JP2006231661A - インクジェットヘッドのフラッシング方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 顔料系インクを使用したノズルのインク噴射性能を効率的に良好な状態に回復させることができるフラッシング方法を実現する。
【解決手段】 CPU70は、タイマTのカウント値より、前回フラッシングが実行されてから記録動作指令が出されるまでの経過時間tを求め(ステップ110)、300s以上(ステップ111:Yes)、43,200s未満(ステップ112:Yes)の場合に、フラッシングテーブル89を参照して、フラッシングの繰り返し数Xを設定する(ステップ113)。ブラック用ヘッド21は、駆動周波数12kHzで、24ピコリットルのインク液滴を200回噴射するフラッシングを実行し(ステップ115)、0.3sの間、噴射を休止する(ステップ116)。この動作をX回繰り返し(ステップ117、118)、フラッシングを終了する(ステップ119)。
【選択図】 図10

Description

本発明は、インクジェット記録装置において、顔料系インクのインク液滴を噴射して被記録媒体に記録を行うインクジェットヘッドのノズルの噴射性能を回復させるために、ノズルからインクを噴射させるフラッシング方法に関する。
従来、インクジェット記録装置では、インクジェットヘッドに設けられたノズル開口面近傍のインクが乾燥したり、低温環境下でインクの粘度が増大したりすると、粘性抵抗により噴射に要するエネルギーが増大するため、インクの噴射不良が生じることがあった。そのため、ノズルから粘度が増大した不良インクを排出することにより、ノズルのインク噴射機能を回復させるフラッシングというメンテナンス動作が行われている(例えば、特許文献1)。このフラッシングは、タイマで計測した時間に基づいて、あるいは、指示信号を受けたときにインクジェットヘッドを廃インク収容部が設けられた箇所へ移動させ、その廃インク収容部へインクを所定の回数噴射させることにより実行される。
ところで、インクジェット記録装置に用いられるインクには、染料系インクと顔料系インクとの2種類がある。染料系インクは、染料が溶媒に溶けており、発色がよく細かな色合いを表現できるため、写真などを高画質で記録する場合に利用されるが、普通紙への記録ではにじみやすいという特性を有している。一方、顔料系インクは、色材が液体中に溶解せずに分散されているため、耐水性に優れ、にじまないという特性を有している。また、ブラックインクに顔料系インクを使用すると、黒色の濃度を高めることができるため、記録画像が冴えるという特徴が出る。そのため、より高品質の記録を行うため、カラーインクは染料系インク、黒インクは顔料系インクというように、両者の特性を生かして併用するインクジェット記録装置や顔料系インクのみを使用するインクジェット記録装置が提案されている。
特公平6−39163号公報
ところが、顔料系インクを使用した場合、記録動作をしないときにノズル形成面にキャップにより蓋をした状態で保持すると、比較的短時間でノズル開口面近傍のインクが乾燥し、多数回のフラッシングを行わないとインク噴射性能が回復しないという問題が発生した。この現象は、ノズル径が小さい場合に発生しやすい傾向が認められた。
図13は、顔料系インクが乾燥したときのノズル開口面近傍のインクの状態を模式的に示す説明図である。顔料系インク98は、染料系インクに比べて乾燥しやすく、インクジェットヘッド99のノズル開口面99a近傍において、顔料成分98aが凝集し、粘度が増大した増粘部98bが形成される。増粘部98bが形成されると、ノズル99bから顔料系インク98が噴射する時の抵抗が増大するので、増粘部98bを排出するために、大きな体積のインク液滴を用いて、多数回のフラッシングを行う必要が生じる。そのため、フラッシングにおいて、多量のインクの噴射を必要とし、時間がかかるという問題があった。また、低温環境下においては、上記のようなフラッシングを行うと、ノズル面にぬれを生じさせ、さらには気泡を巻き込んでインクの不噴射を起こしやすいという問題もあった。
そこで、本発明は、顔料系インクを使用したノズルのインク噴射性能を効率的に良好な状態に回復させることができるフラッシング方法を実現することを目的とする。
この発明は、上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、顔料系インクのインク液滴を噴射して被記録媒体に記録を行うインクジェットヘッドのノズルの噴射性能を回復させるために、前記ノズルからインクを噴射させるインクジェットヘッドのフラッシング方法において、記録動作に用いる複数種類の体積のインク液滴のうちの大きなインク液滴体積、もしくはそれとほぼ同等の体積のインク液滴の噴射を、連続で所定の回数行った後に、所定の時間の休止を挟む動作を複数回繰り返す、という技術的手段を採用する。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載のインクジェットヘッドのフラッシング方法において、前記フラッシングは、前記記録動作に用いるドット記録の駆動周波数よりも低い周波数で前記インク液滴の噴射を行う、という技術的手段を採用する。
