JP2013149018A - 厚み検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】紙葉状の媒体の厚みを簡素な構成により検出し得るようにする。
【解決手段】鑑別部14は、厚み検出部25の各厚み検出ユニット25A〜25Dにおいて、押付支持体45の固定部45Aを筐体20に固定し、当該固定部45Aから弾性変形する変形接続部45Bを介して延設された軸支持部45Cに検知軸43を嵌め込み、当該軸支持部45Cの上側面部45CXにおける変位量を変位センサ48により検出する。そして鑑別部14は、各厚み検出ユニット25A〜25Dにおいて、上側面部45CXの変位量を基に当該検知ローラ44の変位量を得て紙幣BLの厚みを検出することができる。このため鑑別部14は、従来よりも格段に簡略化された構成により、紙幣BLの厚みを同様に検出することができる。
【選択図】図4

Description

本発明は厚み検出装置に関し、例えば紙幣等の媒体を投入して所望の取引を行う現金自動預払機(ATM)等に適用して好適なものである。
従来、金融機関等で使用される現金自動預払機等においては、顧客との取引内容に応じて、例えば顧客に紙幣や硬貨等の現金を入金させ、また顧客へ現金を出金するようになされている。
現金自動預払機としては、例えば顧客との間で紙幣の授受を行う紙幣入出金口と、投入された紙幣の金種、真偽及び正損を鑑別する鑑別部と、投入された紙幣を一時的に保留する一時保留部と、金種ごとに紙幣を格納する金種カセットとを有するものが提案されている。
この現金自動預払機は、入金取引において、顧客が紙幣入出金口に紙幣を投入すると、投入された紙幣を鑑別部で鑑別し、正常紙幣と鑑別された紙幣を一時保留部で保留する一方、取引すべきでないと鑑別された紙幣を紙幣入出金口へ戻して顧客に返却する。続いて現金自動預払機は、顧客により入金金額が確定されると、一時保留部に保留した紙幣の金種を鑑別部により再鑑別し、その金種に応じた金種カセットへ収納する。
ところで紙幣のなかには、一部が折り曲げられ、或いは異物が貼り付けられる等により、厚みが異なるものがある。そこで鑑別部として、光学センサや磁気センサ等により各種特性を検出すると共に厚みを検出した上で、それぞれの検出結果を総合して紙幣の種類や真偽等を判別するようになされたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−160166公報(第4図)
例えば図15及び図16に示すように、従来の鑑別部614では、厚み検出部625により紙幣BLの厚みを検出するようになされている。この厚み検出部625は、互いに同様に構成された4個の厚み検出ユニット625A〜625Dが左右方向に並べて配置された構成となっている。
この厚み検出ユニット625A〜625Dは、搬送路23の下側に基準軸41を中心に回転する基準ローラ42が配置され、その上側に検知軸43を中心に回転する検知ローラ44及び当該検知軸43を介して当該検知ローラ44を支持するホルダ645が配置されている。
ホルダ645は、ホルダ回動軸646を中心に回動し得るようになされており、またその上側に取り付けられたスプリング647により、下方向へ付勢されている。さらにホルダ645の上面には、変位量を検出する変位センサ48が配置されている。
この鑑別部614は、搬送される紙幣BLを厚み検出ユニット625A〜625Dの基準ローラ42と検知ローラ44との間に挟み込み、当該紙幣BLの厚みに応じて検知ローラ44が上下方向に変位する際に、変位センサ48によりホルダ645の変位量を検知ローラ44の変位量として検出する。
そして鑑別部614は、検知ローラ44の変位量を紙幣BLの厚みとして検出し、検出した厚みを予め記憶している厚みの基準値と比較することにより、折れ曲がりや異物の貼り付け等の有無を判断するようになされている。
すなわち鑑別部614の厚み検出部625では、紙幣BLの厚みを検出するべく、検知ローラ44を上下方向に移動可能に保持すると共に基準ローラ42に押し付け、且つ変位センサ48により検知ローラ44の上下方向への変位量を検出する必要がある。
しかしながら従来の鑑別部614では、厚み検出ユニット625A〜625Dにおいて、検知ローラ44及び検知軸43の他にホルダ645、ホルダ回動軸646及びスプリング647といった多くの構成部品を要し、その構造が複雑となってしまう、という問題があった。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、紙葉状の媒体の厚みを簡素な構成により検出し得る厚み検出装置を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明の厚み検出装置においては、所定の搬送路を搬送される紙葉状の媒体に当接すると共に、当該媒体の搬送方向と直交する直交方向に沿った基準軸を中心に回転する基準ローラと、基準軸と略平行な検知軸を中心に回転する検知ローラと、検知ローラを基準ローラに対し搬送路を挟んで対向させ当該基準ローラに離接可能に支持すると共に、当該検知ローラを当該基準ローラに押し付ける押付支持体と、検知ローラが基準ローラに離接する方向に関する検知軸の変位量を検出する変位センサとを設け、押付支持体は、基準軸に対する位置が固定された固定部と、検知軸を支持すると共に当該検知軸と一体に変位する軸支持部と、固定部と軸支持部との間を接続し、弾性変形により検知ローラを基準ローラに離接させると共に当該基準ローラへ押し付ける変形接続部とを設けるようにした。
検知ローラを回転可能に支持する押付支持体において固定部と軸支持部とを接続する変形接続部を弾性変形させることにより、当該検知ローラを基準ローラと離接する方向へ変位させると共に当該基準ローラに押し付けさせることができ、変位センサによりその変位量を検出して媒体の厚みとすることができる。
本発明によれば、検知ローラを回転可能に支持する押付支持体において固定部と軸支持部とを接続する変形接続部を弾性変形させることにより、当該検知ローラを基準ローラと離接する方向へ変位させると共に当該基準ローラに押し付けさせることができ、変位センサによりその変位量を検出して媒体の厚みとすることができる。かくして本発明は、紙葉状の媒体の厚みを簡素な構成により検出し得る厚み検出装置を実現できる。
現金自動預払機の構成を示す略線的斜視図である。 紙幣入出金機の構成を示す略線的側面図である。 第1の実施の形態による鑑別部の構成(1)を示す略線的平面図である。 第1の実施の形態による鑑別部の構成(2)を示す略線的側面図である。 第2の実施の形態による鑑別部の構成(1)を示す略線的平面図である。 第2の実施の形態による鑑別部の構成(2)を示す略線的側面図である。 第3の実施の形態による鑑別部の構成(1)を示す略線的平面図である。 第3の実施の形態による鑑別部の構成(2)を示す略線的側面図である。 第4の実施の形態による鑑別部の構成(1)を示す略線的平面図である。 第4の実施の形態による鑑別部の構成(2)を示す略線的側面図である。 第5の実施の形態による鑑別部の構成(1)を示す略線的平面図である。 第5の実施の形態による鑑別部の構成(2)を示す略線的側面図である。 他の実施の形態による鑑別部の構成(1)を示す略線的平面図である。 他の実施の形態による鑑別部の構成(2)を示す略線的側面図である。 従来の鑑別部の構成(1)を示す略線的平面図である。 従来の鑑別部の構成(2)を示す略線的側面図である。
以下、発明を実施するための形態(以下実施の形態とする)について、図面を用いて説明する。
[1.第1の実施の形態]
[1−1.現金自動預払機の全体構成]
図1に外観を示すように、現金自動預払機1は、箱状の筐体2を中心に構成されており、例えば金融機関等に設置され、顧客との間で入金取引や出金取引等の現金に関する取引を行うようになされている。
筐体2は、その前側に顧客が対峙した状態で紙幣の投入やタッチパネルによる操作等をしやすい箇所、すなわち前面の上部から上面に渡る部分が斜めに切り落とされたような形状となっており、この部分に接客部3が設けられている。
