JP2013148664A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 レジストレーションローラによって記録材を搬送する速度が、中間転写体を駆動させる速度よりも速くなりすぎると、記録材上に形成される画像に、目標とする濃度よりも濃い濃度の領域が表れてしまう
【解決手段】 レジストレーションローラ83によって記録材Pが搬送される速度を切り替えて、複数のテストシートを形成し、前記複数のテストシートを読み取った結果に基づいて、テストシート1ページ内の濃度が所定の濃度となるテストシートを形成したときの、レジストレーションローラ83が記録材Pを搬送する速度を、画像データに応じて画像を形成するときの速度として設定する。
【選択図】 図7

Description

本発明は、画像形成装置における記録材を搬送する駆動系の速度制御に関するものである。
電子写真方式の画像形成装置には、画像データに応じてトナーを用いて形成されたトナー像を中間転写体上に担持し、この中間転写体を駆動させることによって中間転写体上のトナー像を転写部に搬送する構成のものがある。この構成において、中間転写体上のトナー像が転写部に到達するタイミングで、中間転写体上のトナー像と接触するように紙などの記録材が供給される。転写部では、中間転写体と記録材との間に電圧差が形成されることにより、中間転写体上のトナー像が記録材上に転写される。転写部においてトナー像が転写された記録材は、定着部に搬送され、定着部の熱と圧力によって記録材上のトナー像が定着されて画像形成装置から排出される。
上記構成の画像形成装置には、中間転写体上のトナー像が転写部に到達する前に記録材を予め決められた位置で停止させ、中間転写体上のトナー像が転写部に到達するタイミングに合わせて記録材を転写部に供給する一対のレジストレーションローラが配設されている。
ここで、記録材が搬送される方向における転写部の近傍では、中間転写体と記録材との間に形成される電位差による転写電界の影響で、中間転写体上のトナーを記録材へと移動させようとする力が生じる。そのため、転写部の近傍であっても、中間転写体上のトナーが記録材へ転写されている。しかし、転写部の近傍では、中間転写体上のトナーがこの中間転写体から記録材へと飛んでいく間に、トナーを記録材側へ移動させようとする力が減少し続けてしまい、記録材上の本来トナーが付着すべきでない領域に付着してしまう虞がある。これは、記録材が搬送される方向における転写部の上流側近傍での記録材と中間転写体との間隙が広ければ広いほど顕著である。これによって、画像形成装置により形成される画像の品位を低下させてしまう。
そこで、転写部に搬送される記録材を中間転写体側に僅かに撓ませた状態で、中間転写体上のトナー像を記録材へと転写させる構成が知られている(特許文献1)。具体的には、レジストレーションローラが記録材を搬送する速度を、転写部において中間転写体が記録材を搬送する速度よりも若干速くすることで、記録材が搬送される方向における転写部よりも上流側で、記録材と中間転写体との間隙を狭くしている。
特開平8−240954号公報
しかしながら、画像形成装置が設置されている環境の湿度や温度が変化することで、レジストレーションローラの外径が変化するので、レジストレーションローラによって記録材を搬送する速度が目標速度とならないことがある。例えば、レジストレーションローラの外形が大きく変化すると、レジストレーションローラによって記録材を搬送する速度が目標速度よりも速くなってしまう。これにより、記録材の搬送速度が中間転写体を駆動させる速度よりも速くなりすぎると、記録材上に形成される画像に、目標とする濃度よりも濃い濃度の領域が生じてしまうという問題があった。
これは、レジストレーションローラによって記録材を搬送する速度が目標速度を超え、中間転写体を駆動させる速度よりも速くなりすぎると、記録材の撓み量が大きくなり、記録材が中間転写体上のトナー像を崩してしまうからである。即ち、記録材の撓み量が大きくなると、記録材が搬送される方向で転写部よりも上流側の位置から、この記録材が転写部に到達するまでの間、記録材の表面の僅かな凸部が中間転写体上のトナー像に対して接触と離間を繰り返す。記録材の表面の僅かな凸部が中間転写体上のトナーに何度も接触することで、この中間転写体上のトナー像が崩れてしまうと考えられている。
ここで、画像形成装置により記録材に形成されるトナー像の光学濃度は、記録材がトナーで覆われる面積による影響を受け易い。例えば、ライン状の画像の形成において、トナーの量が同じであっても、規則的なライン状のトナー像よりも、このライン状のトナー像が崩れて形成されたトナー像の方が濃くなってしまう。さらに、記録材の凸部と接触した部分のトナー像だけが崩れるので、記録材上に形成される画像は、平滑性の悪い画像として形成されてしまう。
トナー像が崩れる領域は、記録材が搬送される方向に関し、記録材の後端から所定の長さより前端側に発生するので、1枚の記録材上に均一な濃度の画像を形成することができず、画像形成装置により形成される画像の品位を低下させてしまう。これは、記録材がレジストレーションローラにより転写部に搬送されてから記録材の後端がレジストレーションローラを抜けるまでの間、この記録材の撓み量が大きくなるからである。
そこで、本発明の目的は、均一な濃度の画像を形成することができる画像形成装置を提供することである。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の画像形成装置は、画像を担持して搬送する像担持体と、画像データに対応する画像を前記像担持体上に形成する像形成手段と、前記像担持体に記録材を押し当てながら搬送し、前記像形成手段により前記像担持体上に形成される画像を記録材に転写する転写手段と、記録材を挟持すると共に、前記転写手段が記録材を搬送する速度よりも速い速度で前記記録材を前記転写手段へ搬送する搬送手段と、前記像形成手段を用いて前記像担持体上に所定の画像を形成させ、前記搬送手段に記録材を搬送させ、前記転写手段を用いて前記像担持体上の前記所定の画像を記録材に転写させることでテスト記録材を形成する制御手段と、前記制御手段により形成される前記テスト記録材上の前記所定の画像の濃度と所定の濃度との濃度差が閾値以下となるような、前記搬送手段が記録材を搬送する搬送速度を特定する特定手段と、前記像形成手段により形成される前記画像データに対応する画像を前記転写手段により記録材に転写する際に前記搬送手段が記録材を搬送すべき速度を、前記特定手段により特定された搬送速度に設定する設定手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、均一な濃度の画像を形成することができる。
