JP2013144974A - 内燃機関の吸気装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】バタフライ形のスロットル弁が配置される吸気通路を有するボディに、スロットル弁が固着される弁軸が回動可能に支承されて成るスロットルボディを備える内燃機関の吸気装置において、内燃機関の出力が急激に変化することを汎用性のある構造で抑制可能とする。
【解決手段】スロットルボディ42とは別に形成される通路形成部材50が、吸気通路44を流通する吸入空気の流通方向48に沿ってスロットル弁43よりも上流側に配置されるようにしてスロットルボディ42に接続され、通路形成部材50に、弁軸46が配設される部分での前記吸気通路44の断面積の半分以下の範囲で通路面積をスロットル弁43側に向かって漸次小さくする絞り部56が一体に形成される。
【選択図】 図4

Description

本発明は、バタフライ形のスロットル弁が配置される吸気通路を有するボディに、前記スロットル弁が固着される弁軸が回動可能に支承されて成るスロットルボディを備える内燃機関の吸気装置に関し、特に、内燃機関の出力の急激な変化を抑制するようにした内燃機関の吸気装置の改良に関する。
スロットル弁の直径が大きい場合に、そのスロットル弁の小開度で内燃機関の出力が急激に変化することを抑制するために、スロットル弁の小開度で該スロットル弁の外周に近接する突起が、スロットルボディの吸気通路の内面に取付けられたものが、特許文献1で知られている。
特開昭56−146029号公報
ところが上記特許文献1で開示されたものでは、突起が締結部材によって吸気通路の内面に着脱可能に締結される構造となっており、突起を取付けるための形状をスロットルボディに設けておく必要があり、専用設計となることからコスト増加を招く可能性があり、突起を取り付けるための専用構造を持たない従来のスロットルボディを活用しながら、上記特許文献1で開示された技術と同様の効果が得られるようにした汎用性のある構造を実現することが望まれている。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、内燃機関の出力が急激に変化することを汎用性のある構造で抑制し得るようにした内燃機関の吸気装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、バタフライ形のスロットル弁が配置される吸気通路を有するボディに、前記スロットル弁が固着される弁軸が回動可能に支承されて成るスロットルボディを備える内燃機関の吸気装置において、前記スロットルボディとは別に形成される通路形成部材が、前記吸気通路を流通する吸入空気の流通方向に沿って前記弁軸よりも上流側に配置されるようにして前記スロットルボディに接続され、前記通路形成部材に、前記弁軸が配設される部分での前記吸気通路の断面積の半分以下の範囲で通路面積を前記スロットル弁側に向かって漸次小さくする絞り部が一体に形成されることを第1の特徴とする。
また本発明は、第1の特徴の構成に加えて、前記通路形成部材が、その上流端をエアチャンバ内に連通させるようにしたエアファンネルであることを第2の特徴とする。
本発明は、第1または第2の特徴の構成に加えて、前記通路形成部材が、前記流通方向に沿って前記弁軸よりも上流側に配置されるようにして前記吸気通路内に延びる延出部を有し、前記流通方向に沿う前記延出部の下流端部に、前記スロットル弁の小開度範囲で該スロットル弁との間の通路面積を小さくする絞り部が一体に形成されることを第3の特徴とする。
本発明は、第3の特徴の構成に加えて、前記絞り部が、前記延出部の下流端部から半径方向内方に向けて隆起するように形成され、前記弁軸の中心軸線を通って前記流通方向に沿う平面に関して前記絞り部と対称の隆起部が前記延出部の下流端部に一体に形成されることを第4の特徴とする。
本発明は、第4の特徴の構成に加えて、前記延出部の少なくとも下流端部が、前記弁軸の中心軸線に沿う方向を長軸方向とした長円形となる横断面形状を有して筒状に形成されることを第5の特徴とする。
本発明は、第4または第5の特徴の構成に加えて、前記絞り部が、前記流通方向に沿う下流側の下流側傾斜面と、前記流通方向に沿う上流側で前記下流側傾斜面よりも緩やかに傾斜した上流側傾斜面とが頂部の両側に配置されて成る縦断面形状を有するように形成されることを第6の特徴とする。
本発明は、第6の特徴の構成に加えて、前記弁軸の中心軸線方向から見て前記スロットル弁の回動軌跡と重なる位置に前記延出部の下流端が配置されることを第7の特徴とする。
本発明は、第3〜第7の特徴の構成のいずれかに加えて、前記流通方向に沿って前記弁軸よりも上流側で前記吸気通路の内周には、前記延出部を収容する拡径部が形成されることを第8の特徴とする。
本発明は、バタフライ形のスロットル弁が配置される吸気通路を有するボディに、前記スロットル弁が固着される弁軸が回動可能に支承されて成るスロットルボディを備える内燃機関の吸気装置において、前記スロットルボディとは別に形成される通路形成部材が、前記吸気通路を流通する吸入空気の流通方向に沿って前記弁軸よりも上流側に配置されるようにして前記吸気通路内に延びる通路形成筒部を有して前記スロットルボディに接続され、前記通路形成筒部の横断面形状が、前記弁軸の中心軸線に沿う方向を長軸方向とした長円形であることを第9の特徴とする。
