JP2013117151A - 塀用パネル、塀用パネル群およびそれを用いたパネル塀 - Google Patents

塀用パネル、塀用パネル群およびそれを用いたパネル塀 Download PDF

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【課題】軽量で、美的外観に富み、施工性がよく、自然や住宅・都市デザインに合致した意匠性を発揮することができる塀用パネル、塀用パネル群、それらを用いたパネル塀を提供する
【解決手段】アルミニウム材を用いて構成したパネル1〜7であって、他のパネル1〜7と連結するための連結部14を有している。各パネル1〜7は、四角形の枠体11と該枠体に四角形の外板12を貼付しており、その縦横厚さが同一の基準寸法に仕上げられている。複数のパネルを連結して塀を構築でき、パネルがアルミニウム製なので軽量であり、美的外観に富み、かつ軽量であることによって倒壊しにくく、仮に倒壊しても人身事故になりにくい。また、高さや長さの異なる変化に富むように構築した塀が得られる。パネル表面に壁用の外装材を塗布するので、高級感を有し自然の景観や住宅・都市デザインにマッチさせることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、塀用パネル、塀用パネル群およびそれを用いたパネル塀に関する。さらに詳しくは、家屋や敷地の周りを囲む塀を構築するための塀用パネル、複数の塀用パネルの集合である塀用パネル群およびそれを用いて構築したパネル塀に関する。
従来より家屋や敷地の周りを囲む塀にはコンクリートブロックを積み上げたブロック塀が多用されている。
しかるにブロック塀は、砂をセメントで固めたコンクリート構造物であるので重量が重く、施工性に劣るし倒壊したときに人が下敷きになると大きな人身事故を招くという欠点があった。
そこで、軽量化しながら外観の質も向上させたものとして特許文献1,2の従来技術が提案された。
特許文献1の従来技術は、アルミニウム製構造材からなるフレームにセメント系のパネルを取付け、かつ外面にタイルを貼付したものである。
特許文献2の従来技術は、アルミニウム製構造材からなるフレームに窯業系サイディングを張設したものである。
上記従来例1、2は、セメント系パネルやタイル(特許文献1)や窯業系サイディング(特許文献2)を外装材として使うため、コンクリートブロックよりは軽いものの、軽量効果は充分ではなかった。
また、躯体フレームを組立て、これに各種の外装材(セメント系パネルやタイル、窯業系サイディング)を取り付けていくので、現場施工に手間がかかるという問題があり、仮に工場内で組立てして出荷するようにすれば、変化の乏しい塀となり、自然環境や住宅・都市デザインに適合させた意匠性を欠くものとなってしまう。
一方、軽量化の点では、更に進化した従来技術として、特許文献3がある。この従来技術は、支柱に合成樹脂製のパネルを結合したものである。
この従来技術では、軽量で施工性の優れたものとなるが、厚さの薄い板状の外観となり、かつ表面が平坦なだけであるから美的質感は極めて乏しいものであって、自然や住宅・都市デザインに適合する仕上がりにすることができない。
特開平6−137051号公報 特開平7−18962号公報 特開2003−321952号公報
本発明は上記事情に鑑み、軽量で、美的外観に富み、施工性がよく、自然や住宅・都市デザインに合致した意匠性を発揮することができる塀用パネルおよび塀用パネル群を提供することを目的とする。また、軽量であって倒壊しにくく、仮に倒壊しても人身事故になりにくいパネル塀を提供することを目的とする。
第1発明の塀用パネルは、枠体に外板を貼付したパネルであって、他のパネルと連結するための連結部を有していることを特徴とする。
第2発明の塀用パネルは、第1発明において、前記パネルが、四角形の枠体と該枠体に四角形の外板を貼付し、内部が空洞であることを特徴とする。
第3発明の塀用パネルは、第1発明において、前記パネルが、四角形の枠体と該枠体に四角形の外板を貼付し、内部に軽量発泡材を充填していることを特徴とする。
第4発明の塀用パネルは、第1発明において、前記パネルが、湾曲した表外板および湾曲した裏外板と、これら表裏外板を固定する枠体とからなる湾曲単位パネルを任意数連結したことを特徴とする。
第5発明の塀用パネルは、第1、第2、第3または第4発明において、前記パネルが意匠性加工を施したものであることを特徴とする。
