JP2013141831A - インクジェットプリンタにおいて少なくとも1つのインクジェットプリントヘッドのノズルを洗浄媒質で清掃する方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】インクジェットプリンタにおいて少なくとも1つのインクプリントヘッドのノズルとインクチャネルを洗浄媒質で清掃する方法において、いずれの洗浄量がより大きな値を有するかに応じて、前記インクジェットプリンタの印刷時間に依存して指定された洗浄量(mmin)から、又は、印刷時に使用されるインクについて、前記インクプリントヘッド(2)の洗浄に必要な洗浄量(「m」)の、経過時間(t)への依存性を表した洗浄量曲線(k)から導出された洗浄量(「m」)から、洗浄プロセス用に指定された洗浄媒質の洗浄量を求め、当該洗浄量を前記インクプリントヘッド(2)の洗浄に使用する。
【選択図】図6
Description
− ノズルの清掃に使用される洗浄媒質は通常再使用できず、損失と見なされる。それゆえ目標は、洗浄に使用される洗浄媒質の量をできるだけ少なくすることである。
− 必要な洗浄媒質の量はプリントヘッドにおいて印刷に使用されるインクの状態に依存する。プリントヘッドが長時間使用されなかった場合、インクは強く乾燥しており、ノズルを十分に洗浄するにはより多くの量の洗浄媒質が必要である。
− さらには、長時間の印刷動作後のプリントヘッドのノズルの清掃も必要である。印刷動作中にはつねに少量のインクミスト(微小液滴)が発生し、ノズルプレートに付着する。液滴はそこで問題を引き起こす可能性がある。このような液滴は一方ではインク液滴を偏向させるノズル開口部へと導かれる可能性がある。他方では、これらの液滴は乾燥して、次の清掃の際に妨害粒子としてノズル内に達する可能性がある。
− プリンタにおいて、プリントヘッドに対して洗浄量曲線を決定する。この洗浄量曲線は、印刷時に使用されるインクに関して、プリントヘッドの洗浄プロセスから始めて、プリントヘッドの洗浄に必要な洗浄量が経過時間に、即ち洗浄サイクルに依存することを示す。
− 新しい洗浄プロセスを実行する前に、先行する洗浄プロセス以来の経過時間から、この時間に対応する洗浄量曲線からの洗浄量を求め、この洗浄量をプリントヘッドの洗浄に使用する。
− インクチャネルを具えたノズルの清掃に必要かつ十分な洗浄媒質の量は必要洗浄量と呼ばれる。
− 洗浄媒質として、インク又はクリーニング液が使用できる。
− 洗浄プロセスの際、プリントヘッドのノズルは必要洗浄量で洗い流され、浄化される。
− 順次実行される2つの洗浄プロセスの間の時間間隔(洗浄サイクル)をプリンタの操作者が設定できる。
− 本方法は例えばテーブル又はソフトウェアとしてプリンタのプリンタ制御部内に記憶しておくことができる。
− プリントヘッドのノズルとインクチャネルを洗浄するための洗浄媒質の量は、印刷休止の持続時間と上記パラメータとに基づいて決定される。これにより、使用される洗浄量を少なくすることができる。
− 求められた必要洗浄量の使用によりすべてのノズルが動作準備完了しているため、高い信頼性が達成される。
− 本方法はプリンタのハードウェアを変えずに実行可能である。
− プリンタのプリントヘッド2が保護キャップで覆われる場合には、プリントヘッド2の休止時間tgekapselt、即ちプリントヘッド2が使用されない時間。これにさらに、プリンタがスイッチオフされている時間も含まれる。この場合も、保護キャップによってプリントヘッド2を停止位置で急速な乾燥から保護してよい。
− 印刷中、プリントヘッド2は部分的に使用されてもよいし(プリントヘッドB、図1)、完全に使用されなくてもよい(プリントヘッドC、図1)。プリントヘッド2が保護キャップで覆われないこの時間tungekapseltは、プリントヘッド2のノズルの比較的急速な乾燥をもたらす。それゆえ、洗浄媒質の量を順次実行される洗浄プロセスの間の時間間隔に依存してより速く増大させなければならない。
− プリントヘッド2において上記パラメータはすべてのノズルに同じく作用するので、部分的にしか使用されないプリントヘッド(プリントヘッドB、図1)は、完全に使用されないプリントヘッド2(プリントヘッドC、図1)と同様に扱われなければならない。
− さらに、ノズルプレートへのインク液滴の不所望な堆積のせいで、プリントヘッド2の印刷時間tprintも考慮しなければならない。
t=洗浄プロセスから開始する時間
k=補正係数
