JP2013142969A - 紙葉類搬送装置 - Google Patents

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卓也 松永
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Abstract

【課題】様々な種類の紙葉類においても、正確にその搬送制御状態を判別し、搬送障害の低減を実現した紙葉類搬送装置を提供する。
【解決手段】紙葉類を搬送する搬送部を有した紙葉類搬送装置であって、搬送部によって搬送された紙葉類の形状及び質情報を識別する識別部と、紙葉類の搬送姿勢を示す特徴量を検知する複数の特徴量検知部と、識別部が識別した紙葉類の形状及び質情報が識別された紙葉類上の位置と、特徴量検知部が検知した特徴量とに基づいて、特徴量検知部の紙葉類に対する検知領域を算定する演算部と、を備える。
【選択図】図4B

Description

本発明は、金融機関等に設置された自動取引装置に内蔵された紙幣等の紙葉類を取り扱う紙葉類処理装置に関し、さらには紙葉類を所定部位に搬送する搬送機能を設け、搬送される紙葉類の斜行を検知する検知機能を設けた紙葉類搬送装置に関するものである。
紙葉類処理装置は、内蔵された識別部により紙葉類の真偽や金種の判別や搬送される紙幣の斜行状態を検知するスキュー検知等を行うことで、これらの検知手段で異常であると判定された紙幣、例えば偽券や斜行された紙葉類は上記搬送路から取り除く機能により正常な取引を可能としている。さらに、搬送制御部においてスキュー検知を行うことで、鑑別部以降の搬送路においてもジャム率を低減させることが可能である。
搬送媒体の検出装置に関する技術として、例えば、特許文献1に開示された技術が提案されている。この媒体検出装置は、紙葉類を搬送するための搬送路と、搬送方向の直交方向に対称に離間して配置された発光素子と受光素子により構成されており、一枚の紙葉類の正常な搬送によって得られる受光量より紙葉類の傾斜ないし重なりを判別することを可能とするものである。
特開2006−124151号公報
前記従来技術によれば、センシング部にある発光素子が発した光を受光素子が受光しその受光量の変化により搬送紙幣の斜行を検知するスキュー検知や重曹搬送された紙幣の重なりを判別することを可能としている。しかし、紙幣に一部に透明部材を有するポリマー紙幣の透明部等光を透過してしまう紙葉類に対して搬送状態の検出を行う場合、特許文献1の装置を用いて紙葉類がセンシング部を通過するときに、上記紙幣の透明部分をセンシングした場合、受光素子における受光量に変化がないため、「透明部」なのか「媒体なし」なのかを検出ができない。従って、紙幣が傾いて搬送されてきても正常と判断され、紙幣の斜行が重度の場合は、ジャムにつながることや、その逆となることもある。また、多種の媒体を取り扱う場合や搬送される媒体の向きが一定でないことも考慮すると、スキュー検知精度が更に低下するという課題が生じる。
本発明の目的は、様々な種類の紙葉類においても、正確にその搬送制御状態を判別し、搬送障害の低減を実現した紙葉類搬送装置を提供する。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる紙葉類搬送装置は、紙葉類を搬送する搬送部を有した紙葉類搬送装置であって、前記搬送部によって搬送された紙葉類の形状及び質情報を識別する識別部と、前記紙葉類の搬送姿勢を示す特徴量を検知する複数の特徴量検知部と、前記識別部が識別した前記紙葉類の形状及び質情報が識別された前記紙葉類上の位置と、前記特徴量検知部が検知した前記特徴量とに基づいて、前記特徴量検知部の前記紙葉類に対する検知領域を算定する演算部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、搬送制御部において高精度な紙葉類の状態検知機能を設けることでジャム率を低減する紙葉類搬送装置を提供することができる。
現金自動取扱装置の概略図である。 現金自動取扱装置の制御ブロック図である。 紙幣取引装置の断面図である。 搬送制御部が有するセンサの例を示す図である。 搬送制御部の概略図である。 搬送状態検出時のフローチャートである。 紙幣透明部のパターン例である。 紙幣透明部のパターン例である。 紙幣透明部のパターン例である。 紙幣透明部のパターン例である。 紙幣透明部のパターン例である。 紙幣の損券や折れ券の識別処理に関するフローチャートである。 折れ券の概略図である。 折れ券の概略図である。 メカ異常検知に関するフローチャートである。
