JP2013121188A - 駆動装置、電子部品搬送装置、電子部品検査装置、ロボットハンド、及びロボット - Google Patents

駆動装置、電子部品搬送装置、電子部品検査装置、ロボットハンド、及びロボット Download PDF

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Abstract

【課題】共通の駆動回路で複数の圧電モーターを切り替えて駆動し、小型化、軽量化、低コスト化を図ることができる駆動装置、電子部品搬送装置、電子部品検査装置、ロボットハンド、及びロボットを提供する。
【解決手段】駆動装置100は、可動部50と、可動部50を所定の方向に移動させる複数の圧電モーター11,12,13,14と、圧電モーター11,12,13,14を駆動する駆動回路30と、圧電モーター11,12,13,14のうちの少なくとも一つと駆動回路30とを電気的に接続又は遮断する複数のリレー21,22,23,24と、を備えることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、駆動装置、電子部品搬送装置、電子部品検査装置、ロボットハンド、及びロボットに関する。
複数のモーターを個別の駆動回路で駆動して可動部を移動させる駆動装置が知られている。このような駆動装置は、例えば位置決め装置として用いられ、可動部を異なる方向に移動させる複数のモーターを駆動回路で順次駆動することにより、可動部を所定の位置に位置決めすることができる。従来の位置決め装置では、一般に電磁モーターやパルスモーターが用いられているが、非駆動状態にある回転子が回転してしまわないように保持するブレーキ機構がモーター毎に必要であった。
これに対して、圧電モーター(圧電アクチュエーター)を用いた駆動装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。圧電モーターは、圧電素子で生じる振動を摩擦力で回転部に伝達し、非駆動状態においても摩擦力により回転部の位置が保持されるので、ブレーキ機構を必要としない。したがって、特許文献1に記載のような圧電モーターを用いた駆動装置では、電磁モーターやパルスモーターを用いた駆動装置に比べて、駆動装置の小型化、軽量化を図ることができる。
特開2001−136760号公報
しかしながら、特許文献1に記載の駆動装置では、各圧電モーターを個別の駆動回路で駆動するため、駆動回路、及び圧電モーターと駆動回路とを接続する配線が圧電モーターと同じ数だけ必要となる。このため、駆動装置をより小型化、軽量化、低コスト化することが困難であるという課題があった。また、圧電モーターは部品等を保持して移動する可動部に設けられるが、駆動回路は可動部から離れた位置に設けられるため、圧電モーターと駆動回路とを接続する配線が多いほど、配線の重量や配線の束による抑制力が可動部を移動させる際の負荷となって、精密な位置決めが行いにくい場合があるという課題があった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係る駆動装置は、可動部と、前記可動部を所定の方向に移動させる複数の圧電モーターと、前記複数の圧電モーターを駆動する駆動回路と、前記複数の圧電モーターのうちの少なくとも一つと前記駆動回路とを電気的に接続又は遮断する複数の切り替え手段と、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、複数の切り替え手段は、複数の圧電モーターのうちの少なくとも一つと駆動回路とを電気的に接続又は遮断する。そのため、駆動回路と電気的に接続する圧電モーターを切り替え手段で切り替えて選択的に駆動させることにより、共通の駆動回路で複数の圧電モーターを時分割で駆動させて、可動部を移動させることができる。これにより、圧電モーターの数に対して、駆動回路の数及び圧電モーターと駆動回路とを接続する配線の数を少なくすることができる。そして、配線の数が少なくなるので、配線の重量や配線の束による可動部への負荷を低減できる。また、圧電モーターを用いるので、電磁モーターやパルスモーターを用いる場合に比べて、モーター毎に設けられるブレーキ機構を不要にできる。この結果、駆動装置の小型化、軽量化、低コスト化を図ることができる。
[適用例2]上記適用例に係る駆動装置であって、前記複数の圧電モーターは、前記可動部を異なる方向に移動させる圧電モーターを含むことが好ましい。
この構成によれば、異なる方向に移動させる圧電モーターを切り替えて個別に駆動させることにより、可動部を容易に、かつ精度良く所望の位置へ移動させることができる。
[適用例3]上記適用例に係る駆動装置であって、前記複数の切り替え手段は、前記圧電モーター毎に設けられていることが好ましい。
この構成によれば、切り替え手段が圧電モーター毎に設けられているので、共通の駆動回路で複数の圧電モーターを一つずつ個別に駆動させることができる。
[適用例4]上記適用例に係る駆動装置であって、前記切り替え手段は、フォトモスリレーで構成されることが好ましい。
この構成によれば、切り替え手段がフォトモスリレーで構成されるので、メカニカルリレー(電磁リレー)で構成される場合に比べて、接続及び遮断の際の動作時間が短く、消費電力が小さく、長寿命である。これにより、より高性能で信頼性の高い駆動装置を提供できる。
[適用例5]本適用例に係る電子部品搬送装置は、電子部品を所定の位置に移動させる電子部品搬送装置であって、前記電子部品を保持し、移動可能な可動部と、前記可動部を所定の方向に移動させる複数の圧電モーターと、前記複数の圧電モーターを駆動する駆動回路と、前記複数の圧電モーターと前記駆動回路との間に設けられ、前記複数の圧電モーターのうちの少なくとも一つと前記駆動回路とを電気的に接続又は遮断する複数の切り替え手段と、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、複数の圧電モーターと駆動回路との間に設けられた切り替え手段は、複数の圧電モーターのうちの少なくとも一つと駆動回路とを電気的に接続又は遮断するする。そのため、駆動回路と電気的に接続する圧電モーターを切り替え手段で切り替えて選択的に駆動させることにより、共通の駆動回路で複数の圧電モーターを時分割で駆動させて、可動部を移動させることができる。これにより、圧電モーターの数に対して、駆動回路の数及び圧電モーターと駆動回路とを接続する配線の数を少なくすることができる。そして、配線の数が少なくなるので、配線の重量や配線の束による可動部への負荷を低減できる。また、電磁モーターやパルスモーターを用いる場合に比べて、モーター毎に設けられるブレーキ機構を不要にできる。この結果、電子部品搬送装置の小型化、軽量化、低コスト化を図ることができる。
[適用例6]上記適用例に係る電子部品搬送装置であって、前記可動部を第1の方向に沿って往復動させる直動機構をさらに備え、前記複数の圧電モーターは、前記可動部を前記第1の方向に移動させる第1の圧電モーターと、前記可動部を前記第1の方向とは異なる第2の方向に移動させる第2の圧電モーターと、を含み、前記第1の圧電モーターは、前記直動機構に対して前記第2の圧電モーターよりも前記可動部側に配置されていることが好ましい。
この構成によれば、直動機構により可動部が往復動する第1の方向に可動部を移動させる第1の圧電モーターは、可動部を第2の方向に移動させる第2の圧電モーターよりも可動部側に配置されている。圧電モーターが非駆動状態において、直動機構により可動部が第1の方向に往復動すると、移動方向が同じである第1の圧電モーターの方が移動方向が異なる第2の圧電モーターよりも往復動の慣性力で動いてずれてしまう可能性が高い。可動部が直動機構よりも鉛直方向下方に配置されている場合、第2の圧電モーターが第1の圧電モーターよりも可動部側、すなわち鉛直方向下方に配置されていると、第1の圧電モーターに第2の圧電モーターの重力がかかるため、第1の圧電モーターに作用する慣性力が大きくなってしまう。これに対して、第1の圧電モーターを第2の圧電モーターよりも鉛直方向下方に配置することで、第2の圧電モーターの重力分第1の圧電モーターに作用する慣性力を低減できる。これにより、第1の圧電モーターが動いてずれが生じることを抑止することができる。
[適用例7]本適用例に係る電子部品検査装置は、電子部品を所定の位置に移動配置させて、前記電子部品の電気的検査を行う電子部品検査装置であって、前記電子部品を検査する検査部と、前記電子部品を保持し、移動可能な可動部と、前記可動部を所定の方向に移動させる複数の圧電モーターと、前記複数の圧電モーターを駆動する駆動回路と、前記複数の圧電モーターと前記駆動回路との間に設けられ、前記複数の圧電モーターのうちの少なくとも一つと前記駆動回路とを電気的に接続又は遮断する複数の切り替え手段と、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、複数の圧電モーターと駆動回路との間に設けられた切り替え手段は、複数の圧電モーターのうちの少なくとも一つと駆動回路とを電気的に接続又は遮断するする。そのため、駆動回路と電気的に接続する圧電モーターを切り替え手段で切り替えて選択的に駆動させることにより、共通の駆動回路で複数の圧電モーターを時分割で駆動させて、可動部を移動させることができる。これにより、圧電モーターの数に対して、駆動回路の数及び圧電モーターと駆動回路とを接続する配線の数を少なくすることができる。そして、配線の数が少なくなるので、配線の重量や配線の束による可動部への負荷を低減できる。また、電磁モーターやパルスモーターを用いる場合に比べて、モーター毎に設けられるブレーキ機構を不要にできる。この結果、電子部品検査装置の小型化、軽量化、低コスト化を図ることができる。
