JP2013130708A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 転写部と定着部との間に配置された搬送ベルトに吸引手段でシートを吸引しながらシートを搬送する構成において、転写部と定着部の間のシートのループ量を制御しようとするときに搬送ベルトへの吸引に起因してシートが暴れる。
【解決手段】 シートの先端が転写部と定着部の間に位置する時はシートを搬送ベルトに吸引させるように吸引手段を作動させ、シートの先端が定着部に到達した後、転写部と定着部との間で一定範囲のループ量を形成してシート搬送するように定着部の搬送速度を制御するときには、吸引手段による吸引を停止するように吸引手段を制御する。
【選択図】 図6
【解決手段】 シートの先端が転写部と定着部の間に位置する時はシートを搬送ベルトに吸引させるように吸引手段を作動させ、シートの先端が定着部に到達した後、転写部と定着部との間で一定範囲のループ量を形成してシート搬送するように定着部の搬送速度を制御するときには、吸引手段による吸引を停止するように吸引手段を制御する。
【選択図】 図6
Description
本発明は、シートに画像を形成する画像形成装置に関する。
複写機・レーザビームプリンタ・ファクシミリ等の電子写真方式の画像形成装置においては、転写部によってトナー像をシートに転写し、転写したトナー像を定着部によって定着する。転写部と定着部との間には、シートを搬送ベルトに吸引しながら搬送する搬送ベルト部が設けられている(特許文献1参照)。ベルト搬送部において搬送ベルトにシートを吸引保持させて搬送することで、未定着のトナー像を傷めることもなく、且つ、搬送性を高めて安定して定着部へシートを搬送する。また、転写部と定着部との間の、シートのループを、検知するためのセンサを配置し、このセンサの検知に基づいて定着部のシート搬送速度を制御することでシートのループ量が一定範囲となるように維持させている(以下、ループ制御と呼ぶ)。ループ制御は、定着部のローラの温度に応じてローラの外径が変化して定着部のシート搬送速度が変わってしまうことに対応するために行われる。例えば、定着部のローラを一定回転数で回転駆動させた場合、ローラが高温のときは低温のときよりも熱膨張により外径が大きくなって、回転周速度が増加する。回転周速度が所望速度より高速になると、定着部がシートを転写部から引っ張るようになって転写部での転写不良が生じる。このような問題への対応のためにループ制御を行っている。
搬送ベルトにシートを吸引ファンで吸引保持させながら搬送し、且つ、転写部と定着部との間のシートのループ量が一定範囲を維持させるように定着部の搬送速度を制御するループ制御を行う構成では、シートの暴れに起因した画像不良が発生することがあった。即ち、定着部にシートの先端が達した後、定着部の搬送速度を速くしてループ量を減らすようにする状態において、吸引ファンがシートを搬送ベルトに吸引させると、ループ量の減少を妨げる。シートのループ量が減少しないと、ループ制御では定着部の搬送速度が速い状態を継続する。
最終的に吸引ファンがシートを吸引する吸引力に打ち勝ってシートは搬送ベルトから離間するが、このときに搬送ベルトへの吸引力が大幅に低下するのでループ量が急激に減少してしまい、シートは大きく暴れてしまう。シートの暴れによって未定着画像の飛び散りや、転写部での画像ブレが発生するという問題が発生する。
本発明の目的は、搬送ベルトによる安定したシート搬送と、ループ制御時における画像不良の低減を可能とした画像形成装置を提供することである。
本発明の画像形成装置は、シートにトナー像を転写する転写部と、前記転写部で転写されたトナー像をシートに定着しながらシートを搬送する定着部と、前記転写部と前記定着部の間に設けられ、シートを搬送する搬送ベルトと、前記搬送ベルトにシートを吸引するための吸引手段と、シートの先端が前記転写部と前記定着部の間に位置しているときにシートを前記搬送ベルトに吸引させるように前記吸引手段を作動させ、シートの先端が前記定着部に到達した後に前記転写部と前記定着部との間でのシートのループ量を一定範囲に維持するように前記定着部の搬送速度を変更する搬送制御を行っているときに、前記吸引手段による吸引を停止又は吸引力を弱めるように前記吸引手段を制御する制御部と、を有することを特徴とする画像形成装置である。
以上のように本発明によれば、ループ制御時の画像不良の低減と、シートの搬送性を両立することができる。
