JP2013116191A - 美顔器具 - Google Patents
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Abstract
【課題】フェイスアップ効果及びマッサージ効果を得ることができる美顔器具を提供する。特に、ほうれい線や、目じりのしわ等を引き上げるフェイスアップ効果を得ることができ、肌のはりやつやを効果的に与えることができる美顔器具を提供する。
【解決手段】振動を生じさせる振動体と、顔面に接触させて、顔面に前記振動体からの振動を伝達させる接触面5と、接触面5を支持するとともに把持可能な把持部7と、を備え、接触面5から顔面へ伝達させる振動方向が制御されている美顔器具1。
【選択図】図2A
【解決手段】振動を生じさせる振動体と、顔面に接触させて、顔面に前記振動体からの振動を伝達させる接触面5と、接触面5を支持するとともに把持可能な把持部7と、を備え、接触面5から顔面へ伝達させる振動方向が制御されている美顔器具1。
【選択図】図2A
Description
本発明は、美顔器具に関するものである。特に、フェイスアップ効果(リフトアップ効果)を高める美顔器具に関するものである。
美容に関心が集まる昨今、多種多様な美容機器が登場している。特に、振動を肌に与えることにより、顔面のしわを伸ばしたり、顔面の血流を高めたりして、マッサージ効果を得ようとする美顔器具が注目されている。
たとえば、肌に振動を与える美顔器具として、以下の特許文献1及び2がある。
特許文献1では、超音波振動子を有し、超音波振動板を肌に接触させて使用する、美顔器具に関する技術が開示されている。この美顔器具では、超音波プローブ本体のヘッド振動板に、パッド補助具のアタッチメントリングを着脱自在に嵌合させている。さらに、該アタッチメントリングにフォームパッドが係合状態で内接し着脱自在とするものである。
特許文献2では、皮接ローラーを肌に接触させて使用する美顔器具に関する技術が開示されている。この美顔器具は、電動バイブレータにより加振されるセンター軸の一端に、皮接ローラーを設けている。さらに、この皮接ローラーは、開脚したホルダーに回動自在に形成される。さらに、皮接ローラーの支軸を前記センター軸の横振動の向きと直交する向きに配置するものとなっている。
しかし、特許文献1では、超音波振動を付与する方向性が特に制御されるものではない。また、主として、洗顔用及び薬用美容液等を肌に浸透させて、使用するものである。したがって、マッサージ効果を付与することができるとしても、リフトアップ効果を得るものではない。
同様に、特許文献2では、電動バイブレータにより振動が付与されるが、この付与される振動は、顔面にタッピングなどの刺激を与えるものである。さらに、皮接ローラーが肌にダメージを与える虞もある。したがって、特許文献2の技術では、マッサージ効果は限定的であり、さらに、リフトアップ効果は期待できない。
このように、従来の振動美顔器では、振動方向が制御されていないため、肌に与えられる振動が制御されていない。すなわち、様々な方向に振動が広がり、効率よくリフトアップできないという欠点があった。
本発明は、上記問題点を解決すべくなされたものであり、フェイスアップ効果(リフトアップ効果)を得ることができる美顔器具を提供するものである。特に、ほうれい線や、目じりのしわ等を引き上げるフェイスアップ効果を得ることができ、肌のはりやつやを効果的に与えることができる美顔器具を提供することができる。
さらに、摺動により生じる振動を顔面に伝達することにより、マッサージ効果を兼ね揃えることもできる。
本発明により、以下の美顔器具が提供される。
[1] 振動を生じさせる振動体と、顔面に接触させて、前記顔面に前記振動体からの前記振動を伝達させる接触面と、前記接触面を支持するとともに把持可能な把持部と、を備え、前記接触面から顔面へ伝達させる振動方向が制御されている美顔器具。
[2] 前記接触面から伝達される振動が、前記接触面の周縁によって囲まれる面に直交する方向に対して、前記接触面の上端側に向けて伝達されるように構成される[1]に記載の美顔器具。
[3] 前記振動方向と前記直交する方向とを含む平面において、前記振動方向と前記直交する方向とが成す角度が90°未満である[2]に記載の美顔器具。
[4] 前記接触面と前記振動体が平行に配置されていない[1]〜[3]のいずれかに記載の美顔器具。
[5] 前記接触面と前記振動体とのなす角度が、1°以上90°未満である[4]に記載の美顔器具。
[6] 前記接触面から伝達される振動方向を調節可能に形成されている[1]〜[5]のいずれかに記載の美顔器具。
[7] 前記接触面が、前記接触面の上端側に向けてスライド可能に形成される[1]〜[6]のいずれかに記載の美顔器具。
[8] 前記接触面が、前記接触面の上端側に向けて摺動する[1]〜[6]のいずれかに記載の美顔器具。
[9] さらに、前記接触面が、前記把持部の延伸方向に対してスライド可能に形成され、前記延伸方向側へ振動を付与可能に形成される[1]〜[8]のいずれかに記載の美顔器具。
[10] 前記接触面がのこぎり歯状に形成されている[1]〜[9]のいずれかに記載の美顔器具。
[11] 前記接触面へ伝達される振動が、0.1Hz〜20MHzの所定周波数である[1]〜[10]のいずれかに記載の美顔器具。
本発明によれば、顔面に与える振動を制御することにより、フェイスアップ効果を得ることができる美顔器具を提供できる。特に、ほうれい線や、目じりのしわ等を引き上げるフェイスアップ効果を得ることができ、肌のはりやつやを効果的に与えることができる美顔器具を提供することができる。
さらに、摺動から生じる振動を顔面に与えることにより、マッサージ効果を得ることができる。
以下、本発明の美顔器具について具体的に説明する。但し、本発明はその発明特定事項を備える美顔器具を広く包含するものであり、以下の実施形態に限定されるものではない。
[1]本発明における美顔器具:
本発明における美顔器具は、図1A〜図8Cに示されるように、振動を生じさせる振動体3と、顔面に接触させて、前記顔面に前記振動体3からの前記振動を伝達させる接触面5と、前記接触面5を支持するとともに把持可能な把持部7と、を備え、前記接触面7から顔面へ伝達させる振動方向が制御されている美顔器具1として構成される。
本発明における美顔器具は、図1A〜図8Cに示されるように、振動を生じさせる振動体3と、顔面に接触させて、前記顔面に前記振動体3からの前記振動を伝達させる接触面5と、前記接触面5を支持するとともに把持可能な把持部7と、を備え、前記接触面7から顔面へ伝達させる振動方向が制御されている美顔器具1として構成される。
このように構成されることにより、フェイスアップ効果を得ることができる振動を顔面に付与することができる。特に、ほうれい線や、目じりのしわ等を引き上げる方向への振動を、顔面に付与することができる。そのため、肌のはりやつやを効果的に与えることができる。
ここで、ほうれい線や、目じりのしわ等を引き上げるフェイスアップ効果を得るには、顔面の下方側から上方側に向けて振動を付与することが重要となる。また、顔面の輪郭に沿って、皮膚を引き上げる振動を付与することが重要となる。たとえば、顎のライン側から、頬の位置へ肌を引き上げる方向へ、或いは、頬の位置から、目じり側へ肌を引き上げる方向へ、振動を付与(伝達)させることが重要である。さらに、顔面の上方側の所望方向に向けて、連続的に肌に振動が付与されること、換言すれば、顔面の上方側に向けて、連続的に肌を押し上げる振動が付与されることが、フェイスアップ効果を得るために重要となる。
つまり、顔面の上方に向けて肌に与えられる振動と、顔面の下方に向けて肌に与えられる振動とを、交互に顔面に付与させる美顔器具では、十分なリフトアップ効果を期待できない。たとえば、顔面の上方側に向けて肌に与えられる振動と、顔面の下方側に向けて肌に与えられる振動とが、交互に生じる美顔器具では、フェイスアップ効果を相殺してしまう虞がある。
すなわち、顔面の上方側に向けて振動を伝達させた後、連続的に、下方側へ向けて振動が与えられる場合には、顔面の上方側へ引き上げられた皮膚が、直ぐに、顔面の下側へ向けて引き下げられてしまう。そのため、このような顔面への振動付与は、仮に、マッサージ効果を得るには効果的であっても、フェイスアップ効果をもたらさない。
