JP2013147789A - 地盤改良用掘削具および地盤改良方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】1回の穴掘り動作により、平面視で矩形状の穴をあける地盤改良用掘削具において、構成が簡素である地盤改良用掘削具を提供する。
【解決手段】中心軸C1,C2を回転中心にして回転する主軸回転体3,5と、主軸回転体3,5に設けられ、主軸回転体3,5の回転によって、平面視で円形状の穴を掘る水平掘削部7,9と、主軸回転体3,5に設けられている連結体11と、連結体11に設けられ、主軸回転体3,5の回転力を用いて回転することで、水平掘削部7,9で掘った円形状の穴を拡張し、平面視で矩形状の穴を掘る垂直掘削部13,15と有する地盤改良用掘削具1である。
【選択図】図1
【解決手段】中心軸C1,C2を回転中心にして回転する主軸回転体3,5と、主軸回転体3,5に設けられ、主軸回転体3,5の回転によって、平面視で円形状の穴を掘る水平掘削部7,9と、主軸回転体3,5に設けられている連結体11と、連結体11に設けられ、主軸回転体3,5の回転力を用いて回転することで、水平掘削部7,9で掘った円形状の穴を拡張し、平面視で矩形状の穴を掘る垂直掘削部13,15と有する地盤改良用掘削具1である。
【選択図】図1
Description
本発明は、地盤改良用掘削具および地盤改良方法に係り、特に、地盤の土砂を削って穴をあけるものに関する。そして、穴内で削った土砂とスラリーとの混合体を作り、この混合体を硬化することで、地盤を改良するものに関する。
従来、2本の主軸回転体の下端のそれぞれに水平掘削刃を設け、また、上記2本の主軸回転体の下端側の部位のそれぞれに垂直掘削刃を設け、上記水平掘削刃と上記垂直掘削刃とを回転させつつ、上記水平掘削刃と上記垂直掘削刃とを下降させて、1回の穴掘り動作で、地盤に長円状の穴もしくは矩形状の穴をあけるものが知られている(たとえば特許文献1参照)。
ところで、上記従来のものでは、垂直掘削刃を回転駆動するために、2本の主軸回転体の間に攪拌軸を設け、この攪拌軸の内側にチェーンを通して、このチェーンよって動力を伝達し垂直掘削刃を回転している。
したがって、平面視で矩形状の穴を設ける装置の構成が煩雑であるという問題がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、1回の穴掘り動作により、平面視で矩形状の穴をあける地盤改良用掘削具において、構成が簡素である地盤改良用掘削具と、この地盤改良用掘削具を用いた地盤改良方法とを提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、中心軸が上下方向に延伸し、前記中心軸を回転中心にして回転する第1の主軸回転体と、中心軸が上下方向に延伸して、前記第1の主軸回転体から所定の距離だけ離れて設けられ、前記中心軸を回転中心にして回転する第2の主軸回転体と、前記第1の主軸回転体に設けられ、前記第1の主軸回転体の回転によって、平面視で円形状の穴を掘る第1の水平掘削部と、前記第2の主軸回転体に設けられ、前記第2の主軸回転体の回転によって、平面視で円形状の穴を掘る第2の水平掘削部と、前記各水平掘削部の上方で前記各水平掘削部から離れ、一端部側の部位が前記第1の主軸回転体に係合し、他端部側の部位が前記第2の主軸回転体に係合して、前記各主軸回転体に設けられている連結体と、前記第1の水平掘削部の上方で前記第1の水平掘削部から離れて前記連結体に回転自在に設けられ、前記第1の主軸回転体の回転力を用いて回転することで、前記第1の水平掘削部で掘った円形状の穴を拡張し、平面視で矩形状の穴を掘る第1の垂直掘削部と、前記第2の水平掘削部の上方で前記第2の水平掘削部から離れて前記連結体に回転自在に設けられ、前記第2の主軸回転体の回転力を用いて回転することで、前記第2の水平掘削部で掘った円形状の穴を拡張し、平面視で矩形状の穴を掘る第2の垂直掘削部とを有する地盤改良用掘削具である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の地盤改良用掘削具において、前記第1の主軸回転体に設けられた突出体である第1の主軸回転体側突出体と、前記第1の垂直掘削部に設けられ前記第1の主軸回転体側突出体に係合する突出体である第1の垂直掘削部側突出体とを具備した第1の垂直掘削部駆動部と、前記第2の主軸回転体に設けられた突出体である第2の主軸回転体側突出体と、前記第2の垂直掘削部に設けられ前記第2の主軸回転体側突出体に係合する突出体である第2の垂直掘削部側突出体とを具備した第2の垂直掘削部駆動部とを有し、前記第1の垂直掘削部は、第1の垂直掘削部駆動部によって回転駆動するように構成されており、前記第2の垂直掘削部は、第2の垂直掘削部駆動部によって回転駆動するように構成されている地盤改良用掘削具である。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の地盤改良用掘削具おいて、前記垂直掘削部の垂直掘削刃は、「L」字状に形成されており、この「L」字状の垂直掘削刃の角部を用いて、前記水平掘削部で掘った円形状の穴を拡張するように構成されている地盤改良用掘削具である。