請求項3に記載の発明では、請求項1または請求項2に記載のインクジェットヘッドのフラッシング方法において、前記液滴体積が、20〜40ピコリットルである、という技術的手段を採用する。
請求項4に記載の発明では、請求項1ないし請求項3のいずれか1つに記載のインクジェットヘッドのフラッシング方法において、前記駆動周波数が、前記記録動作に用いる最高駆動周波数の1/3〜1/2の駆動周波数である、という技術的手段を採用する。
請求項5に記載の発明では、請求項1ないし請求項4のいずれか1つに記載のインクジェットヘッドのフラッシング方法において、前記所定の回数が、160〜400回である、という技術的手段を採用する。
請求項6に記載の発明では、請求項1ないし請求項5のいずれか1つに記載のインクジェットヘッドのフラッシング方法において、前記所定の時間が、0.2〜0.5秒である、という技術的手段を採用する。
請求項7に記載の発明では、請求項2に記載のインクジェットヘッドのフラッシング方法において、前記複数回は、フラッシングの後、記録動作指令が入力されるまでの時間を計測し、その計測された時間の長さに対応付けられて設定される、という技術的手段を採用する。
請求項8に記載の発明では、請求項1ないし請求項7のいずれか1つに記載のインクジェットヘッドのフラッシング方法において、前記複数回が、5〜8回である、という技術的手段を採用する。
請求項9に記載の発明では、請求項1ないし請求項8のいずれか1つに記載のインクジェットヘッドのフラッシング方法において、前記ノズルのノズル径が、22μm以下である、という技術的手段を採用する。
請求項10に記載の発明では、請求項1ないし請求項9のいずれか1つに記載のインクジェットヘッドのフラッシング方法において、前記顔料系インクが、ブラックインクである、という技術的手段を採用する。
請求項11に記載の発明では、請求項1ないし請求項10のいずれか1つに記載のインクジェットヘッドのフラッシング方法において、フラッシングの後、記録動作指令が入力されるまでの時間を計測し、その計測された時間が、所定の時間の範囲を超える場合にのみ前記フラッシング条件を適用し、前記範囲内である場合、前記記録動作に用いる複数種類の体積のインク液滴のうちの小さいインク液滴体積、もしくはそれとほぼ同等の体積のインク液滴の噴射を行う、という技術的手段を採用する。
請求項12に記載の発明では、請求項11に記載のインクジェットヘッドのフラッシング方法において、前記所定の時間の範囲が、300秒以上43,200秒未満であるとき、前記フラッシングは、前記記録動作に用いるドット記録の駆動周波数よりも低い周波数で前記インク液滴の噴射を行う、という技術的手段を採用する。
請求項1ないし請求項12に記載の発明によれば、顔料系インクを用いたインクジェットヘッドのフラッシングにおいて、記録動作に用いる複数種類の体積のインク液滴のうちの、体積が大きなインク液滴を用いるため、粘度が増大した不良インクを大きな力で効率的に排出することができる。
また、体積が大きなインク液滴を連続で噴射することにより、不良インクを押し出す力が連続的に働くため、不良インクを効率よく排出することができる。さらに、休止時間を設けることにより、ノズルの先端にインクの表面張力により形成されるメニスカスの圧力変動を緩和し、また、ノズル開口面近傍で濃化した顔料成分を拡散させることができるので、インクを噴射しやすくすることができる。そして、以上の動作を複数回繰り返すので、不良インクを確実に排出することができる。
したがって、フラッシングに要する時間を短縮することができるので、顔料系インクを使用したノズルのインク噴射性能を効率的に良好な状態に回復させることができるフラッシング方法を実現することができる。
特に、請求項2に記載の発明のように、記録動作に用いるドット記録の駆動周波数よりも低い周波数でフラッシングを行うことにより、前述の体積が大きいインク液滴を安定して噴射することができるとともに、インクの消費量を減らすことができる。
特に、請求項3に記載の発明のように、液滴体積を20〜40ピコリットルに設定した場合に、最も効率的にフラッシングすることができる。
特に、請求項4に記載の発明のように、駆動周波数を、記録動作に用いる最高駆動周波数の1/3〜1/2の駆動周波数に設定した場合に、最も効率的にフラッシングすることができる。
特に、請求項5に記載の発明のように、所定の回数を、160〜400回に設定した場合に、最も効率的にフラッシングすることができる。
特に、請求項6に記載の発明のように、所定の時間を、0.2〜0.5秒に設定した場合に、最も効率的にフラッシングすることができる。
また、インクの乾燥や粘度の増大は、記録動作が行われない時間が長い程進行する。そこで、請求項7に記載の発明のように、所定の休止時間を挟んで行うフラッシング動作を繰り返す回数を、フラッシングの後、記録動作指令が入力されるまで計測された時間の長さに対応付けて設定することにより、インクの乾燥や粘度の増大の進行状況に応じたフラッシングを行うことができる。したがって、記録動作を行わない時間に関係なく一律に同じ回数を繰り返してインクを噴射させるものよりもインクの消費量を減らすことができるとともに、フラッシング時間を短縮することができる。