さらに、従来の美顔器具では、振動方向が制御されていない。つまり、従来の美顔器具では、顔面に押し付けるように振動を伝達するものや、顔面の下方側に向けて振動を伝達するものがあった。また、上記以外の方向へ、振動を伝達するものも見られるが、フェイスアップ効果を得ることが可能な所望方向へ、振動方向が制御されていない。このような従来の美顔器具では、前述のようにフェイスアップ効果を期待できないものであった。
以下、図面を参照しながら、本発明の美顔器具における「接触面」、「振動体」、「把持部」の基本構成を概略説明した後、本発明の美顔器具の好ましい態様について説明する。
[1−1]接触面:
本発明の美顔器具における接触面は、顔面に接触させて、前記顔面に前記振動体からの前記振動を伝達させる役割を果たすものである。さらに、この接触面から顔面へ伝達させる、振動の振動方向が制御されている。すなわち、接触面が振動体からの振動を伝達された後、さらに、接触面から顔面の所望方向へ、振動を伝達させる役割を果たす。このように構成されることにより、接触面から所望の振動方向になるように、振動を顔面に伝達させることができる。そのため、フェイスアップ効果を得ることができる。すなわち、肌を引き締め、ハリを与えることができる。
本発明の美顔器具における接触面は、顔面に接触させて、前記顔面に前記振動体からの前記振動を伝達させる役割を果たすものである。さらに、この接触面から顔面へ伝達させる、振動の振動方向が制御されている。すなわち、接触面が振動体からの振動を伝達された後、さらに、接触面から顔面の所望方向へ、振動を伝達させる役割を果たす。このように構成されることにより、接触面から所望の振動方向になるように、振動を顔面に伝達させることができる。そのため、フェイスアップ効果を得ることができる。すなわち、肌を引き締め、ハリを与えることができる。
(接触面の形状、寸法、材質等)
接触面の形状は、特に限定されるものではない。ただし、接触面は顔面に接触させやすい形状であることが好ましい。たとえば、円状、楕円状、矩形状などを挙げることができる。
接触面の形状は、特に限定されるものではない。ただし、接触面は顔面に接触させやすい形状であることが好ましい。たとえば、円状、楕円状、矩形状などを挙げることができる。
接触面の寸法は、特に限定されるものではない。ただし、顔面に接触させやすく、さらに、振動を伝達させやすい寸法が好ましい。過度に大きいものは、顎や頬に接触し難くなる。また、狭い顔面の所望箇所に限定して美顔器具を接触させる際に、扱い難いものとなる虞がある。また、過度に小さいものは、顔面の、振動を伝達させたい所望箇所が広いと、何度も繰り返し操作する必要があるため、扱い難いものとなる虞がある。
接触面の材質は、特に限定されるものではないが、たとえば、肌さわりがよく、耐久性があるシリコン等の材質から形成されることが好ましい。また、振動、或いは、摺動を顔面に伝達させやすい点で、たとえば、ステンレス等の金属、カーボン等の材質から形成されることが好ましい。
なお、前述の接触面は、その接触面を含む接触部として、構成されてもよい。たとえば、ユニットタイプに形成して、その一部を構成する面を、接触面としてもよい。成形しやすいことに加えて、組み立てしやすいこと等のためである。さらに、接触面が、把持部から着脱可能に形成されることも好ましい。また、接触面を有する接触部が、把持部から着脱可能に形成されることも好ましい。接触面は、顔面に接触させて使用することから、清潔性を保つ必要がある。そのため、接触面等を着脱可能にして洗浄できることが好ましい。
[1−2]把持部:
本発明の美顔器具における把持部は、前記接触面を支持するとともに、把持可能に構成されている。このように構成されることにより、この把持部を持つことで、本発明の美顔器具をハンドリングできる。
本発明の美顔器具における把持部は、前記接触面を支持するとともに、把持可能に構成されている。このように構成されることにより、この把持部を持つことで、本発明の美顔器具をハンドリングできる。
ただし、この把持部のハンドリングは、美顔器具を手で確実に把持できる程度に、行えればよい。すなわち、本発明の美顔器具は、把持部により、顔面に伝達する振動の振動方向をコントロールするものではない。換言すれば、本発明の美顔器具では、接触面から顔面へ伝達させる、振動の振動方向を、予めコントロールできるように構成されている。つまり、本発明の美顔器具の、接触面から顔面に伝達される、振動の振動方向が、把持部の操作によって、コントロールされることを意図するものではない。把持部の操作によって、接触面から顔面に伝達される、振動の振動方向をコントロールするものでは、振動の伝達が所望方向へ一定とならない。結局、操作者(使用者)の感覚によって左右されることになる。これでは、操作者(使用者)使用方法によって、リフトアップ効果にばらつきが生じてしまう。また、操作者によっては、リフトアップ効果を十分に引き出させないものとなる。
一方、本発明の美顔器具では、接触面から伝達される、振動の振動方向が、操作者の感覚に左右されずに、所望方向へ制御可能である。つまり、接触面から伝達される、振動の振動方向が所望方向へコントロールされる。そのため、顔面の所望箇所に、本発明の美顔器具における、接触面を接触させるだけで、操作者の感覚に左右されずに、顔面の皮膚をリフトアップすることができる。
(把持部の形状、寸法、材質等)
把持部の形状は特に限定されるものではない。ただし、把持しやすい形状であることが好ましい。顔面に接触面を接触させて使用する場合に、手で掴みやすく、操作しやすい形状であることが好ましい。このような形状としては、たとえば、棒状の形状等を挙げることができる。さらに、モータ等の動力源を配設させやすく、美顔器具を軽量化しやすいため、たとえば、中空状の形状等から把持部が形成されることも好ましい。
把持部の形状は特に限定されるものではない。ただし、把持しやすい形状であることが好ましい。顔面に接触面を接触させて使用する場合に、手で掴みやすく、操作しやすい形状であることが好ましい。このような形状としては、たとえば、棒状の形状等を挙げることができる。さらに、モータ等の動力源を配設させやすく、美顔器具を軽量化しやすいため、たとえば、中空状の形状等から把持部が形成されることも好ましい。
また、把持部の材質は特に限定されるものではない。ただし、長時間把持しても、手等に負担がないように、軽量な材質から形成されることが好ましい。たとえば、このような材質としては、アルミニウム等を挙げることができる。
[1−3]振動体:
本発明における振動体は、振動を生じさせる動力源としての役割を果たすものである。さらに、前述の動力源から得た運動エネルギーを、振動に変換するものであってもよい。このようなものとしては、たとえば、圧電アクチュエータ、電歪アクチュエータ、超磁歪アクチュエータ、又は、モータ等を挙げることができる。なお、この動力源は、家庭用の外部電源から通電させて、振動体を作動させてもよいし、電池等を備えさせて作動させてもよい。
本発明における振動体は、振動を生じさせる動力源としての役割を果たすものである。さらに、前述の動力源から得た運動エネルギーを、振動に変換するものであってもよい。このようなものとしては、たとえば、圧電アクチュエータ、電歪アクチュエータ、超磁歪アクチュエータ、又は、モータ等を挙げることができる。なお、この動力源は、家庭用の外部電源から通電させて、振動体を作動させてもよいし、電池等を備えさせて作動させてもよい。
[1−4]振動方向の制御:
ここで、「前記接触面から顔面へ伝達させる振動方向が制御されている」とは、その接触面から顔面へ伝達させる際に、接触面から顔面へ伝達させる、振動の振動方向が、所望方向へなるように制御されていることを意味する。すなわち、予め、振動体から接触面に伝達された振動を、顔面に伝達させる際に、顔面に伝達させる振動の振動方向を所望方向にコントロールすることを意味する。つまり、接触面から顔面に伝達される振動の振動方向が、リフトアップ効果を得ることができる方向となるように、振動が顔面に伝達されることを意味する。
ここで、「前記接触面から顔面へ伝達させる振動方向が制御されている」とは、その接触面から顔面へ伝達させる際に、接触面から顔面へ伝達させる、振動の振動方向が、所望方向へなるように制御されていることを意味する。すなわち、予め、振動体から接触面に伝達された振動を、顔面に伝達させる際に、顔面に伝達させる振動の振動方向を所望方向にコントロールすることを意味する。つまり、接触面から顔面に伝達される振動の振動方向が、リフトアップ効果を得ることができる方向となるように、振動が顔面に伝達されることを意味する。