本発明は、第2の特徴の構成に加えて、前記絞り部が、前記エアチャンバ内で前記エアファンネルの上流端から下流端にわたって連続して該エアファンネルの内面から内方に隆起するように形成されることを第10の特徴とする。
本発明は、第10の特徴の構成に加えて、前記エアファンネルが湾曲して形成され、その湾曲外側で前記エアファンネルに前記絞り部が形成されることを第11の特徴とする。
さらに本発明は、第11の特徴の構成に加えて、前記絞り部の前記エアファンネル内に臨む部分が平坦面に形成されることを第12の特徴とする。
本発明の第1の特徴によれば、スロットルボディとは別に形成されて吸気通路の流通方向に沿って弁軸よりも上流側に配置される通路形成部材に絞り部が一体に形成され、その絞り部は、弁軸が配設される部分での吸気通路の断面積の半分以下の範囲で通路面積をスロットル弁側に向かって漸次小さくするものであるので、通路形成部材側の小さな形状変更だけでスロットル弁を通過する吸入空気の急激な増減を抑えるようにして、内燃機関の出力の急激な変化を抑制することが可能であり、絞り部を設けるための専用構造を持たない従来のスロットルボディを活用することで、コスト増加を抑制しながら汎用性のある吸気装置を得ることができる。
また本発明の第2の特徴によれば、エアチャンバ内に上流端を連通せしめるエアファンネルを通路形成部材として用いるので、内燃機関の特性に合わせて形状の変更が容易であるエアファンネルを用いることによって容易かつ低コストで通路形状の変更が可能となる。
本発明の第3の特徴によれば、流通方向に沿って前記弁軸よりも上流側に配置されるようにして吸気通路内に延びる延出部を通路形成部材が有し、スロットル弁の小開度範囲で該スロットル弁との間の通路面積を小さくする絞り部が延出部の下流端部に一体に形成されるので、スロットル弁の小開度での内燃機関の出力の急激な変化を抑制することが可能となる。
本発明の第4の特徴によれば、弁軸の中心軸線を通って流通方向に沿う平面に関して絞り部と対称の隆起部が延出部の下流端部に形成されるので、通路形成部材からスロットルボディ側に流入する吸入空気を前記スロットル弁の弁軸側に集中させるようにして吸入空気の乱れを抑制することができる。
本発明の第5の特徴によれば、延出部の下流端部の横断面形状が弁軸の中心軸線に沿う方向を長軸方向とした長円形であるので、延出部の下流端部での吸入空気の乱れをより効果的に抑制することができる。
本発明の第6の特徴によれば、下流側傾斜面と、下流側傾斜面よりも緩やかに傾斜した上流側傾斜面とが頂部の両側に配置されて成る縦断面形状を有するように絞り部が形成されるので、絞り部の頂部までは緩やかな上流側傾斜面によって吸入空気の乱れが生じないようにしつつ、下流側傾斜面に対応する部分では絞り部を小開度でのスロットル弁の外周縁に近接させることを可能とし、スロットル弁の小開度での内燃機関の出力変化の抑制効果を充分に得ることができる。
本発明の第7の特徴によれば、弁軸の中心軸線方向から見てスロットル弁の回動軌跡と重なるように延出部の下流端が位置するので、延出部の下流端をスロットル弁により近接させることができ、スロットル弁の小開度での内燃機関の出力変化をより効果的に抑制することができる。
本発明の第8の特徴によれば、弁軸よりも上流側で吸気通路の内周には延出部を収容する拡径部が形成されるので、延出部の内周と、スロットルボディの吸気通路の内周との接続部に大きな段差が生じないようにして、吸入空気の乱れが生じないようにすることができる。
本発明の第9の特徴によれば、スロットルボディとは別に形成される通路形成部材が、弁軸の中心軸線に沿う方向を長軸方向とした長円形となる横断面形状の通路形成筒部を有し、その通路形成筒部が、吸気通路の流通方向に沿って弁軸よりも上流側に配置されるようにして吸気通路内に延びるので、通路形成部材側の小さな形状変更だけでスロットル弁の小開度での内燃機関の出力の急激な変化を抑制することが可能であり、絞り部を設けるための専用構造を持たない従来のスロットルボディを活用することで、コスト増加を抑制しながら汎用性のある吸気装置を得ることができる。
本発明の第10の特徴によれば、エアチャンバ内でエアファンネルの上流端から下流端にわたって連続してエアファンネルの内面から内方に隆起するように絞り部が形成されるので、内燃機関の特性に合わせて絞り部を長く形成することでエアファンネルの流通断面積を緩やかに変化させて内燃機関の出力変動をより緩慢にすることができる。
本発明の第11の特徴によれば、エアファンネルが湾曲して形成されており、その湾曲外側に配置されるようにしてエアファンネルに絞り部が形成されるので、エアファンネル内の湾曲外側での流速の増加を抑え、内燃機関の出力変化を効果的に抑制することができる。
さらに本発明の第12の特徴によれば、絞り部のエアファンネル内に臨む部分が平坦面であるので、吸入空気をその乱れをできるだけ抑制しつつ通過させることができる。
