JP2013124168A - 巻取リール - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 この発明は、上述の課題を解消するために、上下方向に対向して設けた上部円板と下部円板の夫々中央部に設けた上軸と下軸を上下一体化すると共に、円板外周部から、相手側に向かって複数本の上弾性柱と下弾性柱を対向突設し、これ等の弾性柱円周方向間に内部を覗く窓部空間を設けることで、巻取り時は内部を覗けると共に、弾性柱に逆らって押圧して長物を軸廻りに巻くだけで、巻取り作業が完了することを特徴とした電線コード類の巻取リールとしている。
【選択図】 図7
Description
また、光ファイバ素線を巻き取るドラム形態のものは、巻取り間隙を閉鎖する対向部材が互いに密状態に対向しているので、巻取リール内部を明確に見ることができず、巻き取り可能空間の広さや量の見当がつけにくい等、使い難いものとなっている。
まず、請求項1に記載の発明は、上下方向に対向して設けた上部円板(1)と下部円板(2)の夫々中央部に相手側に向けて突設する上軸(3)と下軸(4)を設け、該上下軸(3)・(4)突出端間で上下一体化すると共に、一方の円板外周近傍部から、または両外周近傍部から、相手側に向かって複数本の上弾性柱(5)・(5)・・または下弾性柱(6)・(6)・・を突設し、これ等の弾性柱円周方向間に内部を覗く窓部空間(7)を設けたことを特徴とする電線コード類の巻取リールである。
また、円周方向に並んだ上弾性柱(5)・(5)、または下弾性柱(6)・(6)の間に、内部を覗く窓部空間(7)を設けているので、コードや糸・紐を巻きつける際に、巻取リール軸廻りの空間量や広さを伺うことができ、巻き付け操作が容易である。
そして、先ず、上部体(A)2個を対向組み合わせすると高さ方向厚み「2の巻取リール」となり、次に、上部体(A)と下部体(B)を対向組み合わせすると高さ方向厚み「3の巻取リール」となり、最後に、下部体(B)2個を対向組み合わせすると高さ方向厚み「4の巻取リール」との、3種類の巻取リールを具現化できる。
この発明において、上部円板(1)と一体の上軸(3)から成る上部体(A)と、同様構成とした下部体(B)は、合成樹脂等であるプラスチック系素材を、型内に射出成型して作っている。
また、同様に下部円板(2)の外周近傍部から、相手側に向かって複数本の下弾性柱(6)・(6)・・を突出している。
そして、円板中央部から互いに相手側に向かって突出した、上軸(3)と下軸(4)の突出端を接着や圧入等により、一体化している。
要するに、押圧で内方に撓む弾性柱が複数本と、円周方向に隣り合う弾性柱間に、内部を覗く窓部空間を有しておれば同効である。
図1、図2は、上部体(A)と下部体(B)を上軸(3)と下軸(4)部で一体化したもので、詳細は単品構成で説明するが、互いの断面丸軸端を半円状に切り欠き、互いに組み合わせて断面丸軸とするものである。
そのままでは、軸端を接着や溶着しなければ固定できないので、半円軸回り部外周に固定用の壁面を有した固定孔を夫々設け、両者軸端を圧入して固定する。
柱体の数は、図例より多くても、少なくても同効であれば良い。
そして、この柱体はゴム・エラストマー等弾性体で構成され、合成樹脂等であるプラスチック系素材の円板外周部分に一体的に融着されている。
図3、図4で示す上部体(A)は、水平状で一定厚みの上部円板(1)と、その円板外周近傍部から下方に向かって円周等配状に突出した12本の上弾性柱(5)・・と、円板中央部から下方に突出する上軸(3)から成っている。
上部円板(1)の外周縁部は、少し肉厚を薄くした環状の薄肉外周縁(1a)とし、その内方側に弾性体を上下面に亘り貫通取り付けするための貫通小孔(1b)を、図例では12個設けている。
この貫通小孔(1b)・・を覆うように薄肉外周縁(1a)に一端を融着したゴム・エラストマー等の弾性体は、上弾性柱(5)・・として先細のテーパー状柱として下方突接している。
また、図例の上部体(A)に於ける上軸(3)は、円柱状の軸を上部円板(1)下面部まで半円状に切除した半円柱としており、この部分周りを上環輪(8)で覆うことで、上部軸穴(3a)としている。
図5、図6で示す下部体(B)は、水平状で一定厚みの下部円板(2)と、その円板外周近傍部から上方に向かって円周等配状に突出した12本の下弾性柱(6)・・と、円板中央部から上方に向かって突出する下軸(4)から成っている。
水平状の下部円板(2)の外周縁部は、少し肉厚を薄くする環状の薄肉外周縁(2a)と、その外端縁から上方に向かって突接したリング端縁(10)としている。
この貫通小孔(2b)・・及びリング端縁(10)を覆うように薄肉外周縁(2a)に一端を融着したゴム・エラストマー等の弾性体は、下弾性柱(6)・・とした先細のテーパー状柱として上方に向かって突接している。