請求項4に記載の発明は、中心軸が上下方向に延伸し、前記中心軸を回転中心にして回転する主軸回転体と、前記主軸回転体に設けられ、前記主軸回転体の回転によって、平面視で円形状の穴を掘る水平掘削部と、前記水平掘削部の上方で前記水平掘削部から離れ、前記主軸回転体に係合して前記主軸回転体に設けられている垂直掘削部支持体と、前記主軸回転体が回転しても前記垂直掘削部支持体の回転を阻止するように、前記垂直掘削部支持体を支持する回り止め部と、前記水平掘削部の上方で前記水平掘削部から離れて前記垂直掘削部支持体に回転自在に設けられ、前記主軸回転体の回転力を用いて回転することで、前記水平掘削部で掘った円形状の穴を拡張し、平面視で矩形状の穴を掘る垂直掘削部とを有する地盤改良用掘削具である。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の地盤改良用掘削具を用いて穴を掘るとともに、この掘ったところにスラリーを供給し、掘削した土砂と供給されたスラリーとを混合する地盤掘削工程と、前記地盤掘削工程で穴を掘りスラリーを混合した後、前記地盤改良用掘削具を上方に移動して前記穴から前記地盤改良用掘削具引き抜く引き抜き工程とを有する地盤改良方法である。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の地盤改良用掘削具を用いて穴を掘る地盤掘削工程と、前記地盤掘削工程で穴を掘った後、前記地盤改良用掘削具引き抜くとともに、スラリーを供給し、掘削した土砂と供給されたスラリーとを混合する引き抜き工程とを有する地盤改良方法である。
本発明によれば、1回の穴掘り動作により、平面視で矩形状の穴をあける地盤改良用掘削具において、構成が簡素である地盤改良用掘削具と、この地盤改良用掘削具を用いた地盤改良方法とを提供することができるという効果を奏する。
本発明の実施形態に係る地盤改良用掘削具1は、図1〜図3等で示すように、第1の主軸回転体3と第2の主軸回転体5と第1の水平掘削部7と第2の水平掘削部9と連結体11と第1の垂直掘削部13と第2の垂直掘削部15とを備えて構成されている。
ここで、説明の便宜のために、水平な一方向を横方向とし、水平な他の一方向であって横方向に垂直な方向を縦方向とする。
第1の主軸回転体3は、細長い円柱状に形成されており、中心軸C1が上下方向に延伸しており、中心軸C1を回転中心にして回転するようになっている。
第2の主軸回転体5も、細長い円柱状に形成されており、中心軸C2が上下方向に延伸しており、中心軸C2を回転中心にして回転するようになっている。また、第2の主軸回転体5は、第1の主軸回転体3から所定の距離だけ離れて設けられている(中心軸C1と中心軸C2との間が距離P1だけ離れている)。
これにより、第1の主軸回転体3と第2の主軸回転体5とは、お互いが平行になって上下方向に延伸している。
各主軸回転体(一対の主軸回転体)3,5は、たとえば、特開2007−308923号公報に記載されている地盤改良用掘削装置に設置されて使用されるようになっている。すなわち、各主軸回転体3,5は、この上端が上記地盤改良用掘削装置に係合して上記地盤改良用掘削装置に設置され、上記地盤改良用掘削装置によって、中心軸C1,C2を回転中心にして回転するようになっている。
各主軸回転体3,5のそれぞれの回転方向は、同じであってもよいし、異なっていてもよい。また、各主軸回転体3,5のそれぞれは、同期して回転しないが、1つのアクチュエータの回転出力軸からギヤ等を用いた動力伝達部を介して回転駆動することで、同期して回転するようになっていてもよい。
また、各主軸回転体3,5のそれぞれには、スラリーを供給するための供給路(たとえば、図示しない貫通孔)が設けており、上記地盤改良用掘削装置から供給されたスラリーが、上記供給路を通って、各主軸回転体3,5の下端近傍で、各主軸回転体3,5の外部に吐出されるようになっている。
第1の水平掘削部7は、第1の主軸回転体3の下端もしくは下端近傍に設けられている。そして、第1の主軸回転体3が回転するとともに下降することによって、図3で示すように、第1の水平掘削部7が、平面視(上下方向から見たときに)で円形状の穴(中心軸C1を中心とした円形状の穴)CR1を掘るようになっている。
第2の水平掘削部9は、第2の主軸回転体5の下端もしくは下端近傍に設けられている。そして、第2の主軸回転体5が回転するとともに下降することによって、第2の水平掘削部9も、平面視で円形状の穴(中心軸C2を中心とした円形状の穴)CR2を掘るようになっている。
連結体11は、各水平掘削部7,9の上方で各水平掘削部7,9から僅かに離れて、各主軸回転体3,5に設けられている。すなわち、連結体11は、長手方向の一端部側の部位が第1の主軸回転体3に係合し、長手方向の他端部側の部位が第2の主軸回転体5に係合して、各主軸回転体3,5の下端近傍で各主軸回転体3,5に支持されている。
各主軸回転体3,5と連結体11とは滑り対偶をなして係合しており、各主軸回転体3,5が回転しても、連結体11は回転せず、各主軸回転体3,5の間で延伸している。さらに、連結体11は、各主軸回転体3,5の中心軸C1,C2の延伸方向(上下方向)で各主軸回転体3,5に対して相対的に移動しないようになっている。