と計算される。m1はプリントヘッド2が保護キャップなしの場合の洗浄量である。
続いてこのm1を用いて、プリントヘッド2がカプセル化されている相当時間t2が次のように計算される。
t2=Δt2+t1*であるから、
が導かれる。m2は、図5の例では、ある時は保護キャップで覆われており、またある時は覆われていないプリントヘッド2を清掃するのに必要とされる洗浄量である。
計算の流れは、例えば時点t=0における洗浄プロセス(ステップS1)で始まり、洗浄プロセス(ステップSx)で終了する。これらの時点の間では、プリントヘッド2は一時的に保護キャップで覆われていたり、覆われていなかったりしてよい。例えば、
− S2:時点t1の洗浄量m1の計算。プリントヘッド2は例えばカプセル化されていない。
− S3:洗浄量m2の計算。プリントヘッド2は期間Δt2の間カプセル化されている。
− S4:洗浄量m3の計算。プリントヘッド2は期間Δt3の間再びカプセル化されてない、等。
洗浄媒質の貯蔵タンク8とプリントヘッド2との間に弁9が配置されている。貯蔵タンク8には圧力空気源10によって圧力が掛けられ、それによって洗浄媒質は弁9が開くとプリントヘッド2へ供給される。プリントヘッド2に供給される洗浄媒質の量「m」は弁9の制御によって調節することができる。そのために、弁9を本発明の方法に従い圧力制御部によって制御してよい。
2 プリントヘッド
3 被印刷体
4 プリントヘッド支持体
5 ノズルプレート
6 インク液滴
7 クリーニングブレード
8 貯蔵タンク
9 弁
10 圧力空気源
m 洗浄媒質の量
PF 矢印
k 洗浄量曲線
t 時間
Claims (9)
- インクジェットプリンタにおいて少なくとも1つのインクプリントヘッドのノズルとインクチャネルを洗浄媒質で清掃する方法において、
下記のいずれの洗浄量がより大きな値を有するかに応じて、
前記インクジェットプリンタの印刷時間に依存して決定された洗浄量(mmin)から、又は、
印刷時に使用されるインクについて、前記インクプリントヘッド(2)の洗浄に必要な洗浄量(「m」)の、経過時間(t)への依存性を表した洗浄量曲線(k)から導出された洗浄量(「m」)から、
洗浄プロセスのための洗浄媒質の洗浄量を求め、
当該洗浄量を前記インクプリントヘッド(2)の洗浄に使用する、ことを特徴とする方法。 - 前記洗浄量曲線(k)を前記インクジェットプリンタのプリンタ制御部にテーブルとして記憶する、請求項1に記載の方法。
- 前記洗浄量曲線(k)を近似する数式を前記インクジェットプリンタのプリンタ制御部にテーブルとして記憶する、請求項1に記載の方法。
- インクプリントヘッド(2)の印刷休止中に当該インクプリントヘッド(2)が保護キャップで覆われるインクジェットプリンタにおいては、前記保護キャップで覆われるインクプリントヘッド(2)用の洗浄量曲線(k3)を使用して必要洗浄量を求める、請求項1から3のいずれか1項に記載の方法。
- インクプリントヘッド(2)の印刷休止中に当該インクプリントヘッド(2)が保護キャップで覆われないインクジェットプリンタにおいては、前記保護キャップで覆われないインクプリントヘッド(2)用の洗浄量曲線(k4)を使用して必要洗浄量を求める、請求項1から4のいずれか1項に記載の方法。
- 2つの順次実行される洗浄プロセスの合間にインクプリントヘッド(2)が保護キャップによって一時的にしか覆われないケースでは、
前記インクプリントヘッド(2)のカプセル化されていない期間に関しては、前記カプセル化されないインクプリントヘッド(2)用の洗浄量曲線(k4)からの量を使用して、
前記インクプリントヘッド(2)のカプセル化された期間に関しては、前記カプセル化されるインクプリントヘッド(2)用の洗浄量曲線(k3)からの量を使用して、
必要洗浄量を求める、請求項5に記載の方法。 - 印刷開始時に洗浄プロセスを実行する、請求項1から6のいずれか1項に記載の方法。
- 前記インクジェットプリンタの印刷中に印刷時間を決定し、次回の洗浄プロセスでは前記印刷時間に依存して決定された洗浄量(mmin)を使用する、請求項1から7のいずれか1項に記載の方法。
- 複数のインクプリントヘッド(2)を有するインクジェットプリンタにおいて、各インクプリントヘッド(2)について個別に洗浄量を求め、割り当てられた洗浄量で各インクプリントヘッド(2)を洗浄する、請求項1から8のいずれか1項に記載の方法。
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