JP2013126807A - 低床レール設備および台車および非開削工法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】低床レール部31と、低床レール部31の端部に連結された乗移用レール部とを有し、低床レール部31は、一対のレール部材33と、両レール部材33間の間隔を保持する間隔保持部材34とを有し、レール部材33は、レール本体35と、レール本体35の下端に設けられた棒状のベース部材36,37とを有し、レール本体35の長手方向とベース部材36,37の長手方向とが同方向であり、ベース部材36,37がセグメント9上に載置され、乗移用レール部は、低床レール部31と同様にセグメント9上に載置され、シールドトンネル内に設けられた軌条設備側から低床レール部31側に向って下方へ傾斜している。
【選択図】図16
Description
低床レール部は、台車が走行可能であり且つ台車の幅方向において対向する一対のレール部材と、両レール部材間の間隔を保持する間隔保持部材とを有し、
レール部材は、レール本体と、レール本体の下端に設けられた棒状のベース部材とを有し、
レール本体の長手方向とベース部材の長手方向とが同方向であり、
ベース部材がセグメント上に載置されるものである。
第1のベース部材は両レール本体間の内側寄りに設けられ、
第2のベース部材は両レール本体間の外側寄りに設けられ、
第2のベース部材の直径が第1のベース部材の直径より小さく、
第1および第2のベース部材が円弧状のセグメント上に載置されるものである。
また、レール本体にかかる荷重は第1のベース部材と第2のベース部材とに分散してセグメントに作用するため、セグメント内面に荷重が集中して作用することはなく、セグメント内面の損傷を防止することができる。
ベース部材はシールドトンネルの底部に配置されたセグメントの主桁上に載置され、
低床レール部は持込管の下方からシールドトンネルの長手方向に沿って引き出し可能であるものである。
連結される一方のレール本体の凸部が他方のレール本体の凹部に差込まれるものである。
引掛り防止部の前端部は、引き出し方向における前隣りに連結されたレール部材のベース部材の後端下部よりも上方に位置し、
引掛り防止部の後端部はベース部材の下端に続いているものである。
これによると、ベース部材を、セグメント上に載置した状態で、セグメントの円弧形状に応じて周方向へ容易に摺動させることができる。このため、低床レール設備の位置をシールドトンネルの周方向において容易に調整することができる。
乗り移り用レール部は、低床レール部と共にセグメント上に載置され、シールドトンネル内に設けられた軌条設備側から軌条設備よりも低い低床レール部側に向って下方へ傾斜しているものである。
本第9発明は、上記第1発明から第8発明のいずれか1項に記載の低床レール設備上を走行可能な台車であって、
持込管を支持する支持部と、支持部から持込管を持ち上げる出退自在な持上装置とを有するものである。
複数のセグメントで構成された内壁を有するシールドトンネルを形成し、
シールドトンネル内において、持込管同士を接続する接続位置の下方に低床レール設備を載置し、
シールドトンネル内に、シールドトンネルの端部から低床レール設備に至る軌条設備を設け、
接続すべき持込管を台車に搭載し、
台車を軌条設備上から低床レール設備上に走行させて接続すべき持込管を接続位置まで運搬し、
接続位置において、台車の持上装置で接続すべき持込管を持ち上げ、接続すべき持込管の高さをシールドトンネル内で既に接続されている持込管の高さに合わせてこれら持込管同士を接続し、
接続した持込管の下方から台車を引き抜き、
軌条設備の奥端部を撤去して、低床レール設備と軌条設備との間に引出用スペースを形成し、
低床レール設備を、接続した持込管の下方から引出用スペースに引き出して、次の持込管同士の接続位置まで後退させ、軌条設備に接続することを繰り返すものである。
図1に示すように、1は非開削工法を用いて地中に敷設された水道管路等の管路である。この管路1は地中に掘られたシールドトンネル2内に敷設されている。管路1の外周面とシールドトンネル2の内面との間にはモルタル等の充填材3が充填されている。
図2に示すように、周方向Dにおいて、底部セグメント9と側部セグメント10とをボルト、ナット等の連結部材(図示省略)で連結し、側部セグメント10と天部セグメント11とをボルト、ナット等の連結部材(図示省略)で連結することにより、円筒状部材25が形成される。さらに、図5,図12に示すように、シールドトンネル2の長手方向Cにおいて隣接する一方の各セグメント9〜11の主桁16と他方の各セグメント9〜11の主桁16とをボルト23、ナット24等の連結部材で連結することにより、複数の円筒状部材25が長手方向Cにおいて接続されて、図1に示すように、シールドトンネル2の内壁13が形成される。
先ず、低床レール設備27の構成を以下に説明する。
図5,図6,図10,図11に示すように、レール本体35同士の連結部分において、一方のレール本体35の端部と他方のレール本体35の端部とが連結具40によって連結されている。連結具40は、一対の連結板41,42と、複数のボルト43,ナット44とを有している。このうち、外側連結板41は、連結される一方のレール本体35の端部外側面と他方のレール本体35の端部外側面とに当て付けられ、内側連結板42は、連結される一方のレール本体35の端部内側面と他方のレール本体35の端部内側面とに当て付けられる。
図4に示すように、軌条設備29は、従来技術において説明した軌条設備105と同様の設備であり、内壁13の底部に一定間隔おきに設置された複数の枕木106と、枕木106上に架設された断面I形状の左右一対のレール107とで構成されている。レール107はシールドトンネル2の長手方向Cにおいて複数本連結されている。尚、図5,図9に示すように、低床レール設備27の高さH2は軌条設備29の高さH1よりも低く形成されている。また、図5に示すように、軌条設備29のレール107と低床レール設備27の乗り移り用レール部32のレール本体60とは連結具40により連結されている。
