JP2013108784A - 空気流量測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】圧力損失および流速の偏りを抑えてAFMの出力を安定化する。
【解決手段】AFM3の空気上流側に整流格子5を配置して、AFM3の上流に生じる旋回流を直線流にリセットするとともに、整流格子5とAFM3の間にメッシュ部材6を配置して、AFM3の上流に生じる流速の偏りを平均化することにより、AFM3の出力を安定化することができる。また、整流格子5において十字形状を成す整流板4の交差箇所αが1箇所のみに設けられるため、交差箇所αによる圧力損失を抑えることができる。さらに、整流板4の交差箇所αが1箇所のみであるため、交差箇所αが増えることにより生じる乱流の発生を防ぐことができ、AFM3の出力変動を抑えることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、空気流量の測定を行うAFM(エアフロメータ)の空気流の上流に整流格子を配置した空気流量測定装置に関する。
エンジン(燃料の燃焼により回転動力を発生する内燃機関)に吸い込まれる吸気流量の測定を行うAFMの空気上流側に整流格子を配置した技術として、特許文献1、2を説明する。
(特許文献1)
特許文献1の技術は、
・AFMの空気上流側に整流格子を配置するとともに、
・AFMの空気取入口の空気上流側に、空気流が直接空気取入口に流入するのを防ぐ空気流阻害部材(空気の流れ方向に垂直な平板)を配置するものである。
この特許文献1の整流格子は、多数の十字形状を組み合わせて構成される。
このように、多数の十字を組み合わせた整流格子は、十字の数が増すに従い、整流格子の圧力損失が大きくなる。
また、多数の十字を組み合わせた整流格子は、十字の数が増すに従い、整流格子の下流側に乱流が生じ易くなり、乱流によってAFMの出力変動の増大を招いてしまう。
さらに、多数の十字を組み合わせた整流格子では、ダクトに生じる流速の偏りを平均化することができない。
一方、特許文献1の技術は、AFMの空気取入口の空気上流側に空気流阻害部材を配置するものであったため、空気流阻害部材の直下に乱流が発生し、AFMの出力変動の増大を招く不具合があった。
(特許文献2)
特許文献2の技術は、特許文献1と同様、AFMの空気上流側に整流格子を配置するものである。
この特許文献2の整流格子は、特許文献1と同様、多数の十字形状を組み合わせて構成したものであった。
このため、特許文献1の不具合と同様、
・十字の数が増すに従い、整流格子の圧力損失が大きくなる不具合、
・十字の数が増すに従い、整流格子の下流側に乱流が生じ易くなってAFMの出力変動の増大を招く不具合、
・ダクトに生じる流速の偏りを平均化することができない不具合、
があった。
特開平6−26903号公報 特開平7−71985号公報
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、圧力損失および流速の偏りを抑えてAFMの出力を安定化できる空気流量測定装置の提供にある。
〔請求項1の手段〕
請求項1の空気流量測定装置は、AFMの空気上流側に整流板を用いた整流格子を配置したため、空気流に旋回流(回転流)が生じていても、整流格子によって旋回流を直線流にリセットすることができ、直線流をAFMに導くことができる。
また、整流格子とAFMの間に配置したメッシュ部材によって、流速の偏りを平均化することができ、流速の偏りを抑えた空気流をAFMに導くことができる。
このように、整流格子とメッシュ部材を組み合わせて用いたことにより、AFMの出力を安定化させることができる。
一方、AFMの空気流の上流に配置される整流格子は、整流板の交差箇所が1箇所のみであるため、交差箇所の増加によって生じる圧力損失を抑えることができる。
また、整流板の交差箇所が1箇所のみであるため、整流板の交差箇所が増えることにより生じる乱流の発生を防ぐことができ、乱流によるAFMの出力変動を抑えることができる。
これにより、圧力損失を抑えて、AFMの出力を安定化させることができる。
〔請求項2の手段〕
整流板と空気取入口は、空気の流れ方向から見て重なって設けられる。
これにより、空気取入口に導かれる空気流を整流板によって確実に安定化できる。
即ち、AFMの出力の安定度合を高めることができる。
〔請求項3の手段〕
請求項3の空気流量測定装置は、
整流板における空気の流れ方向の長さをL1、
AFM、整流格子、メッシュ部材が組付けられるダクトの内径寸法をd、
とした場合、
L1>0.3d
の関係に設けられる。
これにより、旋回流を安定して直線流に整流することができ、AFMの出力を安定化させることができる。
〔請求項4の手段〕
請求項4の空気流量測定装置は、
