JP2013143166A - 半導体記憶装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】半導体記憶装置は、第1のセレクトゲートトランジスタSGS及び第2のセレクトゲートトランジスタSGDと、これらの間に電流経路が直列接続され、それぞれが電荷蓄積層及び制御ゲートを有する複数のメモリセルトランジスタMCと、を備えるストリングと、ストリングを複数備えるブロックBLKと、ブロックを複数備えるセルアレイ1と、ブロック毎に制御され、電流経路の一端が制御ゲートに接続されている第1導電型の第1のトランジスタTGと、第1のトランジスタの電流経路の他端に接続される第1の配線と、メモリセルトランジスタからデータを読み出す時に第1の配線に負電位を印加する制御部7と、ブロックを選択するブロックアドレスに基づいて、第1のトランジスタのゲートに負電位を印加する第1の回路6−22と、を備える。
【選択図】 図12
Description
<0.1 構成>
<0.1.1 NAND型フラッシュメモリの全体構成>
図1〜図5を用いて、比較例に係るNAND型フラッシュメモリの構成を概略的に説明する。図1は、比較例に係るNAND型フラッシュメモリ100の基本的な構成を模式的に示すブロック図である。図2は、メモリセルアレイ1と、ロウデコーダ6と、その他の周辺回路(例えば制御回路7)とのレイアウトを示した図である。図3は、ロウデコーダ6及び周辺回路の基本的な構成を模式的に示したブロック図である。また、図4は、図1に示すメモリセルアレイ1、ビット線制御回路2、及びロウデコーダ6を含む、比較例に係るNAND型フラッシュメモリ100の基本的な構成を模式的に示す回路図である。図5は、比較例に係るレベルシフタを模式的に示した回路図である。
図2に示すように、ロウデコーダ6は、メモリセルアレイ1に隣接して設けられる。そして、ロウデコーダ6は、隣接するメモリセルアレイ1を制御する。そして、メモリセルアレイ1、及びロウデコーダ6の周囲には周辺回路が形成されている。尚、メモリセルアレイ1は複数に分けられているが、これに限らない。同様に、ロウデコーダ6は、メモリセルアレイ1の一辺に隣接して設けられているが、これに限らず、例えば、二つのロウデコーダ6が、メモリセルアレイ1の二つの辺を挟むように設けられても良い。
次に、図3を用いて、ロウデコーダ6及び周辺回路のより具体的な構成について説明する。
次に図4に示すように、メモリセルアレイ1は、直列接続された複数のメモリセルトランジスタMCを含むNANDストリングが平行に配置されて構成されるブロックBLK0、BLK1、…BLKnを有する。より具体的には、メモリセルアレイ1は、第1のセレクトゲートトランジスタSGS及び第2のセレクトゲートトランジスタSGDと、これらの間に電流経路が直列接続され、それぞれが電荷蓄積層及び制御ゲートを有する複数のメモリセルトランジスタMCと、を備えるNANDストリングと、NANDストリングを複数備えるブロックBLKとを備える。
ロウデコーダ6は、レベルシフタ6−21と、HVスイッチ6−3と、レベルシフタ6−21に制御される複数の転送トランジスタTSGS、TSGD、TWL0〜TWLn(区別しない場合は、単に転送トランジスタTGと称す)と、制御線G_VSGS、G_VSGD、G_WL0、G_WL1、…G_WLn−1、G_WLnとを有する。転送NMOSトランジスタTSGS、TSGDのドレインは、ソース側選択ゲート線VSGS、ドレイン側選択ゲート線VSGDにそれぞれ接続されている。転送NMOSトランジスタTWL0〜TWLnのドレインは、各メモリセルトランジスタMCの制御ゲートに接続されたワード線WL0〜WLnにそれぞれ接続されている。
ビット線制御回路2のセンスアンプ2−1は、それぞれ、ビット線BL0、BL1、及びBL2に接続されている。センスアンプ2−1は、接続されたビット線BLの電位をセンスし、または制御する。
次に、図5を用いて、比較例に係るレベルシフタ6−21について説明する。
