JPH10258970A - 光ファイバ巻取装置および収容装置 - Google Patents

光ファイバ巻取装置および収容装置

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JPH10258970A
JPH10258970A JP6273197A JP6273197A JPH10258970A JP H10258970 A JPH10258970 A JP H10258970A JP 6273197 A JP6273197 A JP 6273197A JP 6273197 A JP6273197 A JP 6273197A JP H10258970 A JPH10258970 A JP H10258970A
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optical fiber
winding
holding
peripheral surface
pair
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Withdrawn
Application number
JP6273197A
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English (en)
Inventor
Shoichiro Taniguchi
省一郎 谷口
Makoto Kato
真 加藤
Shigeru Nishizawa
滋 西沢
Takahiro Asaga
孝博 浅賀
Migaku Yamazaki
磨 山崎
Hiroshi Maejima
紘 前島
Yoshihiro Horie
良洋 堀江
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Communication Equipment Manufacturing Co Ltd
Hakusan Seisakusho Co Ltd
Daito Tsushinki KK
Original Assignee
Tokyo Communication Equipment Manufacturing Co Ltd
Hakusan Seisakusho Co Ltd
Daito Tsushinki KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ファイバを効率よく容易に巻き取れる小型
で製造が容易な光ファイバ巻取装置を提供する。 【解決手段】 一端を環板状の基部5にて閉塞した略円
筒状の筒部3の外周面に、舌片状の鍔部8を複数突設し
てドラム体2を形成する。鍔部8の筒部3が突出する側
の面の先端部近傍から筒部3の外周面側に向けて弾性を
有した断面楔状の弾性片9を突設する。基部5の筒部3
が突出する側に先端部に略円形の爪部14を突出する断面
略半円状の係止部13を有した係止手段11を突設する。基
部5に、係止手段11が挿入可能な略円形の取付孔の周縁
から略円弧状に係止部のみ挿入可能な保持孔を切欠形成
した係合手段を設ける。ドラム体2を筒部3の先端を当
接させ、係止手段を係合手段に係合して同一形状の一対
のドラム体2を接合し、光ファイバ巻取装置1を組立形
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバを巻き
取る光ファイバ巻取装置およびこの光ファイバ巻取装置
を収容する収容装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、通信ケーブルとして利用されてい
る光ファイバは、小さい半径で屈曲すると折損するなど
の問題があるため、一般に約20〜30mm程度の最小曲
率半径としている。そして、例えば回線の増設のための
分岐や延長などにより端部を接続して分岐・延長する工
事においては、光ファイバが複数本束ねられたケーブル
の被覆を剥ぎ取って露出させる光ファイバの長さ寸法
は、作業中に折損などの損傷を防止するために約1m程
度となる。このため、例えば図15に示すような余長の
光ファイバ61を光ファイバ巻取装置62を用いて巻き取
り、互いに絡み合うことの防止や、後日の工事の際の作
業性などを向上させている。
【0003】この図15に示す光ファイバ巻取装置62
は、光ファイバ61を引っ掛けて巻き取る爪部63を周縁近
傍に複数突設した略楕円状の底板64の周縁に、巻き取ら
れる光ファイバ61の両端部を引き出す引出部65を2箇所
切り欠き形成した壁部66を設けた上面を開口した浅底箱
状の本体部67に、この本体部67の上面開口を開閉自在に
閉塞する略楕円形の蓋部68の一縁が壁部66の一縁に一体
的に設けられて形成されている。そして、光ファイバ61
の余長部分を巻き取る際には、一方の引出部65から本体
部67内に光ファイバ61の余長部分を引き込み、光ファイ
バ61が捩れないように本体部67の略中央部分で略8字状
に交差させつつ爪部63に引っ掛けて巻き取り、光ファイ
バ61の端部を他方の引出部65から引き出した後、蓋部68
にて本体部67の上面を閉塞させる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記図
15に示す従来の光ファイバ巻取装置62において、光フ
ァイバ61の約20〜30mm程度の最小曲率半径以上とな
る巻き取り状態を確保するためには爪部63,63を配置す
る必要があり、爪部63,63に引っ掛けて巻き取る作業性
も考慮して、光ファイバ61が巻き取られる爪部63と壁部
66との間の巻回部となる巻取スペース69を広く形成しな
ければならず、大型化して材料コストの増大および保管