第6発明の塀用パネルは、第1、第2、第3または第4発明において、前記パネルが、機能性部材を取付けたものであることを特徴とする。
第7発明の塀用パネルは、第1、第2、第3、第4、第5または第6発明において、前記パネルが、アルミニウム材であることを特徴とする。
第8発明の塀用パネル群は、請求項1〜7のいずれかに記載した塀用パネルの複数個からなり、各塀用パネルは、その縦・横・厚さが同一の第1基準寸法に仕上げられていることを特徴とする。
第9発明の塀用パネル群は、請求項1〜7のいずれかに記載した塀用パネルの複数個からなり、各塀用パネルが、前記第1基準寸法と異なる寸法の第2基準寸法に仕上げられていることを特徴とする。
第10発明のパネル塀は、請求項8および/または請求項9の塀用パネル群から任意のパネルを選択して互いに連結して塀を構築したことを特徴とする。
第11発明のパネル塀は、第10発明において、前記パネルの外表面に外装材が塗布されていることを特徴とする。
第1発明によれば、パネルに連結部があるので、他のパネルと連結して塀を構築できる。そして、構成部材が枠体と外板だけなので軽量であり、倒壊しにくい塀を構築できる。
第2発明によれば、パネルが四角形の外枠に四角形の外板を貼付したものであるので、外力が加わっても四角の基本形が崩れず容易に変形しない高剛性を達成でき、しかも内部は空洞であるから軽量化を達成できる。
第3発明によれば、内部に充填物があるので、第2発明のパネルより剛性が高くなっており、しかも充填物が軽量発泡材であるので、軽量な塀を構築することが可能である。
第4発明によれば、湾曲単位パネルが湾曲しているので、これを連結すると湾曲した曲面パネルが得られる。また、連結する湾曲単位パネルの数を変えることにより曲面パネルの幅寸法、すなわち湾曲角度を任意に変更できる。
第5発明によれば、意匠性加工によって種々の美的外観を塀に与えることができるので、自然や住宅・都市等の景観にマッチした塀を実現できる。
第6発明によれば、機能性部材を取付けることによって玄関用の郵便ポストや電灯覆いなどを構成して従来同様の住宅エクステリア機能を発揮できる。
第7発明によれば、アルミニウム材は押出し成形が可能なので、低コストで塀用パネルを製造でき、かつ軽量化も達成できる。
第8発明は、同一の基準寸法をもつ複数のパネルを上下左右に連結することにより、高さが異なる塀、また任意の長さの塀を構築することができる。
第9発明は、基準寸法の異なるパネルを組合わせることにより、高さ、種類や長さの種類を増やすことができ、施工現場や施主の要望に合わせた多様な施工が可能となる。
第10発明によれば、第1〜7発明の長所を受け継いでいるので、美的外観に富み、かつ軽量であることによって倒壊しにくく、仮に倒壊しても人身事故になりにくい塀が得られる。また、高さや長さの異なる変化に富むように構築した塀が得られる。
第11発明によれば、表面に壁用の外装材を塗布しているので、高級感を有し、かつ自然の景観や住宅・都市デザインにマッチした塀を構築することができる。
本発明に係る塀用パネルの一例であって、(A)は一部破断正面図、(B)は平面図、(C)は側面図である。 2枚の塀用パネルの連結構造の一例を示す横断面図である。 第1の基準寸法に属する塀用パネル4点の斜視図である。 第2の基準寸法に属する塀用パネル4点の斜視図である。 図4に示す曲面パネル8の拡大斜視図である。 本発明の塀用パネルを用いて構築したパネル塀の一例の施工手順の説明図である。 本発明の塀用パネルを用いて構築したパネル塀の他の施工手順の説明図である。 外装材の塗布方法の説明図である。 本発明の塀用パネルを用いて構築したパネル塀を示す斜視図である。 曲面パネル8の組合せ例の説明図である。 角開口パネル2の他の例であって、(A)は正面図、(B)は平面図である。 丸開口パネル3の他の例であって、(A)は正面図、(B)は平面図である。 基礎柱の説明図であり、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は側面図である。 基礎柱を使って設立した塀の説明図であって、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は側面図である。
(本発明の特徴)
