JP2012170672A - 胸及び肩周囲マッサージ器具 - Google Patents
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Abstract
【課題】人体において胸、肩、首の周辺の体内には、神経や血管、リンパ管などが有ることから、疲労等により張りつめた胸、肩、首の周囲の筋肉の凝りを解して循環を促すことは疲労回復や治癒力の促進に必要なマッサージを、自分自身で行う事ができるマッサージ器具を提供する。
【解決手段】略逆U字型のフレーム5の湾曲部nの内側を首後ろ側に掛けることで、胸の前方位置に来るフレームの両端近傍に胸の方向に向く胸押突起部1を備え、ユーザy自身が両端近傍の所定範囲に備えられた把持部2を握り押圧することで、少ない力で効率よく指圧、マッサージ効果が得られる構成とする。
【選択図】図2
【解決手段】略逆U字型のフレーム5の湾曲部nの内側を首後ろ側に掛けることで、胸の前方位置に来るフレームの両端近傍に胸の方向に向く胸押突起部1を備え、ユーザy自身が両端近傍の所定範囲に備えられた把持部2を握り押圧することで、少ない力で効率よく指圧、マッサージ効果が得られる構成とする。
【選択図】図2
Description
本発明は、人体に用いるマッサージ器具に関する
ユーザが自分で頸や肩の凝りを解すために用いるマッサージ器具が広く流通している。これらのマッサージ器具は、略逆U字型のフレームの両端となる直線部位の湾曲部位に近い位置に、前記逆U字型の両端のフレームが向き合う方向に複数個の球状の突起を備え、ユーザは前記突起を自らの首付近に押し当て、前記逆U字型のフレームの両端を握って適宜動かすことにより、頸肩部付近の凝りをほぐすものである。
また、特開2003−111817においては、マッサージ器具のフレームを略V字型として、「てこの原理」を用いてより強力なマッサージ効果を期待する発明が提案されている。前記2例に代表されるユーザが自分の力で主に首付近をマッサージするための道具を、人体の他の部位のマッサージ効果を目的とした道具や動力を用いる装置と区別するために、これ以降「簡易マッサージ器具」と表記する。
従来から有る簡易マッサージ器具類は、身体の後ろ側に位置する肩、首などの部位の筋肉の凝りを解す事を目的としたものが多く、その用途はそれぞれ特定の部位に限定して使用するものである。
しかしながら、30余年にわたり柔道整復師として施術に携わってきた発明者の経験から、肩凝りの症状を訴える患者様のなかには、身体の後ろ側部の肩周囲のみの凝りに限られず、前方側に位置する胸や肩関節部周囲の筋肉が張って固くなり、痛みや、凝りの辛さ等の不快感を訴える方が多く見受けられる。
オフィスでの事務や労働又は、むち打ち等の怪我の後遺症などさまざまなストレスで、張って固くなる筋肉は身体の後ろ側部の筋肉のみとは限らない。身体の前面にある筋肉にも当然おこるものである。
上記の様に張って固くなった筋肉の周囲にある血管や、リンパ管、神経は、圧迫され流れが悪くなり、疲労の回復、治癒能力の低下を招く事が考えられる。したがって身体の後ろ側の筋肉のみならず、前方側の胸、肩の周囲の筋肉も手軽に他人の手を借りずに毎日マッサージができる事が好ましいが、自身で胸の周囲の指圧やマッサージをすることは、なかなか困難といえる。
現時点において身体前面の胸、肩の周囲の筋肉を対象としたマッサージ器具は提案されていない。また、一つの簡易マッサージ器具で複数箇所の部位に同時に指圧又はマッサージ効果を与えられる器具は提案されていない。
そこで、上記課題を解決するため本発明は、(1)略逆U字型に形成されたフレームの上方が湾曲部で、その先が左右下方に向かう直線部で形成されているマッサージ器具の湾曲部の内側を自らの首の後ろ側にあてることで、胸の前方に垂れ下がった直線部又はその端部近傍に胸側に突設された胸押突起部を胸に当接して、前記直線部又は端部近傍の所定範囲に設けられた把持部を左右各々の手で握り押すことで、前記胸押突起部により胸、肩の周囲を押圧する手段を備えた事を特徴とするマッサージ器具により解決するものである。