特に、請求項8に記載の発明のように、フラッシング動作を繰り返す回数を、5〜8回の範囲で設定した場合に、最も効率的にフラッシングすることができる。
特に、請求項9に記載の発明のように、ノズル径が22μm以下の場合は、ノズル先端で顔料成分がつまりやすいため、請求項1ないし請求項8のいずれか1つに記載のインクジェットヘッドのフラッシング方法が有効である。
特に、請求項10に記載の発明のように、ブラックインクが顔料インクである場合は、カラー記録の基調となる黒色が不噴射となることがないため、記録画像が冴える高品質の記録を行うことができる。
特に、請求項11に記載の発明によれば、フラッシングの後、記録動作指令が入力されるまでの時間を計測し、その計測された時間が、所定のフラッシング条件を適用することが効果的である所定の時間の範囲を超える場合にのみ、前記フラッシング条件を適用し、所定の範囲内である場合、記録動作に用いる複数種類の体積のインク液滴のうちの小さいインク液滴体積、もしくはそれとほぼ同等の体積のインク液滴の噴射を行うため、効率的にフラッシングを行うことができる。
特に、請求項11に記載の発明のように、上記所定の時間の範囲が、300秒以上43,200秒未満であるとき、フラッシングを、記録動作に用いるドット記録の駆動周波数よりも低い周波数で行うので、効率的にフラッシングすることができる。
この発明に係るフラッシング方法を実施する際に用いるインクジェット記録装置の主要構成について図1を参照して説明する。
図1は、本実施形態のインクジェット記録装置の内部構造の一部を取り出して示す説明図である。
なお、本実施形態では、インクジェット記録装置のうち、圧電素子の圧電効果を利用したインクジェット記録装置(以下、記録装置と略称する)を代表に説明する。
(記録装置の主要構成)
記録装置1には、図中矢印F1で示す方向から給紙された被記録媒体たる記録用紙11を紙送りするプラテンローラ12が備えられている。このプラテンローラ12の軸線と平行にキャリッジ軸13が設けられており、このキャリッジ軸13には、インクジェットヘッド20が搭載されたキャリッジ29が支持されている。キャリッジ軸13の一端の近傍にはキャリッジモータ14が設けられており、キャリッジ軸13の他端の近傍にはプーリ16が設けられている。キャリッジモータ14の回転軸には、プーリ15が取付けられており、このプーリ15とプーリ16には、無端状のベルト17が掛け渡されている。
このベルト17には、キャリッジ29が連結されており、キャリッジ29は、キャリッジモータ14の駆動により、キャリッジ軸13上を記録用紙11上を横切る方向(矢印F3およびF4方向)にスライドする。
インクジェットヘッド20には、ブラックインクを噴射するブラック用ヘッド21と、イエローインクを噴射するイエロー用ヘッド22と、シアンインクを噴射するシアン用ヘッド23と、マゼンタインクを噴射するマゼンタ用ヘッド24とが備えられている。各ヘッド21ないし24には、各ヘッドへインクを供給するインク供給源たるインクカートリッジ25ないし28がそれぞれ設けられている。
ブラックインクには、文字等を鮮明に記録するため、顔料系インクが用いられている。イエローインク、シアンインクおよびマゼンタインクには、写真などを高画質で記録するため、染料系インクが用いられている。
各ヘッド21ないし24には、インクカートリッジ25ないし28からそれぞれ供給されるインクを収容する複数のインク室(図示省略)がそれぞれ設けられており、各インク室のプラテンローラ12に対向する面には、インク室内のインクを噴射するノズル(図示省略)が形成されている。本実施形態ではノズル径は22μmである。各インク室の壁の一部は、圧電素子により形成されており、その圧電素子に駆動電圧が印加されると、インク室の容積が変化し、その変化によってインク室からノズルを介してインクが噴射され、記録用紙11に記録が行われる。
記録用紙11に対して記録範囲外となるプラテンローラ12の一端の近傍には、ノズルから不良インクを排出して噴射性能を回復するためのフラッシングを実行する際に、各ヘッド21ないし24から噴射されるインクを吸収する多孔質材製のインク吸収パッド30が設けられている。フラッシングは、インクジェットヘッド20が記録を行う前および記録動作中定期的に実行され、このフラッシングにより、各ヘッド21ないし24のノズルの乾きが防止され、乾きによるインクの噴射不良が防止される。
記録範囲外となるプラテンローラ12の他端の近傍には、各ヘッド21ないし24の不噴射、または、噴射不良を回復させるためのパージング装置31が配置されている。このパージング装置31は、吸引キャップ32を備えており、その吸引キャップ32をパージングポジションに到達したインクジェットヘッド20に向けて、カム33の回転により図中矢印F6で示す方向に進出させ、各ヘッド21ないし24のノズル形成面を択一的に覆う。そして、ポンプ34が駆動し、このポンプ34により発生した負圧により、各ヘッド21ないし24のインク室内の気泡を含んだ不良インクをノズルから吸引して各ヘッドの噴射機能を回復させる。