第1の垂直掘削部13は、第1の水平掘削部7の上方で第1の水平掘削部7から僅かに離れて連結体11に回転自在に設けられている。そして、第1の主軸回転体3の回転力を用いて回転することで、第1の垂直掘削部13が、第1の水平掘削部7で掘った円形状の穴CR1を拡張して平面視で矩形状の穴(中心軸C1を中心とする矩形状の穴)SQ3を掘るようになっている。
第2の垂直掘削部15は、第2の水平掘削部9の上方で第2の水平掘削部9から僅かに離れて連結体11に回転自在に設けられている。そして、第2の主軸回転体5の回転力を用いて回転することで、第2の垂直掘削部15が、第2の水平掘削部9で掘った円形状の穴CR2を拡張して平面視で矩形状の穴(中心軸C2を中心とする矩形状の穴)SQ6を掘るようになっている。
ここで、垂直掘削部13,15の回転駆動について詳しく説明する。地盤改良用掘削具1には、第1の垂直掘削部駆動部17と第2の垂直掘削部駆動部19とが設けられている。
第1の垂直掘削部駆動部17は、第1の主軸回転体側突出体21と第1の垂直掘削部側突出体23とを具備している。第1の主軸回転体側突出体21は、第1の主軸回転体3に一体的に設けられている。また、第1の主軸回転体側突出体21と第1の垂直掘削部側突出体23とは、カバーで覆われておらず剥き出し状態になっていることで、穴を掘るときに土砂と接触するようになっている。
第2の垂直掘削部駆動部19は、第2の主軸回転体側突出体25と第2の垂直掘削部側突出体27とを具備している。第2の主軸回転体側突出体25は、第2の主軸回転体5に一体的に設けられている。また、第2の主軸回転体側突出体25や第2の垂直掘削部側突出体27も、カバーで覆われておらず剥き出し状態になっていることで、穴を掘るときに削った土砂と接触するようになっている。
そして、第1の垂直掘削部13は、第1の主軸回転体側突出体21と第1の垂直掘削部側突出体23が係合(適宜当接)することで、第1の垂直掘削部駆動部17によって回転駆動するように構成されている。
また、第2の垂直掘削部15も、第2の主軸回転体側突出体25と第2の垂直掘削部側突出体27が係合(適宜当接)することで、第2の垂直掘削部駆動部19によって回転駆動するように構成されている。
第1の水平掘削部7は、第1の主軸回転体3の下端もしくは下端近傍で第1の主軸回転体3から水平方向に所定の長さ延出して第1の主軸回転体3に一体的に設けられているアーム29と、このアーム29に設けられている水平掘削刃31とを備えて構成されている。
そして、第1の主軸回転体3が回転することで、水平掘削刃31によって地盤を構成している土砂が削られて、平面視において、円形状の掘削部(半径が第1の主軸回転体3の中心軸C1とアーム29の先端との間の距離になっている円形状の掘削部)CR1が形成されるようになっている。さらに、第1の主軸回転体3が回転しつつ下降することで、水平掘削刃31によって地盤を構成している土砂が削られて、円柱状の穴CR1が形成されるようになっている。
アーム29は、たとえば2本設けられており、各アーム29は第1の主軸回転体3の中心軸C1に対して対称になっている。なお、アーム29を1本だけ設けた構成であってもよいし、3本以上の複数本設けら構成であってもよい。3本以上の複数本設けた構成では、各アーム29は、第1の主軸回転体3の中心軸C1から放射状に延びているものとする。すなわち、平面視すると、各アーム29が、第1の主軸回転体3の中心軸C1まわりの1周分の角度(360°の角度)を、当分配しているものとする。各アーム29の突出長さは、お互いが等しくなっているが、お互いが異なっていてもよい。
第2の水平掘削部9も、第1の水平掘削部7と同様にして、アーム33と水平掘削刃35とを備えて構成されており、第2の主軸回転体5が回転し下降することで、円柱状の穴CR2が形成されるようになっている。なお、第2の水平掘削部9のアーム33の突出長さは、第1の水平掘削部7のアーム29の突出長さよりも短くなっているが、第1の水平掘削部7のアーム29の突出長さと等しくなっていてもよい。
第1の水平掘削部7と第2の水平掘削部9とによって形成された穴CR1,CR2を平面視すると、2つの円形状の穴CR1,CR2同士が僅かに離れているが(図3参照)、2つの円形状の穴CR1,CR2の同士がお互いに接していてもよいし(外周同士がお互いに接していてもよいし)、2つの円形状の穴CR1,CR2の同士が一部で重なったダルマ形状になっていてもよい。
第1の垂直掘削部13は、図3等で示すように、一対で構成されており、第1の主軸回転体3の側(図3の左側)に設けられている。
一方の第1の垂直掘削部13Aは、所定の中心面(第1の主軸回転体3の中心軸C1と第2の主軸回転体5の中心軸C2と連結体11の中心軸C5とを含む平面;地盤改良用掘削具1の中心を通り上下方向と横方向とに展開している平面)に対して一方の側(縦方向で一方の側;図3では下側)に設けられている。
一方の第1の垂直掘削部13Aは、連結体11の長手方向(図3の左右方向)の一端部側の部位で連結体11に回動自在に係合している第1の垂直掘削部本体部37と、この第1の垂直掘削部本体部37に設けられたアーム39と、このアーム39に設けられている垂直掘削刃41とを備えて構成されている。