[2]本発明の美顔器具における好ましい態様:
さらに、本発明の美顔器具において、これまで説明してきた基本構成を備える、好ましい態様について、以下に説明する。
さらに、本発明の美顔器具において、これまで説明してきた基本構成を備える、好ましい態様について、以下に説明する。
好ましくは、前記接触面から伝達される振動が、前記接触面の周縁によって囲まれる面に直交する方向に対して、前記接触面の上端側に向けて伝達されるように構成されることである。このように構成されることにより、顔面の所望方向へ、確実に振動を伝達できる。そのため、リフトアップ効果を確実に得ることができる。
ここで、「前記接触面から伝達される振動」とは、接触面に顔面を接触させた際に、その接触面から顔面に伝達される振動を意味する。すなわち、動力源(或いは振動体)から生じた振動が、接触面に伝達された後の振動であり、接触面から実際に顔面に伝達される際の振動を意味する。この振動の振動方向がリフトアップ効果を得るために重要となる。
また、「前記接触面の周縁によって囲まれる面に直交する方向に対して」とは、「接触面と外部とを境界つける線で囲まれる、接触面全体に対して、直交する方向を基準とし、この基準とする方向に対して」を意味する。すなわち、接触面全体に対して直交する方向を、基準の方向として、この基準の方向である「直交方向」から、後述の「前記接触面の上端側」までの範囲で、接触面から伝達される、振動の振動方向が特定される趣旨である。
換言すれば、この「前記接触面の周縁によって囲まれる面に直交する方向」は、接触面に顔面を接触させた際に、リフトアップ効果を得られない、顔面を押圧する方向の振動方向である。すなわち、「前記接触面の周縁によって囲まれる面に直交する方向」と一致する、接触面から伝達される振動の振動方向は、顔面を押圧する方向の振動方向である。そのため、「前記接触面の周縁によって囲まれる面に直交する方向」は、顔面の所望方向から除かれる。
また、「前記接触面の上端側に向けて」とは、「使用時に、接触面の上端側に向けて」を意味する。使用時に、顔面に伝達させる、振動の振動方向が重要となるためである。そのため、「使用時に、接触面に顔面を接触させた状態で、接触面の最も高い位置にある接触面の端部」を、前述のように「上端側」とした。つまり、伝達される振動の振動方向が、接触面に顔面を接触させた状態で、どの方向に伝達されるかが重要となるためである。具体的には、使用時に、水平線を基準とした際に、接触面の内、最も高い位置にある接触面の上端側が、リフトアップ効果を得られる振動方向の限界方向となる。或いは、限界位置となる。そのため、その方向に位置する「前記接触面の上端側」を上限の方向とした。
上記のように規定することにより、少なくとも、接触面から顔面へ伝達させる振動の振動方向は、前述の押圧する方向よりも顔面の上方側の方向となる。すなわち、使用時に、「前記接触面の周縁によって囲まれる面に直交する方向」よりも、皮膚を引き上げる、顔面の上方側の方向に、振動が伝達されることになる。このように、皮膚を引き上げる顔面の上方側の方向が、「接触面の上端側」の方向となるようにした。
具体的には、図1B、図1Cに示されるように、接触面3を境界つける線によって囲まれる接触面に「直交する方向」として、破線で示す矢印A,A’等を例示できる。なお、接触面に「直交する方向」であるから、この矢印A,A’は、接触面内の二次元的な方向を示すものではない。また、顔面を接触させる位置によって、上記「直交する方向」は、複数選択できるため、その1例として、矢印A,A’を例示している。さらに、この直交する方向は、以下で説明する美顔器具1A〜1Hにおいても適用される。また、「接触面の上端側」として、破線で示す矢印Bを例示できる。同様に、「接触面の上端側」については、以下で説明する美顔器具1A〜1Hにおいても適用される。
また、接触面としては、図1A、図1B、及び図1C等に示されるように、美顔器具を直立させた際に、水平になるように形成された接触面を挙げることができる。また、図2A、図2B、及び図2C等に示されるように、美顔器具を直立させた際に、水平線から傾いた状態である接触面も含まれる。このような、水平線から傾いた状態である接触面であっても、その上端側は、使用時に最も高い位置となる。
さらに、図を参照しながら、より具体的に説明する。本実施形態では、以下のような接触面を有する美顔器具を挙げることができる。
(美顔器具1A)
たとえば、図1A〜図1Cに示される美顔器具1Aでは、把持部7を直立させた際に、把持部7の周縁を、その鉛直方向の上方側へ、延伸させた方向に、接触面5(5a)が形成されている。また、この接触面5(5a)は、水平線を基準にした際に、水平となるように形成されている。なお、図1Cに示されるように、把持部7内には、振動体7が配置され、振動体3から接触面5(5a)に向かって、振動を伝達可能に形成されてもよい。ただし、振動体の配置場所は上記の例に限定されない。たとえば、接触面を、円柱状、円筒状、中実の柱状体の一つの面とする接触部として構成し、この接触部を把持部と一体化させてもよい。さらに、接触部内に、アクチュエータ等の動力源である振動体を内蔵させて、振動を接触面に伝達させてもよい。なお、「接触面の周縁によって囲まれる面に直交する方向」は、図1B、及び図1Dの矢印A,A’で示される。また、上記例では、「接触面の周縁によって囲まれる面」と、「接触面の周縁によって囲まれる面に直交する方向」のなす角度α(α1,α2)は90°である。したがって、本例では、「接触面の周縁によって囲まれる面に直交する方向」よりも、「接触面の上端側」寄りの方向から、「接触面の上端側」までの方向までの範囲が、伝達される振動の振動方向となる。
たとえば、図1A〜図1Cに示される美顔器具1Aでは、把持部7を直立させた際に、把持部7の周縁を、その鉛直方向の上方側へ、延伸させた方向に、接触面5(5a)が形成されている。また、この接触面5(5a)は、水平線を基準にした際に、水平となるように形成されている。なお、図1Cに示されるように、把持部7内には、振動体7が配置され、振動体3から接触面5(5a)に向かって、振動を伝達可能に形成されてもよい。ただし、振動体の配置場所は上記の例に限定されない。たとえば、接触面を、円柱状、円筒状、中実の柱状体の一つの面とする接触部として構成し、この接触部を把持部と一体化させてもよい。さらに、接触部内に、アクチュエータ等の動力源である振動体を内蔵させて、振動を接触面に伝達させてもよい。なお、「接触面の周縁によって囲まれる面に直交する方向」は、図1B、及び図1Dの矢印A,A’で示される。また、上記例では、「接触面の周縁によって囲まれる面」と、「接触面の周縁によって囲まれる面に直交する方向」のなす角度α(α1,α2)は90°である。したがって、本例では、「接触面の周縁によって囲まれる面に直交する方向」よりも、「接触面の上端側」寄りの方向から、「接触面の上端側」までの方向までの範囲が、伝達される振動の振動方向となる。
すなわち、美顔器具1Aを顔面に接触させると、図1Dに示されるように、接触面5(5a)が傾いた状態となる。そして、接触面5(5a)の周縁によって囲まれる面に、直交する方向である矢印A,A’から、矢印B方向にある、接触面5(5a)の上端側9aまでの範囲で、接触面5(5a)から振動が顔面に伝達される。ただし、「前記接触面の周縁によって囲まれる面に直交する方向」と一致する振動方向は、所望の振動方向に含まれない。これは、以下で挙げる美顔器具1B〜1Hでも同様である。なお、「接触面の上端側」と一致する振動方向は含まれる。これは、以下で挙げる美顔器具1B〜1Hでも同様である。
ここで、図1Aは、本発明の美顔器具の1実施形態を示す模式図であって、斜視図である。さらに、図1Aでは、美顔器具1Aを水平にした状態が示されている。また、図1Bは、図1Aで示す美顔器具1Aの振動方向を説明するための模式図である。また、図1Cは、図1Aの美顔器具1Aの模式図であって、斜視図である。この図1Cでは、把持部7内に内蔵される振動体3が、接触面に傾いて配置されていることを説明するために、便宜的に、振動体3を透過させて図示する。さらに、矢印X1は、振動体3から接触面5へ伝達される、振動の振動方向が示されている。また、図1Dは、図1Aの美顔器具を顔面に接触させた使用状態を説明する模式図である。
(美顔器具1B)
