JP2013120039A - ヒートポンプシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な構成で蒸発器の凍結防止機能を発揮させながらも、圧縮機の中間圧力域に流入する冷媒の温度を精度良く制御する。
【解決手段】圧縮機2、放熱器3、膨張弁4、蒸発器5をこの順で環状に接続した冷凍サイクルを有するヒートポンプシステム100であって、前記放熱器3及び前記膨張弁4の間に設けられ、前記放熱器3からの冷媒を前記蒸発器5下部を経由して前記蒸発器5下部を加熱したのちに前記膨張弁4に流入させる凍結防止流路6と、前記圧縮機2の低段側圧縮機構で圧縮された冷媒を前記蒸発器5下部を経由して前記圧縮機2の中間圧力域に流入させる中間圧力流路7とを備える。
【選択図】図1
【解決手段】圧縮機2、放熱器3、膨張弁4、蒸発器5をこの順で環状に接続した冷凍サイクルを有するヒートポンプシステム100であって、前記放熱器3及び前記膨張弁4の間に設けられ、前記放熱器3からの冷媒を前記蒸発器5下部を経由して前記蒸発器5下部を加熱したのちに前記膨張弁4に流入させる凍結防止流路6と、前記圧縮機2の低段側圧縮機構で圧縮された冷媒を前記蒸発器5下部を経由して前記圧縮機2の中間圧力域に流入させる中間圧力流路7とを備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、ヒートポンプシステムに関するものである。
従来のヒートポンプシステムとしては、例えば特許文献1に示すように、二段圧縮機、放熱器、膨張弁及び蒸発器を環状に接続してなる冷凍サイクルと、放熱器及び膨張弁の間を流れる冷媒と蒸発器及び二段圧縮機の間を流れる冷媒とを熱交換する高低圧熱交換器と、放熱器及び高低圧熱交換器の間から分岐して二段圧縮機間の中間接続部に接続するバイパス回路と、バイパス回路に設けたインジェクション用膨張弁とを備えたヒートポンプ給湯機がある(特許文献1の図10参照)。
このヒートポンプ給湯機では、高低圧熱交換器により、圧縮機の入口における過熱度を大きくできるように構成されている。具体的には、冷媒が高低圧熱交換器を通過して、通常圧縮機の入口の過熱度が大きくなるように構成されている。また、冷媒が高低圧熱交換器を通過して、通常膨張弁の入口の過冷却度が大きくなるように構成されている。
しかしながら、上記構成のヒートポンプ給湯機においては、二段圧縮機間の中間接続部にインジェクションされる冷媒の温度を前記インジェクション用膨張弁のみで単独で制御することは極めて難しい。この場合には、膨張弁及びインジェクション用膨張弁の両方を制御する必要がある。
また、放熱器及び膨張弁の間を流れる冷媒と蒸発器及び2段圧縮機の間を流れる冷媒とを熱交換する高低圧熱交換器により冷媒の温度を制御することも考えられるが必ずしも効果的ではない。さらに条件によっては二段圧縮機に流入する低圧冷媒の密度が小さくなり、低段側圧縮機構から吐出される冷媒の温度が高くなることが予想され、COPが低下することもあり得る。
なお、前記高低圧熱交換器の替わりに圧縮機の入口における過熱度制御を行う過熱制御回路を有するものも考えられている。
ところが、この過熱制御回路を用いたものでは、低段側圧縮機構に流入する冷媒の温度を通じて高段側圧縮機構から吐出される冷媒の温度を制御することになり、高段側圧縮機構から吐出される冷媒の温度の制御性が悪いという問題がある。
一方で、蒸発器は外気温度が低下すると、特に蒸発器の下段部にドレン水の影響で凍結(着霜)する恐れがある。蒸発器が凍結(着霜)すると蒸発器の能力が低下しまうことから、従来は、蒸発器に外部からホットガスを流入させたり、外部にヒータを設けることによって、凍結を防止する手立てが施されている。
しかしながら外部からの熱源によって蒸発器を加熱する構成では、構成が複雑化する恐れがある。
そこで本発明は、上記問題点を一挙に解決すべくなされたものであり、簡単な構成で蒸発器の凍結防止機能を発揮させながらも、圧縮機の中間圧力域に流入する冷媒の温度を精度良く制御することを可能にすることができることを主たる所期課題とするものである。
すなわち本発明に係るヒートポンプシステムは、圧縮機、放熱器、膨張弁、蒸発器をこの順で環状に接続した冷凍サイクルを有するヒートポンプシステムであって、前記放熱器及び前記膨張弁の間に設けられ、前記放熱器からの冷媒を前記蒸発器下部を経由して前記蒸発器下部を加熱したのちに前記膨張弁に流入させる凍結防止流路と、前記圧縮機の低段側圧縮機構で圧縮された冷媒を前記蒸発器下部を経由して前記圧縮機の中間圧力域に流入させる中間圧力流路とを備えることを特徴とする。