図5に示すように、レベルシフタ6−21は、NANDゲート6−21a、インバータ6−21b、デプリーション型NMOSトランジスタ6−21c、エンハンスメント型PMOSトランジスタ6−21d、及びデプリーション型NMOSトランジスタ6−21e、を備えている。NANDゲート6−21aは、LV論理回路6−1からの入力信号(ブロックアドレス)を受信し、入力信号を反転してノードN1に反転選択信号(/選択信号とも称す)を出力する。インバータ6−21bは、反転選択信号を反転し、NMOSトランジスタ6−21cの電流経路の一端に供給する。NMOSトランジスタ6−21cの電流経路の他端はノードN2に接続され、ゲートには第1の制御信号が入力される。PMOSトランジスタ6−21dの電流経路の一端は、ノードN2に接続され、電流経路の他端は、ノードN3に接続され、ゲートはノードN1に接続され、バックゲート(ウェル)にはノードN3が接続されている。NMOSトランジスタ6−21eの電流経路の一端はノードN3に接続され、電流経路の他端から正の昇圧電位が入力され、ゲートはノードN2に接続されている。ノードN2は、ワード線WL電位転送トランジスタTGにブロック選択信号を出力する。
次に、図6、7を用いて、比較例に係るレベルシフタ6−21の動作について説明する。図6、7は、比較例に係るレベルシフタ6−21の動作を示すタイミングチャートである。
まず、図6を用いてブロック選択時について説明する。
時刻t1において、NANDゲート6−2aは、LV論理回路6−1から供給される入力信号(ブロックアドレス)に基づいて反転選択信号VddからVssに戻し、インバータ6−21bは、選択信号をVssからVddに昇圧する。
時刻t2において、制御回路7は、第1の制御信号をVssからVddに昇圧する。これにより、NMOSトランジスタ6−21bはより多くの電流を流し、ノードN2の電位はVddとなる。そして、NMOSトランジスタ6−21eはより多くの電流を流し、ノードN3の電位はVddとなる。これにより、PMOSトランジスタ6−21dのバックゲートには、Vddが印加され、ゲートにはVss(Vss<Vdd)が印加されているので、オン状態となる。そのため、NMOSトランジスタ6−21e及びPMOSトランジスタ6−21dは、ノードN2に電位Vddを供給することができ、ブロック選択信号はVssからVddに上昇する。
時刻t3において、制御回路7は、第1の制御信号をVddからVssに戻す。
時刻t4において、制御回路7は、正の昇圧電位をVddからVpp(Vpp>Vdd)に昇圧する。NMOSトランジスタ6−21eはオン状態なので、ノードN3の電位がVppになる。同様にPMOSトランジスタ6−21dもオン状態なので、ブロック選択信号はVddからVppに上昇する。
時刻t5において、制御回路7は、正の昇圧電位をVppからVddに降圧し、ノードN3の電位はVppからVthdに落ち、それにより、ブロック選択信号はVppからVddに落ちる。
時刻t6において、LV論理回路6−1から供給される入力信号(ブロックアドレス)に基づいて、反転選択信号がVssからVddに上昇する。これにより、選択信号はVddからVssに戻り、ノードN3はVthdからVddに落ち、ブロック選択信号は、VddからVssに戻る。
<0.2.1 非選択時の動作>
次に図7を用いてブロック非選択時について説明する。
時刻t1において、制御回路7は、第1の制御信号をVssからVddに昇圧する。
時刻t2において、制御回路7は、第1の制御信号をVddからVssに戻す。
時刻t3において、制御回路7は、正の昇圧電位をVddからVppに昇圧する。
時刻t4において、制御回路7は、正の昇圧電位をVppからVddに降圧する。
<0.3 比較例の問題点>
次に、図8〜10を用いて、比較例の問題点について説明する。図8は、本比較例に係るメモリセルトランジスタMCの閾値分布を示し、図9は理想的な閾値分布を示している。そして図10は、本比較例で用いられるNMOSトランジスタを示している。
次に第1の実施形態を説明する。第1の実施形態として、ワード線に負の電位を印加するNANDフラッシュメモリについて説明する。
<1.1.1 NAND型フラッシュメモリの全体構成>