第1の実施形態の画像形成装置の要部概略図 第1の実施形態のレジストレーションローラの構成を示す要部断面図 第1の実施形態の構成を示すブロック図 第1の実施形態のレジストレーションローラと2次転写部の要部概略図 第1の実施形態の画像形成装置から出力される画像を表す図 第1の実施形態の画像形成装置によって形成されるテスト記録材を示す概略図 第1の実施形態のレジストレーションローラの速度制御処理を示すフローチャート図 第2の実施形態のレジストレーションローラの速度制御処理を示すフローチャート図 第2の実施形態で出力された画像の濃度差とレジストレーションローラが記録材を搬送する速度との関係を示す図 他の実施形態の画像形成装置によって形成されるテスト記録材を示す図
(第1の実施形態)
図1は本実施形態の画像形成装置100の概略断面図である。画像形成装置100はリーダ部1Rとプリンタ部1Pとから構成される。
プリンタ部1Pは、各色成分のトナー像を形成する4つの画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdを有している。画像形成部Paはイエローのトナー像を形成し、画像形成部Pbはマゼンタのトナー像を形成し、画像形成部Pcはシアンのトナー像を形成し、画像形成部Pdはブラックのトナー像を形成する。
画像形成部Paは、イエローの色成分のトナー像を担持する感光ドラム1aと、この感光ドラム1aを帯電する帯電器2aと、感光ドラム1aにイエローの色成分に対応した静電潜像を形成するため、感光ドラム1aを露光する露光装置3aを有する。さらに、画像形成部Paは、感光ドラム1a上に形成された静電潜像を、トナーを有する現像剤を用いてトナー像として顕像化する現像器4aと、感光ドラム1a上のトナー像を後述の中間転写ベルト51に転写する1次転写ローラ53aを有している。
また、画像形成部Paは、トナー像を転写した後に感光ドラム1a上に残留したトナーを除去するドラムクリーナ6aも有している。なお、各画像形成部Pb、Pc、Pdはイエローのトナー像を形成する画像形成部Paと同様の構成であるので、その構成の説明を省略する。
前述の中間転写ベルト51は、トナー像が担持される像担持体であり、画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdで形成された各色成分のトナー像を重ねて担持することでフルカラーのトナー像が形成される。また、中間転写ベルト51の周囲には、この中間転写ベルト51上のトナー像を紙などの記録材Pへ転写するための2次転写対向ローラ56、および、2次転写ローラ57が配設されている。また、中間転写ベルト51は駆動ローラ52、従動ローラ55、2次転写対向ローラ56に張架されている。なお、中間転写ベルト51には、中間転写ベルト51から記録材Pへと転写されずに残留したトナーを除去するベルトクリーナ60が配設されている。
定着器9は、加熱ローラ91と、加圧ローラ92を有しており、記録材Pに担持されたトナー像を、熱と圧力によって定着させる。
リーダ部1Rでは原稿台に原稿が置かれ、ユーザによって操作部200のコピーボタンが押されると、光源から光が照射され、原稿で反射した光は反射鏡を介してイメージセンサ77で受光される。イメージセンサ77に受光された原稿からの反射光は、カラーフィルタによってイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの色成分毎の反射光に分けられ、各色成分のトナー像を形成するための画像データに変換される。この各色成分の画像データは、CPU120(図3)を介して、画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdの色成分毎に対応する露光装置3a、3b、3c、3dに入力される。
なお、画像形成装置100は、PCから送信される画像データを受信すると、CPU120(図3)が画像データに種々の画像処理を施す。CPU120にて画像処理が施された画像データは露光装置3a、3b、3c、3dに転送される。
次に画像形成装置100の画像形成動作について説明する。
画像形成部Paでは、感光ドラム1aが帯電器2aによりその表面を一様に帯電され、露光装置3aが不図示のリーダ部から転送されるイエローに対応する画像データに応じて変調したレーザビームを感光ドラム1a上に露光する。これにより、感光ドラム1aの表面にイエローの色成分に対応した静電潜像が形成される。
次いで、感光ドラム1a上の静電潜像は、現像器4aのトナーによって顕像化されると、イエローの色成分に対応したトナー像として感光ドラム1a上に担持される。このトナー像は感光ドラム1aの矢印Ra方向の回転に伴い、1次転写ローラ53aが中間転写ベルト51を介して感光ドラム1aを押圧している1次転写部Naへと搬送されると、1次転写ローラ53aを介して印加される転写電圧により、中間転写ベルト51上に転写される。
また、画像形成部Pb、Pc、Pdも、画像形成部Paと同様に、原画像を色分解した色成分毎のトナー像をそれぞれ形成する。なお、画像形成部Pb、Pc、Pdの各部は、画像形成部Paの各部と対応した付番に異なる符号を付している。
画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdが各色成分に対応するトナー像を中間転写ベルト51上に順次重ねて転写することで、中間転写ベルト51上にはフルカラーのトナー像が形成される。
