JP2013144520A - 自動車の充電ソケット取付構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】フロントフェンダの内側に近接して配置されるカウルサイドフレームの剛性を良好に維持しつつ、充電作業時にかかる荷重によるフロントフェンダの変形を防止することができる自動車の充電ソケット取付構造を提供する。
【解決手段】フロントフェンダ2に、充電ソケット20を露出させるための第1開口部4と、該第1開口部4を開閉する蓋部材6とを設け、フロントフェンダ2とカウルサイドフレーム60の側面部66との間に、充電ソケット20が第1開口部4を臨むように取り付けられる取付孔48を有する取付ブラケット40を配設し、前記側面部66に、車体側面視で第1開口部4及び取付孔48に重なるように第2開口部70を設け、前記取付ブラケット40を、第2開口部70の周囲においてカウルサイドフレーム60の側面部66との間に略閉断面を形成して該カウルサイドフレーム60に結合し、且つ、フロントフェンダ2に対しては非結合とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、車体前部の側面に充電ソケットが設けられた自動車の充電ソケット取付構造に関する。
近年開発が進められている電気自動車には、走行駆動用のモータに電力供給するバッテリを充電するための充電ソケットが設けられ、同様に、ハイブリッド車にも充電ソケットが設けられることがある。例えば特許文献1には、ハイブリッド車の充電ソケットが、ガソリン自動車の給油口と同様、車体後部の側面に設けられた構成が開示されている。具体的に、この特許文献1の構成では、リヤフェンダに開閉可能なリッドが設けられ、該リッドを開いたときに充電ソケットが露出するようになっている。
電気自動車またはハイブリッド車に設けられる充電ソケットとしては、家庭用電源を用いて充電するための緩速充電ソケットと、「充電スタンド」若しくは「充電ステーション」などと呼ばれる急速充電設備で充電するための急速充電ソケットとがある。
急速充電ソケットをバッテリに繋ぐケーブルとしては、緩速充電ソケットを使用する場合に比べて大径で、重いケーブルが使用されるため、該ケーブルができるだけ短くて済むような位置に急速充電ソケットを配置することが求められる。そのため、バッテリの入力端子の位置によっては、車体前部の側面、すなわちフロントフェンダ部分に急速充電ソケットが設けられることがある。
特許第4400649号公報
上記のようにフロントフェンダ部分に急速充電ソケットを設ける場合、フロントフェンダに、急速充電ソケットを露出させるための開口部と、該開口部を開閉するためのリッドとを設け、該開口部の周縁部においてフロントフェンダの内側面に固定された取付ブラケットに、急速充電ソケットを取り付けることが考えられる。
しかしながら、急速充電ソケットは緩速充電ソケットに比べて重量が大きく、また、急速充電作業に使用される充電ガン及びこれに接続されたケーブルの重量も非常に大きい。そのため、充電ソケットの差し込み口に充電ガンの充電プラグを斜め上方から差し込むとき、及びこの状態で急速充電が行われている間、充電ガンから充電ソケット及び取付ブラケットを経由してフロントフェンダに大きな荷重が加わり、これによりフロントフェンダが変形することが懸念される。
また、フロントフェンダの内側に近接してカウルサイドフレームが配設されることがあり、この場合にフロントフェンダに急速充電ソケットを設けると、該急速充電ソケットや付属ケーブルとの干渉を避けるために、カウルサイドフレームに開口部を形成する必要が生じ、この開口部が設けられることにより該カウルサイドフレームの剛性が低下する問題もある。
そこで、本発明は、フロントフェンダの内側に近接してカウルサイドフレームが配設される場合に、該カウルサイドフレームの剛性を良好に維持しつつ、充電作業時にかかる荷重によるフロントフェンダの変形を防止することができる自動車の充電ソケット取付構造を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明に係る自動車の充電ソケット取付構造は、次のように構成したことを特徴とする。
まず、本願の請求項1に記載の発明は、
車体前部の側面に配設されたフロントフェンダと、該フロントフェンダの内側に配設されたカウルサイドフレームと、バッテリを充電するための充電ソケットとを備えた自動車の充電ソケット取付構造であって、
前記フロントフェンダに、前記充電ソケットを露出させるための第1開口部と、該第1開口部を開閉する蓋部材とが設けられ、
前記フロントフェンダと該フェンダに対向する前記カウルサイドフレームの側面部との間に、前記充電ソケットが前記第1開口部を臨むように取り付けられる取付孔を有する取付ブラケットが配設され、