このようなものであれば、凍結防止流路が放熱器からの冷媒を蒸発器下部を経由させることから外部の熱源を必要とすることなく簡単な構成により蒸発器の凍結を防止することができる。また、中間圧力流路により低段側圧縮機構で圧縮された冷媒を蒸発器下部を経由して圧縮機の中間圧力域に流入させるので、簡単な構成により中間圧力域に流入する冷媒温度を直接的に制御することができ、高段側圧縮機構から吐出される冷媒温度を精度良く制御することができる。これにより、ヒートポンプの冷暖房性能を向上させることができる。
中間圧力流路の具体的な実施の態様としては、前記中間圧力流路が、前記低段側圧縮機構で圧縮された冷媒を前記蒸発器下部を経由して前記冷凍防止流路の冷媒と熱交換したのちに前記中間圧力域に流入させることが望ましい。
凍結防止機能を有するヒートポンプサイクルの部品点数を可及的に少なくするとともに、配管の複雑化を防止するためには、前記蒸発器と前記凍結防止流路を構成する配管の一部が一体化されていることが望ましい。この具体的な実施の態様としては、前記凍結防止回路が前記蒸発器の最下段に配置された伝熱管を用いて構成されていることが望ましい。
冷媒温度制御機能を有するヒートポンプサイクルの部品点数を可及的に少なくするとともに、配管の複雑化を防止するためには、前記蒸発器と前記中間圧力流路を構成する配管の一部が一体化されていることが望ましい。この具体的な実施の態様としては、前記中間圧力流路が前記蒸発器の最下段に配置された伝熱管を用いて構成されていることが望ましい。
圧縮機の高段側圧縮機構から吐出される冷媒温度を一層精度良く制御するためには、前記放熱器の下流から分岐して前記圧縮機に冷媒を流入させるバイパス回路と、前記バイパス回路に設けられたインジェクション用膨張弁と、前記バイパス回路における膨張弁の下流側を流れる冷媒と前記放熱器及び前記膨張弁の間を流れる冷媒との間で熱交換を行う中間熱交換器とを有することが望ましい。
このように構成した本発明によれば、簡単な構成で蒸発器の凍結防止機能を発揮させながらも、圧縮機の中間圧力域に流入する冷媒の温度を制御することを可能にすることができる。
以下に本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
本実施形態に係るヒートポンプシステム100は、給湯機システム、空調システム等に組み込まれるものであり、二段圧縮機2、放熱器3、膨張弁4及び蒸発器5をこの順に環状に接続し、内部に例えば二酸化炭素等の冷媒を流通させることで、冷凍サイクルを営むように構成したものである。
そして、このヒートポンプシステム100は、放熱器3及び膨張弁4の間に設けられ、放熱器3からの冷媒を蒸発器5下部を経由して蒸発器5下部を加熱したのちに前記膨張弁4に流入させる凍結防止流路6と、二段圧縮機2の低段側圧縮機構で圧縮された冷媒を蒸発器5下部を経由して二段圧縮機2の中間圧力域に流入させる中間圧力流路7とを備える。
凍結防止流路6は、その配管の一部が蒸発器5と一体化して形成されている。詳細には、蒸発器5の最下段外側(外気側)に設けられた伝熱管6Hを用いて構成されている。この伝熱管6Hは、銅製からなるヘアピンコイルである。
また、中間圧力流路7は、その配管の一部が蒸発器5と一体化して形成されている。詳細には、蒸発器5の最下段内側(前記凍結防止流路6の伝熱管6Hと並列)に設けられた伝熱管7Hを用いて構成されている。この伝熱管7Hは、前記凍結防止流路6の伝熱管6Hと同様に、銅製からなるヘアピンコイルである。
このように構成した本実施形態に係るヒートポンプシステム100によれば、凍結防止流路6が放熱器3からの冷媒を蒸発器5下部を経由させることから外部の熱源を必要とすることなく簡単な構成により蒸発器5の凍結を防止することができる。
また、中間圧力流路7により低段側圧縮機構で圧縮された冷媒を蒸発器5下部を経由して二段圧縮機2の中間圧力域に流入させるので、簡単な構成により中間圧力域の冷媒温度を直接的に制御することができ、高段側圧縮機構から吐出される冷媒温度を精度良く制御することができる。これにより、ヒートポンプの冷暖房性能を向上させることができる。なお、外気温度が低いほど二段圧縮機2から吐出される冷媒の温度が上昇し冷却能力が要請されることになるが、中間圧力流路7が蒸発器5下部を利用しているので、外気温度が低いほど冷却効果が大きくなり合理的である。