中間転写ベルト51上に担持されたフルカラーのトナー像は、中間転写ベルト51の矢印R2方向への回転に伴い、2次転写ローラ57が中間転写ベルト51を介して2次転写対向ローラ56を押圧している2次転写部N2へと搬送される。このとき、給紙カセット8内の記録材Pがピックアップローラ84、給紙ローラ対85、搬送ローラ対86により1枚ずつ給紙され、2次転写部N2へ向けて搬送される。給紙ローラ対85と、搬送ローラ対86とによって搬送される記録材Pは、レジストレーションローラ83で紙の位置と送り出しのタイミングを調整され、中間転写ベルト51上のトナー像と接触するように2次転写部N2に供給される。
なお、2次転写部N2は、2次転写ローラ57が中間転写ベルト51に記録材Pを押し当てる位置に相当する。
中間転写ベルト51上のトナー像と、レジストレーションローラ83から送り出された記録材Pが2次転写部N2に進入すると、2次転写ローラ57に転写電圧が印加され、2次転写対向ローラ56と2次転写ローラ57との間に転写電界が形成される。これにより中間転写ベルト51上のトナー像は記録材Pへと転写される。
2次転写部N2でトナー像が転写された記録材Pは定着器9へと搬送される。定着器9では、加熱ローラ91および加圧ローラ92がトナー像と記録材Pを挟持、搬送しながら、加熱ローラ91内に設けられたヒータにより加熱することで、トナー像を記録材Pへと定着する。その後、トナー像を定着した記録材Pは画像形成装置から排出される。
次に図2を用いて、レジストレーションローラ83を駆動させる各構成について詳細に説明する。モータ70は、ステッピングモータであり、多段階の変速機構を有する。モータ70はモータドライバ10がパルス信号を入力すると、所定の角度だけ回転する。このモータドライバ10は、CPU120から入力される信号に応じて、パルス信号の周波数が制御され、モータ70をパルス信号の周波数に応じた所定の回転速度で駆動させる。なお、モータ70の回転速度とは、単位時間当たりのモータ70の駆動軸の回転数とする。
モータ70の駆動軸には歯車71aが取り付けられている。モータ70が駆動されると、歯車71aに噛み合っている中間歯車71bが回転し、この中間歯車71bに噛み合っている歯車71cが回転し、この歯車71cに噛み合っている歯車71dを回転する。なお、歯車71cはレジストレーションローラ83の駆動軸12bに固定されており、歯車71dはレジストレーションローラ83の駆動軸12aに固定されている。そのため、CPU120によってモータ70が駆動されると、レジストレーションローラ83が回転する。
レジストレーションローラ83は、駆動軸12a、12bに弾力性のあるゴムロールを一体的に結合したものである。駆動軸12aは側板80a、80bに設けられた軸受82a、82bに支持されている。駆動軸12bは、駆動軸12aと同様に、側板80a、80bに設けられた軸受81a、81bに支持されている。なお、軸受82a、82bは側板80a、80bに設けた長細い孔に嵌め合わせられており、バネ72a、72bにより、軸受81a、81bの方向に加圧されている。これにより、レジストレーションローラ83が回転駆動されていなければ、記録材Pがレジストレーションローラ83に突き当たって停止する。また、レジストレーションローラ83が回転駆動されると、記録材Pがレジストレーションローラ83に挟持されながら搬送される。
図3は、本実施形態の画像形成装置100の制御ブロック図である。
CPU120は、画像形成装置全体を制御する制御回路である。ROM121には、画像形成装置で実行する各種処理を制御するための制御プログラムが格納されている。RAM122は、CPU120が動作するためのシステムワークメモリである。
モータドライバ10は、CPU120から出力される信号に応じた回転速度でモータ70を回転させるために、この回転速度に応じた周波数のパルス信号をモータに出力する。モータ70は、モータドライバ10から出力されるパルス信号の周波数に応じた速度で回転することにより、レジストレーションローラ83を回転駆動させる。なお、本実施形態では、CPU120が予めROM121に記憶された複数通りの回転速度に応じた信号をモータドライバ10に出力する構成とした。
I/F310は、外部装置としてのPC300から入力される画像データをCPU120に出力するためのインターフェースである。
操作部200は複写枚数等を入力するテンキー、画像形成を開始するためのコピーボタン、複写枚数や記録材Pの紙種の選択や片面印刷と両面印刷等の印刷モードを設定するボタン、画像形成装置の各種操作を補助するためのガイダンスを表示可能な液晶画面を備えている。ユーザによって前述のボタンが操作されることにより、ユーザによって選択された記録材Pの紙種、枚数や片面印刷か両面印刷か等の情報がCPU120へ入力される。なお、液晶画面はタッチパネルとなっている。
また、ユーザが操作部200から所定の入力を行うことで、レジストレーションローラ83が記録材Pを搬送する速度を調整する制御を実行させる信号がCPU120へ出力される。なお、操作部200はネットワークを通じて画像形成装置に接続されたPC300のキーボードでもよい。操作部200は、ユーザによって所定の入力が行われると、CPU120に、レジストレーションローラ83により搬送される記録材Pの速度(以下、搬送速度と称す。)を調整する制御を実行させる信号を出力する構成とすればよい。
画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdやイメージセンサ77は、前述の図1で説明しているので、その詳細な説明を省略する。
次に、本実施形態の画像形成装置100が、レジストレーションローラ83により記録材Pを搬送する速度を、中間転写ベルト51によりトナー像を搬送する速度よりも速い速度とした理由について述べる。
図4(a)は、記録材Pがレジストレーションローラ83に挟持されながら2次転写部N2を通過している様子を示した要部概略図である。図4(b)は、記録材Pが搬送される方向で記録材Pの後端がレジストレーションローラ83を抜けた後、この記録材Pが中間転写ベルト51と2次転写ローラ57とに挟持されながら2次転写部N2を通過している様子を示した要部概略図である。ここで、記録材Pがレジストレーションローラ83に挟持されているか否かに拘わらず、この記録材Pは、中間転写ベルト51によりトナー像を搬送する速度と同じ速度で2次転写部N2を通過する。これは、中間転写ベルト51と2次転写ローラ57とによって記録材Pを挟持する力が、レジストレーションローラ83によって記録材Pを挟持する力よりも強いからである。