[適用例8]上記適用例に係る電子部品検査装置であって、前記可動部を第1の方向に沿って往復動させる直動機構をさらに備え、前記複数の圧電モーターは、前記可動部を前記第1の方向に移動させる第1の圧電モーターと、前記可動部を前記第1の方向とは異なる第2の方向に移動させる第2の圧電モーターと、を含み、前記第1の圧電モーターは、前記直動機構に対して前記第2の圧電モーターよりも前記可動部側に配置されていることが好ましい。
この構成によれば、直動機構により可動部が往復動する第1の方向に可動部を移動させる第1の圧電モーターは、可動部を第2の方向に移動させる第2の圧電モーターよりも可動部側に配置されている。圧電モーターが非駆動状態において、直動機構により可動部が第1の方向に往復動すると、移動方向が同じである第1の圧電モーターの方が移動方向が異なる第2の圧電モーターよりも往復動の慣性力で動いてずれてしまう可能性が高い。可動部が直動機構よりも鉛直方向下方に配置されている場合、第2の圧電モーターが第1の圧電モーターよりも可動部側、すなわち鉛直方向下方に配置されていると、第1の圧電モーターに第2の圧電モーターの重力がかかるため、第1の圧電モーターに作用する慣性力が大きくなってしまう。これに対して、第1の圧電モーターを第2の圧電モーターよりも鉛直方向下方に配置することで、第2の圧電モーターの重力分第1の圧電モーターに作用する慣性力を低減できる。これにより、第1の圧電モーターが動いてずれが生じることを抑止することができる。
[適用例9]本適用例に係るロボットハンドは、可動部と、前記可動部を所定の方向に移動させる複数の圧電モーターと、前記複数の圧電モーターを駆動する駆動回路と、前記複数の圧電モーターと前記駆動回路との間に設けられ、前記複数の圧電モーターのうちの少なくとも一つと前記駆動回路とを電気的に接続又は遮断する複数の切り替え手段と、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、複数の圧電モーターと駆動回路との間に設けられた切り替え手段は、複数の圧電モーターのうちの少なくとも一つと駆動回路とを電気的に接続又は遮断する。そのため、駆動回路と電気的に接続する圧電モーターを切り替え手段で切り替えて選択的に駆動させることにより、共通の駆動回路で複数の圧電モーターを時分割で駆動させて、可動部を移動させることができる。これにより、圧電モーターの数に対して、駆動回路の数及び圧電モーターと駆動回路とを接続する配線の数を少なくすることができる。そして、配線の数が少なくなるので、配線の重量や配線の束による可動部への負荷を低減できる。また、圧電モーターを用いるので、電磁モーターやパルスモーターを用いる場合に比べて、モーター毎に設けられるブレーキ機構を不要にできる。この結果、ロボットハンドの小型化、軽量化、低コスト化を図ることができる。
[適用例10]本適用例に係るロボットは、可動部と、前記可動部を所定の方向に移動させる複数の圧電モーターと、前記複数の圧電モーターを駆動する駆動回路と、前記複数の圧電モーターと前記駆動回路との間に設けられ、前記複数の圧電モーターのうちの少なくとも一つと前記駆動回路とを電気的に接続又は遮断する複数の切り替え手段と、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、複数の圧電モーターと駆動回路との間に設けられた切り替え手段は、複数の圧電モーターのうちの少なくとも一つと駆動回路とを電気的に接続又は遮断する。そのため、駆動回路と電気的に接続する圧電モーターを切り替え手段で切り替えて選択的に駆動させることにより、共通の駆動回路で複数の圧電モーターを時分割で駆動させて、可動部を移動させることができる。これにより、圧電モーターの数に対して、駆動回路の数及び圧電モーターと駆動回路とを接続する配線の数を少なくすることができる。そして、配線の数が少なくなるので、配線の重量や配線の束による可動部への負荷を低減できる。また、圧電モーターを用いるので、電磁モーターやパルスモーターを用いる場合に比べて、モーター毎に設けられるブレーキ機構を不要にできる。この結果、ロボットの小型化、軽量化、低コスト化を図ることができる。
第1の実施形態に係る駆動装置の概略構成を示すブロック図。 第1の実施形態に係る駆動装置に用いる圧電モーターの構成を示す模式図。 第1の実施形態に係る駆動装置の構成を示すブロック図。 第1の実施形態に係る駆動回路の構成を示すブロック図。 第1の実施形態に係る駆動装置の駆動制御方法を説明する図。 第2の実施形態に係る駆動装置に用いる圧電モーターの構成を示す模式図。 第2の実施形態に係る駆動装置の構成を示すブロック図。 第2の実施形態に係る駆動回路の構成を示すブロック図。 第3の実施形態に係る電子部品の一例を示す図。 第3の実施形態に係る電子部品搬送装置及び電子部品検査装置の概略構成を示すブロック図。 第3の実施形態に係る電子部品検査装置の要部の構成を説明する図。 第3の実施形態に係る電子部品検査装置の要部の構成を説明する図。 第3の実施形態に係る電子部品検査装置の位置決め機構の概略構成を示すブロック図。 第3の実施形態に係る電子部品検査装置の位置決め機構の駆動制御方法を説明する図。 第4の実施形態に係るロボットハンド及びロボットの構造を示す模式図。
以下に、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、参照する各図面において、構成をわかり易く示すため、各構成要素の寸法の比率、角度等が異なる場合がある。
(第1の実施形態)
<駆動装置>
まず、第1の実施形態に係る駆動装置の概略構成を説明する。図1は、第1の実施形態に係る駆動装置の概略構成を示すブロック図である。図1に示すように、第1の実施形態に係る駆動装置100は、3つの駆動ユニット101a,101b,101cで構成される。
駆動ユニット101a,101b,101cのそれぞれは、同じ構成を有しており、符号の末尾に付したa,b,cにより、各駆動ユニット101と、各駆動ユニット101が備える可動部50、駆動回路30、切り替え手段としてのリレー21,22,23,24、及び圧電モーター11,12,13,14とを対応させている。
すなわち、駆動装置100は、可動部50a,50b,50cと、駆動回路30a,30b,30cと、圧電モーター11a,11b,11c,12a,12b,12c,13a,13b,13c,14a,14b,14cと、リレー21a,21b,21c,22a,22b,22c,23a,23b,23c,24a,24b,24cと、を備えている。以下では、符号の末尾に付したa,b,cを省略して説明する。
各駆動ユニット101において、可動部50には、4個の圧電モーター11,12,13,14が設けられている。リレー21,22,23,24は、圧電モーター11,12,13,14毎に設けられている。すなわち、圧電モーター11,12,13,14は、それぞれリレー21,22,23,24に1対1で接続されており、リレー21,22,23,24を介して、圧電モーター11,12,13,14を駆動する駆動回路30に接続されている。
リレー21,22,23,24は、例えば、フォトモス(MOS)リレーで構成されている。リレー21,22,23,24は、駆動回路30から出力されるセレクト信号に基づいて動作し、圧電モーター11,12,13,14のそれぞれと駆動回路30とを電気的に接続又は遮断する。リレー21,22,23,24の切り替えにより、圧電モーター11,12,13,14のうち駆動回路30と電気的に接続された圧電モーターに対して、駆動回路30からの駆動信号が選択的に供給される。また、圧電モーター11,12,13,14のうち駆動回路30から駆動信号が供給された圧電モーターの動作により、エンコーダー信号が駆動回路30にフィードバックされる。
駆動装置100は、3つの駆動ユニット101a,101b,101cのそれぞれにおいて、リレー21,22,23,24の切り替えで、4つ(4軸)の圧電モーター11,12,13,14のいずれかを選択的に駆動回路30に接続して時分割で駆動することにより、3つの可動部50のそれぞれを所望の位置に移動させる12軸の多軸駆動装置である。駆動装置100の駆動制御方法については後述する。
なお、本実施形態は、リレー21,22,23,24にフォトモスリレーを用いた構成としているが、メカニカルリレー(電磁リレー)用いた構成としてもよい。しかしながら、フォトモスリレーは、メカニカルリレーに比べて、接続と遮断との動作(応答)時間が短いので切り替えを速く行うことができるとともに、消費電力が小さく長寿命である。したがって、リレー21,22,23,24にはフォトモスリレーを用いることが好ましい。
<圧電モーター>