以下に添付図面を参照して、本発明にかかる紙葉類搬送装置の実施の形態を詳細に説明する。
図1は、銀行等の金融機関やコンビニエンスストア等に設置されている現金自動取引装置(以下、ATM(Automated Teller Machine)と称す)203の外観を示している。ATM203は、紙幣取扱装置106、通帳取扱装置101、明細票発行装置102、カード取扱装置103、操作部104をはじめとする各装置から構成されている。
図2は、ホストコンピュータ201、サーバ202と接続された紙幣取扱装置106を含むATM203の制御ブロック図を示している。図2を用いて、ATMの内部構成について以下に説明を行なう。ホストコンピュータ201とサーバ202はATM203の上位装置であり、ATM203と取引情報の送受信、顧客情報の管理を行い、顧客の口座番号や口座に対応した預金額等についてもあわせて記憶する。通帳取扱装置101は、通帳を取り扱い、主に通帳への記帳や印字処理を行っている。明細票発行装置102は、利用者が取り引きした内容を印字して取引明細票を発行する。カード取扱装置103は、磁気ストライプカードに貼付された磁気ストライプやICカードに記載されたICチップの読み取りまたは書き込み処理を行う。操作部104は、ATM203にて取引可能な操作画面を表示し、利用者、係員、保守員からの操作入力を受け付ける。本体制御部記憶装置204は、制御のために必要なプログラムやカードデータ等を記憶する。本体制御部105はATM203全体の制御を行う。
紙幣取扱装置106は、さらに鑑別部205、搬送制御部206、一時保留部207、収納部208、回収部209等からなり、図3は紙幣取引装置106の断面図を示している。図3を用いて、紙幣取扱装置106の紙幣搬送制御方法について以下に説明を行なう。紙幣取扱装置106の出入口301では、操作者が紙幣を投入したり、受け取ったりする。鑑別部205は搬送されてきた紙幣の真偽や金種などを識別する。一時保留部207では、入金処理で操作者が投入し、鑑別部205が真偽や金種などを識別できた紙幣を一時的に保留する。収納部208A、208B、208Cは、鑑別部が真券と判断し、金種が確定した紙幣を収納している。回収部209は、一時保留部207からの繰り出しで金種が確定できなかった紙幣や収納部208A、208B、208Cからの繰り出しで金種が確定できなかった紙幣等を収納している。上記各々の部位は搬送路305により接続されており、搬送路309は搬送される紙幣の通過を検知するセンサ306を通して随時紙幣の検出を行いながら一枚ずつ搬送している。
利用者はATM203により様々な取引を行うが、代表的な取引として、入金取引と出金取引とがある。そして入金取引では、利用者が紙幣を投入して操作部104にて投入した金額を確認する際、その金額でよければ操作部104に表示された確認(OK)ボタンを押して取引を終了するときと、操作部104に表示された返却ボタンを押して投入した紙幣を返却して取引を終了するときがある。これらの異なる利用者の要求を満たすために、以下では、図2及び図3にて説明した紙幣取扱装置106では、1つの入金取引において、大きく入金計数処理と入金収納処理という機能、処理を有しており、そのうちを用いた紙幣の入金取引における紙幣取扱装置106にて実行される入金計数処理について最初に概要を説明する。
紙幣取扱装置106の入金計数処理では、利用者により出入口301に紙幣が投入されると、紙幣取扱装置106は、入出金口301において紙幣を1枚ずつ分離し、搬送路305上に搬出する。搬送路305上を搬送される各紙幣は、鑑別部205によっては、搬出されたその金種や真偽が判別され、更には紙幣を判別する及び当該紙幣の固有情報を読み取る。さらに鑑別部205にて紙幣を判別した判別結果である判別情報に基づき、紙幣の搬送先を決定する。この搬送先の決定においては、鑑別部205により真券であると判別された紙幣の搬送先を、収納部208A、208B、208Cの運用方法に合わせて決定する。例えば、収納部208Aには万券を収納するとした運用方法においては、鑑別部205により紙幣の種類が万券であると判別された場合に当該紙幣の搬送先を収納部208Aに決定する。