第1の垂直掘削部本体部37の回転中心軸C3は、第1の主軸回転体3の中心軸C1と直交し水平方向に延伸しているとともに、連結体11の長手方向(軸C5)に対して直交している。さらに説明すると、軸C1は上下方向に延伸しており、軸C3は縦方向に延伸しており、軸C5は横方向に延伸しており、軸C1と軸C3と軸C5とは、1点で交わっておりお互いが直交している。
一方の第1の垂直掘削部13Aのアーム39は、たとえば複数(図1等では8本)設けられており、各アーム39は、第1の垂直掘削部本体部37から放射状に突出している。一方の第1の垂直掘削部13Aの各アーム39それぞれの突出方向は、第1の垂直掘削部本体部37の回転中心軸C3に対してたとえば直交している。一方の第1の垂直掘削部13Aの各アーム39それぞれの突出長さは、たとえばお互いが等しくなっている。
そして、第1の垂直掘削部本体部37(一方の第1の垂直掘削部13Aのアーム39)が回転することで、アーム39に一体的に設けられている垂直掘削刃41によって地盤を構成している土砂が削られて、側面視において(第1の垂直掘削部本体部37の回転中心軸C3の延伸方向から見て)円形状の掘削部(半径が第1の垂直掘削部本体部37の回転中心軸C3とアーム39に設けられている垂直掘削刃41の先端との間の距離になっている円形状の掘削部)CR3が形成されるようになっている(図1参照)。
また、第1の垂直掘削部本体部37(一方の第1の垂直掘削部13Aのアーム39)が回転することで、アーム39に一体的に設けられている垂直掘削刃41によって地盤を構成している土砂が削られて、平面視において、矩形状の掘削部SQ1が形成されるようになっている。平面視における矩形状の掘削部SQ1の一対の辺(横方向に延伸しお互いが対向している2本の辺)の延伸方向は、連結体11の長手方向と一致しており、平面視における矩形状の掘削部SQ1の他の一対の辺(縦方向に延伸しお互いが対向している2本の辺)の延伸方向は、第1の垂直掘削部本体部37の回転中心軸C3の延伸方向と一致している(図3参照)。
平面視における矩形状の掘削部(一方の第1の垂直掘削部13Aによる掘削部)SQ1の横方向の寸法は、図1における円CR1の直径とほぼ等しくなっており、平面視における矩形状の掘削部SQ1の縦方向の寸法は、横方向の寸法よりも小さく、横方向の寸法の1/2程度になっている。
他方の第1の垂直掘削部(図3の左上の垂直掘削部)13Bは、一方の第1の垂直掘削部13Aと同様に構成されており、所定の中心面(第1の主軸回転体3の中心軸C1と第2の主軸回転体5の中心軸C2と連結体11の中心軸C5とを含む平面)に対して、一方の第1の垂直掘削部13Aと対称に配置されている(図3等参照)。
そして、他方の第1の垂直掘削部13Bの垂直掘削部本体部37(他方の第1の垂直掘削部13Bのアーム39)が回転することで、アーム39に一体的に設けられている垂直掘削刃41によって地盤を構成している土砂が削られて、縦方向から見て円形状の掘削部CR3が形成され(図1参照)、平面視において矩形状の掘削部SQ2が形成されるようになっている(図3参照)。
さらに、一対の第1の垂直掘削部13A,13Bと第1の水平掘削部7とによって、たとえば、平面視においてほぼ正方形状の掘削部SQ3が形成されるようになっている(図3参照)。すなわち、前述したように、第1の水平掘削部7で掘った円形状の穴CR1が第1の垂直掘削部13で拡張され、平面視で矩形状の穴SQ3が形成されるようになっている。
すでに理解されるように、平面視において、この正方形状の掘削部SQ3の内側に、第1の水平掘削部7で形成された円形状の掘削部CR1が位置している。なお、円形状の掘削部CR1の外周が正方形状の掘削部SQ3の辺に接していてもよいし、図3で示すように、第1の水平掘削部7で生成された円形状の掘削部CR1の一部が、一対の第1の垂直掘削部13A,13Bと第1の水平掘削部7とによって生成された正方形状の掘削部SQ3の外側に僅かに突出していてもよい。
第2の垂直掘削部15は、第1の垂直掘削部13と同様に構成されており、所定の中心面(第1の主軸回転体3の中心軸C1と第2の主軸回転体5の中心軸C2とを含む平面に対して直交している平面であって第1の主軸回転体3の中心軸C1と第2の主軸回転体5の中心軸C2との中間に位置している平面;地盤改良用掘削具1の中心を通り上下方向と縦方向とに展開している平面)に対して第1の垂直掘削部13と対称に配置されている。
そして、第2の垂直掘削部15によって、図1で示すように、中心軸C4を中心として円形状の掘削部CR4が形成され、図3で示しように、矩形状の掘削部SQ4,SQ5,SQ6が形成され、さらに、図4等で示すような平面視において長方形状の掘削部SQ7が形成されるようになっている。
なお、矩形状の掘削部SQ3と矩形状の掘削部SQ6とはお互いが接しているが、横方向で、お互いが僅かに離れていてもよい。
第1の垂直掘削部駆動部17について詳しく説明すると、第1の主軸回転体側突出体21は、たとえば、細長い円柱状に形成されて複数本(たとえば8本)設けられており(図6参照)、連結体11の上方で第1の主軸回転体3から放射状になって突出している(第1の各主軸回転体側突出体21の中心軸が第1の主軸回転体3の中心軸C1に対して放射状になっている)。第1の主軸回転体側突出体21の突出長さは、お互いが等しくなっており、第1の垂直掘削部13のアーム39の突出長さよりも短くなっている(図2参照)。