次に、圧電モーター11,12,13,14の構成を説明する。図2は、第1の実施形態に係る駆動装置に用いる圧電モーターの構成を示す模式図である。図3は、第1の実施形態に係る駆動装置の構成を示すブロック図である。
圧電モーター11,12,13,14は、同じ構成を有している。図2に示すように、圧電モーター11,12,13,14のそれぞれは、振動体1と、被駆動体5と、保持部材8と、付勢バネ6と、基台7と、を備えている。振動体1、被駆動体5、保持部材8、及び付勢バネ6は、基台7に設置されている。なお、ここでは、被駆動体5が回転駆動されるローターである場合を例にとり説明する。
図2に示す平面視で、振動体1は、短辺1aと長辺1bとを有する略矩形形状である。以下の説明では、短辺1aに沿った方向を短手方向と呼び、長辺1bに沿った方向を長手方向と呼ぶ。振動体1は、例えば、板状に形成された圧電素子で構成されるが、圧電素子と振動板とが積層された積層体であってもよい。
圧電素子は、電気機械変換作用を示す圧電材料からなり、例えば、一般式ABO3で示されるペロブスカイト構造を有する金属酸化物を材料として形成されている。このような金属酸化物としては、チタン酸ジルコン酸鉛(Pb(Zr,Ti)O3:PZT)、ニオブ酸リチウム(LiNbO3)等があげられる。
振動体1の表面には、Ni,Au,Ag等の導電性金属からなる電極3が設けられている。電極3は、振動体1の短手方向の中央部、及び長手方向の中央部に形成された溝部によって、略4等分されている。これにより、電極3は、個別電極として互いに電気的に隔離された電極部3a,3b,3c,3dの4つの電極部に分割されている。また、振動体1の反対側の表面には、共通電極9(図3参照)が設けられている。
電極3の4つの電極部のうち、互いに対角となるように配置され対を成す電極部3a,3dは、第1屈曲振動用電極として機能する。また、電極部3a,3dと交差する対角となるように配置され対を成す電極部3c,3bは、第2屈曲振動用電極として機能する。電極部3a,3dが配置された領域、及び電極部3c,3bが配置された領域が、それぞれ振動体1の短手方向に屈曲振動を励起する屈曲振動励起領域となる。
振動体1は、被駆動体5側に突出するように延設され、被駆動体5の側面(円周面)に当接する摺動部4を有している。また、振動体1は、短手方向両外側に向かって延設された一対の腕部1cを有している。腕部1cには厚さ方向に貫通する貫通孔が設けられており、貫通孔を挿通させたネジを介して、腕部1cが保持部材8に固定されている。これにより、振動体1は、保持部材8に対して、腕部1cを基点として屈曲振動が可能な状態で保持される。
被駆動体5は、円盤形状を有しており、振動体1の摺動部4が設けられた側に配置されている。被駆動体5は、基台7に立設された棒状の軸5aを回転中心として、回転自在に保持されている。圧電モーター11,12,13,14のそれぞれにおいて、被駆動体5に近い位置には、エンコーダー51,52,53,54(図3参照)が設けられている。エンコーダー51,52,53,54は、被駆動体5の位置や回転速度に基づくエンコーダー信号E1,E2,E3,E4を駆動回路30にフィードバックする。
基台7は、振動体1の短手方向の両外側に、長手方向に沿って延在して配置された一対のスライド部7aを有している。保持部材8は、基台7に対して、スライド部7aに沿ってスライド移動可能に支持されている。
保持部材8の被駆動体5とは反対側と基台7との間には、付勢バネ6が設置されている。付勢バネ6は、保持部材8を介して振動体1を被駆動体5に向けて付勢し、この付勢力により、摺動部4が被駆動体5に所定の力で当接する。付勢バネ6の付勢力は、被駆動体5と摺動部4との間で適切な摩擦力が発生するように適宜設定されている。これにより、振動体1の振動が、摺動部4を介して被駆動体5に効率よく伝達される。
駆動回路30(図1参照)から、共通電極9に対して共通信号(図3に示すCOM)が供給され、第1屈曲振動用電極である電極部3a,3dに対して駆動信号(図3に示すDrvA)が供給されると、振動体1に、短手方向に沿って屈曲する屈曲振動が励振される。この屈曲振動により、摺動部4は、時計回りの楕円軌道を描くように摺動する。これにより、被駆動体5が、図2に矢印で示すように、反時計回りに回転する。
一方、共通電極9に対して共通信号(COM)が供給され、第2屈曲振動用電極である電極部3c,3bに対して駆動信号(図3に示すDrvB)が供給されると、振動体1に、短手方向に沿って屈曲する屈曲振動が励振される。この屈曲振動により、摺動部4は、反時計回りの楕円軌道を描くように摺動する。これにより、被駆動体5が、図2に示す矢印とは反対の、時計回りに回転する。
このように、圧電モーター11,12,13,14は、駆動回路30から共通電極9と電極部3a,3b,3c,3dとの間に駆動信号が供給される際に、第1屈曲振動用電極(電極部3a,3d)を選択する場合と、第2屈曲振動用電極(電極部3c,3b)を選択する場合とを切り替えることにより、被駆動体5を反時計回り及び時計回りの双方向に回転させることが可能である。これにより、可動部50(図1参照)を移動させる方向を正方向と逆方向とで切り替えることができる。
なお、被駆動体5は、上述の回転駆動されるローターに限定されるものではない。被駆動体5は直線駆動されるリニア被駆動体であってもよく、被駆動体5の駆動方向は任意に構成できる。被駆動体5がリニア被駆動体である場合、第1屈曲振動用電極(電極部3a,3d)と第2屈曲振動用電極(電極部3c,3b)とを切り替えることにより、被駆動体5の直動方向を正方向と逆方向とで切り替えることができる。
図3に示すように、圧電モーター11,12,13,14のうち、リレー21,22,23,24で駆動回路30に電気的に接続された圧電モーターのみが、屈曲振動用電極の駆動信号(DrvA又はDrvB)及び共通信号(COM)が供給されて駆動される。リレー21,22,23,24で駆動回路30との電気的な接続が遮断された圧電モーターは非駆動状態となる。
非駆動状態において、被駆動体5は、摺動部4との間に働く摩擦力により、回転を停止した際の位置で保持される。したがって、圧電モーター11,12,13,14では、電磁モーターやパルスモーターのように非駆動状態において回転子が回転しないようにモーター毎に設けられるブレーキ機構を必要としない。このため、圧電モーター11,12,13,14を用いることで、駆動装置100の小型化、軽量化、低コスト化を図ることができる。
なお、圧電モーター11,12,13,14は、被駆動体5の回転を増速又は減速して伝達する増減速機構をさらに備えていてもよい。増減速機構を備えていると、被駆動体5の回転速度を増速又は減速して所望の回転速度を容易に得ることができる。
<駆動回路>
次に、第1の実施形態に係る駆動回路の概略構成を説明する。図4は、第1の実施形態に係る駆動回路の構成を示すブロック図である。図4に示すように、駆動回路30(30a,30b,30c)は、主制御部40と、副制御部41と、発振器31と、ゲインアンプ32と、PWM部33と、デジタルアンプ34と、インダクターコンデンサー35,36と、リレー37,38と、を備えている。
主制御部40は、CPU(Central Processing Unit)で構成される。主制御部40は、駆動装置100を含むシステム全体を制御する制御装置(図示省略)と、CAN(Controller Area Network)を介して接続されている。主制御部40は、制御装置の指示に基づいて、リレー21,22,23,24で圧電モーター11,12,13,14を切り替えて時分割で駆動する等の、駆動装置100の動作の制御を行う。
副制御部41は、ロジックICやFPGA(Field Programmable Gate Array)等で構成される。副制御部41は、主制御部40とSPI(Serial Peripheral Interface)を介して接続されている。副制御部41は、主制御部40の指示に基づいて、発振器31で生成する信号の周波数、ゲインアンプ32の増幅率、リレー37,38の切り替え等の制御を行う。また、副制御部41は、エンコーダー51,52,53,54からフィードバックされたエンコーダー信号(図3に示すE1,E2,E3,E4)に基づいて、圧電モーター11,12,13,14の被駆動体5の位置や回転速度を検出する。
発振器31は、DDS(Direct Digital Synthesizer)等で構成される。発振器31は、圧電モーター11,12,13,14の振動体1に供給する駆動信号のもととなる信号を生成する。発振器31で生成された信号は、DAコンバーターによりアナログ信号に変換される。また、発振器31は、副制御部41の指示に基づいて、駆動信号の周波数を調整する。
ゲインアンプ32は、例えば、デジタルポテンショメーターとオペアンプとで構成される。ゲインアンプ32は、発振器31からのアナログ信号をデジタル制御により増幅する。また、ゲインアンプ32は、副制御部41の指示に基づいて、駆動信号の電圧値を調整する。
PWM部33は、PWM(Pulse Width Modulation)回路で構成される。PWM部33は、ゲインアンプ32からの入力信号におけるパルスのデューティー比を変えることにより、等価的なアナログ制御を行なう。
