JP2013145206A - 画像処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】エーペックスの接合部等のように、被測定物を垂直方向から撮影することがスペース上の問題から困難な場合であっても、垂直方向の画像をカメラで撮像することが可能になり、作業者の負担の軽減と検査精度の向上を図ることができる画像処理装置を提供すること。
【解決手段】被測定物をカメラで撮像し、撮像データに基づいて被測定物の良否判定を行う画像処理装置であって、被測定物とカメラとの間に、被測定物の鏡像を映すミラーを備えており、ミラーを被測定物の垂直方向に配置させて、鏡像をカメラで撮像する画像処理装置。また、ミラーを、待機位置から被測定物の鏡像を映すための検査位置まで進入させると共に、検査位置から待機位置まで退避させるアクチュエータを備えている画像処理装置。
【選択図】図3
【解決手段】被測定物をカメラで撮像し、撮像データに基づいて被測定物の良否判定を行う画像処理装置であって、被測定物とカメラとの間に、被測定物の鏡像を映すミラーを備えており、ミラーを被測定物の垂直方向に配置させて、鏡像をカメラで撮像する画像処理装置。また、ミラーを、待機位置から被測定物の鏡像を映すための検査位置まで進入させると共に、検査位置から待機位置まで退避させるアクチュエータを備えている画像処理装置。
【選択図】図3
Description
本発明は、主として、空気入りタイヤの製造において、ビードの外周にエーペックスが貼付けられたエーペックス付ビードの検査を行うための画像処理装置に関する。
空気入りタイヤの製造においては、タイヤの構成部材であるリング状のビードの外周にエーペックスを貼付けるエーペックス貼付工程が採用されている。
このエーペックス貼付工程においては、フォーマーを備えたビードエーペックスジョイント装置およびビード投入装置が使用され、ビードをビード投入装置からフォーマーに受け渡し、このフォーマーにおいてビードの外周にエーペックスを巻き付け、エーペックスの先端部と後端部とを接合してエーペックス付ビードを形成する(例えば、特許文献1)。
そして、エーペックス付ビードは、エーペックスの接合部が検査された後、ストック装置に向けてフォーマーから蹴り出される。
かかる工程において、エーペックスの接合部を検査する場合、画像処理装置を採用し、画像処理装置のカメラをエーペックスの接合部の垂直方向(正面)に設置して検査することが考えられる。
しかし、ビードエーペックスジョイント装置は、フォーマーの周辺に種々の機構が備わっているため、エーペックスの接合部の垂直方向にカメラを設置するためのスペースを確保することができない。しかし、エーペックスの接合部の垂直方向から外れた位置にカメラを設置した場合、接合部を正確に検査することができない。
そこで、従来は、目視によりエーペックスの接合部の検査を行っていたが、作業者による検査負担が大きく、また、タイヤの品質向上のため、目視検査よりも高い検査精度が求められていた。
そこで、本発明は、上記のエーペックスの接合部等のように、被測定物を垂直方向から撮影することがスペース上の問題から困難な場合であっても、垂直方向の画像をカメラで撮像することが可能になり、作業者の負担の軽減と検査精度の向上を図ることができる画像処理装置を提供することを課題とする。
請求項1に記載の発明は、
被測定物をカメラで撮像し、撮像データに基づいて前記被測定物の良否判定を行う画像処理装置であって、
前記被測定物と前記カメラとの間に、前記被測定物の鏡像を映すミラーを備えており、
前記ミラーを前記被測定物の垂直方向に配置させて、前記鏡像を前記カメラで撮像することを特徴とする画像処理装置である。
被測定物をカメラで撮像し、撮像データに基づいて前記被測定物の良否判定を行う画像処理装置であって、
前記被測定物と前記カメラとの間に、前記被測定物の鏡像を映すミラーを備えており、
前記ミラーを前記被測定物の垂直方向に配置させて、前記鏡像を前記カメラで撮像することを特徴とする画像処理装置である。
請求項2に記載の発明は、