・搬送スペースの増大に伴うコストの増大を生じるとと
もに、製造設備なども大型化して高価となり、製造コス
トが増大する。さらには、巻取作業の際に爪部63,63の
縁などに光ファイバ61が引っ掛かって損傷しないように
高度な作業性が要求されるとともに、作業が煩雑で光フ
ァイバ61の余長部分の巻取作業の効率化が図れない問題
がある。
【0005】また、この光ファイバ61の余長部分を巻き
取った光ファイバ巻取装置62を、単に積み重ねたのでは
次の光ファイバ61の分岐や延長作業が煩雑となるため、
光ファイバ61を損傷させずに整然となるように光ファイ
バ巻取装置62を保持する必要がある。
【0006】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
で、光ファイバを効率よく容易に巻き取れる小型で製造
が容易な光ファイバ巻取装置、および、この光ファイバ
巻取装置を収容保持する収容装置を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の光ファイ
バ巻取装置は、周面略円柱状に形成されこの周面に光フ
ァイバが巻回される巻回胴部と、この巻回胴部の軸方向
の両端部にそれぞれ径方向に突出して対向し前記巻回胴
部の外周面とにて光ファイバを巻回する巻回部を区画す
る一対の鍔部と、これら鍔部の少なくともいずれか一方
の対向する面に設けられ先端部が前記巻回胴部に向けて
突出する弾性を有し前記巻回される光ファイバが引き出
される引出部となる間隙を有した弾性片とを具備したも
ので、光ファイバの一端側を弾性片に設けた引出部から
弾性片を突出する方向に向けて弾性変形させつつ光ファ
イバの他端側が引出部から導出するように鍔部と巻取胴
部とにて区画された巻回部内に外周側から挿入して巻回
胴部に所定の長さ巻回し、引出部から光ファイバの一端
側を引き出して巻き取るので、巻戻りが生じても弾性片
にて係止されて解れず、巻戻り分にて巻き取る長さが調
整され、簡単な構造で光ファイバを損傷することなく容
易に巻き取れ、製造が容易で小型化が図れる。
【0008】請求項2記載の光ファイバ巻取装置は、周
面略円柱状に形成されこの周面に光ファイバがそれぞれ
巻回され、それぞれ他方に係止される係止手段および他
方の係止手段が係止される係合手段を備えた一対の胴部
と、これら胴部にそれぞれ設けられ軸方向の一端部に径
方向に突出する鍔部と、これら鍔部の前記胴部が突出す
る側にそれぞれ設けられ先端部が前記胴部に向けて突出
する弾性を有し前記光ファイバが引き出される引出部と
なる間隙を有した弾性片とを具備したもので、一対の胴
部にそれぞれ設けた係止手段を他方にそれぞれ設けた係
合手段にそれぞれ係合して構成し、光ファイバの一端側
を弾性片に切欠形成した切欠部から弾性片を突出する方
向に向けて弾性変形させつつ光ファイバの他端側が引出
部から導出するように巻回部内に外周側から挿入して巻
回胴部に所定の長さ巻回し、引出部から光ファイバの一
端側を引き出して巻き取るので、巻戻りが生じても弾性
片にて係止されて解れず、巻戻り分にて巻き取る長さが
調整され、簡単な構造で光ファイバを損傷することなく
容易に巻き取れ、光ファイバを解く際には、係合手段か
ら係止手段を取り外して係合し合う一対のドラム体を取
り外すのみでよく、作業性が向上し、同一形状の一対の
ドラム体を形成するのみでよく、構成が簡単で容易に組
立形成され製造性が向上しコストが低減する。
【0009】請求項3記載の光ファイバ巻取装置は、一
対の同一の形状のドラム体を組み合わせて形成した光フ
ァイバ巻取装置であって、前記ドラム体は、周面略円柱
状に形成されこの周面に光ファイバが巻回される胴部
と、この胴部の軸方向の一端部に設けられ径方向に突出
する鍔部と、この鍔部の前記胴部が突出する側に設けら
れ先端部が前記胴部の周面に向けて突出する弾性を有し
前記光ファイバが引き出される引出部となる間隙を有し
た弾性片とを具備したもので、一対の同一形状のドラム
体を対向して胴部の先端部を当接させて組み合わせ、鍔
部間の一対の胴部の周面に外周側から引出部を介して弾
性片を突出する方向に向けて弾性変形しつつ光ファイバ
を巻回させるので、巻戻りが生じても弾性片にて係止さ
れて解れず、巻戻り分にて巻き取る長さが調整され、簡
単な構造で光ファイバを損傷することなく容易に巻き取
れ、製造が容易で小型化が図れる。
【0010】請求項4記載の光ファイバ巻取装置は、請
求項3記載の光ファイバ巻取装置において、他方に係止
される係止手段と、他方の係止手段が係止される係合手
段とを備えたもので、光ファイバを解く際には、係合手
段から係止手段を取り外すのみでよく、作業性が向上
し、同一形状で製造性が向上するとともに、対向接合が
容易で組立性が向上し、コストが低減する。
【0011】請求項5記載の光ファイバ巻取装置は、請
求項2または4記載の光ファイバ巻取装置において、係
止手段は、胴部の軸方向に沿って設けられた係止部とこ
の係止部の先端部に設けられた爪部とを有し、係合手段
は、前記係止部および前記爪部が挿通可能な取付孔とこ
の取付孔の周縁に連続し前記胴部の中心と同心の円弧状
に切欠形成され、前記係止部が挿入可能で前記爪部が係
止する保持孔とを有したもので、一方の係止手段の係止
部の先端部に設けた爪部を他方の係合手段の取付孔に挿
入し、相対的に回転させて一方の係止部を他方の取付孔
の周面に連続する保持孔にそれぞれ挿入して一方の爪部
を他方の保持孔の周縁にそれぞれ係合させるので、簡単
な構成で容易に組立形成可能で、組立性が向上するとと
もに、製造性が向上する。
【0012】請求項6記載の光ファイバ巻取装置は、請
求項1ないし5いずれか一記載の光ファイバ巻取装置に