図11を用いて、第1の実施形態に係るNAND型フラッシュメモリの構成を概略的に説明する。図11は、第1の実施形態に係るNAND型フラッシュメモリ101の基本的な構成を模式的に示すブロック図である。尚、第1の実施形態において、上述した比較例と略同一の機能及び構成を有する構成要素については、同一符号を付し、重複説明は必要な場合にのみ行う。
次に、図12を用いて、ロウデコーダ6及び周辺回路の、より具体的な構成について説明する。図12は、ロウデコーダ6及び周辺回路の基本的な構成を模式的に示したブロック図である。
次に、図13を用いて、本実施形態に係るレベルシフタ6−22について説明する。このレベルシフタ6−22は、キャパシタのカップリングを利用して、ブロック選択信号を負電位に落とすものである。
次に図14を用いて、Pウェル(P型半導体基板)に負電位が印加されるNMOSトランジスタの基本的な構成を概略的に説明する。
次に、図15、16を用いて、メモリセルアレイ1からのデータの読み出し時における第1の実施形態に係るレベルシフタ6−22の動作について説明する。図15は、第1の実施形態に係るレベルシフタ6−22の選択時の動作を示すタイミングチャートであり、図16は、第1の実施形態に係るレベルシフタ6−22の非選択時の動作を示すタイミングチャートである。
まず、図15を用いてブロック選択時について説明する。レベルシフタ6−22に接続されたブロックを選択する場合、レベルシフタ6−22は、LV論理回路(低電圧回路とも称す)によって選択状態(電源電圧)が確定した後、第1の制御信号をクロッキングさせて、レベルシフタの出力ノードN2に選択信号を転送し、LV論理回路(低電圧回路)6−1とレベルシフタ6−22の接続を切り離す電圧を印加する。この際、正の昇圧電位は電源電圧と同電位に設定してあり、第2の制御信号は高い電圧に保持されている。また、NMOSトランジスタ6−22cのバックゲート(Pウェル)には負電位が印加されている。その後、制御回路7は、正の昇圧電位を昇圧、かつ、第2の制御信号を降圧することで、レベルシフタ6−22の出力ノードを正の昇圧電位にすることができる。より具体的な動作は以下に説明する通りである。
時刻t5において、制御回路7は、正の昇圧電位をVppからVddに降圧し、それにより、ブロック選択信号はVppからVddに落ち、ノードN3の電位はVppからVddに落ちる。
次に図16を用いてブロック非選択時について説明する。レベルシフタ6−22に接続されたブロックを非選択する場合、レベルシフタ6−22は、低電圧回路での非選択状態(接地電圧)が確定した後、第1の制御信号をクロッキングさせて、レベルシフタの出力ノードに非選択信号を転送し、低電圧回路とレベルシフタ6−22の接続を切り離す電圧を印加する。この際、制御回路7は、正の昇圧電位を電源電圧と同電位に設定してあり、第2の制御信号は高い電圧に保持している。また、NMOSトランジスタ6−22cのPウェルには負電位が印加されている。その後、正の昇圧電位を昇圧、かつ、第2の制御信号を降圧することで、レベルシフタの出力ノードを負電位にするものである。より具体的な動作は以下に説明する通りである。
時刻t2において、制御回路7は、第1の制御信号をVddから負電位であるVbbに降圧する。これにより、NMOSトランジスタ6−22cはオフし、ノードN2とLV論理回路6−1とを電気的に切り離す。つまり、ノードN2はフローティング状態になる。そして、制御回路7は、第2の制御信号をVddからVddよりも低い電位、例えばVssに戻るので、キャパシタ6−22fとのカップリングにより、ノードN2の電位は、Vssから負電位であるVbbに下がる。これにより、ブロック選択信号の電位はVbbとなる。
時刻t3において、制御回路7は、正の昇圧電位をVddからVppに昇圧する。
時刻t4において、制御回路7は、正の昇圧電位をVppからVddに降圧する。
時刻t5において、制御回路7は、第1の制御信号をVbbからVssに戻し、第2の制御信号をVssからVddに昇圧する。これにより、ブロック選択信号の電位は、VbbからVssに戻る。