吸引キャップ32に隣接して、パージングを行った各ヘッド21ないし24のノズル形成面に付着したインクや異物を払拭するワイパ部材50が設けられている。このワイパ部材50は、各ヘッドのパージングが完了したタイミングで図中矢印F6に示す方向に進出し、記録領域へ移動する各ヘッド21ないし24のノズル形成面を払拭する。これにより、ノズル形成面のインクなどが払拭され、記録用紙11の記録面が、余分なインクで汚れるのが防止される。
吸引キャップ32の装置外側隣りには、ホームポジションに復帰したインクジェットヘッド20の各ヘッド21ないし24のノズル形成面にキャップ37により蓋をするキャッピング装置36が設けられている。キャップ37は、インクジェットヘッド20がホームポジションに復帰した際に、図中矢印F5で示す方向に進出し、各ヘッド21ないし24のノズル形成面を覆う。これにより、記録装置1を使用していない間の各ヘッド21ないし24のインクの乾きが防止される。
(制御系の構成)
次に、記録装置1の主な制御系の構成について、それをブロックで示す図2を参照して説明する。図2は、記録装置1の主な制御系を示すブロック図である。
図2に示すように、記録装置1は、インクジェットヘッド20への記録動作指令およびフラッシング指令の出力、または、パージング装置31へのパージング指令の出力を行うCPU70と、ホストコンピュータ71から送信された記録データをインターフェース72を介して受信し、記録データの展開の制御を行うゲートアレイ73とを備えている。CPU70は、作業プログラムやフラッシング時の噴射回数、休止時間などが記憶されているROM74およびプログラム実行のための制御データを一時的に記憶するためのRAM75を備え、これらとの間で必要なデータの入出力を行う。
また、CPU70は、ゲートアレイ73へ記録タイミング信号88を出力し、ゲートアレイ73は、その記録タイミング信号88に基づいて所定の周波数fの記録クロック86をヘッドドライバIC83へ出力する。つまり、インクジェットヘッド20に印加する駆動パルス信号の印加タイミングとなる記録クロック86の周波数は、記録タイミング信号の指示に基づいて変更することができる。
そして、ヘッドドライバIC83は、ゲートアレイ73から出力された記録データ84、転送クロック85、および記録クロック86に基づいて動作し、インクジェットヘッド20を駆動する。
また、ゲートアレイ73には、ホストコンピュータ71から受信した記録データをイメージデータとして一時的に記憶するイメージメモリ82と、キャリッジ29の移動に基づいて逐次パルスを発生するエンコーダセンサ87とが接続されている。
CPU70、ROM74およびRAM75は、その一部において、インクジェットヘッド20がフラッシングを実行してから、記録ヘッドに記録動作指令を出すまでの時間を計測するタイマTを構成しており、ROM74には、後述するフラッシングテーブル89(図12)が記憶されている。記録装置1の電源をOFFにした場合でも、タイマTは動作しており、前回のフラッシングが実行されたときからの経過時間をカウントする。
さらに、CPU70には記録用紙11の有無を検出するペーパセンサ76、インクジェットヘッド20がホームポジションにあることを検出する原点センサ77、キャリッジモータ14を駆動するための第1のモータドライバ78、プラテンローラ12回転用のラインフィードモータ79を駆動するための第2のモータドライバ80、各種の信号をCPU70に与える操作パネル81などが接続されている。
(記録波形)
本記録装置では、図3(A)の駆動波形を用いて記録用紙11上に記録を行う。駆動波形は、記録用紙上に記録される1ドットに対してインクジェットヘッドから噴射するインク液滴の体積が、8ピコリットル(P8)、16ピコリットル(P16)、24ピコリットル(P24)、35ピコリットル(P35)などの複数種類(例えば4種類)ある。各駆動波形は、1ドットの記録指令に対して、インク液滴の体積に応じた駆動パルス100aの数によって噴射するインク液滴数を変え、インク液滴の体積を制御しているが、パルス幅、電圧値によってそれを制御するようにしてもよい。
各ドットの記録のための駆動周波数、すなわち記録クロック86の周波数fは、24kHzである。
(フラッシング条件)
次に、顔料系のブラックインクを噴射するヘッド21のフラッシングを行うフラッシング条件を設定するために行った実験について、図3ないし図9を参照して説明する。
顔料系のブラックインク90は、染料系インクに比べて、乾燥しやすいため、前回フラッシングが実行されてから記録動作指令が出されるまでの経過時間tが比較的短時間で、図4(A)に示すように、ブラック用ヘッド21のノズル開口面21a近傍のメニスカス90aにおいて顔料成分90bが凝集し、粘度が増大した増粘部90cが形成される。この増粘部90cを効率よく排出し、ノズル21bの噴射性能を回復するためには、適切な条件でフラッシングを行う必要がある。