おいて、弾性片は、互いに対向する位置に舌片状に複数
突出形成されたもので、弾性片を相対向する位置に舌片
状に複数突出形成したため、これら弾性片間が引出部と
なり、光ファイバの巻き取りおよび解き作業の際に弾性
片を弾性変形させる負荷が小さくなり、簡単な構成で巻
き取りおよび解きが容易で光ファイバの損傷が防止され
るとともに、複数の引出部が形成されて巻き取る長さの
調整が容易となり、作業性が向上し、弾性片間が切り落
とされた状態であるため軽量化される。
【0013】請求項7記載の光ファイバ巻取装置は、請
求項1ないし6いずれか一記載の光ファイバ巻取装置に
おいて、鍔部は、舌片状に複数突出形成されたもので、
鍔部を舌片状に複数突出形成したため、鍔部間に位置す
る巻回胴部の外周面を持って光ファイバを巻き取りおよ
び解き作業が可能で、作業性が向上するとともに、鍔部
間が切り落とされた状態であるため小型軽量化する。
【0014】請求項8記載の収容装置は、請求項1ない
し7いずれか一記載の光ファイバ巻取装置が径方向に沿
って挿入可能で上方に向けて開口する挿入開口を有し、
前記光ファイバ巻取装置の引出部を介して巻回胴部の外
周面の少なくとも一部を露出させて傾斜した状態で収容
するもので、上方に向けて開口する挿入開口から請求項
1ないし7いずれか一記載の光ファイバ巻取装置を径方
向に沿って挿入し、引出部を介して巻回胴部の外周面の
少なくとも一部を露出させて傾斜した状態で収容させる
ため、巻回される光ファイバが引出部から巻回胴部の接
線方向に導出する状態となって光ファイバに応力が掛か
らずに安定して光ファイバ巻取装置が収容され、作業の
際の収容および取り外しが容易で、作業性が向上する。
【0015】請求項9記載の収容装置は、請求項8記載
の収容装置において、板状の端面部と、この端面部の対
向する縁に請求項1ないし7いずれか一記載の光ファイ
バ巻取装置の軸方向の厚さ寸法と略同寸法の間隔を介し
て同方向に向けて突出する一対の保持板部とを備え、前
記端面部の前記保持板部が突出する側の面が前記光ファ
イバ巻取装置の径寸法と略同寸法の間隔を介して対向さ
れ前記保持板部が水平方向に対して傾斜されて配置され
る一対の保持体を有したもので、板状の端面部の対向す
る縁に請求項1ないし7いずれか一記載の光ファイバ巻
取装置の軸方向の厚さ寸法と略同寸法の間隔を介して同
方向に向けて一対の保持板部を突設した一対の保持体
を、端面部の保持板部が突出する側の面を光ファイバ巻
取装置の径寸法と略同寸法の間隔を介して対向させ、光
ファイバ巻取装置を傾斜させて保持する保持板部を水平
方向に対して傾斜した状態で配置することにより形成す
るため、簡単な構成の一対の保持体を形成するのみでよ
く形成が容易で、製造性が向上しコストが低減するとと
もに、径の異なる光ファイバ巻取装置でも収容可能で汎
用性が向上する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の光ファイバ巻取装
置の実施の一形態を図面を参照して説明する。
【0017】図1ないし図6において、1は光ファイバ
巻取装置で、この光ファイバ巻取装置1は、例えばアク
リロニトリル−ブタジエン−スチレン(ABS)やスチ
ロールなどの合成樹脂製の一対のドラム体2,2が係合
し合って構成されている。
【0018】そして、ドラム体2は、直径寸法が例えば
80mmの略円筒状の胴部としての筒部3を有し、この筒
部3の軸方向の一端面には、略中心に把持用孔4を有し
た略円環板状の基部5が一体的に設けられて閉塞されて
いる。この基部5の把持用孔4の周縁には、筒部3と同
方向に突出する円筒状の補強部6が設けられ、この補強
部6の外周面と筒部3の内周面との間に位置して放射状
に補強リブ7,7が設けられている。
【0019】また、筒部3の外周面には、基部5に連続
して筒部3の径方向に沿って舌片状の鍔部8が略等間隔
で8箇所突出形成されている。
【0020】さらに、鍔部8,8の1つおきには、筒部
3が突出する側の面に、鍔部8の突出する先端部近傍か
ら筒部3の外周面側、すなわち中心に向けて突出する弾
性を有した弾性片9が一体成形されている。なお、別部
材の弾性片9は切り起こし形成したり接着などにより別
途取り付けるなどしてもよい。そして、これら弾性片9
は、先端部に向けて弾性力が弱く、すなわち先端部に向
けて変形しやすくなるように断面楔状に肉薄に形成され
ている。なお、これら弾性片9は、筒部3の基部5に対
する突出量と略同程度若しくは若干短い突出寸法に設定
されて形成されている。
【0021】また、基部5には、直径方向に位置して係
止手段11,11が一対設けられている。この係止手段11
は、基部5の筒部3が突出する側の面に平面部12を有し
た断面略半円状の係止部13が筒部3の軸方向に沿って平
面側が中心Oを介して対向するように突出形成されてい
る。さらに、係止部13の先端部には、係止部13の平面部
12から略垂直に略半円状の爪部14が突出形成されてい
る。なお、係止部13の基端から爪部14の基部5と対向す
る面までの距離は、筒部3の2倍の長さと基部5の厚さ
寸法との和の長さ寸法と略同寸法若しくは若干長くなる
ように設定されている。
【0022】そしてさらに、基部5には、直径方向に位
置して係合手段16,16が一対設けられている。この係合
手段16は、基部5に穿設された略円形の取付孔17の周縁
から略円弧状に保持孔18が切欠形成されて構成されてい
る。
【0023】そして、取付孔17は、爪部14とともに係止
部13が挿入可能な径寸法に形成されている。さらに、取
付孔17は、中心Aが基部5の中心Oから係止部13の中心
Bまでの距離と略同一の距離で、取付孔17の中心Aと基
