JP5973239B2 - パネル壁 - Google Patents
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しかるに、この特許文献1の従来技術はパネルを単体で用いる技術思想しか開示しておらず、複数のパネルを組合せて大面積の壁に仕上げる発想のものではない。
第2発明のパネル壁は、第1発明において、前記壁用パネルは、その内部に軽量発泡材を充填したものであり、前記壁用パネルの一部が任意の形状に切断されており、その切断された断面に軽金属薄板が貼り付けられており、該壁用パネルの外表面および前記軽金属薄板に、上塗り化粧材が塗布されていることを特徴とする。
第3発明のパネル壁は、第1発明において、支柱を介して前記壁用パネルを連結して壁を構築したパネル壁であって、前記支柱と前記壁用パネルを連結する連結部分に、その連結部分の隙間を覆うカバーが取付けられており、該カバーの外表面は、前記支柱の外表面および前記壁用パネルの外表面と面一になっており、該カバーとその側方に位置する支柱のカバー側近傍および該カバーの他方に位置する壁用パネルのカバー側近傍からなる領域に薄膜テープが貼付されており、該薄膜テープの外表面から、上塗り化粧材が塗布されていることを特徴とする。
第4発明のパネル壁は、第3発明において、前記カバーが、前記連結部分に弾性係止片によって嵌合係止されていることを特徴とする。
第5発明のパネル壁は、第1発明において、コーナー柱を介して前記壁用パネルを連結して壁を構築したパネル壁であって、該コーナー柱は、前記壁用パネルと前記壁用パネルの連結角度を変えて連結する可変連結部を備え、前記壁用パネルは、その端縁に前記可変連結部の相手部材である被連結部を備えており、前記可変連結部が、前記コーナー柱の柱本体に設けられる、凸形円弧面を有する柱状部材であり、前記被連結部が、前記壁用パネルの端縁に設けられる、凹形円弧面を有する端部材であり、前記柱状部材と前記端部材は、前記凸形円孤面と前記凹形円孤面を面接触させた状態で、互いに結合可能であり、前記パネル壁の一側面において、前記可変連結部の外表面と前記壁用パネルの外表面が面一であり、前記被連結部の外表面と前記壁用パネルの外表面が面一であり、前記可変連結部の外表面と前記被連結部の外表面が面一となるように、前記可変連結部と前記被連結部が配置されていることを特徴とする。
第6発明のパネル壁は、第5発明において、前記可変連結部の外面と前記被連結部の外面とにわたって薄膜テープが貼付されており、該薄膜テープの外表面から上塗り化粧材が塗布されていることを特徴とする。
第7発明のパネル壁は、第1、第2、第3、第4、第5または第6発明において、前記壁用パネルの全部または一部が、湾曲した表外板および湾曲した裏外板と、これら表裏外板を固定する枠体とからなる湾曲単位パネルを任意数連結したものであることを特徴とする。
第8発明のパネル壁は、第1、第2、第3、第4、第5または第6発明において、前記壁用パネルの全部または一部が、意匠性加工を施したものであることを特徴とする。
第9発明のパネル壁は、第1、第2、第3、第4、第5または第6発明において、前記壁用パネルの全部または一部が、機能性部材を取付けたものであることを特徴とする。
第10発明のパネル壁は、第1、第2、第3、第4、第5、第6または第7発明において、前記壁用パネルの全部または一部が、アルミニウム材を用いたものであることを特徴とする。
第2発明によれば、壁用パネルの一部を任意の形状に切断することにより変化のあるデザインの壁となる。また、壁用パネルの一部を切断しても壁用パネルの内部に軽量発泡材が充填されているので、目地処理が可能であり、上塗り化粧材を塗布して美麗な外観に仕上げることができる。