前記カウルサイドフレームの前記側面部に、車体側面視で前記第1開口部及び取付孔に重なるように第2開口部が設けられ、
前記取付ブラケットは、前記第2開口部の周囲において前記カウルサイドフレームの前記側面部との間に略閉断面を形成して該カウルサイドフレームに結合されており、前記フロントフェンダに対しては非結合とされていることを特徴とする。
また、本願の請求項2に記載の発明は、前記請求項1に記載の発明において、
前記カウルサイドフレームの後端部は、上下方向に延びるフロントピラーに連結され、
前記カウルサイドフレームの後部は、上下方向の幅が後方に向かって徐々に大きくなる末広がり形状部とされ、
該末広がり形状部の上下方向の略中央部に前記第2開口部が設けられていることを特徴とする。
さらに、本願の請求項3に記載の発明は、前記請求項1または請求項2に記載の発明において、
前記カウルサイドフレームの前記側面部は略鉛直方向に沿って配設され、
前記取付ブラケットは、下方に向かうに連れて前記カウルサイドフレームの前記側面部から次第に遠ざかるように傾斜した傾斜面部を有し、
該傾斜面部に前記取付孔が形成されていることを特徴とする。
またさらに、請求項4に記載の発明は、前記請求項3に記載の発明において、
前記カウルサイドフレームに干渉しないように作業を行うための作業用開口部は、前後方向に関して前記取付ブラケットの前記傾斜面部と重複する位置において、前記カウルサイドフレームの下面部に設けられていることを特徴とする。
まず、請求項1に記載の発明によれば、フロントフェンダに対向するカウルサイドフレームの側面部に、充電ソケットを露出させるためにフロントフェンダに設けられた第1開口部と、充電ソケットが第1開口部を臨むように取り付けられる取付ブラケットの取付孔とに車体側面視で重なるように第2開口部が設けられることで、充電ソケット又はこれに接続されたケーブルがカウルサイドフレームに干渉することを回避するとともに、カウルサイドフレームの軽量化を図ることができる。また、前記取付ブラケットは、第2開口部の周囲においてカウルサイドフレームの前記側面部との間に略閉断面を形成して該カウルサイドフレームに結合されるため、第2開口部が形成された部分においてカウルサイドフレームの剛性を良好に維持することができる。
さらに、この発明によれば、前記取付ブラケットがフロントフェンダに結合されないため、充電ソケットの差し込み口に充電ガンのプラグを差し込むとき、及びこの状態で充電が行われている間、充電ガン及びこれに接続されたケーブル、並びに充電ソケット等の荷重が取付ブラケットを介してフロントフェンダに伝わることが無く、充電時にかかる荷重によるフロントフェンダの変形を確実に防止することができる。
また、請求項2に記載の発明によれば、カウルサイドフレームの後部が、前方衝突時等に後方に伝達される荷重を上下方向に分散可能な末広がり形状部とされ、該末広がり形状部の上下方向略中央部に第2開口部が形成されるため、カウルサイドフレームによる後方への荷重伝達に関して、開口部の形成により悪影響が及ぶことを抑制することができる。
さらに、請求項3に記載の発明によれば、カウルサイドフレームの前記側面部が略鉛直方向に沿って配設され、取付ブラケットが、下方に向かうに連れてカウルサイドフレームの前記側面部から次第に遠ざかるように傾斜した傾斜面部を有するため、該傾斜面部に対して、充電ソケットを、充電ガンのプラグを差し込みやすいように斜め上方に向けた状態で容易に取り付けることができる。
また、請求項4に記載の発明を請求項3に記載の発明に適用すれば、カウルサイドフレームに干渉しないように溶接やボルトの締結等の作業を行うための作業用開口部が、前後方向に関して取付ブラケットの前記傾斜面部と重複する位置において、カウルサイドフレームの下面部に設けられる。前記傾斜面部が配置された前後位置においては、カウルサイドフレームの前記側面部と取付ブラケットとで形成される略閉断面形状部の車幅方向の幅が下方に向かうに連れて大きくなるため、カウルサイドフレームの上部に比べて下部の方が高い補強効果が得られる。そのため、この発明によれば、強度面で有利なカウルサイドフレームの下面部に作業用開口部が設けられることで、作業用開口部を設けることによる強度低下を抑制することができる。
本発明の一実施形態に係る充電ソケット取付構造を備えた自動車のフロントフェンダを示す側面図である。 図1に示すフロントフェンダの第1開口部及びその周辺部を拡大して示す側面図である。 図1に示すフロントフェンダの内側に配設されたカウルサイドフレーム及びその関連部材を車幅方向外側から見た側面図である。 図3のA−A線断面図である。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明において、「前」、「後」、「前後」、「左」、「右」、「左右」等の方向を示す用語は、特段の説明がある場合を除いて、自動車の進行方向を「前」とした場合の方向を指すものとする。
