JP2013143166A - 半導体記憶装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高品質な半導体記憶装置を提供する。
【解決手段】半導体記憶装置は、第1のセレクトゲートトランジスタSGS及び第2のセレクトゲートトランジスタSGDと、これらの間に電流経路が直列接続され、それぞれが電荷蓄積層及び制御ゲートを有する複数のメモリセルトランジスタMCと、を備えるストリングと、ストリングを複数備えるブロックBLKと、ブロックを複数備えるセルアレイ1と、ブロック毎に制御され、電流経路の一端が制御ゲートに接続されている第1導電型の第1のトランジスタTGと、第1のトランジスタの電流経路の他端に接続される第1の配線と、メモリセルトランジスタからデータを読み出す時に第1の配線に負電位を印加する制御部7と、ブロックを選択するブロックアドレスに基づいて、第1のトランジスタのゲートに負電位を印加する第1の回路6−22と、を備える。
【選択図】 図12

Description

本発明の実施形態は、半導体記憶装置に関する。
近年、半導体記憶装置の微細化が進んできている。更に、メモリセル閾値分布の拡大や、ロウデコーダの縮小化に伴う耐圧悪化が顕著になり、高閾値側のメモリセルの制御が困難になってきている。
特開平9-326686号公報
高品質な半導体記憶装置を提供する。
実施形態の半導体記憶装置は、第1のセレクトゲートトランジスタ及び第2のセレクトゲートトランジスタと、これらの間に電流経路が直列接続され、それぞれが電荷蓄積層及び制御ゲートを有する複数のメモリセルトランジスタと、を備えるストリングと、前記ストリングを複数備えるブロックと、前記ブロックを複数備えるセルアレイと、前記ブロック毎に制御され、電流経路の一端が前記制御ゲートに接続されている第1導電型の第1のトランジスタと、前記第1のトランジスタの電流経路の他端に接続される第1の配線と、前記メモリセルトランジスタからデータを読み出す時に前記第1の配線に負電位を印加する制御部と、前記ブロックを選択するブロックアドレスに基づいて、前記第1のトランジスタのゲートに負電位を印加する第1の回路と、を備える。
比較例に係るNAND型フラッシュメモリの基本的な構成を模式的に示すブロック図である。 比較例に係るメモリセルアレイと、ロウデコーダと、その他の周辺回路とのレイアウトを示した図である。 比較例に係るロウデコーダ及び周辺回路の基本的な構成を模式的に示したブロック図である。 図1に示すメモリセルアレイ、ビット線制御回路、及びロウデコーダを含む、比較例に係るNAND型フラッシュメモリの基本的な構成を模式的に示す回路図である。 比較例に係るレベルシフタを模式的に示した回路図である。 比較例に係るレベルシフタの動作を示すタイミングチャートである。 比較例に係るレベルシフタの動作を示すタイミングチャートである。 比較例に係るメモリセルトランジスタMCの閾値分布である。 理想的な閾値分布である。 比較例で用いられるNMOSトランジスタを示している。 第1の実施形態に係るNAND型フラッシュメモリの基本的な構成を模式的に示すブロック図である。 ロウデコーダ及び周辺回路の基本的な構成を模式的に示したブロック図である。 第1の実施形態に係るレベルシフタを模式的に示した回路図である。 第1の実施形態で用いられるNMOSトランジスタを示している。 第1の実施形態に係るレベルシフタの動作を示すタイミングチャートである。 第1の実施形態に係るレベルシフタの動作を示すタイミングチャートである。 第2の実施形態に係るレベルシフタを模式的に示した回路図である。 第2の実施形態に係るレベルシフタの動作を示すタイミングチャートである。 第2の実施形態に係るレベルシフタの動作を示すタイミングチャートである。 第3の実施形態に係るレベルシフタを模式的に示した回路図である。 第3の実施形態に係るレベルシフタの動作を示すタイミングチャートである。 第3の実施形態に係るレベルシフタの動作を示すタイミングチャートである。
実施形態の説明に先立ち、比較例について簡単に説明する。比較例として、ワード線に正の電位を印加するNANDフラッシュメモリについて説明する。
(比較例)
<0.1 構成>
<0.1.1 NAND型フラッシュメモリの全体構成>
図1〜図5を用いて、比較例に係るNAND型フラッシュメモリの構成を概略的に説明する。図1は、比較例に係るNAND型フラッシュメモリ100の基本的な構成を模式的に示すブロック図である。図2は、メモリセルアレイ1と、ロウデコーダ6と、その他の周辺回路(例えば制御回路7)とのレイアウトを示した図である。図3は、ロウデコーダ6及び周辺回路の基本的な構成を模式的に示したブロック図である。また、図4は、図1に示すメモリセルアレイ1、ビット線制御回路2、及びロウデコーダ6を含む、比較例に係るNAND型フラッシュメモリ100の基本的な構成を模式的に示す回路図である。図5は、比較例に係るレベルシフタを模式的に示した回路図である。
図1に示すように、NAND型フラッシュメモリ100は、メモリセルアレイ1と、ビット線制御回路2と、カラムデコーダ3と、データ入出力バッファ4と、データ入出力端子5と、ロウデコーダ6と、制御回路(制御部)7と、制御信号入力端子8と、ソース線制御回路9と、ウェル制御回路10と、を備える。
メモリセルアレイ1は、複数のビット線BLと、複数のワード線WLと、ソース線SRCとを含む。このメモリセルアレイ1は、電気的に書き換えが可能なメモリセルトランジスタMCがマトリクス状に配置された複数のブロックBLKで構成されている。メモリセルトランジスタMCは、例えば、制御ゲート電極及び浮遊ゲート電極を含む積層構造からなり、浮遊ゲート電極に注入された電荷量により定まるトランジスタの閾値の変化によって二値、あるいは多値データを記憶する。また、メモリセルトランジスタMCは、浮遊ゲート電極を用いる代わりに電荷トラップ型の窒化膜を用いるMONOS(Metal - Oxide - Nitride - Oxide - Silicon)構造を有するものであっても良い。
このメモリセルアレイ(単にセルアレイとも称す)1には、ビット線BLの電圧を制御するためのビット線制御回路2と、ワード線WLの電圧を制御するためのロウデコーダ6とが接続されている。データの消去動作時には、何れかのブロックBLKがロウデコーダ6により選択され、残りのブロックBLKが非選択とされる。
ビット線制御回路2は、後述するクランプ用のNMOSトランジスタ(クランプトランジスタとも呼ぶ)を制御する充電制御回路、及びセンスアンプ(S/A等とも称す)を含む。センスアンプは、メモリセルアレイ1内のビット線BLの電圧をセンス増幅し、書き込みを行うためのデータをラッチし、ビット線の電位を接地電位(GND)に下げる。
このビット線制御回路2は、ビット線BLを介してメモリセルアレイ1中のメモリセルトランジスタMCのデータを読み出したり、ビット線BLを介して該メモリセルトランジスタMCの状態を検出したり、ビット線BLを介して該メモリセルトランジスタMCに書き込み制御電圧を印加して該メモリセルトランジスタMCに書き込みを行う。
また、ビット線制御回路2には、カラムデコーダ3、データ入出力バッファ4が接続されている。ビット線制御回路2内の該データ記憶回路は、カラムデコーダ3により選択され、このデータ記憶回路に読み出されたメモリセルトランジスタMCのデータは、データ入出力バッファ4を介してデータ入出力端子5から外部へ出力される。