図4(a)に示すように、記録材Pがレジストレーションローラ83に挟持されながら搬送されている場合、記録材Pは、中間転写ベルト51によりトナー像を搬送する方向における2次転写部N2よりも上流側で、中間転写ベルト51に接近するように撓む。これは、記録材Pが2次転写部N2を通過する速度が、レジストレーションローラ83によって記録材Pが2次転写部N2に送り出される速度よりも遅く、且つ、ガイド58によって記録材Pが中間転写ベルト51の反対側に撓むことを規制しているからである。これによって、記録材Pは、記録材Pが搬送される方向における2次転写部N2よりも上流側で、この記録材Pと中間転写ベルト51との間隙を狭めながら搬送される。そのため、この画像形成装置100は、記録材Pと中間転写ベルト51との間隙が狭い状態で、2次転写ローラ57に転写電圧を印加し、転写動作を行わせることで、中間転写ベルト51上のトナーが記録材Pのトナーを付着すべきでない領域に転写されることを抑制することができる。
また、図4(b)に示すように、記録材Pが搬送される方向で記録材Pの後端がレジストレーションローラ83を抜けた後の記録材Pは、このレジストレーションローラ83によって記録材Pを中間転写ベルト51に押し当てられる力が開放された状態となる。ここで、レジストレーションローラ83によって搬送される記録材Pが中間転写ベルト51に強い力で押し当てられると、この記録材Pが中間転写ベルト51上のトナー像を崩してしまう。この原因については図5で後述するので、ここでの説明を省略する。なお、記録材Pの後端がレジストレーションローラ83を抜けた後、この記録材Pは、中間転写ベルト51と2次転写ローラ57とによって挟持されながら搬送される。
本実施形態では、CPU120がモータ70の回転速度を制御することで、レジストレーションローラ83により記録材Pが2次転写部N2に向けて搬送される速度を制御する構成とする。例えば、2次転写部N2が記録材Pを搬送する速度を100とした場合、レジストレーションローラ83が記録材Pを搬送する速度を101(目標速度)とする。
ところで、レジストレーションローラ83の外径が変化してしまうと、モータ70の回転速度が変化していないにも拘わらず、レジストレーションローラ83により記録材Pを搬送する速度が変化してしまう。
レジストレーションローラ83の搬送速度が目標とする速度よりも速くなると、中間転写ベルト51がトナー像を搬送する方向における2次転写部N2の上流側で、記録材Pが中間転写ベルト51に押し当てられる力が増大してしまう。これにより、記録材Pには、中間転写ベルト51がトナー像を搬送する方向と逆方向へ、この中間転写ベルト51上のトナー像を摺擦するような力が発生することで、中間転写ベルト51上のトナーを崩してしまう。
図5(a)は、レジストレーションローラ83の搬送速度が目標とする速度よりも速くなりすぎた場合に記録材P上に形成されるハーフトーン画像の拡大図である。また、図5(b)は、記録材Pが搬送される方向で記録材Pの後端がレジストレーションローラ83を抜けた後、記録材P上に形成されるハーフトーン画像の拡大図である。
図5(a)と図5(b)は、幅が42.3[μm]のライン状のトナー像を、隣り合ったライン状のトナー像の間隔が42.3[μm]となるように形成したものである。また、図5(c)は、図5(a)のライン状のトナー像の1つを、このライン状のトナー像のライン方向に直交する方向で切断したときの断面を模式的に表した図である。
中間転写ベルト51がトナー像を搬送する方向における2次転写部N2よりも上流側で、記録材Pを中間転写ベルト51に押し当てる力が強くなりすぎると、図5(a)に示すように、記録材P上に形成されるライン状のトナー像が乱れてしまう。これは、前述したように、記録材Pが中間転写ベルト51上のトナー像を摺擦することで、トナー像を崩してしまうことが原因である。
記録材Pが中間転写ベルト51上のトナー像を摺擦した場合、2次転写部N2で記録材P上に転写されたトナー像は、図5(c)のように、目標とする幅Wよりも広い幅Wsをトナーが覆ったトナー像となる。ここで、複数のライン状のトナー像を用いて、隣り合ったライン状のトナー像の間隔を調節することで濃淡を変化させる場合、複数のライン状のトナー像が形成された領域の濃度は、隣り合ったライン状のトナー像の間隔が狭くなれば狭くなる程濃くなる。そのため、記録材Pによってトナー像が崩されたことで目標とする幅Wよりも広い幅Wsとなってしまったライン状のトナー像が複数形成される領域の濃度は、目標とする幅Wのライン状のトナー像が複数形成される領域の濃度よりも濃い濃度となってしまう。
さらに、図5(a)には、トナー像が崩れている領域と、トナー像が崩れていない領域とが存在している。これは、記録材Pの表面に僅かな凹凸があるので、中間転写ベルト51上のトナー像が記録材Pによって摺擦される領域と、摺擦されない領域とが出来てしまうからである。例えば、一様な濃度となるように形成されたライン状の画像であっても、記録材Pの凸部が中間転写ベルト51上に形成されたトナー像を摺擦することで、部分的にトナー像を崩してしまい、図5(a)の如く一様な濃度の画像とならない。また、例えば、ライン状の画像ではなく、所定の面積に一様にトナーが形成されたベタ塗りの画像であっても、記録材Pの凸部が部分的にトナー像を崩すので、記録材P上に形成された画像は平滑性の悪い画像となってしまう。
一方、記録材Pが搬送される方向で記録材Pの後端がレジストレーションローラ83を抜けた状態で、この記録材P上に形成されるライン状のトナー像は、図5(b)に示すように、目標とする幅Wで形成される。これは、記録材Pの後端がレジストレーションローラ83を抜けることによって、中間転写ベルト51がトナー像を搬送する方向で2次転写部N2よりも上流側に記録材Pを押し付ける力が減少するからである。
つまり、1枚の記録材P上には、記録材Pが搬送される方向で記録材Pの後端がレジストレーションローラ83を抜ける前後で、トナー像が部分的に崩れた領域と、トナー像が崩れていない領域とが表れることによって、濃度に差のある画像が形成されてしまう。