(2)また、前記フレーム上の胸押突起部及び/又は把持部がフレーム上の長手方向に移動又は付替え及び回転移動ができることを特徴とする(1)に記載のマッサージ器具により解決するものである。
(3)さらに、前記フレーム上の直線部と湾曲部の境近傍に前記フレームの内側方向に向い突設された首押突起部を形成したマッサージ器具により、首の周囲を押圧することができることを特徴とする(1)及び(2)に記載のマッサージ器具により解決するものである。
(4)さらにまた、前記フレーム上の胸押突起部及び首押突起部が首と胸を左右から押圧することで、身体の中心を認識できる身体中心認知手段となる事を特徴とする(3)に記載のマッサージ器具により解決するものである。
(5)加えて、前記フレーム上の胸押突起部及び首押突起部は、先端側が球状面に構成された事を特徴とする(1)乃至(4)に記載のマッサージ器具により解決するものである。
他人の手を借りる事無く、ユーザ自身が略逆U字型に形成されたフレームの湾曲部の内側を自身の首の後ろ側に掛け、胸の前方に垂れ下がった左右のフレームの直線部又は端部近傍の把持部を夫々左右の手で握り押圧することで、胸の方に向いて突設された胸押突起部により胸の周囲に指圧、マッサージ効果をもたらす。
また、前記フレームに首の方に向いて突設された首押突起部を設ける事で、首の後ろ側の筋肉にも同時に指圧、マッサージ効果をもたらす。
更に、フレーム右側の把持部を左手で握り右肩関節部の前面に移動して、胸押突起部で右肩前面周囲を押圧することで指圧、マッサージ効果をあたえる事ができる。左肩に対しては、左側に位置する胸押突起部で効果を与える事ができる。
本発明のマッサージ器具を説明するにあたり、図1により当該マッサージ器具を用いて押したり、摩ったりする(これ以降、「押圧」と表記する)ことで、指圧、マッサージ効果を与える事ができる部位の筋肉、並びに内部の解剖学的な構造を簡単に表し、押圧を行う事の必要性について以下説明する。(背部、腰部に関しては、従来からいくつもの事例がある事で省略)
図1Aは、胸及び肩関節部周囲の筋肉を表している。(ここでは大胸筋a、小胸筋b、三角筋cのみ表記)、 図1Bは、首の後ろから側方にある筋肉を表している。(ここでは中層筋群の一部である僧帽筋d、胸鎖乳突筋eのみ表記)、図1Cは、胸の小胸筋bの下部を通る血管を説明する図である。(fが鎖骨下動脈、gが鎖骨下静脈である。)図1Dは、胸部及び肩関節部の周囲内部を通る神経を説明する図である。図1Eは、内部を通るリンパ管やリンパ節の走行を表したものである。(名称省略)
図1A〜Eの中で、点線で囲い表した範囲が当該マッサージ器具30の特徴により簡単に押圧することができる部位である。
説明をする上で、前記点線の範囲を図1Aに示すように、(1)の範囲を「胸の周囲」、(2)の範囲を「肩の周囲」、(3)の範囲を「首の周囲」と表記する。
(1)の「胸の周囲」は胸や腋の下、(2)の「肩の周囲」は肩の前面、上腕の前面、
(3)の「首の周囲」は首の周り、鎖骨周辺等を含むものとして説明する。
(3)の「首の周囲」は首の周り、鎖骨周辺等を含むものとして説明する。
上記(1),(2),(3)の範囲の筋肉を押圧することで刺激を与え、筋肉の凝りを解す事により、図C,D,Eに示した点線の範囲の中にある神経、血管、リンパ管などの流れを改善することで、疲労回復、治癒力の促進をはかる事が期待できる。
本発明のマッサージ器具15の構成並びに使用方法について例をあげて以下、説明する。
図2に示したものは、請求項1に記載のマッサージ器具15の構成を表したものである。
図2Aに示したものは、マッサージ器具15を正面から見たものを表している。該マッサージ器具15は、略逆U字型に形成されたフレーム5の、上方が湾曲部nであり両端に向かって左右が直線部qとなっており、前記直線部qと、その端部tの近傍に胸押突起部1を備えている。
前記胸押突起部1を図2B、Cを用いて説明する。ユーザyがマッサージ器具15を使用している様子を図2Bは正面から、図2Cは側方から見た模様を表している。