また、図2A〜図2Cに示される美顔器具1Bでは、把持部7を直立させた際に、接触面が、把持部7の上方側に位置するように形成されている。さらに、その接触面5(5b)が、水平線Hに対して傾いた状態となるように、接触面5(5b)が形成されている。なお、図2Cに示されるように、把持部7内には、振動体3が配置され、振動体3から接触面5(5b)に向かって、振動を伝達可能に形成されてもよい。ただし、振動体の配置場所は上記の例に限定されないことは、前述の例と同様である。また、振動を生じさせる動力源についても、前述と同様である。なお、「接触面の周縁によって囲まれる面に直交する方向」は、図2B、及び2Dの矢印Aで示される。本例においても、「接触面の周縁によって囲まれる面に直交する方向」よりも、「接触面の上端側」寄りの方向から、「接触面の上端側」までの方向までの範囲が、伝達される振動の振動方向となる。
また、図2A〜図2Cに示される美顔器具1Bでは、把持部7を直立させた際に、接触面が、把持部7の上方側に位置するように形成されている。さらに、その接触面5(5b)が、水平線Hに対して傾いた状態となるように、接触面5(5b)が形成されている。なお、図2Cに示されるように、把持部7内には、振動体3が配置され、振動体3から接触面5(5b)に向かって、振動を伝達可能に形成されてもよい。ただし、振動体の配置場所は上記の例に限定されないことは、前述の例と同様である。また、振動を生じさせる動力源についても、前述と同様である。なお、「接触面の周縁によって囲まれる面に直交する方向」は、図2B、及び2Dの矢印Aで示される。本例においても、「接触面の周縁によって囲まれる面に直交する方向」よりも、「接触面の上端側」寄りの方向から、「接触面の上端側」までの方向までの範囲が、伝達される振動の振動方向となる。
このように、この美顔器具1Bを顔面に接触させると、図2Dに示されるように、接触面5(5a)が傾いた状態となる。そして、接触面5(5b)の周縁によって囲まれる面に、直交する方向である矢印Aから、矢印B方向にある、接触面5(5b)の上端側9bまでの範囲で、接触面5(5b)から振動が顔面に伝達される。
ここで、図2Aは、本発明の美顔器具の別の実施形態を示す模式図であって、斜視図である。さらに、図2Aでは、その接触面5(5b)が水平線に対して傾いた状態である、接触面5(5b)が示されている。また、図2Bは、図2Aで示す美顔器具1Bの振動方向を説明する模式図である。図中、破線Hは、水平線を示している。図2Cは、図2Aの美顔器具1Bの模式図であって、斜視図である。この図2Cでは、把持部7内に内蔵される振動体3が、接触面に対して傾いて配置されていることを説明するために、便宜的に、振動体を透過させて図示する。さらに、矢印X1は、振動体3から接触面5へ伝達される、振動の振動方向が示されている。図2Dは、図2Aの美顔器具を顔面に接触させた使用状態を示す模式図である。
(美顔器具1C)
また、図3A〜図3Cに示される美顔器具1Cでは、把持部7を直立させた際に、把持部7の周縁である側面側であって、把持部7の上端側7aに、接触面5(5c)が形成されている。さらに、この接触面5(5c)は、側面視、矩形状の一部の辺に相当し、接触面5(5c)が水平線Hに直交する線Iと平行になるように、形成されている。なお、水平線Hに直交する線Iとは、水平線Hと線Iが90°で交差することを意味する。
また、図3A〜図3Cに示される美顔器具1Cでは、把持部7を直立させた際に、把持部7の周縁である側面側であって、把持部7の上端側7aに、接触面5(5c)が形成されている。さらに、この接触面5(5c)は、側面視、矩形状の一部の辺に相当し、接触面5(5c)が水平線Hに直交する線Iと平行になるように、形成されている。なお、水平線Hに直交する線Iとは、水平線Hと線Iが90°で交差することを意味する。
なお、図3Cに示されるように、把持部7内には、振動体3が配置され、振動体3から接触面5(5c)に向かって、振動を伝達可能に形成されてもよい。ただし、振動体の配置場所は上記の例に限定されないことは、前述の例と同様である。たとえば、図3Cに示されるように、接触面5(5c)に対して、振動体3が平行にならないように、把持部内等に配置されることも好ましい。リフトアップ効果を得られる、振動を確実に顔面に伝達させるためである。また、振動を生じさせる動力源についても、前述と同様である。
なお、「接触面の周縁によって囲まれる面に直交する方向」は、図3Bの矢印Aで示される。本例においても、「接触面の周縁によって囲まれる面に直交する方向」よりも、「接触面の上端側」寄りの方向から、「接触面の上端側」までの範囲が、伝達される振動の振動方向となる。
このように、この美顔器具1Cを顔面に接触させると、接触面5(5c)が傾いた状態となる。そのため、接触面5(5c)の周縁によって囲まれる面に、直交する方向である矢印Aから、矢印B方向にある、接触面5(5c)の上端側9cまでの範囲で、接触面5(5b)から振動が顔面に伝達される。
ここで、図3Aは、本発明の美顔器具の別の実施形態を示す模式図であって、側面図である。さらに、図3Aでは、図中、水平線Hに直交する方向を示す線を、破線Iで示している。図3Bは、図3Aで示す美顔器具の振動方向を説明する模式図である。図3Cは、図3Aの美顔器具1Cを示す模式図であって、振動体が配置された状態を示す図である。この図3Cでは、把持部7内に内蔵される振動体3が、接触面に対して傾いて配置されていることを説明するために、便宜的に、振動体を透過させて図示する。なお、図中、接触面13aを延伸させた破線の仮想線と、接触面5cを延伸させた破線の仮想線とがなす角度をβで示している。さらに、矢印X1は、振動体3から接触面5へ伝達される、振動の振動方向を示している。
(美顔器具1D)
また、図4A〜図4Cに示される美顔器具1Dでは、把持部7を直立させた際に、把持部7の周縁である側面側であって、把持部7の上端側7bに、接触面5(5d)が形成されている。さらに、この接触面5(5d)は、側面視、三角形状の斜辺に相当し、その斜辺が把持部7の上端側7(7b)に傾くように、形成されている。
また、図4A〜図4Cに示される美顔器具1Dでは、把持部7を直立させた際に、把持部7の周縁である側面側であって、把持部7の上端側7bに、接触面5(5d)が形成されている。さらに、この接触面5(5d)は、側面視、三角形状の斜辺に相当し、その斜辺が把持部7の上端側7(7b)に傾くように、形成されている。
なお、図4Cに示されるように、把持部7内には、振動体3が配置され、振動体3から、接触面5(5d)に向かって、振動を伝達可能に形成されてもよい。ただし、振動体の配置場所は上記の例に限定されないことは、前述の例と同様である。また、振動を生じさせる動力源についても、前述と同様である。
なお、「接触面の周縁によって囲まれる面に直交する方向」は、図4B、及び4Dの矢印Aで示される。本例においても、「接触面の周縁によって囲まれる面に直交する方向」よりも、「接触面の上端側」寄りの方向から、「接触面の上端側」までの範囲が、伝達される振動の振動方向となる。
このように、この美顔器具1Dを顔面に接触させると、図4Dに示されるように、接触面5(5d)が傾いた状態となる。そのため、接触面5(5b)の周縁によって囲まれる面に、直交する方向である矢印Aから、矢印B方向にある、接触面5(5d)の上端側9dまでの範囲で、接触面5(5d)から振動が伝達される。
ここで、図4Aは、本発明の美顔器具の別の実施形態を示す模式図であって、側面図である。図4Bは、図4Aで示す美顔器具の、振動方向を説明する模式図である。図4Cは、図4Aの美顔器具1Dを示す模式図であって、振動体が配置された状態を示す図である。なお、この図4Cでは、把持部7内に内蔵される振動体3が、接触面に対して傾いて配置されていることを説明するために、便宜的に、振動体を透過させて図示する。さらに、矢印X1は、振動体3から接触面5へ伝達される、振動の振動方向を示している。図4Dは、図4Aの美顔器具を顔面に接触させた使用状態を示す模式図である。
(美顔器具1E)
また、図5A〜図5Eに示される美顔器具1Eでは、把持部7を直立させた際に、把持部7の周縁である側面側であって、把持部7の上端側7(7c)に、接触5(5e)が形成されている。さらに、接触面5(5e)が、側面視、三角形状の斜辺に相当し、その斜辺が把持部7の下端側8aに傾くように、形成されている。
また、図5A〜図5Eに示される美顔器具1Eでは、把持部7を直立させた際に、把持部7の周縁である側面側であって、把持部7の上端側7(7c)に、接触5(5e)が形成されている。さらに、接触面5(5e)が、側面視、三角形状の斜辺に相当し、その斜辺が把持部7の下端側8aに傾くように、形成されている。