整流板の下流端からAFMに至る空気の流れ方向の長さをL2、
AFM、整流格子、メッシュ部材が組付けられるダクトの内径寸法をd、
とした場合、
L2<0.8d
の関係に設けられる。
整流板の下流端とAFMの距離が離れると、ダクトの壁面抵抗によって乱流が大きくなる可能性があるため、整流板の下流端とAFMの距離をL2<0.8dにすることで、ダクトの壁面抵抗による乱流の発生を抑え、AFMの出力を安定化させることができる。
〔請求項5の手段〕
AFM、整流格子、メッシュ部材は、流量測定用のダクトに組付けられるものであり、ダクトにAFM、整流格子、メッシュ部材が組付けられてAFMアッシーが構成されるものである。
(a)AFMアッシーの正面図、(b)AFMアッシーの断面図である。 AFMアッシーの組付図である。 AFMアッシーの斜視図である。 AFMアッシーの分解図である。 (a)旋回流の説明図、(b)流速の偏りの説明図である。 整流板の十字交差箇所(十字箇所)の数の説明図である。 十字交差箇所の数と圧力損失との関係を示すグラフである。 十字交差箇所の数と出力変動との関係を示すグラフである。 整流板の空気の流れ方向の長さと出力変動との関係を示すグラフである。 整流板の下流端からAFMまでの距離と出力変動との関係を示すグラフである。
図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
空気流量測定装置1(後述する実施例ではAFMアッシー)は、エンジンに吸い込まれる空気流量の測定を行うものであり、
・空気取入口2に流入した空気流量の測定を行うAFM3と、
・このAFM3の空気流の上流に配置され、整流板4を用いてAFM3に向かう空気流を整える整流格子5と、
を具備する。
そして、整流格子5は、整流板4の交差箇所α(後述する実施例では十字交差箇所)が1箇所のみ設けられるものであり、整流板4とAFM3との間(整流板4の後端を含む)に、網形状を成すメッシュ部材6を設けたものである。
以下において本発明が適用された具体的な一例(実施例)を、図面を参照して説明する。実施例は具体的な一例を開示するものであって、本発明が実施例に限定されないことは言うまでもない。
なお、以下の実施例において上記[発明を実施するための形態]と同一符号は、同一機能物を示すものである。
この実施例の空気流量測定装置は、AFMアッシー(AFMユニット)1として設けられ、図2に示すように、エアクリーナ10の出口に接続して用いられるものである。
なお、具体的な一例として図2に示すエアクリーナ10は、上流側クリーナケース11と下流側クリーナケース12との間にフィルタ(濾過エレメント)13を配置したものであり、AFMアッシー1は下流側クリーナケース12に形成された丸穴(出口)に装着されるものである。
AFMアッシー1は、円筒形状を成すダクト14、空気流量(エンジンに吸い込まれる吸気流量)の測定を行うAFM3、このAFM3に導かれる空気流を整流して安定化させる整流格子5およびメッシュ部材6を備えるものであり、ダクト14内には上流側(エアクリーナ側)から下流側(エンジン側)に向かって整流格子5、メッシュ部材6、AFM3の順で配置される。
ダクト14は、エアクリーナ10の出口にグロメット15(リング形状を呈するゴム製パッキン)を介して取り付けられるものであり、この実施例では筒長の比較的短い円筒形状を呈するもので、具体的な一例として樹脂材料によって形成されている。
具体的に、ダクト14の上流側の周囲には、エアクリーナ10(具体的には、下流側クリーナケース12)にネジ類を用いて固定されるフランジ16が設けられている。このフランジ16よりもダクト14の上流側には、エアクリーナ10の出口に差し入れられる挿入筒17が設けられており、この挿入筒17の周囲にグロメット15を装着した状態で挿入筒17をエアクリーナ10の出口に挿入し、ネジ類を用いてフランジ16をエアクリーナ10に固定することで、AFMアッシー1がエアクリーナ10に装着される。
AFM3は、内部に流量測定用の空気通路(バイパス通路等)を形成する樹脂製のAFMハウジング18(通路形成部材)と、このAFMハウジング18内に組付けられてバイパス通路を通過する空気流量の測定を行うセンサ部(チップ型あるいはボビン型抵抗体を用いたもの)とを備える周知なものであり、空気取入口2(バイパス通路の入口)がダクト14内の上流側に向けられた状態でダクト14内に挿入固定されるものである。
具体的に、ダクト14の側面には内外を貫通するAFM装着穴19が形成されており、このAFM装着穴19の外部よりAFMハウジング18の主要部(内部にバイパス通路等が形成される部位)をダクト14内に挿入配置した後、タッピングスクリュ20等でAFM3をダクト14に固定するように設けられている。