デジタルアンプ34は、MOSトランジスターのHブリッジ回路で構成され、PWM部33との併用により、デジタルアンプとして機能する。デジタルアンプ34は、PWM部33からの信号の電力を増幅してスイッチングを行う。なお、主制御部40からの「Sleep」指示があると、電力を増幅してスイッチングを行う機能がOFF状態となる。
インダクターコンデンサー35,36は、デジタルアンプ34から出力される駆動信号の波形を整形して正弦波とする。また、インダクターコンデンサー35,36は、フィルター回路、圧電モーター11,12,13,14の整合回路、昇圧回路等としての機能も兼ねている。
インダクターコンデンサー35から、リレー37を介して圧電モーター11,12,13,14の第1屈曲振動用電極(図2に示す電極部3a,3d)に駆動信号(DrvA)が出力され、リレー38を介して第2屈曲振動用電極(図2に示す電極部3c,3b)に駆動信号(DrvB)が出力される。インダクターコンデンサー36から、圧電モーター11,12,13,14の共通電極9(図3参照)に共通信号(COM)が出力される。
リレー37,38は、フォトモスリレーで構成されている。リレー37,38は、副制御部41の指示に基づいて動作し、第1屈曲振動用電極(電極部3a,3d)、第2屈曲振動用電極(電極部3c,3b)とインダクターコンデンサー35とが電気的に接続した状態及び電気的に切断した状態を切り替える。リレー37,38を切り替えて、第1屈曲振動用電極(電極部3a,3d)又は第2屈曲振動用電極(電極部3c,3b)を選択することにより、圧電モーター11,12,13,14の被駆動体5は反時計回り又は時計回りに回転する。
<駆動制御方法>
次に、第1の実施形態に係る駆動装置の駆動制御方法を説明する。図5は、第1の実施形態に係る駆動装置の駆動制御方法を説明する図である。
先に図1を参照して説明したように、駆動ユニット101a,101b,101cのそれぞれにおいて、駆動回路30からリレー21,22,23,24及び圧電モーター11,12,13,14に、セレクト信号及び駆動信号が出力される。図5(a)は、駆動回路30からリレー21,22,23,24及び圧電モーター11,12,13,14に出力されるセレクト信号及び駆動信号の構成を模式的に示している。
図5(a)に示すように、セレクト信号は、時分割で順次現出する信号S1,S2,S3,S4を含んでいる。信号S1は、例えば動作開始等の基準時点から時間T1経過後に現出し、信号S2は時間T1から時間T2経過後に現出する。そして、信号S3は時間T2から時間T3経過後に現出し、信号S4は時間T3から時間T4経過後に現出する。また、駆動信号は、信号S1,S2,S3,S4に同期するとともに、信号S1,S2,S3,S4のそれぞれの持続時間に対応して出力される。
信号S1はリレー21を接続状態とする信号であり、同様に、信号S2,S3,S4はそれぞれリレー22,23,24を個別に接続状態とする信号である。リレー21,22,23,24のうち、セレクト信号(信号S1,S2,S3,S4)で指定されたリレーは接続状態となり、それ以外のリレーは切断状態となる。したがって、圧電モーター11,12,13,14のうち、セレクト信号に基づいて接続状態となったリレーに対応する圧電モーターのみが選択的に駆動回路30に電気的に接続される。
図5(b)に示すように、時間T1経過後にはセレクト信号(信号S1)で指定されたリレー21が接続状態となり、圧電モーター11のみが駆動回路30に電気的に接続されるので、駆動信号は圧電モーター11のみに供給される。また、図5(c)に示すように、時間T1から時間T2経過後にはセレクト信号(信号S2)で指定されたリレー22が接続状態となり、圧電モーター12のみが駆動回路30に電気的に接続されるので、駆動信号は圧電モーター12のみに供給される。
同様にして、図5(d)に示す時間T3経過後にはリレー23が接続状態となって駆動信号が圧電モーター13に供給され、図5(e)に示す時間T4経過後にはリレー24が接続状態となって駆動信号が圧電モーター14に供給される。このようにして、一つの駆動回路30により、4個の圧電モーター11,12,13,14を時分割で順次駆動することができる。また、これにより、駆動回路30と接続する配線を、4個の圧電モーター11,12,13,14で共通とすることができる。
このとき、3つの駆動ユニット101a,101b,101cにおいて、セレクト信号及び駆動信号を同期させて供給することにより、それぞれの圧電モーター11,12,13,14を同期させて駆動することができる。すなわち、図1に示す可動部50a,50b,50cを同期させて移動させることができる。
ここで、4個の圧電モーター11,12,13,14により図1に示す可動部50(50a,50b,50c)を移動させる方向は、同一であってもよいし、それぞれ異なっていてもよい。例えば、圧電モーター11,12,13,14のそれぞれによる移動方向を、互いに直交するX方向、Y方向、Z方向の3方向、及びZ方向を回転軸として回転するθ方向とすれば、リレー21,22,23,24の切り替えにより圧電モーター11,12,13,14を順次駆動させることで、可動部50をX方向、Y方向、Z方向、θ方向に順次移動させて所望の位置に移動配置することができる。
あるいは、増減速機構により、圧電モーター11,12,13,14の順に可動部50を移動させる速度を遅く(移動させる距離を小さく)すれば、リレー21,22,23,24の切り替えにより圧電モーター11,12,13,14を順次駆動させることで、可動部50の位置合わせを段階的に微細に行うことができる。
なお、駆動装置100が備える駆動ユニットの数や、一つの駆動回路30に接続する圧電モーターの数は、上述の数に限定されるものではない。また、一つのリレーに複数の圧電モーターを接続して、これら複数の圧電モーターと駆動回路30との電気的な接続及び切断を一緒に行う構成とすることも可能である。
以上述べたように、第1の実施形態に係る駆動装置100の構成によれば、以下の効果が得られる。
(1)圧電モーター11,12,13,14と駆動回路30との間に設けられたリレー21,22,23,24は、圧電モーター11,12,13,14のうちの少なくとも一つと駆動回路30とを電気的に接続又は遮断するする。そのため、駆動回路30と電気的に接続する圧電モーターをリレー21,22,23,24で切り替えて選択的に駆動させることにより、共通の駆動回路30で複数の圧電モーター11,12,13,14を時分割で駆動させることができる。これにより、圧電モーター11,12,13,14の数に対して、駆動回路30の数及び配線の数を少なくすることができる。また、圧電モーターを用いるので、電磁モーターやパルスモーターを用いる場合に比べて、モーター毎に設けられるブレーキ機構を不要にできる。この結果、駆動装置100の小型化、軽量化、低コスト化を図ることができる。
(2)圧電モーター11,12,13,14のそれぞれによる移動方向を、互いに直交するX方向、Y方向、Z方向の3方向、及びZ方向を回転軸として回転するθ方向とすれば、リレー21,22,23,24を切り替えることにより、圧電モーター11,12,13,14を個別に駆動させて、可動部50をX方向、Y方向、Z方向、θ方向の異なる方向に移動させる動作を個別に行うことができる。これにより、可動部50を容易に、かつ精度良く所望の位置へ移動させることができる。
(3)リレー21,22,23,24が圧電モーター11,12,13,14毎に設けられているので、共通の駆動回路30で複数の圧電モーター11,12,13,14を一つずつ個別に駆動させることができる。
(4)リレー21,22,23,24がフォトモスリレーで構成されるので、メカニカルリレー(電磁リレー)で構成される場合に比べて、接続及び遮断の際の動作時間が短く、消費電力が小さく、長寿命である。これにより、より高性能で信頼性の高い駆動装置100を提供できる。
(第2の実施形態)
<駆動装置>
次に、第2の実施形態に係る駆動装置を説明する。第2の実施形態に係る駆動装置は、第1の実施形態に対して、圧電モーターの振動体に屈曲振動だけでなく縦振動が励起される点が異なっているが、その他の構成はほぼ同じである。第1の実施形態と共通する構成要素については、同一の符号を付しその説明を省略する。
図6は、第2の実施形態に係る駆動装置に用いる圧電モーターの構成を示す模式図である。図7は、第2の実施形態に係る駆動装置の構成を示すブロック図である。図8は、第2の実施形態に係る駆動回路の構成を示すブロック図である。
第2の実施形態に係る駆動装置102は、第1の実施形態に係る駆動装置100と同様に、3つの駆動ユニット(図示省略)を備え、それぞれの駆動ユニットに、駆動回路30と、圧電モーター61,62,63,64と、リレー21,22,23,24と、を備えている。図6に示すように、圧電モーター61,62,63,64のそれぞれは、振動体2と、被駆動体5と、保持部材8と、付勢バネ6と、基台7と、を備えている。
振動体2の電極3の表面は5分割されており、電極部3a,3b,3c,3dに加えて、電極部3eが設けられている。電極部3eは、電極部3a,3bと電極部3c,3dとの間の短手方向中央部に配置されており、電極部3a,3bを合わせた面積(電極部3c,3dを合わせた面積)とほぼ同じ面積を有している。電極部3eは、縦振動用電極として機能する。縦振動とは、振動体2に長手方向に沿って伸縮する振動のことを指す。