また、外部からデータ入出力端子5に入力された書き込みデータは、データ入出力バッファ4を介して、カラムデコーダ3によって選択された該データ記憶回路に記憶される。データ入出力端子5からは、書き込みデータの他に、書き込み、読み出し、消去、およびステータスリード等の各種コマンド、アドレスも入力される。
ロウデコーダ6は、メモリセルアレイ1中のワード線を選択し、選択されたワード線に読み出し、書き込みあるいは消去に必要な電圧を印加する。
ソース線制御回路9は、メモリセルアレイ1に接続されている。ソース線制御回路9は、ソース線SRCの電圧を制御する。
ウェル制御回路10は、メモリセルアレイ1に接続されている。このウェル制御回路10は、メモリセルトランジスタMCが形成される半導体基板(ウェル)の電圧を制御するようになっている。
制御回路7は、メモリセルアレイ1、ビット線制御回路2、カラムデコーダ3、データ入出力バッファ4、ロウデコーダ6、ソース線制御回路9、および、ウェル制御回路10を制御する。制御回路7には、電源電圧を昇圧する昇圧回路(図示せず)が含まれているものとする。制御回路7は、該昇圧回路により電源電圧を必要に応じて昇圧し、ビット線制御回路2、カラムデコーダ3、データ入出力バッファ4、ロウデコーダ6、ソース線制御回路9、および、ウェル制御回路10に供給する。
制御回路7は、外部から制御信号入力端子8を介して入力される制御信号(コマンド・ラッチ・イネーブル信号CLE、アドレス・ラッチ・イネーブル信号ALE、レディ/ビジー信号RY/BY等)およびデータ入出力端子5からデータ入出力バッファ4を介して入力されるコマンドに応じて制御動作する。すなわち、制御回路7は、該制御信号およびコマンドに応じて、データのプログラム、ベリファイ、読み出し、消去時に、所望の電圧を発生し、メモリセルアレイ1の各部に供給する。
次に、図2を用いて、メモリセルアレイ1と、ロウデコーダ6と、その他の周辺回路(例えば制御回路7)とのレイアウトについて概略的に説明する。尚、このレイアウトは、一例であり、その他種々のレイアウトが可能である。
<0.1.2 メモリセルアレイとロウデコーダのレイアウト>
図2に示すように、ロウデコーダ6は、メモリセルアレイ1に隣接して設けられる。そして、ロウデコーダ6は、隣接するメモリセルアレイ1を制御する。そして、メモリセルアレイ1、及びロウデコーダ6の周囲には周辺回路が形成されている。尚、メモリセルアレイ1は複数に分けられているが、これに限らない。同様に、ロウデコーダ6は、メモリセルアレイ1の一辺に隣接して設けられているが、これに限らず、例えば、二つのロウデコーダ6が、メモリセルアレイ1の二つの辺を挟むように設けられても良い。
ロウデコーダ6は、例えばワード線WL毎にスイッチ等が設けられている。このように、このスイッチは数が多いため、他の周辺回路に比べて、より微細化することが求められている。
<0.1.3 ロウデコーダの構成>
次に、図3を用いて、ロウデコーダ6及び周辺回路のより具体的な構成について説明する。
ロウデコーダ6は、低耐圧論理回路(低電圧回路、またはLV論理回路とも称す)6−1と、ワード線WL電位転送トランジスタ(単に転送トランジスタ、高耐圧スイッチ、またはHVスイッチとも称す)TG、レベルシフタ(LS)6−21、HVスイッチ6−3とを備えている。制御回路7は、電圧生成回路7−1と、HVスイッチ7−2とを備えている。
HVスイッチ7−2は電圧生成回路7−1が生成した電圧を、選択し、ロウデコーダ6に供給する。
HVスイッチ6−3は、制御線G_VSGD、G_WLn(nは1以上の正の整数)、G_WLn―1、…、G_WL1、G_WL0、G_VSGS毎に電圧を供給する。
転送トランジスタTG及びレベルシフタ6−21は、メモリセルアレイ1のブロックBLK毎に設けられている。また、レベルシフタ6−21毎に設けられているLV論理回路6−1は、制御回路7からアドレスを受信し、ブロックが選択または非選択されるように、各レベルシフタ6−21にブロックアドレスを供給する。
配線G_VSGD、G_WLn、G_WLn―1、…、G_WL1、G_WL0、G_VSGSは転送トランジスタTGを介してメモリセルアレイ1に接続されている。レベルシフタ6−21は、LV論理回路6−1から供給されたブロックアドレスを変換し、転送トランジスタTGのゲートにブロック選択信号(BLK選択信号とも称す)を入力する。
尚、各HVスイッチには、電位を例えばハイレベルにシフトさせるレベルシフタ(単にLSとも称す)6−21、6−31、7−21が接続されている。
<0.1.4 メモリセルアレイの回路>
次に図4に示すように、メモリセルアレイ1は、直列接続された複数のメモリセルトランジスタMCを含むNANDストリングが平行に配置されて構成されるブロックBLK0、BLK1、…BLKnを有する。より具体的には、メモリセルアレイ1は、第1のセレクトゲートトランジスタSGS及び第2のセレクトゲートトランジスタSGDと、これらの間に電流経路が直列接続され、それぞれが電荷蓄積層及び制御ゲートを有する複数のメモリセルトランジスタMCと、を備えるNANDストリングと、NANDストリングを複数備えるブロックBLKとを備える。
NANDストリングは直列接続されたn(例えば64)個のメモリセルトランジスタMCから構成され、NANDストリングの一端にはドレイン側選択MOSトランジスタSGDが、他端にはソース側選択MOSトランジスタSGSが接続されている。また、ソース側選択MOSトランジスタSGSは、ソース線SRCに接続されている。
各行に配置されたメモリセルトランジスタMCの制御ゲート電極は、それぞれ、ワード線WL0〜WLnに接続されている。なお、図4では、簡単のため、ワード線WL0、WL1、WLn−1、WLnのみを表記しており、その間に配置されるワード線は省略している。以下、複数のワード線を特に区別する必要がない場合は、単にワード線WLと表記する場合がある。ドレイン側選択MOSトランジスタSGDのゲートは、ドレイン側選択ゲート線VSGDに接続されている。ソース側選択MOSトランジスタSGSのゲートは、ソース側選択ゲート線VSGSに接続されている。
一方、ビット線BL0、BL1、BL2は、ワード線WL0〜WLn及びソース線SRCと直交するように配置されている。図2ではビット線BL0、BL1、BL2の3本のみを具体的に示しているが、ビット線の数は当然これに限定されるものではなく、例えば、1つのブロックBLKについて2048本のビット線が平行に配置されるなど、その総数については任意である。
<0.1.5 ロウデコーダの回路>
ロウデコーダ6は、レベルシフタ6−21と、HVスイッチ6−3と、レベルシフタ6−21に制御される複数の転送トランジスタTSGS、TSGD、TWL0〜TWLn(区別しない場合は、単に転送トランジスタTGと称す)と、制御線G_VSGS、G_VSGD、G_WL0、G_WL1、…G_WLn−1、G_WLnとを有する。転送NMOSトランジスタTSGS、TSGDのドレインは、ソース側選択ゲート線VSGS、ドレイン側選択ゲート線VSGDにそれぞれ接続されている。転送NMOSトランジスタTWL0〜TWLnのドレインは、各メモリセルトランジスタMCの制御ゲートに接続されたワード線WL0〜WLnにそれぞれ接続されている。
転送NMOSトランジスタTSGS、TSGD、TWL0〜TWLnのソースは、HVスイッチ6−3に接続された制御線G_VSGS、G_VSGDE、G_WL0、G_WL1、…G_WLn−1、G_WLnにそれぞれ接続されている。転送NMOSトランジスタTSGS、TSGD、TWL0〜TWLnのゲートには、ロウデコーダ6−1を介して外部アドレスに応じたブロック選択信号が入力される。尚、ロウデコーダ6−1は、ブロックBLK毎に設けられている。レベルシフタ6−21は、制御回路7の出力に応じて、転送NMOSトランジスタTSGS、TSGD、TWL0〜TWLnのゲート電圧を制御し、HVスイッチ6−3は、制御回路7の出力に応じて、転送NMOSトランジスタTSGS、TSGD、TWL0〜TWLnのソース電圧を制御する。