リング端縁(10)の突出高さと、下弾性柱(6)の突出高さは、略々同寸法としている。
下軸(4)の先端は、上弾性柱(5)の先端から、更に上弾性柱(5)の高さ程度を延長した長さを突出している。
そして、複数の下弾性柱(6)・(6)間には、窓部空間(7)が設けられている。
第1実施例と異なる点を主体に説明すると、第2上部体(C)と第2下部体(D)の外観を、大きく変更している点が異なっており、それ以外は余り変えていない。
プラスチック系素材から成る第2上部体(C)では、水平状で一定厚みの上部円板(1)を有し、その円板外周近傍部にゴム・エラストマー等の弾性材から成り、一体溶融状で下方に向かって円周等配状に突出した12本の上弾性柱(5)・・と、円板中央部から下方に突出するプラスチック系素材の上軸(3)から成っている点は同じである。
これは、二次加工時のゴム・エラストマー等の弾性体で構成される上弾性柱(5)・・を,上部円板(1)の外周縁に強力に融着一体化するための連通孔としてや、一次加工製品製造時の樹脂流動飛散に伴なう製品肌の美麗化のため、貫通小孔(1b)の数を2倍にして、ここを飛散用のピン軸取り付け部としている。
上軸(3)部分は、第1実施例と同構成である。
プラスチック系素材から成る第2下部体(D)も、水平状で一定厚みの下部円板(2)とし、外周縁部を少し肉厚を薄くする環状の薄肉外周縁(2a)と、その外端縁から上方に向かって突接したリング端縁(10)とする点は、第1図例と同構成としている。
そして、環状の薄肉外周縁(2a)の内方側に設けた、弾性体を上下面に亘り貫通取り付けするための貫通小孔(2b)を、第2図例では24個設けている点を異としている。
リング端縁(10)の突出高さと、下弾性柱(6)の突出高さは、略々同寸法としている。
また、円板中央部から上方に突出するプラスチック系素材の下軸(4)、及び、軸廻りの構成は、第1実施例と同じである。
先述したように、対向する上下軸(3)・(4)同士は、軸形状と軸穴形状及び環輪形状を同じとし、軸端を互いに組み合わせ押圧すると、上部体と下部体の関係なく組み立てることができる。
これ等の「第1図例、巻取リール」は、上部体(A)と下部体(B)の円板廻りが均一厚みのゴム・エラストマー等の弾性体で覆われており、この円板廻り部分を左手指または右手指で握る際に、どの部分を握っても同じ触感である。
本願発明の構成で、プラスチック射出成形型長短2個と、ゴム・エラストマー融着型4個による、少ない型費で巻取り空間高さが異なる、多くの巻取リールを作ることも可能となる。
上部体(A)と下部体(B)、又は,第2上部体(C)と第2下部体(D)夫々を、上記の如く各種組み合わせる。
そして、上下対向する上弾性柱(5)と下弾性柱(6)の対抗先端面間は、接触するか、または、コードや紐や糸類の径より小さな間隙としておく。
例えば、左手の指で、上部円板(1)の外周を上面側から握り、また同時に必要があれば、電線コードや紐や糸類の一端部を左指で押さえておく。
が内方に変形し、上下軸(3)・(4)廻りに電線コードや紐や糸類を巻き付けることができる。
この時、隣り合う弾性柱の間に設けた窓部空間(7)から、上下軸(3)・(4)廻りを覗くことができて、巻取り可能空間広さや容量の状態が事前に判り、また、巻取り作業時に内部状態を見ながらでき、作業を容易に行なえる。
1b 貫通小孔 2 下部円板
2a 薄肉外周縁 2b 貫通小孔
3 上軸 3a 上部軸穴
4 下軸 4a 下部軸穴
5 上弾性柱 6 下弾性柱
7 窓部空間 8 上環輪
8a 上切除溝 9 下環輪
9a 下切除溝 10 リング端縁
11 露出面 12 段差
A 上部体 B 下部体
C 第2上部体 D 第2下部体
Claims (2)
- 上下方向に対向して設けた上部円板(1)と下部円板(2)の夫々中央部に相手側に向けて突設する上軸(3)と下軸(4)を設け、該上下軸(3)・(4)突出端間で上下一体化すると共に、一方の円板外周近傍部から、または両外周近傍部から、相手側に向かって複数本の上弾性柱(5)・(5)・・または下弾性柱(6)・(6)・・を突設し、これ等の弾性柱円周方向間に内部を覗く窓部空間(7)を設けたことを特徴とする電線コード類の巻取リール。
- 上部円板(1)及び上軸(3)から成る上部体(A)と、下部円板(2)及び下軸(4)から成る下部体(B)の夫々の形状を、同一とした物と一方側の高さ方向寸法を大きくした物との2種類の構成とし、それ等の組み合わせを変更することで3種類のリールを出現したことを特徴とする請求項1記載の電線コード類の巻取リール。
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