発明者の実験では、全ノズルから正常にフラッシングが行われたことを確認した後、ヘッドのノズル形成面をキャップ37により覆った状態で所定時間保持し、その後、キャップを開放して再びフラッシングを行ったとき、図5に示すように、前回のフラッシングからの経過時間tが300秒未満では、不噴射がなく、300秒を超えると、フラッシングの開始初期において噴射しない状態があらわれ(図5の判定パターン95の一部が欠けて白く見える部分が、不噴射の部分)、その後フラッシングの回数を重ねることで、噴射を回復することができた。不噴射の期間の長さは、前記経過時間tが7,200秒をピークに減少し、経過時間tが43,200秒(図示しない)を超えると、再び不噴射がなくなった。これには、前述の顔料インクに特有の性質が関係しているものと思われる。
図3(B)に、前記経過時間tが300秒以上43,200秒未満の場合において、好適に噴射性能を回復できるフラッシングの駆動波形を示す。
この場合のフラッシングは、一周期内で噴射するインク液滴の体積と、その体積のインク液滴を噴射する駆動周波数(すなわち噴射間隔)と、前記体積のインク液滴の連続噴射数Nと、その連続噴射数Nを1回としてフラッシングを繰り返す数Xと、その繰り返しの際の連続噴射と連続噴射との間の休止時間t1との5つのパラメータによって条件が設定される。
増粘部90cを排出するためには、定性的には、ある程度以上の大きさの体積を有するインク液滴を用いて、大きな力で押し出すことが有効である。大きな体積のインク液滴を使用するときには、低温環境下における不噴射を避け、かつ、インクの消費量を抑えるため、駆動周波数を下げることが好ましい。
加えて、インク液滴は連続で噴射することが効果的である。連続で噴射することにより、増粘部90cを押し出す力が連続的に働くため、増粘部90cを効率よく排出することができる。
このとき、フラッシングとフラッシングとの間に、連続噴射時の噴射パルスの間隔よりも十分に大きく、1秒以下の休止時間を設けることにより、メニスカス90a(図4)の圧力変動を緩和し、インクの不噴射を防止することができる。また、図4(B)に示すように、インク液滴91の連続噴射によりメニスカス90aに偏在し、凝集した顔料成分90bが、休止時間を設けることにより、図4(C)に示すように、均質に拡散し、メニスカス90aのブラックインク90の粘度を低下させることができるので、ブラックインク90を噴射しやすくすることができる。
上記のフラッシングを複数回実施することにより、増粘部90cを確実に排出することができ、顔料系インクに適したフラッシングを行うことができる。
以上より、定性的には、液滴体積を大きくし、駆動周波数が高い程、ノズルの噴射性能の回復までの時間が短くなる。また、連続噴射数が多くなる程、ノズルの噴射性能を確実に回復させることができる。
一方、液滴体積を大きくするとインクの消費量が多くなる。また、駆動周波数を高くすると、特にインクの粘度が増大している低温環境下で、メニスカスが不安定になり、インクの不噴射が発生しやすくなる。また、連続噴射数が多くなると、フラッシングに要する時間が長くなる。休止時間が長すぎると、フラッシングに要する時間が長くなり、ノズル近傍でインクの粘度が上昇する現象が生じる。短すぎると、メニスカスが不安定になり、気泡の巻き込みなどによる不噴射が生じるおそれがある。
そこで、各パラメータの寄与を考慮し、顔料系インクであるブラックインク90を用いる場合について、以下に示すフラッシング条件を設定した。
(液滴体積および駆動周波数の影響)
図5に示すように、フラッシング条件は、フラッシングにより判定パターン95を記録し、その記録状態を視覚的に確認することにより検討した。
前述のように、ヘッドのノズル形成面を覆ったキャップ37を開放して再びフラッシングを行って、1回のフラッシングにつき、全ノズル数×連続噴射数N(ここでは160回)の1個の長方形の判定パターン95を形成する動作を、休止時間t1を挟んでX回繰り返した。
これを、複数段階の前記経過時間tごと、前記記録動作に用いる4種類の駆動波形ごと、および記録動作時の駆動周波数に対して1/1、1/2、1/3、1/4の各駆動周波数ごとに行って、何回のフラッシングの繰り返しで噴射が回復するかを調査した。例えば、図5では、前記経過時間tが7,200秒の場合には、噴射性能を回復するために、最低8回のフラッシングが必要であった。
図6には、常温(25℃)において、各条件について図5に示す試験を5回ずつ実施し、噴射性能の回復に必要であった繰り返し数のうち最も大きな値を示す。
液滴体積が大きくなり、駆動周波数が高くなる程、噴射性能が回復するまでの繰り返し数が少なくなる傾向が認められる。噴射性能が回復するまでの繰り返し数が10回未満になる条件は、
駆動周波数1/1 液滴体積P16,P24,P35
駆動周波数1/2 液滴体積P24,P35
駆動周波数1/3 液滴体積P24,P35
の7条件である。
一方、前述の通り、低温でフラッシングした場合には、全体としては噴射性能が回復しているが、所々のノズルで不噴射が生じる「抜け」という現象が生じる。図7には、10℃において、各条件について図5に示す試験により噴射性能が回復したことを確認した後、記録動作に用いる駆動周波数にて記録する試験を5回ずつ実施し、抜けが生じた場合の条件を×で示した。
図7に示すように、噴射性能の回復に必要な繰り返し数が10回未満となる組合せ(図6)の内、10℃におけるフラッシング後に抜けが発生しない条件は、