第3発明によれば、支柱と壁用パネルの間はカバーで塞がれるので目地処理が簡便に行える。そして、カバーが支柱と壁用パネルに対し、外表面において面一なので段差を無くして目地溝を小さくでき、その小さな目地溝の上から薄膜テープが貼付されているので、目地溝は外観的には見えないものとなる。そして、その上面から上塗り化粧材が塗布されているので、他の平坦部分の仕上がりと全く同様の仕上りとなって、美麗な外観が得られる。
第4発明によれば、カバーが弾性係止片によって嵌合係止するものなので、手で押し込むだけで連結部分に固定できる。このため、パネル壁の施工性が高くなる。
第5発明によれば、コーナー柱の可変連結部に対しパネルの被連結部の連結角度を変えることにより、隣接するパネル同士を一直線につなぐだけでなく、任意の角度に折れ曲がった状態でつなぐことができる。このため、建物の形状に合わせてパネル壁を構築することができる。また、コーナー柱の外表面と壁用パネルの外表面とが面一になり、コーナー柱と壁用パネルの間で段差が生じない。
第6発明によれば、コーナー柱の可変連結部と壁用パネルの被連結部における外面に薄膜テープを貼付すると、可変連結部と被連結部の間の溝が埋められ平坦となる。このため、その上面から上塗り化粧材を塗布すると、他の平坦部分の仕上がりと全く同様の仕上りとなって、美麗な外観が得られる。
第7発明によれば、湾曲単位パネルが湾曲しているので、これを連結すると湾曲した曲面パネルが得られる。また、連結する湾曲単位パネルの数を変えることにより曲面パネルの幅寸法、すなわち湾曲角度を任意に変更できる。
第8発明によれば、意匠性加工によって種々の美的外観を壁に与えることができるので、建物内のデザインにマッチした壁を実現できる。
第9発明によれば、機能性部材を取付けることによって照明装置や手摺などを付加して従来同様のインテリア機能を発揮できる。
第10発明によれば、アルミニウム材は押出し成形が可能なので、低コストで壁用パネルを製造でき、かつ軽量化も達成できる。
本発明の特徴は、壁を構築するのにモジュール化された壁用パネルを用いた点にある。このモジュール化の意味は、統一化された基準寸法の縦、横、厚さ寸法をもつように各壁用パネルが構成され、互いに連結して、高さを変え、かつ左右方向に長さを延ばすことが可能となっていることにある。
支柱を介する連結では、横方向には、隣接するパネルの間に一本ずつ支柱を立て、支柱を介して各パネルを連結することにより、横方向には無限に延ばしていくことができる。また、高さ方向にはパネルを上に積み重ね、かつ同じ支柱に連結することでよい。そして、支柱に連結するための連結部は公知の構造の連結構造を任意に採用することができる。
支柱を用いない連結では、各壁用パネルに直接連結用の連結部を設けておけばよく、その構造は任意である。
本明細書では、第1基準寸法と第2基準寸法をもつ二つのパネル群からなる実施形態を説明する。
壁用パネルの基本構造を、図1に示す基本パネル1を例にとって説明する。
図示のパネル1は、第1基準寸法に属するもので、四角形の枠体11と、その表裏両面に貼付した2枚の外板12とからなる。
枠体11は左右の縦桟11aと上下の横桟11bを個別に製作した後で互いに結合したものでもよく、初めから一体に製作したものでもよい。枠体11の大きさに併せて、補強用の桟13を用いることは任意である。
外板12は、枠体11の縦横寸法と同じ板材であり、枠体11への取付けは、ビス止めや溶接など任意の手段をとりうる。
連結部14の詳細を図2に基づき説明する。
図2は支柱20を用いて隣接するパネル1,1を連結した状態の拡大図である。パネル1,1は端部のみ示されている。
連結部14は、縦桟11aから外側に突出した2枚の突片で、縦桟11aとほぼ同じ上下長さを有している。また、その適所、たとえば上下両端部と中間部にはビス孔が形成され、ビスの螺合が可能となっている。
なお、上記の連結構造は一例であって、他の任意の構造をとくに制限なく採用できる。
外板12は、アルミニウム板、もしくはアルミニウム板に合成樹脂層を積層したものが好適である。
なお、アルミニウム材料は、軽量性と耐腐食性を兼ね備えている。
