JP2013118546A - 受信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】マンションや戸建て住宅内において電波障害が生じることなく、一般の携帯端末を利用して、ラジオ放送やテレビ放送を良好に視聴可能とする受信装置を提供する。
【解決手段】受信装置1は、一端が、テレビ端子を介してテレビ共聴用のケーブル83の外被導体83aと接続され、他端が、100VACラインのコールド側と接続される受信機10と、受信機10から出力される特定周波数帯域の信号を微弱電波にして携帯端末に対して輻射可能なアンテナ装置21とを有する。受信機10は、テレビ共聴用のケーブルの外被導体83aと100VACラインのコールド側との間で誘起した電波の内、中波電波を特定周波数帯域の信号として取り出して出力する高周波トランス15Aを備え、ここから出力される中波電波信号をアンテナ装置21に送信する。
【選択図】図2

Description

本発明は、ラジオ放送やテレビ放送を受信する受信装置に関し、詳細には、マンションや戸建て住宅などの建物内であっても、前記放送を良好に視聴可能にする受信装置に関する。
通常、ラジオは、非常災害時において、重要な情報伝達媒体となるが、現在市販されている中波受信用のラジオでは、場所によって受信状況が悪くなるという問題がある。例えば、マンションや戸建て住宅では、コンクリート壁や、その構造体によって電波遮蔽(電波の減衰)が生じてしまい、ラジオ送信所から比較的近い地域であっても、室内での放送受信が困難になるケースがある。また、屋外にアンテナを設置しても、受信した電波を屋内まで伝達するのは容易ではない。さらに、最近では、室内に置かれる各種家電製品もデジタル化が進み、常時、電波を放出していることから、雑音が混入し易くなり、良好な聴取ができないという問題もある。
このような問題を解決する手法として、例えば、特許文献1には、鉄筋コンクリート住宅等であっても、中波放送を良好に受信できる中波ラジオ受信装置が開示されている。
この特許文献に開示されている中波ラジオ受信装置は、ループアンテナ素子、このループアンテナ素子で補足された電波を復調する受信機回路部、及び受信機回路部からの復調音声を振幅または周波数変調して搬送波となる赤外線として放出する赤外線変調/放出器部を有する第1の部分と、第1の部分から放出された赤外線を音声変調してスピーカやイヤホン等で聴取できるようにした第2の部分と、を備えており、前記第1の部分を窓ガラスに取着してループアンテナ素子で中波を受信し、ここから放出された赤外線を、室内に設置された第2の部分で受信して聴取できるよう構成されている。
特開平10−313256号
上記した特許文献1に開示されている中波ラジオ受信装置では、住宅やマンションの窓に中波を受信するループアンテナを具備した第1の部分を取着して中波を受信する方式となっているため、建物内の全ての部屋で使用できない可能性がある。例えば、建物内でも窓のない部屋もあり、さらに、窓に隣接して建物等が存在する等、電波の受信状況が悪い部屋では、窓にループアンテナを具備した第1の部分を取着しても良好に受信できないこともある。
また、第1の部分で受信したAM放送を変調して赤外線を放出し、これを第2の部分に送信し復調して再生する方式であるため、その間に障害物が存在すると、第2の部分で受信できなくなってしまう。さらに、第1の部分と第2の部分で構成される専用の機器が必要となり、通常、一般人が所有している市販された携帯端末(ラジオ、ワンセグ放送を受信可能な各種の端末等)を利用することはできない。
本発明は、上記した問題に着目してなされたものであり、マンションや戸建て住宅内において電波障害が生じることなく、一般の携帯端末を利用して、ラジオ放送やテレビ放送を良好に視聴可能とする受信装置を提供することを目的とする。
本発明は、中波ラジオ受信用のアンテナとして、マンションや戸建て住宅内に設置されている一般的なテレビ共聴用のケーブルと電灯線の100VACラインに着目し、これらを有効利用して、受信される電波状況の改善を図ることを特徴としている。