部5の中心Oと係止部13の中心Bとのなす角θ1 が略9
0°となる位置に形成されている。
【0024】一方、保持孔18は、取付孔17に挿入された
係止部13が挿通可能で爪部14が挿入不可能に、係止部13
の半径寸法程度の幅寸法で基部5の中心Oを中心として
円弧状に形成されている。さらに、保持孔18は、この保
持孔18の端部まで挿入された係止部13の中心Bが位置す
る保持孔18の端部の中心Cと、基部5の中心Oと取付孔
17の中心Aとのなす角θ2 が略45°となるように形成
されている。
【0025】そして、光ファイバ巻取装置1は、ドラム
体2,2が一対対向されて組立形成されている。また、
筒部3,3の先端部はそれぞれ当接されて巻回胴部20が
形成され、筒部3,3を介して対向する一対の鍔部8,
8と巻回胴部20の外周面とにて光ファイバ21が巻き取ら
れる巻回部22が区画形成されて、弾性片間に光ファイバ
21が導出される引出部23が開口されて、光ファイバ巻取
装置1はボビン状に構成されている。なお、これら一対
のドラム体2,2は、一方のドラム体2の係止部13が他
方のドラム体2の取付孔17から保持孔18に挿入され爪部
14が保持孔18の周縁に係止されることにより相対接合さ
れて、この一対のドラム体2,2の組み合わせにより光
ファイバ巻取装置1が組立形成されている。
【0026】また、弾性片9,9の対向する先端部間の
間隙は、例えば光ファイバ21の断面が縦寸法が1.2m
m、横寸法が0.4mmの場合に0.5mmとなるように設
定することが好ましい。これは、光ファイバ21を巻き取
る際に弾性片9を弾性変形させる負荷が小さく光ファイ
バ21の損傷を防止できるとともに、巻戻りであるバック
ラッシュが生じても弾性片9にて解れることを防止でき
るためである。
【0027】一方、図7および図8において、30は収容
装置としてのドラム保持装置で、このドラム保持装置30
は、光ファイバ21を複数本、例えば200本が一体的に
束ねられて被覆されたケーブルの端部が導入されて固定
する図示しないキャビネット内に配設されている。な
お、このキャビネットは、前面部が蓋などにて開閉可能
に雨水や砂塵などが侵入しないようになっている。そし
て、このドラム保持装置30は、例えばアクリロニトリル
−ブタジエン−スチレン(ABS)やスチロールなどの
合成樹脂製の一対のドラム保持体31,31が、キャビネッ
ト内に対向して配設されている。
【0028】また、ドラム保持体31は、略平行四辺形の
平板状の端面部32を有している。そして、この端面部32
の一面には、対向する両縁およびその間に略平行に略等
間隔で細長板状の保持板部33が複数突出形成されてい
る。なお、これら保持板部33,33の間隔は、光ファイバ
巻取装置1の厚さ寸法より若干幅広で、保持板部33,33
間に光ファイバ巻取装置1の一部が径方向から挿入可能
となっている。さらに、保持板部33の長手方向側の端面
部32の一縁には、保持板部33の突出する側に略垂直に突
出しキャビネットに図示しない取付部材としての例えば
ねじにて取り付けられるねじ孔34を有した取付部35が設
けられている。
【0029】そして、ドラム保持装置30は、一対のドラ
ム保持体31,31が保持板部33,33の突出する側を端面部
32,32間の距離が光ファイバ巻取装置1の径寸法より若
干大きい寸法を介して対向されて、取付部35,35のねじ
孔34,34に図示しないねじが挿通されてキャビネットに
それぞれ取付形成されている。また、この対向配置され
た一対のドラム保持体31,31の保持板部33,33および端
面部32,32にて、ドラム保持装置30は光ファイバ巻取装
置1を傾斜させて保持するドラム保持部36が複数区画形
成され、これらドラム保持部36の前面側に光ファイバ巻
取装置1が挿入される上方に向けて開口する挿入開口37
がそれぞれ形成される。なお、ドラム保持装置30は、キ
ャビネット内に所定の間隙を介して複数対取り付けられ
る。
【0030】一方、キャビネット内には、ドラム保持装
置30,30間に位置して、導入されるケーブルの上流側お
よび下流側の光ファイバ21,21を接続するコネクタ40を
保持するコネクタ保持装置41が取り付けられている。こ
のコネクタ保持装置41は、コネクタ保持体42と装着体43
とにて構成されている。そして、コネクタ保持体42は、
図9ないし図13に示すように、ドラム保持装置30のド
ラム保持体31,31の端面部32,32の上下寸法である保持
板部33が対向する方向に沿った寸法と略同寸法の平板部
45を有し、この平板部45に略平行に幅方向に沿って区画
リブ46が複数突設されている。なお、これら区画リブ4
6,46により、ドラム保持装置30に区画されたドラム保
持部36,36に対応して複数のコネクタ保持部47,47が区
画形成されている。また、平板部45には、コネクタ保持
部47内に位置して凹弧状に膨出するガイド部48がそれぞ
れ突出形成され、このガイド部48の略中央の頂部には、
コネクタ40が挿入される凹状に切欠形成された装着凹部
49がそれぞれ設けられている。なお、この装着凹部49の
深さ寸法は、この装着凹部49内にコネクタ40を装着した
際に、コネクタ40から導出する光ファイバ21,21の位置
がガイド部48の周面の延長上に位置するように設定され
ている。
【0031】さらに、ドラム保持体31には、平板部45の
端部位置に位置する区画リブ46,46に、装着凹部49,49
に対応する略中央に位置して装着体43を着脱自在に装着
する係合切欠部51,51がそれぞれ切欠形成されている。
また、複数の区画リブ46,46の一部には、キャビネット
に取り付ける取付部材としての例えばねじが挿通される