前記ミラーを、待機位置から前記被測定物の鏡像を映すための検査位置まで進入させると共に、前記検査位置から前記待機位置まで退避させるアクチュエータを備えていることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置である。
前記ミラーを、待機位置から前記被測定物の鏡像を映すための検査位置まで進入させると共に、前記検査位置から前記待機位置まで退避させるアクチュエータを備えていることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置である。
請求項3に記載の発明は、
前記被測定物が、エーペックスの接合部の検査時におけるエーペックス付ビードであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像処理装置である。
前記被測定物が、エーペックスの接合部の検査時におけるエーペックス付ビードであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像処理装置である。
本発明においては、上記のエーペックスの接合部等のように、被測定物を垂直方向から撮影することがスペース上の問題から困難な場合であっても、垂直方向の画像をカメラで撮像することが可能になり、作業者の負担の軽減と検査精度の向上を図ることができる画像処理装置を提供することができる。
図1は、本実施の形態の画像処理装置の画像センサーの概要を示す斜視図である。図2は、本実施の形態の画像処理装置のカメラ位置を示す概念図であって、(a)は正面図、(b)は平面図である。図3は、本実施の形態の画像処理装置のアクチュエータを示す概念図であって、(a)は平面図、(b)は正面図である。
1.画像処理装置
画像処理装置の説明の便宜上、まず、画像処理装置が配置されるビードエーペックスジョイント装置Aについて説明する。
画像処理装置の説明の便宜上、まず、画像処理装置が配置されるビードエーペックスジョイント装置Aについて説明する。
(1)ビードエーペックスジョイント装置の構成
図2に示すように、ビードエーペックスジョイント装置Aは、ビードA1を保持して回転させるフォーマーA2と、圧着ローラA3と、エーペックスA4をビードA1まで搬送する図外の搬送機構とを備えており、ビードA1を、図外のビード投入装置からフォーマーA2に受け渡し、フォーマーA2においてビードA1の外周にエーペックスA4を巻き付け、圧着ローラA3によりエーペックスA4の先端部と後端部とを接合してエーペックス付ビードを形成する。
図2に示すように、ビードエーペックスジョイント装置Aは、ビードA1を保持して回転させるフォーマーA2と、圧着ローラA3と、エーペックスA4をビードA1まで搬送する図外の搬送機構とを備えており、ビードA1を、図外のビード投入装置からフォーマーA2に受け渡し、フォーマーA2においてビードA1の外周にエーペックスA4を巻き付け、圧着ローラA3によりエーペックスA4の先端部と後端部とを接合してエーペックス付ビードを形成する。
(2)画像処理装置の構成
画像処理装置は、ビードエーペックスジョイント装置Aに配置されるものであって、画像センサーBと、ミラー16と、照射(発光)面が平板状のLED照明等の照明器具17、アクチュエータ(伸縮機構)18とを備えている(図1、図2参照)。
画像処理装置は、ビードエーペックスジョイント装置Aに配置されるものであって、画像センサーBと、ミラー16と、照射(発光)面が平板状のLED照明等の照明器具17、アクチュエータ(伸縮機構)18とを備えている(図1、図2参照)。
図1に示すように、画像センサーBは、カメラ11、解析プログラムを内蔵したコントローラ12、コンソール13、DC24V電源14およびモニタ15を備えている。
画像処理装置のアクチュエータ18の本体部分およびカメラ11は、配置スペースとの関係からビードエーペックスジョイント装置AのフォーマーA2の外側に配置されている。
図3に示すように、ミラー16は、エーペックスA4の接合部J(図4参照)とカメラ11との間に配置して、カメラ11の光軸に対して45°傾斜して配置されることにより、ミラー16に映ったエーペックスA4の接合部Jの鏡像をカメラ11が撮像できるようになっている。