そこで、本実施形態では、レジストレーションローラ83が記録材を搬送する搬送速度を切り替えて画像形成を行うことでテストシートTを複数形成し、1ページに亘って濃度の差の無い画像を形成することができる搬送速度を決定する。ここで、図6は、本実施形態の画像形成装置100から出力されるテストシートTである。このテストシートT上に形成される画像A、Bは、夫々2000本ずつのライン状のトナー像で構成されている。画像Aおよび画像Bを構成するライン状のトナー像は、ライン状のトナー像のライン方向に直交する方向の幅が42.3[μm]であり、隣り合ったライン状のトナー像の間隔が42.3[μm]である。なお、このライン状のトナー像の幅や隣り合ったライン状のトナー像の間隔は上記値に限るものではなく、露光装置3a、3b、3c、3dのレーザ光のスポット径やトナー粒子の大きさ等の要因を考慮して決定される。また、画像Aの領域に形成されるライン状のトナー像の本数と、画像Bの領域に形成されるライン状のトナー像の本数とは、本実施形態の本数に限定されず、どのような本数であってもよい。
画像Aと画像Bとは、ライン状のトナー像の長手方向が、記録材Pを搬送する方向に対して傾けて形成されることが好ましい。例えば、ライン状のトナー像の長手方向が、記録材Pを搬送する方向に対して直交するように形成されることが好ましい。これは、テストシートT上に形成されたライン状のトナー像の濃度の変化が識別し易くなるからである。
記録材Pは、中間転写ベルト51がトナー像を搬送する方向に、中間転写ベルト51上のトナー像を摺擦する。そのため、ライン状のトナー像の長手方向を、中間転写ベルト51によってトナー像が搬送される方向に対して直交させることで、記録材Pが中間転写ベルト51上のトナー像を崩した場合に、記録材Pに形成されるトナー像の濃度を大きく変化させることができる。なお、画像Aと画像Bとが記録材P上に形成されたテストシートTはテスト記録材として機能し、画像Aと画像Bとは、テスト記録材上に形成される所定の画像に相当する。
画像Aは、記録材Pが搬送される方向でテストシートTの後端から長さL以上前端側の第1の領域に形成される。本実施形態では、記録材Pが搬送される方向で第1の領域の長さを50[mm]とし、記録材Pが搬送される方向で記録材Pの後端から80[mm]の位置から、この記録材Pの後端から130[mm]の位置までの範囲とした。画像Bは、記録材Pが搬送される方向でテストシートTの後端から長さLよりも後端側の第2の領域に形成される。本実施形態では、記録材Pが搬送される方向で第2の領域の長さを50[mm]とし、記録材Pが搬送される方向で記録材Pの後端から10[mm]の位置から、この記録材Pの後端から60[mm]の位置までの範囲とした。ここで、本実施形態では長さLを80[mm]としたが、長さLは、2次転写部N2とレジストレーションローラ83との距離と、記録材Pが搬送される方向でテストシートTの前端から後端までの長さとに応じて決定すればよい。
これは、記録材Pが搬送される方向でテストシートTの後端から長さLの位置よりも後端側に形成される画像が、記録材Pの後端がレジストレーションローラ83を抜けた後に記録材P上に形成された画像となるからである。これにより、レジストレーションローラ83による記録材Pの搬送速度が目標速度よりも速いので、この記録材Pが中間転写ベルト51上のトナー像を崩してしまう場合、画像Aには崩れたトナー像が転写され、画像Bには崩れていないトナー像が転写される。そのため、長さLは、2次転写部N2とレジストレーションローラ83との距離が長ければ長い程短くなり、テストシートTの前端から後端までの長さが長い程長くなる。
次に、本実施形態の特徴的な動作である、レジストレーションローラ83が記録材を搬送する搬送速度を多段階に変更してテストシートTを出力し、濃度の段差のない画像を形成することができる搬送速度を特定する方法について説明する。なお、本実施形態では、レジストレーションローラ83が記録材Pを搬送する速度を変更するために、CPU120がレジストレーションローラ83を駆動するモータ70の回転速度を5段階に変更する構成とした。具体的には、中間転写ベルト51がトナー像を搬送する速度Vbと、レジストレーションローラ83が記録材を搬送する搬送速度Vnとの関係が以下に記載の関係となるように、モータ70の回転速度を変更することができる。(1)Vb:Vn=100:100.4、(2)Vb:Vn=100:100.7、(3)Vb:Vn=100:101.3、(4)Vb:Vn=100:101.0、(5)Vb:Vn=100:101.7。なお、モータ70の回転速度は5段階に限らず、比較的安定したシステムでは5段階未満としてもよく、より精度を求める場合には6段階以上としてもよい。
本実施形態のCPU120が実行するレジストレーションローラ83が記録材Pを搬送する搬送速度を調整するための搬送速度調整処理を、図7のフローチャートに基づいて説明する。なお、本実施形態では、画像を形成する記録材Pの種類をユーザが変更した場合、所定枚数の画像を出力した場合、或いは、画像形成装置の周囲の温度や湿度が変動した場合に搬送速度調整処理の実行をユーザに促すメッセージを操作部200に表示する構成とする。なお、上記以外の条件で均一な濃度の画像を形成することができない虞があるシステムであれば、その他の条件で操作部200にメッセージを表示する構成とすれば良い。
本実施形態では、ユーザが操作部200を介して、CPU120に搬送速度調整処理を実行する信号を入力することで、CPU120が図7のフローチャートの処理を実施する。なお、図7のフローチャートの処理は、CPU120がROM121に格納されたプログラムを読み出すことにより実行される。
先ず、CPU120は搬送速度カウンタnの値に1を設定する(S100)。次いで、CPU120は、モータ70の回転速度を搬送速度カウンタnの値に対応させた回転速度に設定する(S101)。ステップS101において、CPU120は、搬送速度カウンタnの値に応じて、予めROM121に記憶されている互いに異なる周波数の波形のパルス信号の中から対応するパルス信号を選択し、このパルス信号をモータドライバ10に入力することで、モータ70をパルス信号の周波数に応じた回転速度で回転させる。