図2Bに表すように、フレーム5の湾曲部nの内側をユーザyの首sの後ろ側に掛けたときに、図2Cに表すように、前記直線部q又はその端部t近傍の部位に、ユーザyの胸vの方向に向かい、突起するように設置(これ以降、「突設」と表記する。)されたものである。
前記胸押突起部1がユーザの胸側に向いて突設された事と、前記直線部q又はその端部t近傍の部位に突設されていることが本発明のマッサージ器具15の重要な特徴となる。
図2Dはマッサージ器具15を側方から見たものを表している。前記胸押突起部1は約2〜4センチメートル程度に突起させる事が好ましく、約3センチ程度が望ましい。
約3センチメートル程に突起させる事により、図2Cに表すように、胸押突起部1を胸vに押し付けても、フレーム5と胸vとの間に空間hが開き、フレーム5が鎖骨jに当たること無く、胸の周囲を押圧することができる。
前記胸押突起部1が突設された面と反対の面の直線部qとその端部t近傍の所定範囲が、ユーザ自身が手で握るための把持部2となっている。
図2Bを用いて前記マッサージ器具15の使用方法を説明すると、略逆U字型に形成されたフレーム5の上方に位置する湾曲部nの内側を、ユーザyの首sの後ろ側に掛け、湾曲部nの左右の下方先端部に向かって位置する直線部q又は端部t近傍に胸側に向かって突設された胸押突起部1をユーザyの胸vに当接して、直線部q又は端部t近傍の所定範囲の把持部2を左右各々の手で握り、胸vに当接した胸押突起部1で胸、肩の周囲を押圧する手段とするマッサージ器具15である。
前記マッサージ器具15の大きさを、図2Aを用いて説明すると、フレーム5の長さは約25〜35センチメートル、幅約12〜18センチメートル、湾曲部nはフレームの内側が、曲率半径約6〜8センチメートル程に湾曲した構成のものが好ましく、湾曲部nの先から胸押突起部1までの距離は約20〜30センチメートル程度にすことが望ましく、湾曲部nの内側を首sに掛けた場合にフレーム5の左右の直線部qとその端部t近傍に突設された胸押突起部1が胸vの前方に届く様に構成したものである。
前記マッサージ器具15のフレーム5は、略逆U字型に形成された湾曲部nの部位は両端に向かう直線部qを開いたり、閉じたりすることで負担がかかることから、繰り返しの使用により破損しない強度と耐久性に優れた素材を選定することが好ましく、プラスチック等の可塑性を持つ化学素材や、竹などの天然素材の使用が考えられる。
例として、前記フレームは素材をプラスチックとして、一辺の長さが約1〜2センチメートル程の角棒を逆U字型に曲げたものとする。
前記フレーム5に設ける胸押突起部1の素材は、プラスチックなどの化学素材や木、石などの天然素材が使用できる。その他、マイナスイオンや遠赤外線、磁気などの癒し効果があるのではないかと俗に言われている材質を使用することも考えられる。
前記胸押突起部1はフレーム5と一体型でも良いが、別途取り付ける物も考えられる。
前記マッサージ器具15は図2Eの様に側方から見ると、フレーム5が曲線形状を伴った構成のもなども考えられる。
図3により、前記胸押突起部1及び把持部2の部位の形状及び構成について説明する。
図3Aに示したものは、前記胸押突起部1を側方から見た模様を表している。前記胸押突起部1は2〜4センチ程度に突設され、約3センチメートル程に突設されることが望ましく、先端側が直径約2〜4センチ程の球状面に形成されたものを表している。
図3Bに表したものは、前記図3Aに示した胸押突起部1を先端の方向から見た模様である。
前記胸押突起部1の形状は色々と考えられるが、デザインや、実用性を考慮して決めることが好ましく、使用時にユーザyが極端な痛みを感じるような鋭利な形状は避ける事が望ましい。
図3Cは前記胸押突起部1の反対の面に形成される把持部2を説明するものである。
前記把持部2は、フレーム5自体を把持して使用する事も考えられるが、ユーザが手で握りやすい形状や大きさにする事が好ましく、図3Cに表すような、長方形型や、かまぼこ型、半円筒型、球状型など様々な形状が考えられる。
