のように、通電制御装置により、基体のうち発熱部の周囲に位置する加熱部の表面温度が常温から1000℃に1秒以内で上昇するように発熱素子に対して電力を供給する、つまり、発熱素子を超急速昇温させる加熱装置においては、発熱素子(発熱部)の断線がより生じてしまいやすい。このとき、上記構成1等のセラミックヒータを用いることで、発熱素子の断線をより確実に防止することができる。換言すれば、上記構成1等のセラミックヒータは、基体のうち加熱部の表面温度が常温から1000℃に1秒以内で上昇するように発熱素子に対して電力を供給する加熱装置に用いられることで、その急速昇温に対する優れた耐久性を存分に発揮することとなる。
構成5.本構成のセラミックヒータの製造方法は、
絶縁性セラミックからなり、先端から後端に向かって軸線方向に延びる基体と、
窒化珪素及び導電性材料を含む発熱部であって、前記基体の先端側内部に配置されるとともに、軸線方向に沿ってみたときにU字状をなす発熱部を有する発熱素子と、を備えるセラミックヒータの製造方法であって、
導電性材料粉末及び窒化珪素を含む素子材料により形成された、前記発熱素子となるべき素子成形体を得る素子成形工程と、
絶縁性セラミック粉末を含む基体材料により形成された、前記基体となるべき絶縁成形体に、前記素子成形体が埋設されてなる保持体を得る保持体成形工程と、
前記保持体を脱脂する脱脂工程と、
前記脱脂工程後において、前記保持体を加圧条件下で焼成する焼成工程とを含み、
前記素子成形体は、前記発熱部となるべき発熱部構成部を備え、
前記脱脂工程後前記焼成工程前における、前記絶縁成形体のうち前記発熱部構成部の周囲に位置する部位の相対密度を46.3%以上とすることを特徴とする。
なお、「相対密度」とあるのは、基体材料の理論密度に対する、脱脂工程後焼成工程前における絶縁成形体のうち発熱部構成部の周囲に位置する部位の密度の比率をいう。
上記構成5によれば、脱脂工程後焼成工程前における、絶縁成形体のうち発熱部構成部の周囲に位置する部位の相対密度が46.3%以上とされている。従って、焼成工程において、絶縁成形体から発熱部構成部に対してより大きな圧力を加えることができ、素子成形体を形成する窒化珪素の粒成長を促進させることができる。その結果、発熱部の破壊靭性値をより確実に増大させることができ、急速昇温に対して優れた耐久性を有するセラミックヒータをより確実に製造することができる。
構成6.本構成のセラミックヒータの製造方法は、上記構成5において、前記セラミックヒータは、前記基体のうち前記発熱部に対応する加熱部の表面温度が常温から1000℃に1秒以内で上昇するように、前記発熱素子に対して電力が供給されるものであることを特徴とする。
上記構成6のように、基体のうち発熱部の周囲に位置する加熱部の表面温度が常温から1000℃に1秒以内で上昇するように発熱素子に対して電力を供給する、つまり、発熱素子を超急速昇温させる場合においては、発熱素子(発熱部)の断線がより生じてしまいやすい。しかしながら、このような場合であっても、上記構成4の製造方法に得られたセラミックヒータ、つまり、発熱部の破壊靭性値が十分に大きなものとなるように製造されたセラミックヒータを用いることで、発熱素子の断線をより確実に防止することができる。換言すれば、上記構成5は、基体のうち加熱部の表面温度が常温から1000℃に1秒以内で上昇するように発熱素子に対して電力が供給されるセラミックヒータを製造するときに、特に有意である。
加熱装置の概略構成を示すブロック図である。 (a)は、グロープラグの断面図であり、(b)は、グロープラグの正面図である。 セラミックヒータの構成を示す部分拡大断面図である。 発熱素子の構成を示す側面図である。 セラミックヒータの製造工程を示すフローチャートである。 半割絶縁成形体の収容凹部に素子成形体を設置する過程を示す斜視図である。 素子成形体形成工程で用いられる金型等の断面図であり、(a)は、平面断面図であり、(b)は、側面断面図である。 半割絶縁成形体形成工程で用いられる金型等の斜視図である。 半割絶縁成形体形成工程で用いられる上型の構成を示す斜視図である。 半割絶縁成形体形成工程において基体材料をプレスする際の外枠等を示す断面図である。 保持体の構成を示す斜視図である。 保持体形成工程で用いられる金型等の斜視図である。 保持体形成工程において基体材料をプレスする際の外枠等を示す断面図である。 (a)は、保持体の焼成時におけるプレス方向を示す断面図であり、(b)は、得られた焼成体を示す断面図である。 相対密度の測定対象部位を説明するための素子成形体の断面図である。 別の実施形態において、保持体形成工程で用いられる金型等を示す断面図である。 発熱素子の発熱部の破壊靱性値を算出するにあたって、発熱部の測定面にダイヤモンド圧子を打つ位置を示す模式的な説明図である。