図7に示すように、圧電モーター61,62,63,64は、それぞれリレー21,22,23,24により、駆動回路30と電気的に接続又は遮断される。駆動回路30に電気的に接続された圧電モーターには、第1屈曲振動用信号(DrvA)又は第2屈曲振動用信号(DrvB)のいずれかと、縦振動用の駆動信号(Drv)とが供給される。
振動体2の電極部3a,3dに第1屈曲振動用の駆動信号(DrvA)が供給され、電極部3eに縦振動用の駆動信号(Drv)が供給されると、振動体2の短手方向に沿って屈曲する屈曲振動とともに長手方向に沿って伸縮する縦振動が励振される。このような屈曲振動と縦振動とが合成されて振動体2が励振されることにより、摺動部4は時計回りの楕円軌道を描くように摺動するので、被駆動体5は反時計回りに回転する。
一方、振動体2の電極部3c,3bに第2屈曲振動用の駆動信号(DrvB)が供給され、電極部3eに縦振動用の駆動信号(Drv)が供給されると、屈曲振動と縦振動とが合成されて振動体2が励振されることにより、摺動部4は反時計回りの楕円軌道を描くように摺動するので、被駆動体5は時計回りに回転する。
図8に示すように、第2の実施形態に係る駆動装置102の駆動回路30は、縦振動用の駆動信号(Drv)が出力される点以外は、第1の実施形態と同じ構成を有している。縦振動用の駆動信号(Drv)は、リレー37,38の動作に関わらず、インダクターコンデンサー35から出力される。
このように、第2の実施形態に係る駆動装置102は、振動体2の電極が5分割され屈曲振動用の電極部3a,3b,3c,3dに加えて縦振動用の電極部3eを有する圧電モーター61,62,63,64を備えているが、第1の実施形態と同様に、リレー21,22,23,24により選択的に駆動回路30と電気的に接続される。これにより、第2の実施形態に係る駆動装置102においても、第1の実施形態に係る駆動装置100と同様の効果が得られる。
(第3の実施形態)
<電子部品搬送装置及び電子部品検査装置>
次に、第3の実施形態に係る電子部品搬送装置及び電子部品検査装置を説明する。第3の実施形態に係る電子部品搬送装置及び電子部品検査装置は、第1の実施形態に係る駆動装置の基本構成と同様の構成を有する位置決め機構を備えている。第1の実施形態と共通する構成要素については、同一の符号を付しその説明を省略する。
まず、第3の実施形態に係る電子部品搬送装置及び電子部品検査装置で搬送又は検査する電子部品の一例を説明する。図9は、第3の実施形態に係る電子部品の一例を示す図である。詳しくは、図9(a)は電子部品の構造を示す模式側面図であり、図9(b)及び図9(c)は電子部品の構造を示す概略斜視図である。図9(b)は半導体素子が形成された面を示し、図9(c)は電極のみが形成された面を示している。
図9(a),(b),(c)に示すように、電子部品70は四角形の基板71を備えている。基板71の一方の面を第1面70aとし、他方の面を第2面70bとする。図9(b)に示すように、第1面70aには四角形の半導体チップ72が設置され、その周囲に2列に配列された第1電極73aが配置されている。図9(c)に示すように、第2面70bには第2電極73bが格子状に配置されている。基板71内には配線層と絶縁層とが積層して形成され、半導体チップ72は配線層の配線を介して第1電極73a及び第2電極73bで構成される電極73に接続されている。
次に、第3の実施形態に係る電子部品搬送装置及び電子部品検査装置の概略構成を説明する。図10は、第3の実施形態に係る電子部品搬送装置及び電子部品検査装置の概略構成を示すブロック図である。図11及び図12は、第3の実施形態に係る電子部品検査装置の要部の構成を説明する図である。詳しくは、図11(a)は電子部品検査装置200を正面から見た図であり、図11(b)は電子部品検査装置200を上方から見た図である。また、図12(a),(b),(c)は電子部品検査装置200の断面図である。なお、図11及び図12では、電子部品70の図示を省略している。
図10に示すように、第3の実施形態に係る電子部品検査装置200は、制御装置210と、直動機構としての直動駆動装置220と、検査装置230と、給材装置240と、除材装置250と、第1撮像部260と、第2撮像部270と、位置決め機構110と、を備えている。直動駆動装置220と、検査装置230と、給材装置240と、除材装置250と、第1撮像部260と、第2撮像部270と、位置決め機構110とは、入出力インターフェイスを介して制御装置210に接続されている。
なお、第3の実施形態に係る電子部品搬送装置205は、検査装置230を備えていない点以外は電子部品検査装置200と共通の構成を有している。以下では、電子部品検査装置200について説明するが、検査装置230に関する説明以外は電子部品搬送装置205の説明を兼ねるものとする。
制御装置210は、電子部品検査装置200全体の動作を制御する。制御装置210は、プロセッサーとして各種の演算処理を行うCPUや、各種情報を記憶するメモリーを備えている。
メモリーには、電子部品検査装置200の動作の制御手順が記述されたプログラムを記憶する記憶領域、電子部品70の形状や電極の座標データ等を記憶するための記憶領域、検査装置230のプローブ位置の座標データを記憶するための記憶領域等が設定される。CPUは、メモリー内に記憶されたプログラムに従って電子部品検査装置200の各部を動作させて電子部品70の電気特性を検査するための制御を行うものである。
直動駆動装置220は、リニアモーター等によりそれぞれX方向、Y方向、Z方向に直動(往復)するX移動部221、Y移動部222、Z移動部223を備え、これらを駆動する。図11(a),(b)において、水平方向正面側を第2の方向としてのX方向とし、水平面においてX方向と直交する方向(正面から見て右方)を第1の方向としてのY方向とし、X方向及びY方向と直交する方向(垂直方向上方)をZ方向とする。
図11(a)に示すように、電子部品検査装置200は、基台201と支持部202とを備えている。基台201は、略直方体状である。支持部202は、基台201に設けられた直動駆動装置220(図10参照)に支持されており、直動駆動装置220がX移動部221、Y移動部222、Z移動部223(図10参照)を駆動することにより、基台201に対してX方向、Y方向、Z方向に移動する。なお、制御装置210は、基台201のY方向における端部等の、支持部202から離れた位置に配置されている。
支持部202には、電子部品70を保持して移動可能な可動部81と、可動部81を移動可能に保持するヘッド80と、可動部81を所定の方向に移動させる位置決め機構110と、が設けられている。ヘッド80は、支持部202の基台201側(−Z方向)に設けられており、4つのヘッド80a,80b,80c,80dで構成される。
直動駆動装置220により支持部202がY方向に移動(往復)することで、ヘッド80a,80bが位置決め場所P1と検査場所P3とを移動(往復)し、ヘッド80c,80dが位置決め場所P2と検査場所P3とを移動(往復)する。なお、検査場所P3に対して、位置決め場所P1は図の右側(Y方向)に配置され、位置決め場所P2は図の左側(−Y方向)に配置されている。
図12(a),(b),(c)に示すように、可動部81は、各ヘッド80の基台201側(−Z方向)に4つずつ配置されており、合計で16個設けられている。可動部81の略中央には吸着部(図示省略)が設置され、吸着部の内部に設けられた流路内の空気を真空ポンプ等で吸引することにより、電子部品70を基台201側に保持することが可能になっている。なお、図12(a),(b),(c)は、基台201をヘッド80aの位置においてX方向に切断した時の断面を模式的に示している。
図11(a)に示すように、位置決め機構110は、4つの駆動ユニット111a,111b,111c,111dで構成される。駆動ユニット111a,111b,111c,111dは、ヘッド80a,80b,80c,80dに、符号の末尾に付したa,b,c,dに対応して配置されている。位置決め機構110は、第1の実施形態に係る駆動装置100の基本構成を適用した位置決め機構である。位置決め機構110により可動部81を移動させて、電子部品70を所定の位置に移動配置することができる。位置決め機構110の構成については後述する。
検査装置230は、電子部品70の電気特性を検査する装置である。図11(a),(b)に示すように、検査装置230は、基台201の上面の検査場所P3に配置されており、検査台231を備えている。検査台231には、8個の検査ソケット232が設けられている。検査ソケット232には、検査を行うための電気信号を送受信するための多数のプローブ(図示省略)が設けられており、可動部81に保持された電子部品70が挿入されると、これらのプローブと電子部品70の電極とが接触して電気的に接続されるようになっている。