図1は、本実施形態に係る充電ソケット取付構造を備えた自動車1の車体前部の側面に配設されたフロントフェンダ2を示す側面図である。
なお、本実施形態では、自動車1が電気自動車である場合について説明するが、本発明は、バッテリを充電するための充電ソケットを備えた自動車であれば、電気自動車以外の自動車、例えば、走行用の駆動源としてエンジンとモータとを備えた所謂ハイブリッド車にも適用することができる。
図1に示すように、自動車1には、バッテリを充電するための充電ソケット20が車体前部の例えば左側の側面に設けられている。なお、本実施形態では、充電ソケット20及びその取付構造が車体前部の左側側面に設けられているが、本発明は、車体前部の右側側面に充電ソケット20が設けられる場合にも等しく適用される。
充電ソケット20は、例えば、急速充電設備に設置された充電ガンを用いて急速充電するための急速充電ソケットであり、該充電ソケット20の差し込み口に充電ガンのプラグを差し込むことで、急速充電を行うことができる。該充電ソケット20とバッテリとを繋ぐ急速充電用のケーブル32は、家庭用電源による緩速充電用のケーブルに比べて直径および重量が大きいが、バッテリの入力端子が車体中央よりも前側に配設されている場合、本実施形態のように車体前部に充電ソケット20を設けることで、ケーブル32の長さを短縮することができ、重量の低減を図ることができる。
なお、自動車1には、該充電ソケット20に加えて、家庭用電源を用いて緩速充電するための緩速充電ソケットを設けるようにしもよく、この場合、該緩速充電ソケットは、例えば車体後部の側面に設けられる。
図2及び図4に示すように、充電ソケット20は、該充電ソケット20を取り付けるための取付ブラケット40に固定される取付プレート部22と、該取付プレート部22から表面側に突出するソケット本体部24と、該ソケット本体部24の表面に設けられた差し込み口を被覆可能な蓋部材26と、前記取付プレート部22から裏面側に突出する裏側突出部28とを有する。前記ケーブル32は、充電ソケット20の裏側突出部28から延びるように設けられており、該ケーブル32の基部は、裏側突出部28に結合されたケーブルカバー部30により覆われている。
充電ソケット20は、フロントフェンダ2の第1開口部4を臨むように前記取付ブラケット40の取付孔48に取り付けられるが、該取付ブラケット40の具体的な構成については後述する。
図1及び図2に示すように、左側のフロントフェンダ2には、充電ソケット20を露出させるための第1開口部4と、該第1開口部4を開閉するリッド6とが設けられている。第1開口部4は、例えば略楕円形に形成されており、該第1開口部4の略中央部に充電ソケット20が露出するようになっている。
フロントフェンダ2の内側には、第1開口部4から車体内部が見えるのを避けるための化粧用のカバープレート10が配設されている。該カバープレート10は、車体側面視において第1開口部4に対応した形状を有し、カバープレート10の周縁部は、第1開口部4の周縁部においてフロントフェンダ2の内面に例えば溶接により固定されている(図4参照)。また、カバープレート10の略中央部には、充電ソケット20との干渉を避けるための干渉回避用孔12が設けられている。
図3及び図4に示すように、フロントフェンダ2の内側にはカウルサイドフレーム60が近接して配設されている。
図3に示すように、カウルサイドフレーム60は、前後方向に延びるように設けられており、カウルサイドフレーム60の後端部は、上下方向に延びるフロントピラー8に連結されている。また、カウルサイドフレーム60の前部Fは、上下方向の幅が略一定となっているが、カウルサイドフレーム60の後部Rは、上下方向の幅が後方に向かって徐々に大きくなる末広がり形状部とされている。前方衝突時等にカウルサイドフレーム60により後方に伝達される荷重を、末広がり形状部Rにおいて上下方向に分散することができるようになっている。
図4に示すように、カウルサイドフレーム60は、車幅方向内向きに開放する断面ハット状のカウルサイドフレームアウタ61と、車幅方向外向きに開放する断面ハット状のカウルサイドフレームインナ62とを有する。
カウルサイドフレームアウタ61は、略鉛直方向に沿って配設される上側フランジ部64と、該上側フランジ部64の下端から車幅方向外側に延びる上面部65と、該上面部65の外側端部から略鉛直方向に沿って下方へ延びる外側側面部66と、該外側側面部66の下端から車幅方向内側に延びる下面部67と、該下面部67の内側端部から略鉛直方向に沿って下方へ延びる下側フランジ部68とを有する。