第1の実施の形態における自動二輪車の側面図である。 内燃機関の一部を示す拡大側面図である。 スロットル装置、エアチャンバの一部およびエアファンネルの分解斜視図である。 スロットルボディ、エアファンネルおよびエアチャンバの縦断面図である。 図4の5矢視図である。 第2の実施の形態の自動二輪車の側面図である。 内燃機関の一部を示す縦断側面図である。 図7の要部拡大図である。 図8の9−9線断面図である。 第3の実施の形態の自動二輪車の側面図である。 エアチャンバの拡大側面図である。 エアチャンバの分解斜視図である。 図11の13−13線矢視図である。 図13の14−14線断面図である。 図14の15−15線断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、添付の図面を参照しながら説明する。なお以下の実施の形態での説明において、「前後」および「左右」は自動二輪車の乗員から見た方向を言うものとする。
本発明の第1の実施の形態について図1〜図5を参照しながら説明すると、先ず図1において、自動二輪車の車体フレームFAは、下端部で前輪WFを軸支したフロントフォーク11を操向可能に支承するヘッドパイプ12と、該ヘッドパイプ12から後方に延びるとともに彎曲して下方に延びる垂下部13aを後部に有するメインフレーム13と、前記ヘッドパイプ12から後下がりに傾斜した傾斜部14aならびに該傾斜部14aの後部から後方に延びる水平部14bを有して前記メインフレーム13の下方に配置される左右一対のダウンフレーム14…と、両ダウンフレーム14…における水平部14b…の後端および前記メインフレーム13における垂下部13aの下端を相互に連結するピボットプレート15と、前記メインフレーム13における垂下部13aの上部から後方に延びる左右一対のシートレール16…と、前記ピボットプレート15および両シートレール16…の中間部間を連結する左右一対の連結フレーム17…とを備える。
前記フロントフォーク11の上端には操向ハンドル18が連結され、前記シートレール16…上には乗車用シート19が設けられ、該乗車用シート19の前方で前記メインフレーム13を跨ぐ燃料タンク20が該メインフレーム13に取付けられる。
前記メインフレーム13および前記ダウンフレーム14…で囲まれる部分には、後輪WRを駆動する動力を発揮する直列4気筒の内燃機関EAの大部分が配置され、該内燃機関EAの機関本体21は、前記ダウンフレーム14…および前記ピボットプレート15で支持される。
また前記ピボットプレート15には、後端部で後輪WRを軸支するスイングアーム22…の前端部が支軸23を介して揺動可能に支承されており、前記シートレール16…および前記スイングアーム22…間にリヤクッションユニット24が設けられる。
図2を併せて参照して、前記機関本体21は、クランクケース26と、該クランクケース26の上部に結合されるシリンダブロック27と、シリンダブロック27の上端に結合されるシリンダヘッド28と、該シリンダヘッド28に結合されるヘッドカバー29とを備える。
前記内燃機関EAの吸気装置30は、エアクリーナ31と、該エアクリーナ31の前方に配置されて該エアクリーナ31に接続されるエアチャンバ32と、4気筒の各気筒に対応して前記シリンダヘッド28の後部側面に一体に設けられる吸気接続管部33と、前記エアチャンバ32間に介設されるスロットル装置34とを備える。
一方、前記内燃機関EAの排気装置35は、図1で示すように、各気筒に対応してシリンダヘッド28の前部側面に接続されるとともに機関本体21の下方を通過して後方に延出される排気管36…と、前記後輪WRの右側に配置されて前記排気管36…に接続される排気マフラー37とを備える。
前記エアクリーナ31は、その一部を側面視で前記メインフレーム13の垂下部13a、前記シートレール16…および前記連結フレーム17…で囲まれる部分に臨ませるようにして配置されており、前記エアチャンバ32は、前記エアクリーナ31のクリーナケース38に接続されて前記機関本体21側に開放した椀状の第1ケース39と、第1ケース39側に開放した皿状の第2ケース40とが相互に締結されて成る。
図3において、前記スロットル装置34は、前記機関本体21の気筒配列方向に沿う一方側のスロットルボディユニット41Aと、前記気筒配列方向に沿う一方側のスロットルボディユニット41Bとが連結されて成るものであり、両スロットルボディユニット41A,41Bは、一対ずつのスロットルボディ42,42;42,42が一体化されて成る。
図4を併せて参照して、前記スロットルボディ42は、バタフライ形のスロットル弁43が配置される吸気通路44を有するボディ45に、前記スロットル弁43が固着される弁軸46が回動可能に支承されて成るものである。一方の前記スロットルボディユニット41Aを構成する一対のスロットルボディ42,42は、それらのボディ45…の前記エアチャンバ32側の端部に共通に設けられるフランジ47で一体化され、他方の前記スロットルボディユニット41Bを構成する一対のスロットルボディ42,42も、それらのボディ45…の前記エアチャンバ32側の端部に共通に設けられるフランジ47で一体化される。
また前記スロットルボディ42…には、前記吸気通路44…を流通する吸入空気の流通方向48に沿って前記スロットル弁43よりも下流側の前記吸気通路44…に燃料を噴射する燃料噴射弁49…が付設される。