ここで、搬送速度カウンタnが1の場合、CPU120は、中間転写ベルト51によりトナー像が搬送される速度Vbとレジストレーションローラ83が記録材Pを搬送する搬送速度Vnとの比が100:100.4となる回転速度でモータ70を駆動する。同様に、搬送速度カウンタnが2の場合、CPU120は、中間転写ベルト51によりトナー像が搬送される速度Vbとレジストレーションローラ83が記録材Pを搬送する搬送速度Vnとの比が100:100.7となる回転速度でモータ70を駆動する。搬送速度カウンタnが3の場合、CPU120は、中間転写ベルト51によりトナー像が搬送される速度Vbとレジストレーションローラ83が記録材Pを搬送する搬送速度Vnとの比が100:101.3となる回転速度でモータ70を駆動する。搬送速度カウンタnが4の場合、CPU120は、中間転写ベルト51によりトナー像が搬送される速度Vbとレジストレーションローラ83が記録材Pを搬送する搬送速度Vnとの比が100:101.0となる回転速度でモータ70を駆動する。搬送速度カウンタnが5の場合、CPU120は、中間転写ベルト51によりトナー像が搬送される速度Vbとレジストレーションローラ83が記録材Pを搬送する搬送速度Vnとの比が100:101.7となる回転速度でモータ70を駆動する。
次いで、CPU120は、画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdのいずれか1つを用いて形成した画像A、B(図6)を記録材P上に転写し、テストシートTnを形成する(S102)。ステップS102において、CPU120は、画像A、Bを記録材P上に形成する際に、ステップS101において選択されたパルス信号でモータ70を回転駆動させ、レジストレーションローラ83により記録材Pを搬送させる。なお、ステップS102において、CPU120はROM121に記憶された所定の画像データに従い、画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdのいずれか1つを用いて、テストシートTnを形成する。
次いで、CPU120は、搬送速度カウンタnの値が5であるか否かを識別する(S103)。ステップS103において、搬送速度カウンタnの値が5よりも少なければ、全てのテストシートTが形成されていないと判定し、搬送速度カウンタnの値を1増加させ(S104)、ステップS101へ移行する。CPU120は、ステップS101からステップS104を繰り返すことにより、モータ70の回転速度を切り替えながら、5枚のテストシートTを形成することができる。
一方、ステップS103において、CPU120は、搬送速度カウンタnの値が5であれば、操作部200の液晶画面に、画像Aと画像Bとの濃度差が最も小さいテストシートTが何枚目に出力されたかをユーザに選択させるためのガイダンスを表示する(S105)。次いで、CPU120は、最も濃度差が小さいテストシートTが何枚目に出力されたテストシートTであるのかを示す情報が、操作部200から入力されるまで待機する(S106)。ステップS106において、CPU120は、ユーザが操作部200のテンキーにより1から5の内のいずれか1つの数値が入力され、決定ボタンが押されるまで、待機し続ける。
ステップS106において、操作部200から前述の情報が入力されると、CPU120は、前述の情報が指し示すテストシートTを形成したときのモータ70の回転速度を、画像データに応じたトナー像を形成するときの回転速度として決定する(S107)。ここで、操作部200は、画像Aの濃度と画像Bの濃度との濃度差が最も小さいテストシートTをユーザに選択させる選択手段として機能する。ステップS107において、CPU120は、選択されたテストシートTを形成したときのモータ70を駆動させたパルス信号を特定し、原稿読取、又は、外部PC入力による画像データに応じたトナー像を形成するときのパルス信号としてRAM122に記憶する。
CPU120は、ステップS107において決定された回転速度でモータ70を駆動することにより、記録材P上に形成される画像に濃度差が表れることを抑制した搬送速度で記録材を搬送することができる。
本実施形態によれば、記録材Pの後端がレジストレーションローラ83を抜ける前後で、この記録材P上に形成される画像に濃度差が表れることを抑制することができる記録材Pが搬送される速度を決定することができる。
(第2の実施形態)
本実施形態は、前述した第1の実施形態に対して下記に示す点において相違する。本実施形態のその他の要素は、前述の第1の実施形態に対応するものと同一なので説明を省略する。
第1の実施形態では、複数のテストシートTの内、画像Aと画像Bとの濃度差が最も小さくなるテストシートをユーザに選択させることで、画像形成装置100から出力される画像の濃度差を抑制することができる搬送速度を決定する構成とした。本実施形態では、画像形成装置100から出力された複数のテストシートTをリーダ部1Rで読み取らせることで、画像形成装置100から出力される画像の濃度差を抑制することができる搬送速度を決定する構成とした。なお、リーダ部1Rは、テストシートT上の画像Aと画像Bとの濃度の差を検知する濃度検知手段として機能する。
本実施形態のCPU120が実行する搬送速度を調整するための搬送速度調整処理を、図8のフローチャートに基づいて説明する。本実施形態では、ユーザが操作部200を介して、搬送速度調整処理を実行する信号をCPU120に入力することで、CPU120が図8のフローチャートの処理を実施する。なお、図8のフローチャートの処理は、CPU120がROM121に格納されたプログラムを読み出すことにより実行される。
先ず、CPU120は搬送速度カウンタnの値に1を設定する(S200)。次いで、CPU120は、モータ70の回転速度を搬送速度カウンタnの値に対応させた回転速度に設定する(S201)。ステップS201において、CPU120は、搬送速度カウンタnの値に応じて予めROM121に記憶されているパルス信号を選択し、このパルス信号をモータドライバ10に入力することで、モータ70をパルス信号の周波数に応じた回転速度で回転させる。