以下に、一実施形態について図面を参照しつつ説明する。図1は、加熱装置101の概略構成を示すブロック図である。
加熱装置101は、セラミックヒータ4を備えてなるセラミックグロープラグ1(以下、「グロープラグ1」と称す)と、グロープラグ1に対する通電を制御する通電制御装置としてのグロー制御装置(GCU)102とを備えている。尚、図1では、グロープラグ1を1つのみ示しているが、実際のエンジンには複数の気筒が設けられており、各気筒に対応してグロープラグ1や後述するスイッチ104が設けられる。
GCU102は、バッテリVAから供給される電力によって動作するものであり、CPUやROM、RAM等を有するマイクロコンピュータ103と、バッテリVAからグロープラグ1に対する通電のオン・オフを切り替えるスイッチ104とを備えている。
GCU102によるグロープラグ1への通電制御は、PWM制御により行われ、スイッチ104は、マイクロコンピュータ103からの指示に従い、グロープラグ1への通電のオン・オフを切り替えるようになっている。
また、本実施形態においては、グロープラグ1の抵抗値を測定するために、スイッチ104は、電流検知機能を有するFET(電界効果トランジスタ)を、NPN型トランジスタ等を介して動作させるように構成されている。加えて、グロープラグ1の電力供給用の端子に対して、分圧抵抗(図示せず)を介して、マイクロコンピュータ103が接続されており、マイクロコンピュータ103には、グロープラグ1に印加される電圧(GCU102から出力される電圧)を分圧した電圧が入力される。マイクロコンピュータ103は、入力された電圧に基づいてグロープラグ1への印加電圧を算出することができ、また、当該印加電圧と、前記スイッチ104によって測定されるグロープラグ1を流れる電流とによってグロープラグ1の抵抗値を計測可能となっている。
加えて、本実施形態において、マイクロコンピュータ103は、エンジンキーがオンとされた際に、グロープラグ1(セラミックヒータ4)を急速昇温させるプリグロー通電と、プリグロー通電の後に、所定時間の間に亘って、グロープラグ1を所定温度にて維持するアフターグロー通電とが行えるように設定されている。
本実施形態では、プリグロー通電において、グロープラグ1の後述する基体21の表面が、常温から1000℃まで1秒以内で昇温する(超急速昇温する)ようにグロープラグ1に対して電力を供給するようになっている。
このプリグロー通電では、グロープラグ1に投入する電力と経過時間との関係を示す曲線を、予め作成した基準となる曲線に一致させることで、グロープラグ1の特性によらずグロープラグ1を急速に目標温度まで昇温させる。具体的には、予め定めた上記基準とする曲線を示す関係式又はテーブルを用い、通電開始からの経過時間に応じた各時点においての投入すべき電力を求める。グロープラグ1に流れる電流と、その時点においての投入すべき電力の値との関係から、グロープラグ1に印加すべき電圧を求め、PWM制御により、グロープラグ1に印加する電圧(実効電圧)を制御する。これにより、基準とする曲線と同じカーブを描くようにして電力の投入が行われ、昇温過程の各時点までに投入された電力の積算量に応じ、グロープラグ1(セラミックヒータ4)が発熱する。従って、上記基準とする曲線に沿った電力の投入が完了すれば、グロープラグ1は基準曲線通りの時間で目標温度に到達する。
また、アフターグロー通電においては、比較的長期間(例えば、180秒程度)の間、前記基体21の表面温度が高温(例えば、1200℃以上)となるようにグロープラグ1に対する供給電力が調節されるようになっている。