ねじ孔52,52が設けられている。
【0032】一方、装着体43は、コネクタ保持体42の上
下寸法である長手方向の寸法に対応する帯状の押え板54
を有し、この押え板54の長手方向の両端部には、略垂直
に同方向に突出しコネクタ保持体42の係合切欠部51,51
にそれぞれ着脱自在に係合する係止爪部55,55が設けら
れている。さらに、押え板54の一端側には、係止爪部5
5,55が突出する側と反対側に指が引っ掛け可能な略円
弧状の取手部56が設けられている。
【0033】次に、上記実施の形態の光ファイバ巻取装
置の組立動作を説明する。
【0034】まず、あらかじめ形成された一対のドラム
体2,2を、筒部3,3の突出する側を対向させる。そ
して、一方のドラム体2の係止手段11の先端部分である
爪部14とともに係止部13の先端部を他方のドラム体2の
係合手段16の取付孔17にそれぞれ挿入する。この係止手
段11の係合手段16への挿入は、筒部3,3の先端部が当
接するまで挿入させる。この挿入により、爪部14,14が
基部5,5の外面側である筒部3,3が突出しない側に
突出した状態となる。
【0035】そして、この状態から、ドラム体2,2を
相対的に回転させて係止部13,13を保持孔18,18の端部
まで挿入させるとともに爪部14,14を保持孔18,18の周
縁に係止させて相対接合して組み合わせ、光ファイバ巻
取装置1を組立形成する。
【0036】次に、上記実施の形態の光ファイバの接続
作業について説明する。
【0037】図示しないキャビネット内に導入された上
流側のケーブルと下流側のケーブルの被覆を剥ぎ取って
束ねられた状態の複数の光ファイバ21,21をばらばらに
する。なお、ばらばらとなる光ファイバ21,21の長さ寸
法は、1m程度となるようにする。
【0038】そして、所定の光ファイバ21,21をコネク
タ40を介して接続し、図14に示すように光ファイバ2
1,21の余長分をあらかじめ組立形成した光ファイバ巻
取装置1,1に巻き取る。すなわち、光ファイバ巻取装
置1の把持用孔4と巻回胴部20の外周面とを持って、光
ファイバ21の余長部分を弾性片9,9間の引出部23から
巻回部22内に挿入して弾性片9,9間に引出部23にて露
出する巻回胴部20の外周面に押える。そして、光ファイ
バ21の一端側を弾性片9,9を突出する方向側に向けて
弾性変形させつつ巻回胴部20に所定の長さ巻回し、引出
部23から一端側を引き出す。なお、この引き出す位置
は、巻回する前に巻回胴部20に押さえ付けた位置の引出
部23若しくは隣接する引出部23とする。そして、光ファ
イバ21の巻取量は、巻き取った光ファイバ21を若干巻戻
りさせて調整する。
【0039】この後、上流側および下流側の光ファイバ
21,21をそれぞれ巻き取った光ファイバ巻取装置1,1
を、ドラム保持装置30に挿入開口37,37からドラム保持
部36,36内に落とし込むようにそれぞれ挿入して保持板
部33,33間に保持させて収容する。この光ファイバ巻取
装置1の挿入の際、光ファイバ21が引出部23から導出す
る巻回胴部20の外周面が挿入開口37から露出するように
挿入する。さらに、光ファイバ巻取装置1,1間のコネ
クタ40をコネクタ保持体42の装着凹部49内に挿入し、装
着体43の係止爪部55,55をコネクタ保持体42の係合切欠
部51,51に係合させて装着体43をコネクタ保持体42にコ
ネクタ40が装着凹部49内から外れないように保持して取
り付ける。
【0040】上記実施の形態によれば、一対の鍔部8,
8と巻回胴部20とを有し鍔部8,8に先端部が巻回胴部
20に向けて突出する弾性片9,9を有したボビン状の光
ファイバ巻取装置1に、光ファイバ21を弾性片9,9間
の引出部23から挿入して弾性片9,9を弾性変形させつ
つ巻回胴部20に外周側から巻回し、再び引出部23から導
出させて巻き取るため、最小曲率半径の大きい光ファイ
バ21に負荷を与えずに損傷することなく容易に巻き取り
できるとともに、ボビン状で外周側から一動作で巻回で
きるので、従来のように蓋などが不要で巻回部22を広く
形成する必要がなく簡単な構造で小型化でき製造性も向
上できる。
【0041】また、巻き取り方向である鍔部8,8の先
端側から巻回胴部20の外周面に向けて突出する弾性片
9,9により、巻回の際の弾性変形が光ファイバ21に大
きな負荷を掛けることなく容易で、巻戻りが生じても弾
性片9,9にて弾性片9,9の基端部側に案内されるよ
うに係止されるので解れることがなく、この巻戻りによ
り巻き取る長さも調整でき、巻取性も向上し、巻取作業
を向上できる。
【0042】さらに、弾性片9,9を舌片状に複数形成
したため、光ファイバ21の巻回の際の弾性片9,9を弾
性変形させる負荷を低減でき、光ファイバ21を損傷する
ことなく巻取作業性を向上できるとともに、弾性片9,
9間に光ファイバ21を導出する引出部23が複数形成され
るので、光ファイバ21の巻き取る長さによって適宜複数
の引出部23を選定して引き出しでき、巻き取る長さ調整
が容易で巻取作業性を向上でき、必要最小限の弾性片
9,9を設けるのみで光ファイバ21の解けが防止できる
ので、軽量化が図れる。
【0043】また、弾性片9,9を先端部に向けて肉薄
となるように形成したため、光ファイバ21の巻回の際に
弾性片9,9を容易に弾性変形でき、巻取作業性を向上
できるとともに、巻き取った光ファイバ21が巻き戻って
も肉厚側の基端部側で係止して確実に解れを防止でき
る。
【0044】そして、鍔部8,8も対向するように舌片
状に複数突設したため、巻回胴部20の全周に設ける場合
に比して、小型軽量化できるとともに、光ファイバ21を