ところで前記吸気装置30は、前記スロットルボディ42…とは別に形成される通路形成部材としてのエアファンネル50…を含んでおり、各スロットルボディ42…に個別に対応した前記エアファンネル50…の上流端は前記エアチャンバ32内に開口される。また前記エアファンネル50…は、前記流通方向48に沿って前記弁軸46よりも上流側に配置されるようにして前記スロットルボディ42…に接続されており、前記流通方向48に沿って前記弁軸46よりも上流側に配置されるようにして前記吸気通路44内に延びる延出部50aを有する。
前記エアチャンバ32の第2ケース部材40には、前記スロットル装置34における各スロットルボディ42…の吸気通路44…に個別に対応した導出口51,51…が設けられており、前記スロットル装置34が備える一対のフランジ47,47は、一対ずつの前記導出口51,51;51,51を囲むようにして無端状に連なるガスケット58,58を第2ケース部材40の外面との間に介在させて第2ケース部材40に締結される。
前記エアファンネル50…は、その上流端部を前記エアチャンバ32内に突入せしめるようにして前記導出口51…から前記スロットルボディ42…の吸気通路44…内に挿入されるものであり、前記スロットルボディユニット41Aに対応する2つのエアファンネル50,50と、前記スロットルボディユニット41Bに対応する2つのエアファンネル50,50とは、前記エアチャンバ32内に配置される連結腕52,52でそれぞれ一体に結合されてエアファンネルユニット53A,53Bを構成する。
前記エアファンネルユニット53A,53Bには、前記スロットルボディユニット41A,41Bのフランジ47,47の周方向複数箇所に対応する複数個たとえば3個ずつの取付け腕54…が、それらのフランジ47…との間に第2ケース部材40を挟むようにして設けられており、各取付け腕54…および第2ケース部材40に挿通されるボルト55…が前記フランジ47…に螺合され、ボルト55…を締めつけることで、第2ケース部材40に前記エアファンネル50…および前記スロットルボディ42…が共締めで締結される。
前記エアファンネル50に、前記弁軸46が配設される部分での前記吸気通路44の断面積の半分以下の範囲で通路面積を前記スロットル弁43側に向かって漸次小さくする絞り部56が一体に形成されるものであり、この第1の実施の形態では、前記エアファンネル50の延出部50aの下流端部に、前記スロットル弁43の小開度範囲で該スロットル弁43との間の通路面積を小さくする絞り部56が一体に形成される。
この絞り部56は、前記延出部50aの下流端部から半径方向内方に向けて隆起するように形成され、前記流通方向48に沿う下流側の下流側傾斜面56aと、前記流通方向48に沿う上流側で前記下流側傾斜面56aよりも緩やかに傾斜した上流側傾斜面56bとが頂部56cの両側に配置されて成る縦断面形状を有するように形成される。
しかも前記弁軸46の中心軸線を通って前記流通方向48に沿う平面に関して前記絞り部56と対称の隆起部57が前記延出部50aの下流端部に形成されており、前記絞り部56および前記隆起部57が、前記弁軸46の中心軸線を通って前記流通方向48に沿う平面に関して対称形状で前記延出部50aの下流端部に形成される。
前記延出部50aの少なくとも下流端部、この実施の形態では前記延出部50aの全体が、図5で示すように、前記弁軸46の中心軸線に沿う方向を長軸方向とした長円形となるように前記延出部50aが形成される。
また前記延出部50aは、前記弁軸46の中心軸線方向から見て前記スロットル弁43の回動軌跡T1と重なるように該延出部50aの下流端が位置するように形成される。
一方、前記流通方向48に沿って前記弁軸46よりも上流側で前記吸気通路44の内周には、前記延出部50aを収容する拡径部44aが形成される。
次にこの第1のl実施の形態の作用について説明すると、スロットルボディ42とは別に形成されてスロットルボディ42に接続されるエアファンネル50が、スロットルボディ42の吸気通路44を流通する吸入空気の流通方向48に沿って弁軸46よりも上流側に配置されるようにしてスロットルボディ42に接続され、前記エアファンネル50に、前記弁軸46が配設される部分での前記吸気通路44の断面積の半分以下の範囲で通路面積を前記スロットル弁43側に向かって漸次小さくする絞り部56が一体に形成されるので、エアファンネル50側の小さな形状変更だけでスロットル弁43を通過する吸入空気の急激な増減を抑えるようにして、内燃機関EAの出力の急激な変化を抑制することが可能であり、絞り部を設けるための専用構造を持たない従来のスロットルボディを活用することで、コスト増加を抑制しながら汎用性のある吸気装置30を得ることができる。
またエアファンネル50は、前記弁軸46よりも上流側に配置されるようにして前記吸気通路44内に延びる延出部50aを有し、前記流通方向48に沿う前記延出部50aの下流端部に、前記スロットル弁43の小開度範囲で該スロットル弁43との間の通路面積を小さくする絞り部56が一体に形成されるので、スロットル弁43の小開度での内燃機関EAの出力の急激な変化を抑制することが可能である。
しかも通路形成部材として、上流端をエアチャンバ32内に連通せしめるエアファンネル50を用いるので、内燃機関EAの特性に合わせて形状の変更が容易であるエアファンネル50を用いることで、容易かつ低コストで通路形状の変更が可能となる。