接客部3は、顧客との間で現金や通帳等を直接やり取りすると共に、取引に関する情報の通知や操作指示の受付を行うようになされており、カード入出口4、入出金口5、操作表示部6、テンキー7、及びレシート発行口8が設けられている。
カード入出口4は、キャッシュカード等の各種カードが挿入または排出される部分である。カード入出口4の奥側には、各種カードに磁気記録された口座番号等の読み取りを行うカード処理部(図示せず)が設けられている。
入出金口5は、顧客が入金する紙幣が投入されると共に、顧客へ出金する紙幣が排出される部分である。また入出金口5は、シャッタを駆動することにより開放又は閉塞するようになされている。因みに紙幣は、例えば長方形の紙で構成されている。
操作表示部6は、取引に際して操作画面を表示するLCD(Liquid Crystal Display)と、取引の種類の選択、暗証番号や取引金額等を入力するタッチパネルとが一体化されている。
テンキー7は、「0」〜「9」の数字等の入力を受け付ける物理キーであり、暗証番号や取引金額等の入力操作時に用いられるようになされている。
レシート発行口8は、取引処理の終了時に取引内容等を印字したレシートを発行する部分である。因みにレシート発行口8の奥側には、レシートに取引内容等を印字するレシート処理部(図示せず)が設けられている。
以下では、現金自動預払機1のうち顧客が対峙する側を前側とし、その反対を後側とし、当該前側に対峙した顧客から見て左及び右をそれぞれ左側及び右側とし、さらに上側及び下側を定義して説明する。
筐体2内には、現金自動預払機1全体を統括制御する主制御部9や、紙幣に関する種々の処理を行う紙幣入出金機10等が設けられている。
主制御部9は、図示しないCPU(Central Processing Unit)を中心に構成されており、図示しないROMやフラッシュメモリ等から所定のプログラムを読み出して実行することにより、入金取引や出金取引等の種々の処理を行うようになされている。
また主制御部9は、内部にRAM(Random Access Memory)、ハードディスクドライブやフラッシュメモリ等でなる記憶部9Aを有しており、この記憶部9Aに種々の情報を記憶させるようになされている。
紙幣入出金機10は、図2に側面図を示すように、紙幣に関する種々の処理を行う複数の部分が組み合わされた構成となっている。また紙幣入出金機10の各部分は、紙幣制御部11により制御されるようになされている。
紙幣制御部11は、主制御部9と同様、図示しないCPUを中心に構成されており、図示しないROMやフラッシュメモリ等から所定のプログラムを読み出して実行することにより、紙幣の搬送先を決定する処理等、種々の処理を行うようになされている。
また紙幣制御部11は、内部にRAM及びフラッシュメモリ等でなる記憶部11A(図1)を有しており、この記憶部11Aに種々の情報を記憶させるようになされている。
紙幣制御部11は、例えば顧客が紙幣を入金する入金取引を行う場合、操作表示部6を介して所定の操作入力を受け付けた後、入出金口5のシャッタを開いて入出金部12内へ紙幣を投入させる。
入出金部12は、収容器12Aに紙幣が投入されると、入出金口5のシャッタを閉じて当該収容器12Aから紙幣を1枚ずつ取り出し、搬送部13へ受け渡す。搬送部13は、長方形の紙葉状に構成された紙幣を短辺方向に沿って進行させ、鑑別部14へ搬送する。
鑑別部14は、その内部で紙幣を搬送しながら当該紙幣の金種及び真偽、並びに損傷の程度等を鑑別し、その鑑別結果を紙幣制御部11へ通知する(詳しくは後述する)。これに応じて紙幣制御部11は、取得した鑑別結果に基づいていて当該紙幣の搬送先を決定する。
このとき搬送部13は、鑑別部14において正常と鑑別された紙幣(いわゆる正券)を一時保留部15へ搬送する等して一時的に保留させる一方、取引すべきでないと鑑別された紙幣(いわゆる損券や偽券等)を入出金部12へ搬送して顧客に返却する。
その後紙幣制御部11は、操作表示部6を介して顧客に入金金額を確定させ、一時保留部15に保留している紙幣を搬送部13により鑑別部14へ搬送してその金種及び損傷の程度等を鑑別させ、その鑑別結果を取得する。
そして紙幣制御部11は、紙幣の損傷の程度が大きければ、これを再利用すべきでない紙幣として搬送部13によりリジェクトカセット16へ搬送して収納させ、損傷の程度が小さければ、これを再利用すべき紙幣として搬送部13により搬送させ、その金種に応じた紙幣カセット17に収納させるようになされている。
[1−2.鑑別部の構成]
鑑別部14は、図3及び図4に示すように、直方体状の筐体20内において、上側の上部ユニット21と下側の下部ユニット22との間に搬送路23を形成しており、この搬送路23に沿って紙幣BLを前方向又は後方向へ走行させながら当該紙幣BLの鑑別処理を行うようになされている。
この鑑別部14には、筐体20内を前側から後側へ向かうように、第1搬送部24、厚み検出部25、第2搬送部26、光学検出部27、第3搬送部28、磁気検出部29及び第4搬送部30といった各モジュールが順次配置されている。
また鑑別部14は、制御部31により各モジュールを制御するようになされている。制御部31は、主制御部9(図1)と同様、図示しないCPUを中心に構成されており、図示しないROMやフラッシュメモリ等から所定のプログラムを読み出して実行することにより、紙幣の搬送制御や鑑別処理等、種々の処理を行うようになされている。
因みに図3は、鑑別部14の平面図であるが、説明の都合上、筐体20の上面板等を省略して内部の各部品等を模式的に表している。また図4は、鑑別部14の左側面図であるが、説明の都合上、筐体20の左側板等を省略して内部の各部品を模式的に表している。
[1−2−1.搬送部の構成]
第1搬送部24は、搬送路23の上側に配置された軸32及びテンションローラ33と、当該搬送路23の下側に配置された軸34及び搬送ローラ35とにより構成されている。
軸34は、左右に細長い円柱状でなり、円環状に構成された4個の搬送ローラ35を所定間隔ごとに貫通している。この軸34は、図示しない駆動モータや当該駆動モータと歯合された駆動ギヤ等を介して駆動力が伝達されることにより、搬送ローラ35と一体に回転する。
搬送ローラ35は、ゴム系の材料により構成されており、紙幣BLに対し高い摩擦力を有するようになされている。
軸32は、軸34と同様に左右に細長い円柱状に構成されると共に、筐体20に対し上下方向へ揺動可能に保持されており、図示しないスプリングにより下方向へ付勢されている。因みにこの軸32は、軸34と異なり、回転しないようになされている。
また軸32は、円環状に構成された4個のテンションローラ33を所定間隔ごとに貫通している。因みにテンションローラ33は、搬送ローラ35と対向する箇所に設けられている。テンションローラ33は、いわゆるボールベアリングと同様に構成されており、軸32に固定された内輪に対し外輪を円滑に回転させ得るようになされている。
かかる構成により第1搬送部24は、テンションローラ33を搬送ローラ35に押し付け、両者の間である搬送路23に紙幣BLが有る場合、テンションローラ33の外輪を円滑に回転させながら、搬送ローラ35の回転駆動力をこの紙幣BLに伝達する。
これにより第1搬送部24は、搬送路23に沿って前方向又は後方向へ紙幣BLを搬送するようになされている。
また第2搬送部26、第3搬送部28及び第4搬送部30は、いずれも第1搬送部24と同様に構成されており、それぞれ搬送路23に沿って前方向又は後方向へ紙幣BLを搬送するようになされている。
[1−2−2.光学検出部の構成]
光学検出部27は、上側の反射センサ部36と下側の透過センサ部37とにより構成されている。
反射センサ部36は、下方向へ向けて所定の照射光を照射すると共に、当該照射光の一部が紙幣BLの表面において反射されてなる反射光を受光し、その受光結果を制御部31へ送出する。この反射光は、紙幣BLにおける光の反射パターンを表すことになる。
透過センサ部37は、上方向からの光、すなわち反射センサ部36からの照射光のうち紙幣BLを透過してなる透過光を受光し、その受光結果を制御部31へ送出する。この透過光は、紙幣BLにおける光の透過パターンを表すことになる。