本発明の特徴は、塀を構築するのにモジュール化された塀用パネルを用いた点にある。このモジュール化の意味は、統一化された基準寸法の縦、横、厚さ寸法をもつように各塀用パネルが構成され、互いに連結して、高さを変え、かつ左右方向に長さを延ばすことが可能となっていることにある。
基準寸法は一つでもよく、二つ以上でもよい。ただし、基準寸法が余り多数にわたると施工の容易さが失われるので、施工性の面からは少ない方がよいが、とくに制限があるわけではない。
各塀用パネルの連結は、パネルとは別部材である支柱を介して行ってもよく、パネル同士を直接結合してもよく、両方を組合わせてもよい。
支柱を介する連結では、横方向には、隣接するパネルの間に一本づつ支柱を立て、支柱を介して各パネルを連結することにより、横方向には無限に延ばしていくことができる。また、高さ方向にはパネルを上に積み重ね、かつ同じ支柱に連結することでよい。そして、支柱に連結するための連結部は公知の構造の連結構造を任意に採用することができる。
支柱を用いない連結では、各塀用パネルに直接連結用の連結部を設けておけばよく、その構造は任意である。
つぎに、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
本明細書では、第1基準寸法と第2基準寸法をもつ二つのパネル群からなる実施形態を説明する。
(塀用パネル)
塀用パネルの基本構造を、図1に示す基本パネル1を例にとって説明する。
図示のパネル1は、第1基準寸法に属するもので、四角形の枠体11と、その表裏両面に貼付した2枚の外板12とからなる。
枠体11は左右の縦桟11aと上下の横桟11bを個別に製作した後で互いに結合したものでもよく、初めから一体に製作したものでもよい。枠体11の大きさに併せて、補強用の桟13を用いることは任意である。
外板12は、枠体11の縦横寸法と同じ板材であり、枠体11への取付けは、ビス止めや溶接など任意の手段をとりうる。
枠体11の左右の縦桟11aには、連結部14が形成されている。
連結部14の詳細を図2に基づき説明する。
図2は支柱20を用いて隣接するパネル1,1を連結した状態の拡大図である。パネル1,1は端部のみ示されている。
連結部14は、縦桟11aから外側に突出した2枚の突片で、縦桟11aとほぼ同じ上下長さを有している。また、その適所、たとえば上下両端部と中間部12はビス孔が形成され、ビスの螺合が可能となっている。
なお、支柱20には、連結板21がネジ止めされており、この連結板21には前記連結部14の相手部材となる被連結部24が形成されている。そして、ビス25を連結部14と被連結部24に共に螺合することにより、パネル1,1を支柱20を介して連結できるようになっている。
なお、上記の連結構造は一例であって、他の任意の構造をとくに制限なく採用できる。
上記パネルの構成素材には、とくに制限がなく、金属や合成樹脂、セメント成形板などを利用できる。金属には、鉄や銅、マグネシウム、アルミニウムなどの利用が可能であり、合成樹脂には、ポリエチレン板、ポリプロピレン板などが利用可能である。
地震等による耐倒壊性を高めるためには、軽量素材を用いるのが好ましく、強度と軽量性を共に満足するためには、軽金属、とくにアルミニウムが好ましい。枠体11はアルミニウム押出形材であると、製造が容易であり、任意の断面形状が可能であって、かつ連結部14も同時に成形できる。
外板12は、アルミニウム板、もしくはアルミニウム板に合成樹脂層を積層したものが好適である。
なお、アルミニウム材料は、軽量性と耐腐食性を兼ね備えている。
また、支柱20もパネルと同様の種々の材料を用いることができるが、強度と軽量性を共に満足するには軽金属、とくにアルミニウム製の押出形材が好ましい。
本発明では、上記基本パネル1以外にも後述する種々のパネルが用いられるが、基本構造は実質同様である。なお、各パネルの相違点については、後述するとおりである。
(塀用パネル群)
図3には、第1基準寸法のパネル群に属する各種パネル1〜4が示されている。これらの概要は、以下のとおりである。
1:基本パネル
塀構築の基本部材となるパネルであって、外板12は特別の孔加工などは施されておらず、平坦な形状のままである。パネルの内部は空洞であり、最も軽量なタイプである。
2:角開口パネル
基本パネルに角形の開口2aを形成したものである。図示の例では、開口2aは2個所であるが、開口の数や位置は任意である。
3:丸開口パネル
基本パネルに丸形の開口3aを形成したものである。図示の例では、開口3aは4個であるが、開口の数や位置は任意である。