また前記絞り部56が、前記延出部50aの下流端部から半径方向内方に向けて隆起するように形成され、弁軸46の中心軸線を通って前記流通方向48に沿う平面に関して前記絞り部56と対称の隆起部57が前記延出部50aの下流端部に形成されるので、エアファンネル50からスロットルボディ42側に流入する吸入空気を前記スロットル弁43の弁軸46側に集中させるようにして吸入空気の乱れを抑制することができる。
また延出部50aの少なくとも下流端部の横断面形状が前記弁軸46の中心軸線に沿う方向を長軸方向とした長円形となるように前記延出部50aが形成されるので、延出部50aの下流端部での吸入空気の乱れをより効果的に抑制することができる。
また前記絞り部56が、前記流通方向48に沿う下流側の下流側傾斜面56aと、前記流通方向48に沿う上流側で前記下流側傾斜面56aよりも緩やかに傾斜した上流側傾斜面56bとが頂部56cの両側に配置されて成る縦断面形状を有するように形成されるので、絞り部56の頂部56cまでは緩やかな上流側傾斜面56bによって吸入空気の乱れが生じないようにしつつ、下流側傾斜面56aに対応する部分では絞り部56を小開度でのスロットル弁43の外周縁に近接させることを可能とし、スロットル弁43の小開度での内燃機関EAの出力変化の抑制効果を充分に得ることができる。
また前記延出部50aが、前記弁軸46の中心軸線方向から見て前記スロットル弁43の回動軌跡T1と重なるように該延出部50aの下流端が位置するように形成されるので、延出部50aの下流端をスロットル弁43により近接させることができ、スロットル弁43の小開度での内燃機関EAの出力変化をより効果的に抑制することができる。
また前記流通方向48に沿って前記弁軸46よりも上流側で前記吸気通路44の内周には、前記延出部50aを収容する拡径部44aが形成されるので、延出部50aの内周と、スロットルボディ42の吸気通路44の内周との接続部に大きな段差が生じないようにして、吸入空気の乱れが生じないようにすることができる。
さらに通路形成部材として、上流端をエアチャンバ32内に連通せしめるエアファンネル50を用いるので、内燃機関EAの特性に合わせて形状の変更が容易であるエアファンネル50を用いることによって容易かつ低コストで通路形状の変更が可能となる。
本発明の第2の実施の形態について図6〜図9を参照しながら説明するが、上記第1の実施の形態に対応する部分には同一の参照符号を付して図示するのみとし、詳細な説明は省略する。
先ず図6において、この自動二輪車の車体フレームFBは、前輪WFを軸支したフロントフォーク61を操向可能に支承するヘッドパイプ62と、該ヘッドパイプ62から後下がりに延びるメインフレーム63と、該メインフレーム63の前部から下方に垂下されるエンジンハンガ64と、前記メインフレーム63の後部から下方に延びるピボットフレーム65と、前記メインフレーム63の後部から後上がりに延びるシートレール66とを備える。
前記車体フレームFBにおけるメインフレーム63の後部、エンジンハンガ64の下部およびピボットフレーム65の下部に、前記メインフレーム63の下方に配置される内燃機関EBの機関本体67が支持される。また内燃機関EBが発揮する動力で駆動される後輪WRを後端部で軸支するスイングアーム68の前端部がピボットフレーム65の下部に上下揺動可能に支承されており、前記スイングアーム68の前部および前記ピボットフレーム65の下部間にはリンク機構69が設けられ、前記メインフレーム63の後部および前記リンク機構69間にリヤクッションユニット70が設けられる。
また前記内燃機関EBの上方でメインフレーム63には燃料タンク71が搭載され、該燃料タンク71の後方に配置されるタンデム型の乗車用シート72が前記シートレール66で支持される。
図7において、前記内燃機関EBの機関本体67は、クランクケース74(図6参照)と、前傾したシリンダ軸線を有してクランクケース74の前部上端に結合されるシリンダブロック75と、該シリンダブロック75の上端に結合されるシリンダヘッド76と、該シリンダヘッド76の上端に結合されるヘッドカバー77とを有して、たとえば直列4気筒に構成される。
前記シリンダヘッド76の後部側面は、シリンダ軸線が前傾していることによって後方斜め上方に臨むものであり、このシリンダヘッド76の後部側面に接続される吸気装置78は、前記燃料タンク71で覆われて前記ヘッドカバー77の上方に配置されるエアクリーナ79と、該エアクリーナ79に接続されるエアチャンバ80と、前記シリンダヘッド76の後部側面に各気筒毎に設けられる吸気接続管部81…および前記エアチャンバ80間に介設されるスロットル装置82とを備える。前記シリンダヘッド76の前部側面に接続される排気装置83は、前記シリンダヘッド76の後部側面に各気筒毎に設けられる排気接続管部84…(図7参照)に上流端が接続されて機関本体67の下方を後方に延出される排気管85…(図6参照)と、前記後輪WRの上方に配置されて前記排気管85…に接続される排気マフラー86とを備える。
前記スロットル装置78は、機関本体67の4つの気筒に個別に対応した4つのスロットルボディ88…を有するものであり、スロットルボディ88は、バタフライ形のスロットル弁89が配置される吸気通路90を有するボディ91に、前記スロットル弁89が固着される弁軸92が回動可能に支承されて成る。