図11(b)に示す給材装置240は、検査するための電子部品70を給材する装置である。給材装置240は、検査するための電子部品70を載置する供給トレイ241,242と、リニアモーター等により供給トレイ241,242を直動させる直動機構(図示省略)と、を備えている。供給トレイ241,242は、Y方向に並んで配置されている。
図12(b)には供給トレイ241側のみを示すが、供給トレイ241,242は、直動機構によりX方向に移動し、可動部81に電子部品70を供給する位置(位置決め場所P1,P2)と、供給トレイ上に電子部品70を載置する位置(位置決め場所P1,P2のX側)との間を往復する。
図11(b)に示す除材装置250は、検査が終了した電子部品70を除材する装置である。除材装置250は、検査が終了した電子部品70を載置する回収トレイ251,252と、リニアモーター等により回収トレイ251,252を直動させる直動機構(図示省略)と、を備えている。回収トレイ251,252は、Y方向に並んで配置されている。
図12(c)には回収トレイ251側のみを示すが、回収トレイ251,252は、直動機構によりX方向に移動し、可動部81から電子部品70を回収する位置(位置決め場所P1,P2)と、回収トレイから電子部品70を除材する位置(位置決め場所P1,P2の−X側)との間を往復する。
図11(a),(b)に示す第1撮像部260は、位置決め場所P1に配置されており、2つの撮像装置261,262を備えている。位置決め場所P1には、基台201の上面から窪んで設けられ、X方向に延在する溝部が形成されている。撮像装置261,262は、Y方向に並ぶように溝部内に配置されている。撮像装置261,262は、受光する光を電気信号に変換するCCD(Charge Coupled Devices)素子等で構成される。
図12(a)には撮像装置261側のみを示すが、撮像装置261,262は、直動機構(図示省略)により溝部内をX方向に移動(往復)し、可動部81に保持され対向配置された電子部品70の画像を出力する。撮像装置261,262により、位置決め場所P1において、一度に2個の電子部品70の配置位置を光学的に認識することができる。また、撮像装置261,262がX方向に移動することで、合計8個の電子部品70の配置位置を光学的に認識することができる。
図11(a),(b)に示す第2撮像部270は、位置決め場所P2に配置されており、2つの撮像装置271,272を備えている。位置決め場所P2には、基台201の上面から窪んで設けられ、X方向に延在する溝部が形成されている。撮像装置271,272は、Y方向に並ぶように溝部内に配置されている。撮像装置271,272は、撮像装置261,262と同様の素子で構成されており、撮像装置261,262と同様に溝部内をX方向に移動(往復)して電子部品70の画像を出力する。これにより、位置決め場所P2においても一度に2個、合計8個の電子部品70の配置位置を光学的に認識することができる。
<位置決め機構>
次に、図13を参照して、位置決め機構110の構成を説明する。図13は、第3の実施形態に係る電子部品検査装置の位置決め機構の概略構成を示すブロック図である。
図13に示すように、位置決め機構110は、4つの駆動ユニット111a,111b,111c,111dのそれぞれに12個の圧電モーター11,12,13,14を備え、4つの駆動回路90a,90b,90c,90dで合計48個(48軸)の圧電モーターを駆動する多軸位置決め機構である。駆動ユニット111a,111b,111c,111dのそれぞれは同じ構成を有しており、符号の末尾に付したa,b,c,dにより、各駆動ユニット111と、リレー21,22,23,24及び圧電モーター11,12,13,14とを対応させている。以下では、符号の末尾に付したa,b,c,dを省略して説明する。
各駆動ユニット111は、駆動回路90と、4つのリレー21,22,23,24と、12個の圧電モーター11(X),11(Y),11(θ),12(X),12(Y),12(θ),13(X),13(Y),13(θ),14(X),14(Y),14(θ)と、を備えている。12個の圧電モーターは同様の構成を有しているが、各圧電モーターの符号の末尾に付した(X),(Y),(θ),により、各圧電モーターが可動部81(図11参照)をそれぞれX方向、Y方向、θ方向に移動させることを示している。ここで、θ方向は、Z方向を回転軸として、X方向とY方向とで構成される面内で回転する方向である。
以下では、可動部81をX方向に移動させる圧電モーター11,12,13,14を総称して、第2の圧電モーターとしてのX方向用圧電モーターという。また、可動部81をY方向に移動させる圧電モーター11,12,13,14を総称して、第1の圧電モーターとしてのY方向用圧電モーターという。また、可動部81をθ方向に移動させる圧電モーター11,12,13,14を総称して、θ方向用圧電モーターという。
リレー21には、3個の圧電モーター11(X,Y,θ)が接続される。そして、リレー21の切り替えにより、3個の圧電モーター11(X,Y,θ)が駆動回路90と電気的に接続した状態、又は遮断した状態となる。同様に、リレー22には圧電モーター12(X,Y,θ)が、リレー23には圧電モーター13(X,Y,θ)が、リレー24には圧電モーター14(X,Y,θ)がそれぞれ接続される。
駆動回路90は、第1の実施形態における駆動回路30と同様の構成を有しているが、3個の圧電モーター11(X,Y,θ)を駆動するため、発振器31、ゲインアンプ32、PWM部33、デジタルアンプ34、インダクターコンデンサー35,36、及びリレー37,38を3個ずつ備えている。
図示しないが、駆動回路90からリレー21,22,23,24及び圧電モーター11(X,Y,θ),12(X,Y,θ),13(X,Y,θ),14(X,Y,θ)にセレクト信号及び駆動信号が出力され、エンコーダーからのエンコーダー信号が駆動回路90にフィードバックされる。したがって、4つのリレー21,22,23,24により、12個の圧電モーター11(X,Y,θ),12(X,Y,θ),13(X,Y,θ),14(X,Y,θ)を駆動回路90と電気的に接続した状態、又は遮断した状態に切り替えることができる。
なお、図12(a)に示すように、リレー21,22,23,24は支持部202に設けられている。また圧電モーターはヘッド80に設けられているが、例えば、Z方向から圧電モーター11(X),11(Y),11(θ)の順で配置されている。すなわち、可動部81をX方向に移動させるX方向用圧電モーターは、可動部81をY方向に移動させるY方向用圧電モーターよりも上方に配置されている。一方、駆動回路90は、制御装置210(図示しない)とともに基台201のY方向における端部等の圧電モーターから離れた位置に配置されている。
このように、位置決め機構110は、共通の駆動回路90で12個の圧電モーター11(X,Y,θ),12(X,Y,θ),13(X,Y,θ),14(X,Y,θ)を駆動するので、圧電モーターの数に対して駆動回路90の数及び配線の数を少なくすることができる。したがって、位置決め機構110の小型化、軽量化、低コスト化を図ることができる。
さらに、離れた位置に配置された駆動回路90と圧電モーター11(X,Y,θ),12(X,Y,θ),13(X,Y,θ),14(X,Y,θ)との間の配線の数が少なくて済むため、支持部202や可動部81を移動させる際の配線の重量や配線の束の抑制力による負荷を小さく抑えられるので、位置決めが行い易くなり、より精密な位置決めを行うことが可能となる。
<位置決め機構の駆動制御方法>
続いて、図14を参照して、位置決め機構110の駆動制御方法、及び位置決めに関わる電子部品検査装置200の動作を説明する。図14は、第3の実施形態に係る電子部品検査装置の位置決め機構の駆動制御方法を説明する図である。なお、図14は、電子部品検査装置200を上方(Z方向)から見た図である。
(ヘッド80a,80bでの位置決め)
図14(a)において、ヘッド80a,80bは位置決め場所P1に配置され、ヘッド80c,80dは検査場所P3に配置されている。ヘッド80a,80bでは、供給トレイ241(図11(b)参照)が位置決め場所P1に移動し、合計8つの可動部81のそれぞれに電子部品70(図示しない)が供給され保持される。供給トレイ241が位置決め場所P1からX方向に移動した後、位置決め場所P1において、ヘッド80a,80bの可動部81に保持された8個の電子部品70に対して、2個ずつ順に位置決めが行われる。
ここでは、まず、撮像装置261,262が、−X方向側の可動部81と重なる位置に配置される。そして、それぞれの位置において可動部81に保持された2個の電子部品70について、撮像装置261,262で配置位置を光学的に認識しながら、圧電モーター11a(X,Y,θ),11b(X,Y,θ)を駆動し可動部81をX方向、Y方向、θ方向に移動させて所定の位置に位置決めを行う。このとき、駆動回路90からのセレクト信号により、ヘッド80a,80bにおいて、圧電モーター11a(X,Y,θ),11b(X,Y,θ)のみが駆動される。
続いて、撮像装置261,262は、X方向に移動し、−X方向側から2番目の可動部81と重なる位置に配置され、圧電モーター12a(X,Y,θ),12b(X,Y,θ)のみが駆動されて、次の2個の電子部品70について位置決めを行う。このようにして、撮像装置261,262がX方向に移動するとともに、圧電モーターを順次切り替えて駆動することにより、ヘッド80a,80bにおける8個の電子部品70の位置決めを完了する。