上述した実施形態によれば、半導体記憶装置101は、第1のセレクトゲートトランジスタSGS及び第2のセレクトゲートトランジスタSGDと、これらの間に電流経路が直列接続され、それぞれが電荷蓄積層及び制御ゲート(ワード線WL)を有する複数のメモリセルトランジスタMCと、を備えるNANDストリングと、NANDストリングを複数備えるブロックBLKと、ブロックを複数備えるメモリセルアレイ1と、を備える。また、半導体記憶装置101は、ブロック毎に制御され、電流経路の一端が制御ゲートに接続されている第1導電型の第1のトランジスタ(転送トランジスタ)TGと、第1のトランジスタTGの電流経路の他端に接続される第1の配線(制御線)と、第1の配線に負電位を印加する制御部(制御回路)7と、ブロックを選択するブロックアドレスに基づいて、第1のトランジスタTGのゲートに負電位を印加する第1の回路(レベルシフタ)6−22と、を備える。
次に、第2の実施形態について説明する。第2の実施形態では、キャパシタの代わりに、エンハンスメント型のPMOSトランジスタを2つ追加し、そのうちの一つのPMOSトランジスタの電流経路の一端を負電位にすることで、非選択時のブロック選択信号の電位を負電位にしている点で第1の実施形態と異なる。尚、第2の実施形態において、上述した第1の実施形態、または比較例と略同一の機能及び構成を有する構成要素については、同一符号を付し、重複説明は必要な場合にのみ行う。
次に、図17を用いて、本実施形態に係るレベルシフタ6−22について説明する。このレベルシフタ6−22は、2つのエンハンスメント型のPMOSトランジスタを利用して、ブロック選択信号を負電位に落とすものである。
次に、図18、19を用いて、第2の実施形態に係るレベルシフタ6−22の動作について説明する。図18は、第2の実施形態に係るレベルシフタ6−22の選択時の動作を示すタイミングチャートであり、図18は、第2の実施形態に係るレベルシフタ6−22の非選択時の動作を示すタイミングチャートである。
まず、図18を用いてブロック選択時について説明する。レベルシフタ6−22に接続されたブロックを選択する場合、レベルシフタ6−22は、低電圧回路での選択状態(電源電圧)が確定した後、第1の制御信号をクロッキングさせて、レベルシフタの出力ノードに、選択信号を転送し、低電圧回路とレベルシフタ6−22の接続を切り離す電圧を印加する。この際、制御回路7は、正の昇圧電位を電源電圧と同電位に設定してあり、第2の降圧電位(負電位)を接地電位に保持している。また、NMOSトランジスタ6−22cのバックゲート(Pウェル)には負電位が印加されている。その後、制御回路7は、正の昇圧電位を昇圧、かつ、負電位を下げることで、レベルシフタの出力ノードを選択の場合は正の昇圧電位にする。より具体的な動作は以下に説明する通りである。
時刻t2において、制御回路7は、第1の制御信号をVssからVddに昇圧し、NMOSトランジスタ6−22cはより多くの電流を流す。また、ノードN2がVddになり、NMOSトランジスタ6−22eはより多くの電流を流すので、ノードN3の電位はVthdからVddに上昇する。また、PMOSトランジスタ6−22dのバックゲートにVddが印加されるので、PMOSトランジスタ6−22dはオンし、ノードN2にVddを供給する。また、PMOSトランジスタ6−22gのバックゲートの電位が上昇するため、PMOSトランジスタ6−22gはオンし、ノードN4の電位はVssからVddに上昇する。これにより、ブロック選択信号はVddとなる。
次に図19を用いてブロック非選択時について説明する。レベルシフタ6−22に接続されたブロックを非選択する場合、レベルシフタ6−22は、低電圧回路での非選択状態(接地電圧)が確定した後、第1の制御信号をクロッキングさせて、レベルシフタの出力ノードに、非選択信号を転送し、低電圧回路とレベルシフタ6−22の接続を切り離す電圧を印加する。この際、制御回路7は、正の昇圧電位を電源電圧と同電位に設定してあり、第2の降圧電位を接地電位に保持している。その後、制御回路7は、正の昇圧電位を昇圧、かつ、負の降圧電位を降圧することで、レベルシフタの出力ノードを負電位にする。より具体的な動作は以下に説明する通りである。