なお、図5C及び図5Dに示されるように、把持部7内には、振動体3が配置され、振動体3から、接触面5(5e)に向かって、振動を伝達可能に形成されてもよい。ただし、振動体の配置場所は上記の例に限定されないことは、前述の例と同様である。また、振動を生じさせる動力源についても、前述と同様である。
なお、「接触面の周縁によって囲まれる面に直交する方向」は、図5B、及び5Eの矢印Aで示される。本例においても、「接触面の周縁によって囲まれる面に直交する方向」よりも、「接触面の上端側」寄りの方向から、「接触面の上端側」までの範囲が、伝達される振動の振動方向となる。
このように、この美顔器具1Eを顔面に接触させると、図5Eに示されるように、接触面5(5e)が傾いた状態となる。そのため、接触面5(5e)の周縁によって囲まれる面に、直交する方向である矢印Aから、矢印B方向にある、接触面5(5e)の上端側9eまでの範囲で、接触面5(5e)から振動が伝達される。
ここで、図5Aは、本発明の美顔器具の別の実施形態を示す模式図であって、側面図である。図5Bは、図5Aで示す美顔器具の、振動方向を説明する模式図である。図5Cは、図5Aの美顔器具1Eを示す模式図であって、振動体が配置された状態を示す図である。なお、この図5Cでは、把持部7内に内蔵される振動体3が、接触面に対して傾いて配置されていることを説明するために、便宜的に、振動体を透過させて図示する。さらに、矢印X1は、振動体3から接触面5へ伝達される、振動の振動方向を示している。図5Dは、図5Aの美顔器具1Eを示す模式図であって、振動体を、図5Cで示す位置と、異なる位置になるように配置したものである。このように配置することにより、振動体から接触面へ伝達される振動方向が、図5Cの美顔器具と異なるようにできる。なお、この図5Dにおいても、図5Cと同様に、便宜的に、振動体を透過させて図示する。さらに、矢印X1は、振動体3から接触面5へ伝達される振動の振動方向を示している。図5Eは、図5Aの美顔器具を顔面に接触させた使用状態を示す模式図である。
(美顔器具1F)
また、図6A〜図6Cに示される美顔器具1Fでは、把持部7の外形が曲がって形成されている。さらに、把持部7の上端側7(7d)に、接触面5(5f)が形成されている。また、この接触面5(5f)は、把持部7を直立させた状態では、水平線に対して傾いた状態となるように形成されている。より具体的には、図2Aで示される美顔器具1Bの接触面5(5b)のように、接触面が傾いて形成されている。
また、図6A〜図6Cに示される美顔器具1Fでは、把持部7の外形が曲がって形成されている。さらに、把持部7の上端側7(7d)に、接触面5(5f)が形成されている。また、この接触面5(5f)は、把持部7を直立させた状態では、水平線に対して傾いた状態となるように形成されている。より具体的には、図2Aで示される美顔器具1Bの接触面5(5b)のように、接触面が傾いて形成されている。
なお、図6Cに示されるように、把持部7内には、振動体3が配置され、振動体3から、接触面5(5f)に向かって、振動を伝達可能に形成されてもよい。ただし、振動体の配置場所は上記の例に限定されないことは、前述の例と同様である。また、振動を生じさせる動力源についても、前述と同様である。
なお、「接触面の周縁によって囲まれる面に直交する方向」は、図6Bの矢印Aで示される。本例においても、「接触面の周縁によって囲まれる面に直交する方向」よりも、「接触面の上端側」寄りの方向から、「接触面の上端側」までの範囲が、伝達される振動の振動方向となる。
このように、この美顔器具1Fを顔面に接触させると、さらに、接触面5(5f)が傾いた状態となる。そのため、接触面5(5f)の周縁によって囲まれる面に、直交する方向である矢印Aから、矢印B方向にある、接触面5(5f)の上端側9fまでの範囲で、接触面5(5f)から振動が伝達される。
ここで、図6Aは、本発明の美顔器具の別の実施形態を示す模式図であって、斜視図である。図6Bは、図6Aで示す美顔器具の、振動方向を説明する模式図である。図6Cは、図6Aの美顔器具1Fを示す模式図であって、振動体が配置された状態を示す図である。なお、この図6Cでは、把持部7内に内蔵される振動体3が、接触面に対して傾いて配置されていることを説明するために、便宜的に、振動体を透過させて図示する。さらに、矢印X1は、振動体3から接触面5へ伝達される、振動の振動方向を示している。
(美顔器具1G)
また、図7A〜図7Cに示される美顔器具1Gでは、把持部7の外形が曲がって形成されている。さらに、把持部7を直立させた際に、把持部7の周縁である側面側であって、把持部の上端側9gに、接触面5(5g)が形成されている。さらに、接触面5(5g)が、側面視、三角形状の斜辺に相当し、その斜辺が把持部7の上端側9(9g)に傾くように、形成されている。
また、図7A〜図7Cに示される美顔器具1Gでは、把持部7の外形が曲がって形成されている。さらに、把持部7を直立させた際に、把持部7の周縁である側面側であって、把持部の上端側9gに、接触面5(5g)が形成されている。さらに、接触面5(5g)が、側面視、三角形状の斜辺に相当し、その斜辺が把持部7の上端側9(9g)に傾くように、形成されている。
なお、図7Cに示されるように、把持部7内には、振動体3が配置され、振動体3から、接触面5(5g)に向かって、振動を伝達可能に形成されてもよい。ただし、振動体の配置場所は上記の例に限定されないことは、前述の例と同様である。また、振動を生じさせる動力源についても、前述と同様である。
なお、「接触面の周縁によって囲まれる面に直交する方向」は、図7Bの矢印Aで示される。本例においても、「接触面の周縁によって囲まれる面に直交する方向」よりも、「接触面の上端側」寄りの方向から、「接触面の上端側」までの範囲が、伝達される振動の振動方向となる。
このように、美顔器具1Gを顔面に接触させると、さらに、接触面5(5g)が傾いた状態となる。そのため、接触面5(5g)の周縁によって囲まれる面に、直交する方向である矢印Aから、矢印B方向にある、接触面5(5g)の上端側9gまでの範囲で、接触面5(5g)から振動が伝達される。
ここで、図7Aは、本発明の美顔器具の別の実施形態を示す模式図であって、側面図である。図7Bは、図7Aで示す美顔器具の振動方向を説明する模式図である。図7Cは、図7Aの美顔器具1Gを示す模式図であって、振動体が配置された状態を示す図である。なお、この図7Cでは、把持部7内に内蔵される振動体3が、接触面に対して傾いて配置されていることを説明するために、便宜的に、振動体を透過させて図示する。さらに、矢印X1は、振動体3から接触面5へ伝達される、振動の振動方向を示している。
(美顔器具1H)
また、図8A〜図8Cに示される美顔器具1Hでは、把持部7の外形が曲がって形成されている。さらに、把持部7を直立させた際に、把持部7の周縁である側面側であって、把持部の上端側9hに、接触面5(5h)が形成されている。さらに、接触面5(5h)が、側面視、矩形状矩形状の一部の辺に相当し、接触面5(5h)が把持部7の上端側9(9h)に傾くように、形成されている。
また、図8A〜図8Cに示される美顔器具1Hでは、把持部7の外形が曲がって形成されている。さらに、把持部7を直立させた際に、把持部7の周縁である側面側であって、把持部の上端側9hに、接触面5(5h)が形成されている。さらに、接触面5(5h)が、側面視、矩形状矩形状の一部の辺に相当し、接触面5(5h)が把持部7の上端側9(9h)に傾くように、形成されている。
なお、図8Cに示されるように、把持部7内には、振動体3(3a又は3b)が配置され、振動体3から、接触面5(5h)に向かって、振動を伝達可能に形成されてもよい。ただし、振動体の配置場所は上記の例に限定されないことは、前述の例と同様である。また、振動を生じさせる動力源についても、前述と同様である。なお、図8Cでは、振動体を2つ配置したものを図示しているが、いずれか1つ配置されればよい。このように、図で示される振動体3a、或いは、振動体3bの位置に、振動体の配置場所を変えることにより、振動体からの振動方向を変えることができる。さらに、別の場所に振動体を配置してもよい。
なお、「接触面の周縁によって囲まれる面に直交する方向」は、図8Bの矢印Aで示される。本例においても、「接触面の周縁によって囲まれる面に直交する方向」よりも、「接触面の上端側」寄りの方向から、「接触面の上端側」までの範囲が、伝達される振動の振動方向となる。