駆動周波数1/2 液滴体積P24
駆動周波数1/3 液滴体積P24,P35
の3条件であり、いずれも複数種類のインク液滴のうち、体積の大きいインク液滴であり、フラッシング時の駆動周波数は記録動作に用いる駆動周波数よりも低い駆動周波数である。
上記より、液滴体積は20〜40ピコリットル、駆動周波数は記録動作に用いる最高駆動周波数の1/2〜1/3が望ましい。さらに、フラッシング時間の短縮という面からは駆動周波数は高い方がよく、液滴体積も必要最小限がよいため、駆動周波数1/2、液滴体積24ピコリットル(P24)の条件が望ましい。
(連続噴射数Nの影響)
図8に、1回当たりの連続噴射数Nと噴射性能の回復状態の関係を示す。フラッシング条件は、上記で求めた駆動周波数1/2、液滴体積P24を採用した。図表中には、各連続噴射数によるフラッシングを8回繰り返した場合の噴射性能の回復状態を示す。噴射性能は、連続噴射数Nが120回以下の場合には回復しないが、160回以上になると回復する。これより、連続噴射数Nは160回以上必要である。フラッシング時間の短縮という面からは、160〜400回、さらには200回が望ましい。
(休止時間t1)
休止時間t1は長すぎると、フラッシングに要する時間が長くなり、ノズル近傍でインクの粘度が上昇する現象も生じる。この点からは、休止時間t1は1秒以下であることが望ましい。また、休止時間t1が短すぎると、メニスカスの圧力変動が多くなり安定しないため、ノズル内に気泡の巻き込みなどが生じるおそれがある。この点からは、休止時間t1は、連続噴射時の噴射パルスの間隔よりも十分に大きい0.2秒以上であることが要求される。両者を勘案し、フラッシング時間の短縮という面からは、0.2〜0.5秒、さらには0.3秒が望ましい。
(繰り返し数Xの影響)
フラッシングの繰り返し数Xが多くなると、フラッシングに要する時間が長くなり、かつ、インクの消費量も多くなるため、できるだけ少なくすることが望ましい。上述の条件によりフラッシングに必要な時間を短縮した上で、図5の実験結果から前回のフラッシングからの経過時間tと回復に必要な繰り返し数Xとの関係を調べた。図9の図表中にその関係を示す。
この結果、前回のフラッシングからの経過時間の長短に応じて、繰り返し数を変化させることができる。図9の各繰り返し数Xに対して、余裕をもって噴射を回復することができるように、実際に使用する繰り返し数を多めに設定してもよい。
(望ましいフラッシング条件)
以上より、前記経過時間tが300以上43,200秒未満の場合、顔料系インクに対する望ましいフラッシング条件は、以下の通りとなる。
液滴体積 P24
駆動周波数 12kHz
(記録動作時の駆動周波数の1/2)
連続噴射数 200回
休止時間 0.3秒
繰り返し数 4〜8回(経過時間tに応じて設定される)
ここで、液滴体積P24(24ピコリットル)は、図3(A)の記録動作に用いる駆動波形のうちの比較的大きいインク液滴P24を噴射する波形100を用いる。この波形100、すなわち3つの駆動パルス100aを一組としたものを、このフラッシングでは、図3(B)に示すように、12kHzで、200回出力し、休止時間t1=0.3秒置いて、再び同様に出力する動作を繰り返す。
なお、経過時間tが300秒未満の場合、下記の通常フラッシング条件を適用する。
液滴体積 8ピコリットル
駆動周波数 記録時の周波数(12,20,24kHz)
連続噴射数 経過時間tに応じて増加、最大180回
繰り返し数 1回
また、経過時間tが43,200秒(12時間)以上の場合、下記の長時間放置フラッシング条件を適用する。
液滴体積 24ピコリットル
駆動周波数 24kHz
連続噴射数 320回
繰り返し数 8回
休止時間 0.5秒
これらの内容は、記録装置1のROM74内に設けたフラッシングテーブル(図示せず)に記憶され、以下に説明する制御の進行にともなって参照されて、実行される。
(制御系により実行される制御)
次に、フラッシングを行うためにCPU70を含む制御系により実行される制御について図10を参照して説明する。
記録動作指令が入力されると、まず、タイマTのカウント値より、前回フラッシングが実行されてからの経過時間tを求める(ステップ110)。
経過時間tが300s(秒)以上(ステップ111:Yes)、かつ、43,200s未満(ステップ112:Yes)の場合、CPU70は、ROM74に記憶されているフラッシングテーブル89を参照して、経過時間tに対応するフラッシングの繰り返し数Xを設定する(ステップ113)。
続いて、フラッシングの繰り返し数Xのカウンタをn=1にした後(ステップ114)、CPU70は、キャリッジモータ14へ駆動命令を出し、インクジェットヘッド20をインク吸収パッド30と対向するフラッシングポジションへ移動させ、ヘッド21を駆動してフラッシングを行う。
ブラック用ヘッド21は、駆動周波数12kHzで、24ピコリットルのインク液滴を200回インク吸収パッド30へ噴射し(ステップ115)、0.3sの間、噴射を休止する(ステップ116)。経過時間tに対応した回数Xだけ、この動作を繰り返し(ステップ117、118)、フラッシングを終了し(ステップ119)、記録動作を開始する。