4:現場加工用パネル
基本パネルのパネル内部に発泡剤、たとえば低発泡ポリスチレンを充填したものである。内部が密に充填されているので、強度が向上する外、現場で任意の形状に切断しても、内部の充填物を介して切断部分のシールが容易に行えるという利点がある。
第1基準寸法のパネル群は、上記の4種類に限られない。たとえば、縦格子を形成したものや、ルーバーを形成したものなど、その他種々のタイプをとくに制限なく用いることができる。
第1基準寸法としては、とくに制限なく、施工性などの面から任意の寸法を採用できるが、縦600mm、横910mm、厚さ60mmなどを例示できる。支柱の高さは、パネルの高さに根入れ寸法200〜300mmを足した高さとするのが代表的であるが、これに限られることはない。
第2基準寸法のパネル群を図4に基づき説明する。
5:基本パネル
構造は、第1基準寸法の基本パネル1と実質同一であるが、横寸法が小さくなっている。
6:丸開口パネル
構造は、第1基準寸法の丸開口パネル3と実質同一であるが、横寸法が小さくなっている。
7:ポスト用パネル
基本パネル5に郵便用ポストを結合したものである。塀のポスト部分に用いられる。
8:曲面パネル
曲面に形成したパネルであり、塀のコーナー部分などの構築に用いられる。
この曲面パネル8は図5に示すように、湾曲断面を有する湾曲単位パネル8aを雄雌形の連結部14を用いて複数個連結して大きな面積の曲面パネルに形成したものである。図示の例では、5枚の湾曲単位パネル8aを連結している。
各湾曲単位パネル8aは、湾曲した表外板81と湾曲した裏外板82を枠体に結合したもので、枠体は左右両側の側板83と中央の補強用隔壁84からなる。また両側板83には既述の連結部14が形成されている。
各湾曲単位パネル8aは断面が湾曲しているので、これらを結合すると湾曲した大きな曲面パネルにすることができる。
第2基準寸法に属するパネルは上記の種類に限られない。上記の外、丸開口や縦格子、ルーバーセットを形成したものも、用いることができ、さらには、例示してない種々のものも用いることができる。
第2基準寸法は、第1基準寸法と異なっており、図示のものは横寸法が第1基準寸法より短い510mmであるが、この寸法に限られない。図示の例では高さが第1基準寸法と同じであるが、異なっていてもよい。
第1基寸法のパネルと第2基準寸法のパネルは、混在させて連結して、塀の高さや長さに変化を付けることに技術的意義があるので、組合せ可能な寸法と形状をもつことが必要である。
第1基準寸法および第2基準寸法に属す各パネルは上記1〜7のパネルのような四角形平板状のものに限らず、各種の形状のものを任意に用いることができる。曲面パネル8もその例である。
上記に示した各種パネルのうち、角開口パネル2と丸開口パネル3、6は外板に意匠性加工を施したものであり、ポスト用パネル7は機能性部材を取付けたものである。
本発明において、意匠性加工は種々のものを任意に採用でき、角開口や丸開口の外、角開口と丸開口の組み合わせ、縦格子、横格子、ガラスブロック埋め込みなどの加工、その他任意のものを付加することができる。
また、機能性部材は、縦型や横型のポストやルーバーセットの外、照明装置、インターホンなどを付加し、さらにその他任意のものを付加することができる。また、防音性などパネル自体の機能を高めることもできる。
(パネル塀)
つぎに、上記塀用パネルを用いた塀の構築方法を説明する。
図6はパネル塀の構築方法の一例を示している。図中の(1)〜(5)の符号は、下記(1)〜(5)の工程に対応している。
(1)支柱立設工程
地中に基礎51を構築して、支柱20を必要本数だけ立設する。基礎51としては、布基礎も独立基礎も用いることができる。
(2)連結工程
2本の支柱20、20の間に、丸開口パネル6、ポスト用パネル7、基本パネル5を順に挿入し、各パネルを支柱20、20に連結する。この連結には図2に示す連結部14へのビス止めにより行われる。
(3)下地塗装
連絡された各パネル5,6,7の表面に下地調整材31を施す。この下地調整材31は、次工程で行う外装材が確実に付着し、剥落等が生じないようにするため行われる。
代表的には、合成樹脂(たとえば、エポキシ樹脂)や防錆顔料を主成分とするプライマーが用いられる。これらの下地調整材31は金属表面への付着性の高いのが特徴である。なお、下地塗装の前に連結部分の目地を平滑にする目地処理も必要に応じて行われる。