このように、美顔器具1Hを顔面に接触させると、さらに、接触面5(5h)が傾いた状態となる。そのため、接触面5(5h)の周縁によって囲まれる面に、直交する方向である矢印Aから、矢印B方向にある、接触面5(5h)の上端側9hまでの範囲で、接触面5(5h)から振動が伝達される。
ここで、図8Aは、本発明の美顔器具の別の実施形態を示す模式図であって、側面図である。図8Bは、図8Aで示す美顔器具の振動方向を説明する模式図である。図8Cは、図8Aの美顔器具1Hを示す模式図であって、振動体が配置された状態を示す図である。なお、この図8Cでは、把持部7内に内蔵される振動体3が、接触面に対して傾いて配置されていることを説明するために、便宜的に、振動体を透過させて図示する。さらに、矢印X1は、振動体3から接触面5へ伝達される、振動の振動方向を示している。
さらに、前記振動方向と前記直交する方向とを含む平面において、前記振動方向と前記直交する方向とが成す角度が90°未満であることが好ましい。すなわち、「前記接触面から顔面へ伝達させる振動方向」と、「前記接触面の周縁によって囲まれる面に直交する方向」とを含む平面において、前記振動方向と前記直交する方向とが成す角度が90°未満であることが好ましい。このように構成されることにより、接触面から顔面に伝達される振動の方向を、顔面のリフトアップに効果的な所望方向とすることができる。そのため、確実にリフトアップ効果を得ることができる。
ここで、「前記振動方向と前記直交する方向とを含む平面において」とするのは、接触面から顔面に伝達される、振動の振動方向が、どのような方向であるか、を明確にする趣旨である。すなわち、上記2つの方向を合わせた際に形成される角度によって、所望の振動方向を特定する趣旨である。具体的には、上記2つの方向によって形成される角度は、立体角ではなく、接触面を側面側から見た際の、2次元の角度を示すものである。たとえば、顔面の横側から、本発明の美顔器具を顔面に接触させた際には、前記振動方向と前記直交する方向とを含む平面が、図1D、図2D、図4Dで示される矢印A及び矢印Bを含む平面である。なお、前述した美顔器具1C、1F,1G,1Hについても、図は省略するが、同様である。
さらに、「前記振動方向と前記直交する方向とが成す角度が90°未満である」とは、前述の振動方向と、前述の直交する方向とから形成される角度が90°未満であることを意味する。具体的には、図1B、図1D、図2B、図2D、図3B、図4B、図4D、図5B、図5E、図6B、図7B、及び図8Bに示されるように、矢印Aの方向と矢印Bの方向とから形成される角度α1が、90°未満であることを意味する。このように顔面に伝達される振動の振動方向が、所望方向へとなるように構成されることによって、顔面の皮膚を引き上げるリフトアップ効果を得ることができる。
より好ましくは、前記振動方向と前記直交する方向とを含む平面において、前記振動方向と前記直交する方向とが成す角度が30〜70°であることが好ましい。このような所望角度にすることにより、確実にリフトアップ効果を得ることができる。ここで、顔面の形状は人それぞれ様々であり、頬や顎などの顔面の形状も様々である。しかし、そのような個々の特性に関係なく、本発明の美顔器具は、たとえば、頬筋、口輪筋、頤筋等の、所謂表情筋に効果的に振動を伝達できる。そのため、リフトアップ効果を十分に期待できるためである。
さらに、前記接触面と前記振動体が平行に配置されていないことが好ましい。このような位置関係に、前記接触面と前記振動体が配置されることにより、確実に所望方向への振動を、接触面から顔面に伝達させることができる。すなわち、接触面と振動体が平行に配置されないことにより、振動体から生じさせた振動を、接触面に伝達させる際に、伝達させる、振動の振動方向が、接触面に対して傾斜角を有することになる。そのため、接触面から顔面に伝達させる振動の振動方向を、所望方向へコントロールしやすくなる。
ここで、「接触面と振動体が平行に配置されていない」とは、接触面と、振動体が平行に配置されていないことを意味する。すなわち、接触面と、接触面側に位置する振動体の上面とが平行でない状態で、配置されていることが好ましい。このように構成されることにより、振動体から接触面までの振動方向を延伸させても、「前記接触面の周縁によって囲まれる面に直交する方向」と、振動の振動方向が一致しないことになる。換言すれば、斜め方向から振動が接触面に向かって伝達され、そのままの振動方向を維持しながら、さらに、接触面から顔面へ振動を伝達させることができる。つまり、リフトアップに効果的な振動方向の振動を接触面へ伝達でき、さらに、接触面から顔面へ所望方向の振動を付与させることができる。
図を参照しながら、より具体的に説明する。本実施形態では、以下のような接触面を有する美顔器具であってもよい。
たとえば、図1Cに示される美顔器具1Aでは、前記接触面5(5a)と、前記接触面5(5a)側に最も近い位置にある前記振動体3の上面13aとが、平行に配置されていない。そのため、振動体3からの振動の振動方向を示す矢印X1のように、接触面5(5a)に対して、傾斜させて伝達させることができる。すなわち、接触面5(5a)を基準にすると、振動体3の上面13aは傾斜している。或いは、振動体3の上面13aを基準にすると、接触面5(5a)は傾斜している。つまり、振動体から接触面に伝達させる、振動の振動方向を、そのまま直進させた場合にも、そのまま直進させた振動方向は、「前記接触面の周縁によって囲まれる面に直交する方向」と一致しない。このような状態で、振動体3からの振動を、矢印X1のように、接触面5(5a)へ伝達させることで、さらに、接触面5(5a)へ伝達させた振動を顔面の所望方向に伝達させやすくなる。
また、図2Cに示される美顔器具1Bでは、前述のように傾斜した接触面5(5b)と、前記接触面5(5b)側に最も近い位置にある、前記振動体3の上面13aとが、平行に配置されていない。つまり、振動体から接触面に伝達させる、振動の振動方向を、そのまま直進させた場合にも、そのまま直進させた振動方向は、「前記接触面の周縁によって囲まれる面に直交する方向」と一致しない。そのため、美顔器具1Aと同様に、美顔器具1Bは、振動体3からの振動の振動方向を示す矢印X1のように、接触面5(5a)に対して、振動を傾斜させて伝達させることができる。
また、図3Cに示される美顔器具1Cでは、接触面5(5c)側に最も近い位置にある、前記振動体3の上面13aが、傾斜した状態で配置されているため、接触面5(5c)と前記振動体3の上面13aとが、平行に配置されていない。つまり、振動体から接触面に伝達させる、振動の振動方向を、そのまま直進させた場合にも、そのまま直進させた振動方向は、「前記接触面の周縁によって囲まれる面に直交する方向」と一致しない。そのため、美顔器具1Aと同様に、美顔器具1Cでは、振動体3からの振動の振動方向を示す矢印X1のように、振動を接触面5(5c)に対して、傾斜させて伝達させることができる。
また、図4Cに示される美顔器具1Dでは、前述のように傾斜した接触面5(5d)と、前記接触面5(5d)側に最も近い位置にある、前記振動体3の上面13aとが、平行に配置されていない。つまり、振動体から接触面に伝達させる、振動の振動方向を、そのまま直進させた場合にも、そのまま直進させた振動方向は、「前記接触面の周縁によって囲まれる面に直交する方向」と一致しない。そのため、美顔器具1Aと同様に、美顔器具1Dは、振動体3からの振動の振動方向を示す矢印X1のように、接触面5(5d)に対して、振動を傾斜させて伝達させることができる。
また、図5C、図5Dに示される美顔器具1Eでは、前述のように傾斜した接触面5(5e)と、前記接触面5(5e)側に最も近い位置にある、前記振動体3の上面13aとが、平行に配置されていない。つまり、振動体から接触面に伝達させる、振動の振動方向を、そのまま直進させた場合にも、そのまま直進させた振動方向は、「前記接触面の周縁によって囲まれる面に直交する方向」と一致しない。そのため、美顔器具1Aと同様に、美顔器具1Dは、振動体3からの振動の振動方向を示す矢印X1のように、接触面5(5e)に対して、振動を傾斜させて伝達させることができる。