前記把持部2の大きさは、長方形型を例にすると、縦、約2〜5センチメートル、横、約2〜5センチメートル、長さ約8〜15センチメートル程度にすることが好ましく、フレーム5の一部でも、あるいはフレーム5に別途取り付けるものでも良い。
また図3Dに示したものは、胸押突起部1と把持部2が一体になっていて、その中央付近にフレームを差し込むための円筒状の穴が施されたものである。前記穴にフレームの端部方向を円柱状にしたものを差し込み、円柱状にしたフレームを軸として、回転させることで、ユーザは、マッサージ器具15を首に掛けたままの状態で前記胸押突起部1と把持部2を換えることができる構成である。
さらに、前記胸押突起部1と把持部2が一体化した、図3Eに表すドーナッツ形の物体をフレーム5の左右の直線部qとその端部t近傍に突設する構成も考えられる。
前記把持部2の素材は、プラスチックなどの化学素材や木などの天然素材が考えられるが、実用性を考慮して、中空構造にするなどで重量を軽くすることや、把持部2の内部にバイブレータなどの機械仕掛けで動く機能を装備することで、押圧する手段による刺激のほかに振動する刺激を加える手段などが考えられる。
また、把持部2の表層面zをマッサージに適した硬さや形状にする事で、胸押突起部1の設置された面と反転して使用する事で、請求項2に記載したマッサージ器具となる。
さらに、前記胸押突起部1及び、又は把持部2はフレーム5の長手方向に移動することや、違う位置に付け替えができることで請求項2に記載のマッサージ器具となる。その構成について図4を用いて説明する。
図4A及び4Bに表したものは、前記フレーム5の直線部qの端部t近傍を側方から見た模様を表している。
図4Aに表すように、胸押突起部1及び把持部2が移動できる構成を説明するものである。その構成は、フレーム5に設置する胸押突起部1にオスネジpを付け、フレームの中央部にオスネジpの直径程の切込みoを入れて、切り込みoの間にオスネジpを通してフレーム5の反対側へ抜く、反対側に抜けたオスネジpを把持部2に設置したメスネジrで受ける。ネジを締めて固定、緩めて切り込みiの間で移動させる仕組みに構成したものである。
(オスネジ、メスネジの設置は逆も可)
(オスネジ、メスネジの設置は逆も可)
図4Bに示したものは、突起部を別の部位に移動できる構成を説明するものである。フレーム5の異なった部位の複数箇所にメスネジrを設置して、オスネジpを備えた胸押突起部1をねじ込み固定し、緩めて取外し、別の部位に移動できる構成にする事で各ユーザの体型や使用部位に合わせられるように調節できるものである。
また、図4Cに表すように、胸押突起部1が突設された場所と違う位置に更に付属突起部4を設けることも考えられる。前期付属突起部4は、図4Dに表すように、把持部2を設置した側の面に突設する構成なども考えられる。
上記付属突起部4を突設する事で、フレーム5の胸押突起部1と把持部2を設置した面を反転して使用する事ができる。例えば、ユーザyが左右の把持部2を夫々握り、押圧すことで球状形の胸押突起部1が胸に指圧効果をもたらし、面を反転させて、胸押突起部1の周辺を夫々握り押圧する事で、かまぼこ型の把持部2の刺激により胸の周囲にマッサージ効果をもたらす等の使い分ける事ができるものである。
前記付属突起部4の形状は胸押突起部1の形状と同形状又は異形状の物を設置する事や、大きさや材質の違うものを付け替える構成にするなど考えられるが、設置する部位により押圧する対象部位が其々に違う事で、対象とする部位に的確な刺激を与えられる形状とする事が望ましい。
また、上述した其々の突起部の突設された方向や位置が、従来の簡易マッサージ器具とは違う特徴を活かすことで、従来では簡単にマッサージ効果を与える事の出来なかった部位を押圧する事ができる事も本発明のマッサージ器具15の利点であることから、その利点を活かした使用例を図5により幾つか説明する。
図5Aは、左肩の周囲を押圧する模様を表したものである。ユーザyは右手で把持部2を握り、左肩関節部kの前面に胸押突起部1を移動して押し当て押圧する事や、左側の胸押突起部1の近傍を握り押圧する事で、左肩の周囲に指圧、マッサージ効果をあたえることができる。(左右変えることで、右肩の囲部も可能)枕を使用して横向きに寝て行うとより効率的に押圧でき、俗に四十肩、五十肩などと称される傷病や、怪我の後遺症などの症状の緩和や機能回復を期待できる。