お互いが隣接している第1の主軸回転体側突出体21同士の間には、扇形状の空間(主軸回転体側突出体側扇形状空間)になっている。
なお、第1の主軸回転体側突出体21が、第1の水平掘削部7の上方であって連結体11の下方に設けられていてもよい。
第1の垂直掘削部側突出体23は、第1の主軸回転体側突出体21とほぼ同形状に形成されて複数本(たとえば、第1の垂直切削部13Aのアーム39の本数と同じ数である8本)設けられており(図5参照)、軸C3の延伸方向から見ると各アーム39のそれぞれに各第1の主軸回転体側突出体21のそれぞれが重なって、各アーム39が、第1の垂直掘削部本体部37から放射状になって突出している(第1の垂直掘削部側突出体23の中心軸が第1の垂直掘削部本体部37の回転中心軸C3に対して放射状になっている)。第1の垂直掘削部側突出体23の突出長さは、第1の主軸回転体側突出体21の突出長さとほぼ等しくなっている。
また、第1の各主軸回転体側突出体21(第1の垂直掘削部側突出体23)の間に、少なくとも1本の第1の垂直掘削部側突出体23(第1の各主軸回転体側突出体21)が入り込んでいる。これにより、第1の主軸回転体3が回転すると、突出体21、23同士が当接して、一対の第1の垂直掘削部本体部37(第1の垂直掘削部13のアーム39と垂直掘削刃41)が回転するようになっている。
お互いが隣接している第1の垂直掘削部側突出体23同士の間も、扇形状の空間(垂直掘削部側突出体側扇形状空間)になっている。
そして、上記主軸回転体側突出体側扇形状空間内(垂直掘削部側突出体側扇形状空間)に、1本の第1の垂直掘削部側突出体23(1本の第1の主軸回転体側突出体21)が入り込んだ状態では、第1の主軸回転体側突出体21と第1の垂直掘削部側突出体23との間に、所定の大きさの間隙(削った土砂とスラリーとの混合物が詰まることがない程度の間隙;第1の主軸回転体側突出体21や第1の垂直掘削部側突出体23の外径程度の間隙)が形成されている(図3参照)。
第1の主軸回転体側突出体21と第1の垂直掘削部側突出体23とは、平面視において、第1の水平掘削部7の内側に位置しており(図3参照)、側面視において(縦方向から見たときに)、第1の垂直掘削部13の内側に位置しており(図1参照)、側面視において(横方向から見たときに)、第1の垂直掘削部13の内側に位置している。
第2の垂直掘削部駆動部19は、第1の垂直掘削部駆動部17と同様に構成され第2の主軸回転体5や第2の垂直掘削部15に設置されている。これにより、第2の主軸回転体5が回転すると、一対の第2の垂直掘削部15(垂直掘削部本体部37のアーム39と垂直掘削刃41)が回転するようになっている。
また、垂直掘削部13,15の垂直掘削刃41は、図2や図3で示すように、「L」字状に形成されており、この「L」字状の垂直掘削刃41の角部とこの角部周辺の部位を用いて、水平掘削部7,9で掘った円形状の穴を拡張するように構成されている。
地盤改良用掘削具1についてさらに詳しく説明する。
連結体11は、図7で示すように、連結部43と主軸回転体係合部45と垂直掘削部支持部47とを備えて構成されている。連結部43は円柱状等の柱状に形成されている。主軸回転体係合部45は、円筒状に形成されており、連結部43の長手方向の一端部および他端部で連結部43に一体的に設けられている。
垂直掘削部支持部47は、円柱状に形成されている。また、垂直掘削部支持部47は、連結部43の長手方向の一端部に設けられている主軸回転体係合部45の外周に一対で一体的に設けられており、連結部43の長手方向の他端部に設けられている主軸回転体係合部45の外周に一対で一体的に設けられている。これにより、連結体11は、平面視で「H」字状になっている(図7(a)参照)。
そして、連結体11は、ベアリング49を介して各主軸回転体3,5に支持されている。これにより、各主軸回転体3,5が回転しても、連結体11は、回転しないようになっている(図1参照)。
第1の主軸回転体3の上部(第1の垂直掘削部13の上方)には、図1で示すように、第1の水平掘削部7と同様な羽根51が設けられている。同様にして、第2の主軸回転体5の上部には、第2の水平掘削部9と同様な羽根53が設けられている。各羽根51,53は、地盤改良用掘削具1を上方に移動するときに、詳しくは後述する土砂とスラリーとの混合物を攪拌して、地盤改良用掘削具1を上方に移動しやすくするためのものである。
第1の垂直掘削部駆動部17(第2の垂直掘削部駆動部19)の第1の主軸回転体側突出体21(第2の主軸回転体側突出体25)は、図6で示すように、突出体支持部57に一体的に設けられている。突出体支持部57は円筒状に形成されている。主軸回転体側突出体21,25は、突出体支持部57の外周から放射状に突出している。なお、主軸回転体側突出体21,25の基端部側は、円筒状の補強部材55で覆われている。補強部材55は、突出体支持部57と主軸回転体側突出体21,25と一体化しており、主軸回転体側突出体21,25に生じる曲げモーメントに対して、主軸回転体側突出体21,25の基端部側を補強している。なお、主軸回転体側突出体21(25)と補強部材55とを削りだし等で一体成形してあってもよい。