(4)外装材塗布
下地層の表面に外装材32を塗布する。外装材の代表的なものは、バインダーとしての合成樹脂と砂とパルプを主成分とするものなどが用いられ、鏝仕上げ、ローラー塗装、吹付け仕上げ等の手法で塗布される。この外装材は砂とパルプを含むことから自然の風合いと嵩高感を有する点に特徴がある。
特別の用途を有しない塀としてなら、外装材32の乾燥固定により、施工は完了する。
(5)仕上げ加工
一般的な塀としてでなく玄関用郵便ポストを兼ねたい場合は、完成したパネル塀に後付け型の郵便ポスト41を取付けたり、インターホン42を取付け、更にはデザイン仕上げを目的とした表面塗装を行ってもよい。
なお、郵便ポスト41を取付けるには、図4に示すようなポスト用パネルを用いたり、図3に示す現場加工用パネル4を用いて希望する大きさと形状の郵便ポストやインターホンを取付けることもできる。
図7の例をつぎに説明する。なお、支柱立設工程の説明は省略する。
(2)連結工程
基礎に立てられた4本の支柱20の間に、各パネルを連結する。用いたパネルは、第1基準寸法の基本パネル1と丸開口パネル3、第2基準寸法の丸開口パネル6と基本パネル5および曲面パネル8である。
(3)下地塗装と(4)外装材塗布
下地塗装と外装材塗布の方法は、図5の例と同じである。
図8は上記工程で用いられる下地調整材31と外装材32の塗布の具体的方法を示している。
同図(a)に示すように、パネルの外表面(外板12)に下地調整材31をローラ等で塗布する。この下地調整材は常温で数時間(たとえば、2時間)で乾燥するものが用いられる。下地調整材31が乾燥すると、外装材32を塗布する。この外装材32はねばりがあり嵩高く塗布する必要があるので、こて塗りで行うのが代表的であるが、ローラや吹付けなどの手法でも行われる。外装材32は速乾性はないが、夏場で半日、冬場で2日程度で乾燥するものが好ましい。
外装材にアクリルシリコンエマルジョンなどを主成分とする防汚剤を含有させている場合は、同図(b)に示すように、汚れdが雨などで落ちやすくなる。また、公知の防藻剤を配合させておけば藻の育成を抑える効果も期待でき、外壁が美麗に保たれるという効果が生じる。
図9はパネル塀としての使用例を示している。
H1とH2は家屋であり、隣接して建てられている。W1は図6の塀であり、W2は図7の塀である。なお、W3は塀W2と同様の構造の塀であるが、隣家との間の境界用である。
境界用の塀として利用する場合、軽量な塀に仕上がるのでブロック塀には必要な倒れ防止用の控え壁が不要となるので、通路を広く使えるという利点が生ずる。
上記の外、道路に沿った長い塀や公園等の間仕切り塀なども、任意に構築することができる。
((他の実施形態))
(曲面パネル)
図10は曲面パネル8の他の実施形態を示している。
(A)は2本の支柱20,20の間に1本の湾曲単位パネル8aを取付けたものである。この実施形態の湾曲角度θは15°である。
(B)は、2本の支柱20,20の間に3本の湾曲単位パネル8aを取付けたものであり、湾曲角度θは45°である。
(C)は、2本の支柱20,20の間に5本の湾曲単位パネル8aを取付けたものであり、湾曲角度θは75°である。
各湾曲単位パネルの寸法を同一とした場合、連結されて出来た曲面パネル8の幅Wは、たとえば、(A)が286mm、(B)が534mm、(C)が657mmとなる。
このように曲面パネル8は、連結する湾曲単位パネル8aの数を任意に選択することによって、曲面パネル8の湾曲角度θ、すなわちその幅寸法Wを変えることができる。
(意匠性加工を施したパネル)
図11は、角開口パネル2に意匠性加工を付与した例であり、角開口2aにガラス調部材2Bを嵌合したものである。ガラス調部材2Bは2組一対を用い、1個の角開口2aに表裏両面から嵌合させるのが好ましい。
ガラス調部材2Bは、透明のものでも、着色したものでもよい。素材には透明性や着色可能性を有するガラス、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂などがあげられるが、これらに限定されるものではない。
図12は、丸開口パネル3に意匠性加工を付与した例であり、丸開口3aにガラス調部材3Bを嵌合したものである。ガラス調部材3Bは2組一対を用い、1個の丸開口3aに表裏両面から嵌合させるのが好ましい。