また、鑑別部205により真券であると判別された紙幣であっても、汚れや破れありと判別された紙幣(流通に適さない紙幣)については、その搬送先を回収部209に決定する。汚れや破れのある紙幣は、流通に適さないためである。さらに、鑑別部205により真券でない又は疑わしい紙幣と判別された紙幣の搬送先も、回収部209に決定する。鑑別部205により真券でない又は疑わしい紙幣と判別された紙幣が、再度出金されると、規則違反となるためである。また、鑑別部205により金種が判別できない紙幣、寸法が異常な紙幣、固有情報が取得できない紙幣などであると判別された紙幣の搬送先を、出入口301に決定する。紙幣として認められないと判断し、利用者に返却するためである。
このように、紙幣取扱装置106は、鑑別部205により判別された紙幣のうち、金種が判別できない、紙幣の固有情報が読み取れない、取得できないなどの紙幣は一時保留部207を介さずに出入口301に搬送して利用者に返却するが、それ以外の紙幣(真券、偽券、疑わしい券等)は、真券と判別された紙幣を、決定した搬送先に搬送する前に、一時保留部207に搬送する。鑑別部205により真券でない又は疑わしい紙幣であると判別された紙幣も、決定した搬送先に搬送する前に、一時保留部207に搬送する。
上記の説明の通り、鑑別部205では各紙幣の真偽や金種の識別、固有情報の取得、紙幣の形状や材質(紙幣の大きさ、顔部分、金額部分、記番号部分等の紙幣の各部位の位置や座標、紙幣表面の画像情報、および表面に分布する磁気データの紙幣上の位置を示す磁気分布情報など)の取得を行っている。ここで、紙幣の固有情報とは、例えば紙幣の記番号を読み取ることである。鑑別部205にはこれらすべての情報を一度に採取できる高性能なセンサが搭載されている。これに対し、搬送制御部206では紙幣の状態検出を主に行っているため、ポリマー幣等の材質部分は透過してしまう比較的安価なセンサを用いている。このセンサは、紙幣の状態(紙幣が搬送される姿勢)を示す特徴量として、例えば、紙幣の搬送方向に対する斜行度、紙幣の表面に分布する磁気分布情報を検出する。
図4Aは、搬送制御部206を含む状態検出部を上側から見たもの、図4Bは、その状態検出部を断面から見たものおよび周辺制御を含めたブロック図を示している。搬送されてくる紙幣の状態を検出するためのセンサ306は搬送されてくる紙幣に対し、垂直方向に紙幣の中心に対し対称かつ離間して固定配置されている。また、センサ306は、搬送されてきた紙幣に対し、対称に発光素子403と受光素子404が配置されていて、発光素子403から発せられた光を受光素子404にて受光する。また、発光量と受光量の関係を検出部405にて測定して、そのデータに基づいて判定部406により紙幣の状態判定を行っている。演算部402は、高性能センサを有する鑑別部205のデータを用いて、センシング可能な領域を算出している。
また、鑑別部205は、検知すべき紙葉類の形状及び質情報を予め識別しておき、センサ306が紙幣の特徴量を検知する場合に、センサ306の検知が複数の検知箇所(図4Aに示した例では2箇所)において、正しく、かつ精度良く検知できるかどうかを判定部406による識別結果(例えば、紙葉類の質情報)から判断して、正しく検知できる箇所を算出して特定することが可能な構成となっている。よって、紙葉類の形状、及び質が部分的に異なる場合においても、複数箇所で正しく、精度良く検知することが可能となる。
また、例えば、特徴量が紙幣の搬送方向に対する紙幣の斜行度であった場合は、まず、鑑別部205が、紙幣の形状、或いは大きさ情報として、光学的に表面画像を取得し、その表面画像の中に光学的読取ミスを誘発する材質、例えば、透明部分や、乱反射する材質が含まれているかどうかを認識する。紙幣には、例えば、搬送されてきた紙幣がポリマー紙幣などのように、紙幣の一部分と同様に透明部材から構成されているもの、或いは、欧州紙幣のように一部に反射スレッドが組み込まれているもの、さらには商品券のように、製造元で好き勝手に様々な材質が組み込まれたものがあり、光学的にその表面の一部を読み取る場合、紙幣が存在しているのに、無いものとみなしたり、さらにはその逆の判定をする等、光学的な読取りミスを誘発することが考えられる。そして、その間違った判定を基に、光学センサが搬送された紙幣の搬送方向に対する斜行度を判定する場合、正しく判定することが出来ないという問題が生じる。このように、本発明は、上記のような光学的読取ミスを誘発する材質が紙幣のどの箇所に存在するのか、或いは存在しないのかを認識し、その材質が存在する箇所では、特徴量を検知しないようにしている。さらには、特徴量が磁気に関する特徴量(例えば、磁気分布情報)であった場合は、鑑別部205において、磁気センサで紙葉類の表面に分布する磁気の磁気分布情報を取得しておき、同様に特徴量を検知する磁気センサで読取ミスを起こさないように、検知箇所を誘導するように対策されている。