アクチュエータ18は、ミラー16を、待機位置(フォーマーA2の外側)からエーペックスA4の接合部Jの鏡像を映すための検査位置まで進入させると共に、検査位置から待機位置まで退避させる装置である。
図3に示すように、アクチュエータ18は、先端にミラー16が取り付けられたミラー支持体20と、ミラー支持体20のガイド機構部21と、ミラー支持体20を往復動させるエアシリンダー22とを備えている。アクチュエータ18のガイド機構部21は保持部23に固定されており、この保持部23にはカメラ11も取り付けられている。図3中の17Aは照明器具17の支持体であって、保持部23に取り付けられている。
そして、アクチュエータ18によりミラー16をエーペックスA4の接合部Jの正面から所定の距離だけ離れた位置(接合部Jの垂直方向の位置)まで進入させて接合部Jの鏡像を映して、カメラで撮影した後、この位置からフォーマーA2の外側まで退避させる(図2(b)参照)。
そして、照明器具17により、エーペックスA4の接合部Jに背後から光を照射し、エーペックスA4の接合部Jの鏡像をミラー16に映すことにより、カメラ11でエーペックスA4の接合部Jを撮像する。
2.画像処理装置の動作
次に、エーペックス貼付工程における画像処理装置の動作について説明する。
次に、エーペックス貼付工程における画像処理装置の動作について説明する。
(1)前記した通り、エーペックス貼付工程においては、ビードエーペックスジョイント装置Aが使用され、ビードA1をビード投入装置からフォーマーA2に受け渡してこのフォーマーA2にビードA1をセットする。
(2)次に、フォーマーA2においてビードA1の外周にエーペックスA4を巻き付け、エーペックスA4の先端部と後端部とを圧着ローラA3で接合してエーペックス付ビードを形成する。
この(1)、(2)においては、ビードA1のフォーマーA2への受け渡しや、エーペックス付ビードのフォーマーA2から蹴り出しなどに伴うミラー16とビードA1との干渉を避けるために、画像処理装置のミラー16は退避位置に退避している。
(3)次に、アクチュエータ18を伸長させることにより、画像処理装置のミラー16を検査位置(接合部Jの垂直方向の位置)まで進入させる。これにより、エーペックスA4の接合部Jの画像が、ミラー16を介してカメラ11で撮像されて接合部Jの検査が行われる。なお、検査時には照明器具17を発光させる。
(4)検査完了後は、アクチュエータ18を収縮させることにより、ミラー16をフォーマーA2の周辺に退避させた後、エーペックス付ビードを、図外のストック装置に向けてフォーマーA2から蹴り出す。
なお、適正な検査位置については、検査対象によっても異なるため、検査対象に応じて適宜、適正な位置に設定される。
3.本実施の形態の効果
(1)エーペックス付ビードのエーペックスA4の接合部Jの垂直方向には、カメラ11と比べてスペースを余り必要としないミラー16を配置するため、フォーマーA2の周辺などに種々の機構が備わっていることによりスペース上の制約を受ける場合であっても、エーペックスA4の接合部Jの垂直方向からの高精度の画像を取得することができる。
(1)エーペックス付ビードのエーペックスA4の接合部Jの垂直方向には、カメラ11と比べてスペースを余り必要としないミラー16を配置するため、フォーマーA2の周辺などに種々の機構が備わっていることによりスペース上の制約を受ける場合であっても、エーペックスA4の接合部Jの垂直方向からの高精度の画像を取得することができる。
(2)また、検査時にのみ、ミラー16を待機位置から検査位置まで移動させるため、ビードA1のフォーマーA2への受け渡しや、エーペックス付ビードのフォーマーA2から蹴り出しなどに伴うミラー16とビードA1との干渉の問題を解決することができる。
(3)この結果、エーペックス貼付工程において、画像処理装置によるエーペックスA4の接合部Jの検査が可能になるため、作業者の負担の軽減と検査精度の向上を図ることができる。
(4)本実施の形態の画像処理装置の検査対象は、上記のエーペックスには限られず、被測定物を垂直方向から撮影することがスペース上の問題から困難な場合に広く適用できる。