かかる構成により光学検出部27は、紙幣BLの反射パターン及び透過パターンを検出し、その検出結果を制御部31へ送出する。これに応じて制御部31は、光学検出部27から取得した紙幣BLの反射パターン及び透過パターンを用いて当該紙幣BLの真偽や金種、或いは損傷の程度(正損)等を判定するようになされている。
[1−2−3.磁気検出部の構成]
磁気検出部29は、搬送路23の上側に磁気センサ38が配置されている。一方、紙幣BLは、局所的に磁性を帯びた磁気インクを用いて印刷されている。
そこで磁気検出部29は、磁気センサ38により、搬送路23を搬送される紙幣BLの磁気を検出し、その検出結果を制御部31へ送出する。
これに応じて制御部31は、磁気センサ38から取得した紙幣BLの磁気検出結果を用いて当該紙幣BLの真偽や金種等を判定する。
[1−2−4.厚み検出部の構成]
厚み検出部25は、互いに同様に構成された4個の厚み検出ユニット25A〜25Dが左右方向に沿って、すなわち紙幣BLの搬送方向と直行する方向に沿って、一列に並べて配置された構成となっている。説明の都合上、以下では、最も左側に配置された厚み検出ユニット25Dを中心に説明する。
厚み検出ユニット25Dは、搬送路23の下側に配置された基準軸41及び基準ローラ42と、当該搬送路23の上側に配置された検知軸43及び検知ローラ44とを中心に構成されている。
基準軸41は、左右方向に細長い円柱状に構成されており、筐体20に立設された支持柱(図示せず)により回転自在に支持されている。また基準軸41は、厚み検出ユニット25A〜25Dにおいて共有されており、それぞれ円環状に構成された4個の基準ローラ42を所定間隔ごとに貫通している。
基準ローラ42は、所定の金属材料により構成されており、外部から圧力が加えられた際にも容易には変形しないようになされている。
検知軸43は、左右方向に細長い円柱状に構成されているものの、左右方向の長さが厚み検出ユニット25Dの幅に相当する長さ、すなわち基準軸41の約1/4程度の長さとなっており、円環状に構成された1個の検知ローラ44を貫通している。
検知ローラ44は、いわゆるボールベアリングと同様に構成されており、検知軸43に固定された内輪に対し外輪を円滑に回転させ得るようになされている。
検知軸43は、左右方向の長さが検知ローラ44よりも長くなっており、当該検知ローラ44から左右へそれぞれ突出した部分において、押付支持体45により支持されている。
押付支持体45は、磁性材料でなる薄板状の金属板により構成され、筐体20内を左右方向に繋ぐ梁部(図示せず)に対し、その後側部分でなる固定部45Aにおいて、取付ねじ46により取り付けられている。
固定部45Aは、左右方向に細長く上下に薄い長方形の板状に形成されており、左右方向の長さが検知ローラ44における左右方向の幅よりも長く、検知軸43と同程度となっている。また固定部45Aの左右中央には、取付ねじ46を挿通させるための取付孔が穿設されている。
固定部45Aの前側における左右両端には、前方へ向けて変形接続部45Bがそれぞれ延設されている。すなわち押付支持体45は、上方から見て前側を開いたU字状に構成されている。
変形接続部45Bの前端には、検知軸43を後側、上側及び前側から平面によって囲むことにより当該検知軸43を支持する軸支持部45Cが設けられている。すなわち軸支持部45Cは、側方から見て下側を開いたU字状に構成されている。
また軸支持部45Cは、自然状態における前後方向の内幅が、検知軸43の外径よりも狭くなっている。このため軸支持部45Cは、自然状態から前後方向へ広げられた上で検知軸43が嵌め込まれると、復元力の作用により当該検知軸43を挟み込んで固定する。
これにより押付支持体45は、固定部45A及び変形接続部45Bにより検知ローラ44を後方及び左右両方から囲むことになり、また当該検知ローラ44の前後方向及び左右方向に関する位置を基準ローラ42のほぼ真上に定める。
このため検知ローラ44は、押付支持体45により基準ローラ42のほぼ真上に保たれたまま、検知軸43を中心に自在に回転することができる。因みに検知軸43は、軸支持部45Cにより強固に保持されており、当該軸支持部45Cに対しては回転しないようになされている。
さらに変形接続部45Bは、いわゆる板ばねとして機能するようになされており、軸支持部45Cの上下方向への変位を許容する。これを換言すれば、押付支持体45は、筐体20に固定された固定部45Aと検知軸43を支持する軸支持部45Cとの間を、板ばねのように弾性変形する変形接続部45Bにより接続している。
そして変形接続部45Bは、軸支持部45Cが上下方向へ変位されると、固定部45Aに接続された後側を支点として弾性変形し、軸支持部45Cに対し自然状態へ戻る方向へ復元力(弾性力)を作用させる。
このとき変形接続部45Bは、軸支持部45Cの前後方向及び左右方向に関する位置を殆ど変化させることなく上下方向へ変位させる、すなわち検知ローラ44を基準ローラ42へ離接させることになる。
また押付支持体45は、自然状態から軸支持部45Cが持ち上げられた状態で、すなわち変形接続部45Bの前端側が上方向へ持ち上げられるよう変形された状態で、検知ローラ44を基準ローラ42に当接させるよう取り付けられている。
このため検知ローラ44は、変形接続部45Bの自然状態へ戻ろうとする復元力の作用により下方向へ向けて付勢され、基準ローラ42に押し付けられる。
すなわち押付支持体45は、検知ローラ44について、検知軸43を介して回転自在に支持し、上下方向へ変位させると共に、下方向へ押し付けて基準ローラ42に当接させるようになされている。
さらに押付支持体45の各軸支持部45Cにおける上側面部45CXの真上には、それぞれ変位センサ48が設けられている。変位センサ48は、短い円柱状に構成されており、磁気を利用してその下面と上側面部45CXとの距離の変化を検出し、その検出結果を制御部31へ送出する。
これに応じて制御部31は、2個の変位センサ48から取得した検出結果を各軸支持部45Cにおける上下方向への変位量とみなし、これらの変位量に平均化等の所定の演算処理を施すことにより、検知ローラ44の上下方向への変位量を算出する。
そして制御部31は、算出した変位量が所定の上限値及び下限値の範囲内に含まれるか否か、すなわち紙幣BLの1枚分の厚さに相当するか否かを判定し、その結果を紙幣制御部11(図1)へ通知するようになされている。
紙幣制御部11は、鑑別部14において紙幣BLの厚さが1枚分よりも厚い、いわゆる損券であると鑑別された場合、当該紙幣BLをリジェクトカセット16(図2)へ搬送させるようになされている。
このように厚み検出部25の各厚み検出ユニット25A〜25Dは、押付支持体45の変形接続部45Bに弾性力を作用させることにより検知軸43を介して検知ローラ44を基準ローラ42に押し付けると共に、当該検知軸43を支持する軸支持部45Cの上側面部45CXにおける上下方向への変位量を検出するようになされている。
[1−3.動作及び効果]
以上の構成において、第1の実施の形態による鑑別部14は、搬送路23に沿って紙幣BLを前方向又は後方向へ搬送し、厚み検出部25の厚み検出ユニット25A〜25Dそれぞれにおいて、紙幣BLを基準ローラ42と検知ローラ44との間に挟み込む。
このとき厚み検出ユニット25A〜25Dでは、基準ローラ42における上下方向の位置(高さ)が固定されているため、紙幣BLの厚さに応じた距離だけ検知ローラ44が上方向へ変位する。
これに伴い検知軸43及び押付支持体45の軸支持部45Cは、同様に紙幣BLの厚さに応じた距離だけ上方向へ変位し、上側面部45CXと変位センサ48との距離を短縮させる。
変位センサ48は、上側面部45CXにおける上方向への変位量を検出し、その検出結果を制御部31へ送出する。これに応じて制御部31は、各変位センサ48から取得した検出結果を基に、厚み検出ユニット25A〜25Dそれぞれにおける検知ローラ44の上方向への変位量を算出する。
このとき制御部31は、各変位量が紙幣BL1枚分の厚みに相当するか否かを判定し、当該変位量が紙幣BL1枚分よりも大きければ、当該紙幣BLのうち当該変位量が得られた厚み検出ユニット25A〜25Dに対応する箇所が折り曲げられ、或いは強い折り癖や皺等を有しているものと判断する。