すなわち、本発明に係る受信装置は、一端が、建物内に設置されたテレビ端子を介してテレビ共聴用のケーブルの外被導体と接続され、他端が、建物内に設置された100VACラインのコールド側と接続される受信機と、前記受信機と接続され、前記受信機から出力される特定周波数帯域の信号を微弱電波にして携帯端末に対して輻射可能なアンテナ装置と、を有しており、前記受信機は、前記テレビ共聴用のケーブルの外被導体と前記100VACラインのコールド側との間で誘起した電波の内、中波電波を前記特定周波数帯域の信号として取り出して出力する中波電波信号出力部を備え、前記中波電波信号出力部から出力される中波電波信号を前記アンテナ装置に送信することを特徴とする。
上記した構成の受信装置は、受信機と、受信機と接続され、ラジオ放送であるAM波信号を輻射するアンテナ装置とを有しており、前記受信機は、一端が、一般的な同軸ケーブルを介して建物内に設置されたテレビ端子を介してテレビ共聴用のケーブルの外被導体と接続され、他端が、電源コネクタ(コンセント)を介して建物内に設置された100VACラインのコールド側と接続されるようになっている。この場合、前記外被導体はGND接続された状態となるため、外被導体には、電波が誘起されるようになり、この誘起された電波の内、中波電波信号出力部によって、中波電波(AMラジオ波)を特定周波数帯域の信号として取り出し、これをアンテナ装置に送信する。アンテナ装置では、受信機で取り出された特定周波数帯域の信号を微弱電波にして輻射することから、その近傍にラジオ等の携帯端末を置くことでAMラジオ放送を聴取することが可能となる。
上記した構成におけるアンテナ装置は、同一面内で所定回数巻回され、前記携帯端末の内部アンテナと磁界結合可能な中波用の渦巻きアンテナ素子を有するように構成しても良い。
このような構成のアンテナ装置は、アンテナ素子が同一面内で渦巻き状に巻回されることから、アンテナ装置そのものをコンパクト化することが可能となる。
また、上記した構成における前記受信機は、前記テレビ共聴用のケーブルの芯線と接続されてVHF・UHF電波信号を取得可能であると共に、前記中波電波信号出力部から出力される中波電波信号とVHF・UHF電波信号を合成する合成器を有し、さらに、前記アンテナ装置は、前記合成器で合成される混合波を輻射可能とするように、VHF・UHF用のアンテナ素子と前記中波用の渦巻きアンテナ素子を同一面内で直列接続した構成にしても良い。
このように、受信機をテレビ共聴用のケーブルの芯線と接続することで、テレビ共聴用のケーブルの外被導体から取得される中波電波信号(AMラジオ信号)に加え、FM放送及びテレビ放送の電波信号(VHF・UHF信号)を取得することが可能となる。この場合、前記中波電波信号とVHF・UHF信号は、合成器によって合成され、前記アンテナ装置側に送信される。そして、アンテナ装置は、前記中波用の渦巻きアンテナ素子とVHF・UHF用のアンテナ素子が同一面内で直列接続されており、これにより、アンテナ装置では、合成器で合成された混合波が輻射され、AMラジオ放送に加え、FM放送やテレビ放送(ワンセグ放送)を視聴することが可能となる。
また、上記した構成では、前記VHF・UHF用のアンテナ素子を渦巻き型に形成して、前記中波用の渦巻きアンテナ素子の内側となるように接続し、さらに、前記VHF・UHF用のアンテナ素子は、終端抵抗を配して終端処理を施し、前記中波用の渦巻きアンテナ素子は、前記終端抵抗よりも上流側で、VHF・UHF用チョークコイルを介在して前記VHF・UHF用のアンテナ素子と直列に接続するようにしても良い。