巻き取る際に、鍔部8,8の先端部を持ったり巻回胴部
20の外周面を持つなどして巻き取るので、巻取作業が容
易で、巻取作業性を向上できる。
【0045】さらに、光ファイバ巻取装置1の基部5,
5の略中央に把持用孔4,4を設けたため、さらに光フ
ァイバ21を巻き取る際にこの光ファイバ巻取装置1が持
ち易くなり巻取作業性を向上できるとともに、把持用孔
4により肉落ちされた状態となるため、軽量化できる。
【0046】そして、光ファイバ巻取装置1を、同一形
状のドラム体2,2を組み合わせて構成したため、複雑
な型が不要で簡単な成形方法で容易に形成でき、製造性
を向上でき、製造コストを低減できる。
【0047】さらに、一体のドラム体2,2を組み合わ
せて構成するため、巻き取った光ファイバ21を解く際に
は、組み合わせた一対のドラム体2,2を取り外すのみ
でよく、一動作で容易に解くことができる。
【0048】また、一対のドラム体2,2を組み合わせ
る双方にそれぞれ設けた係止手段11,11および係合手段
16,16の構成は、先端部に爪部14,14を設けた係止部1
3,13を取付孔17,17にそれぞれ挿入し、ドラム体2,
2を相対的に回転させて取付孔17,17の周縁に連続して
円弧状に切欠形成した保持孔18,18に係止部をそれぞれ
挿入して爪部14,14を保持孔18,18の縁にそれぞれ係止
させる簡単な構成で、ドラム体2,2の組み合わせおよ
び取り外しが容易にでき、組立作業性および光ファイバ
21の巻取・解き作業を向上できるとともに、製造性を向
上できる。
【0049】一方、光ファイバ巻取装置1を径方向に沿
って挿入する上方に向けて開口する挿入開口37を開口す
るドラム保持装置30のドラム保持体31に落とし込むよう
に挿入して収容させるため、容易に光ファイバ巻取装置
1を安定して保持・取り外しでき、作業性が向上すると
ともに、挿入開口37から光ファイバ巻取装置1の巻回胴
部20の外周面の少なくとも一部を露出させて保持するの
で、巻き取られた光ファイバ21が引出部23から巻回胴部
20の接線方向に導出する状態で光ファイバ21に応力が掛
からず保持できる。
【0050】さらに、この光ファイバ巻取装置1を収容
するドラム保持装置30は、一対のドラム保持体31,31を
対向配置することにより構成されるため、簡単な構成で
ドラム保持装置30を形成でき、複雑な型が不要で簡単な
成形方法で容易に形成でき、製造性を向上でき、製造コ
ストを低減できるとともに、径寸法の異なる光ファイバ
巻取装置1を保持する場合には、対向間隔を広げたり、
狭めるなどして配置するなど、汎用性を向上できる。
【0051】また、コネクタ40を保持するコネクタ保持
装置41に、コネクタ40を装着する装着凹部49を有したガ
イド部48を設けたため、コネクタ40から導出する光ファ
イバ21がガイド部48の周面に案内保持された状態となる
ので、光ファイバ21に負荷が掛かりにくく、光ファイバ
21の損傷を防止できる。
【0052】なお、上記実施の形態において、一対のド
ラム体2,2を組み合わせて光ファイバ巻取装置1を形
成して説明したが、一体的に形成したり鍔部8,8、巻
回胴部20などが別体のものを接着などにて組み合わせる
など、いずれの構成でもできる。
【0053】そして、鍔部8,8を巻回胴部20の周縁の
全周に亘って設けたり、弾性片9,9を巻回胴部20の周
縁に沿って環状に形成してもよい。
【0054】また、係合手段16および係止手段11の構成
としては、例えば係止部13,13の先端部に径大に拡径す
るフランジ部を設ける一方、周縁が弾性変形可能な取付
孔を設け、フランジ部を取付孔に弾性変形させつつ挿通
し、フランジ部が挿通した際に取付孔の周縁が元に復帰
してフランジ部が抜止される構成や、筒部3,3の先端
部に互いに係合や嵌合する部分を設ける構成、ボルトと
ナットとやねじなどにて連結する構成、磁気力による連
結など、いずれの構成でもできる。なお、この周縁が弾
性変形可能な取付孔を設ける構成によれば、基部5,5
を切欠形成する割合が少なくなり、基部5,5の強度低
下を防止できる。また、筒部3,3の先端部を係合や嵌
合させる構成では、基部5,5を設ける必要もなくな
り、さらに小型軽量化できる。
【0055】さらに、保持孔18,18の端部近傍に幅寸法
を狭くさせる突起部などを設け、係止部13,13が保持孔
18,18の端部に挿入移動する際にクリック感が得られる
ようにしてもよい。この構成によれば、一対のドラム体
2,2の連結状態が容易に維持できるとともに、確実に
連結された旨を組立作業者に報知できる。
【0056】一方、舌片状の鍔部8,8および弾性片
9,9は、鍔部8,8が6〜8箇所、弾性片9,9が3
〜4箇所程度設ける構成が、巻取作業性、軽量小型化、
製造性などの点から一番好ましいが、その他でもよい。
【0057】さらに、鍔部8,8を巻回胴部20の軸方向
に複数並設して複数の巻回部22を区画形成させてもよ
い。
【0058】また、一対のドラム保持体31,31を対向対
置してドラム保持装置30を形成して説明したが、一体に
形成したもの、1つのみドラム保持部36を区画するもの
など、いずれてもできる。
【0059】一方、コネクタ保持装置41を、コネクタ保
持体42と装着体43とにて構成して説明したが、光ファイ
バ21を損傷することなく確実にコネクタ40を保持するい
ずれの構成でもできる。
【0060】
【発明の効果】請求項1記載の光ファイバ巻取装置によ
れば、光ファイバの一端側を弾性片に設けた引出部から
弾性片を突出する方向に向けて弾性変形させつつ光ファ
イバの他端側を引出部から導出させて巻回部内に外周側
から挿入して所定の長さ巻回し、引出部から光ファイバ