即ち、ロウデコーダ6は転送NMOSトランジスタのゲート電圧及びソース電圧を制御することにより、メモリセルアレイ1内の任意のブロックBLKを選択し、選択したブロックBLKに対する書き込みまたは読み出し動作を実行する。
<0.1.6 ビット線制御回路の回路>
ビット線制御回路2のセンスアンプ2−1は、それぞれ、ビット線BL0、BL1、及びBL2に接続されている。センスアンプ2−1は、接続されたビット線BLの電位をセンスし、または制御する。
<0.1.7 レベルシフタの回路>
次に、図5を用いて、比較例に係るレベルシフタ6−21について説明する。
図5に示すように、レベルシフタ6−21は、NANDゲート6−21a、インバータ6−21b、デプリーション型NMOSトランジスタ6−21c、エンハンスメント型PMOSトランジスタ6−21d、及びデプリーション型NMOSトランジスタ6−21e、を備えている。NANDゲート6−21aは、LV論理回路6−1からの入力信号(ブロックアドレス)を受信し、入力信号を反転してノードN1に反転選択信号(/選択信号とも称す)を出力する。インバータ6−21bは、反転選択信号を反転し、NMOSトランジスタ6−21cの電流経路の一端に供給する。NMOSトランジスタ6−21cの電流経路の他端はノードN2に接続され、ゲートには第1の制御信号が入力される。PMOSトランジスタ6−21dの電流経路の一端は、ノードN2に接続され、電流経路の他端は、ノードN3に接続され、ゲートはノードN1に接続され、バックゲート(ウェル)にはノードN3が接続されている。NMOSトランジスタ6−21eの電流経路の一端はノードN3に接続され、電流経路の他端から正の昇圧電位が入力され、ゲートはノードN2に接続されている。ノードN2は、ワード線WL電位転送トランジスタTGにブロック選択信号を出力する。
尚、第1の制御信号、及び正の昇圧電位は、例えば制御回路7が制御を行っているものとする。
<0.2 動作>
次に、図6、7を用いて、比較例に係るレベルシフタ6−21の動作について説明する。図6、7は、比較例に係るレベルシフタ6−21の動作を示すタイミングチャートである。
<0.2.1 選択時の動作>
まず、図6を用いてブロック選択時について説明する。
時刻t1において、NANDゲート6−2aは、LV論理回路6−1から供給される入力信号(ブロックアドレス)に基づいて反転選択信号VddからVssに戻し、インバータ6−21bは、選択信号をVssからVddに昇圧する。
時刻t2において、制御回路7は、第1の制御信号をVssからVddに昇圧する。これにより、NMOSトランジスタ6−21bはより多くの電流を流し、ノードN2の電位はVddとなる。そして、NMOSトランジスタ6−21eはより多くの電流を流し、ノードN3の電位はVddとなる。これにより、PMOSトランジスタ6−21dのバックゲートには、Vddが印加され、ゲートにはVss(Vss<Vdd)が印加されているので、オン状態となる。そのため、NMOSトランジスタ6−21e及びPMOSトランジスタ6−21dは、ノードN2に電位Vddを供給することができ、ブロック選択信号はVssからVddに上昇する。
時刻t3において、制御回路7は、第1の制御信号をVddからVssに戻す。
時刻t4において、制御回路7は、正の昇圧電位をVddからVpp(Vpp>Vdd)に昇圧する。NMOSトランジスタ6−21eはオン状態なので、ノードN3の電位がVppになる。同様にPMOSトランジスタ6−21dもオン状態なので、ブロック選択信号はVddからVppに上昇する。
時刻t5において、制御回路7は、正の昇圧電位をVppからVddに降圧し、ノードN3の電位はVppからVthdに落ち、それにより、ブロック選択信号はVppからVddに落ちる。
時刻t6において、LV論理回路6−1から供給される入力信号(ブロックアドレス)に基づいて、反転選択信号がVssからVddに上昇する。これにより、選択信号はVddからVssに戻り、ノードN3はVthdからVddに落ち、ブロック選択信号は、VddからVssに戻る。
<0.2.1 非選択時の動作>
次に図7を用いてブロック非選択時について説明する。
時刻t1において、制御回路7は、第1の制御信号をVssからVddに昇圧する。
時刻t2において、制御回路7は、第1の制御信号をVddからVssに戻す。
時刻t3において、制御回路7は、正の昇圧電位をVddからVppに昇圧する。
時刻t4において、制御回路7は、正の昇圧電位をVppからVddに降圧する。
<0.3 比較例の問題点>
次に、図8〜10を用いて、比較例の問題点について説明する。図8は、本比較例に係るメモリセルトランジスタMCの閾値分布を示し、図9は理想的な閾値分布を示している。そして図10は、本比較例で用いられるNMOSトランジスタを示している。
近年、メモリの大容量化に伴い、1つのセルに2ビット以上を記憶する多値メモリが開発されている。例えば1つのセルに2ビットを記憶するためには、Vread(全てのセルがオンされる高い電位)を超えない範囲において、図8に示すように4つの閾値分布を設定する必要がある。また、本比較例では、0Vよりも低い負電圧側に、閾値Vth0の“0”(消去状態)のみを設定し、0Vより高い正電圧側に、閾値Vth1の“1”、閾値Vth2の“2”、閾値Vth3の“3”等複数の閾値分布を設定している。また、より高い電圧の閾値分布レベルをつくるためには高い電圧が必要となるが、微細化に伴い、閾値の上限が決まってきてしまっている。例えば1つのセルに3ビット、4ビットを記憶するには、7個、15個の閾値分布を正電圧側に設定しなくてはならない。このため、1つ当たりの閾値電圧の分布幅を非常に狭くする必要がある。このように、閾値電圧の分布幅を狭くするためには、プログラム、ベリファイを厳密に繰り返す必要があり、書き込みスピードが遅くなるとうい問題が発生する。
この問題に対し、図9に示すように、0Vより低い負電圧側に、複数の閾値電圧分布を設定する方法が考えられている。この方法によれば、正電圧側のみに閾値電圧分布を設ける場合に比べて、負電圧側にも閾値を設定することができるので、データの閾値電圧分布を広くすることができる。このため、プログラムおよびベリファイの回数を削減することができ、書き込み速度を高速化することが可能である。
ところで、負電圧側に閾値分布を設定する際、ワード線の電位を0Vとし、ウェル(半導体基板)に1Vを印加することで、擬似的にワード線の電位をマイナス1Vにする方法が考えられている。しかしながら、ウェルを0Vから1Vとすることで、基準電位が0Vから1Vへと上昇するので、セルをセンスするセンスアンプはより高い電圧を印加するか必要が出てくる。しかし、メモリセルアレイの大容量化に伴い、消費電力を下げる要求が出てきている。そのため、このように、擬似的にワード線の電位をマイナスにするのではなく、ワード線の電位を負電位にする必要がある。
ところで、転送トランジスタは、図10に示すようなNMOSトランジスタである。図10に示すように、P型半導体基板(単にPsub、またはPウェルとも称す)200の表面近傍には、N型の不純物が導入されたNソース/ドレイン領域(不純物拡散領域とも称す)200aが形成されている。そして、半導体基板200上且つ不純物領域200aに挟まれた領域(チャネル領域)の上方には、ゲート絶縁膜201が形成され、ゲート絶縁膜201上にはゲート電極202が形成されている。