次いで、セラミックヒータ4を備えるグロープラグ1について、図2(a),(b)及び図3等を参照しつつ説明する。図2(a)は、グロープラグ1の断面図であり、図2(b)は、グロープラグ1の正面図である。また、図3は、セラミックヒータ4を中心に示すグロープラグ1の部分拡大断面図である。尚、図2,3においては、図の下側をグロープラグ1(セラミックヒータ4)の先端側、上側を後端側として説明する。
図2(a),(b)に示すように、グロープラグ1は、ハウジング2、中軸3、セラミックヒータ4、外筒5、端子ピン6等を備えている。
ハウジン32は、所定の金属材料(例えば、S45C等の鉄系素材)によって形成されるとともに、軸線CL1方向に沿って延びる軸孔7を有している。さらに、前記ハウジング2の軸線CL1方向中央部外周には、グロープラグ1をエンジンのシリンダヘッド等に取付けるための雄ねじ部8が形成されている。併せて、ハウジング2の後端部外周には断面六角形状をなす鍔状の工具係合部9が形成されており、前記シリンダヘッド等にグロープラグ1(雄ねじ部8)を取付ける際には、当該工具係合部9に使用される工具が係合されるようになっている。
また、ハウジング2の軸孔7には、金属製で丸棒状をなす前記中軸3が収容されている。さらに、当該中軸3の先端部は、金属材料(例えば、SUS等の鉄系素材)によって形成された円筒状の接続部材10の後端部に圧入されるとともに、接続部材10の先端部には、前記セラミックヒータ4の後端部が圧入されている。これにより、中軸3とセラミックヒータ4とは接続部材10を介して機械的かつ電気的に接続されている。加えて、前記中軸3の中間部分には、その外径が先端部及び後端部よりも細径化されてなる括れ部13が形成されており、当該括れ部13によって、中軸3に伝わる応力の緩和等が図られている。尚、接続部材10に代えて、所定のリード線などにより中軸3とセラミックヒータ4とを電気的に接続することとしてもよい。
さらに、中軸3の後端部には、金属製の前記端子ピン6が加締め固定されており、端子ピン6の先端部及びハウジング2の後端部の間には、両者間における直接的な通電(短絡)を防止すべく、絶縁性素材からなる絶縁ブッシュ11が設けられている。加えて、軸孔7内の気密性の向上等を図るべく、ハウジング2及び中軸3の間には、絶縁ブッシュ11の先端部に接触するようにして絶縁性素材からなるOリング12が設けられている。
併せて、前記外筒5は、所定の金属材料によって筒状に形成されている。当該外筒5は、セラミックヒータ4の軸線CL1方向に沿った中間部分を保持しており、セラミックヒータ4の先端部は外筒5の先端から露出した状態となっている。さらに、外筒5は、自身の後端部が軸孔7に挿入された状態で、ハウジング2及び外筒5の接触面外縁に沿ってレーザー溶接を施すことで、ハウジング2に接合されている。
次に、セラミックヒータ4の詳細について説明する。図3に示すように、セラミックヒータ4は、先端から後端に向かって軸線CL1方向に沿って延びる丸棒状の基体21と、その内部に埋設される発熱素子22とを備えている。基体21は、絶縁性セラミック(例えば、窒化珪素やアルミナ等)によって構成され、一方で、発熱素子22は、窒化珪素を主成分とし、導電性材料(本実施形態では、モリブデンやタングステンの珪化物、窒化物、及び、炭化物のいずれかを含む)を含む導電性セラミックにより構成されている。
また、発熱素子22は、基体21の先端側内部に配置される発熱部23と、当該発熱部23の後端側に位置するそれぞれの端部から後端側に向けて延びる一対の棒状のリード部24,25とを備えている。発熱部23は、いわゆる発熱抵抗体として機能する部位であり、曲面状に形成されたセラミックヒータ4の先端部分において、その曲面に沿うようにしてU字状をなしている。より詳細には、U字状をなす発熱部23は、先端側に位置する折り返し部231と、折り返し部231からそれぞれ延びるストレート部232,233を有している。
また、前記リード部24,25は、それぞれセラミックヒータ4の後端側に向けて互いに略平行に延設されている。そして、一方のリード部24の後端寄り位置には、電極取出部26が外周方向に突設されており、当該電極取出部26は、セラミックヒータ4の外周面に露出している。同様に、他方のリード部25の後端寄りの位置にも、電極取出部27が外周方向に突設されており、当該電極取出部27は、セラミックヒータ4の外周面に露出している。尚、前記一方のリード部24の電極取出部26は、前記軸線CL1方向に沿って、前記他方のリード部25の電極取出部27よりも後端側に位置している。