1.本実施例においては、ホットフィット設備に、上記した本実施の形態の画像処理装置を用いて、1本のビードにエーペックスを巻き付け、エーペックスの先端部と後端部を接合してエーペックス付ビードを形成し、エーペックスの接合部の状況について、カメラ撮影により検査した結果と、検査後に一本一本目視で確認した接合部の状況を比較して、本実施の形態の画像処理装置の信頼性について調査した。
画像処理装置のミラー16としては、ステンレス板を鏡面仕上げしたものを採用し、画像センサーBは、キーエンス製のCV3000、カメラ11はキーエンス製のCV035をそれぞれ用い、照明器具17は、日進電子工業製LTU−9090を用いた。
2.検査項目
検査は、図4に示すように、エーペックスA4の接合部Jの「オープン」(図4(a))、「スタガ」(図4(b))、「つぶれ」(図4(c))、「J/浮き」(図4(d))について行った。
検査は、図4に示すように、エーペックスA4の接合部Jの「オープン」(図4(a))、「スタガ」(図4(b))、「つぶれ」(図4(c))、「J/浮き」(図4(d))について行った。
(1)「オープン」、「つぶれ」の検査については、エーペックスA4の接合部Jのエーペックス付ビードの外寸の最小幅がスペック値よりも5mm以上短いときは、接合部Jは「オープン」または「つぶれ」と判定して不良品とした。
(2)「スタガ」検査については、エーペックスA4の接合部J外側の段差量が3mm以上のときは、接合部Jの重なりに異常があると判定して不良品とした。
(3)「J/浮き」検査については、エーペックスA4の接合部Jのエーペックス付ビードの内寸の最小幅がスペック値よりも5mm以上短いときは、接合部Jは「J/浮き」と判定して不良品とした。
3.試験結果
「オープン」、「スタガ」、「つぶれ」、「J/浮き」共に実際の接合部の状況と、本実施の形態の画像処理装置を用いて検査を行った結果は一致しており、信頼性の高い検査ができることが確認できた。
「オープン」、「スタガ」、「つぶれ」、「J/浮き」共に実際の接合部の状況と、本実施の形態の画像処理装置を用いて検査を行った結果は一致しており、信頼性の高い検査ができることが確認できた。
以上、実施の形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではない。本発明と同一及び均等の範囲内において、上記の実施の形態に対して種々の変更を加えることが可能である。
11 カメラ
12 コントローラ
13 コンソール
14 電源
15 モニタ
16 ミラー
17 照明器具
17A 照明器具の支持体
18 アクチュエータ
20 ミラー支持体
21 ガイド機構部
22 エアシリンダー
23 保持部
A ビードエーペックスジョイント装置
A1 ビード
A2 フォーマー
A3 圧着ローラ
A4 エーペックス
B 画像センサー
J エーペックスの接合部
12 コントローラ
13 コンソール
14 電源
15 モニタ
16 ミラー
17 照明器具
17A 照明器具の支持体
18 アクチュエータ
20 ミラー支持体
21 ガイド機構部
22 エアシリンダー
23 保持部
A ビードエーペックスジョイント装置
A1 ビード
A2 フォーマー
A3 圧着ローラ
A4 エーペックス
B 画像センサー
J エーペックスの接合部
Claims (3)
- 被測定物をカメラで撮像し、撮像データに基づいて前記被測定物の良否判定を行う画像処理装置であって、
前記被測定物と前記カメラとの間に、前記被測定物の鏡像を映すミラーを備えており、
前記ミラーを前記被測定物の垂直方向に配置させて、前記鏡像を前記カメラで撮像する
ことを特徴とする画像処理装置。 - 前記ミラーを、待機位置から前記被測定物の鏡像を映すための検査位置まで進入させると共に、前記検査位置から前記待機位置まで退避させるアクチュエータを備えていることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 前記被測定物が、エーペックスの接合部の検査時におけるエーペックス付ビードであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像処理装置。
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