このようなNMOSトランジスタの電流経路にマイナスの電位を印加すると、フォワード電流が基板200側に流れてしまう。
以下に、このような知見に基づいて構成された実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明において、略同一の機能及び構成を有する構成要素については、同一符号を付し、重複説明は必要な場合にのみ行う。また、以下に示す各実施形態は、この実施形態の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、実施形態の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。実施形態の技術的思想は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
(第1の実施形態)
次に第1の実施形態を説明する。第1の実施形態として、ワード線に負の電位を印加するNANDフラッシュメモリについて説明する。
<1.1 構成>
<1.1.1 NAND型フラッシュメモリの全体構成>
図11を用いて、第1の実施形態に係るNAND型フラッシュメモリの構成を概略的に説明する。図11は、第1の実施形態に係るNAND型フラッシュメモリ101の基本的な構成を模式的に示すブロック図である。尚、第1の実施形態において、上述した比較例と略同一の機能及び構成を有する構成要素については、同一符号を付し、重複説明は必要な場合にのみ行う。
図11に示すように、半導体記憶装置101は、メモリセルアレイ1、ビット線制御回路2、カラムデコーダ3、データ入出力バッファ4、ロウデコーダ6、制御回路7、負電圧生成回路7−3、制御信号入力端子8、ソース線制御回路9、及びウェル制御回路10を備えている。負電圧生成回路7−1は、データの書き込み、読み出し時に負電圧を、ロウデコーダ6に供給する。
<1.1.2 ロウデコーダの構成>
次に、図12を用いて、ロウデコーダ6及び周辺回路の、より具体的な構成について説明する。図12は、ロウデコーダ6及び周辺回路の基本的な構成を模式的に示したブロック図である。
本実施形態に係るロウデコーダ6及び周辺回路は、電圧生成回路7−1が、負電位を生成できる負電圧生成回路7−3になっており、各レベルシフタ6−21、6−31、7−21が、負電位にレベルシフトさせることができるレベルシフタ6−22、6−32、7−22になっている点で、比較例で説明したロウデコーダ6及び周辺回路(図3参照)と異なる。
レベルシフタ(LS)6−22は、LV論理回路6−1から供給されたブロックアドレスを例えば負電位に変換し、転送トランジスタTGのゲートにブロック選択信号(BLK選択信号とも称す)を入力する。特に、このレベルシフタ6−22は、非選択のブロック選択信号を供給する際に負電位を供給する。また、ワード線WLに負電位を供給する際、転送トランジスタTGのバックゲートには負電位が印加される。
<1.1.3 レベルシフタ6−22の構成>
次に、図13を用いて、本実施形態に係るレベルシフタ6−22について説明する。このレベルシフタ6−22は、キャパシタのカップリングを利用して、ブロック選択信号を負電位に落とすものである。
図13に示すように、レベルシフタ6−22は、NANDゲート6−22a、インバータ6−22b、デプリーション型NMOSトランジスタ6−22c、エンハンスメント型PMOSトランジスタ6−22d、デプリーション型NMOSトランジスタ6−21e、及びキャパシタ6−22fを備えている。
本実施形態に係るレベルシフタ6−22は、NMOSトランジスタ6−21cが、後述するようなトリプルウェル構造であり、バックゲート(Pウェル)に負電位が印加されるNMOSトランジスタ6−22cになっており、一端にノードN2が接続され、他端には第2の制御信号が印加されるキャパシタ6−22fが追加された点で、比較例で説明したレベルシフタ6−21(図5参照)と異なる。
尚、第1の制御信号、第2の制御信号、及び正の昇圧電位は、例えば制御回路7が制御を行っているものとする。そして、NMOSトランジスタ6−22c、及び転送トランジスタTGのバックゲートへの負電位の印加は、例えばウェル制御回路10が行っている物とする。
<1.1.4 トリプルウェル構造のNMOSトランジスタの構成>
次に図14を用いて、Pウェル(P型半導体基板)に負電位が印加されるNMOSトランジスタの基本的な構成を概略的に説明する。
図14に示すように、P型半導体基板(単にPウェル、またはバックゲートとも称す)200の表面近傍にはN型の不純物が導入されたNウェル領域(単にNウェルとも称す)200bが形成され、Nウェル200b内にはP型の不純物が導入されたPウェル領域(単にPウェルとも称す)200cが形成されている。そして、Pウェル200cの表面領域には、N型の不純物が導入されたNソース/ドレイン領域(不純物拡散領域とも称す)200aが形成されている。そして、半導体基板200上且つ不純物領域200aに挟まれた領域(チャネル領域)の上方には、ゲート絶縁膜201が形成され、ゲート絶縁膜201上にはゲート電極202が形成されている。このように、ウェルに負電位が印加されるNMOSトランジスタは、Pウェル(Psub)−Nウェル−Pウェルのトリプルウェル構造を有している。そのため、NMOSトランジスタの電流経路への負電位印加が可能になる。尚、Pウェル200cと、Pウェル200とは、Nウェル200bによって分離されている。
尚、図14ではエンハンスメント型について説明したが、チャネル領域にn型不純物を拡散させたデプリーション型でも良い。
また、このようなNMOSトランジスタは、Pウェルに負電位が印加されるNMOSトランジスタであれば適用可能である。例えば、上述した転送トランジスタTGにも用いられる。
<1.2 動作>
次に、図15、16を用いて、メモリセルアレイ1からのデータの読み出し時における第1の実施形態に係るレベルシフタ6−22の動作について説明する。図15は、第1の実施形態に係るレベルシフタ6−22の選択時の動作を示すタイミングチャートであり、図16は、第1の実施形態に係るレベルシフタ6−22の非選択時の動作を示すタイミングチャートである。
<1.2.1 選択時の動作>
まず、図15を用いてブロック選択時について説明する。レベルシフタ6−22に接続されたブロックを選択する場合、レベルシフタ6−22は、LV論理回路(低電圧回路とも称す)によって選択状態(電源電圧)が確定した後、第1の制御信号をクロッキングさせて、レベルシフタの出力ノードN2に選択信号を転送し、LV論理回路(低電圧回路)6−1とレベルシフタ6−22の接続を切り離す電圧を印加する。この際、正の昇圧電位は電源電圧と同電位に設定してあり、第2の制御信号は高い電圧に保持されている。また、NMOSトランジスタ6−22cのバックゲート(Pウェル)には負電位が印加されている。その後、制御回路7は、正の昇圧電位を昇圧、かつ、第2の制御信号を降圧することで、レベルシフタ6−22の出力ノードを正の昇圧電位にすることができる。より具体的な動作は以下に説明する通りである。
時刻t1において、LV論理回路6−1から供給される入力信号(ブロックアドレス)に基づいて、NANDゲート6−22aの出力する反転選択信号がVddからVssに戻り、インバータ6−22bが出力する選択信号はVssからVddに上昇する。尚、NMOSトランジスタ6−22cはオンしている。