このように、VHF・UHF用のアンテナ素子を渦巻き型に形成して、前記中波用の渦巻きアンテナ素子の内側となるように直列に接続することで、アンテナ装置をコンパクト化することが可能となる。また、VHF・UHF用のアンテナ素子は、終端抵抗を配して終端処理を施すことで、伝搬されるVHF・UHF電波信号は、端部側で吸収(終端抵抗で電力消費される)されて反射することがなくなり、広帯域の電波を輻射する進行波アンテナとして機能させることが可能となる。さらに、中波用の渦巻きアンテナ素子は、前記終端抵抗よりも上流側で前記VHF・UHF用のアンテナ素子と直列に接続されており、前記終端抵抗と直列に中波阻止コンデンサを挿入することで、終端抵抗に、伝搬される中波電波信号が吸収されることがないと共に、VHF・UHF用チョークコイルを介在したことで、中波用の渦巻きアンテナ素子にVHF・UHF信号が流れることもない。これにより、中波帯〜VHF帯〜UHF帯までの広帯域で、指向性及び輻射特性に優れたアンテナ装置にすることが可能となる。
また、上記した構成では、前記中波用の渦巻きアンテナ素子とVHF・UHF用のアンテナ素子は、プリント基板上にエッチングで形成しても良い。
このような構成によれば、中波用の電波とVHF・UHF用の電波を輻射するアンテナ装置を、効率的に小型化して製造することが可能となる。
また、上記した構成では、前記テレビ共聴用のケーブルの芯線と受信機出力部との間に、中波阻止用のコンデンサを配置しておくことが好ましい。
このような構成によれば、前記中波電波信号出力部で取り出された中波電波がテレビ共聴用のケーブルの芯線に流れることが防止される。
また、上記した構成では、前記中波電波信号出力部と受信機出力部との間に、VHF・UHF波阻止用のコイルを配置しておくことが好ましい。
このような構成によれば、前記中波電波信号出力部側に、VHF・UHF信号が流れることが防止される。
また、上記した構成では、前記中波電波信号出力部と、前記100VACラインと接続されるコールド側のラインとの間に、低周波阻止用のコンデンサを配置しておくことが好ましい。
このような構成では、受信機を100VACラインのホット側に誤って接続した際、100V交流電源が、テレビ共聴用のケーブルの外被導体に作用することが防止される。
また、上記した構成では、前記テレビ共聴用のケーブルの外被導体と前記100VACラインと接続されるホット側のラインとの間に、通電を検知する検知素子を配置しておくことが好ましい。
このような構成では、受信機の電源入力部(コンセント)を100VACラインのホット側に接続すると、検知素子がこれを報知するため、前記テレビ共聴用のケーブルの外被導体が建物内に設置された100VACラインのコールド側と接続(GND接続)されたことを把握することが可能となる。
本発明によれば、マンションや戸建て住宅内において電波障害が生じることなく、一般の携帯端末を利用して、ラジオ放送やテレビ放送を良好に視聴可能とする受信装置が得られる。
本発明に係る受信装置を用いてラジオ放送及びテレビ放送を視聴可能にする全体的なシステムの概略構成を示すブロック図。 受信装置の全体構成を示すブロック図。 アンテナ装置の概略構成を示す図。 図3に示すアンテナ装置を具現化した一構成例を示す図。
以下、本発明に係る受信装置の一実施形態について添付図面を参照しながら具体的に説明する。
図1は、本実施形態を構成する受信装置を用いてラジオ放送及びテレビ放送を視聴可能にする全体的なシステムの概略構成を示すブロック図であり、図2は、受信装置の全体構成を示したブロック図である。
マンションや戸建て住宅には、各部屋でテレビ放送が視聴可能となるように、屋外に設置された地デジ用のUHFアンテナ81で受信された電波を各部屋に配信する館内共聴設備80が設けられている。この館内共聴設備80は、前記UHFアンテナ81以外に、混合器、増幅器、分配器、分波器、ブロックコンバータ等を含んで構成されており、家屋内に敷設されたテレビ共調用のケーブル(以下、共聴ケーブルと称する)83を介して、各部屋に配設されている同軸ケーブル用のテレビ端子(TV端子BOX)85に接続されている。なお、館内共聴設備80には、前記地デジ用のUHFアンテナ81以外にも、FM放送を受信可能なVHFアンテナ82やケーブルテレビ(CATV)ラインが接続されていても良い。