≪画像形成装置全体説明≫
図1は、本発明の実施形態にかかるフルカラー画像形成装置の具体例であるプリンタを示す。このプリンタは、1つのドラムと、ロータリ方式の現像部と、中間転写部を備えたタイプのプリンタである。本例のプリンタにあっては、Y(イエロー),M(マゼンタ),C(シアン),K(ブラック)の各色による画像の形成に対応するものが示されているが、その限りではない。
図1は、本発明の実施形態にかかるフルカラー画像形成装置の具体例であるプリンタを示す。このプリンタは、1つのドラムと、ロータリ方式の現像部と、中間転写部を備えたタイプのプリンタである。本例のプリンタにあっては、Y(イエロー),M(マゼンタ),C(シアン),K(ブラック)の各色による画像の形成に対応するものが示されているが、その限りではない。
レーザ出力部9にて各色の画像ステーションごとの光信号に変換され、光信号に変換されたレーザ光がポリゴンミラーで反射され、レンズと折り返しミラーを経てそれぞれの感光ドラム1の面に露光される。
感光ドラム1の周りには帯電器と、現像ロータリ4の内部に配置された現像器4a,4b,4c,4dと、そしてクリーニング装置が配置されている。感光ドラム1上に形成された露光像を現像ロータリ4の回転によって現像器をその都度切り替える行程を必要な色だけ繰り返すことで各色の現像を行う。そして、一旦、中間転写ベルト5の上にトナー像を転写して必要な色だけ中間転写ベルト5上に画像を重ね合わせる。その後、記録媒体である普通紙などのシートにそのトナー画像を転写するために転写部としての画像転写部6に向けて搬送される。
シートは、カセット10a,10b,10cから繰り出して搬送され、後述するレジストレーションローラ7で斜行補正を行った後に、二次転写部である画像転写部6に向けて搬送される。画像転写部6にて中間転写ベルト5上に形成される画像の間(隙間)を利用し、二次転写外ローラが中間転写ベルト5に対して加圧され、二次転写ニップを形成する。二次転写ニップを画像に合わせてシートを通過させ、さらに二次転写用の高電圧を印加することで、中間転写ベルト5上のトナー像をシート上に転写する。つまり、シートはトナー像が二次転写ニップによって転写されながら所定の転写速度Kで二次転写ニップによって搬送される。その後、二次転写外ローラは次の画像が二次転写部に到達する前に、加圧時と同じく画像間(隙間)を利用して退避する。なお、図1は、二次転写外ローラを中間転写ベルト5に加圧させた状態を示している。
画像転写部6にて二次転写された通過したシートは、画像をシートに定着する定着部である定着装置8に送られてここでトナー像を加熱して定着後に排出される。
次に、定着装置8の構成について図2を用いて説明する。
定着装置8は加圧部材駆動式・テンションレスタイプのフィルム加熱方式の加熱装置である。11は耐熱性樹脂製の横長ステイであり、下記のエンドレス耐熱性フィルム12(以下フィルムと呼ぶ)の内面ガイド部材となる。フィルム12は、加熱体としてのヒータ13を含む上記ステイ11に外嵌させてある。
定着装置8は加圧部材駆動式・テンションレスタイプのフィルム加熱方式の加熱装置である。11は耐熱性樹脂製の横長ステイであり、下記のエンドレス耐熱性フィルム12(以下フィルムと呼ぶ)の内面ガイド部材となる。フィルム12は、加熱体としてのヒータ13を含む上記ステイ11に外嵌させてある。
ヒータ13は、高熱伝導材であるアルミナ等でできた基板14の表面の略中央部に長手に沿って、銀パラジウム)等の電気抵抗材料(発熱体)15をスクリーン印刷等により塗工し、その上に保護層16としてガラスやフッ素樹脂等をコートしている。
18は、ヒータ13との間でフィルム12を挟んで圧接ニップである定着部Nを形成し、フィルム12を駆動する回転体としてのフィルム加圧ローラ(以下、加圧ローラと呼ぶ)である。加圧ローラ18は、アルミニウム・鉄・ステンレス等の芯軸19と、この軸に外装したシリコンゴム等の離型性のよい耐熱ゴム弾性体からなる、ローラ部20とからなる。
芯軸19の端部が定着装置駆動用のモータM2により駆動されることで矢示の反時計方向に加圧ローラ18は回転駆動される。加圧ローラ18の回転駆動によりフィルム12がその内面がヒータ13の面に密着摺動しながら矢示の時計方向に回転駆動される。