時刻t2において、制御回路7は、第1の制御信号をVddから負電位であるVbbに降圧する。これにより、NMOSトランジスタ6−22cはオフし、ノードN2とLV論理回路6−1とを電気的に切り離す。また、制御回路7は、負の降圧電位を、VssからVbbへと降圧する。ところで、ノードN4はフローティングなので、負の降圧電位とのカップリングによって、ノードN4の電位が下がり、これにより、ブロック選択信号の電位はVbbとなる。
時刻t3〜時刻t4の動作は、図16で説明した時刻t3〜時刻t4の動作と同様である。
時刻t5において、制御回路7は、第1の制御信号をVbbからVssに戻し、負の降圧電位をVbbからVssに戻す。これにより、ブロック選択信号の電位は、VbbからVssに戻る。
上述した実施形態によれば、レベルシフタ6−22は、第1の信号(選択信号)が第1の電位(Vss)である場合、第2の信号(第1の制御信号)に基づいてNMOSトランジスタ6−22cをオフすると共に、第4の信号(負の降圧電位)を第1の電位から第1の電位よりも低い第3の電位(Vbb)に降圧することで、第1のトランジスタ(転送トランジスタ)TGのゲート電極に負電位を印加する。
次に、第3の実施形態について説明する。第3の実施形態では、PMOSトランジスタ6−22hのゲート電圧を初期化するエンハンスメント型のMOSトランジスタ6−22iを追加し、レベルシフタが非動作時に、該ゲート電圧を接地電圧に初期化する点で第2の実施形態と異なる。尚、第3の実施形態において、上述した第2の実施形態、第1の実施形態または比較例と略同一の機能及び構成を有する構成要素については、同一符号を付し、重複説明は必要な場合にのみ行う。
次に、図20を用いて、本実施形態に係るレベルシフタ6−22について説明する。このレベルシフタ6−22は、追加のエンハンスメント型のNMOSトランジスタを利用して、ノードN4の初期値を保証するものである。
次に、図21、22を用いて、第3の実施形態に係るレベルシフタ6−22の動作について説明する。図21は、第3の実施形態に係るレベルシフタ6−22の選択時の動作を示すタイミングチャートであり、図22は、第3の実施形態に係るレベルシフタ6−22の非選択時の動作を示すタイミングチャートである。
まず、図21を用いてブロック選択時について説明する。例えばレベルシフタ6−22の非動作時において、低電圧回路6−1によって、全てのレベルシフタ6−22を選択状態にしたまま第1の制御信号をクロッキングさせて、ノードN4の電位を接地電位Vssに初期化する。つまり、全レベルシフタ非選択状態において、第3の制御信号により、NMOSトランジスタ6−22iを導通させ、ノードN4の電位を接地電位に初期化する。そして、レベルシフタ6−22動作時において、第3の制御信号により、NMOSトランジスタ6−22iを非導通にする。より具体的な動作は以下に説明する通りである。
時刻t1において、LV論理回路6−1から供給される入力信号(ブロックアドレス)に基づいて、NANDゲート6−22aの出力する反転選択信号がVddからVssに戻り、インバータ6−22bが出力する選択信号はVssからVddに上昇する。尚、NMOSトランジスタ6−22cはオンしている。
時刻t2において、制御回路7は、第1の制御信号をVssからVddに昇圧し、NMOSトランジスタ6−22cはより多くの電流を流す。また、制御回路7は、第3の制御信号をVddからVssに戻る。また、ノードN2がVddになり、NMOSトランジスタ6−22eはより多くの電流を流すので、ノードN3の電位はVthdからVddに上昇する。また、PMOSトランジスタ6−22dのバックゲートにVddが印加されるので、PMOSトランジスタ6−22dはオンし、ノードN2にVddを供給する。また、PMOSトランジスタ6−22gのバックゲートの電位が上昇するため、PMOSトランジスタ6−22gはオンし、ノードN4の電位はVssからVddに上昇する。これにより、ブロック選択信号はVddとなる。
時刻t3〜時刻t5の動作は、図18で説明した時刻t3〜時刻t5の動作と同様である。