また、支柱20もパネルと同様の種々の材料を用いることができるが、強度と軽量性を共に満足するには軽金属、とくにアルミニウム製の押出形材が好ましい。
図3には、第1基準寸法のパネル群に属する各種パネル1〜4が示されている。これらの概要は、以下のとおりである。
壁構築の基本部材となるパネルであって、外板12は特別の孔加工などは施されておらず、平坦な形状のままである。パネルの内部は空洞であり、最も軽量なタイプである。
2:角開口パネル
基本パネルに角形の開口2aを形成したものである。図示の例では、開口2aは2個所であるが、開口の数や位置は任意である。
基本パネルに丸形の開口3aを形成したものである。図示の例では、開口3aは4個であるが、開口の数や位置は任意である。
4:現場加工用パネル
基本パネルのパネル内部に発泡材、たとえば低発泡ポリスチレンを充填したものである。内部が密に充填されているので、強度が向上する外、現場で任意の形状に切断しても、内部の充填物を介して切断部分のシールが容易に行えるという利点がある。このパネルの構造の詳細は後述する。
5:基本パネル
構造は、第1基準寸法の基本パネル1と実質同一であるが、横寸法が小さくなっている。
6:丸開口パネル
構造は、第1基準寸法の丸開口パネル3と実質同一であるが、横寸法が小さくなっている。
基本パネル5に照明装置を結合したものである。壁の照明部分に用いられる。
8:曲面パネル
曲面に形成したパネルであり、壁のコーナー部分などの構築に用いられる。
この曲面パネル8は図5に示すように、湾曲断面を有する湾曲単位パネル8aを雄雌形の連結部14を用いて複数枚連結して大きな面積の曲面パネルに形成したものである。図示の例では、6枚の湾曲単位パネル8aを連結している。
各湾曲単位パネル8aは、湾曲した表外板81と湾曲した裏外板82を枠体に結合したもので、枠体は左右両側の側板83と中央の補強用隔壁84からなる。また両側板83には既述の連結部14が形成されている。
各湾曲単位パネル8aは断面が湾曲しているので、これらを結合すると湾曲した大きな曲面パネルにすることができる。
本発明において、意匠性加工は種々のものを任意に採用でき、角開口や丸開口の外、角開口と丸開口の組み合わせ、縦格子、横格子、ガラスブロック埋め込みなどの加工、その他任意のものを付加することができる。
また、機能性部材は、照明装置のほか、壁スイッチや壁コンセント、手摺などを付加し、さらにその他任意のものを付加することができる。また、防音性などパネル自体の機能を高めることもできる。
つぎに、上記壁用パネルを用いた壁の構築方法を説明する。
図6はパネル壁の構築方法の一例を示している。図中の(2)〜(5)の符号は、下記(2)〜(5)の工程に対応している。
建物の床下に基礎Bを構築して、支柱20を必要本数だけ立設する。
(2)連結工程
4本の支柱20の間に、各パネルを連結する。この連結には図2に示す連結部14へのビス止めにより行われる。用いたパネルは、第1基準寸法の基本パネル1と丸開口パネル3、第2基準寸法の丸開口パネル6と照明用パネル7および曲面パネル8である。
連絡された各パネル1,3,6,7,8の表面に下地調整材31を施す。この下地調整材31は、次工程で行う上塗り化粧材が確実に付着し、剥落等が生じないようにするため行われる。
代表的には、合成樹脂(たとえば、エポキシ樹脂)や防錆顔料を主成分とするプライマーが用いられる。これらの下地調整材31は金属表面への付着性の高いのが特徴である。なお、下地塗装の前に連結部分の目地を平滑にする目地処理も必要に応じて行われる。この目地処理の詳細は後述する。
下地層の表面に上塗り化粧材32を塗布する。上塗り化粧材の代表的なものは、バインダーとしての合成樹脂と砂とパルプを主成分とするものなどが用いられ、鏝仕上げ、ローラー塗装、吹付け仕上げ等の手法で塗布される。この上塗り化粧材は砂とパルプを含むことから自然の風合いと嵩高感を有する点に特徴がある。