加圧ローラ18が回転駆動されるとニップ部Nにおいてフィルム12に加圧ローラ18との摩擦力で移動力がかかり、フィルム12が加圧ローラ18の回転周速と略同速度をもって回転する。フィルム12は、フィルム内面がヒータ13面(=保護層16面)を摺動しつつ時計方向に回転駆動される。
フィルム駆動とヒータ13の発熱体層15への通電を行なわせた状態において、未定着トナー像を担持したシートが定着部である定着装置8のニップ部N(フィルム12と加圧ローラ18との間)に像担持面上向きで導入される。すると、シートはフィルム12と一緒にニップ部Nを通過していき、ニップ部Nにおいてフィルム内面に接しているヒータ13の熱エネルギーがフィルム12を介してシートに付与されて、またニップ部Nにおける加圧力によりトナー像の熱定着がなされる。
ヒータ13は発熱体層15の長手両端間に電圧印加(電力供給)がなされることで発熱体層15が発熱し、基板14が加熱され、低熱容量であるヒータ13全体が温度立ち上りよく急速昇温する。
ヒータ13の温度制御はヒータ13上に設けられたサーミスタ17の出力をA/D変換し制御部としての制御装置49に取り込まれる。サーミスタ17からの情報をもとにトライアック101によりヒータ13の発熱体層15に通電するAC電圧を位相・波数制御等によりヒータ通電電力を制御することで行なう。なお、図2中のSは、AC電源を表している。サーミスタ17の検知温度が所定の設定温度より低いとヒータ13が昇温するように、また高い場合はヒータ13が降温するように通電を制御することで、ヒータ13はその通紙部が定着時一定温調される。
また、プリント指令を待つスタンバイ時はヒータ13への通電がオフされ、メインスイッチのオンで更にプリント指令後にヒータ13への通電が開始される。
《加圧ローラ18の駆動制御》
定着装置8の加圧ローラ18は図2で示されたモータM2で駆動される。104はこのモータM2の駆動制御を行うためのモータコントローラであり、制御装置49によって制御される。即ち、加圧ローラ18の駆動速度(回転数)を変更制御できるように加圧ローラ18は構成されている。加圧ローラ18の回転数を正確に制御できるようにモータM2にはパルスモータを用いている。具体的には、モータM2はHiとLoの2種類の回転数で回転できるように制御される。制御装置49からの信号によりモータコントローラ104を介してHiかLoのどちらか一方の回転数となるようにモータM2は駆動制御される。
定着装置8の加圧ローラ18は図2で示されたモータM2で駆動される。104はこのモータM2の駆動制御を行うためのモータコントローラであり、制御装置49によって制御される。即ち、加圧ローラ18の駆動速度(回転数)を変更制御できるように加圧ローラ18は構成されている。加圧ローラ18の回転数を正確に制御できるようにモータM2にはパルスモータを用いている。具体的には、モータM2はHiとLoの2種類の回転数で回転できるように制御される。制御装置49からの信号によりモータコントローラ104を介してHiかLoのどちらか一方の回転数となるようにモータM2は駆動制御される。
ここで上記モータM2の回転数HiとLoのときの定着装置8でのシート搬送速度と、画像転写部6のシート搬送速度の関係について、図7を用いて説明する。モータM2の回転数をLoとなるように制御したとき、定着装置8での実際のシート搬送速度FLoは、一定の幅を持っている。なぜなら、定着装置8においてシートを搬送する加圧ローラ18の径が加圧ローラ18の温度によって変化するからである。即ち、画像形成装置がしばらく待機状態であった後の1枚目のシート通過時では加圧ローラ18の径はそれほど熱膨張していないので遅く、連続で通紙されると除々に熱膨張によって径が拡大して実際のシート搬送速度が速くなる。モータM2の回転数をLoにしたときの定着装置8のシート搬送速度FLoが、画像転写部6の速度である転写速度Kよりも遅くなるように構成している。また、モータM2の回転数をHiとなるように制御したとき、定着装置8での実際のシート搬送速度FHiは、一定の幅を持っている。モータM2の回転数をHiにしたときの定着装置のシート搬送速度FHiが転写速度Kよりも速くなるように構成している。即ち、定着装置のシート搬送速度FLoの上限値は転写速度Kより遅く、定着装置8のシート搬送速度FHiの下限値は転写速度Kより速くなるように構成されている。
≪シート搬送≫
次に、図3〜図7、図9を用いて、画像転写部6の周辺から定着装置8までの搬送区間でのシート搬送に関連した構成と制御について説明する。
