JP2013117402A - 計器装置 - Google Patents

Abstract

【課題】 装飾部材の組付けが簡素化できる計器装置を提供する。
【解決手段】 表示板４０は、指標部４１を有する。指針１０は、指標部４１を指示する。指針駆動手段２２は、指針１０を回動させる。見返し部材５０は、指針１０の回動範囲を囲む筒状部５１を有する。装飾部材８０は、筒状部５１の後側開口部５０ａから部分的に視認される環状部８１を有する。装飾部材８０の環状部８１は、表示板４０と見返し部材５０とにより挟持されている。遮光部材９０は、環状部８１の内周面８１ａから出る光を遮る。遮光部材９０は、環状部８１の厚さよりも高い遮光壁９１を有する。
【選択図】 図１

Description

本発明は、リング状の装飾部材を備えた計器装置に関するものである。

従来より、リング状の装飾部材を備えた計器装置が種々提案されており、例えば特許文献１に開示されている。特許文献１に開示された装飾部材は、メータの外周を囲うリング状に形成されており、表示板からメータ正面方向へ離れるに連れて、外径方向に離れるように湾曲傾斜された円弧断面形状に形成されている。また、装飾部材は、メータの外周縁を装飾するために、外表面に銀色のメッキ層が設けられている。また、装飾部材を表示板上に固定する方法として、特許文献２に開示されたものがある。この装飾部材は、一方側から他方側にかけて傾斜する低部位箇所に設けられた貫通孔を有する基部と、この基部上に配置され貫通孔に挿通される固定ピンを有する先端部とからなる。固定ピンは、表示板に設けられたピン孔に挿入されて、下端を溶着することによって基部が表示板に固定される。

特開２００８−２６１６６４号公報 特開２００９−１２８０９６号公報

しかしながら、特許文献２に記載の計器装置は、表示板と装飾部材の固定を固定ピンの溶着により行うものであるが、作業性を低下させ、結果的にコストアップを招いてしまうという問題を有していた。
本発明は、この問題に鑑みなされたものであり、装飾部材の組付けが簡素化できる計器装置を提供するものである。

本発明は、請求項１に記載したように、指標部４１を有する表示板４０と、前記指標部４１を指示する指針１０と、前記指針１０を回動させる指針駆動手段２２と、前記指針１０の回動範囲を囲む筒状部５１を有する見返し部材５０と、前記筒状部５１の後側開口部５０ａから部分的に視認される環状部８１を有する装飾部材８０と、を備えた計器装置であって、前記装飾部材８０の前記環状部８１は、前記表示板４０と前記見返し部材５０とにより挟持されているものである。

また、本発明は、請求項２に記載したように、前記環状部８１の内周面８１ａから出る光を遮る遮光部材９０を備えたものである。

また、本発明は、請求項３に記載したように、前記遮光部材９０は、前記環状部８１の厚さよりも高い遮光壁９１を有するものである。

表示板と見返し部材とで環状部を挟持することにより、装飾部材を固定する構造であるので、装飾部材の組付けが簡素化できる。

本発明の実施形態を示す断面図。 同上実施形態を示す正面図。 同上実施形態を示す要部拡大断面図。 同上実施形態を示す装飾部材の正面図。 同上実施形態を示す遮光部材の正面図。

以下、添付図面に基づいて、本発明の一実施形態を説明する。計器装置は、指針１０と、回路基板２０と、ケース体３０と、表示板４０と、見返し部材５０と、背面カバー７０と、装飾部材８０と、遮光部材９０と、を備えている。

指針１０は、各種の合成樹脂によって形成され、後述する目盛部４１を指示する。回路基板２０は、基板本体２１と、基板本体２１の背面側に実装された指針駆動部２２と、基板本体２１の表面側に実装された光源２３，２４，２５と、を備えている。

基板本体２１は、平板状のガラスエポキシ系基材に、指針駆動部２２を駆動させる駆動回路、光源２３，２４，２５を発光させる発光回路等を形成した硬質プリント基板からなる。駆動回路及び発光回路は、夫々、配線パターン，抵抗，コンデンサ等によって構成される。駆動回路は、制御部から供給される制御信号に基づいて、指針駆動部２２を駆動する。発光回路は、制御部から供給される制御信号に基づいて、光源２３，２４，２５を発光させる。

指針駆動部２２は、可動磁石式駆動装置，ステッピングモータ等からなるものである。指針駆動部２２の回動軸２２ａは、基板本体２１に形成された貫通孔２１ａに挿入され、指針駆動部２２の回動軸２２ａには、指針１０が取り付けられる。指針１０のボス部は、表示板４０に形成された指針挿入孔４０ａに挿入されている。

基板本体２１の駆動回路は、制御部から供給される制御信号に基づいて、指針駆動部２２を駆動して、制御信号に応じた回転角度で回動軸２２ａを回転させる。回動軸２２ａの回転に応じて指針１０も回転する。これによって、指針１０は、車両速度に応じた所定の回転角度で回転し、後述する目盛部４１を指示する。