また、搬送制御部206が有する複数のセンサ306は、鑑別部205よりも下流に設けられているので、このような構成とした場合、装置内部に搬送されてきた紙幣を、上流側の鑑別部205で紙幣の形状、及び質情報を読み取り、その情報を基に下流側のセンサ306で紙幣の位置を検知し、演算部402がその領域(検知位置領域)を算出する情報(例えば、座標情報)として活用し、複数の紙幣を紙幣毎に特徴量を検知する場合においても、紙幣の金種ごとにこれらの情報を混合すること無しに鑑別部205と搬送制御部206との間でスムーズに情報伝達が可能となる。
なお、図4Aでは、センサ306が紙幣の搬送方向に対して垂直な方向に配置されている場合について示したが、例えば、紙幣の搬送方向と同じ方向に複数のセンサ306を設ける(例えば、上流と下流に2つのセンサ306を設ける)こととしてもよい。
さらに、演算部402は、複数のセンサ306で紙幣の特徴量を検知した紙幣について、センサ306の各々の検知位置で同じ特徴量を得ることが可能である領域(例えば、磁気分布情報が特徴量として取得されている場合には、その分布から磁気データの大きさが同じ大きさである紙幣上の位置や範囲)を、紙幣の表面領域から算出する。演算部402がこのような算出をすることにより、取扱う紙幣の種類が予め判っている場合等には、正規な紙幣の識別情報を取得しておき、その識別情報と、搬送されてきた紙幣の鑑別部205での識別結果を比較し、真券であるが、異常部分が認められる場合は、その情報をセンサ306(例えば、下流側のセンサ306)に出力することで、紙幣個々が有する異常部分に対する対応が可能となる。例えば、鑑別部205が、搬送された紙幣の種別を判別し、判別された紙幣の種別に応じて、演算部402がその紙幣の検知領域を決定し、同種の紙幣に異常部分(例えば、破れ、汚れ、異物付着など)があり、搬送路のセンサ306の検知に影響が生じる要因がある場合等は、事前に異常部分が特定出来るため、検知領域から削除することが可能となる。
図5は、紙幣の搬送状態の検出時のフローチャートを示している。図5を用いて紙幣取扱装置106における紙幣搬送制御手順について以下に説明を行なう。判定部405は、図4Aに示した透明部401など光を透過する部分の有無を鑑別部205のデータにより検出を行い、搬送されている紙幣に透明部401があるか否かを判定し(S501)、搬送されている紙幣に透明部401がないと判定した場合(S501;No)、紙幣全体をセンシングすることで搬送状態の検出を行う(S506)。
一方、判定部406は、搬送されている紙幣に透明部401があると判定した場合(S501;Yes)、透明部401の位置や大きさの特定を行う(S502)。そして、判定部406は、センサ306の位置と透明部401の位置の照合を行い(S503)、透明部401がセンサのセンシングライン上にあるかの判定を行う(S504)。判定部406は、透明部401がセンシングライン上を通過すると判定した場合(S504;Yes)、演算部402にて、透明部401を除いた部分について搬送状態の検出を行うため、検出可能領域601の算出を行い(S505)、検出可能領域601のみセンシングを行うことで紙幣の傾斜等搬送時の媒体の状態を検知する。一方、判定部406は、センシングライン上にないと判定した場合(S504;No)、検出可能領域601の算出を行う必要はなく、紙幣全体のセンシングを行う。
ここで、上記の内容について図6A〜Eを用いて具体例を挙げて説明する。図6A〜Eにおいて、図の上側から下側へ向かって紙幣が搬送されていると仮定すると、図6Aのように紙幣の前端部に透明部401がある場合は、紙幣の後端部が検出可能領域601(図中の斜線部)となり、この部分においてセンシングを行う。逆に、図6Bのように透明部401が紙幣の後端部にある場合は、紙幣の前端部が検出可能領域601となる。前端部と後端部の両方に透明部401が存在する場合は紙幣の真ん中部分が検出可能領域601となる(図6C)。