次に、図3〜図7、図9を用いて、画像転写部6の周辺から定着装置8までの搬送区間でのシート搬送に関連した構成と制御について説明する。
図3のように画像転写部6よりも搬送方向における上流には、シートの斜行を補正するためにシートを一時停止させて先端を規制するためのレジストレーションローラ(転写前搬送ローラ)7が配置されている。シートの斜行をレジストレーションローラ7によって補正した後、シートの先端を中間転写ベルト5上の画像の位置に合わせるようレジストレーションローラ7の回転開始のタイミングを調整する。このようにレジストレーションローラ7の回転再開によってシートを搬送開始して画像転写部6にて画像が転写される。
画像転写部6よりもシート搬送方向における下流側には、ベルト搬送部300が設けられている。
図5に示すように、ベルト搬送部300は、多数のエア吸引孔が形成された4本の無端状の搬送ベルト31と、これら搬送ベルト31を回転駆動させる駆動ローラ32と、従動ローラ37を有する。また、ベルト搬送部300には図3や図4に示すように無端状の搬送ベルト31の内側に吸引ファン(吸引手段)33が設けられている。
吸引ファン33を回転駆動させてエアの負圧を生じさることで、吸引ファン33と搬送ベルト31との間の開口34(図5参照)や搬送ベルト31に形成された多数のエア吸引孔からエアを吸引する。エア吸引孔からのエア吸引によってシートを搬送ベルト31に吸引することで搬送ベルト31の上面にシートを密着させて保持する。搬送ベルト31上に吸引して保持されたシートは搬送ベルト31の回転によって定着装置8に向けて図2中の符号Aの方向に搬送される。
図3に示されたように、画像転写部6とベルト搬送部300との間には、シート搬送方向の下流にいくに従って下方となるように傾いた転写後搬送ガイド51が設けられている。ベルト搬送部300と定着装置8との間には、搬送方向における下流にいくに従って上方となるように傾いた定着前搬送ガイド52が設けられている。
図3に示すようにレジストレーションローラ7の上流にはレジストレーションローラ7の回転/停止と、上記吸引ファン33の回転開始のトリガーに用いるレジ前センサ42が設けられている。レジ前センサ42はセンサレバーとフォトインタラプタによって構成されている。また、ループセンサ41がベルト搬送部300と定着装置8との間に配置されている。ループセンサ41は、シートのうちの画像転写部6と定着装置8との間のループ部分の上下方向の位置に応じた信号を発することで、シートのループ量を検知するためのセンサである。ループセンサ41は、上記吸引ファン33の停止のトリガーに用いるセンサを兼ねている。本実施形態でのループセンサ41は、センサレバーとフォトインタラプタによって構成されている。
搬送ベルト31によって搬送されたシートは、定着前搬送ガイド52に沿って案内されつつ定着装置8に送り込まれ、定着装置8において既述のようにシート上のトナー像が定着された後、定着装置8によって下流側へと搬送される。
図8は、ベルト搬送部300と定着装置8のシート搬送制御に関わる制御ブロック図である。レジストレーションローラ7の上流に設けられた、上述のレジ前センサ42からの検出信号は制御装置49へ送信される。ループセンサ41からの検出信号も制御装置49に送信される。制御装置49は、吸引ファン33の動作を制御する。制御装置49は、定着装置8を回転駆動するためのモータM2の動作を、モータコントローラ104を介して制御する。モータM2の回転制御については、概要を既に述べたように、制御装置49が、上記モータM2の回転数をHiとLoとに切換える。
次にベルト搬送部300と定着装置8でのシート搬送制御の詳細説明を制御のフローチャートである図6を用いて説明する。
プリントスタート後、シートの先端がレジ前センサ42の検知箇所に到達し、レジ前センサ42のセンサレバーが倒されるとレジ前センサ42のフォトインタラプタからON信号が制御装置49に送られる(ステップ1。以下ステップをSと省略する)。レジ前センサ42がON信号を発してしてから予め設定した一定時間経過後に制御装置49が吸引ファン33を制御しての回転を開始させる(S2)。なお、ここでの予め設定した一定時間は、シート先端がベルト搬送部300に達する前でかつ、吸引ファン33の回転が開始される時に先行シートが画像転写部6にないように設定される。