加えて、電極取出部26の露出部分は、前記接続部材10の内周面に接触しており、接続部材10に接続された中軸3とリード部24との電気的導通が図られている。また、電極取出部27の露出部分は、外筒5の内周面に対して接触しており、外筒5に接合されたハウジング2とリード部25との電気的導通が図られている。すなわち、本実施形態では、中軸3とハウジング2とが、グロープラグ1において、セラミックヒータ4の発熱部23に通電するための陽極・陰極として機能するようになっている。
加えて、本実施形態では、発熱部23及びリード部24,25が、同一材(窒化珪素及び導電性材料を含む材料)により形成されている。そして、図4に示すように、リード部24,25のそれぞれの中心軸を含む平面と直交する方向に沿った、発熱部23の厚さT1が、リード部24,25の厚さT2の30%以下とされており、発熱部23の断面積(軸線CL1方向に交差する向きの断面の面積)がリード部24,25の断面積よりも遥かに小さなものとされている。これにより、発熱部23の(電気)抵抗率を、リード部24,25の抵抗率よりも遥かに大きなものとすることができ、通電時に、発熱部23を極めて急速に昇温させることができるようになっている。
尚、発熱部23の厚さT1は、発熱部23のうち略一定の厚さを有する部位の厚さ(平均厚さ)をいう。また、リード部24,25の厚さは、リード部24,25のうち略一定の厚さを有する部位の厚さ(平均厚さ)をいう。
さらに、本実施形態では、発熱部23の破壊靭性値が4.3MPa・m 0.5以上とされている。尚、発熱部23の破壊靭性値は、JIS R1607のIF法に準じて算出される。
具体的には、まず、セラミックヒータ4に通電したときに、基体21の表面のうちで温度が最も高くなる部位が位置するセラミックヒータ4の先端からの長さAを特定する。次いで、セラミックヒータ4(基体21)の表面に対して、発熱部23を構成するストレート部232,233の並び方向に沿うようにして軸線CL1方向に垂直な方向から研磨を開始し(換言すれば、図3の紙面右方向または左方向から研磨を開始し)、発熱部23のストレート部232,233の一方における幅(図3の紙面左右方向の長さ)の中央(真ん中)となる部位まで研磨を行う。さらに、研磨された上記中央となる部位の表面粗さが0.100μmRa以下となるように仕上げ研磨し、発熱部23の測定面Sを形成する(図17参照)。そして、発熱部23の測定面Sのうち、上記の長さAに対応(該当)した部位P(図17参照)に対して、所定の押込荷重P(=2kgf)で所定時間(15秒)に亘ってダイヤモンド圧子を打つ。その後、発熱部23の断面に形成された圧痕の対角線長さと、圧痕の角から延びる亀裂長さとを工具顕微鏡(倍率:400倍)を用いて測定するとともに、対角線長さの平均の半分a(m)と、亀裂長さの平均の半分C(m)とを算出する。そして最後に、押込荷重Pや長さa,Cを、Kc=0.026×E1/2×P1/2×a/C3/2の式に代入することで、破壊靭性値Kc(MPa・m0.5)を算出することができる。本実施形態において、弾性率Eは、395×10Pa(=395GPa)に設定されている。
尚、基体21の表面のうち発熱部23に対応する部位(最高発熱部23の周囲に位置する部位)が、本発明における「加熱部」に相当するが、基体21の表面のうち、通電により温度が最も高くなる部位(本実施形態では、基体21の先端から後端側に2mmの位置)を「加熱部」に相当するものとしてもよい。
次に、セラミックヒータ4の製造方法を中心に、上述したグロープラグ1の製造方法を説明する。尚、特に明記しない部位については、従来公知の方法により製造されるものとする。
図5に示すように、まず、原料調整工程(S1)において、導電性材料(Wの炭化物等)に窒化珪素粉末を加えたものを水の中でスラリー状にするとともに、スプレードライを施し、乾燥させる。そして、乾燥させた粉末に対してバインダや可塑剤、分散剤等を混入して混練し、粉末状の素子材料を得る。