従って鑑別部14は、押付支持体45によって検知ローラ44を基準ローラ42に押し付ける厚み検出部25により、従来の鑑別部614(図15、図16)と同様に、紙幣BLの厚みを検出することができる。
特に押付支持体45は、固定部45Aと軸支持部45Cとを繋ぐ変形接続部45Bにより、固定部45Aに対し軸支持部45Cを上下方向へ変位可能とし、さらに軸支持部45Cに対し弾性力を作用させるようにした。
このため鑑別部14は、従来の鑑別部614に設けられていたホルダ645、ホルダ回転軸644及びスプリング647に代わる押付支持体45のみにより、従来と同様に、検知ローラ44を自在に回転させ、上下方向へ移動させ、基準ローラ42に押し付けることができる。
また押付支持体45は、軸支持部45Cの上側面部45CXを平面状に形成したことにより、別途部品を設けることなく、変位センサ48により上下方向への変位量を検出させることができる。
さらに押付支持体45は、例えば平板状の金属板を略U字状に切り抜くと共に端部をクランク状に折り曲げるといった容易な加工作業によって構成することができるので、極めて少ない工数で製作することができ、また材料や加工に要する費用を低廉に抑えることができる。
すなわち鑑別部14は、従来と比較して、部品点数が削減されて大幅に簡略化された構成により、紙幣BLの厚みを同様に検出することができる。
また従来の鑑別部614(図15、図16)では、ホルダ645の上部、すなわち検知ローラ44の上端部分よりも上側にスプリング647及び変位センサ48を配置していた。
これに対し第1の実施の形態による鑑別部14の厚み検出部25(図3、図4)では、スプリング647と同様の機能を有する変形接続部45Bを検知軸43の後方に配置し、また変位センサ48を軸支持部45Cにおける上側面部45CXの真上、すなわち検知ローラ44の横に配置するようにした。
このため鑑別部14では、従来よりも厚み検出部25に必要な高さを抑えて筐体20の高さも抑えることができ、当該鑑別部14を小型化できると共に、紙幣入出金機10及び現金自動預払機1の小型化にも寄与することができる。
以上の構成によれば、第1の実施の形態による鑑別部14は、厚み検出部25の各厚み検出ユニット25A〜25Dにおいて、押付支持体45の固定部45Aを筐体20に固定し、当該固定部45Aから弾性変形する変形接続部45Bを介して延設された軸支持部45Cに検知軸43を嵌め込み、当該軸支持部45Cの上側面部45CXにおける変位量を変位センサ48により検出する。そして鑑別部14は、各厚み検出ユニット25A〜25Dにおいて、上側面部45CXの変位量を基に当該検知ローラ44の変位量を得て紙幣BLの厚みを検出することができる。このため鑑別部14は、従来よりも格段に簡略化された構成により、紙幣BLの厚みを同様に検出することができる。
[2.第2の実施の形態]
第2の実施の形態では、第1の実施の形態と比較して、鑑別部14に代わる鑑別部114を有する点が相違するものの、現金自動預払機1及び紙幣入出金機10に関する他の部分については同様に構成されている。
図3及び図4とそれぞれ対応する図5及び図6に示すように、鑑別部114は、鑑別部14と比較して、厚み検出部25に代わる厚み検出部125を有する点が相違するものの、他の部分については同様に構成されている。
[2−1.厚み検出部の構成]
厚み検出部125は、互いに同様に構成された4個の厚み検出ユニット125A〜125Dが左右方向に一列に並べて配置された構成となっている。説明の都合上、以下では、第1の実施の形態と同様に最も左側に配置された厚み検出ユニット125Dを中心に説明する。
厚み検出ユニット125Dは、第1の実施の形態と比較して、押付支持体45(図3、図4)に代わる押付支持体145を有する点が相違するものの、他の部分については同様に構成されている。
押付支持体145は、非磁性の樹脂材料でなり、全体的に押付支持体45と類似した形状に成形されているものの、一部において当該押付支持体45と異なる形状となっている。
すなわち押付支持体145は、大きく分けて、第1の実施の形態による押付支持体45の固定部45A、変形接続部45B及び軸支持部45Cとそれぞれ対応する固定部145A、変形接続部145B及び軸支持部145Cにより構成されている。
固定部145Aは、固定部45Aよりも肉厚な板状若しくは直方体状に形成されており、所定の取付孔を介して取付ねじ46により筐体20内の梁部(図示せず)に固定されている。
変形接続部145Bは、固定部145Aの前側における左右両端から前方へ向けてそれぞれ延設されており、変形接続部45Bと同様、弾性変形するようになされている。
軸支持部145Cは、軸支持部45Cと同様、自然状態から僅かに変形し復元力を作用させて検知軸43の後側、上側及び前側を囲むことにより、当該検知軸43を支持する。
かかる構成により押付支持体145は、第1の実施の形態における押付支持体45と同様、検知軸43を介して検知ローラ44を回転自在に支持し、また当該検知ローラ44を上下方向へ変位させると共に、下方向へ押し付けて基準ローラ42に当接させる。
さらに軸支持部145Cは、上側面部に検知片149が取り付けられている。検知片149は、磁性材料でなる金属により構成されており、軸支持部145Cの上側面部を上下から挟み込むことにより当該軸支持部145Cに固定されている。また変位センサ48は、筐体20に対し、検知片149の真上に位置するよう取り付けられている。
このため変位センサ48は、磁気を利用して検知片149との距離を検出し、これを基に軸支持部145Cにおける上下方向への変位量を検出する。
このように厚み検出部125の各厚み検出ユニット125A〜125Dは、押付支持体145の変形接続部145Bを弾性変形させ検知軸43を介して検知ローラ44を基準ローラ42に押し付けると共に、軸支持部145Cに取り付けた検知片149の上下方向への変位量を検出するようになされている。
[2−2.動作及び効果]
以上の構成において、第2の実施の形態による鑑別部114は、搬送路23に沿って紙幣BLを前方向又は後方向へ搬送し、厚み検出部125の厚み検出ユニット125A〜125Dそれぞれにおいて、紙幣BLを基準ローラ42と検知ローラ44との間に挟み込む。
このとき厚み検出ユニット125A〜125Dでは、押付支持体145の変形接続部145Bを弾性変形させながら、検知ローラ44、検知軸43及び軸支持部145Cを紙幣BLの厚さに応じた距離だけ上方向へ変位させ、検知片149と変位センサ48との距離を短縮させる。
変位センサ48は、検知片149における上方向への変位量を検出し、その検出結果を制御部31へ送出する。これに応じて制御部31は、各変位センサ48から取得した検出結果を基に、厚み検出ユニット125A〜125Dそれぞれにおける検知ローラ44の上方向への変位量を算出する。
従って鑑別部114は、押付支持体145によって検知ローラ44を基準ローラ42に押し付ける厚み検出部125により、従来の鑑別部614及び第1の実施の形態による鑑別部14と同様に、紙幣BLの厚みを検出することができる。
特に押付支持体145は、金型等を用いて樹脂材料を成形することにより製造できるため、第1の実施の形態における押付支持体45と比較して、金属板の切削加工や折曲加工等の加工作業を必要とせず容易に製造することができ、また材料費や加工費等の費用をさらに低廉に抑えることも可能となる。
その他の点についても、この第2の実施の形態では、第1の実施の形態と同様の作用効果を奏し得る。
以上の構成によれば、第2の実施の形態による鑑別部114は、厚み検出部125の各厚み検出ユニット125A〜125Dにおいて、押付支持体145の固定部145Aを筐体20に固定し、当該固定部145Aから弾性変形する変形接続部145Bを介して延設された軸支持部145Cに検知軸43を嵌め込み、当該軸支持部145Cに取り付けた検知片149の変位量を変位センサ48により検出する。そして鑑別部114は、各厚み検出ユニット125A〜125Dにおいて、検知片149の変位量を基に検知ローラ44の変位量を得て紙幣BLの厚みを検出することができる。このため鑑別部114は、従来よりも格段に簡略化された構成により、紙幣BLの厚みを同様に検出することができる。