プリントスタート後、シートの先端がレジ前センサ42の検知箇所に到達し、レジ前センサ42のセンサレバーが倒されるとレジ前センサ42のフォトインタラプタからON信号が制御装置49に送られる(ステップ1。以下ステップをSと省略する)。レジ前センサ42がON信号を発してしてから予め設定した一定時間経過後に制御装置49が吸引ファン33を制御しての回転を開始させる(S2)。なお、ここでの予め設定した一定時間は、シート先端がベルト搬送部300に達する前でかつ、吸引ファン33の回転が開始される時に先行シートが画像転写部6にないように設定される。
レジ前センサ42がON信号を発した後、モータM2の回転数がLoになるように制御装置49がモータM2を制御する(S3)。
さらに、制御装置49は、ループセンサ41から送信されてくる検知信号がONに変化したと判断した後(S4のYES)、制御装置49はモータM2の回転数をHiにする(S5)とともに吸引ファン33の回転を停止させる(S6)。なお、ここでのループセンサ41から送信されてくる検知信号のONへの変化は、ベルト搬送部300によって搬送されるシートの先端のループセンサ41の検知箇所への到達に相当する。なお、本実施形態では、検知信号がON信号に変化してからシートの先端が定着装置8にニップされると予測される時間後に制御装置49はモータM2の回転数をHiにする(S5)とともに吸引ファン33の回転を停止させる(S6)。
S1からS3までの過程において、シートはレジストレーションローラ7と画像転写部6を通過して転写後搬送ガイド51、定着前搬送ガイド52とベルト搬送部300に沿って搬送され、定着装置8のニップに進入する。この時、吸引ファン33は回転(作動)しておりシートは搬送ベルト31に吸引して保持されながら搬送されるので、シートの状態(形状)は図3で示したように転写後搬送ガイド51、52とベルト搬送部300の形状に沿った下方向に凸のループ形状となっている。
S5で吸引ファン33の回転を停止させた後、ループセンサ41から送信されてくる検知信号がOFF信号になったと制御装置49が判断したら(S7のNO)、S3へ移行する。即ち、以降のS3からS7のステップの繰り返しによって、ループセンサ41の信号によりシートのループ量の調整を行うように上記モータM2の回転数をHiとLoとで切換えるループ制御が制御装置49により行われる。シートのループ部分の位置が上方となっているとき(ループ量が少ないとき)であるループセンサ41からの検知信号がOFFの状態では、モータM2の回転数はLo(定着搬送速度Lo)となるように制御装置49がモータM2を制御する。一方、ループセンサ41からの検知信号がON状態の時(ループ量がおおいとき)はモータM2の回転数はHi(定着搬送速度Hi)となるように制御装置49がモータM2を制御する。
ここで、シートのループ量を一定範囲内に維持するようにモータM2の回転数をHiとLoとに切換えるループ制御を行っている時のシートの挙動について説明する。
モータM2の回転数がHi(定着装置8のシートの搬送速度FHi)の状態では、定着装置8の搬送速度が画像転写部6の転写速度Kより速くなるので、シートのループ量が序々に減少していく。
上記のように吸引ファン33は停止しているのでループ量の減少を吸引ファン33が妨げることがない。つまり、転写速度Kよりも高速な定着装置8によって搬送されることでループ量が減少する。ここで、吸引ファン33が回転停止していて吸引が行われていないので、画像転写部6と定着装置8との間において、下方へ凸形状となっていたシートのループ部分が直線的な形状に近くなるように変形していくのを、吸引ファン33の吸引が阻害することがない。
そして、ループセンサ41から送信されてくる検知信号がOFF信号になるほどループ量が減少すると(S7)、制御装置49はモータM2の回転数をLoに切り換える(S3)。これによって、転写速度Kよりも定着装置8のシート搬送速度が遅くなる。モータM2の回転数をLoに切り換えて定着装置8のシート搬送速度FLoが画像転写部6の転写速度Kよりも低速になると、シートのループ量が増大していって、シートの形状は図3のように下方に凸の形状(状態)に近づいていく。
その後、レジ前センサ42からの信号がOFFになる(S8のYES)まで、即ち、シートの後端がレジ前センサ42の検知箇所を抜けるまで、モータM2の回転数はLoとHiの切換えを繰り返す(S4〜S7)。