次いで、素子成形体形成工程(S2)において、前記発熱素子22となる素子成形体32(図6参照)を製造する。すなわち、図7(a),(b)に示すように、第1金型51及び第2金型52を型合わせし、両金型51,52の内部に形成された発熱素子22の形状に対応するキャビティ53に対して、加熱され流動状態にある素子材料M1を射出する。その後、射出成形された素子材料M1を所定温度(例えば、100℃〜250℃)で乾燥・固化することにより、U字状の発熱部23となるべき発熱部構成部33を先端部に有してなる素子成形体32が得られる。
次に、半割絶縁成形体形成工程(S3)において、素子成形体32の製造とは別に、基体21の半分を構成する半割絶縁成形体31X(図6参照)を製造する。まず、絶縁性セラミック(例えば、窒化珪素)粉末に焼結助剤を混入させたものを水の中でスラリー状とし、そこにバインダを添加後、スプレードライを施すことで、基体材料を得る。次いで、図8に示すように、断面矩形状の内部空間を有する筒状の外枠61と、当該外枠61の一方の開口側に配設される下型62と、前記外枠61の他方の開口側に配設され、外枠61に対して上下動可能な上型63とを用いて、半割絶縁成形体31Xを成形する。
ここで、下型62のうち外枠61内に配置される部位の表面は、半割絶縁成形体31Xの外表面に対応する湾曲面形状とされている。また、図9に示すように、上型63のうち外枠61内に配置される部位の表面には、素子成形体32の半分を収容する収容凹部31A(図6参照)を形成するための平面視U字状をなす成形突起63Aが設けられており、さらに、成形突起63Aのうち発熱部構成部33の収容部を形成する部位の両側方には、直方体状の凸部63B,63Cが設けられている。
半割絶縁成形体31Xを成形するにあたっては、図10に示すように、外枠61と下型62とを組み合わせた上で、外枠61の上方側開口から前記基体材料M2を所定量充填する。次いで、外枠61の上方側開口を塞ぐようにして前記上型63を配置するとともに、上型63を下型62側へと移動させ、所定の荷重で基体材料M2を加圧する。これにより、図6に示すように、成形突起63Aにより形成された収容凹部31Aと、凸部63B,63Cにより形成された凹部31B,31Cとを有する半割絶縁成形体31Xが得られる。
次に、保持体形成工程(S4)において、半割絶縁成形体31X及び素子成形体32、並びに、前記基体材料M2を用いて保持体30(図11参照)の成形が行われる。保持体形成工程においては、図12に示すように、断面矩形状の内部空間を有する外枠71と、当該外枠71の一方の開口側に配設される下型72と、前記外枠71の他方の開口側に配設され、外枠71に対して上下動可能な上型73とが用いられる。尚、下型72及び上型73のうち外枠71内に配置される面は、保持体30の外表面に対応する湾曲面形状とされている。また、外枠71のうち、発熱部構成部33の配置される側の端面には、内側に向けて傾斜する傾斜面71Aが形成されている。
保持体30を成形するにあたっては、まず、外枠71と下型72とを組み合わせた上で、下型72上に半割絶縁成形体31Xをセットする。そして、図6に示すように、半割絶縁成形体31Xに形成された収容凹部31Aに素子成形体32を載置した上で、素子成形体32を覆うようにして前記基体材料M2を外枠71内に充填する。このとき、傾斜面71A上にも基体材料M2が充填されるとともに、半割絶縁成形体31Xに形成された凹部31B,31Cに対して、その他の部位よりも多くの基体材料M2が充填される。次いで、下型72を外枠71に対して下動させることで、外枠71内に充填された基体材料M2が下動し、図13に示すように、傾斜面71A上の基体材料M2が外枠71の内側に流下する。その後、外枠71の上方側開口を塞ぐようにして前記上型73を配置するとともに、上型73を下型72側へと移動させ、所定の荷重でプレス加圧する。その結果、図11に示すように、絶縁成形体31の内部に素子成形体32が保持されてなる保持体30が得られる。尚、上述の通り、傾斜面71A上の基体材料M2が外枠71の内側に流れ込む点と、凹部31B,31Cに比較的多くの基体材料M2が充填される点とが相俟って、絶縁成形体31のうち発熱部構成部33の周囲に位置する部位の充填密度が大きくなる。