本発明における受信装置1は、マンションや戸建て住宅内において、地デジ対応テレビ87に接続される前記テレビ端子85、及び、各種の電気機器に対して電源供給する100VACライン用の電源コンセント88が設置されている部屋で使用することが可能となっており、当該受信装置1は、一端がテレビ端子85を介して共聴ケーブル83の外被導体と接続され、他端が100VACラインの電源コンセント88のコールド側(GND側)と接続される受信機10と、この受信機10と接続され、受信機10から出力される特定周波数帯域の信号を微弱電波にして携帯端末に対して輻射可能なアンテナ装置21と、を有している。
前記受信装置1を構成する受信機10は、一端側を、接続ライン(同軸ケーブル)12を介して前記共聴ケーブル83の外被導体83aと接続し、他端側を、電源コネクタ13を介して前記100VACラインのコールド側(GND側)と接続することで、前記共聴ケーブル83の外被導体83aを受信アンテナとして機能させるようになっている。すなわち、共聴ケーブル83の外被導体83aをGND接続することによって、外被導体83aは、一端をGND接続した導体として機能し、外部に露出した領域において、ラジオ放送(中波電波であるAM波;526.5KHz〜1606.5KHz)を含む様々な帯域の電波が誘起されるようになる。
前記受信機10は、前記外被導体83aと100VACラインのコールド側との間で誘起した電波の内、ラジオ放送として聴取することが可能な中波電波(AM波)を特定周波数帯域の信号として取り出して出力する中波電波信号出力部15を備えている。また、本実施形態の受信機10は、前記接続ライン12を前記共聴ケーブル83の芯線83bと接続するようにして、FMラジオ放送及び地デジデジタル放送に対応するVHF・UHF電波信号も取得できるよう構成されている。このため、受信機10は、中波電波信号出力部15から出力される中波電波信号と、共聴ケーブル83の芯線83bから取得されるVHF・UHF電波信号を合成し、各電波の混合信号を、出力部20を介してアンテナ装置21に出力する合成器18を備えている。
本実施形態における前記中波電波信号出力部15は、高周波トランス15Aによって構成されている。この高周波トランス15Aは、外被導体83aで誘起した電波の内、中波電波(AM波)を最も通し易い材料(強磁性体)で形成されており、一次コイル及び二次コイルが巻回されたトロイダルコアを備えている。すなわち、外被導体83aで誘起された一次側に入力される広い帯域の電波信号は、トロイダルコアによって、二次側において中波電波信号が取り出され合成器18側に出力される。なお、中波電波信号出力部15については、所定の帯域の周波数(AM波)が取り出せるものであれば良く、上記した高周波トランス以外にも、例えば、バンドパスフィルタによって構成しても良い。
図2に示すように、合成器18には、高周波トランス15Aで取り出された中波電波信号と芯線83bから取得されるVHF・UHF電波信号が入力されるようになっている。このような構成では、前記共聴ケーブル83の芯線83bと出力部20とを接続する接続ライン上に、中波阻止用のコンデンサC1を配設しておくことが好ましい。さらに、芯線83bと接続されるラインと前記外被導体83aとの間にVHF・UHF電波信号阻止用のチョークコイルL1を配置することが好ましい。これにより、芯線83bから取得されるVHF・UHF電波信号は出力部20に伝搬されると共に、前記高周波トランス15Aで取り出された中波電波信号が共聴ケーブル83の芯線83bに流れることが防止され、例えば、別の部屋で視聴するテレビ放送に影響を与えることが防止される。
また、上記した合成器20の構成では、前記高周波トランス15Aと出力部20との間に、VHF・UHF電波信号阻止用のコイルL2を配置しておくことが好ましい。これにより、高周波トランス15A側に、VHF・UHF電波信号が流れることが防止される。なお、コイルL2の高周波トランス側導体と外被導体83aとの間に、VHF・UHF電波信号パス用のコンデンサC2を配設しておくことで、前記コイルL2を通過したVHF・UHF電波信号を外被導体83a側に流すことが可能となる。