また、図6Dのように透明部401が存在する場合に、透明部401がセンサの真下を通過する場合は、紙幣の傾きを、紙幣の搬送方向に直行する方向の透明部401の長さをa、紙幣の搬送方向と平行な透明部401の長さをb、透明部401の対角線が紙幣の搬送方向となす角をθとすると、搬送されてきた紙幣の傾きが透明部401の対角線と紙幣の搬送方向となす角をθより大きい場合((1)式)に、紙幣の傾きがなければ図6Dの透明部401側は発光量と受光量に変化がないにもかかわらず、発光した光を受光できなくなる部分(透明部401のうち、θよりも大きな角度の範囲に含まれる部分)が現れる。従って、判定部406は、この場合には紙幣が大きく傾いていると判定する。また、図6Eのように両方のセンサの真下を透明部401が通過する場合は、片方ないし両方のセンサにおいて受光量に変化があるときには、判定部406は、紙幣が大きく傾いていると判定する。
Figure 2013142969
紙幣取引装置の搬送制御部206はこうして得られたセンサのデータに基づいて透明部401等センサの光を透過してしまう紙幣の取り扱い時においても、正確にその搬送制御状態を判別して適切に処理を行うことができる。
本実施例では5パターンの紙幣透明部401において具体例を挙げたが、それ以外にも様々なパターンについて紙幣の搬送状態検知を行うことが可能である。また、本実施例では、紙幣取引装置203の搬送路上の検知センサ306は2つであったが、紙幣の左右(搬送方向に対して直角方向)で差異がないことを検知できれば良いので検知センサ306が3つ以上の場合についても同様に扱うことができる。
さらに、本実施例では、ポリマー幣等透明部401を有する紙幣について説明したが、透明部401に限らず、磁気等紙幣の材質が紙の部分と検知センサ306の結果に差が出るものはすべて同様に扱うことができる。加えて、本実施例では、紙幣取引装置について例に挙げたが、紙幣のみに限定することなく、証券や商品券等の紙葉類全般においても同様の効果を得ることができる。
以下に本発明にかかる紙葉類搬送装置が有する搬送路における紙葉類の損券や折れ券の識別について実施例を用いて説明する。なお、本実施例は、実施例1で用いたATM203に搭載された搬送制御部206において行う処理である。従って、装置に関する概要説明は実施例1にて説明済みのため省略する。
図7は、紙幣の搬送状態の検出時、特に紙幣の損券や折れ券の識別処理に関するフローチャートを示している。紙幣の損券や折れ券とは図8A、Bに示すように紙幣の一部に破れや折れ曲がりある紙幣のことをいう。判別部206は、鑑別部205の情報を基に紙幣透明部401の有無(S501)を検出し、透明部401が存在する場合(S501;Yes)にはその大きさと位置を特定し(S502)、さらに、センシングライン上に透明部401があるかの判定を行い(S503)、センシングライン上にある場合(S503;Yes)には検出可能領域601を計算する(S505)。一方、透明部401がセンシングライン上にない場合(S503;No)には検出可能領域601の計算は行わず、紙幣全体を検知センサ306にてセンシングする(S506)。このS506までは実施例1と同様である。
実施例2では、判定部206は、さらに、本発明ではセンシングした結果が鑑別部205において得た情報と一致しているかの判定を行う(S701)。つまり、紙幣の破れや折れ曲がりがある場合、紙幣の破れや折れ曲がり部分は紙幣により光が遮断することなく受光素子に到達するため、鑑別部205にて得た紙幣の形状に関する情報と一致しなくなる。このような場合(S701;No)には、鑑別部205以降の搬送路上において紙幣の破れや折れ曲がりが起こったと判断でき、搬送制御部206は、紙幣の破れや折れ曲がりは搬送路305におけるジャムにつながるので、その紙幣をリジェクトする(S703)。一方、鑑別部205にて得た紙幣の形状に関する情報と一致している場合(S701;Yes)には、紙幣の破れや折れ曲がり等が起きていないと判断できるため、搬送制御部206は、その紙幣を正常搬送する(S702)。なお、搬送路における紙幣の損券や折れ券の識別は鑑別部205における情報と搬送路におけるセンサの情報の一致、不一致により判定することが可能である。
以下に本発明である紙葉類搬送装置のメカ異常検知について実施例を用いて説明する。なお、本実施例は、実施例1、実施例2で用いたATM203に搭載された搬送制御部206において行う処理である。従って、装置に関する説明は実施例1にて説明済みのため省略する。