次いで、脱脂工程(S5)において、前記保持体30を、窒素ガス雰囲気下で所定温度(例えば、約800℃)にて加熱し、素子成形体32や絶縁成形体31中の可塑剤やバインダを除去する。尚、絶縁成形体31のうち発熱部構成部33の周囲に位置する部位の充填密度が比較的大きなものとされることに伴って、本実施形態では、脱脂工程後において、絶縁成形体31のうち発熱部構成部33の周囲に位置する部位の相対密度が46.3%以上となっている。尚、「相対密度」とあるのは、基体材料M2の理論密度に対する、脱脂工程後における絶縁成形体31のうち発熱部構成部33の周囲に位置する部位の密度の比率をいう。
次に、離型剤塗布工程(S6)において、保持体30の外表面全体に離型剤が塗布される。
続いて、保持体30が焼成工程(S7)に供される。この工程では、いわゆるホットプレス法による焼成が行われる。すなわち、図示しないホットプレス加工機を用い、非酸素雰囲気下で、例えば、加熱温度を1800℃、加熱時間を1.5時間、ホットプレス圧力を25MPaとして、保持体30を加圧しつつ加熱することにより、図14(b)に示す焼成体40を得る。尚、焼成工程においては、焼成体40が略円柱状となるように、上述したセラミックヒータ4の外形に準じた形状の凹部を有するカーボン治具が用いられる。また、保持体30は、図14(a)において矢印で示すように一軸加圧条件下で加圧される。
その後、研磨工程(S8)において、焼成体40に各種研磨加工を施すことで、上述したセラミックヒータ4が得られる。尚、研磨加工としては、公知のセンタレス研磨機を用いて焼成体40の外周を研磨し、電極取出部26,27を外周面から露出させるセンタレス研磨や、基体21の先端部に曲面加工を施し、外周面と最高発熱部23との距離の均一化を図るためのR研磨などがある。
続いて、得られたセラミックヒータ4と、従来公知の手法により製造したハウジング2等とを組付ける。これにより、上述したグロープラグ1を得ることができる。
以上詳述したように、本実施形態によれば、通電により高温となる発熱部23の破壊靭性値が4.3MPa・m0.5以上とされている。これにより、発熱部23は、繰り返し加わる非常に大きな熱応力に対して、長期間に亘って抗することが可能な高い強度を備えることとなる。その結果、超急速昇温の条件で通電・加熱された場合であっても、発熱素子22(発熱部23)の断線を効果的に抑制することができ、セラミックヒータ4の長寿命化を図ることができる。
また、本実施形態においては、発熱部23及びリード部24,25が、それぞれ同一材により形成されている。従って、発熱部23及びリード部24,25を異なる材料により形成した場合には、両者の接合境界における破損や生産性の低下が懸念されるが、本実施形態によれば、このような懸念を払拭することができる。
加えて、発熱部23の厚さT1が、リード部24,25の厚さT2の30%以下とされているため、最高発熱部23の電気抵抗率を、リード部24,25の電気抵抗率よりも遥かに大きなものとすることができる。そのため、通電時に、発熱部23を極めて急速に昇温させることができ、超急速昇温(基体の表面を1秒以内に1000℃以上とすること)を比較的容易に実現することができる。
さらに、脱脂工程後焼成工程前における、絶縁成形体31のうち発熱部構成部33の周囲に位置する部位の相対密度が46.3%以上とされている。従って、焼成工程において、絶縁成形体31から発熱部構成部33に対してより大きな圧力を加えることができ、素子成形体32を形成する窒化珪素の粒成長を促進させることができる。その結果、発熱部23の破壊靭性値をより確実に増大させることができ、急速昇温に対して優れた耐久性を有するセラミックヒータ4をより確実に製造することができる。