特別の用途を有しない壁としてなら、上塗り化粧材32の乾燥固定により、施工は完了する。
完成したパネル壁に手摺を取り付けたり、壁スイッチや壁コンセントを取付け、更にはデザイン仕上げを目的とした表面塗装を行ってもよい。手摺を取付けるには、図3に示す現場加工用パネル4を用いて希望する大きさと形状の手摺を取付けることができる。
前述した壁の構築方法の支柱立設工程では、基礎Bに立設した支柱20を用いて固定壁を施工したが、支持脚を用いて基礎Bを構築しない可動式の壁(たとえば、パーティション)の施工も可能である。
図7に示す符号25は支持脚であり、ベースプレート26とその中央部に立設された挿入柱27とからなる。挿入柱27の基端はベースプレート26に溶接等で固定されている。
図8に示すように、支持脚25は角筒状の支柱20の内部に挿入され、ベースプレート26は床面に載置される。
Dは応接セットであり、Wは支持脚25を用いて構築したパーテーションである。軽量で、美的外観に富み、建物内のデザインに合致したパーテーションとなる。
上記の外、建物内の部屋を仕切る固定壁なども、任意に構築することができる。固定壁とする場合、天井まで達する高さとしてもよいし、天井との間に隙間を有する高さとしてもよい。
図10は曲面パネル8の他の実施形態を示している。
(A)は2本の支柱20,20の間に1本の湾曲単位パネル8aを取付けたものである。この実施形態の湾曲角度θは15°である。
(B)は、2本の支柱20,20の間に3本の湾曲単位パネル8aを取付けたものであり、湾曲角度θは45°である。
(C)は、2本の支柱20,20の間に5本の湾曲単位パネル8aを取付けたものであり、湾曲角度θは75°である。
各湾曲単位パネルの寸法を同一とした場合、連結されて出来た曲面パネル8の幅Wは、たとえば、(A)が286mm、(B)が534mm、(C)が657mmとなる。
このように曲面パネル8は、連結する湾曲単位パネル8aの数を任意に選択することによって、曲面パネル8の湾曲角度θ、すなわちその幅寸法Wを変えることができる。
図11は、角開口パネル2に意匠性加工を付与した例であり、角開口2aにガラス調部材2Bを嵌合したものである。ガラス調部材2Bは2組一対を用い、1個の角開口2aに表裏両面から嵌合させるのが好ましい。
ガラス調部材2Bは、透明のものでも、着色したものでもよい。素材には透明性や着色可能性を有するガラス、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂などがあげられるが、これらに限定されるものではない。
ガラス調部材3Bは、透明のものでも、着色したものでもよい。素材には透明性や着色可能性を有するガラス、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂などがあげられるが、これらに限定されるものではない。
前記した各種パネル1〜8は、内部が空洞であるものが基本であるが、これに各種の機能を付与することもできる。
付与する機能としては、防音や蓄光などを例示できるが、これらに限られることはない。
防音機能を果たすには、パネル1〜8の内部に吸音材を封入することで実現できる。
蓄光機能を果たすには、蓄光塗料を塗布することで実現できる。
図3の符号4で示した現場加工用パネルの詳細を図13〜図15に基づき説明する。
図示のパネル4は、枠体11と、その表裏両面に貼付した2枚の外板12とからなる。枠体11は左右2本の縦桟11aからなる。なお、上下の横桟は用いられていない。これは、施工現場での切断加工の都合による。
外板12は、枠体11の縦横寸法と同じ板材であり、枠体11への取付けは、ビス止めや溶接など任意の手段をとりうる。
(1)図に示すように、現場加工用パネル4に施したいデザインに合わせた罫書線Lを入れる。
(2)図に示すように、ジグソーなどの任意のハンド工具で切断する。切断面には自己消火性を有する低発泡ポリスチレンなどの軽量発泡材15の切断面が見えている。