また、上記した構成では、前記高周波トランス15Aと前記100VACラインと接続されるコールド側のラインとの間に、低周波阻止用のコンデンサC3が配置されている。これにより、電源コネクタ13のコールド側を誤って電源コンセント88のホット側に接続しても、100V交流電源が共聴用ケーブル83の外被導体83aに作用することを確実に防止することが可能となる。
なお、上記した構成において、共聴ケーブル83の外被導体83aと前記100VACラインに接続されるホット側のライン(電源コネクタ13のホット側)との間に、通電を検知する検知素子(例えば、通電した際に点灯する表示ランプ)19を配設することが好ましい。このような構成では、受信機10の電源コネクタ13のホット側を電源コンセント88のホット側に接続すると、検知素子である表示ランプ19が点灯するため、共聴ケーブル83の外被導体83aが建物内に設置された100VACラインのコールド側と接続(GND接続)されたことを把握することが可能となる。
前記アンテナ装置21は、上記のように構成される受信機10と同じ部屋に設置され、受信機10の出力端子(前記出力部位20)との間で接続ケーブルを介して接続される。このアンテナ装置21は、受信機10から出力される特定周波数帯域の信号(本実施形態では、高周波トランス15Aからの中波電波信号と、共聴ケーブル83の芯線83bからのVHF・UHF電波信号)を微弱電波にして、携帯端末(例えば、一般的なAMラジオ90やワンセグ放送を受信可能な携帯電話91等)に対して輻射可能に構成されている。この場合、アンテナ装置21は、同一の部屋内で、それらの携帯端末でAMラジオ放送やワンセグテレビ放送が視聴できれば良く、具体的には、アンテナ装置21から3mの距離で、AMラジオ波は500μV/m以下、UHFテレビ(ワンセグ)波は35μV/m以下の電界強度となるように構成されていれば良い。
図3は、アンテナ装置21の概略構成を示す図である。
この図に示すように、アンテナ装置21は、受信機10の出力部20からの接続ラインが接続される入力部22を備えており、この入力部からアンテナ素子が接続されている。この場合、アンテナ素子は、前記合成器18で合成される混合波を共振させることなく、そのまま輻射できるように、VHF・UHF用のアンテナ素子23と中波用のアンテナ素子25が直列接続された進行波型となるように構成されている。
前記VHF・UHF用のアンテナ素子23は、VHF波からUHF波までを近距離で広帯域に輻射できるように、VHF波であるFM波(100MHz)の1/4波長に対応する長さ(約75cm程度)を有する導電体で構成されており、進行波のみをアンテナ素子上に存在させて、端部で当該進行波が反射しないように(広帯域の輻射となるように)、終端抵抗Rを設置して終端させている。すなわち、アンテナエレメントの端部を終端抵抗Rで終端させることで、進行波のみの状態で反射波が生じることを防止し、これにより、周波数によってインピーダンスが大きく変動することが抑制されて、広帯域の電波を安定して輻射することが可能となる。また、前記中波用のアンテナ素子25は、終端抵抗Rで中波電波信号が吸収されないように、中波阻止用コンデンサC4が終端抵抗Rと直列に接続されると共に中波阻止用コンデンサC4の手前で分岐されており、AMラジオ90の内部アンテナ(バーアンテナ)と磁界結合できるように、同一面内で所定回数巻回された渦巻き型として構成されている。この場合、中波用のアンテナ素子25は、目安として、AMラジオ90の筐体を2〜3回程度、巻回した構成(10cm程度の大きさ)にすることで、その内部アンテナに対して効率的な磁界結合を得ることが可能である。
なお、前記終端抵抗Rについては、VHF・UHF電波信号が、広帯域で輻射できるように、300±100Ω程度のものであれば良い。また、前記中波阻止用コンデンサC4については、1MHz時において、インピーダンス(1.6KΩ)、終端抵抗R(300Ω)に対して十分高い値(例えば、100pF程度)であれば良い。さらに、前記中波用のアンテナ素子25の入力端(前記終端抵抗Rとの分岐点側)には、VHF・UHF用のチョークコイルL3が配設されており、中波用のアンテナ素子25に、VHF・UHF電波信号が流れないようしている。