第1の主軸回転体側突出体21(第1の主軸回転体側突出体25)は、第1の主軸回転体3(第2の主軸回転体5)が垂直掘削部本体部37を貫通するようにして、第1の主軸回転体3(第2の主軸回転体5)に一体的に設けられている。
なお、図1、図2、図3では、図が煩雑になることを防ぐために、一部の主軸回転体側突出体21,25の表示を省略してある。
第1の垂直掘削部13(第2の垂直掘削部15)は、図5で示すように、垂直掘削部本体部37とアーム39と垂直掘削刃41とを備えて構成されている。垂直掘削部本体部37は円筒状に形成されており、各アーム39は、垂直掘削部本体部37の外周から放射状に突出して垂直掘削部本体部37に一体的に設けられている。
また、アーム39は、「L」字状に形成されており、基端が垂直掘削部本体部37の軸方向で垂直掘削部本体部37の一端部側に係合している。アーム39の先端側の部位は、垂直掘削部本体部37の軸方向の他端部側に位置している。
垂直掘削刃41も「L」字状に形成されており、アーム39の先端部側(外側)でアーム39に一体的に設けられている。
そして、第1の垂直掘削部13(第2の垂直掘削部15)は、図2で示すように、ベアリング59を介して、連結体11の垂直掘削部支持部47に支持されており、中心軸C3(C4)を中心にして、垂直掘削部本体部37とアーム39と垂直掘削刃41とが連結体11に対して回転するようになっている。
第1の垂直掘削部駆動部17(第2の垂直掘削部駆動部19)の第1の垂直掘削部側突出体23(第2の主軸回転体側突出体27)は、図5で示すように、垂直掘削部本体部37に一体的に設けられており、垂直掘削部本体部37の外周から放射状に突出している。また、垂直掘削部側突出体23,27は、この基端が、垂直掘削部本体部37の軸方向で垂直掘削部本体部37の他端部側(図5(b)で左側)に係合している。
なお、垂直掘削部側突出体23,27の基端部側は、円筒状の補強部材61で覆われている。補強部材61は、垂直掘削部本体部37と垂直掘削部側突出体23,27と一体化しており、垂直掘削部側突出体23,27に生じる曲げモーメントに対して、垂直掘削部側突出体23,27の基端部側を補強している。なお、垂直掘削部側突出体23,27と補強部材61とを削りだし等で一体成形してあってもよい。
また、図5(b)に破線L1で示すように、垂直掘削部側突出体23,27を延長し、垂直掘削部側突出体23,27の先端をアーム39に一体的に接合し、アーム39と垂直掘削部側突出体23,27との剛性を高めてもよい。
次に、地盤改良用掘削具1を用いた地盤に改良方法について説明する。
初期状態として地面GLの上に地盤改良用掘削具1が存在しているものとする(図8(a)参照)。
図8(a)で示す初期状態において、地盤改良用掘削具1の主軸回転体3,5(アーム29,33,39)を回転させつつ各主軸回転体3,5を下降して穴を掘るとともに、この掘ったところにスラリーを供給し、掘削した土砂と供給されたスラリーとを、各アーム29,33,39や突出体(図8では、参照符号非記載)の回転によって混合する(地盤掘削工程;図8(b)参照)。
なお、各水平掘削部7,9と各垂直掘削部13,15によって削られた土砂は、穴から排出されないかもしくは穴内から上方に僅かに排出されるだけである。したがって穴は、空洞になっておらず、各水平掘削部7,9と各垂直掘削部13,15によって削られた土砂と吐出されたスラリーとの混合物で埋まっている。
続いて、前記地盤掘削工程で穴を掘りスラリーを混合した後、各アーム29,33,39を回転しつつ地盤改良用掘削具1を上方に移動して前記穴から地盤改良用掘削具1を引き抜く(引き抜き工程;図8(c)参照)。
続いて、前記引き抜き工程で地盤改良用掘削具1を引き抜いた後、経時変化によって前記掘削した土砂と供給されたスラリーとの混合物を硬化する(硬化工程)。
なお、地盤改良用掘削具1が下降するときにのみスラリーの供給がなされているが、地盤改良用掘削具1が上昇するとき(地盤改良用掘削具1を地盤から引き抜くとき)のみ、スラリーの供給がなされてもよいし、地盤改良用掘削具1が下降し上昇する両方のときに、スラリーの供給がなされてもよい。
地盤改良用掘削具1によれば、1回の穴掘り動作で地盤に矩形状の穴(四角柱状の穴)をあけることができるとともに(矩形状の硬化した地盤改良部を生成することができるとともに)、各垂直掘削部13,15が各主軸回転体3,5の回転力を用いて回転するように構成されているので、平面視で矩形状の穴をあける地盤改良用掘削具の構成が従来よりも簡素化されている。
また、従来の地盤改良用掘削具では、一対の主軸回転体の間に攪拌軸が設けられているので、削った土砂とスラリーとを攪拌して混合するときに、攪拌軸が抵抗になって余分な動力(エネルギー)が必要になってしまう。しかし、地盤改良用掘削具1は、攪拌軸が設けられていないので、上記エネルギーの無駄を無くすことができる。
また、地盤改良用掘削具1によれば、細長い各突出体21,23,25,27が剥き出し状態で露出しているので、これらの突出体21,23,25,27によっても削った土砂とスラリーとの攪拌がなされるようになっている。そして、土砂とスラリーとの混合を効率良く行うことができる。