前記吸気通路90内の吸入空気の流通方向93に沿う前記ボディ91の上流端にはフランジ94が設けられており、各スロットルボディ88…の前記フランジ94が、前記エアチャンバ80の一部を構成するケース部材95の外面に締結され、ケース部材95およびフランジ94間にはガスケット96が介装される。
図8を併せて参照して、前記吸気装置78は、前記スロットル装置82の前記スロットルボディ88…とは別に形成されて各スロットルボディ88…に個別に対応するとともに前記エアチャンバ80内に上流端を開口したエアファンネル98…を有するものであり、各エアファンネル98…は複数のボルト99…で前記エアチャンバ80の前記ケース部材95の内面に締結される。
前記ケース部材95には、前記スロットルボディ88…に個別に対応した導出口100…が設けられており、前記エアファンネル98は、前記導出口100に挿通されるとともに前記スロットルボディ88における前記吸気通路90の上流端に嵌合される嵌合筒部98aと、該嵌合筒部98aの半径方向内方に配置されるとともに前記流通方向93に沿って前記弁軸92よりも上流側に配置されるようにして前記吸気通路90内に延びる通路形成筒部98bとを有する。
前記通路形成筒部98bは、その下流端が前記嵌合筒部98aよりも前記流通方向93の下流側に突出するように形成されており、前記通路形成筒部98bの下流端は前記弁軸92の中心軸線方向から見て前記スロットル弁89の回動軌跡T2と重なる位置に配置される。
しかも前記通路形成筒部98bは、その中間部の横断面形状が、図9で示すように、前記弁軸92の中心軸線に沿う方向を長軸方向とした長円形となるように形成される。
また前記スロットルボディ88…には個別に第1燃料噴射弁101…が付設され、前記エアチャンバ80には、各エアファンネル98…に向けて燃料を噴射する第2燃料噴射弁102…が付勢される。
この第2の実施の形態によれば、スロットルボディ88とは別に形成されてスロットルボディ88に接続されるエアファンネル98が、弁軸92の中心軸線に沿う方向を長軸方向とした長円形となる横断面形状の筒状の通路形成筒部98bを有し、その通路形成筒部98bが、吸気通路90の流通方向93に沿って弁軸92よりも上流側に配置されるようにして吸気通路90内に延びるので、第1の実施の形態と同様に、エアファンネル98側の小さな形状変更だけでスロットル弁89の小開度での内燃機関EBの出力の急激な変化を抑制することが可能であり、コスト増加を抑制しながら汎用性のある吸気装置78を得ることができる。
本発明の第3の実施の形態について図10〜図15を参照しながら説明するが、上記第1および第2の実施の形態に対応する部分には同一の参照符号を付して図示するのみとし、詳細な説明は省略する。
先ず図10において、この自動二輪車の車体フレームFCは、前輪WFを軸支したフロントフォーク105を操向可能に支承するヘッドパイプ106を前端部に有するものであり、この車体フレームFCに、内燃機関ECの機関本体108が支持される。また前記車体フレームFCがその前後方向中間部に備えるピボットフレーム107の下部には、後輪WRを後端部で軸支するスイングアーム109の前端部が上下揺動可能に支承されており、前記スイングアーム109および前記車体フレームFC間には図示しないリヤクッションユニットが設けられる。
また前記内燃機関ECの上方で車体フレームFCには燃料タンク110が搭載され、該燃料タンク110の後方に配置されるタンデム型の乗車用シート111が前記車体フレームFCの後部で支持される。
前記内燃機関ECの機関本体108は、クランクケース112と、前傾したシリンダ軸線を有してクランクケース112の前部上端に結合されるシリンダブロック113と、該シリンダブロック113の上端に結合されるシリンダヘッド114と、該シリンダヘッド114の上端に結合されるヘッドカバー115とを有して、たとえば直列2気筒に構成される。
前記シリンダヘッド114の後部側面に接続される吸気装置118は、前記燃料タンク71で覆われて前記シリンダヘッド114の後方に配置されるエアチャンバ119と、前記シリンダヘッド114の後部側面に各気筒毎に設けられるスロットルボディ120とを備える。前記シリンダヘッド114の前部側面に接続される排気装置121は、前記シリンダヘッド114の後部側面に各気筒毎に接続されて機関本体108の下方を後方に延出される排気管122…(図6参照)と、前記後輪WRの右側方に配置されて前記排気管122…に接続される排気マフラー123とを備える。
図11および図12を併せて、前記エアチャンバ119は、前端および後端を開放した筒状の第1ケース125と、第1ケース125の後端開口部を閉じるようにして第1ケース125の後端部に複数個たとえば一対のねじ部材128,128で締結されるカバー126と、第1ケース125側に開放して椀状に形成されるとともに第1ケース125の前端部に複数個たとえば6個のねじ部材129,129…で締結される第2ケース127とから成り、第1ケース125およびカバー126間には無端状に連なるシール部材130が介装され、第1および第2ケース125,127間には無端状に連なるシール部材131が介装される。