さらに蒸発器5と凍結防止流路6の一部配管及び中間圧力流路7の一部配管を一体化させているので部品点数を削減できるとともに、配管の複雑化を防止することができる。
なお、本発明は前記実施形態に限られるものではない。
例えば、前記実施形態では、図2に示すように、放熱器3下流の流路から分岐して圧縮機2に冷媒を流入させるバイパス回路8と、当該バイパス回路8に設けられたインジェクション用膨張弁9と、インジェクション用膨張弁9下流側を流れる冷媒と前記放熱器3及び膨張弁4の間を流れる冷媒との間で熱交換を行う中間熱交換器10とを有するものであって良い。
例えば、前記実施形態では、図2に示すように、放熱器3下流の流路から分岐して圧縮機2に冷媒を流入させるバイパス回路8と、当該バイパス回路8に設けられたインジェクション用膨張弁9と、インジェクション用膨張弁9下流側を流れる冷媒と前記放熱器3及び膨張弁4の間を流れる冷媒との間で熱交換を行う中間熱交換器10とを有するものであって良い。
また、前記実施形態では、圧縮機として二段圧縮機を用いた例を示したが、その他、中間圧力流路により中間圧力域に冷媒を流入させることができる圧縮機であれば良く、スクロール圧縮機等を用いても良い。
その他、本発明は前記実施形態に限られず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であるのは言うまでもない。
100・・・ヒートポンプシステム
2 ・・・圧縮機
3 ・・・放熱器
4 ・・・膨張弁
5 ・・・蒸発器
6 ・・・凍結防止流路
6H ・・・第1伝熱管
7 ・・・中間圧力流路
7H ・・・第2伝熱管
2 ・・・圧縮機
3 ・・・放熱器
4 ・・・膨張弁
5 ・・・蒸発器
6 ・・・凍結防止流路
6H ・・・第1伝熱管
7 ・・・中間圧力流路
7H ・・・第2伝熱管
Claims (7)
- 圧縮機、放熱器、膨張弁、蒸発器をこの順で環状に接続した冷凍サイクルを有するヒートポンプシステムであって、
前記放熱器及び前記膨張弁の間に設けられ、前記放熱器からの冷媒を前記蒸発器下部を経由して前記蒸発器下部を加熱したのちに前記膨張弁に流入させる凍結防止流路と、
前記圧縮機の低段側圧縮機構で圧縮された冷媒を前記蒸発器下部を経由して前記圧縮機の中間圧力域に流入させる中間圧力流路とを備えるヒートポンプシステム。 - 前記中間圧力流路が、前記低段側圧縮機構で圧縮された冷媒を前記蒸発器下部を経由して前記冷凍防止流路の冷媒と熱交換したのちに前記中間圧力域に流入させる請求項1記載のヒートポンプシステム。
- 前記蒸発器と前記凍結防止流路を構成する配管の一部が一体化されている請求項1又は2記載のヒートポンプシステム。
- 前記蒸発器と前記中間圧力流路を構成する配管の一部が一体化されている請求項1乃至3のいずれかに記載のヒートポンプシステム。
- 前記凍結防止流路が前記蒸発器の最下段に配置された伝熱管を用いて構成されている請求項1乃至4のいずれかに記載のヒートポンプシステム。
- 前記中間圧力流路が前記蒸発器の最下段に配置された伝熱管を用いて構成されている請求項1乃至5のいずれかに記載のヒートポンプシステム。
- 前記放熱器の下流から分岐して前記圧縮機に冷媒を流入させるバイパス回路と、前記バイパス回路に設けられたインジェクション用膨張弁と、前記バイパス回路における膨張弁の下流側を流れる冷媒と前記放熱器及び前記膨張弁の間を流れる冷媒との間で熱交換を行う中間熱交換器とを有する請求項1乃至6のいずれかに記載のヒートポンプシステム。
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JP5976127B2 (ja) * | 2012-11-15 | 2016-08-23 | 富士フイルム株式会社 | 着色組成物、該着色組成物を用いたインクジェット記録用インク、該インクジェット記録用インクを用いたインクジェット記録方法、インクカートリッジ、及び、インクジェット記録物 |
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2011
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JPWO2015063857A1 (ja) * | 2013-10-29 | 2017-03-09 | 三菱電機株式会社 | 熱交換器、及び、空気調和装置 |
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