の一端側を引き出して巻き取るので、巻戻りが生じても
弾性片にて係止されて解れず、巻戻り分にて巻き取る長
さを調整でき、簡単な構造で光ファイバを損傷すること
なく容易に巻き取れ、製造が容易で小型化できる。
【0061】請求項2記載の光ファイバ巻取装置によれ
ば、一対の胴部にそれぞれ設けた係止手段を他方にそれ
ぞれ設けた係合手段にそれぞれ係合して構成し、光ファ
イバの一端側を弾性片に設けた引出部から弾性片を突出
する方向に向けて弾性変形させつつ光ファイバの他端側
を引出部から導出させて巻回部内に外周側から挿入して
所定の長さ巻回し、引出部から光ファイバの一端側を引
き出して巻き取るので、巻戻りが生じても弾性片にて係
止されて解れず、巻戻り分にて巻き取る長さを調整で
き、簡単な構造で光ファイバを損傷することなく容易に
巻き取れ、光ファイバを解く際には、係合手段から係止
手段を取り外して係合し合う一対のドラム体を取り外す
のみでよく、作業性を向上でき、同一形状の一対のドラ
ム体を形成するのみでよく、構成が簡単で容易に組立形
成でき製造性が向上してコストを低減できる。
【0062】請求項3記載の光ファイバ巻取装置によれ
ば、一対の同一形状のドラム体を対向して胴部の先端部
を当接させて組み合わせ、鍔部間の一対の胴部の周面に
外周側から引出部を介して弾性片を突出する方向に向け
て弾性変形しつつ光ファイバを巻回させるので、巻戻り
が生じても弾性片にて係止されて解れず、巻戻り分にて
巻き取る長さを調整でき、簡単な構造で光ファイバを損
傷することなく容易に巻き取れ、製造が容易で小型化で
きる。
【0063】請求項4記載の光ファイバ巻取装置によれ
ば、請求項3記載の光ファイバ巻取装置の効果に加え、
他方に係止される係止手段と、他方の係止手段が係止さ
れる係合手段とを設けたため、光ファイバを解く際に
は、係合手段から係止手段を取り外すのみでよく、作業
性を向上でき、同一形状で製造性を向上できるととも
に、対向接合が容易で組立性を向上でき、コストを低減
できる。
【0064】請求項5記載の光ファイバ巻取装置によれ
ば、請求項2または4記載の光ファイバ巻取装置の効果
に加え、一方の係止手段の係止部の先端部に設けた爪部
を他方の係合手段の取付孔に挿入し、相対的に回転させ
て一方の係止部を他方の取付孔の周面に連続する保持孔
にそれぞれ挿入して一方の爪部を他方の保持孔の周縁に
それぞれ係合させるため、簡単な構成で容易に組立形成
でき、組立作業性を向上できるとともに、製造性を向上
できる。
【0065】請求項6記載の光ファイバ巻取装置によれ
ば、請求項1ないし5いずれか一記載の光ファイバ巻取
装置の効果に加え、弾性片を相対向する位置に舌片状に
複数突出形成したため、弾性片間が引出部となる間隙と
なり、光ファイバの巻き取りおよび解き作業の際に弾性
片を弾性変形させる負荷を小さくでき、簡単な構成で光
ファイバを損傷することなく巻き取りおよび解きが容易
にできるとともに、光ファイバを引き出す位置が複数の
引出部により選定でき、巻き取る長さの調整が容易で、
作業性を向上できるとともに、弾性片間が切り落とされ
た状態であるため軽量化できる。
【0066】請求項7記載の光ファイバ巻取装置によれ
ば、請求項1ないし6いずれか一記載の光ファイバ巻取
装置の効果に加え、鍔部を舌片状に複数突出形成したた
め、例えば鍔部間に位置する巻回胴部の外周面を持って
光ファイバを巻き取りおよび解き作業が行え、作業性を
向上できるとともに、鍔部間が切り落とされた状態であ
るため小型軽量化できる。
【0067】請求項8記載の収容装置によれば、上方に
向けて開口する挿入開口から請求項1ないし7いずれか
一記載の光ファイバ巻取装置を径方向に沿って挿入し、
巻回胴部の外周面の少なくとも一部を露出させて傾斜し
た状態で収容するため、巻回される光ファイバが引出部
から巻回胴部の接線方向に導出し光ファイバに応力が掛
からずに安定して光ファイバ巻取装置を収容でき、作業
の際の収容および取り外しが容易にでき、作業性を向上
できる。
【0068】請求項9記載の収容装置によれば、請求項
8記載の収容装置の効果に加え、板状の端面部の対向す
る縁に請求項1ないし7いずれか一記載の光ファイバ巻
取装置の軸方向の厚さ寸法と略同寸法の間隔を介して同
方向に向けて一対の保持板部を突設した一対の保持体
を、端面部の保持板部が突出する側の面を光ファイバ巻
取装置の径寸法と略同寸法の間隔を介して対向させ配置
形成されるため、簡単な構成の一対の保持体を形成する
のみでよく形成が容易で、製造性を向上できコストを低
減できるとともに、径の異なる光ファイバ巻取装置でも
収容でき汎用性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の光ファイバ巻取装置を
示す側面図である。
【図2】同上ドラム体を示す平面図である。
【図3】同上背面図である。
【図4】同上側面図である。
【図5】同上側面図である。
【図6】同上図2中のA−A´断面図である。
【図7】本発明の実施の一形態のドラム保持装置を示す
正面図である。
【図8】同上ドラム保持体を示す側面図である。
【図9】本発明の実施の一形態のコネクタ保持装置を示
す平面図である。
【図10】同上側面図である。
【図11】同上コネクタ保持体を示す端面図である。
【図12】同上長手方向の断面図である。
【図13】同上幅方向の断面図である。
【図14】同上光ファイバ巻取装置に光ファイバを巻き
取った状態を示す平面図である。
【図15】従来例の光ファイバ巻取装置を示す光ファイ
バを巻き取った状態の斜視図である。
【符号の説明】