(ヘッド80c,80dでの電気特性検査)
位置決め場所P1でヘッド80a,80bにおいて電子部品70の位置決めを行っている間に、検査場所P3では、ヘッド80c,80dにおいて8個の電子部品70が検査ソケット232(図11(b)参照)に挿入され、8個の電子部品70の電気特性検査が行われる。
次に、位置決め場所P1における位置決めと検査場所P3における電気特性検査が終了したら、直動駆動装置220(図10参照)により支持部202(図11(a)参照)を−Y方向に移動させる。これにより、図14(b)に示すように、ヘッド80a,80bは検査場所P3に配置され、ヘッド80c,80dは位置決め場所P2に配置される。
(ヘッド80c,80dでの位置決め)
ヘッド80c,80dでは、回収トレイ252(図11(b)参照)が位置決め場所P2に移動し、合計8つの可動部81から検査が終了した電子部品70を回収する。回収トレイ252が位置決め場所P2から−X方向に移動した後、供給トレイ242(図11(b)参照)が位置決め場所P2に移動して、ヘッド80c,80dの可動部81に検査前の8個の電子部品70が保持される。供給トレイ242が位置決め場所P2からX方向に移動した後、位置決め場所P2において、8個の電子部品70に対して2個ずつ順に位置決めが行われる。
ここでは、撮像装置271,272が、−X方向側の可動部81と重なる位置に配置され、2個の電子部品70について配置位置を光学的に認識しながら、圧電モーター11c(X,Y,θ),11d(X,Y,θ)を駆動させて所定の位置に位置決めを行う。そして、撮像装置271,272を順次、X方向に移動させて、圧電モーターの駆動を切り替えて駆動することにより、ヘッド80c,80dにおける8個の電子部品70の位置決めを完了する。
(ヘッド80a,80bでの電気特性検査)
位置決め場所P2でヘッド80c,80dにおいて電子部品70の位置決めを行っている間に、検査場所P3では、ヘッド80a,80bにおいて8個の電子部品70が検査ソケット232に挿入され、8個の電子部品70の電気特性検査が行われる。
次に、位置決め場所P2における位置決めと検査場所P3における電気特性検査が終了したら、直動駆動装置220により支持部202をY方向に移動させる。これにより、図14(a)に示すように、ヘッド80a,80bは位置決め場所P1に配置され、ヘッド80c,80dは検査場所P3に配置される。そして、ヘッド80a,80bでは、回収トレイ251(図11(b)参照)が位置決め場所P1に移動し、合計8つの可動部81から電子部品70を回収する。
以降、同様にして、ヘッド80a,80bでの位置決め及び電気特性検査と、ヘッド80c,80dでの位置決め及び電気特性検査とを繰り返す。
ところで、上述の位置決め及び電気特性検査を繰り返す度に、直動駆動装置220により支持部202がY方向に往復動を繰り返す。そうすると、ヘッド80a,80b、80c,80dに設けられた48個の圧電モーターも、非駆動状態で支持部202とともにY方向に往復動を繰り返すこととなる。この直動駆動装置220によるY方向の移動は、圧電モーターによるY方向の移動に比べて、移動速度及び移動距離がともに大きい。
そのため、直動駆動装置220によるY方向の移動の度に、48個の圧電モーターにY方向の慣性力が作用する。圧電モーターは非駆動状態でも被駆動体5と摺動部4との間の摩擦力(図2参照)により動かないように保持されるが、慣性力が大きいと動いてしまって位置決めした位置からずれてしまう場合がある。このような場合、直動駆動装置220による直動方向と同じ方向のY方向用圧電モーターは、X方向用圧電モーターやθ方向用圧電モーターに比べて動き易い。また、Y方向用圧電モーターにかかる重力が大きいほど、慣性力が大きくなるのでより動きやすくなる。
そこで、位置決め機構110では、Y方向用圧電モーターをX方向用圧電モーターよりも−Z方向の可動部81側、すなわち下方(鉛直方向)に配置している。このため、Y方向用圧電モーターにはX方向用圧電モーターの重力がかからないので、Y方向用圧電モーターをX方向用圧電モーターよりも上に配置した場合に比べて、Y方向用圧電モーターに作用する慣性力を小さく抑えることができる。これにより、直動駆動装置220により支持部202がY方向に往復動を繰り返しても、慣性力でY方向用圧電モーターが動いてしまうことによる位置ずれを抑止できる。
なお、位置決め機構110は、圧電モーターが、第1の実施形態における振動体1に電極が4分割で形成された構成、及び第2の実施形態における振動体2に電極が5分割で形成された構成のいずれであっても適用することができる。また、位置決め機構110が備える駆動ユニットの数や、一つの駆動回路90に接続する圧電モーターの数は、上述の数に限定されるものではなく、リレーが圧電モーター毎に設けられている構成としてもよい。
以上述べたように、第3の実施形態に係る電子部品検査装置200が備える位置決め機構110の構成によれば、以下の効果が得られる。
(1)共通の駆動回路90で12個の圧電モーター11(X,Y,θ),12(X,Y,θ),13(X,Y,θ),14(X,Y,θ)を駆動するので、圧電モーターの数に対して駆動回路90の数及び配線の数を少なくすることができる。したがって、位置決め機構110の小型化、軽量化、低コスト化を図ることができる。
さらに、離れた位置に配置された駆動回路90と圧電モーター11(X,Y,θ),12(X,Y,θ),13(X,Y,θ),14(X,Y,θ)との間の配線の数が少なくて済むため、支持部202や可動部81を移動させる際の配線の重量や配線の束の抑制力による負荷を小さく抑えられるので、位置決めが行い易くなり、より精密な位置決めを行うことが可能となる。
(2)Y方向用圧電モーターをX方向用圧電モーターよりも下方(鉛直方向)に配置している。このため、Y方向用圧電モーターをX方向用圧電モーターよりも上に配置した場合に比べて、X方向用圧電モーターの重力分だけY方向用圧電モーターに作用する慣性力を小さく抑えることができる。これにより、Y方向に往復動を繰り返しても、慣性力でY方向用圧電モーターが動いてしまうことによる位置ずれを抑止できる。
(第4の実施形態)
<ロボットハンド及びロボット>
次に、第4の実施形態に係るロボットハンド及びロボットを説明する。第4の実施形態に係るロボットハンド及びロボットは、関節部の駆動装置として、第1の実施形態に係る駆動装置と同様の構成を有する駆動装置を備えている。第1の実施形態と共通する構成要素については、同一の符号を付しその説明を省略する。
図15は、第4の実施形態に係るロボットハンド及びロボットの構造を示す模式図である。図15(a)は、ロボットハンドの構造を示す模式図である。図15(a)に示すように、ロボットハンド300は、ハンド本体部301と、2つの指部302a,302bと、制御装置307と、を備えている。2つの指部302a,302bは、ハンド本体部301に設置されている。
指部302aは、可動部としての3つの関節部304a,305a,306aと、3つの指部材303aと、が交互に接続されて構成されている。関節部304a,305a,306aには、それぞれ圧電モーター11a,12a,13aとリレー21a,22a,23aとが設けられている。指部302bは、可動部としての3つの関節部304b,305b,306bと3つの指部材303bとが交互に接続されて構成されている。関節部304b,305b,306bには、それぞれ圧電モーター11b,12b,13bとリレー21b,22b,23bとが設けられている。
制御装置307には、駆動回路30a,30bが配置されている。駆動回路30aには、圧電モーター11a,12a,13a及びリレー21a,22a,23aが接続されている。駆動回路30aからのセレクト信号に基づくリレー21a,22a,23aの切り替えにより、圧電モーター11a,12a,13aが時分割で駆動され、関節部304a,305a,306aが回動する。同様に、駆動回路30bには、圧電モーター11b,12b,13b及びリレー21b,22b,23bが接続されており、駆動回路30bからのセレクト信号に基づくリレー21b,22b,23bの切り替えにより、圧電モーター11b,12b,13bが時分割で駆動され、関節部304b,305b,306bが回動する。これにより、指部302a,302bを人間の指のように所望の形態に変形させることが可能になっている。
図15(b)は、ロボットの構造を示す模式図である。図15(b)に示すように、ロボット310は、ロボット本体部311と、2つの腕部312a,312bと、制御装置317と、を備えている。2つの腕部312a,312bは、ロボット本体部311に設置されている。
腕部312aは、可動部としての3つの関節部314a,315a,316aと2つの腕部材313aとが交互に接続されて構成されている。関節部314a,315a,316aには、それぞれ圧電モーター11e,12e,13eとリレー21e,22e,23eとが設けられている。腕部312aの一端はロボット本体部311に設置され、他端にはロボットハンド300aが設置されている。ロボットハンド300aは、図15(a)と同様の構成を有する。