また、図6Cに示される美顔器具1Fでは、前述のように傾斜した接触面5(5f)と、前記接触面5(5f)側に最も近い位置にある、前記振動体3の上面13aとが、平行に配置されていない。つまり、振動体から接触面に伝達させる、振動の振動方向を、そのまま直進させた場合にも、そのまま直進させた振動方向は、「前記接触面の周縁によって囲まれる面に直交する方向」と一致しない。そのため、美顔器具1Aと同様に、美顔器具1Fは、振動体3からの振動の振動方向を示す矢印X1のように、接触面5(5e)に対して、振動を傾斜させて伝達させることができる。
また、図7Cに示される美顔器具1Gでは、前述のように傾斜した接触面5(5g)と、前記接触面5(5g)側に最も近い位置にある、前記振動体3の上面13aとが、平行に配置されていない。つまり、振動体から接触面に伝達させる、振動の振動方向を、そのまま直進させた場合にも、そのまま直進させた振動方向は、「前記接触面の周縁によって囲まれる面に直交する方向」と一致しない。そのため、美顔器具1Aと同様に、美顔器具1Gは、振動体3からの振動の振動方向を示す矢印X1のように、接触面5(5g)に対して、振動を傾斜させて伝達させることができる。
また、図8Cに示される美顔器具1Gでは、前述のように傾斜した接触面5(5g)と、前記接触面5(5g)側に最も近い位置にある、前記振動体3aの上面13a(或いは3bの上面13b)とが、平行に配置されていない。つまり、振動体から接触面に伝達させる、振動の振動方向を、そのまま直進させた場合にも、そのまま直進させた振動方向は、「前記接触面の周縁によって囲まれる面に直交する方向」と一致しない。そのため、美顔器具1Aと同様に、美顔器具1Gは、振動体3a(或いは3b)からの振動の振動方向を示す矢印X1のように、接触面5(5g)に対して、振動を傾斜させて伝達させることができる。なお、図8Cに示される振動体3a及び振動体3bは、振動体の配置例を示すものであり、本例では、いずれか一つの振動体が配置される例を示すものである。ただし、2つの振動体を配置して、振動方向を2つ以上選択可能であるように構成してもよい。
さらに、前記接触面と前記振動体とのなす角度が、1°以上90°未満であることが好ましい。このように構成されることにより、接触面に伝達させた振動を、そのまま顔面に伝達させても、所望方向の振動方向となる。そのため、リフトアップ効果を与えやすくなる。
一方、前記接触面と前記振動体とのなす角度が、1°未満であると、ほぼ顔面を押圧する振動方向になるため、リフトアップ効果を得難い。また、前記接触面と前記振動体とのなす角度が、90°超であると、振動体から生じた振動が、接触面へ伝達されない。
ここで、「接触面と振動体とのなす角度」とは、側面側から見た際の、接触面と、接触面側に位置する振動体の表面を延伸させて交差させた際に形成される角度をいう。このように規定することにより、振動体から、接触面に伝達させる振動の振動方向を特定する趣旨である。たとえば、図3Cでは、接触面5cを延伸させた仮想線と、振動体の上面13aを延伸させた仮想線とがなす角度をβで示している。このような接触面13aを延伸させた仮想線と、接触面5cを延伸させた仮想線とがなす角度βが、前述の所望範囲内であると、接触面に、所望方向からの振動を伝達させることができる。なお、図は省略するが、他の美顔器具1A〜1Hも同様である。
さらに、前記接触面がのこぎり歯状に形成されていることが好ましい。すなわち、のこぎり歯状とは、頂部が緩やかな円弧状を描く凸部と、凹部が繰り返し形成された状態を意味する。たとえば、波状の形状から形成される接触面も含まれる。このように接触面が形成されることにより、振動を顔面に伝えやすくリフトアップ効果を得られやすいためである。
ただし、文字通りの「のこぎり歯」のように、正に鋭利状であることを意味するものではない。すなわち、「のこぎり歯」のように、ギザギザが繰り返し形成され、物を物理的に切断するものとは異なる。接触面からの振動を伝達させる際に、顔面にダメージを与えるものは除かれる。
具体的には、図9A及び図9Bに示されるように、凸部15と凹部17が繰り返し形成された面から、接触面5が形成されると、接触面5に顔面を接触させた際に、リフトアップ効果を引き出す方向に振動が伝わり易くなる。
ここで、図9Aは美顔器具1Bの斜視図であり、模式図である。また、図9Bは、図9AのA−A’断面線方向から接触面5を見た際の模式図であり、一部省略して示した図である。
さらに、前記接触面から伝達される振動方向を調節可能に形成されていることが好ましい。このように、接触面からの振動方向が調節可能であると、顔面の所望箇所に適切となる振動方向を選択できるため好ましい。
ここで、接触面から伝達される振動方向を調節可能にするには、たとえば、接触面の顔面への接触角度を調整可能にする場合と、振動体から接触面へ、振動を伝達する方向を調整可能にする場合とを挙げることができる。
接触面の顔面への接触角度を調整可能にする場合としては、図1Cに示される接触面5aから、図2Cに示される接触面に、接触面の傾斜を調整可能にするもの等を挙げることができる。図1Cでは、接触面5aは、水平線に平行となるように形成されている。この水平な状態から、前述した図2Cのように、接触面5bが傾斜した状態となるように調整可能であると、顔面に接触させた際に、所望方向の振動方向が選択可能となる。たとえば、図1Dに示される、矢印Aから矢印Bの範囲の、伝達させる振動の振動方向と、図2Dに示される、矢印Aから矢印Bの範囲の、伝達させる振動の振動方向を選択可能となる。
振動体から接触面へ、振動を伝達する方向を調整可能にする場合としては、図10に示されるように、振動体3の両端に、巻き取り式のワイヤーW1,W2を取り付け、接触面と振動体の上面と位置関係を調整するものを挙げることができる。たとえば、振動体3の両端のワイヤーW1,W2の長さを調整することで、振動体を接触面に対して、所望角度で傾斜させることができる。そのため、振動体から接触面への振動方向を変化させることができる。ただし、この例に限定されるものではない。
以上のように構成されることにより、顔面の所望位置に、リフトアップ効果、更には、マッサージ効果を与えることができる。すなわち、同一人物においても顔面の顎や、頬の位置等、顔面の形状は一定でない。或いは、人それぞれの顔の形状も異なる。しかし、前記のような構成により、柔軟に対応できるため好ましい。
さらに、前記接触面が、前記接触面の上端側に向けてスライド可能に形成されることも好ましい。このように形成されると、接触面に顔面を接触させた際に十分な振動を与えることができる。すなわち、接触面の上端側に向けて、接触面がスライド可能に形成されると、接触面に接触させた顔面の皮膚を、接触面がスライドする際に、このスライド分だけ引き上げることができる。そのため、接触面のスライドにより生じる振動を、顔面に伝達できるため、リフトアップ効果を付与できる。
ここで、「前記接触面の上端側」とは、使用時における接触面の最も上方側に位置する端部をいう。「使用時」とするのは、使用時に、顔面に伝達させる、振動の振動方向が重要となるためである。また、「スライド可能」とは、接触面が移動可能であることを意味する。ただし、この移動は、移動後、再び、移動前の元の位置に戻るのが好ましい。
たとえば、図11に示されるような美顔器具1Iを例示できる。この美顔器具1Iでは、接触面5の上端側9(9b)に、第1段部23と、第2段部25が形成され、この第1段部23と第2段部25とから、凹部31が形成されている。同様に、接触面5の上端側9(9b)と反対側に位置する下端側8aには、第1段部23と、第2段部25が形成され、この第1段部23と第2段部25とから、凹部31が形成されている。また、把持部7の上端側には、第3段部27と、第4段部29とが形成され、この第3段部27と第4段部29とから、凹部33が形成されている。同様に、把持部7の上端側と反対側に位置する、把持部の端部には、第3段部27と、第4段部29とが形成され、この第3段部27と第4段部29とから、凹部33が形成されている。
さらに、接触面5の凹部31に、把持部7の第3段部27が収納され、把持部の凹部33に、接触面5の第2段部25が収納されている。また、接触面5の第1段部23、及び、把持部7の第4段部29が、フランジの役割を果たしている。つまり、接触面に振動が伝達された場合には、凹部31内を、第3段部27がスライドし、同時に、凹部33内を、第2段部25がスライドする。このようにすることにより、接触面5の上端側9bに向かって、接触面がスライドするように形成されている。さらに、接触面への振動の伝達がないと元の位置に戻る。そのため、矢印Cの方向へスライドすることになる。このように接触面がスライドすることに伴って、接触面に接する顔面の皮膚へ、振動を伝達させながら、さらに、接触面が皮膚を引き上げることになる。なお、接触面がスライドして顔面の皮膚を引き上げた後、接触面が元の位置に戻るが、この元の位置に戻る際には、顔面の皮膚を引き下げるのではなく、単に引き上げた皮膚を、元の位置に戻すだけである。