時刻t2において、制御回路7は、第1の制御信号をVssからVddに昇圧し、NMOSトランジスタ6−22cはより多くの電流を流す。また、ノードN2がVddになるので、NMOSトランジスタ6−22eはより多くの電流を流すので、ノードN3の電位はVthdからVddに上昇する。また、PMOSトランジスタ6−22dのバックゲートにVddが印加されるので、PMOSトランジスタ6−22dはオンし、ノードN2にVddを供給する。これにより、ブロック選択信号はVddとなる。
時刻t3において、制御回路7は、第1の制御信号をVddから負電位であるVbb(Vbb<0V)に降圧する。また、第2の制御信号はVddからVssに戻る。これにより、NMOSトランジスタ6−22cはオフし、ノードN2とLV論理回路6−1とを電気的に切り離す。
時刻t4において、制御回路7は、正の昇圧電位をVddからVppに昇圧する。NMOSトランジスタ6−22eのゲートにはVddが印加されており、オン状態なので、ノードN3の電位がVppになる。同様にPMOSトランジスタ6−22dもオン状態なので、ブロック選択信号はVddからVppに上昇する。
時刻t5において、制御回路7は、正の昇圧電位をVppからVddに降圧し、それにより、ブロック選択信号はVppからVddに落ち、ノードN3の電位はVppからVddに落ちる。
この時刻t4〜t5は、メモリセルアレイ1からデータを読み出す期間であり、ワード線WLに負電位を供給することで、ビット線に該データが読み出される。これは例えば、図10で示した“0”、“1”を判定する場合、Vth0より高くVth1よりも低い負電位を印加することで、判定することができる。
時刻t6において、反転選択信号がVssからVddに上昇する。これにより、選択信号はVddからVssに戻り、ノードN3はVddからVthdに落ち、ブロック選択信号は、VddからVssに戻る。
尚、t1〜t6の間、NMOSトランジスタ6−22cのPウェルには負電位が印加されている。
<1.2.2 非選択時の動作>
次に図16を用いてブロック非選択時について説明する。レベルシフタ6−22に接続されたブロックを非選択する場合、レベルシフタ6−22は、低電圧回路での非選択状態(接地電圧)が確定した後、第1の制御信号をクロッキングさせて、レベルシフタの出力ノードに非選択信号を転送し、低電圧回路とレベルシフタ6−22の接続を切り離す電圧を印加する。この際、制御回路7は、正の昇圧電位を電源電圧と同電位に設定してあり、第2の制御信号は高い電圧に保持している。また、NMOSトランジスタ6−22cのPウェルには負電位が印加されている。その後、正の昇圧電位を昇圧、かつ、第2の制御信号を降圧することで、レベルシフタの出力ノードを負電位にするものである。より具体的な動作は以下に説明する通りである。
まず、LV論理回路6−1によって、係るメモリセルブロックが非選択とされた場合、反転選択信号はVddに維持され、選択信号はVssに維持される。これにより、PMOSトランジスタ6−22dはオフとなる。
時刻t1において、制御回路7は、第1の制御信号をVssからVddに昇圧する。
時刻t2において、制御回路7は、第1の制御信号をVddから負電位であるVbbに降圧する。これにより、NMOSトランジスタ6−22cはオフし、ノードN2とLV論理回路6−1とを電気的に切り離す。つまり、ノードN2はフローティング状態になる。そして、制御回路7は、第2の制御信号をVddからVddよりも低い電位、例えばVssに戻るので、キャパシタ6−22fとのカップリングにより、ノードN2の電位は、Vssから負電位であるVbbに下がる。これにより、ブロック選択信号の電位はVbbとなる。
時刻t3において、制御回路7は、正の昇圧電位をVddからVppに昇圧する。
時刻t4において、制御回路7は、正の昇圧電位をVppからVddに降圧する。
時刻t5において、制御回路7は、第1の制御信号をVbbからVssに戻し、第2の制御信号をVssからVddに昇圧する。これにより、ブロック選択信号の電位は、VbbからVssに戻る。
この時刻t2〜t5の間、転送トランジスタTGのゲートには負電位Vbbが印加されている。このため、演奏トランジスタTGのウェルが負電位になった場合でも、転送トランジスタをオフすることができる。特に、セレクトゲートトランジスタSGDがオフされているので、非選択ブロックのメモリセルトランジスタは、ビット線により、データが読み出されることはない。
尚、t1〜t6の間、NMOSトランジスタ6−22cのPウェルには負電位が印加されている。また、負電位Vbbは、例えば負電圧生成回路7−3から供給されるものである。
<1.3 第1の実施形態の作用効果>
上述した実施形態によれば、半導体記憶装置101は、第1のセレクトゲートトランジスタSGS及び第2のセレクトゲートトランジスタSGDと、これらの間に電流経路が直列接続され、それぞれが電荷蓄積層及び制御ゲート(ワード線WL)を有する複数のメモリセルトランジスタMCと、を備えるNANDストリングと、NANDストリングを複数備えるブロックBLKと、ブロックを複数備えるメモリセルアレイ1と、を備える。また、半導体記憶装置101は、ブロック毎に制御され、電流経路の一端が制御ゲートに接続されている第1導電型の第1のトランジスタ(転送トランジスタ)TGと、第1のトランジスタTGの電流経路の他端に接続される第1の配線(制御線)と、第1の配線に負電位を印加する制御部(制御回路)7と、ブロックを選択するブロックアドレスに基づいて、第1のトランジスタTGのゲートに負電位を印加する第1の回路(レベルシフタ)6−22と、を備える。
本実施形態では、転送トランジスタ(エンハンスメント型NMOSトランジスタ)TGのバックゲート(Pウェル)に負電位を与えることで、各ワード線WLに負電位を印加する。これにより、負の閾値レベルのデータを読み出すことができる。本実施形態では、転送トランジスタTGのゲートに負電位を印加することが可能である。そのため、非選択のブロックに接続された転送トランジスタのゲートにも負電位を印加することができる。そのため、非選択のブロックに接続された転送トランジスタをカットオフさせることができ、非選択のブロックからの誤読み出しを防止することができる。このように、転送トランジスタTGのゲートに負電位を印加する方法としては、ロウデコーダ6内のレベルシフタを用いて、負電位を生成する。
より具体的には、本実施形態のレベルシフタ6―22では、キャパシタ6−22fのカップリングを用いることで、ブロック選択信号を負電位にすることが可能となる。これにより、各制御線に負電位が印加された場合においても、非選択のブロックに接続されたNMOSトランジスタのゲートも負電位となる。そのため、非選択のブロックに接続されたNMOSトランジスタはオンされることがない。そのため、擬似的にワード線の電位をマイナスにするのではなく、ワード線WLの電位を負電位にすることができる。その結果、比較例で挙げた問題を解消し、且つ図10に示すように、負の閾値を十分に使用することが可能となる。
また、詳細には説明しないが、上述した実施形態によれば、NOR型フラッシュメモリ等で通常用いられる負電位を生成するレベルシフタよりも遙かに少ない回路構成で、負電位を生成することができるので、ロウデコーダ6のような、微細化が求められる領域に用いる際にはより有効となる。
また、基板に負電位が印加されるNMOSトランジスタは全て図14で説明したようなトリプルウェル構造なので、基板200が負電位になった場合、基板200にフォワード電流が流れることを防止することができる。このため、消費電流を低減することが可能である。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。第2の実施形態では、キャパシタの代わりに、エンハンスメント型のPMOSトランジスタを2つ追加し、そのうちの一つのPMOSトランジスタの電流経路の一端を負電位にすることで、非選択時のブロック選択信号の電位を負電位にしている点で第1の実施形態と異なる。尚、第2の実施形態において、上述した第1の実施形態、または比較例と略同一の機能及び構成を有する構成要素については、同一符号を付し、重複説明は必要な場合にのみ行う。