[3.第3の実施の形態]
第3の実施の形態では、第1の実施の形態と比較して、鑑別部14に代わる鑑別部214を有する点が相違するものの、現金自動預払機1及び紙幣入出金機10に関する他の部分については同様に構成されている。
図3及び図4とそれぞれ対応する図7及び図8に示すように、鑑別部214は、鑑別部14と比較して、厚み検出部25に代わる厚み検出部225を有する点が相違するものの、他の部分については同様に構成されている。
[3−1.厚み検出部の構成]
厚み検出部225は、互いに同様に構成された4個の厚み検出ユニット225A〜225Dが左右方向に並べて配置された構成となっている。説明の都合上、以下では、第1の実施の形態と同様に最も左側に配置された厚み検出ユニット225Dを中心に説明する。
厚み検出ユニット225Dは、第1の実施の形態と比較して、検知軸43及び押付支持体45(図3、図4)に代わる検知軸243及び押付支持体245を有する点が相違するものの、他の部分については同様に構成されている。
検知軸243は、第1の実施の形態による検知軸43と同様、全体として左右に細長い円柱状に構成されているものの、検知ローラ44から左右へそれぞれ突出した両端近傍のうち上側部分が切削されることにより、平面状の検知面243Xが形成されている。
押付支持体245は、非磁性の樹脂材料でなり、第2の実施の形態における押付支持体145(図5、図6)と一部類似した形状に成形されているものの、一部において当該押付支持体145と異なる形状となっている。
すなわち押付支持体145は、大きく分けて、第2の実施の形態による押付支持体145の固定部145A、変形接続部145B及び軸支持部145Cとそれぞれ対応する固定部245A、変形接続部245B及び軸支持部245Cにより構成されている。
固定部245Aは、固定部145Aよりも左右方向に短い直方体状に形成されており、所定の取付孔を介して取付ねじ46により筐体20内の梁部(図示せず)に固定されている。
変形接続部245Bは、固定部245Aの前側における左右両端から前方へ向けてそれぞれ延設されており、変形接続部145Bと同様に弾性変形するようになされているものの、当該変形接続部145Bよりも左右方向の幅が狭くなっている。
軸支持部245Cは、軸支持部145Cと同様に検知軸243の後側、上側及び前側を囲むことにより当該検知軸243を支持している。
かかる構成により押付支持体245は、第1の実施の形態における押付支持体45と同様、検知軸243を介して検知ローラ44を回転自在に支持し、また当該検知ローラ44を上下方向へ変位させると共に、下方向へ押し付けて基準ローラ42に当接させる。
さらに軸支持部245Cは、変形接続部245Bと同様に左右方向の幅が狭くなされており、検知軸243における左右の両端近傍を左右の外方へ突出させ、検知面243Xを十分に露出させている。また変位センサ48は、筐体20に対し、検知面243Xの真上に位置するよう取り付けられている。
このため変位センサ48は、磁気を利用して検知面243Xとの距離を検出し、これを基に検知軸243における上下方向への変位量を検出する。
このように厚み検出部225の各厚み検出ユニット225A〜225Dは、押付支持体245の変形接続部245Bを弾性変形させ検知軸243を介して検知ローラ44を基準ローラ42に押し付けると共に、検知軸243の検知面243Xにおける上下方向への変位量を検出するようになされている。
[3−2.動作及び効果]
以上の構成において、第3の実施の形態による鑑別部214は、搬送路23に沿って紙幣BLを前方向又は後方向へ搬送し、厚み検出部225の厚み検出ユニット225A〜225Dそれぞれにおいて、紙幣BLを基準ローラ42と検知ローラ44との間に挟み込む。
このとき厚み検出ユニット225A〜225Dでは、変形接続部245Bを弾性変形させながら、検知ローラ44、検知軸243及び押付支持体245の軸支持部245Cを紙幣BLの厚さに応じた距離だけ上方向へ変位させ、当該検知軸243の検知面243Xと変位センサ48との距離を短縮させる。
変位センサ48は、検知面243Xにおける上方向への変位量を検出し、その検出結果を制御部31へ送出する。これに応じて制御部31は、各変位センサ48から取得した検出結果を基に、厚み検出ユニット225A〜225Dそれぞれにおける検知ローラ44の上方向への変位量を算出する。
従って鑑別部214は、押付支持体245によって検知ローラ44を基準ローラ42に押し付ける厚み検出部225により、従来の鑑別部614及び第1の実施の形態による鑑別部14と同様に、紙幣BLの厚みを検出することができる。
特に押付支持体245は、第2の実施の形態と同様、非磁性の樹脂材料により構成したことにより、第1の実施の形態における押付支持体45と比較して、金属板の切削加工や折曲加工等の加工作業を必要とせず、金型を用いた樹脂材料の成形処理等によって容易に製造することができ、また材料費や加工費等の費用をさらに低廉に抑えることも可能となる。
また鑑別部214では、検知軸243に検知面243Xを形成したことにより、第2の実施の形態における検知片149を省略することができるので、さらなる構成の簡略化を図ることができる。
その他の点についても、この第3の実施の形態では、第1の実施の形態と同様の作用効果を奏し得る。
以上の構成によれば、第3の実施の形態による鑑別部214は、厚み検出部225の各厚み検出ユニット225A〜225Dにおいて、押付支持体245の固定部245Aを筐体20に固定し、当該固定部245Aから弾性変形する変形接続部245Bを介して延設された軸支持部245Cに検知軸243を嵌め込み、当該検知軸243に形成した検知面243Xの変位量を変位センサ48により検出する。そして鑑別部214は、各厚み検出ユニット225A〜225Dにおいて、検知面243Xの変位量を基に検知ローラ44の変位量を得て紙幣BLの厚みを検出することができる。このため鑑別部214は、従来よりも格段に簡略化された構成により、紙幣BLの厚みを同様に検出することができる。
[4.第4の実施の形態]
第4の実施の形態では、第1の実施の形態と比較して、鑑別部14に代わる鑑別部314を有する点が相違するものの、現金自動預払機1及び紙幣入出金機10に関する他の部分については同様に構成されている。
図3及び図4とそれぞれ対応する図9及び図10に示すように、鑑別部314は、鑑別部14と比較して、厚み検出部25に代わる厚み検出部325を有する点が相違するものの、他の部分については同様に構成されている。
[4−1.厚み検出部の構成]
厚み検出部325は、互いに同様に構成された4個の厚み検出ユニット325A〜325Dが左右方向に一列に並べて配置された構成となっている。説明の都合上、以下では、第1の実施の形態と同様に最も左側に配置された厚み検出ユニット325Dを中心に説明する。
厚み検出ユニット325Dは、第1の実施の形態と比較して、検知軸43及び押付支持体45(図3、図4)に代わる検知軸243及び押付支持体345を有する点が相違するものの、他の部分については同様に構成されている。検知軸243は、第3の実施の形態と同様、平面状の検知面243Xが形成されている。
押付支持体345は、細長い線状の金属材料(以下これを線材と呼ぶ)が所定形状に曲げられた構成となっており、第1の実施の形態による押付支持体45の固定部45A、変形接続部45B及び軸支持部45Cとそれぞれ対応する固定部345A、変形接続部345B及び軸支持部345Cにより構成されている。
固定部345Aは、厚み検出ユニット325Dの前上側における左右のほぼ中央となる位置において、上述した線材が文字「U」を上下に反転させたような形状に折り曲げられて形成されている。
変形接続部345Bは、固定部345Aにおける左右の下端部から線材が左右の外方へ向けてそれぞれコイル状に回巻され(以下この部分を回巻部345BRと呼ぶ)、さらにそれぞれ前方へ直線状に延長されている(以下この部分を直線部345BLと呼ぶ)。