1 光ファイバ巻取装置 2 ドラム体 3 胴部としての筒部 8 鍔部 9 弾性片 11 係止手段 13 係止部 14 爪部 16 係合手段 17 取付孔 18 保持孔 20 巻回胴部 21 光ファイバ 22 巻回部 23 引出部 30 収容装置としてのドラム保持装置 31 ドラム保持体 32 端面部 33 保持板部 37 挿入開口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 真 東京都目黒区下目黒二丁目17番7号 大東 通信機株式会社内 (72)発明者 西沢 滋 東京都豊島区高田三丁目18番14号 株式会 社白山製作所内 (72)発明者 浅賀 孝博 東京都豊島区高田三丁目18番14号 株式会 社白山製作所内 (72)発明者 山崎 磨 東京都豊島区高田三丁目18番14号 株式会 社白山製作所内 (72)発明者 前島 紘 神奈川県横浜市港北区樽町三丁目2番30号 東京通信機工業株式会社内 (72)発明者 堀江 良洋 神奈川県横浜市港北区樽町三丁目2番30号 東京通信機工業株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周面略円柱状に形成されこの周面に光フ
    ァイバが巻回される巻回胴部と、 この巻回胴部の軸方向の両端部にそれぞれ径方向に突出
    して対向し前記巻回胴部の外周面とにて光ファイバを巻
    回する巻回部を区画する一対の鍔部と、 これら鍔部の少なくともいずれか一方の対向する面に設
    けられ先端部が前記巻回胴部に向けて突出する弾性を有
    し前記巻回される光ファイバが引き出される引出部とな
    る間隙を有した弾性片とを具備したことを特徴とする光
    ファイバ巻取装置。
  2. 【請求項2】 周面略円柱状に形成されこの周面に光フ
    ァイバがそれぞれ巻回され、それぞれ他方に係止される
    係止手段および他方の係止手段が係止される係合手段を
    備えた一対の胴部と、 これら胴部にそれぞれ設けられ軸方向の一端部に径方向
    に突出する鍔部と、 これら鍔部の前記胴部が突出する側にそれぞれ設けられ
    先端部が前記胴部に向けて突出する弾性を有し前記光フ
    ァイバが引き出される引出部となる間隙を有した弾性片
    とを具備したことを特徴とする光ファイバ巻取装置。
  3. 【請求項3】 一対の同一の形状のドラム体を組み合わ
    せて形成した光ファイバ巻取装置であって、 前記ドラム体は、 周面略円柱状に形成されこの周面に光ファイバが巻回さ
    れる胴部と、 この胴部の軸方向の一端部に設けられ径方向に突出する
    鍔部と、 この鍔部の前記胴部が突出する側に設けられ先端部が前
    記胴部の周面に向けて突出する弾性を有し前記光ファイ
    バが引き出される引出部となる間隙を有した弾性片とを
    具備したことを特徴とする光ファイバ巻取装置。
  4. 【請求項4】 他方に係止される係止手段と、 他方の係止手段が係止される係合手段とを備えたことを
    特徴とする請求項3記載の光ファイバ巻取装置。
  5. 【請求項5】 係止手段は、胴部の軸方向に沿って設け
    られた係止部とこの係止部の先端部に設けられた爪部と
    を有し、 係合手段は、前記係止部および前記爪部が挿通可能な取
    付孔とこの取付孔の周縁に連続し前記胴部の中心と同心
    の円弧状に切欠形成され、前記係止部が挿入可能で前記
    爪部が係止する保持孔とを有したことを特徴とする請求
    項2または4記載の光ファイバ巻取装置。
  6. 【請求項6】 弾性片は、互いに対向する位置に舌片状
    に複数突出形成されたことを特徴とした請求項1ないし
    5いずれか一記載の光ファイバ巻取装置。
  7. 【請求項7】 鍔部は、舌片状に複数対突出形成された
    ことを特徴とする請求項1ないし6いずれか一記載の光
    ファイバ巻取装置。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7いずれか一記載の光フ
    ァイバ巻取装置が径方向に沿って挿入可能で上方に向け
    て開口する挿入開口を有し、 前記光ファイバ巻取装置の引出部を介して巻回胴部の外
    周面の少なくとも一部を露出させて傾斜した状態で収容
    することを特徴とした収容装置。
  9. 【請求項9】 板状の端面部と、この端面部の対向する
    縁に請求項1ないし7いずれか一記載の光ファイバ巻取
    装置の軸方向の厚さ寸法と略同寸法の間隔を介して同方
    向に向けて突出する一対の保持板部とを備え、前記端面
    部の前記保持板部が突出する側の面が前記光ファイバ巻
    取装置の径寸法と略同寸法の間隔を介して対向され前記
    保持板部が水平方向に対して傾斜されて配置される一対
    の保持体を有したことを特徴とする請求項8記載の収容
    装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003036342A1 (en) * 2001-10-26 2003-05-01 Sadao Minegishi Optical fiber holding part
JP2013124168A (ja) * 2011-12-15 2013-06-24 Kazuhiro Kawasaki 巻取リール
KR20140132527A (ko) * 2013-05-08 2014-11-18 카즈히로 가와사키 권취 릴
CN106573748A (zh) * 2014-08-18 2017-04-19 Adc电信公司 纤维存储装置

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