<2.1 レベルシフタ6−22の構成>
次に、図17を用いて、本実施形態に係るレベルシフタ6−22について説明する。このレベルシフタ6−22は、2つのエンハンスメント型のPMOSトランジスタを利用して、ブロック選択信号を負電位に落とすものである。
図17に示すように、レベルシフタ6−22は、NANDゲート6−22a、インバータ6−22b、デプリーション型NMOSトランジスタ6−22c、エンハンスメント型PMOSトランジスタ6−22d、デプリーション型NMOSトランジスタ6−21e、エンハンスメント型PMOSトランジスタ6−22g、及びエンハンスメント型PMOSトランジスタ6−22hを備えている。
PMOSトランジスタ6−22gの電流経路の一端はノードN2に接続され、他端はノードN4に接続され、ゲートはノードN1に接続され、バックゲートはノードN2に接続されている。PMOSトランジスタ6−22hの電流経路の一端はノードN2に接続され、他端には負電位が印加され、ゲートはノードN4に接続され、バックゲートはノードN2に接続されている。
尚、第1の制御信号、負の降圧電位、及び正の昇圧電位は、例えば制御回路7が制御を行っているものとする。そして、NMOSトランジスタ6−22cのバックゲートへの負電位の印加は、例えばウェル制御回路10が行っている物とする。
<2.2 動作>
次に、図18、19を用いて、第2の実施形態に係るレベルシフタ6−22の動作について説明する。図18は、第2の実施形態に係るレベルシフタ6−22の選択時の動作を示すタイミングチャートであり、図18は、第2の実施形態に係るレベルシフタ6−22の非選択時の動作を示すタイミングチャートである。
<2.2.1 選択時の動作>
まず、図18を用いてブロック選択時について説明する。レベルシフタ6−22に接続されたブロックを選択する場合、レベルシフタ6−22は、低電圧回路での選択状態(電源電圧)が確定した後、第1の制御信号をクロッキングさせて、レベルシフタの出力ノードに、選択信号を転送し、低電圧回路とレベルシフタ6−22の接続を切り離す電圧を印加する。この際、制御回路7は、正の昇圧電位を電源電圧と同電位に設定してあり、第2の降圧電位(負電位)を接地電位に保持している。また、NMOSトランジスタ6−22cのバックゲート(Pウェル)には負電位が印加されている。その後、制御回路7は、正の昇圧電位を昇圧、かつ、負電位を下げることで、レベルシフタの出力ノードを選択の場合は正の昇圧電位にする。より具体的な動作は以下に説明する通りである。
時刻t1の動作は、図15で説明した時刻t1の動作と同様である。
時刻t2において、制御回路7は、第1の制御信号をVssからVddに昇圧し、NMOSトランジスタ6−22cはより多くの電流を流す。また、ノードN2がVddになり、NMOSトランジスタ6−22eはより多くの電流を流すので、ノードN3の電位はVthdからVddに上昇する。また、PMOSトランジスタ6−22dのバックゲートにVddが印加されるので、PMOSトランジスタ6−22dはオンし、ノードN2にVddを供給する。また、PMOSトランジスタ6−22gのバックゲートの電位が上昇するため、PMOSトランジスタ6−22gはオンし、ノードN4の電位はVssからVddに上昇する。これにより、ブロック選択信号はVddとなる。
時刻t3において、制御回路7は、第1の制御信号をVddから負電位であるVbb(Vbb<0V)に降圧する。また、制御回路7は、負の降圧電位をVssからVbbに降圧する。これにより、NMOSトランジスタ6−22cはオフし、ノードN2とLV論理回路6−1とを電気的に切り離す。尚、PMOSトランジスタ6−22hは、ゲートとバックゲートが同程度の電位なので、オフしている。
時刻t4において、制御回路7は、正の昇圧電位をVddからVppに昇圧し、ノードN3の電位はVddからVppに上昇する。これにより、ノードN2もVppに上昇し、PMOSトランジスタ6−22gを介してノードN4はVppとなる。そして、ブロック選択信号はVppとなる。
時刻t5において、制御回路7は、正の昇圧電位をVppからVddに降圧し、それにより、ノードN3の電位はVppからVddに落ち、ノードN4の電位はVppからVddに落ちる。それにより、ブロック選択信号の電位はVppからVddに落ちる。
時刻t6において、反転選択信号がVssからVddに上昇する。これにより、選択信号はVddからVssに戻り、ノードN3はVddからVthdに落ちる。また、制御回路7は、負の降圧電位をVbbからVssに戻し、第1の制御信号をVbbからVssに戻し、ノードN4はVddからVssに戻す。これにより、ブロック選択信号はVddからVssに戻る。
尚、t1〜t6の間、NMOSトランジスタ6−22cのPウェルには負電位が印加されている。
<2.2.2 非選択時の動作>
次に図19を用いてブロック非選択時について説明する。レベルシフタ6−22に接続されたブロックを非選択する場合、レベルシフタ6−22は、低電圧回路での非選択状態(接地電圧)が確定した後、第1の制御信号をクロッキングさせて、レベルシフタの出力ノードに、非選択信号を転送し、低電圧回路とレベルシフタ6−22の接続を切り離す電圧を印加する。この際、制御回路7は、正の昇圧電位を電源電圧と同電位に設定してあり、第2の降圧電位を接地電位に保持している。その後、制御回路7は、正の昇圧電位を昇圧、かつ、負の降圧電位を降圧することで、レベルシフタの出力ノードを負電位にする。より具体的な動作は以下に説明する通りである。
まず、LV論理回路6−1によって、係るメモリセルブロックが非選択とされた場合、反転選択信号はVddに維持され、選択信号はVssに維持される。これにより、PMOSトランジスタ6−22d、及びPMOSトランジスタ6−22gはオフとなる。また、この際、ノードN4はフローティングとなるが、電位は接地電位とする。
時刻t1において、制御回路7は、第1の制御信号をVssからVddに昇圧する。
時刻t2において、制御回路7は、第1の制御信号をVddから負電位であるVbbに降圧する。これにより、NMOSトランジスタ6−22cはオフし、ノードN2とLV論理回路6−1とを電気的に切り離す。また、制御回路7は、負の降圧電位を、VssからVbbへと降圧する。ところで、ノードN4はフローティングなので、負の降圧電位とのカップリングによって、ノードN4の電位が下がり、これにより、ブロック選択信号の電位はVbbとなる。
時刻t3〜時刻t4の動作は、図16で説明した時刻t3〜時刻t4の動作と同様である。
時刻t5において、制御回路7は、第1の制御信号をVbbからVssに戻し、負の降圧電位をVbbからVssに戻す。これにより、ブロック選択信号の電位は、VbbからVssに戻る。
尚、t1〜t5の間、NMOSトランジスタ6−22cのPウェルには負電位が印加されている。また、負電位Vbbは、例えば負電圧生成回路7−3から供給されるものである。
<2.3 第2の実施形態の作用効果>
上述した実施形態によれば、レベルシフタ6−22は、第1の信号(選択信号)が第1の電位(Vss)である場合、第2の信号(第1の制御信号)に基づいてNMOSトランジスタ6−22cをオフすると共に、第4の信号(負の降圧電位)を第1の電位から第1の電位よりも低い第3の電位(Vbb)に降圧することで、第1のトランジスタ(転送トランジスタ)TGのゲート電極に負電位を印加する。