軸支持部345Cは、変形接続部345Bにおける直線部345BLの前端から徐々に前下方へ向かい、続いて後下方へ向かい、さらに後上方へ向かうよう、連続的に湾曲されている。
この軸支持部345Cは、自然状態において上下方向の内径が検知軸243の外径よりも小さくなるよう形成されており、一時的に上下方向に広げられて当該検知軸243が挿通されると、線材の復元力により当該検知軸243を上下方向から挟んで支持するようになされている。
ここで押付支持体345は、変形接続部345Bの回巻部345BRが筐体20に取り付けられたシャフト20Sに挿通されることにより、当該シャフト20Sを中心に回動可能となっている。
また押付支持体345は、固定部345Aがその後側に設けられた所定の係止部(図示せず)に当接することにより、変形接続部345Bの直線部345BLを持ち上げる方向(図10における反時計方向)への回動が抑制されている。
このため押付支持体345は、固定部345Aが係止部に当接した状態で直線部345BLを持ち上げる方向に外力が加えられると、変形接続部345Bを弾性変形させ、直線部345BLの前端を下方向へ押し付けるような復元力を作用させる。
実際上押付支持体345は、検知ローラ44を基準ローラ42に当接させ、さらに当該基準ローラ42により当該検知ローラ44を介して検知軸243及び軸支持部345Cを自然状態から僅かに持ち上げて変形接続部345Bを弾性変形させ、復元力を作用させるようになされている。
かかる構成により押付支持体345は、第1の実施の形態における押付支持体45と同様、検知軸243を介して検知ローラ44を回転自在に支持し、また当該検知ローラ44を上下方向へ変位させると共に、下方向へ押し付けて基準ローラ42に当接させる。
さらに軸支持部345Cは、細長い線状の金属材料で形成されているため、第3の実施の形態と同様、検知軸243における左右の両端近傍を左右の外方へ突出させ、検知面243Xを十分に露出させている。また変位センサ48は、第3の実施の形態と同様、筐体20に対し、検知面243Xの真上に位置するよう取り付けられている。
このため変位センサ48は、第3の実施の形態と同様、磁気を利用して検知面243Xとの距離を検出し、これを基に検知軸243における上下方向への変位量を検出する。
このように厚み検出部325の各厚み検出ユニット325A〜325Dは、押付支持体345の変形接続部345Bを弾性変形させ検知軸243を介して検知ローラ44を基準ローラ42に押し付けると共に、検知軸243の検知面243Xにおける上下方向への変位量を検出するようになされている。
[4−2.動作及び効果]
以上の構成において、第4の実施の形態による鑑別部314は、搬送路23に沿って紙幣BLを前方向又は後方向へ搬送し、厚み検出部325の厚み検出ユニット325A〜325Dそれぞれにおいて、紙幣BLを基準ローラ42と検知ローラ44との間に挟み込む。
このとき厚み検出ユニット325A〜325Dでは、変形接続部345Bを弾性変形させながら、検知ローラ44、検知軸243及び押付支持体345の軸支持部345Cを紙幣BLの厚さに応じた距離だけ上方向へ変位させ、当該検知軸243の検知面243Xと変位センサ48との距離を短縮させる。
変位センサ48は、検知面243Xにおける上方向への変位量を検出し、その検出結果を制御部31へ送出する。これに応じて制御部31は、各変位センサ48から取得した検出結果を基に、厚み検出ユニット325A〜325Dそれぞれにおける検知ローラ44の上方向への変位量を算出する。
従って鑑別部314は、押付支持体345によって検知ローラ44を基準ローラ42に押し付ける厚み検出部325により、従来の鑑別部614及び第1の実施の形態による鑑別部14と同様に、紙幣BLの厚みを検出することができる。
特に押付支持体345は、線材を所定形状に曲げ加工するといった容易な加工作業によって構成することができるので、材料や加工に要する費用を低廉に抑えることができる。
また押付支持体345は、線材により構成されているため、第1の実施の形態と同様に金属材料でなり高い耐久性を確保しながら、当該押付支持体345自体における左右方向の幅を狭めることができる。これにより厚み検出部325では、仮に厚み検出ユニットの数を5個以上に増加させる場合にも、容易に対処することができる。
さらに鑑別部314では、押付支持体345が線材により構成され平面部分を有しないものの、第2の実施の形態と同様、検知軸243に検知面243Xを形成したことにより、押付支持体345に変位センサ48の検出対象を敢えて設ける必要が無く、構成の簡略化を図ることができる。
その他の点についても、この第4の実施の形態では、第1の実施の形態と同様の作用効果を奏し得る。
以上の構成によれば、第4の実施の形態による鑑別部314は、厚み検出部325の各厚み検出ユニット325A〜325Dにおいて、固定部345A及び回巻部345BRにより押付支持体345を筐体20に固定し、当該回巻部345BRから延長され当該回巻部345BRと共に弾性変形する直線部345BLを介して設けられた軸支持部345Cにより検知軸243を支持し、当該検知軸243に形成した検知面243Xの変位量を変位センサ48により検出する。そして鑑別部314は、各厚み検出ユニット325A〜325Dにおいて、検知面243Xの変位量を基に検知ローラ44の変位量を得て紙幣BLの厚みを検出することができる。このため鑑別部314は、従来よりも格段に簡略化された構成により、紙幣BLの厚みを同様に検出することができる。
[5.第5の実施の形態]
第5の実施の形態では、第1の実施の形態と比較して、鑑別部14に代わる鑑別部414を有する点が相違するものの、現金自動預払機1及び紙幣入出金機10に関する他の部分については同様に構成されている。
図3及び図4とそれぞれ対応する図11及び図12に示すように、鑑別部414は、鑑別部14と比較して、厚み検出部25に代わる厚み検出部425を有する点が相違するものの、他の部分については同様に構成されている。
[5−1.厚み検出部の構成]
厚み検出部425は、互いに同様に構成された4個の厚み検出ユニット425A〜425Dが左右方向に並べて配置された構成となっている。説明の都合上、以下では、第1の実施の形態と同様に最も左側に配置された厚み検出ユニット425Dを中心に説明する。
厚み検出ユニット425Dは、第1の実施の形態と比較して、押付支持体45(図3、図4)に代わる押付支持体445を有する点、並びに変位センサ48の数及び取付箇所が相違するものの、他の部分については同様に構成されている。
押付支持体445は、押付支持体45と類似した形状に成形されているものの、当該押付支持体45よりも前方へ拡張されたような形状となっている。
すなわち押付支持体445は、大きく分けて、第1の実施の形態による押付支持体45の固定部45A、変形接続部45B及び軸支持部45Cとそれぞれ同等の固定部445A、変形接続部445B及び軸支持部445Cに加えて、連結部445Dを有している。
連結部445Dは、上方から見て後側を開いたU字状に形成されており、検知ローラ44を前側から囲むと共に左右の軸支持部445C同士を連結するように構成されている。すなわち押付支持体445は、上方から見て検知ローラ44の周囲を囲んでおり、後側の固定部445Aのみにより筐体20に固定されていることになる。
かかる構成により押付支持体445は、第1の実施の形態における押付支持体45と同様、検知軸43を介して検知ローラ44を回転自在に支持し、当該検知ローラ44を上下方向へ変位させると共に、下方向へ押し付けて基準ローラ42に当接させる。
ここで押付支持体445は、検知ローラ44が上下方向へ変位されると、検知軸43を介して軸支持部45Cが上下方向へ変位され、これに伴って連結部445Dも上下方向へ変位される。
連結部445Dにおける左右の中央、すなわち検知ローラ44の前側に位置する部分の真上には、変位センサ48が1個取り付けられている。変位センサ48は、磁気を利用して連結部445Dとの距離を検出し、その検出結果を制御部31へ送出する。