シート後端をレジ前センサ42が検知した後(S8のYES)、次に送られてくる次のシートがあるかどうかを制御装置49は判断する(S9)。次シートがある場合(S9のYES)、一定時間経過後(後端が画像転写部6を通過した後)、制御装置49は、吸引ファン33を回転させ、モータM2の回転数をLoに設定する。これにより連続でシートを搬送する際の次のシートに備えることができる。次シートがない場合(S9のNO)には、ジョブの終了となる。
上記実施形態では、ベルト搬送部330におけるシートの吸引力の変更を吸引ファン33の回転/停止で制御した。しかし吸引ファン33の回転停止の代りに吸引ファン33の回転数をシート先端を定着装置8に向かわせているときよりも少なく制御して、ループ量の減少時にループ形状への影響がない程度に搬送ベルトへのシートの吸引力を弱めるようにしてもよい。また、ループセンサ41としてセンサレバーとフォトインタラプタによって構成したセンサを例示したが、シートの上下方向における位置を検知する光学式測距センサを用いてもよい。定着装置8の構成としてフィルムを用いてものを例示しているが、ローラ対でシートを挟持搬送する定着装置であっても、ベルトとローラによってシートを挟持搬送する定着装置であってもよい。
上記の実施形態では以下の効果を奏する。シートの先端が定着装置8よりも上流にあるとき搬送ベルト31にシートを吸引させるように吸引ファン33を動作させた状態でシートを定着装置8へ向けて搬送している。したがって、安定して画像転写部6と定着装置8との間でシートを搬送できる。また、本実施形態では、定着装置8のニップ部にシートの先端が到着するまで、搬送ベルト31にシートを吸引させるように吸引ファン33を動作させているので、ベルト搬送部300により確実に定着装置8のニップ部にシートの先端を導くことができる。
そして、シート先端が定着装置8のニップ部に挟持された後に、吸引ファン33が搬送ベルト31にシートを吸引する吸引力を無くす(吸引を停止)かまたは弱める(少なくする)ように吸引ファン33を制御している。したがって、ループセンサ41により画像転写部6と定着装置8のシートのループ量を制御しているときに、搬送ベルト31へのシート吸引に起因したシートの暴れが少なくなるので、未定着画像の飛び散りや、画像転写部8での画像ブレの発生が抑制される。
また、吸引ファン33は常時回転とし、吸引ファン33と搬送ベルト31との間にシャッタを用いて空気の流れを遮断する機構を設け、シャッタの開閉制御により搬送ベルトへの吸引力を無くす又は弱めるように構成してもよい。
以下では、搬送ベルト31にシートを吸引する吸引力を切り換えるためにシャッタを用いた変形例について述べる。図9は、この変形例に係るベルト搬送部300Aの構成を示した平面図であり、図10はこの変形例において搬送ベルトの描図を省略したベルト搬送部300Aの斜視図である。
搬送ベルト31の内側に、吸引ファン25を内包したフレーム951が設けられている。フレーム951の上面には、一対の吸引口25aが形成されている。搬送ベルト31と吸引ファン25の間でスライド移動可能に一対のシャッタ27がフレーム951に保持されている。シャッタ27は、吸引口25aを開放する位置(図9(a)、図10(a)参照))と、吸引口25aを閉じた位置(図9(b)、図10(b)参照))の間を、スライド移動することができるようにフレーム951に保持されている。
吸引ファン25やフレーム951とともに吸引手段を構成するシャッタ27をスライド移動させることで、ベルト搬送部300Aにおいて、搬送ベルト31に対するシートの吸引状態を変更できるようになっている。なお、以下では、吸引口25aを開放したときのシャッタ27の位置(図9(a)、図10(a)参照))を開き位置とよび、吸引口25aを閉じるシャッタ27の位置(図9(b)、図10(b)参照))を閉じ位置とよぶ。シャッタ27が図9(a)や図10(a)に示した開き位置にあるとき、搬送ベルト31にシートが吸引され、シャッタ27が、シャッタ27が図9(b)や図10(b)に示した閉じ位置にあるとき、搬送ベルト31にシートが吸引されない。
シャッタ27にはそれぞれラックギアが設けられている。ラックギアと噛合うピニオンギア28を介して、シャッタ駆動モータ30からの駆動力をシャッタ27に伝達することによって、シャッタ27をシートの幅方向にスライドさせ、吸引ファン25の吸引口25aを開閉するようになっている。