図4は、図3に示したアンテナ装置を具現化した一構成例を示す図である。
前記アンテナ装置21は、基板、例えば、10cm四方の矩形型のフィルム状の樹脂板21Aに、上記したアンテナ素子23,25を直列状に取着して構成されている。この場合、VHF・UHF用のアンテナ素子23は、図に示すように、同一面内で渦巻き型となるように構成されており、前記渦巻き型の中波用のアンテナ素子25は、前記VHF・UHF用のアンテナ素子23を囲むように配設されている。すなわち、VHF・UHF用のアンテナ素子23を渦巻き型に構成し、これを、渦巻き型の中波用のアンテナ素子25の内側に配設して、両アンテナ素子23,25を同一平面内となるように配設することで、アンテナ装置21をコンパクト化することが可能となる。
なお、上記したアンテナ装置21は、VHF・UHF用のアンテナ素子23と中波用の渦巻きアンテナ素子25をプリント基板上にエッチングで形成しても良い。このような構成によれば、中波用の電波とVHF・UHF用の電波を輻射するアンテナ装置を、効率的に小型化して製造することが可能となる。或いは、上記基板については、樹脂以外にも、布や木材等、非導電性の部材を用いても良い。
また、上記したアンテナ装置21では、VHF・UHF用のアンテナ素子23を、例えば、ポリエチレン等の非導電体によって被覆することで、VHF・UHF電波信号の波長を短縮化して、FM波の略1/4波長程度の長さを有するVHF・UHF用のアンテナ素子23の長さを短くすることが可能となる。すなわち、例えば、被覆材となるポリエチレンの比誘電率は2.3であり、これを被覆することで、波長短縮率は0.66程度となることから、VHF・UHF用のアンテナ素子23における効率的な輻射が可能となる1/4波長程度の長さについても短くすることが可能となり、アンテナ装置21をより小型化することが可能となる。この場合、アンテナ素子23を被覆する材料については、適宜、変更することができ、それに応じて、アンテナ素子23の長さについても変更することが可能である。
上記したように構成される受信装置1では、前記受信機10を、一般的な同軸ケーブル(接続ライン12)を介して建物内に設置されたテレビ端子85を介して共聴用ケーブル83の外被導体83aに接続すると共に、電源コネクタ13のコールド側を電源コンセント88のコールド側に接続することで、導電体である外被導体83aは、GND接続された状態となってアンテナ機能を果たすようになり、外被導体83aに電波が誘起される。そして、この誘起された電波は、中波電波信号出力部である高周波トランス15Aによって、中波電波(AMラジオ波)が特定周波数帯域の信号として取り出され、アンテナ装置21に送信される。また、前記接続ライン12は、共聴用ケーブル83の芯線83bとも接続されることから、FM放送及びテレビ放送の電波信号(VHF・UHF信号)を取得することが可能となる。そして、中波電波信号とVHF・UHF信号は、合成器18によって合成されてアンテナ装置21に送信され、アンテナ装置21では、受信機10からの信号を微弱電波にして輻射することから、その近傍にラジオ等の携帯端末90,91を置くことで、AMラジオ放送、FM放送、及びテレビ放送を視聴することが可能となる。
このため、上記した受信装置1によれば、テレビ端子85が設けられている屋内であれば、建物の立地環境や部屋の間取り、窓の有無に関係なく、上記した放送を建物内で高感度に受信することが可能となり、また、一般的に市販されている各種の携帯端末(携帯ラジオ、携帯テレビ等)を利用することが可能となる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記した実施形態に限定されることはなく、種々変形することが可能である。