また、ギヤやギヤボックスを用いることなく、主軸回転体3,5で垂直掘削部13,15を回転するようになっているので、削られた土砂や供給されたスラリーがギヤボックス内に入り込んで故障が発生することが無くなる。
また、地盤改良用掘削具1によれば、垂直掘削刃41が「L」字状に形成されており、この「L」字状の垂直掘削刃41の角部を用いて、水平掘削部7,9で掘った円形状の穴を拡張するように構成されているので、土砂の削り残しを無くして、水平掘削部7,9で掘った円形状の穴を矩形状の穴に確実に拡張することができる。
ところで、地盤改良用掘削具1において、突出体21,23,25,27の本数(1つの垂直掘削部本体部37;1つの突出体支持部57から突出している本数)を適宜変えてもよい。たとえば、第1の主軸回転体側突出体21の本数n(たとえば、「7」)と、第1の垂直掘削部側突出体23の本数m(たとえば、「9」)とが、「1」以外の約数を持たない数であってもよい。
さらに、垂直掘削部13(15)のアーム39の本数(1つの垂直掘削部本体部37から突出している本数)kと、上記本数m,nとを適宜変えてもよい。たとえば、第1の主軸回転体側突出体21の本数n(たとえば、「7」)と、第1の垂直掘削部側突出体23の本数m(たとえば、「9」)と、垂直掘削部13,15のアーム39の本数k(たとえば、「8」)とが、「1」以外の約数を持たない数であってもよい。
また、上記本数k,m,nの関係が、次のいずれかになっていてもよい。k>m>n、k>n>m、m>k>n、m>n>k、n>k>m、n>m>k。ここで、上記不等号のいずれかが、等号(=)になっていてもよい。
さらに、第1の主軸回転体側突出体21の本数nと、第1の垂直掘削部側突出体23の本数mと、垂直掘削部13(15)のアーム39の本数kとが、「1」と「2」以外の約数を持たない数であってもよい。
また、地盤改良用掘削具1において、第1の水平掘削部7のアーム29の長さと、第2の水平掘削部9のアーム33の長さとがお互いに等しくなっていてもよい。このとき、図9(b)で示すように、平面視において、各アーム29,33がお互いに干渉してしまうことを防止するために、図9(a)で示すように、上下方向で、各アーム29,33の位置を変えてある。
また、図10で示すように、地盤改良用掘削具1において、第1の水平掘削部7のアーム29の長さと、第2の水平掘削部9のアーム33の長さとをお互いに等しくし、上下方向で、各アーム29,33の位置を同じにしてもよい。この場合においては、各アーム29,33がお互いに干渉してしまうことを防止するために、第1の主軸回転体3の回転と第2の主軸回転体5の回転とを同期させることとする。
また、図11で示すように、1本の主軸回転体3と1つの水平掘削部7と1つの垂直掘削部13(13A,13B)とを用いて、穴を掘るようにしてもよい。この場合、垂直掘削部13が、中心軸C1まわりで回動してしまうことを防止するために、回り止め部63が設けられているものとする。
すなわち、図11で示す地盤改良用掘削具1は、中心軸C1が上下方向に延伸し中心軸C1を回転中心にして回転する主軸回転体3と、主軸回転体3の下端もしくは下端近傍に設けられ主軸回転体3の回転によって平面視で円形状の穴を掘る水平掘削部7と、水平掘削部7の上方で水平掘削部7から僅かに離れ主軸回転体3に係合して主軸回転体3の下端近傍に設けられて主軸回転体3に支持されている垂直掘削部支持体65と、主軸回転体3が回転しても垂直掘削部支持体65の回転を阻止するように(垂直掘削部支持体65がC1軸まわりで回転しないように)垂直掘削部支持体65を支持する回り止め部63と、水平掘削部7の上方で水平掘削部7から僅かに離れて垂直掘削部支持体65に回転自在に設けられ主軸回転体3の回転力を用いて回転することで水平掘削部7で掘った円形状の穴を拡張し平面視で矩形状の穴を掘る垂直掘削部13とを備えて構成されている。
さらに説明すると、垂直掘削部支持体65は連結体11と同様にして、主軸回転体3に係合している。回り止め部63は、回り止め部材67を備えて構成されている。回り止め部材67は、円柱状に形成されており、下端部が垂直掘削部支持体65に一体的に係合しており、垂直掘削部支持体65から上方に、主軸回転体3と同様に延出している。
また、図12で示すように、3本以上の複数の主軸回転体3(3A,3B,3C)等を用いて穴を掘るようにしてもよい。さらに、水平掘削部と垂直掘削部とを適宜組み合わせて、平面視で矩形以外の形状の穴(長円状、三角形状、多角形状)の穴を掘るようにしてもよい。
また、上記実施形態において、上部の攪拌羽根51,53を削除してもよい。この場合、各突出体21,25を長くして、土砂とスラリーとの混合物を攪拌するように構成することが望ましい。
1 地盤改良用掘削具
3 第1の主軸回転体
5 第2の主軸回転体
7 第1の水平掘削部
9 第2の水平掘削部
11 連結体
13 第1の垂直掘削部
15 第2の垂直掘削部
17 第1の垂直掘削部駆動部
19 第2の垂直掘削部駆動部
21 第1の主軸回転体側突出体
23 第1の垂直掘削部側突出体
25 第2の主軸回転体側突出体
27 第2の垂直掘削部側突出体