(3)図に示すように、切断面に同形状のアルミニウム薄板51を当てて、接着その他の手段で貼付する。アルミニウム薄板としては、0.2〜0.5mm厚のものが、加工の容易さと外板の一種としての強度を兼ね備えるので好ましい。図示の実施例では0.3mm厚のものを使用した。このアルミニウム薄板51が特許請求の範囲にいう軽金属薄板である。
つぎに、目地処理の詳細を説明する。
図17は端柱としての支柱20にパネル1を連結した状態の拡大図である。パネル1は端部のみ示されている。
図18は主柱としての支柱20の両側にパネル1,1を結合した状態を示しており、図19は角柱としての支柱20に対し2枚のパネル1,1が直交して結合された状態を示している。
図17〜図19のいずれの場合も、目地処理方法は同様である。
前記連結板21の両端部には断面視で凹状となる被連結部22が形成され、その両先端部には内側に向け突出した係止突起24,24が形成されている。
一方、カバー41は、支柱20とパネル1の間の上下長さを有する帯状部材であり、その内面には2ヵ所の係止片42、42が形成されている。この係止片42、42は弾力性を有し、それが撓みながら前記係止突起24、24の間を通過し、通過後は元の形状に復帰して、外れないように係合するというものである。このような弾性型係止片を用いると、手で押し込むだけで、カバー41を取付けることができる。
また、このように仕上げたパネル壁は、自然の風合いや嵩高感を有するものとなる。
図20は、折り曲げて連結したパネル壁の一例を示している。
左側のパネル壁は、基本パネル1と丸開口パネル3と基本パネル1を端柱としての支柱20とコーナー柱60で保持したものであり、右側のパネル壁は右端の支柱20と中央のコーナー柱60とで同一構成のパネル1,3,1を保持したものである。
図示のパネル1,1は、コーナー柱60を境にして、左側のパネル1と右側のパネル1が角度70°〜180°の範囲で連結角度θを変えることができる。
コーナー柱60の柱本体20aは支柱20と同一構成の柱部材である。
柱本体20aには、可変連結部61が設けられている。可変連結部61は、凸形円弧面62を有する柱状部材であり、円弧面62は角度にして約270°にわたっている。円弧でない部分はL形に形成された取付部63となっており、柱本体20aの角部にぴったり合わさってビス64で固定されている。
上記の可変連結部61は、柱本体20aと別体のものを取り付けてもよく、柱本体20aに一体に成形したものであってもよい。
円弧面66の背面側には、パネル1側の連結部14と連結するための連結板68が形成されている。
このカバー41は、支柱20とパネル1の間の被連結部22に嵌められたものと実質同一部材である。このカバー41は、手で押し込むだけで、連結板68の外側面に嵌め込むことができる。
図23は、コーナー柱60を挟んで隣接するパネル1,1を直列に連結した状態を示している。
図24は、コーナー柱60を挟んで、隣接するパネル1,1を70°の角度で交差するように連結した状態を示している。
このように、本発明によれば、パネル1,1を任意の連結角度で連結することができる。
可変連結部61と被連結部65の間には、小さな隙間があるが、この隙間の周辺を覆うように薄膜テープ、たとえばアルミニウムテープ52(厚さ0.05〜0.10mm)を貼付する。アルミニウムテープ52の貼付によって隙間は覆い隠され、その部分は平坦となる。
なお、目地処理の要領は、連結角度を変えた図21や図24の場合も同様である。
また、このように仕上げたパネル壁は、自然の風合いや嵩高感を有するものとなる。
11 枠体
12 外板
14 連結部
15 軽量発泡材
20 支柱
21 連結板
22 被連結部
24 係止突起
25 支持脚
31 下地調整材
32 上塗り化粧材
41 カバー
42 係止片
51 アルミニウム薄板
52 アルミニウムテープ
60 コーナー柱
61 可変連結部