経過時間tが300s未満(ステップ111:No)の場合には、前記通常フラッシングが行われ(ステップ120)、経過時間tが43,200s以上(ステップ112:No)の場合には、前記長時間放置フラッシングが行われる(ステップ121)。
なお、本発明の記録装置として、圧電素子を利用した記録装置を代表に説明したが、サーマルジェット式の記録装置などにも本発明を適用することができる。また、本実施形態を適用する経過時間の範囲は適宜変更することができる。
[最良の形態による効果]
(1)以上のように、上記最良の形態のフラッシング方法を使用すれば、顔料系のブラックインク90を用いたブラック用ヘッド21のフラッシングにおいて、記録動作に用いる複数種類の体積のインク液滴のうちの、体積が大きな24ピコリットル(P24)のインク液滴を用いるため、乾燥や低温環境下で粘性が増加した増粘部90cを大きな力で効率的に排出することができる。
また、ブラックインク90を記録動作に用いる場合の噴射周波数よりも低い周波数でフラッシングを行うことにより、体積が大きなインク液滴を安定して噴射することができる。インク液滴を連続で噴射することにより、増粘部90cを押し出す力が連続的に働くため、増粘部90cを効率よく排出することができる。さらに、休止時間t1を設けることにより、メニスカス90aの圧力変動を緩和し、また、ノズル開口面21aで濃化した顔料成分90bを拡散させることができるので、ブラックインク90を噴射しやすくすることができる。そして、以上の動作を複数回繰り返すので、増粘部90cを確実に排出することができる。
したがって、ブラックインク90の消費量を減らすことができるとともに、フラッシングに要する時間を短縮することができるので、顔料系のブラックインク90を使用したノズル21bのインク噴射性能を効率的に良好な状態に回復させることができるフラッシング方法を実現することができる。
特に、ノズル径が22μm以下の場合は、ノズル21b先端で顔料がつまりやすいため、本実施形態のフラッシング方法が有効である。
(2)繰り返し数Xを経過時間tに対応付けて設定することにより、ブラックインク90の乾燥や粘度の増大の進行状況に応じたフラッシングを行うことができる。したがって、経過時間tに関係なく一律に同じ回数を繰り返してインクを噴射させるものよりもブラックインク90の消費量を減らすことができるとともに、フラッシング時間を短縮することができる。
(3)カラー記録の基調となるブラックインク90が不噴射となることがないため、記録画像が冴える高品質の記録を行うことができる。
(4)フラッシングの後の経過時間tが、本実施形態のフラッシング方法を適用することが効果的である範囲内である場合にのみ、本実施形態のフラッシング方法を適用するため、効率的にフラッシングを行うことができる。
(5)本実施形態は、経過時間tが300秒以上43,200秒未満の場合に適用し、フラッシング条件を、液滴体積を20〜40ピコリットル、駆動周波数を記録動作に用いる最高駆動周波数の1/3〜1/2の駆動周波数、連続噴射数を160〜400回、休止時間を、0.2〜0.4秒、繰り返す回数を5〜8回に設定した場合に、最も効率的にフラッシングすることができる。
[他の実施形態]
(1)最良の形態では、ブラックインクのフラッシング条件を設定する場合について説明したが、たとえば、複数の色の顔料系インクを併用する記録装置の場合は、各インクの乾燥速度、粘性率などの性質に応じて個別にフラッシング条件を設定することができる。また、インクは、その置かれている環境の温度によっても乾燥速度が変化することから、フラッシングを実行する際の環境温度を検出する温度センサ69(図2)を設け、その温度センサ69により検出された温度によってフラッシング条件を変えるように構成することもできる。この場合、上記フラッシングテーブルを、タイマTのカウント値、環境温度およびインクの色についてのパラメータにより構成する。以上の構成を使用した場合でも、前述した最良の形態の(1)、(2)および(4)の効果を奏することができる。
(2)本インクジェット記録装置は、データ作成部(いわゆるホストコンピュータ)と、それに接続された記録部(いわゆるプリンタ)とで構成し、そのデータ作成部のCPUを含む制御手段において、本発明の制御の全部を実行することもできる。この場合、データ作成部をそのように動作させるプログラムは、コンピュータで読み取り可能な磁気記憶媒体などで提供することもできる。
この構成を使用した場合でも、前述した最良の形態の効果を奏することができる。
(3)上記実施形態では、記録動作に用いる駆動波形を、フラッシング動作にもそのまま用いたが、実施形態で用いたインク液滴とほぼ同等の体積が得られるならば、記録動作とフラッシング動作とで駆動波形を異ならせてもよい。
[各請求項と実施形態との対応関係]
記録用紙11が、請求項1に記載の被記録媒体に、所定の回数が連続噴射数に、複数回が繰り返し数にそれぞれ対応する。
経過時間tが、請求項6に記載の、フラッシングの後、記録動作指令が入力されるまでの時間を計測し、その計測された時間、に対応する。