また、シャッタ27にはそれぞれレバー27bが設けられている。シャッタ27を図9(a)、図10(a)のような開き位置へ移動させる場合には、以下のようにする。即ち、シャッタ駆動モータ30を駆動し、シャッタ検知センサ29の光軸をレバー27bが遮ってシャッタ検知センサ29からの信号がOFFからONになったときにシャッタ駆動モータ30を停止させる。逆に、図9(b)、図10(b)のようにシャッタ27を閉じ位置へ移動させる場合には、シャッタ駆動モータ30を所定のパルス数だけ逆に回転させる。
以上の構成において、制御装置が、シャッタ27の位置を変更するようにシャッタ検知センサ29からの信号に応じたシャッタ駆動モータ30の制御を行うことで、吸引力を変更する。ここで、この変形例による制御動作は、上述の図5のフローチャートにおいて吸引ファンON(S5)がシャッタ27の開位置への移動に、吸引ファンOFF(S6)がシャッタ27の閉位置への移動にそれぞれ代わる点が異なる。つまり、ループ制御が行われるときにシャッタ27を用いて吸引力を無くすようにする。その他の制御ステップは図5で説明した制御と同様であるためここでは重複した説明を避けるため省略する。
本変形例では、吸引ファンの回転数を制御する形態と比較して応答性よく搬送ベルトにシートを吸引する力を変更することができる。なお、ループ制御が行われるときにシャッタ27が閉じ位置で吸引口25aをほぼ完全に遮断する(覆う)形態を説明した。しかしながらループ制御が行われるときに、ループ量の減少に影響がない程度に搬送ベルト31への吸引力を弱めるように、例えばシャッタ27が開口25aを完全には覆わずに開口25aの過半を覆うようにしてもよい。
1 感光ドラム
4 現像器
5 中間転写ベルト
6 画像転写部
7 レジストレーションローラ
8 定着装置
31 搬送ベルト
41 ループセンサ
42 レジ前センサ
33 吸引ファン
300 ベルト搬送部
49 制御装置
M2 定着モータ
4 現像器
5 中間転写ベルト
6 画像転写部
7 レジストレーションローラ
8 定着装置
31 搬送ベルト
41 ループセンサ
42 レジ前センサ
33 吸引ファン
300 ベルト搬送部
49 制御装置
M2 定着モータ
Claims (5)
- シートにトナー像を転写する転写部と、
前記転写部で転写されたトナー像をシートに定着しながらシートを搬送する定着部と、
前記転写部と前記定着部の間に設けられ、シートを搬送する搬送ベルトと、
前記搬送ベルトにシートを吸引するための吸引手段と、
シートの先端が前記転写部と前記定着部の間に位置しているときにシートを前記搬送ベルトに吸引させるように前記吸引手段を作動させ、シートの先端が前記定着部に到達した後に前記転写部と前記定着部との間でのシートのループ量を一定範囲に維持するように前記定着部の搬送速度を変更する搬送制御を行っているときに、前記吸引手段による吸引を停止又は吸引力を弱めるように前記吸引手段を制御する制御部と、を有することを特徴とする画像形成装置。 - 前記転写部と前記定着部との間にシートを検知するセンサを設け、
前記制御部は、前記センサからの検知信号に基づいて前記搬送ベルトにより搬送されてくるシート先端の前記定着部への到達の判断を行い、且つ、前記転写部と前記定着部との間でのシートのループ量の調整を行うように前記センサからの検知信号に基づいて前記定着部の搬送速度の変更を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記吸引手段はファンを備え、前記ファンの回転停止によって吸引を停止又は前記ファンの回転数の変更によって前記吸引手段の吸引力を弱めることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
- 前記吸引手段はファンと前記ファンと前記搬送ベルトとの間を開閉するシャッタを備え、
前記シャッタの開閉によって前記吸引手段の吸引を停止または吸引力を弱めることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。 - 前記制御部は、シートの先端が前記定着部に到達するまでシートを前記搬送ベルトに吸引させるように前記吸引手段を作動させることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の画像形成装置。
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