図5Bは、付属突起部4の設置されたマッサージ器具15により首の前側周辺や顎の周辺を押圧している模様を表したものである。付属突起部4を上方に向けると、顎の下や横にある筋肉(例、舌骨上筋群)など押圧できる。付属突起部4を下方に向けると、鎖骨の上の首の付け根の部分を押圧することができる。
図5Cは、マッサージ器具15を上下逆さに持って、胸押突起部1を顔面の「こめかみ」の部分に当て、押圧している模様を表している。顎の関節などにも使用することができる。
頭痛や顎関節症などの症状緩和等に使用できる。
頭痛や顎関節症などの症状緩和等に使用できる。
図5Dに表したものは、ユーザyがソファーや車の座席に腰を掛けた模様である。マッサージ器具15をユーザyの背中と椅子の背もたれの間に挟むことで腰部や背部を押圧する手段となる。長時間のイスに腰を掛けた状態による背中、腰などの凝りの解消手段として使用できる。
以上のように、マッサージ器具15は、突起部の突設する方向の特徴やマッサージ器具全体の大きさなどの構成により、一つの器具で数通りに使用できる事なども従来の簡易マッサージ器具には中々無い便利な機能となる。
図6は請求項3に記載のマッサージ器具15の構成と使用例を説明するものである。
図6Aは請求項3に記載のマッサージ器具15を正面から見たものを表している。略逆U字に形成された、フレーム5の湾曲部nと直線部qとの境近傍にフレーム5の内側の方向に向かい左右対称に突設された首押突起部3を設けた物である。
ユーザyを後方から見た模様を表す図6Bを用いて、前記首押突起部3について説明する。図2Bで詳述したように、ユーザyがフレーム5の湾曲部nの内側の方向を、首sの後方に掛けるが、フレーム5の湾曲部nと直線部qとの境近傍にフレームの内側方向(首sの方向)に向け設置した首押突起部3が、首sの後方に引っ掛かり、湾曲部nの内側が首s後方に接触しない様に構成したものである。
上記構成にする事で、ユーザyが左右の把持部2を夫々握り、開いたり、閉じたりする事で、左右に突設された前記首押突起部3の間隔も連動して、広がったり、狭まったりする事で、首sの後方にある筋肉を挟み、把持部2を下方又は前方の方向に引く様な力と開いたり閉じたりを組み合わせて行う事で、捏ねる様な押圧手段となる。
更に、上記の構成にする事で、請求項5に記載の「てこの原理」を利用したマッサージ器具15とする事ができる。前記マッサージ器具15を、図6Aを用いて説明すると、全体の大きさは、長さを約25〜40センチメートル程度とする事が好ましく、約35センチメートル前後が望ましい。付属される前記首押突起部3の材質及び形状は、前述した胸押突起部1と同様の物を使用できる。
また、前記胸押突起部1及び把持部2,首押突起部3を突設する位置は、左右対称である事が望ましい。
前記マッサージ器具15を用いてユーザyがマッサージをする事で得られる効果について図6Cで説明する。(マッサージ器具15に設置される胸押突起部1及び首押突起部3は左右対称の物とする。)
図6Cは、ユーザyが立位又は座位で前記マッサージ器具15を使用している模様を表している。前述した胸押突起部1により胸の周囲を押圧する事で略同時に、首押突起部3により首後ろ側の筋肉にも押圧する力が加わり、2カ所の筋肉を一度で押圧することができる。
図6Dはユーザyが枕を使用して仰向けに寝た状態で、マッサージ器具15を使用している模様を側方から見たものを表す。図を用いてマッサージ器具15をユーザyが使用した場合にマッサージ器具15に働く力により起こる「てこの原理」を説明する。
頭の重さがマッサージ器具15に加わると、ユーザyの首s後方により首押突起部3は、下方に押されると同時に、フレーム5の湾曲部nの側縁部が枕に押され、首押突起部3が支点となり、胸押突起部1は下方向へ力が掛り胸vを押圧する。