ところで連結部445Dは、固定部445Aから見て軸支持部445Cよりも遠方にあるため、当該軸支持部445Cよりも上下方向への変位量が大きくなる。この変位量は、軸支持部445Cの変位量と比較して、固定部445Aを基準としたときの軸支持部445Cまでの距離と連結部445Dの前側部分までの距離との比に応じた増幅率で増幅されることになる。
このため制御部31は、変位センサ48から取得した変位量に1よりも小さい所定の定数を乗じる等の演算処理を施すことにより、検知ローラ44の上下方向への変位量を算出するようになされている。
このように厚み検出部425の各厚み検出ユニット425A〜425Dは、押付支持体445の変形接続部445Bを弾性変形させ検知軸43を介して検知ローラ44を基準ローラ42に押し付けると共に、連結部445Dの上下方向への変位量を検出するようになされている。
[5−2.動作及び効果]
以上の構成において、第5の実施の形態による鑑別部414は、搬送路23に沿って紙幣BLを前方向又は後方向へ搬送し、厚み検出部425の厚み検出ユニット425A〜425Dそれぞれにおいて、紙幣BLを基準ローラ42と検知ローラ44との間に挟み込む。
このとき厚み検出ユニット425A〜425Dでは、押付支持体445の変形接続部445Bを弾性変形させながら、検知ローラ44、検知軸43及び軸支持部445Cを紙幣BLの厚さに応じた距離だけ上方向へ変位させ、連結部445Dと変位センサ48との距離を短縮させる。
変位センサ48は、連結部445Dにおける上下方向への変位量を検出し、その検出結果を制御部31へ送出する。これに応じて制御部31は、取得した検出結果を基に、厚み検出ユニット425A〜425Dそれぞれにおける検知ローラ44の上下方向への変位量を算出する。
従って鑑別部414は、押付支持体445によって検知ローラ44を基準ローラ42に押し付ける厚み検出部425により、従来の鑑別部614及び第1の実施の形態による鑑別部14と同様に、紙幣BLの厚みを検出することができる。
特に押付支持体445は、例えば平板状の金属板における中央部分を切り抜くと共に一部をクランク状に折り曲げるといった容易な加工作業によって構成することができるので、第1の実施の形態における押付支持体445と同様、極めて少ない工数で製作することができ、また材料や加工に要する費用を低廉に抑えることができる。
また鑑別部414では、軸支持部445Cにおける変位量が増幅されてなる連結部445Dにおける変位量を、変位センサ48により検出することができる。このため鑑別部414は、第1の実施の形態と同等の検出性能でなる変位センサ48により、検知ローラ44の変位量を高い精度で検出することができる。
その他の点についても、この第5の実施の形態では、第1の実施の形態と同様の作用効果を奏し得る。
以上の構成によれば、第5の実施の形態による鑑別部414は、厚み検出部425の各厚み検出ユニット425A〜425Dにおいて、押付支持体445の固定部445Aを筐体20に固定し、当該固定部445Aから弾性変形する変形接続部445Bを介して延設された軸支持部445Cに検知軸43を嵌め込み、当該軸支持部445Cから前方に延設された連結部445Dの変位量を変位センサ48により検出する。そして鑑別部414は、各厚み検出ユニット425A〜425Dにおいて、連結部445Dの変位量を基に検知ローラ44の変位量を得て紙幣BLの厚みを検出することができる。このため鑑別部414は、従来よりも格段に簡略化された構成により、紙幣BLの厚みを同様に検出することができる。
[6.他の実施の形態]
なお上述した第1及び第5の実施の形態においては、押付支持体45及び445を薄板状の金属板により構成し、第2及び第3の実施の形態においては、押付支持体145及び245を樹脂材料により構成し、第4の実施の形態においては、押付支持体345を線材により構成するようにした場合について述べた。
しかしながら本発明はこれに限らず、種々の材料により押付支持体を構成するようにしても良い。また押付支持体は単一の部品に限らず、複数部品の組み合わせにより構成しても良い。要は、押付支持体において、筐体20に固定される固定部と検知軸43を支持する軸支持部との間を接続する変形接続部が弾性変形することにより、検知ローラ44を回転可能且つ上下方向へ移動可能に支持すると共に、基準ローラ42に押し付けることができれば良い。
また上述した第1の実施の形態においては、厚み検出ユニット25A〜25Dを互いに独立した構成とするようにした場合について述べた。
しかしながら本発明はこれに限らず、各厚み検出ユニットにおいて一部の部品を共有するようにしても良い。例えば、図3及び図4と対応する図13及び図14に示すように、鑑別部514の厚み検出ユニット525A〜525Dにおいて、互いの押付支持体を左右に連結して一体化した押付支持体545を用いるようにしても良い。この場合、取付ねじ46の数を削減することが可能となり、部品点数及び製造工数を削減することができる。第2、第3及び第5の実施の形態についても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、押付支持体45を取付ねじ46により筐体20に取り付けるようにした場合について述べた。
しかしながら本発明はこれに限らず、例えば押付支持体45の固定部45Aの一部を切り起こす等して係合爪を形成し、この係合爪により押付支持体45の固定部45Aを筐体20に固定するようにしても良い。第2〜第5の実施の形態についても同様である。
さらに上述した第4の実施の形態においては、直線部345BLの前方に軸支持部345Cを形成するようにした場合について述べた。
しかしながら本発明はこれに限らず、例えば直線部345BLの前端に別途取付部材を介して検知軸243を支持するようにしても良い。
さらに上述した第1〜第4の実施の形態においては、変位センサ48を検知軸43又は243の真上に配置し、第5の実施の形態においては変位センサ48を連結部445Dの前側部分における真上に配置するようにした場合について述べた。
しかしながら本発明はこれに限らず、変位センサ48を任意の箇所に配置するようにしても良い。この場合、要は検知ローラ44の上下方向への変位に伴って上下方向に変位する箇所のほぼ真上に配置すれば良い。またこの場合、制御部31においては、変位センサ48の配置に応じた演算処理により検知ローラ44の変位量、すなわち紙幣BLの厚みを算出するようにすれば良い。
さらに上述した第1の実施の形態においては、磁気の変化を利用する変位センサ48により、磁性体でなる軸支持部45Cの上側面部45CXを検出対象としてその変位量を検出するようにした場合について述べた。
しかしながら本発明はこれに限らず、例えば光や超音波等の反射を利用して検出対象の変位量を検出する種々の変位センサを利用するようにしても良い。この場合、検出対象としては、磁性体である必要はなく、変位センサによる変位量の検出原理に対応した材料であれば良い。第2〜第5の実施の形態についても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、変位センサ48により検出した変位量を基に検知ローラ44の変位量を算出する演算処理を、鑑別部14の制御部31において行うようにした場合について述べた。
しかしながら本発明はこれに限らず、この演算処理を紙幣制御部11や主制御部9等の他の箇所において行うようにしても良く、或いはこれらと協働して行うようにしても良い。第2〜第5の実施の形態についても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、厚み検出部25において4個の厚み検出ユニット25A〜25Dを設けるようにした場合について述べた。
しかしながら本発明はこれに限らず、厚み検出ユニットの数を1〜3個や5個以上としても良い。この場合、厚み検出ユニットの数を増加させるに連れて、紙幣BLの長辺方向における部分ごとの厚みをより細かく検出することが可能となる。第2〜第5の実施の形態についても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、厚み検出ユニット25A〜25Dにおける前後方向の位置を揃えて左右方向に整列するよう配置した場合について述べた。