前記エアチャンバ119内の後部には、クリーナエレメント132が収容されており、このクリーナエレメント132は第1ケース125の後部に締結されるクリーナ支持枠133で支持される。また前記カバー126には、前記クリーナエレメント132内に外部からの空気を導入するための吸入ダクト134が取付けられる。
図13を併せて参照して、第2ケース127の前壁内面には、ベース板135が複数個たとえば一対のねじ部材138,138で締結されるものであり、このベース板135には、前記機関本体108が備える2つの気筒に個別に対応してエアチャンバ119内に収容される通路形成部材としてのエアファンネル136,136の下流端部が取付けられる。前記ベース板135には、両エアファンネル136,136間を隔てる仕切り板135aが直角にかつ一体に連設されるとともに、前記エアファンネル136,136の下流端部に個別に連なる一対の接続管部135b,135bが一体に設けられ、第2ケース127の前壁には、一対の前記接続管部を135b,135b貫通させる左右一対の貫通孔137,137が相互に連なるようにして設けられる。
図14を併せて参照して、前記スロットルボディ120は、バタフライ形のスロットル弁140が配置される吸気通路141を有するボディ142に、前記スロットル弁140が固着される弁軸143が回動可能に支承されて成り、ボディ142は、吸気通路141の下流端部に前記接続管部135bの一部を嵌合するようにして前記エアチャンバ119における第2ケース127の前壁外面にシール部材144を介して締結される。
而して前記スロットルボディ120とは別に形成されるエアファンネル136が、前記吸気通路141を流通する吸入空気の流通方向145に沿って前記弁軸143よりも上流側に配置されるようにして前記スロットルボディ120に接続され、エアファンネル136の全体がその上流端をエアチャンバ119内に連通させるようにしてエアチャンバ119内に収納されることになる。しかもエアファンネル136は、上流側に向かうにつれて上方位置となるようにして湾曲して形成される。
図15を併せて参照して、前記エアファンネル136には、前記弁軸143が配設される部分での前記吸気通路141の断面積の半分以下の範囲で通路面積を前記スロットル弁140側に向かって漸次小さくする絞り部146が一体に形成されるものであり、この第3の実施の形態では、前記絞り部146が、前記エアチャンバ119内で前記エアファンネル136の上流端から下流端にわたって連続して該エアファンネル136の内面から内方に隆起するように形成される。
しかも湾曲して形成されるエアファンネル136の湾曲外側すなわち下方側に配置されるようにして前記エアファンネル136の内面に前記絞り部146が形成される。
前記絞り部146は、前記弁軸143の軸線と平行な平板状に形成されるものであり、したがって絞り部146の前記エアファンネル136の内方に臨む部分は平坦面146aに形成される。また前記絞り部146およびエアファンネル136の下部内面間には支持壁部147が設けられる。
次にこの第3の実施の形態の作用について説明すると、スロットルボディ120とは別に形成されてスロットルボディ120に接続されるエアファンネル136が、スロットルボディ120の吸気通路141を流通する吸入空気の流通方向145に沿って弁軸143よりも上流側に配置されるようにしてスロットルボディ120に接続され、前記エアファンネル136に、前記弁軸143が配設される部分での前記吸気通路141の断面積の半分以下の範囲で通路面積を前記スロットル弁43側に向かって漸次小さくする絞り部146が一体に形成されるので、エアファンネル136側の小さな形状変更だけでスロットル弁140を通過する吸入空気の急激な増減を抑えるようにして、内燃機関ECの出力の急激な変化を抑制することが可能であり、絞り部を設けるための専用構造を持たない従来のスロットルボディを活用することで、コスト増加を抑制しながら汎用性のある吸気装置118を得ることができる。
しかも通路形成部材として、上流端をエアチャンバ119内に連通せしめるエアファンネル136を用いるので、内燃機関ECの特性に合わせて形状の変更が容易であるエアファンネル136を用いることで、容易かつ低コストで通路形状の変更が可能となる。
また前記絞り部146が、エアチャンバ119内で前記エアファンネル136の上流端から下流端にわたって連続して該エアファンネル136の内面から内方に隆起するように形成されるので、内燃機関ECの特性に合わせて絞り部146を長く形成することでエアファンネル136の流通断面積を緩やかに変化させて内燃機関ECの出力変動をより緩慢にすることができる。
またエアファンネル136が湾曲して形成され、その湾曲外側で前記エアファンネル136に前記絞り部146が形成されるので、エアファンネル136内の湾曲外側での流速の増加を抑え、内燃機関ECの出力変化を効果的に抑制することができる。
さらに絞り部146の前記エアファンネル136内に臨む部分が平坦面146aに形成されるので、吸入空気をその乱れをできるだけ抑制しつつ通過させることができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
30,78,118・・・吸気装置
32,80,119・・・エアチャンバ