次いで、CPU120は、画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdのいずれか1つを用いて形成した画像A、B(図6)を記録材P上に転写し、テストシートTnを形成する(S202)。ステップS202において、CPU120は、画像A、Bを記録材P上に形成する際に、ステップS201において選択されたパルス信号でモータ70を回転駆動させ、レジストレーションローラ83により記録材Pを搬送させる。
次いで、CPU120は、ユーザにリーダ部1Rを使ってテストシートTnの読み取りを実行させるためのガイダンスを、操作部200の液晶画面に表示する(S203)。ステップS203において、操作部200の液晶画面には、ユーザがリーダ部1RにテストシートTnを載せた後、操作部200のコピーボタンを押す旨のガイダンスが表示される。次いで、CPU120は、操作部200のコピーボタンが押されるまで待機する(S204)。
ステップS204において、操作部200のコピーボタンが押されると、CPU120は、イメージセンサ77を用いて前述の方法でテストシートTn上の画像A、Bを読み取る(S205)。
次いで、CPU120は、ステップS205で読み取った画像Aの濃度と、画像Bの濃度との差が閾値以下であるか否かを判定する(S206)。ここで、閾値以下とは、例えば、X−rite社製分光濃度計530で測定したときの画像Aと画像Bとの濃度の差が0.05以下となればよい。ステップS206において、CPU120は、イメージセンサ77を用いて読み取った画像Aと画像Bとの濃度差が、上記濃度計530における濃度差0.05に対応した閾値以下となれば、画像Aと画像Bとの濃度差が閾値以下であると判定する。なお、閾値は、濃度の差が人間の目ではっきりと識別できる値よりも少ない値であることが好ましい。なお、ステップS206において、CPU120は、画像Aの内の所定の面積に含まれる各画素の濃度値の平均値Daと、画像Bの内の所定の面積に含まれる各画素の濃度値の平均値Dbとの差が、閾値以下であるか否かを判定すればよい。ここで、画素とはリーダ部1Rで読み取ることができる最小範囲である。
ステップS206において、画像Aの内の所定の面積に含まれる各画素の濃度値の平均値Daと、画像Bの内の所定の面積に含まれる各画素の濃度値の平均値Dbとの濃度差が閾値以下であれば、CPU120は、搬送速度カウンタnの値を取得する(S207)。ステップS207において、CPU120は、搬送速度カウンタnの値をRAM122に記憶し、後述のステップS208へ移行する。
一方、ステップS206において、画像Aの内の所定の面積に含まれる各画素の濃度値の平均値Daと、画像Bの内の所定の面積に含まれる各画素の濃度値の平均値Dbとの濃度差が閾値よりも大きければ、CPU120は、搬送速度カウンタnの値が5であるか否かを識別する(S208)。ステップS208において、搬送速度カウンタnの値が5よりも少なければ、5枚全てのテストシートT1、T2、T3、T4、T5が形成されていないと判定し、搬送速度カウンタnの値を1増加させ(S209)、ステップS201へ移行する。CPU120は、ステップS201からステップS209を繰り返すことにより、モータ70の回転速度を切り替えながら、5枚全てのテストシートT1、T2、T3、T4、T5を形成することができる。
一方、ステップS208において、CPU120は、搬送速度カウンタnの値が5であれば、画像Aと画像Bとの濃度差が閾値以下のテストシートTが有ったか否かを判定する(S210)。ステップS210において、画像Aと画像Bとの濃度差が閾値以下となるテストシートTが有った場合、CPU120は、このテストシートTを形成したときの搬送速度カウンタnの値に応じて設定したモータ70の回転速度を特定する(S211)。
ステップS211において、CPU120は、画像Aと画像Bの濃度差が閾値以下となるテストシートTが複数ある場合、最も速いモータ70の回転速度を、原稿読取、又は、外部PC入力による画像データに応じてトナー像を形成する時の回転速度として設定する。これは、実際のレジストレーションローラ83が記録材Pを搬送する速度と、中間転写ベルト51がトナー像を搬送する速度とがあまり変わらない場合、前述のトナーの飛散が生じてしまい、画像品位を悪化させてしまうからである。
CPU120は、ステップS211において決定された回転速度でモータ70を駆動することにより、記録材P上に形成される画像に濃度差が表れることを抑制した搬送速度で記録材を搬送することができる。
一方、ステップS210において、画像Aと画像Bとの濃度差が閾値以下となるテストシートTが無い場合、CPU120は、モータ70の回転速度を予め決められた回転速度の下限値に設定する(S212)。これは、モータ70の回転速度を速くすれば速くするほど、レジストレーションローラ83によって2次転写部N2へと搬送される記録材Pがジャムを発生しやすくなるからである。ここで、予め決められた回転速度の下限値とは、中間転写ベルト51がトナー像を搬送する速度Vbと、レジストレーションローラ83が記録材Pを搬送する搬送速度Vnとの比が、Vb:Vn=100:100.4となるようなモータ70の回転速度とする。
図9は、モータ70の回転速度を切り替えてテストシートTを形成することで測定した、レジストレーションローラ83が記録材Pを搬送する搬送速度Vnと、各テストシートT上の画像Aと画像Bとの濃度差との対応関係を示した図である。なお、図9の横軸は、中間転写ベルト51がトナー像を搬送する速度Vbに対する、レジストレーションローラ83が記録材Pを搬送する搬送速度Vnの割合を百分率で表した値である。
図9において、レジストレーションローラ83により記録材Pを搬送する搬送速度Vnが、中間転写ベルトによりトナー像を搬送する速度Vbよりも1.0[%]以上速くなると、テストシートTに形成される画像Aと画像Bとの濃度差が0.05よりも大きくなる。この場合、CPU120は、画像データに応じた画像を形成するときのモータ70の回転速度を、Vb:Vn=100:100.7となることが予測されるモータ70の回転速度に設定する。なお、Vb:Vn=100:100.7となることが予測されるモータ70の回転速度に設定しても、レジストレーションローラ83の搬送速度Vnが中間転写ベルト51によりトナー像を搬送する速度Vbよりも0.7[%]速い速度となるわけではない。これは、レジストレーションローラ83の搬送速度Vnが、レジストレーションローラ83のその時点の外径と、モータ70の回転速度とによって定まるからである。