本実施形態では、非選択のブロック選択信号を供給している間、PMOSトランジスタ6−22g、及び6−22hを用いて常に電位を落とし続けているので、定常的に負電位を供給でき、ブロック選択信号にノイズが入っても、負電位を保証することが可能になる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について説明する。第3の実施形態では、PMOSトランジスタ6−22hのゲート電圧を初期化するエンハンスメント型のMOSトランジスタ6−22iを追加し、レベルシフタが非動作時に、該ゲート電圧を接地電圧に初期化する点で第2の実施形態と異なる。尚、第3の実施形態において、上述した第2の実施形態、第1の実施形態または比較例と略同一の機能及び構成を有する構成要素については、同一符号を付し、重複説明は必要な場合にのみ行う。
<3.1 レベルシフタ6−22の構成>
次に、図20を用いて、本実施形態に係るレベルシフタ6−22について説明する。このレベルシフタ6−22は、追加のエンハンスメント型のNMOSトランジスタを利用して、ノードN4の初期値を保証するものである。
図20に示すように、NMOSトランジスタ6−22iの電流経路の一端はノードN4に接続され、他端は接地電位に接続され、ゲートには第3の制御信号が印加され、バックゲート(Pウェル)には負電位が印加されている。
尚、第1の制御信号、第3の制御信号、負の降圧電位、及び正の昇圧電位は、例えば制御回路7が制御を行っているものとする。そして、NMOSトランジスタ6−22c、6−22i及び転送トランジスタTGのバックゲートへの負電位の印加は、例えばウェル制御回路10が行っている物とする。
<3.2 動作>
次に、図21、22を用いて、第3の実施形態に係るレベルシフタ6−22の動作について説明する。図21は、第3の実施形態に係るレベルシフタ6−22の選択時の動作を示すタイミングチャートであり、図22は、第3の実施形態に係るレベルシフタ6−22の非選択時の動作を示すタイミングチャートである。
<3.2.1 選択時の動作>
まず、図21を用いてブロック選択時について説明する。例えばレベルシフタ6−22の非動作時において、低電圧回路6−1によって、全てのレベルシフタ6−22を選択状態にしたまま第1の制御信号をクロッキングさせて、ノードN4の電位を接地電位Vssに初期化する。つまり、全レベルシフタ非選択状態において、第3の制御信号により、NMOSトランジスタ6−22iを導通させ、ノードN4の電位を接地電位に初期化する。そして、レベルシフタ6−22動作時において、第3の制御信号により、NMOSトランジスタ6−22iを非導通にする。より具体的な動作は以下に説明する通りである。
まず、制御回路7は、第3の制御信号をVddにしておくことで、ノードN4の電位を接地電位にしておく。
時刻t1において、LV論理回路6−1から供給される入力信号(ブロックアドレス)に基づいて、NANDゲート6−22aの出力する反転選択信号がVddからVssに戻り、インバータ6−22bが出力する選択信号はVssからVddに上昇する。尚、NMOSトランジスタ6−22cはオンしている。
時刻t2において、制御回路7は、第1の制御信号をVssからVddに昇圧し、NMOSトランジスタ6−22cはより多くの電流を流す。また、制御回路7は、第3の制御信号をVddからVssに戻る。また、ノードN2がVddになり、NMOSトランジスタ6−22eはより多くの電流を流すので、ノードN3の電位はVthdからVddに上昇する。また、PMOSトランジスタ6−22dのバックゲートにVddが印加されるので、PMOSトランジスタ6−22dはオンし、ノードN2にVddを供給する。また、PMOSトランジスタ6−22gのバックゲートの電位が上昇するため、PMOSトランジスタ6−22gはオンし、ノードN4の電位はVssからVddに上昇する。これにより、ブロック選択信号はVddとなる。
時刻t3〜時刻t5の動作は、図18で説明した時刻t3〜時刻t5の動作と同様である。
時刻t6において、反転選択信号がVssからVddに上昇する。これにより、選択信号はVddからVssに戻り、ノードN3はVddからVthdに落ちる。また、制御回路7は、負の降圧電位をVbbからVssに戻し、第1の制御信号をVbbからVssに戻す。これにより、ブロック選択信号はVddからVssに戻る。そして、制御回路7は、第3の制御信号をVssからVdd昇圧されるので、NMOSトランジスタ6−22iはオンし、ノードN4はVddからVssに戻る。
尚、t1〜t6の間、NMOSトランジスタ6−22c、6−22iのPウェルには負電位が印加されている。
<3.2.2 非選択時の動作>
次に図22を用いてブロック非選択時について説明する。例えばレベルシフタ6−22の非動作時において、低電圧回路6−1によって、全てのレベルシフタ6−22を選択状態にしたまま第1の制御信号をクロッキングさせて、ノードN4の電位を接地電位Vssに初期化する。より具体的な動作は以下に説明する通りである。
レベルシフタ6−22の動作が始まる前まで、制御回路7は、第3の制御信号をVddにし、NMOSトランジスタ6−22iをオンすることで、ノードN4の電位を接地電位Vssにしておく。
時刻t1において、制御回路7は、第1の制御信号をVssからVddに昇圧し、第3の制御信号の電位をVddからVssに戻す。これにより、NMOSトランジスタ6−22iはオフし、ノードN4フローティング状態になる。
時刻t2〜時刻t4の動作は、図19で説明した時刻t2〜時刻t4と同様である。
時刻t5において、制御回路7は、第1の制御信号をVbbからVssに戻し、負の降圧電位をVbbからVssに戻す。これにより、ブロック選択信号の電位は、VbbからVssに戻す。また、制御回路7は、第3の制御信号をVssからVddに昇圧する。これにより、ノードN4の電位はVssになる。
尚、t1〜t5の間、NMOSトランジスタ6−22c、6−22iのPウェルには負電位が印加されている。また、負電位Vbbは、例えば負電圧生成回路7−3から供給されるものである。
<3.3 第3の実施形態の作用効果>
上述した実施形態によれば、レベルシフタ6−22は、電流経路の一端が、第3のトランジスタ(PMOSトランジスタ6−22g)の電流経路の他端に接続され、他端は接地され、ゲートに第5の信号(第3の制御信号)が与えられる第1導電型の第5のトランジスタ(PMOSトランジスタ6−22i)を更に備え、第2の信号(第1の制御信号)が第1の電位(Vss)である場合、第5の信号に基づいて第5のトランジスタをオンし、第2の信号が第1の電位以外の電位である場合、第5の信号に基づいて第5のトランジスタをオフする。
ノードN4をフローティングにする前に、NMOSトランジスタ6−22iを用いてノードN4の電位を接地電位に初期化することで、ノードN4をフローティングした際においても、ノードN4の初期電圧を安定にすることができる。
<変形例等>
尚、上述した各実施形態において、Pウェル(基板)に負電位が印加されるNMOSトランジスタの場合は、図14で説明したトリプルウェル構造のNMOSトランジスタを用いる。
また、上述したレベルシフタ6−22の構成は、他のレベルシフタ6−32、7−22等にも用いても良い。
また、半導体記憶装置として、NANDフラッシュメモリを用いて説明したが、これに限らず、同様の課題を有するものであれば、どのようなものにも適用可能である。