42,88,120・・・スロットルボディ
43,89,140・・・スロットル弁
44,90,141・・・吸気通路
44a・・・拡径部
45,91,142・・・ボディ
46,92,143・・・弁軸
48,93,145・・・流通方向
50,98,136・・・通路形成部材であるエアファンネル
50a・・・延出部
56,146・・・絞り部
56a・・・下流側傾斜面
56b・・・上流側傾斜面
56c・・・頂部
57・・・隆起部
98b・・・通路形成筒部
146a・・・平坦面
T1・・・回動軌跡

Claims (12)

  1. バタフライ形のスロットル弁(43,140)が配置される吸気通路(44,141)を有するボディ(45,142)に、前記スロットル弁(43,140)が固着される弁軸(46,143)が回動可能に支承されて成るスロットルボディ(42,120)を備える内燃機関の吸気装置において、前記スロットルボディ(42,120)とは別に形成される通路形成部材(50,136)が、前記吸気通路(44,141)を流通する吸入空気の流通方向(48,145)に沿って前記弁軸(46,143)よりも上流側に配置されるようにして前記スロットルボディ(42,120)に接続され、前記通路形成部材(50,136)に、前記弁軸(46,143)が配設される部分での前記吸気通路(44,141)の断面積の半分以下の範囲で通路面積を前記スロットル弁(43,140)側に向かって漸次小さくする絞り部(56,146)が一体に形成されることを特徴とする内燃機関の吸気装置。
  2. 前記通路形成部材(50,136)が、その上流端をエアチャンバ(32,119)内に連通させるようにしたエアファンネルであることを特徴とする請求項1記載の内燃機関の吸気装置。
  3. 前記通路形成部材(50)が、前記流通方向(48)に沿って前記弁軸(46)よりも上流側に配置されるようにして前記吸気通路(44)内に延びる延出部(50a)を有し、前記流通方向(48)に沿う前記延出部(50a)の下流端部に、前記スロットル弁(43)の小開度範囲で該スロットル弁(43)との間の通路面積を小さくする絞り部(56)が一体に形成されることを特徴とする請求項1または2記載の内燃機関の吸気装置。
  4. 前記絞り部(56)が、前記延出部(50a)の下流端部から半径方向内方に向けて隆起するように形成され、前記弁軸(46)の中心軸線を通って前記流通方向(48)に沿う平面に関して前記絞り部(56)と対称の隆起部(57)が前記延出部(50a)の下流端部に一体に形成されることを特徴とする請求項3記載の内燃機関の吸気装置。
  5. 前記延出部(50a)の少なくとも下流端部が、前記弁軸(46)の中心軸線に沿う方向を長軸方向とした長円形となる横断面形状を有して筒状に形成されることを特徴とする請求項4記載の内燃機関の吸気装置。
  6. 前記絞り部(56)が、前記流通方向(48)に沿う下流側の下流側傾斜面(56a)と、前記流通方向(48)に沿う上流側で前記下流側傾斜面(56a)よりも緩やかに傾斜した上流側傾斜面(56b)とが頂部(56c)の両側に配置されて成る縦断面形状を有するように形成されることを特徴とする請求項4または5記載の内燃機関の吸気装置。
  7. 前記弁軸(46)の中心軸線方向から見て前記スロットル弁(43)の回動軌跡(T1)と重なる位置に前記延出部(50a)の下流端が配置されることを特徴とする請求項6記載の内燃機関の吸気装置。
  8. 前記流通方向(48)に沿って前記弁軸(46)よりも上流側で前記吸気通路(44)の内周には、前記延出部(50a)を収容する拡径部(44a)が形成されることを特徴とする請求項3〜7のいずれか1項に記載の内燃機関の吸気装置。
  9. バタフライ形のスロットル弁(89)が配置される吸気通路(90)を有するボディ(91)に、前記スロットル弁(89)が固着される弁軸(92)が回動可能に支承されて成るスロットルボディ(88)を備える内燃機関の吸気装置において、前記スロットルボディ(88)とは別に形成される通路形成部材(98)が、前記吸気通路(90)を流通する吸入空気の流通方向(93)に沿って前記弁軸(92)よりも上流側に配置されるようにして前記吸気通路(90)内に延びる通路形成筒部(98b)を有して前記スロットルボディ(88)に接続され、前記通路形成筒部(98b)の横断面形状が、前記弁軸(92)の中心軸線に沿う方向を長軸方向とした長円形であることを特徴とする内燃機関の吸気装置。
  10. 前記絞り部(146)が、前記エアチャンバ(119)内で前記エアファンネル(136)の上流端から下流端にわたって連続して該エアファンネル(136)の内面から内方に隆起するように形成されることを特徴とする請求項2記載の内燃機関の吸気装置。
  11. 前記エアファンネル(136)が湾曲して形成され、その湾曲外側で前記エアファンネル(136)に前記絞り部(146)が形成されることを特徴とする請求項10記載の内燃機関の吸気装置。
  12. 前記絞り部(146)の前記エアファンネル(136)内に臨む部分が平坦面(146a)に形成されることを特徴とする請求項11記載の内燃機関の吸気装置。
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