なお、元の位置に接触面を戻すには、たとえば、接触面の下端側に位置する段部と、把持部の下端側に位置する段部に、バネ等の付勢部材や、ゴム等の弾性部材を取り付けるとよい。このようにして接触面と把持部とを連結することで、接触面を元の位置に戻すことができる。ただし、この例に限定されるものではない。
さらに、前記接触面が、前記接触面の上端側に向けて摺動するように構成されることも好ましい。このように構成されることにより、確実に顔面の皮膚を引き上げることができるため、リフトアップ効果を得ることができる。さらに、スライドする前の元の位置から、前記接触面の下端側へスライドさせる場合には、マッサージ効果を得ることができるため、1つの美顔器具で、リフトアップ効果と、マッサージ効果といった2つの効果を得ることができる。
たとえば、接触面を摺動させる場合には、前述の図11に示される美顔器具1Iのように、接触面5に、第1段部23と、第2段部25を形成し、把持部7に、第3段部27と、第4段部29と形成する。このようにして、接触面5の上端側9から、振動を接触面に伝達させる前の、接触面の元の位置の間、或いは、接触面5の上端側9bから、接触面5の下端側8bの間を、摺動できるように接触面を形成してもよい。
さらに、前記接触面が、前記把持部の延伸方向に対してスライド可能に形成され、前記延伸方向側へ振動を付与可能に形成されることも好ましい。すなわち、これまで説明した、顔面へ所望の振動方向を伝達させることに加え、把持部の延伸方向への振動を伝達できるように構成されることが好ましい。このように構成されることにより、2種類の振動方向を顔面に同時に与えることができる。
ここで、「接触面が、前記把持部の延伸方向に対してスライド可能に形成され」とは、把持部を鉛直方向の上方側へ延伸させた方向に対して、スライド可能に形成されることを意味する。たとえば、図12に示されるように、接触面5を含む接触部55として構成し、把持部7を軸心とした美顔器具を構成する。そして、その軸心の長さ方向(矢印の方向)に対して、前述の接触部55がスライドすることで、接触面5も把持部7の延伸方向へスライドすることになる。したがって、接触面から延伸方向側へ振動を顔面に付与できる。
(周波数)
さらに、前記接触面へ伝達される振動が、0.1Hz〜20MHz(20,000,000Hz)の所定周波数であることが好ましい。このように所望囲の所定周波数の振動を付与することにより、顔面に振動が伝わりやすくなるため、リフトアップ効果を得ることができる。一方、0.1Hz未満のHzの周波数の振動では、肌に伝達される振動がゆっくりし過ぎてしまい、肌を引き上げる効果を実現し難い。少なくとも、一定の間隔で連続的に振動が伝達されることが、リフトアップ効果に有効となる。また、20MHz超の周波数の振動では、振動が微細なものになり過ぎて、肌を引き上げ難い。
さらに、前記接触面へ伝達される振動が、0.1Hz〜20MHz(20,000,000Hz)の所定周波数であることが好ましい。このように所望囲の所定周波数の振動を付与することにより、顔面に振動が伝わりやすくなるため、リフトアップ効果を得ることができる。一方、0.1Hz未満のHzの周波数の振動では、肌に伝達される振動がゆっくりし過ぎてしまい、肌を引き上げる効果を実現し難い。少なくとも、一定の間隔で連続的に振動が伝達されることが、リフトアップ効果に有効となる。また、20MHz超の周波数の振動では、振動が微細なものになり過ぎて、肌を引き上げ難い。
(振幅)
さらに、前記振動の振幅が、1μm〜40mmの範囲内であることも好ましい。このように所望範囲の振動の振幅を付与することにより、顔面に振動が伝わりやすくなるため、マッサージ効果を得ることができる。一方、1μm未満の振幅では、肌に伝達される振動が小さく、肌を引き上げる効果を実現し難い。また、40mm超の振幅では、肌に伝達される振動が大きく、肌にダメージを与える虞もあるため好ましくない。
さらに、前記振動の振幅が、1μm〜40mmの範囲内であることも好ましい。このように所望範囲の振動の振幅を付与することにより、顔面に振動が伝わりやすくなるため、マッサージ効果を得ることができる。一方、1μm未満の振幅では、肌に伝達される振動が小さく、肌を引き上げる効果を実現し難い。また、40mm超の振幅では、肌に伝達される振動が大きく、肌にダメージを与える虞もあるため好ましくない。
なお、本発明の美顔器具は、電源として、把持部内等に電池を内蔵させて、動力源を作動させてもよい。また、外部電源をつなげて、動力源を作動させてもよい。
(本発明の美顔器具の使用方法)
たとえば、図2Aに示される美顔器具1では、まず、スイッチをONにする。これにより、動力源が作動し、振動体から振動が生じる。次に、美顔器具1を顔面の所望箇所に接触させる。さらに、図2Dに示されるように、顔面の頬の位置等に接触させる。これにより、図13に示されるように、美顔器具1から、顔面の所望方向へ、振動が伝達される。さらに、顔面の別の所望箇所に接触させる等の作業を繰り返してもよい。その後、上記作業を終了させる場合には、顔面から接触面を離し、電源をOFFにすればよい。
たとえば、図2Aに示される美顔器具1では、まず、スイッチをONにする。これにより、動力源が作動し、振動体から振動が生じる。次に、美顔器具1を顔面の所望箇所に接触させる。さらに、図2Dに示されるように、顔面の頬の位置等に接触させる。これにより、図13に示されるように、美顔器具1から、顔面の所望方向へ、振動が伝達される。さらに、顔面の別の所望箇所に接触させる等の作業を繰り返してもよい。その後、上記作業を終了させる場合には、顔面から接触面を離し、電源をOFFにすればよい。
本発明の美顔器具は、フェイスアップ効果及びマッサージ効果を高める美顔器具として使用でき、取扱が容易であるため、美容サロンの他、専門家でない個人等においても広く使用できる。
1,1A,1B,1C,1D,1E,1F,1G,1H:美顔器具、3,3a,3b:振動体、5,5a,5b,5c,5d,5e,5f,5g,5h:接触面、7:把持部、7a,7b,7c,7d:(把持部の)上端側、8a,:(把持部の)下端側、9,9a,9b,9c,9d,9e,9f,9g,9h:(接触面の)上端、13a,13b:振動体の上面、15:(接触面の)凸部、17:(接触面の)凹部、H:水平線、I:水平線に直交する線。
Claims (11)
- 振動を生じさせる振動体と、
顔面に接触させて、前記顔面に前記振動体からの前記振動を伝達させる接触面と、
前記接触面を支持するとともに把持可能な把持部と、を備え、
前記接触面から顔面へ伝達させる振動方向が制御されている美顔器具。 - 前記接触面から伝達される振動が、前記接触面の周縁によって囲まれる面に直交する方向に対して、前記接触面の上端側に向けて伝達されるように構成される請求項1に記載の美顔器具。
- 前記振動方向と前記直交する方向とを含む平面において、前記振動方向と前記直交する方向とが成す角度が90°未満である請求項2に記載の美顔器具。
- 前記接触面と前記振動体が平行に配置されていない請求項1〜3のいずれか1項に記載の美顔器具。
- 前記接触面と前記振動体とのなす角度が、1°以上90°未満である請求項4に記載の美顔器具。
- 前記接触面から伝達される振動方向を調節可能に形成されている請求項1〜5のいずれか1項に記載の美顔器具。
- 前記接触面が、前記接触面の上端側に向けてスライド可能に形成される請求項1〜6のいずれか1項に記載の美顔器具。
- 前記接触面が、前記接触面の上端側に向けて摺動する請求項1〜6のいずれか1項に記載の美顔器具。
- さらに、前記接触面が、前記把持部の延伸方向に対してスライド可能に形成され、前記延伸方向側へ振動を付与可能に形成される請求項1〜8のいずれか1項に記載の美顔器具。
- 前記接触面がのこぎり歯状に形成されている請求項1〜9のいずれか1項に記載の美顔器具。
- 前記接触面へ伝達される振動が、0.1Hz〜20MHzの所定周波数である請求項1〜10のいずれか1項に記載の美顔器具。
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