本発明実施形態の記録装置の内部構造の一部を取り出して示す説明図である。 図1に示す記録装置の制御系を示すブロック図である。 本実施形態のフラッシングで用いる駆動パルス信号の駆動波形を示すタイミングチャートである。 図4(A)は、記録動作をしないときにノズル形成面がキャップ37により覆われた状態で保持され、インクが乾燥したノズルのメニスカスの状態を示す説明図である。図4(B)は、連続噴射中のメニスカスの状態を示す説明図である。図4(C)は、休止時間経過後のメニスカスの状態を示す説明図である。 ノズル形成面をキャップ37により覆った状態で保持した時間とフラッシングによる記録状態との関係の一例を示す説明図である。 常温でのフラッシングにおいて、液滴体積および駆動周波数と、ノズルの噴射性能の回復に必要な繰り返し数との関係を示す図表である。 10℃でのフラッシングにおいて、インクが十分に噴射するようになった後のノズルの「抜け」の発生状況を示す図表である。 連続噴射数と噴射性能の回復状態との関係を示す図表である。 前回フラッシングが実行されてから記録動作指令が出されるまでの経過時間と噴射性能の回復に必要な繰り返し数との関係を示す図表である。 制御系による制御内容を示すフローチャートである。 顔料系インクが乾燥したときのノズル開口面近傍のインクの状態を模式的に示す説明図である。
符号の説明
1 記録装置
11 記録用紙
20 インクジェットヘッド
21 ブラック用ヘッド
21b ノズル
37 キャップ
70 CPU
90 ブラックインク
90a メニスカス
90b 顔料成分

Claims (12)

  1. 顔料系インクのインク液滴を噴射して被記録媒体に記録を行うインクジェットヘッドのノズルの噴射性能を回復させるために、前記ノズルからインクを噴射させるインクジェットヘッドのフラッシング方法において、
    記録動作に用いる複数種類の体積のインク液滴のうちの大きなインク液滴体積、もしくはそれとほぼ同等の体積のインク液滴の噴射を、連続で所定の回数行った後に、所定の休止時間を挟む動作を複数回繰り返すことを特徴とするインクジェットヘッドのフラッシング方法。
  2. 前記フラッシングは、前記記録動作に用いるドット記録の駆動周波数よりも低い周波数で前記インク液滴の噴射を行うことを特徴とする請求項1に記載のインクジェットヘッドのフラッシング方法。
  3. 前記液滴体積が、20〜40ピコリットルであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のインクジェットヘッドのフラッシング方法。
  4. 前記駆動周波数が、前記記録動作に用いる最高駆動周波数の1/3〜1/2の駆動周波数であることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1つに記載のインクジェットヘッドのフラッシング方法。
  5. 前記所定の回数が、160〜400回であることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1つに記載のインクジェットヘッドのフラッシング方法。
  6. 前記所定の休止時間が、0.2〜0.5秒であることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1つに記載のインクジェットヘッドのフラッシング方法。
  7. 前記複数回は、フラッシングの後、記録動作指令が入力されるまでの時間を計測し、その計測された時間の長さに対応付けられて設定されることを特徴とする請求項2に記載のインクジェットヘッドのフラッシング方法。
  8. 前記複数回が、5〜8回であることを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか1つに記載のインクジェットヘッドのフラッシング方法。
  9. 前記ノズルのノズル径が、22μm以下であることを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれか1つに記載のインクジェットヘッドのフラッシング方法。
  10. 前記顔料系インクが、ブラックインクであることを特徴とする請求項1ないし請求項9のいずれか1つに記載のインクジェットヘッドのフラッシング方法。
  11. フラッシングの後、記録動作指令が入力されるまでの時間を計測し、その計測された時間が、所定の時間の範囲を超える場合にのみ
    前記フラッシング条件を適用し、前記範囲内である場合、前記記録動作に用いる複数種類の体積のインク液滴のうちの小さいインク液滴体積、もしくはそれとほぼ同等の体積のインク液滴の噴射を行うことを特徴とする請求項1ないし請求項10のいずれか1つに記載のインクジェットヘッドのフラッシング方法。
  12. 前記所定の時間の範囲が、300秒以上43,200秒未満であるとき、前記フラッシングは、前記記録動作に用いるドット記録の駆動周波数よりも低い周波数で前記インク液滴の噴射を行うことを特徴とする請求項11に記載のインクジェットヘッドのフラッシング方法。
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