例としてフレーム5の長さが、30センチ、湾曲部nから首押突起部3までの距離10センチメートル、首押突起部3から胸押突起部1までの距離が20センチと仮定したて、頭の重さ4キロが下方向かいフレームの湾曲部nを押した場合、その2分の1の力が胸vに掛かることになる。(ここでは実際の数値ではなくあくまでも理論上参考に記す。)事から胸の部位への押圧効果も十分といえる。
図6Eに表すように、リクライニングシートや背もたれの高いソファーに腰をかけた場合での使用においてもユーザy自身が頭を後部に押し付ける力を加減することで、「てこの原理」が働き効果が得られる。
以上のように、マッサージ器具15に「てこの原理」が働く使用の仕方により、ユーザyは把持部2を握らなくても、頭部を後ろ側に押し付ける強さや、頭部を左右に振るなどの動作により首の周囲に押圧ができる事で、ハンドフリーによる首、胸押圧手段となる。
上述したように、首押突起部3を設けることで、従来の簡易マッサージ器具では出来なかった一つ操作で複数箇所略同時に効率よく刺激を与えることや、ハンドフリーでの使用が出来る物となる。
なお、図6で詳述した様に、マッサージ器具15は、「てこの原理」により図7Aに表すように、フレーム5の端部tの胸押突起部1が左右の対称位置で胸を圧迫して刺激を与え、首押突起部3が首s後ろ側の部位を左右対称の位置で挟み刺激を与えることで、ユーザyは首の左右と、胸の左右の位置を認識することができ、身体の左右の傾きや、首の左右の傾きを意識的に調節する事の手助けとなる。
図7Bにより更に説明すると、マッサージ器具15の胸押突起部1及び首押突起部3が上半身を4部位(a,b,c,d)で支持する事で、身体の傾きを認識でき、正中線x上に左右対称になる様に姿勢を調節して、真直ぐの姿勢を保つ事が容易にできる。したがって、長時間姿勢良く過ごす事ができることで請求項5に記載の身体中心認知手段と成る。
例えば、ユーザyがソファーや、リクライニングシートの背もたれに寄りかかり、正面にある映像媒体を視聴するときや、車での長時間のドライブなど、助手席や後部座席で姿勢良くバランスを保つ事ができ、同時に指圧効果をも得られる事で疲労防止、疲労回復などの効果が期待できる。
また、図7Cに示すように、ユーザyが仰向けに枕を使用して寝た場合、真っ直ぐの姿勢を意識的に保つ事が可能である。把持部2の部位を約15センチメートル程度長くした構成にすると、ユーザyは把持部2の部位に手をかけ易くなる。把持部2の部位を抱え込むようにして腕組み等をする事により、身体を真直ぐの姿勢で長時間保つことができる事で身体中心認知手段と成る。
15…マッサージ器具
1…胸押突起部
2…把持部
3…首押突起部
4…付属突起部
5…フレーム
1…胸押突起部
2…把持部
3…首押突起部
4…付属突起部
5…フレーム
Claims (5)
- 略逆U字型に形成されたフレームは、上方が湾曲部であり、その先に左右下方に向かう直線部で形成されており、前記湾曲部の内側を首の後ろ側にあて、前記直線部の端部が胸の前方に垂れ下り、前記直線部又は端部近傍を胸に当接及び把持して用いるマッサージ器具であって、前記直線部又は端部近傍の所定範囲が左右各々の手で握るための把持部とされ、前記直線部又は把持部近傍に胸側に突設された胸押突起部を形成し、前記胸押突起部が胸、肩の周囲を押圧する手段となる事を特徴とするマッサージ器具。
- 前記フレーム上の胸押突起部及び/又は把持部がフレーム上の長手方向に移動又は付替え又は回転移動ができることを特徴とする請求項1に記載のマッサージ器具。
- 前記フレーム上の直線部と湾曲部の境近傍に前記フレームの内側方向に向い突設された首押突起部を形成し、首の周囲を押圧する手段となることを特徴とする請求項1又は2に記載のマッサージ器具。
- 前記フレーム上の胸押突起部及び首押突起部が首と胸を左右から押圧することで、身体の中心を認識できる身体中心認知手段となる事を特徴とする請求項3に記載のマッサージ器具。
- 前記フレーム上の胸押突起部及び首押突起部は、先端側が球状面に構成された事を特徴とする請求項1乃至4に記載のマッサージ器具。
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