図9は、実施例2において、紙幣の破れや折れ曲がりが複数回起きた場合に関するフローチャートを示している。本発明は実施例2において、判別部406が、紙幣の破れや折れ曲がりを検知してリジェクトされた回数をメモリ等の記憶媒体に記憶し(S901)、その回数をカウントアップしておき(S902)、リジェクト回数が規定回数に達した場合(S903;Yes)に紙葉類搬送装置が有する搬送路のメカ異常と判定し、異常検知アラームにより知らせるもの(S904)である。ここで、異常検知アラームとは、サーバを介して行うものや次回メンテナンス時に保守員に知らせる等の手段を含んでいる。このように、本実施例では、鑑別部205以降の搬送路のメカの状態が紙幣の状態検知を行うことで、その状態を知ることができる。
以上本発明の利点について実施例3つを説明した。これらの実施例はすべて紙幣取引装置を例に挙げたが、紙幣に限らず、証券や商品券を含む紙葉類全般においても同様の効果を得ることが可能である。さらに、これらの技術は新たに高精度なセンサを搭載する必要がなく簡素化した装置構成により行うことが可能である。
101…通帳取扱装置
102…明細書発行装置
103…カード取扱装置
104…操作部
105…本体制御部
106…紙幣取扱装置
201…ホストコンピュータ
202…サーバ
203…現金自動取引装置
204…本体制御部記憶装置
205…鑑別部
206…搬送制御部
207…一時保留部
208…収納部
209…回収部
301…出入口
302…補充回収部
303…カセット
304…搬送路
306…紙幣状態検出センサ
401…透明部
402…演算部
403…発光素子
404…受光素子
405…検出部
406…判定部
601…センシング可能領域。

Claims (7)

  1. 紙葉類を搬送する搬送部を有した紙葉類搬送装置であって、
    前記搬送部によって搬送された紙葉類の形状及び質情報を識別する識別部と、
    前記紙葉類の搬送姿勢を示す特徴量を検知する複数の特徴量検知部と、
    前記識別部が識別した前記紙葉類の形状及び質情報が識別された前記紙葉類上の位置と、前記特徴量検知部が検知した前記特徴量とに基づいて、前記特徴量検知部の前記紙葉類に対する検知領域を算定する演算部と、
    を備えることを特徴とする紙葉類搬送装置。
  2. 前記紙葉類の形状及び質情報とは、少なくとも前記紙葉類の表面画像情報、および表面に分布する磁気分布情報の一つを含む、
    ことを特徴とする請求項1に記載の紙葉類搬送装置。
  3. 前記特徴量とは、少なくとも前記紙葉類の搬送方向に対する紙幣の斜行度情報を含む、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の紙葉類搬送装置。
  4. 前記特徴量とは、少なくとも前記紙葉類の表面に分布する磁気分布情報を含む、
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の紙葉類搬送装置。
  5. 前記特徴量検知部は、少なくとも前記特徴量を検知するためのセンサを含み、
    前記紙葉類搬送装置は、前記紙葉類の搬送方向に対して複数の前記センサを、前記識別部の下流に設けた、
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の紙葉類搬送装置。
  6. 前記演算部は、前記複数の特徴量検知部が前記紙葉類の特徴量を検知した場合に、前記特徴量検知部が検知した前記紙葉類上の位置における前記特徴量と同じ特徴量を得ることが出来る領域を前記紙葉類の表面領域から算出する、
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の紙葉類搬送装置。
  7. 前記紙葉類の形状及び質情報の前記紙葉類上の位置が前記特徴量検知部のセンシングライン上にあるか否かを判定する判定部をさらに備え、
    前記紙葉類の形状及び質情報の前記紙葉類上の位置が前記センシングライン上にあると判定した場合に、前記演算部は前記位置を除いた部分から前記検知領域を算定する、
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の紙葉類搬送装置。
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