しかしながら本発明はこれに限らず、例えば厚み検出ユニット25A〜25Dにおける前後方向の位置を互いに相違させるようにしても良い。第2〜第5の実施の形態についても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、鑑別部14において基準ローラ42を搬送路23の下側に配置すると共に検知ローラ44を当該搬送路23の上側に配置し、紙幣BLの搬送方向を前後方向とする搬送路23により、紙面を上下方向に向けた当該紙幣BLを短辺方向に沿って前後方向へ搬送するようにした場合について述べた。
しかしながら本発明はこれに限らず、例えば厚み検出部25の厚み検出ユニット25A〜25Dを上下反対とし、基準ローラ42を搬送路23の上側に配置し、検知ローラ44を当該搬送路23の下側に配置するようにしても良い。また、鑑別部14の取付方向を変更して搬送路23における紙幣BLの搬送方向を上下方向とし、紙面を前後方向に向けた当該紙幣BLを短辺方向に沿って上下方向へ搬送する等、紙幣BLの搬送方向を種々の方向としても良い。
これらの場合、要は厚み検出部25の厚み検出ユニット25A〜25Dにおいて検知ローラ44及び基準ローラ42の間、又は検知ローラ44、紙幣BL及び基準ローラ42それぞれの間に隙間を形成することなく、検知ローラ44を基準ローラ42へ向けて押し付けることができれば良い。第2〜第5の実施の形態についても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、鑑別部14内に前側から第1搬送部24、厚み検出部25、第2搬送部26、光学検出部27、第3搬送部28、磁気検出部29及び第4搬送部30の順序で各モジュールを配置するようにした場合について述べた。
しかしながら本発明はこれに限らず、鑑別部14内に任意の順序により各モジュールを配置するようにしても良く、さらには厚み検出部25以外の各モジュールを適宜追加、削除又は変更しても良い。第2〜第5の実施の形態についても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、鑑別部14内の搬送路23において紙幣BLを短辺方向に沿って搬送するようにした場合について述べた。
しかしながら本発明はこれに限らず、鑑別部14内の搬送路23において紙幣BLを長辺方向に沿って搬送するようにしても良い。この場合、紙幣BLの短辺方向の長さに応じて検知ローラ44における左右方向の長さや厚み検出ユニットの配置数を増減させるようにしても良い。第2〜第5の実施の形態についても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、金融機関等において顧客との間で現金に関する取引を行う現金自動預払機1の鑑別部14において、媒体としての紙幣BLの厚みを検出して鑑別するようにした場合について述べた。
しかしながら本発明はこれに限らず、例えば金融機関等において職員が現金に関する各種処理を行うための出納システムに組み込まれる鑑別部に適用するようにしても良く、或いは債権、証書、商品券、金券や入場券等のような紙葉状の媒体の厚みを検出して鑑別する鑑別部に適用するようにしても良い。第2〜第5の実施の形態についても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、基準ローラとしての基準ローラ42と、検知ローラとしての検知ローラ44と、押付支持体としての押付支持体45と、変位センサとしての変位センサ48とによって厚み検出装置としての厚み検出ユニット25A〜25Dを構成する場合について述べた。
しかしながら本発明はこれに限らず、その他種々の構成でなる基準ローラと、検知ローラと、押付支持体と、変位センサとによって厚み検出装置を構成するようにしても良い。
本発明は、紙幣等の紙状の媒体の厚みを検出して鑑別する種々の装置でも利用できる。
1……現金自動預払機、14、114、214、314、414……鑑別部、20……筐体、25、125、225、325、425……厚み検出部、25A〜25D、125A〜125D、225A〜225D、325A〜325D、425A〜425D……厚み検出ユニット、31……制御部、41……基準軸、42……基準ローラ、43、243……検知軸、44……検知ローラ、45、145、245、345、445……押付支持体、45A、145A、245A、345A、445A……固定部、45B、145B、245B、345B、445B……変形接続部、45C、145C、245C、345C、445C……軸支持部、45CX……上側面部、46……取付ねじ、48……変位センサ、149……検知片、243X……検知面、345BR……回巻部、345BL……直線部、445D……連結部、BL……紙幣。

Claims (7)

  1. 所定の搬送路を搬送される紙葉状の媒体に当接すると共に、当該媒体の搬送方向と直交する直交方向に沿った基準軸を中心に回転する基準ローラと、
    上記基準軸と略平行な検知軸を中心に回転する検知ローラと、
    上記検知ローラを上記基準ローラに対し上記搬送路を挟んで対向させ当該基準ローラに離接可能に支持すると共に、当該検知ローラを当該基準ローラに押し付ける押付支持体と、
    上記検知ローラが上記基準ローラに離接する方向に関する上記検知軸の変位量を検出する変位センサと
    を具え、
    上記押付支持体は、
    上記基準軸に対する位置が固定された固定部と、
    上記検知軸を支持すると共に当該検知軸と一体に変位する軸支持部と、
    上記固定部と上記軸支持部との間を接続し、弾性変形により上記検知ローラを上記基準ローラに離接させると共に当該基準ローラへ押し付ける変形接続部と
    を具えることを特徴とする厚み検出装置。
  2. 上記押付支持体の上記軸支持部は、
    上記変位センサと対向する部分が平面状に形成され、
    上記変位センサは、
    上記軸支持部における上記平面状に形成された箇所の変位量を上記検知軸の変位量として検出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の厚み検出装置。
  3. 上記検知軸は、
    周側面のうち上記変位センサと対向する箇所が平面状に形成され、
    上記変位センサは、
    上記検知軸における上記平面状に形成された箇所の変位量を検出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の厚み検出装置。
  4. 上記変位センサは、
    磁性体の変位量を検出し、
    上記押付支持体は、
    非磁性材料により構成されると共に、上記軸支持部に磁性材料でなる検出子が取り付けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の厚み検出装置。
  5. 上記押付支持体は、
    上記変形接続部及び上記軸支持部をそれぞれ2ずつ有すると共に上記検知軸の両端近傍を当該軸支持部によりそれぞれ支持し、
    上記変位センサは、
    上記検知軸の両端における変位量をそれぞれ検出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の厚み検出装置。
  6. 上記押付支持体は、
    上記変形接続部及び上記軸支持部をそれぞれ2ずつ有すると共に上記検知軸の両端近傍を当該軸支持部によりそれぞれ支持し、さらに上記検知軸を挟んで上記固定部の反対側において2の軸支持部同士を互いに連結する連結部を具え、
    上記変位センサは、
    上記連結部の変位量を上記検知軸の変位量として検出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の厚み検出装置。
  7. 上記押付支持体の上記固定部は、
    上記直交方向に隣接する他の厚み検出装置における上記押付支持体の上記固定部と一体化されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の厚み検出装置。
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