次いで、上記実施形態によって奏される作用効果を確認すべく、絶縁成形体のうち発熱部構成部の周囲に位置する部位の相対密度を変更することで、発熱部の破壊靭性値を種々変更したセラミックヒータのサンプルを作製し、各サンプルに対して耐久性評価試験を行った。耐久性評価試験の概要は次の通りである。すなわち、各サンプルについて、基体表面(加熱部)を常温から1000℃まで0.5秒間で昇温させ、その昇温勾配で基体表面の最高温度が1350℃となるように1秒間通電を行い、その後30秒間風冷することを1サイクルとして、発熱部が断線するまでのサイクル数(断線サイクル)を測定した。ここで、断線サイクルが50000サイクル以上となったサンプルは、急速昇温に対して優れた耐久性を有するとして「○」の評価を下し、一方で、断線サイクルが50000サイクル未満となったサンプルは、急速昇温に対する耐久性にやや劣るとして「×」の評価を下すこととした。表1に、当該試験の試験結果を示す。
尚、上述した耐久性評価試験の試験対象としたサンプルとは別に、前記相対密度を測定するために、各サンプルの製造条件と同一条件にて保持体を作製した。そして、図15に示すように、脱脂工程後において、作製された保持体における絶縁成形体の先端部(発熱部の周囲に位置する部位であり、図15中、斜線を付した部位)を削り取り、削り取った部分の質量と体積とに基づいて前記相対密度を算出した。
表1に示すように、発熱部の破壊靭性値を4.3MPa・m0.5以上としたサンプル(サンプル3〜5)は、急速昇温に対して優れた耐久性を有することが分かった。これは、発熱部が、繰り返し加わる非常に大きな熱応力に対して、長期間に亘って抗することが可能な高い強度を備えていたためであると考えられる。
また、脱脂工程後における前記相対密度を46.3%以上とすることで、発熱部の破壊靭性値をより確実に4.3MPa・m0.5以上とできることが確認された。これは、相対密度を高めたことで、焼成工程時において、絶縁成形体から最高発熱部構成部に対してより大きな圧力が加わることとなり、その結果、発熱部構成部において、窒化珪素の粒成長が促進されたことに起因すると考えられる。
上記試験の結果より、急速昇温に対して優れた耐久性を実現するためには、発熱部の破壊靭性値を4.3MPa・m0.5以上とすることが好ましいといえる。
また、急速昇温に対して十分な耐久性を有する程度まで発熱部の破壊靭性値を上昇させるためには、脱脂工程後焼成工程前における、絶縁成形体のうち発熱部構成部の周囲に位置する部位の相対密度を46.3%以上とすることが好ましいといえる。
尚、上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。勿論、以下において例示しない他の応用例、変更例も当然可能である。
(a)上記実施形態では、絶縁成形体31の相対密度を増大させることで、発熱部23における破壊靭性値の増大が図られているが、破壊靭性値を増大させるための手法は、これに限定されるものではない。従って、例えば、焼成工程時における加熱温度や加熱時間などを調節することで、窒化珪素の粒成長を促進させ、ひいては発熱部23の破壊靭性値を増大させて、4.3MPa・m0.5以上となるようにしてもよい。
(b)上記実施形態では、半割絶縁成形体31Xに凹部31B,31Cを形成すること等により、保持体形成工程において、発熱部構成部33の周囲に多くの基体材料M2が充填されることで、絶縁成形体31のうち発熱部構成部33の周囲に位置する部位の相対密度の増大が図られている。これに対して、前記相対密度の増大を図るべく、例えば、図16に示すように、保持体形成工程において、発熱部構成部33の配置される側が下方側へと傾斜する下型82を用いて、保持体30を形成することとしてもよい。すなわち、下型82と外枠81とを組み合わせた上で、下型82上に半割絶縁成形体31Xを載置するとともに、収容凹部31Aに素子成形体32を配置する。そして、外枠81内に基体材料M2を充填するとともに、上型82により基体材料M2等をプレス加圧する。ここで、発熱部構成部33の配置された側にはより多くの基体材料M2が充填され、また、下型83に設けられた傾斜面の存在により、加圧時には、基体材料M2が発熱部構成部33側へと押圧されることとなる。そのため、絶縁成形体31のうち発熱部構成部33の周囲に位置する部位の相対密度を増大させることができる。
(c)上記実施形態において、素子成形体32は、射出成形法により形成されているが、他の成形手法により素子成形体を得ることとしてもよい。従って、例えば、所定のバインダを配合した素子材料をシート成形することで導電性のシートを作製するとともに、当該導電性のシートを所定の金型により打抜くことで素子成形体を得ることとしてもよい。また、素子材料に所定のバインダ及び溶媒を混合したスラリーを作製するとともに、当該スラリーを半割絶縁成形体の収容凹部に流し込み、乾燥(溶媒揮発)させることで素子成形体を得ることとしてもよい。