本実施形態によれば、記録材Pの後端がレジストレーションローラ83を抜ける前後で、この記録材P上に形成される画像に濃度差が表れることを抑制することができる記録材Pが搬送される速度を決定することができる。
また、第2の実施形態では、ユーザがテストシートTをリーダ部1Rで読み取らせる構成としたが、記録材Pが搬送される方向で定着器9よりも下流側にCCDなどの画像センサを用いて自動でテストシートT上の画像Aと画像Bの濃度を読み取る構成としてもよい。
また、テストプリントTは、図10に示すように画像Aと画像Bを形成するのではなく、A4サイズの記録材Pに、この記録材Pが搬送される方向で、記録材Pの後端よりも長さL以上前端側の領域に画像Aのみを形成する構成としてもよい。CPU120は、画像Aをリーダ部1Rで読み取ったときの濃度と所定の濃度との濃度差が閾値以下となるときのモータ70の回転速度を、原稿読取、又は、外部PC入力による画像データに応じたトナー像を記録材Pに形成するときの回転速度として設定する。この構成とすれば、記録材Pが搬送される方向で、記録材Pの後端から前端側に長さLまでの領域に画像Bを形成する必要がないので、無駄なトナーの消費を抑制することができる。
また、第1と第2の実施形態では、画像Aと画像Bとを1枚の記録材P上に分けて形成することでテストシートTを作成したが、画像Aと画像Bとを連続した1つの画像として1枚の記録材P上に形成する構成としてもよい。また、画像Aと画像Bとを別々の記録材Pに分けて形成する構成としてもよい。
Pa 画像形成部
Pb 画像形成部
Pc 画像形成部
Pd 画像形成部
51 中間転写ベルト
57 2次転写ローラ
83 レジストレーションローラ
120 CPU
200 操作部

Claims (8)

  1. 画像を担持して搬送する像担持体と、
    画像データに対応する画像を前記像担持体上に形成する像形成手段と、
    前記像担持体に記録材を押し当てながら搬送し、前記像形成手段により前記像担持体上に形成される画像を記録材に転写する転写手段と、
    記録材を挟持すると共に、前記転写手段が記録材を搬送する速度よりも速い速度で前記記録材を前記転写手段へ搬送する搬送手段と、
    前記像形成手段を用いて前記像担持体上に所定の画像を形成させ、前記搬送手段に記録材を搬送させ、前記転写手段を用いて前記像担持体上の前記所定の画像を記録材に転写させることでテスト記録材を形成する制御手段と、
    前記制御手段により形成される前記テスト記録材上の前記所定の画像の濃度と所定の濃度との濃度差が閾値以下となるような、前記搬送手段が記録材を搬送する搬送速度を特定する特定手段と、
    前記像形成手段により形成される前記画像データに対応する画像を前記転写手段により記録材に転写する際に前記搬送手段が記録材を搬送すべき速度を、前記特定手段により特定された搬送速度に設定する設定手段と、を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御手段は、前記搬送手段により異なる複数通りの搬送速度で記録材を搬送させ、前記テスト記録材を複数形成し、
    前記特定手段は、前記制御手段により形成される複数の前記テスト記録材上の前記所定の画像の濃度に基づいて、前記所定の画像の濃度と前記所定の濃度との濃度差が前記閾値以下となる搬送速度を特定し、
    前記設定手段は、前記搬送手段が記録材を搬送すべき速度を、前記特定手段により特定された搬送速度に設定することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 画像形成装置はさらに、前記制御手段により形成される前記テスト記録材上の前記所定の画像の濃度を検知する濃度検知手段を有し、
    前記特定手段は、前記濃度検知手段の検知結果と前記所定の濃度との濃度差が前記閾値以下となるような搬送速度を特定することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 画像形成装置はさらに、前記複数のテスト記録材の内、前記所定の画像の濃度と前記所定の濃度との濃度差が前記閾値以下となる前記テスト記録材を選択するための選択手段を有し、
    前記特定手段は、前記選択手段により選択された前記テスト記録材を形成したときの搬送速度に特定することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  5. 前記所定の画像は、前記搬送手段により記録材が搬送される方向で、記録材の後端よりも所定の長さ以上前端側の領域に形成されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  6. 前記所定の画像は、前記搬送手段により記録材が搬送される方向で、記録材の後端よりも所定の長さ以上前端側の第1の領域と、前記搬送手段により記録材が搬送される方向で、記録材の後端から前記所定の長さまでの第2の領域とに形成され、
    前記濃度差は、前記第1の領域に形成される前記所定の画像の濃度と、前記第2の領域に形成される前記所定の画像の濃度との差であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  7. 前記特定手段は、前記所定の画像の濃度と前記所定の濃度との濃度差が前記閾値以下となる搬送速度が複数ある場合、前記搬送手段が記録材を搬送すべき速度を、前記所定の画像の濃度と前記所定の濃度と濃度差が前記閾値以下となる前記搬送速度の内、最も速い搬送速度に設定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  8. 前記特定手段は、前記制御手段により形成される前記テスト記録材上の前記所定の画像の濃度と前記所定の濃度との濃度差が閾値以下となるような搬送速度を、記録材の紙種に応じて特定することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の画像形成装置。
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