時刻t6において、反転選択信号がVssからVddに上昇する。これにより、選択信号はVddからVssに戻り、ノードN3はVddからVthdに落ちる。また、制御回路7は、負の降圧電位をVbbからVssに戻し、第1の制御信号をVbbからVssに戻す。これにより、ブロック選択信号はVddからVssに戻る。そして、制御回路7は、第3の制御信号をVssからVdd昇圧されるので、NMOSトランジスタ6−22iはオンし、ノードN4はVddからVssに戻る。
次に図22を用いてブロック非選択時について説明する。例えばレベルシフタ6−22の非動作時において、低電圧回路6−1によって、全てのレベルシフタ6−22を選択状態にしたまま第1の制御信号をクロッキングさせて、ノードN4の電位を接地電位Vssに初期化する。より具体的な動作は以下に説明する通りである。
時刻t2〜時刻t4の動作は、図19で説明した時刻t2〜時刻t4と同様である。
時刻t5において、制御回路7は、第1の制御信号をVbbからVssに戻し、負の降圧電位をVbbからVssに戻す。これにより、ブロック選択信号の電位は、VbbからVssに戻す。また、制御回路7は、第3の制御信号をVssからVddに昇圧する。これにより、ノードN4の電位はVssになる。
上述した実施形態によれば、レベルシフタ6−22は、電流経路の一端が、第3のトランジスタ(PMOSトランジスタ6−22g)の電流経路の他端に接続され、他端は接地され、ゲートに第5の信号(第3の制御信号)が与えられる第1導電型の第5のトランジスタ(PMOSトランジスタ6−22i)を更に備え、第2の信号(第1の制御信号)が第1の電位(Vss)である場合、第5の信号に基づいて第5のトランジスタをオンし、第2の信号が第1の電位以外の電位である場合、第5の信号に基づいて第5のトランジスタをオフする。
尚、上述した各実施形態において、Pウェル(基板)に負電位が印加されるNMOSトランジスタの場合は、図14で説明したトリプルウェル構造のNMOSトランジスタを用いる。
4…データ入出力バッファ、 5…データ入出力端子、 6…ロウデコーダ
6−22…レベルシフタ、 6―3…HVスイッチ、 6―1…LV論理回路
6―22a…NANDゲート、 6―22b…インバータ
6―22c、6−22e、6−22i…NMOSトランジスタ
6―22d、6−22g、6−22h…PMOSトランジスタ
6―22f…キャパシタ、 7…制御回路、 7―1…電圧生成回路
7―2…HVスイッチ、 7―3…負電圧生成回路、 8…制御信号入力端子
9…ソース線制御回路、 10…ウェル制御回路、
100…NAND型フラッシュメモリ、 101…NAND型フラッシュメモリ
101…半導体記憶装置、 200…P型半導体基板、
200a…ソース/ドレイン領域、 200…半導体基板
200b…Nウェル領域、 200c…Pウェル領域
201…ゲート絶縁膜、 202…ゲート電極。
Claims (7)
- 第1のセレクトゲートトランジスタ及び第2のセレクトゲートトランジスタと、これらの間に電流経路が直列接続され、それぞれが電荷蓄積層及び制御ゲートを有する複数のメモリセルトランジスタと、を備えるストリングと、
前記ストリングを複数備えるブロックと、
前記ブロックを複数備えるセルアレイと、
前記ブロック毎に制御され、電流経路の一端が前記制御ゲートに接続されている第1導電型の第1のトランジスタと、
前記第1のトランジスタの電流経路の他端に接続される第1の配線と、
前記メモリセルトランジスタからデータを読み出す時に前記第1の配線に負電位を印加する制御部と、
電流経路の一端に前記ブロックを選択するブロックアドレスに基づく第1の信号が与えられ、他端は前記第1のトランジスタのゲートに接続され、ゲートに第2の信号が与えられる第1導電型の第2のトランジスタ、及び電流経路の一端は前記第2のトランジスタの他端に接続され、他端は第3の信号が与えられるキャパシタを備え、前記ブロックアドレスに基づいて、前記第1のトランジスタのゲートに負電位を印加し、前記読み出し時において、非選択のブロックに接続された前記第1のトランジスタのゲートに前記負電位を印加し、前記第1の信号が第1の電位である場合、前記第2の信号に基づいて前記第2のトランジスタをオフすると共に、前記第3の信号を前記第1の電位よりも高い第2の電位から、前記第2の電位よりも低い電位に降圧することで、前記第1のトランジスタのゲートに前記負電位を印加する第1の回路と、