図2,図4,図16に示すように、台車28は、低床レール設備27の低床レール部31のレール本体35上および乗り移り用レール部32のレール本体60上と軌条設備29のレール107上を走行可能であって、外鍔付きの複数の車輪51と、持込管5を支持する支持部52と、支持部52から持込管5を持ち上げる複数の持上装置53とを有している。各持上装置53はそれぞれ、複数の油圧式のシリンダ装置からなり、上下方向へ出退自在な出退部53aを有している。
図4に示すように、自走車両30は、台車28を押したり或は牽引して走行させるバッテリー式機関車等であって、低床レール設備27上および軌条設備29上を自走可能である。尚、自走車両30には、台車28の各持上装置53の出退部53aの出退を切換える油圧装置(図示省略)が設けられている。
また、図9に示すように、低床レール部31の第1および第2のベース部材36,37を、底部セグメント9上の主桁16に載置した状態で、主桁16の円弧形状に応じて周方向Dへ容易に摺動させることができる。同様に、図15に示すように、乗り移り用レール部32の第1および第2のベース部材61,62も同様に主桁16の円弧形状に応じて周方向Dへ容易に摺動させることができる。これにより、低床レール設備27の位置をシールドトンネル2の周方向Dにおいて容易に調整することができる。
2 シールドトンネル
5 持込管
9〜11 セグメント
13 内壁
16 主桁
27 低床レール設備
28 台車
29 軌条設備
31 低床レール部
32 乗り移り用レール部
33,58 レール部材
34,59 間隔保持部材
35,60 レール本体
36,61 第1のベース部材
37,62 第2のベース部材
38 凸部
39 凹部
47,48 第1および第2の引掛り防止部
52 支持部
53 持上装置
63 引出用スペース
C 長手方向
E 引き出し方向
P 接続位置
Claims (10)
- 内壁が複数のセグメントで構成されたシールドトンネル内に、台車を用いて複数の持込管を搬入し、これら持込管同士を接続してシールドトンネル内に管路を敷設する非開削工法で使用される低床レール設備であって、
低床レール部は、台車が走行可能であり且つ台車の幅方向において対向する一対のレール部材と、両レール部材間の間隔を保持する間隔保持部材とを有し、
レール部材は、レール本体と、レール本体の下端に設けられた棒状のベース部材とを有し、
レール本体の長手方向とベース部材の長手方向とが同方向であり、
ベース部材がセグメント上に載置されることを特徴とする低床レール設備。 - ベース部材は第1のベース部材と第2のベース部材とからなり、
第1のベース部材は両レール本体間の内側寄りに設けられ、
第2のベース部材は両レール本体間の外側寄りに設けられ、
第2のベース部材の直径が第1のベース部材の直径より小さく、
第1および第2のベース部材が円弧状のセグメント上に載置されることを特徴とする請求項1記載の低床レール設備。 - 複数のレール部材がシールドトンネルの長手方向において連結されており、
ベース部材はシールドトンネルの底部に配置されたセグメントの主桁上に載置され、
低床レール部は持込管の下方からシールドトンネルの長手方向に沿って引き出し可能であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の低床レール設備。 - レール本体の一端に凸部が形成されると共に他端に凹部が形成され、
連結される一方のレール本体の凸部が他方のレール本体の凹部に差込まれることを特徴とする請求項3記載の低床レール設備。 - レール部材同士の連結部分において主桁の上端部を引き出し方向における後隣りのベース部材の前端から下端へ案内する引掛り防止部がベース部材の端部に形成されていることを特徴とする請求項3又は請求項4記載の低床レール設備。
- 引掛り防止部は、引き出し方向における後隣りのベース部材の前端部に形成され、且つ後部が前部よりも下方に傾斜した傾斜面であり、
引掛り防止部の前端部は、引き出し方向における前隣りに連結されたレール部材のベース部材の後端下部よりも上方に位置し、
引掛り防止部の後端部はベース部材の下端に続いていることを特徴とする請求項5記載の低床レール設備。 - ベース部材は丸棒状であることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の低床レール設備。
- 低床レール部の引き出し方向側の端部に乗り移り用レール部が連結され、
乗り移り用レール部は、低床レール部と共にセグメント上に載置され、シールドトンネル内に設けられた軌条設備側から軌条設備よりも低い低床レール部側に向って下方へ傾斜していることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の低床レール設備。 - 上記請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の低床レール設備上を走行可能な台車であって、
持込管を支持する支持部と、支持部から持込管を持ち上げる出退自在な持上装置とを有することを特徴とする台車。 - 上記請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の低床レール設備と請求項9に記載の台車とを使用した非開削工法であって、
複数のセグメントで構成された内壁を有するシールドトンネルを形成し、
シールドトンネル内において、持込管同士を接続する接続位置の下方に低床レール設備を載置し、
シールドトンネル内に、シールドトンネルの端部から低床レール設備に至る軌条設備を設け、
接続すべき持込管を台車に搭載し、
台車を軌条設備上から低床レール設備上に走行させて接続すべき持込管を接続位置まで運搬し、
接続位置において、台車の持上装置で接続すべき持込管を持ち上げ、接続すべき持込管の高さをシールドトンネル内で既に接続されている持込管の高さに合わせてこれら持込管同士を接続し、
接続した持込管の下方から台車を引き抜き、
軌条設備の奥端部を撤去して、低床レール設備と軌条設備との間に引出用スペースを形成し、
低床レール設備を、接続した持込管の下方から引出用スペースに引き出して、次の持込管同士の接続位置まで後退させ、軌条設備に接続することを繰り返すことを特徴とする非開削工法。
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