カウルサイドフレームアウタ61の外側側面部66は、フロントフェンダ2に対向して設けられ、外側側面部66と充電ソケット20とは略同じ高さに設置されている。この外側側面部66には、車体側面視でフロントフェンダ2の第1開口部4と取付ブラケット40の取付孔48とに重なるように第2開口部70が設けられており、該第2開口部70内に充電ソケット20の裏側突出部28が配設されることで、充電ソケット20とカウルサイドフレームインナ61との干渉が回避されている。
また、図3に示すように、カウルサイドフレーム60の第2開口部70は、取付ブラケット40の取付孔48よりも顕著に大きく形成されており、これにより、カウルサイドフレーム60の軽量化が図られている。さらに、第2開口部70は、カウルサイドフレーム60の後部、すなわち前記末広がり形状部Rの上下方向の略中央部に設けられている。そのため、前方衝突時等におけるカウルサイドフレーム60による後方への荷重伝達に関して、開口部の形成により生じる悪影響を最小限に抑制することができる。
カウルサイドフレームアウタ61の下面部67には、カウルサイドフレーム60に干渉しないように作業を行うための作業用開口部72が設けられており、この作業用開口部72を通してカウルサイドフレーム60の内部で溶接作業やボルト締結作業を行うことができるようになっている。
図4に示すように、カウルサイドフレームインナ62は、略鉛直方向に沿って配設される上側フランジ部74と、該上側フランジ部64の下端から車幅方向内側に延びる上面部75と、該上面部75の内側端部から略鉛直方向に沿って下方へ延びる内側側面部76と、該内側側面部76の下端から車幅方向外側に延びる下面部77と、該下面部77の外側端部から下方へ延びる下側フランジ78とを有する。
カウルサイドフレームインナ62の下側フランジ78は、カウルサイドフレームアウタ61の下側フランジ68の上端よりも上側に延びる上方延出部78aを備え、この上方延出部78aは、前記外側側面部66の下半部に対向して設けられている。また、上方延出部78aには、車体側面視で外側側面部66の第2開口部70に重なるように第3開口部80が設けられており、該第3開口部80内に前記ケーブルカバー部30が配設されることで、充電ソケット20及びケーブル32とカウルサイドフレームインナ62との干渉が回避されている。
カウルサイドフレームアウタ61とカウルサイドフレームインナ62とは、上側フランジ64,74同士の接合と下側フランジ68,78同士との接合により接合されており、これにより、前後方向に連続する略閉断面部が形成されている。
前記取付ブラケット40は、フロントフェンダ2とカウルサイドフレーム60の外側側面部66との間に配設されており、取付ブラケット40の略全体が前記カバープレート10により外側から覆われている。
取付ブラケット40は、カウルサイドフレーム60に結合されており、フロントフェンダ2に対しては非結合とされている。そのため、充電ソケット20の差し込み口に充電ガンのプラグを差し込むとき、及びこの状態で急速充電が行われている間、充電ガン及びこれに接続されたケーブル、並びに充電ソケット20等の荷重が取付ブラケット40を介してフロントフェンダ2に伝わることが無く、急速充電時にかかる荷重によるフロントフェンダ2の変形を確実に防止できるようになっている。
図3に示すように、取付ブラケット40は、カウルサイドフレーム60に結合されるベース部42と、該ベース部42から外側に膨出した膨出部44とを備える。
ベース部42は、例えば前記第2開口部70の周囲における断続的な線溶接により、カウルサイドフレーム60に固定されている。ベース部42の大部分はカウルサイドフレーム60の外側側面部66に沿って配設されて該外側側面部66に固定されているが、ベース部42の下端部は、カウルサイドフレーム60の下面部67に沿うように内側に屈曲されて該下面部67に固定されている。
膨出部44は、側面視において略矩形とされ、第2開口部70の周囲においてカウルサイドフレーム60の外側側面部66との間に略閉断面を形成して配設されており、この略閉断面形状は上下方向と前後方向とにそれぞれ連続するように形成される。このように、取付ブラケット40は、第2開口部70の周囲においてカウルサイドフレーム60の側面部との間に略閉断面を形成して該カウルサイドフレーム60に結合されているため、第2開口部70の周囲が取付ブラケット40で補強されることで、カウルサイドフレーム60の剛性が良好に維持されている。