41 垂直掘削刃
63 回り止め部
65 垂直掘削部支持体 廃棄
C1、C2 中心軸
3 第1の主軸回転体
5 第2の主軸回転体
7 第1の水平掘削部
9 第2の水平掘削部
11 連結体
13 第1の垂直掘削部
15 第2の垂直掘削部
17 第1の垂直掘削部駆動部
19 第2の垂直掘削部駆動部
21 第1の主軸回転体側突出体
23 第1の垂直掘削部側突出体
25 第2の主軸回転体側突出体
27 第2の垂直掘削部側突出体
41 垂直掘削刃
63 回り止め部
65 垂直掘削部支持体 廃棄
C1、C2 中心軸
Claims (6)
- 中心軸が上下方向に延伸し、前記中心軸を回転中心にして回転する第1の主軸回転体と、
中心軸が上下方向に延伸して、前記第1の主軸回転体から所定の距離だけ離れて設けられ、前記中心軸を回転中心にして回転する第2の主軸回転体と、
前記第1の主軸回転体に設けられ、前記第1の主軸回転体の回転によって、平面視で円形状の穴を掘る第1の水平掘削部と、
前記第2の主軸回転体に設けられ、前記第2の主軸回転体の回転によって、平面視で円形状の穴を掘る第2の水平掘削部と、
前記各水平掘削部の上方で前記各水平掘削部から離れ、一端部側の部位が前記第1の主軸回転体に係合し、他端部側の部位が前記第2の主軸回転体に係合して、前記各主軸回転体に設けられている連結体と、
前記第1の水平掘削部の上方で前記第1の水平掘削部から離れて前記連結体に回転自在に設けられ、前記第1の主軸回転体の回転力を用いて回転することで、前記第1の水平掘削部で掘った円形状の穴を拡張し、平面視で矩形状の穴を掘る第1の垂直掘削部と、
前記第2の水平掘削部の上方で前記第2の水平掘削部から離れて前記連結体に回転自在に設けられ、前記第2の主軸回転体の回転力を用いて回転することで、前記第2の水平掘削部で掘った円形状の穴を拡張し、平面視で矩形状の穴を掘る第2の垂直掘削部と、
を有することを特徴とする地盤改良用掘削具。 - 請求項1に記載の地盤改良用掘削具において、
前記第1の主軸回転体に設けられた突出体である第1の主軸回転体側突出体と、前記第1の垂直掘削部に設けられ前記第1の主軸回転体側突出体に係合する突出体である第1の垂直掘削部側突出体とを具備した第1の垂直掘削部駆動部と、
前記第2の主軸回転体に設けられた突出体である第2の主軸回転体側突出体と、前記第2の垂直掘削部に設けられ前記第2の主軸回転体側突出体に係合する突出体である第2の垂直掘削部側突出体とを具備した第2の垂直掘削部駆動部と、
を有し、前記第1の垂直掘削部は、第1の垂直掘削部駆動部によって回転駆動するように構成されており、前記第2の垂直掘削部は、第2の垂直掘削部駆動部によって回転駆動するように構成されていることを特徴とする地盤改良用掘削具。 - 請求項1または請求項2に記載の地盤改良用掘削具おいて、
前記垂直掘削部の垂直掘削刃は、「L」字状に形成されており、この「L」字状の垂直掘削刃の角部を用いて、前記水平掘削部で掘った円形状の穴を拡張するように構成されていることを特徴とする地盤改良用掘削具。 - 中心軸が上下方向に延伸し、前記中心軸を回転中心にして回転する主軸回転体と、
前記主軸回転体に設けられ、前記主軸回転体の回転によって、平面視で円形状の穴を掘る水平掘削部と、
前記水平掘削部の上方で前記水平掘削部から離れ、前記主軸回転体に係合して前記主軸回転体に設けられている垂直掘削部支持体と、
前記主軸回転体が回転しても前記垂直掘削部支持体の回転を阻止するように、前記垂直掘削部支持体を支持する回り止め部と、
前記水平掘削部の上方で前記水平掘削部から離れて前記垂直掘削部支持体に回転自在に設けられ、前記主軸回転体の回転力を用いて回転することで、前記水平掘削部で掘った円形状の穴を拡張し、平面視で矩形状の穴を掘る垂直掘削部と、
を有することを特徴とする地盤改良用掘削具。 - 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の地盤改良用掘削具を用いて穴を掘るとともに、この掘ったところにスラリーを供給し、掘削した土砂と供給されたスラリーとを混合する地盤掘削工程と、
前記地盤掘削工程で穴を掘りスラリーを混合した後、前記地盤改良用掘削具を上方に移動して前記穴から前記地盤改良用掘削具引き抜く引き抜き工程と、
を有することを特徴とする地盤改良方法。 - 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の地盤改良用掘削具を用いて穴を掘る地盤掘削工程と、
前記地盤掘削工程で穴を掘った後、前記地盤改良用掘削具引き抜くとともに、スラリーを供給し、掘削した土砂と供給されたスラリーとを混合する引き抜き工程と、
を有することを特徴とする地盤改良方法。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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- 2012-01-17 JP JP2012006809A patent/JP2013147789A/ja active Pending
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