を備えることを特徴とする半導体記憶装置。 - 第1のセレクトゲートトランジスタ及び第2のセレクトゲートトランジスタと、これらの間に電流経路が直列接続され、それぞれが電荷蓄積層及び制御ゲートを有する複数のメモリセルトランジスタと、を備えるストリングと、
前記ストリングを複数備えるブロックと、
前記ブロックを複数備えるセルアレイと、
前記ブロック毎に制御され、電流経路の一端が前記制御ゲートに接続されている第1導電型の第1のトランジスタと、
前記第1のトランジスタの電流経路の他端に接続される第1の配線と、
前記メモリセルトランジスタからデータを読み出す時に前記第1の配線に負電位を印加する制御部と、
前記ブロックを選択するブロックアドレスに基づいて、前記第1のトランジスタのゲートに負電位を印加する第1の回路と、
を備えることを特徴とする半導体記憶装置。 - 前記第1の回路は、前記読み出し時において、非選択のブロックに接続された前記第1のトランジスタのゲートに前記負電位を印加することを特徴とする請求項2に記載の半導体記憶装置。
- 前記第1の回路は、
電流経路の一端に前記ブロックアドレスに基づく第1の信号が与えられ、他端は前記第1のトランジスタのゲートに接続され、ゲートに第2の信号が与えられる第1導電型の第2のトランジスタと、
電流経路の一端は前記第2のトランジスタの他端に接続され、他端は第3の信号が与えられるキャパシタと、
を備え、
前記第1の信号が第1の電位である場合、前記第2の信号に基づいて前記第2のトランジスタをオフすると共に、前記第3の信号を前記第1の電位よりも高い第2の電位から、前記第2の電位よりも低い電位に降圧することで、前記第1のトランジスタのゲートに前記負電位を印加することを特徴とする請求項2または3に記載の半導体記憶装置。 - 前記第1の回路は、
電流経路の一端に前記ブロックアドレスに基づく第1の信号が与えられ、他端は前記第1のトランジスタのゲートに接続される第1導電型の第2のトランジスタと、
電流経路の一端は前記第2のトランジスタの他端に接続され、ゲートに前記第1の信号の反転信号が与えられ、バックゲートは前記第2のトランジスタの他端に接続される第2導電型の第3のトランジスタと、
電流経路の一端は前記第2のトランジスタの他端に接続され、他端に第4の信号が与えられ、ゲートに前記第3のトランジスタの他端が接続され、バックゲートは前記第2のトランジスタの電流経路の他端に接続される第2導電型の第4のトランジスタと、
を備え、
前記第1の信号が第1の電位である場合、前記第2の信号に基づいて前記第2のトランジスタをオフすると共に、前記第4の信号を第1の電位から前記第1の電位よりも低い第3の電位に降圧することで、前記第1のトランジスタのゲートに前記負電位を印加することを特徴とする請求項2または3に記載の半導体記憶装置。 - 電流経路の一端が、前記第3のトランジスタの電流経路の他端に接続され、他端は接地され、ゲートに第5の信号が与えられる第1導電型の第5のトランジスタを更に備え、
前記第2の信号が前記第1の電位である場合、前記第5の信号に基づいて前記第5のトランジスタをオンし、前記第2の信号が前記第1の電位以外の電位である場合、前記第5の信号に基づいて前記第5のトランジスタをオフすることを特徴とする請求項5に記載の半導体記憶装置。 - 前記第1導電型のトランジスタは、第2導電型の第1の半導体領域上に形成され、
前記第1の半導体領域は、第1導電型の第2の半導体領域の表面領域に形成され、
前記第2の半導体領域は、第2導電型の第3の半導体領域の表面領域に形成され、
前記読み出し時において、前記第1の半導体領域には負電位が印加されることを特徴とする請求項2乃至6の何れか一項に記載の半導体記憶装置。
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