上記した実施形態では、受信装置1は、共聴ケーブル83の芯線83bと接続されて、FM放送やテレビ放送も視聴できるように構成されていたが、AM放送のみを受信できる構成であっても良い。この場合、上記したアンテナ装置21のアンテナ素子23を設ける必要はなく、全体構成を簡略化することが可能になる。また、アンテナ装置21のアンテナ素子23,25については、平板(基板)上に同一面となるように形成したが、立体的に構成されていても良い。
1 受信装置
10 受信機
13 電源コネクタ
15 中波電波信号出力部
15A 高周波トランス
18 合成器
21 アンテナ装置
23 VHF・UHF用のアンテナ素子
25 中波用のアンテナ素子
83 共聴ケーブル
83a 外被導体
83b 芯線

Claims (9)

  1. 一端が、建物内に設置されたテレビ端子を介してテレビ共聴用のケーブルの外被導体と接続され、他端が、建物内に設置された100VACラインのコールド側と接続される受信機と、
    前記受信機と接続され、前記受信機から出力される特定周波数帯域の信号を微弱電波にして携帯端末に対して輻射可能なアンテナ装置と、
    を有する受信装置であって、
    前記受信機は、前記テレビ共聴用のケーブルの外被導体と前記100VACラインのコールド側との間で誘起した電波の内、中波電波を前記特定周波数帯域の信号として取り出して出力する中波電波信号出力部を備え、前記中波電波信号出力部から出力される中波電波信号を前記アンテナ装置に送信することを特徴とする受信装置。
  2. 前記アンテナ装置は、同一面内で所定回数巻回され、前記携帯端末の内部アンテナと磁界結合可能な中波用の渦巻きアンテナ素子を有することを特徴とする請求項1に記載の受信装置。
  3. 前記受信機は、前記テレビ共聴用のケーブルの芯線と接続されてVHF・UHF電波信号を取得可能であると共に、前記中波電波信号出力部から出力される中波電波信号とVHF・UHF電波信号を合成する合成器を有しており、
    前記アンテナ装置は、前記合成器で合成される混合波を輻射可能とするように、VHF・UHF用のアンテナ素子と前記中波用の渦巻きアンテナ素子を同一面内で直列接続したことを特徴とする請求項2に記載の受信装置。
  4. 前記VHF・UHF用のアンテナ素子は、渦巻き型に形成されると共に、前記中波用の渦巻きアンテナ素子の内側となるように接続されており、
    前記VHF・UHF用のアンテナ素子は、終端抵抗を配して終端処理され、前記中波用の渦巻きアンテナ素子は、前記終端抵抗よりも上流側で、VHF・UHF用チョークコイルを介在して前記VHF・UHF用のアンテナ素子と直列に接続されていることを特徴とする請求項3に記載の受信装置。
  5. 前記中波用の渦巻きアンテナ素子とVHF・UHF用のアンテナ素子は、プリント基板上にエッチングで形成されていることを特徴とする請求項3又は4に記載の受信装置。
  6. 前記テレビ共聴用のケーブルの芯線と受信機出力部との間に、中波阻止用のコンデンサを配置したことを特徴とする請求項3から5のいずれか1項に記載の受信装置。
  7. 前記中波電波信号出力部と受信機出力部との間に、VHF・UHF波阻止用のコイルを配置したことを特徴とする請求項3から6のいずれか1項に記載の受信装置。
  8. 前記中波電波信号出力部と、前記100VACラインと接続されるコールド側のラインとの間に、低周波阻止用のコンデンサを配置したことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の受信装置。
  9. 前記テレビ共聴用のケーブルの外被導体と前記100VACラインと接続されるホット側のラインとの間に、通電を検知する検知素子を配置したことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の受信装置。
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