ガラス調部材3Bは、透明のものでも、着色したものでもよい。素材には透明性や着色可能性を有するガラス、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂などがあげられるが、これらに限定されるものではない。
図11および図12の実施形態では、角開口2aや丸開口3aにガラス調部材2B,3Bを嵌合させたが、この代りにタイル等のサイディング材を開口2a,3a内に嵌合させてもよい。この場合、タイル調のデザインが可能となる。
前述した塀の構築方法の支柱立設工程では、基礎51に立設した支柱20を用いたが、基礎柱を用いて基礎51を構築しない施工も可能である。
図13に示す符号25は基礎柱であり、ベースプレート26とその中央部に立設された挿入柱27とからなる。挿入柱27の基端はベースプレート26に溶接等で固定されている。また、ベースプレート26の四隅にはボルト挿入孔28が形成されている。
図14に示すように、基礎柱25は角筒状の支柱20の内部に挿入され、ベースプレート26は床面にボルトで固定される。ベースプレート26の床面への固定は、予め設置している植え込みボルトや公知の後付け用先開ボルトなどを利用できる。また、床面はコンクリート製でも木製でも適用することができる。この基礎柱25を用いた施工は後付けに好適である。
前述した塀の構築方法における外装仕上げは外装材を塗布したが、本発明の外装仕上げはこれに限られない。
たとえば、外装材の代りにシートを貼り付けてもよく、タイル等のサイディング材を貼り付けてもよい。用いられるシートは、耐火性、耐候性の条件を満たせばよく、たとえばアクリルシリコン樹脂製のシートなどを利用できる。
また、用いられるサイディング材は、窯業製、金属製のサイディング材などを利用できる。
(機能性をもたせたパネル)
前記した各種パネル1〜8は、内部が空洞であるものが基本であるが、これに各種の機能を付与することもできる。
付与する機能としては、防音や蓄光などを例示できるが、これらに限られることはない。
防音機能を果たすには、パネル1〜8の内部に吸音材を封入することで実現できる。
蓄光機能を果たすには、蓄光塗料を塗布することで実現できる。
1〜8 パネル
11 枠体
12 外板
20 支柱
31 下地調整材
32 外装材

Claims (11)

  1. 枠体に外板を貼付したパネルであって、他のパネルと連結するための連結部を有している
    ことを特徴とする塀用パネル。
  2. 前記パネルが、四角形の枠体と該枠体に四角形の外板を貼付し、内部が空洞である
    ことを特徴とする請求項1記載の塀用パネル。
  3. 前記パネルが、四角形の枠体と該枠体に四角形の外板を貼付し、内部に軽量発泡材を充填している
    ことを特徴とする請求項1記載の塀用パネル。
  4. 前記パネルが、湾曲した表外板および湾曲した裏外板と、これら表裏外板を固定する枠体とからなる湾曲単位パネルを任意数連結した
    ことを特徴とする請求項1記載の塀用パネル。
  5. 前記パネルが意匠性加工を施したものである
    ことを特徴とする請求項1、2、3または4記載の塀用パネル。
  6. 前記パネルが、機能性部材を取付けたものである
    ことを特徴とする請求項1、2、3または4記載の塀用パネル。
  7. 前記パネルが、アルミニウム材である
    ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5または6記載の塀用パネル。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載した塀用パネルの複数個からなり、
    各塀用パネルは、その縦・横・厚さが同一の第1基準寸法に仕上げられている
    ことを特徴とする塀用パネル群。
  9. 請求項1〜7のいずれかに記載した塀用パネルの複数個からなり、各塀用パネルが、前記第1基準寸法と異なる寸法の第2基準寸法に仕上げられている
    ことを特徴とする塀用パネル群。
  10. 請求項8および/または請求項9の塀用パネル群から任意のパネルを選択して互いに連結して塀を構築した
    ことを特徴とするパネル塀。
  11. 前記パネルの外表面に外装材が塗布されている
    ことを特徴とする請求項10記載のパネル塀。
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