光源２３，２４，２５は、夫々、１個以上の発光ダイオード等によって構成される。光源２３は、装飾部材８０を光輝させる。光源２４は、表示板４０の目盛部４１を透過照明する。光源２５は、指針１０を光輝させる。

ケース体３０は硬質の合成樹脂からなり、このケース体３０に回路基板２０が固定されている。表示板４０は、指針１０の指示対象である目盛部４１を有している。また、表示板４０の中央は、指針１０のボス部が回転可能に挿入される指針挿入孔４０ａを備えている。

見返し部材５０は、表示板４０の前方に配置され、表示板４０の表示領域（目盛部４１及び指針１０の回動範囲を含む領域）よりも外側の領域をユーザから目隠しするためのものである。

見返し部材５０は、例えば、硬質合成樹脂製で、両端開口の筒状部５１を有する。見返し部材５０は、図示しない弾性係止片を有しており、この弾性係止片によってケース体３０若しくは背面カバー７０に係止されている。筒状部５１は、表示板４０の前方に配置され、第一開口部５０ａが装飾部材８０に当接し、目盛部４１及び指針１０の作動範囲を囲む。筒状部５１は、略円錐形状になっており、第二開口部５０ｂは、第一開口部５０ａよりも大きな円形になっている。これによって、この筒状部５１は、前方に向かって広がっている。

回路基板２０の後面側には、背面カバー７０が配設されている。背面カバー７０は、不透明な合成樹脂からなるものであり、回路基板２０の後面を保護している。

装飾部材８０は、透明な合成樹脂からなるものであり、環状部８１と受光部８２と位置決め部８３とを有している。装飾部材８０の環状部８１は、遮光部材９０を介して、見返し部材５０の第一開口部５０ａと、表示板４０とによって挟持されている。環状部８１の内周面８１ａは、円筒面になっている。装飾部材８０の環状部８１は、見返し部材５０の第一開口部５０ａから所定幅Ｗのリング状に露出する。

装飾部材８０の受光部８２は、表示板４０に形成された挿入孔４０ｂに挿入されており、光源２３が発した照明光を受光して、環状部８１に導光する。装飾部材８０の位置決め部８３は、貫通孔８３ａを有しており、環状部８１から半径方向に突出して形成されている。位置決め部８３の貫通孔８３ａには、ケース体３０と一体に設けられた突起部（図示しない）が挿通され、装飾部材８０が位置決めされる。

遮光部材９０は、不透明な合成樹脂からなるものであり、遮光壁９１と環状部９２と位置決め部９３とを有している。遮光部材９０の遮光壁９１は、環状部８１の内周面８１ａを遮光し、光源２３からの照明光が漏れることを防止する。遮光壁９１の高さＨは、環状部８１の厚さよりも高くなっている。これにより、環状部８１が所定幅Ｗでシャープなリング状に光輝して視認される。遮光部材９０の位置決め部９３は、貫通孔９３ａを有しており、環状部９２から半径方向に突出して形成されている。位置決め部９３の貫通孔９３ａには、ケース体３０と一体に設けられた前記突起部が挿通され、装飾部材８０と共に遮光部材９０が位置決めされる。

本実施形態によれば、表示板４０と見返し部材５０とで環状部８１を挟持することにより、装飾部材８０を固定することができ、装飾部材８０の組付けが簡素化できる。なお、本発明は、本実施形態に限定されるものでなく、種々の変形が可能であり、例えば、筒状部５１の開口部５０ａ，５０ｂは、半円形状であっても良い。

１０ 指針
２２ 指針駆動部（指針駆動手段）
４０ 表示板
４１ 目盛部（指標部）
５０ 見返し部材
５０ａ 第一開口部（後側開口部）
５０ｂ 第二開口部（前側開口部）
５１ 筒状部
６０ 透光性カバー
６１ａ 突起部
８０ 装飾部材
８１ 環状部
８１ａ 内周面
９０ 遮光部材
９１ 遮光壁
Ｗ 所定幅

Claims (3)

1. 指標部を有する表示板と、前記指標部を指示する指針と、前記指針を回動させる指針駆動手段と、前記指針の回動範囲を囲む筒状部を有する見返し部材と、前記筒状部の後側開口部から部分的に視認される環状部を有する装飾部材と、を備えた計器装置であって、前記装飾部材の前記環状部は、前記表示板と前記見返し部材とにより挟持されていることを特徴とする計器装置。
2. 前記環状部の内周面から出る光を遮る遮光部材を備えたことを特徴とする請求項１に記載の計器装置。
3. 前記遮光部材は、前記環状部の厚さよりも高い遮光壁を有することを特徴とする請求項２に記載の計器装置。

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