(d)上記実施形態のセラミックヒータ4は、発熱部23を構成する材料とリード部24,25を構成する材料とがそれぞれ同一材とされているが、必ずしも同一材である必要はなく、発熱部23及びリード部24,25を異なる材料で構成してもよい。この場合にも、発熱部23の破壊靭性値を4.3MPa・m0.5以上とすることで、急速昇温に対して優れた耐久性を実現することができる。
(e)上記実施形態のセラミックヒータ4は、丸棒状、すなわち、断面円形状である場合に具体化されているが、必ずしも断面円形状である必要はなく、例えば、断面楕円形状や断面長円形状、断面多角形状であってもよい。また、絶縁性の基体を板状に複数形成し、その間に発熱体を挟み込んだいわゆる板状ヒータに、本発明の技術思想を適用することとしてもよい。
1…グロープラグ、4…セラミックヒータ、21…基体、22…発熱素子、23…発熱部、24,25…リード部、30…保持体、31…絶縁成形体、32…素子成形体、101…加熱装置、102…GCU(通電制御装置)。

Claims (6)

  1. 絶縁性セラミックからなり、先端から後端に向かって長手方向に延びる基体と、
    窒化珪素及び導電性材料を含む導電性セラミックにより形成される発熱部であって、前記基体の先端側内部に配置されるとともに、軸線方向に沿ってみたときにU字状をなす発熱部と、を備えるセラミックヒータであって、
    前記発熱部の破壊靭性値が4.3MPa・m0.5以上とされることを特徴とするセラミックヒータ。
  2. 前記発熱素子は、前記発熱部の後端側に位置するそれぞれの端部に連結する導電性のリード部を備え、
    前記発熱部の厚さが、前記リード部の厚さの30%以下とされることを特徴とする請求項1に記載のセラミックヒータ。
  3. 前記発熱部と前記リード部は、同一材料により構成されていることを特徴とする請求項2に記載のセラミックヒータ。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のセラミックヒータと、
    前記発熱素子に対する供給電力を調節可能に構成され、前記供給電力の調節により、前記発熱部の発熱を制御可能な通電制御装置とを備える加熱装置であって、
    前記通電制御装置は、前記基体のうち前記発熱部に対応する加熱部の表面温度が常温から1000℃に1秒以内で上昇するように、前記発熱素子に対して電力を供給することを特徴とする加熱装置。
  5. 絶縁性セラミックからなり、先端から後端に向かって軸線方向に延びる基体と、
    前記基体に埋設されるとともに、窒化珪素及び導電性材料を含む発熱部であって、前記基体の先端側内部に配置されるとともに、軸線方向に沿ってみたときにU字状をなす発熱部を有する発熱素子と、を備えるセラミックヒータの製造方法であって、
    導電性材料粉末及び窒化珪素を含む素子材料により形成された、前記発熱素子となるべき素子成形体を得る素子成形工程と、 絶縁性セラミック粉末を含む基体材料により形成された、前記基体となるべき絶縁成形体に、前記素子成形体が埋設されてなる保持体を得る保持体成形工程と、
    前記保持体を脱脂する脱脂工程と、
    前記脱脂工程後において、前記保持体を加圧条件下で焼成する焼成工程とを含み、
    前記素子成形体は、前記発熱部となるべき発熱部構成部を備え、
    前記脱脂工程後前記焼成工程前における、前記絶縁成形体のうち前記発熱部構成部の周囲に位置する部位の相対密度を46.3%以上とすることを特徴とするセラミックヒータの製造方法。
  6. 前記セラミックヒータは、前記基体のうち前記発熱部に対応する加熱部の表面温度が常温から1000℃に1秒以内で上昇するように、前記発熱素子に対して電力が供給されるものであることを特徴とする請求項5に記載のセラミックヒータの製造方法。
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