62 凸形円弧面
65 被連結部
66 凹形円弧面
68 連結板
Claims (10)
- 壁用パネルを複数枚連結して壁を構築したパネル壁であって、
前記壁用パネルは、枠体に金属製の外板を貼付したパネルであって、他のパネルと連結するための連結部を有しており、
前記壁用パネルは、その縦、横、厚さが同一の基準寸法に仕上げられており、
前記壁用パネルは、下地塗装として金属表面への付着性の高い下地調整材を塗布し、該下地塗装の表面に合成樹脂と砂とパルプを含む上塗り化粧材が塗布されている
ことを特徴とするパネル壁。 - 前記壁用パネルは、その内部に軽量発泡材を充填したものであり、
前記壁用パネルの一部が任意の形状に切断されており、
その切断された断面に軽金属薄板が貼り付けられており、
該壁用パネルの外表面および前記軽金属薄板に、上塗り化粧材が塗布されている
ことを特徴とする請求項1記載のパネル壁。 - 支柱を介して前記壁用パネルを連結して壁を構築したパネル壁であって、
前記支柱と前記壁用パネルを連結する連結部分に、その連結部分の隙間を覆うカバーが取付けられており、
該カバーの外表面は、前記支柱の外表面および前記壁用パネルの外表面と面一になっており、
該カバーとその側方に位置する支柱のカバー側近傍および該カバーの他方に位置する壁用パネルのカバー側近傍からなる領域に薄膜テープが貼付されており、
該薄膜テープの外表面から、上塗り化粧材が塗布されている
ことを特徴とする請求項1記載のパネル壁。 - 前記カバーが、前記連結部分に弾性係止片によって嵌合係止されている
ことを特徴とする請求項3記載のパネル壁。 - コーナー柱を介して前記壁用パネルを連結して壁を構築したパネル壁であって、
該コーナー柱は、前記壁用パネルと前記壁用パネルの連結角度を変えて連結する可変連結部を備え、
前記壁用パネルは、その端縁に前記可変連結部の相手部材である被連結部を備えており、
前記可変連結部が、前記コーナー柱の柱本体に設けられる、凸形円弧面を有する柱状部材であり、
前記被連結部が、前記壁用パネルの端縁に設けられる、凹形円弧面を有する端部材であり、
前記柱状部材と前記端部材は、前記凸形円孤面と前記凹形円孤面を面接触させた状態で、互いに結合可能であり、
前記パネル壁の一側面において、前記可変連結部の外表面と前記壁用パネルの外表面が面一であり、前記被連結部の外表面と前記壁用パネルの外表面が面一であり、前記可変連結部の外表面と前記被連結部の外表面が面一となるように、前記可変連結部と前記被連結部が配置されている
ことを特徴とする請求項1記載のパネル壁。 - 前記可変連結部の外面と前記被連結部の外面とにわたって薄膜テープが貼付されており、
該薄膜テープの外表面から上塗り化粧材が塗布されている
ことを特徴とする請求項5記載のパネル壁。 - 前記壁用パネルの全部または一部が、湾曲した表外板および湾曲した裏外板と、これら表裏外板を固定する枠体とからなる湾曲単位パネルを任意数連結したものである
ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5または6記載のパネル壁。 - 前記壁用パネルの全部または一部が、意匠性加工を施したものである
ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5または6記載のパネル壁。 - 前記壁用パネルの全部または一部が、機能性部材を取付けたものである
ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5または6記載のパネル壁。 - 前記壁用パネルの全部または一部が、アルミニウム材を用いたものである
ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6または7記載のパネル壁。
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