図3に示すように、上記の前後方向に連続する略閉断面において、取付ブラケット40の膨出部44は、下方に向かうに連れてカウルサイドフレーム60の外側側面部66から次第に遠ざかるように傾斜した傾斜面部46を有し、該傾斜面部46に前記取付孔48が形成されている。そして、充電ソケット20は、前記裏側突出部28が取付孔48に嵌め込まれた状態で、前記取付プレート部22が例えばボルト38により傾斜面部46の表面に固定されることで、取付ブラケット40に取り付けられる。これにより、充電ソケット20が斜め上方に向けられた状態で取り付けられるため、この充電ソケット20の差し込み口に充電ガンのプラグを斜め上方から容易に差し込むことができる。
ところで、傾斜面部46が配置された前後位置において、カウルサイドフレーム60の外側側面部66と取付ブラケット40の膨出部44とで前後方向に連続して形成される略閉断面形状部の車幅方向の幅は下方に向かうに連れて大きくなるため、取付ブラケット40による補強効果は、カウルサイドフレーム60の上部に比べて下部の方が高くなる。そして、カウルサイドフレーム60の前記作業用開口部72は、前後方向に関して取付ブラケット40の傾斜面部46と重複する位置において、強度面で有利なカウルサイドフレーム60の前記下面部67に設けられている。これにより、作業用開口部72を設けることによるカウルサイドフレーム60の強度低下が効果的に抑制されている。
以上、上述の実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではない。
以上のように、本発明によれば、フロントフェンダの内側に近接してカウルサイドフレームが配設される場合に、該カウルサイドフレームの剛性を良好に維持しつつ、充電作業時にかかる荷重によるフロントフェンダの変形を防止することが可能となるから、フロントフェンダ部分に充電ソケットが設けられる電気自動車またはハイブリッド車の製造産業分野において好適に利用される可能性がある。
1 自動車
2 フロントフェンダ
4 第1開口部
6 リッド
8 フロントピラー
10 化粧用のカバープレート
20 充電ソケット
32 ケーブル
40 取付ブラケット
46 取付ブラケットの傾斜面部
48 取付ブラケットの取付孔
60 カウルサイドフレーム
61 カウルサイドフレームアウタ
62 カウルサイドフレームインナ
66 カウルサイドフレームの外側側面部
67 カウルサイドフレームの下面部
70 第2開口部
72 作業用開口部

Claims (4)

  1. 車体前部の側面に配設されたフロントフェンダと、該フロントフェンダの内側に配設されたカウルサイドフレームと、バッテリを充電するための充電ソケットとを備えた自動車の充電ソケット取付構造であって、
    前記フロントフェンダに、前記充電ソケットを露出させるための第1開口部と、該第1開口部を開閉する蓋部材とが設けられ、
    前記フロントフェンダと該フェンダに対向する前記カウルサイドフレームの側面部との間に、前記充電ソケットが前記第1開口部を臨むように取り付けられる取付孔を有する取付ブラケットが配設され、
    前記カウルサイドフレームの前記側面部に、車体側面視で前記第1開口部及び取付孔に重なるように第2開口部が設けられ、
    前記取付ブラケットは、前記第2開口部の周囲において前記カウルサイドフレームの前記側面部との間に略閉断面を形成して該カウルサイドフレームに結合されており、前記フロントフェンダに対しては非結合とされていることを特徴とする自動車の充電ソケット取付構造。
  2. 前記カウルサイドフレームの後端部は、上下方向に延びるフロントピラーに連結され、
    前記カウルサイドフレームの後部は、上下方向の幅が後方に向かって徐々に大きくなる末広がり形状部とされ、
    該末広がり形状部の上下方向の略中央部に前記第2開口部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の自動車の充電ソケット取付構造。
  3. 前記カウルサイドフレームの前記側面部は略鉛直方向に沿って配設され、
    前記取付ブラケットは、下方に向かうに連れて前記カウルサイドフレームの前記側面部から次第に遠ざかるように傾斜した傾斜面部を有し、
    該傾斜面部に前記取付孔が形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の自動車の充電ソケット取付構造。
  4. 前記カウルサイドフレームに干渉しないように作業を行うための作業用開口部は、前後方向に関して前記取付ブラケットの前記傾斜面部と重複する位置において、前記カウルサイドフレームの下面部に設けられている請求項3に記載の自動車の充電ソケット取付構造。
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