また、上述した各実施形態において、レベルシフタ6−22内のトランジスタを、デプリーション型、またはエンハンスメント型等と定義しているが、これは一例であり、これに限定されるものではない。また、各実施形態で説明したような負電位生成方法が実現できるのであれば、PMOSトランジスタ、またはNMOSトランジスタトランジスタは適宜変更可能である。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施することが可能である。さらに、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示された構成要件を適宜組み合わせることによって種々の発明が抽出される。例えば、開示された構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、所定の効果が得られるものであれば、発明として抽出され得る。
1…メモリセルアレイ、 2…ビット線制御回路、 3…カラムデコーダ
4…データ入出力バッファ、 5…データ入出力端子、 6…ロウデコーダ
6−22…レベルシフタ、 6―3…HVスイッチ、 6―1…LV論理回路
6―22a…NANDゲート、 6―22b…インバータ
6―22c、6−22e、6−22i…NMOSトランジスタ
6―22d、6−22g、6−22h…PMOSトランジスタ
6―22f…キャパシタ、 7…制御回路、 7―1…電圧生成回路
7―2…HVスイッチ、 7―3…負電圧生成回路、 8…制御信号入力端子
9…ソース線制御回路、 10…ウェル制御回路、
100…NAND型フラッシュメモリ、 101…NAND型フラッシュメモリ
101…半導体記憶装置、 200…P型半導体基板、
200a…ソース/ドレイン領域、 200…半導体基板
200b…Nウェル領域、 200c…Pウェル領域
201…ゲート絶縁膜、 202…ゲート電極。

Claims (7)

  1. 第1のセレクトゲートトランジスタ及び第2のセレクトゲートトランジスタと、これらの間に電流経路が直列接続され、それぞれが電荷蓄積層及び制御ゲートを有する複数のメモリセルトランジスタと、を備えるストリングと、
    前記ストリングを複数備えるブロックと、
    前記ブロックを複数備えるセルアレイと、
    前記ブロック毎に制御され、電流経路の一端が前記制御ゲートに接続されている第1導電型の第1のトランジスタと、
    前記第1のトランジスタの電流経路の他端に接続される第1の配線と、
    前記メモリセルトランジスタからデータを読み出す時に前記第1の配線に負電位を印加する制御部と、
    電流経路の一端に前記ブロックを選択するブロックアドレスに基づく第1の信号が与えられ、他端は前記第1のトランジスタのゲートに接続され、ゲートに第2の信号が与えられる第1導電型の第2のトランジスタ、及び電流経路の一端は前記第2のトランジスタの他端に接続され、他端は第3の信号が与えられるキャパシタを備え、前記ブロックアドレスに基づいて、前記第1のトランジスタのゲートに負電位を印加し、前記読み出し時において、非選択のブロックに接続された前記第1のトランジスタのゲートに前記負電位を印加し、前記第1の信号が第1の電位である場合、前記第2の信号に基づいて前記第2のトランジスタをオフすると共に、前記第3の信号を前記第1の電位よりも高い第2の電位から、前記第2の電位よりも低い電位に降圧することで、前記第1のトランジスタのゲートに前記負電位を印加する第1の回路と、
    を備えることを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 第1のセレクトゲートトランジスタ及び第2のセレクトゲートトランジスタと、これらの間に電流経路が直列接続され、それぞれが電荷蓄積層及び制御ゲートを有する複数のメモリセルトランジスタと、を備えるストリングと、
    前記ストリングを複数備えるブロックと、
    前記ブロックを複数備えるセルアレイと、
    前記ブロック毎に制御され、電流経路の一端が前記制御ゲートに接続されている第1導電型の第1のトランジスタと、
    前記第1のトランジスタの電流経路の他端に接続される第1の配線と、
    前記メモリセルトランジスタからデータを読み出す時に前記第1の配線に負電位を印加する制御部と、
    前記ブロックを選択するブロックアドレスに基づいて、前記第1のトランジスタのゲートに負電位を印加する第1の回路と、
    を備えることを特徴とする半導体記憶装置。
  3. 前記第1の回路は、前記読み出し時において、非選択のブロックに接続された前記第1のトランジスタのゲートに前記負電位を印加することを特徴とする請求項2に記載の半導体記憶装置。
  4. 前記第1の回路は、
    電流経路の一端に前記ブロックアドレスに基づく第1の信号が与えられ、他端は前記第1のトランジスタのゲートに接続され、ゲートに第2の信号が与えられる第1導電型の第2のトランジスタと、
    電流経路の一端は前記第2のトランジスタの他端に接続され、他端は第3の信号が与えられるキャパシタと、
    を備え、
    前記第1の信号が第1の電位である場合、前記第2の信号に基づいて前記第2のトランジスタをオフすると共に、前記第3の信号を前記第1の電位よりも高い第2の電位から、前記第2の電位よりも低い電位に降圧することで、前記第1のトランジスタのゲートに前記負電位を印加することを特徴とする請求項2または3に記載の半導体記憶装置。
  5. 前記第1の回路は、
    電流経路の一端に前記ブロックアドレスに基づく第1の信号が与えられ、他端は前記第1のトランジスタのゲートに接続される第1導電型の第2のトランジスタと、
    電流経路の一端は前記第2のトランジスタの他端に接続され、ゲートに前記第1の信号の反転信号が与えられ、バックゲートは前記第2のトランジスタの他端に接続される第2導電型の第3のトランジスタと、
    電流経路の一端は前記第2のトランジスタの他端に接続され、他端に第4の信号が与えられ、ゲートに前記第3のトランジスタの他端が接続され、バックゲートは前記第2のトランジスタの電流経路の他端に接続される第2導電型の第4のトランジスタと、
    を備え、
    前記第1の信号が第1の電位である場合、前記第2の信号に基づいて前記第2のトランジスタをオフすると共に、前記第4の信号を第1の電位から前記第1の電位よりも低い第3の電位に降圧することで、前記第1のトランジスタのゲートに前記負電位を印加することを特徴とする請求項2または3に記載の半導体記憶装置。
  6. 電流経路の一端が、前記第3のトランジスタの電流経路の他端に接続され、他端は接地され、ゲートに第5の信号が与えられる第1導電型の第5のトランジスタを更に備え、
    前記第2の信号が前記第1の電位である場合、前記第5の信号に基づいて前記第5のトランジスタをオンし、前記第2の信号が前記第1の電位以外の電位である場合、前記第5の信号に基づいて前記第5のトランジスタをオフすることを特徴とする請求項5に記載の半導体記憶装置。
  7. 前記第1導電型のトランジスタは、第2導電型の第1の半導体領域上に形成され、
    前記第1の半導体領域は、第1導電型の第2の半導体領域の表面領域に形成され、
    前記第2の半導体領域は、第2導電型の第3の半導体領域の表面領域に形成され、
    前記読み出し時において、前記第1の半導体領域には負電位が印加されることを特徴とする請求項2乃至6の何れか一項に記載の半導体記憶装置。
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