腕部312bは、可動部としての3つの関節部314b,315b,316bと2つの腕部材313bとが交互に接続されて構成されている。関節部314b,315b,316bには、それぞれ圧電モーター11f,12f,13fとリレー21f,22f,23fとが設けられている。腕部312bの一端はロボット本体部311に設置され、他端にはロボットハンド300bが設置されている。ロボットハンド300bは、図15(a)と同様の構成を有するが、駆動回路30c,30dのそれぞれに接続された各3つの圧電モーター及びリレー(図示省略)を関節部に備えている。
制御装置317には、駆動回路30a,30b,30c,30d,30e,30fが配置されている。駆動回路30eには、圧電モーター11e,12e,13e及びリレー21e,22e,23eが接続されている。駆動回路30eからのセレクト信号に基づくリレー21e,22e,23eの切り替えにより、圧電モーター11e,12e,13eが時分割で駆動され、関節部314a,315a,316aが回動する。
同様に、駆動回路30fには、圧電モーター11f,12f,13f及びリレー21f,22f,23fが接続されており、駆動回路30fからのセレクト信号に基づくリレー21f,22f,23fの切り替えにより、圧電モーター11f,12f,13fが時分割で駆動され、関節部314b,315b,316bが回動する。これにより、腕部312a,312bを人間の腕のように所望の形態に変形させることが可能になっている。
以上述べたように、第4の実施形態に係るロボットハンド300及びロボット310の構成によれば、以下の効果が得られる。なお、符号の末尾に付したa,b,c,d等は省略する。
(1)第1の実施形態に係る駆動装置100と同様の駆動装置を各関節部に備えているので、圧電モーター11,12,13の数に対して、駆動回路30の数及び配線の数を少なくすることができる。また、圧電モーターを用いるので、電磁モーターやパルスモーターを用いる場合に比べて、モーター毎に設けられるブレーキ機構を不要にできる。この結果、ロボットハンド300及びロボット310の小型化、軽量化、低コスト化を図ることができる。
(2)離れた位置に配置された駆動回路30と圧電モーター11,12,13との間の配線の数が少なくて済むため、指部302及び腕部312を変形させる際の配線の重量や配線の束の抑制力による負荷を小さく抑えられるので、ロボットハンド300の指部302及びロボット310の腕部312において、より精密な動作を行うことが可能となる。
なお、上述した実施の形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の範囲内で任意に変形及び応用が可能である。変形例を以下に述べる。
(変形例1)
例えば、上述した第1の実施形態では、圧電モーター11,12,13,14のそれぞれに設けられたエンコーダー51,52,53,54から個別にエンコーダー信号が駆動回路30にフィードバックされる構成であったが、これに限定されるものではない。エンコーダー側にも複数のリレーを設け、リレーでエンコーダー51,52,53,54を切り替える構成としてもよい。あるいは、エンコーダー51,52,53,54にて信号をシリアル化又は符号化して駆動回路30にフィードバックし、駆動回路30にてパラレル化又は復号化する構成としてもよい。このような構成にすれば、駆動回路30とエンコーダー51,52,53,54との間の配線の数を低減することができる。
(変形例2)
また、上述した第1の実施形態では、駆動回路30にデジタルアンプ34を用いていたが、これに限定されるものではなく、駆動回路30にアナログアンプを用いた構成としてもよい。駆動回路30にアナログアンプを用いる場合、PWM部33及びインダクターコンデンサー35,36は削除される。
(変形例3)
また、上述した第3の実施形態では、位置決め機構110のヘッド80a,80bとヘッド80c,80dとで、位置決めと電気特性検査とを交互に実施する構成であったが、これに限定されるものではない。ヘッド80a,80bとヘッド80c,80dとで一緒に位置決めと電気特性検査とを行う構成としてもよい。また、その場合、位置決め場所P1,P2を同一の場所としてもよいし、供給トレイ241,242と回収トレイ251,252とがY方向に動く構成としてもよい。
(変形例4)
また、上述した第3の実施形態では、電子部品の一例として基板71に半導体チップ72が実装された電子部品70を説明したが、電子部品はこの構成に限定されるものではない。電子部品は、半導体チップ、LCD等の表示デバイス、水晶デバイス、各種センサー、インクジェットヘッド等であってもよい。
11,12,13,14,61,62,63,64…圧電モーター、21,22,23,24…切り替え手段としてのリレー、30,90…駆動回路、50,81…可動部、70…電子部品、100,102…駆動装置、200…電子機器検査装置、205…電子部品搬送装置、220…直動機構としての直動駆動装置、300…ロボットハンド、310…ロボット、304,305,306,314,315,316…可動部としての関節部。

Claims (10)

  1. 可動部と、
    前記可動部を所定の方向に移動させる複数の圧電モーターと、
    前記複数の圧電モーターを駆動する駆動回路と、
    前記複数の圧電モーターのうちの少なくとも一つと前記駆動回路とを電気的に接続又は遮断する複数の切り替え手段と、を備えることを特徴とする駆動装置。
  2. 請求項1に記載の駆動装置であって、
    前記複数の圧電モーターは、前記可動部を異なる方向に移動させる圧電モーターを含むことを特徴とする駆動装置。
  3. 請求項1または2に記載の駆動装置であって、
    前記複数の切り替え手段は、前記圧電モーター毎に設けられていることを特徴とする駆動装置。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の駆動装置であって、
    前記切り替え手段は、フォトモスリレーで構成されることを特徴とする駆動装置。
  5. 電子部品を所定の位置に移動させる電子部品搬送装置であって、
    前記電子部品を保持し、移動可能な可動部と、
    前記可動部を所定の方向に移動させる複数の圧電モーターと、
    前記複数の圧電モーターを駆動する駆動回路と、
    前記複数の圧電モーターと前記駆動回路との間に設けられ、前記複数の圧電モーターのうちの少なくとも一つと前記駆動回路とを電気的に接続又は遮断する複数の切り替え手段と、を備えることを特徴とする電子部品搬送装置。
  6. 請求項5に記載の電子部品搬送装置であって、
    前記可動部を第1の方向に沿って往復動させる直動機構をさらに備え、
    前記複数の圧電モーターは、前記可動部を前記第1の方向に移動させる第1の圧電モーターと、前記可動部を前記第1の方向とは異なる第2の方向に移動させる第2の圧電モーターと、を含み、
    前記第1の圧電モーターは、前記直動機構に対して前記第2の圧電モーターよりも前記可動部側に配置されていることを特徴とする電子部品搬送装置。
  7. 電子部品を所定の位置に移動配置させて、前記電子部品の電気的検査を行う電子部品検査装置であって、
    前記電子部品を検査する検査部と、
    前記電子部品を保持し、移動可能な可動部と、
    前記可動部を所定の方向に移動させる複数の圧電モーターと、
    前記複数の圧電モーターを駆動する駆動回路と、
    前記複数の圧電モーターと前記駆動回路との間に設けられ、前記複数の圧電モーターのうちの少なくとも一つと前記駆動回路とを電気的に接続又は遮断する複数の切り替え手段と、を備えることを特徴とする電子部品検査装置。
  8. 請求項7に記載の電子部品検査装置であって、
    前記可動部を第1の方向に沿って往復動させる直動機構をさらに備え、
    前記複数の圧電モーターは、前記可動部を前記第1の方向に移動させる第1の圧電モーターと、前記可動部を前記第1の方向とは異なる第2の方向に移動させる第2の圧電モーターと、を含み、
    前記第1の圧電モーターは、前記直動機構に対して前記第2の圧電モーターよりも前記可動部側に配置されていることを特徴とする電子部品検査装置。
  9. 可動部と、
    前記可動部を所定の方向に移動させる複数の圧電モーターと、
    前記複数の圧電モーターを駆動する駆動回路と、
    前記複数の圧電モーターと前記駆動回路との間に設けられ、前記複数の圧電モーターのうちの少なくとも一つと前記駆動回路とを電気的に接続又は遮断する複数の切り替え手段と、を備えることを特徴とするロボットハンド。
  10. 可動部と、
    前記可動部を所定の方向に移動させる複数の圧電モーターと、
    前記複数の圧電モーターを駆動する駆動回路と、
    前記複数の圧電モーターと前記駆動回路との間に設けられ、前記複数の圧電モーターのうちの少なくとも一つと前記駆動回路とを電気的に接続又は遮断する複数の切り替え手段と、を備えることを特徴とするロボット。
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