整流格子5は、ダクト14の上流部位に配置され、図5(a)に示すように、AFM3の空気取入口2に向かう空気の旋回流(図中の矢印参照)を直線流に整えるものであり、ダクト14の流線方向(ダクト14の筒長方向)に沿う整流板4を十字に交差させた形状を採用している。
具体的に、整流格子5は樹脂成形品であり、ダクト14の上流側の内側に挿入配置される。この整流格子5は、ダクト14の上流側の内壁に沿って挿入配置される円筒状のリング部21と一体に設けられている。
ここで、ダクト14の上流側の内部には、上流側に向かって拡径した拡径部22が設けられている。この拡径部22は円筒形状を呈する筒壁であり、拡径部22の内周面にリング部21が挿入配置される。
拡径部22の内壁の一部には、ダクト14の筒長方向に沿う位置決め突起23が形成されている。
一方、リング部21の外周壁の一部には、リング部21の筒長方向に沿う位置決め溝24が形成されている。
そして、位置決め突起23と位置決め溝24を合致させてリング部21をダクト14に挿入配置することで、ダクト14に対する整流板4の位置決めが成される。
なお、ダクト14とリング部21は、係合部の嵌め合い等を用いた着脱可能なものであっても良いし、接着剤や溶着技術を用いて着脱不能なものであっても良い。
この実施例で示す整流板4は、空気の流れ方向に沿う板幅がリング部21の筒長と同じ寸法で、且つ径方向の長さ寸法がリング部21の直径寸法と同じものであり、2枚の整流板4を垂直に交差させた形状を呈する。即ち、整流格子5は、ダクト14の上流側から見て十字形状を呈するものである。
そして、整流格子5において整流板4の交差箇所αは、1箇所のみ設けられるものである。
ここで、上述した位置決め突起23と位置決め溝24の嵌め合いによって、ダクト14に対する整流板4の位置決めが成される。その結果、ダクト14に組付けられるAFM3と整流板4との位置決めが成される。
AFM3と整流板4との位置関係は、図1(a)に示すように、空気の流れ方向から見て(即ち、ダクト14の上流側から見て)、整流板4と、AFM3の空気取入口2とが重なるように設けられる。
具体的にこの実施例では、図1(a)に示すように、ダクト14の上流側から見て、ダクト14内に挿入されるAFMハウジング18(内部にバイパス通路等が形成される部位)の幅中心と、整流板4の板厚中心とが一致して配置される。
さらに具体的に、この実施例では、図1(a)に示すように、ダクト14の上流側から見て、整流板4の交差箇所αと、AFM3の空気取入口2の略中心部とが一致するように設けられるものである。
メッシュ部材6は、整流格子5とAFM3との間(具体的にこの実施例では整流格子5の下端)に配置され、図5(b)に示すように、AFM3の空気取入口2に向かう流速の偏り(図中の矢印参照)を平均化するものである。
この実施例のメッシュ部材6は、例えば細いステンレス線による金網であり、拡径部22の内径に合致する直径の円形に切断されたものである。なお、メッシュ部材6は、金網に限定されるものではなく、樹脂メッシュを採用するものであっても良い。
メッシュ部材6は、整流格子5におけるリング部21と、ダクト14の拡径部22における段差22aとの間に挟まれてダクト14内に固定されるものであり、メッシュ部材6の周縁には、リング部21と段差22aとの間に挟持される金属枠25(他に、樹脂材、ゴム材等でも良い)がリング状に設けられている。
もちろん、メッシュ部材6の固定技術は限定されるものではなく、溶着技術やインサート技術など、他の技術によってメッシュ部材6を、整流格子5の後端やダクト14内に配置しても良い。
(実施例の効果1)
この実施例のAFMアッシー1は、AFM3の空気上流側に整流板4を用いた整流格子5を配置したため、空気流に旋回流(回転流)が生じていても、整流格子5によって旋回流を直線流にリセットすることができ、直線流をAFM3に導くことができる。
また、整流格子5とAFM3の間に配置したメッシュ部材6によって、流速の偏りを平均化することができ、流速の偏りを抑えた空気流をAFM3に導くことができる。
即ち、整流格子5とメッシュ部材6を組み合わせて用いたことにより、AFM3の出力を安定化することができる。
(実施例の効果2)
AFM3の空気流の上流に配置される整流格子5は、十字形状を成す整流板4の交差箇所αが1箇所のみであるため、交差箇所αの増加によって生じる圧力損失を抑えることができる。
このことを、図6、図7を参照して説明する。
図6(a)は十字形状を成す整流板4の交差箇所αが1箇所のみの整流格子5の説明図であり、図6(b)は十字形状を成す整流板4の交差箇所αが4箇所の整流格子5の説明図であり、図6(c)は十字形状を成す整流板4の交差箇所αが9箇所の整流格子5の説明図である。
整流格子5の直下にメッシュ部材6を設けるとともに、図6に示すように十字形状を成す整流板4の交差箇所αを1箇所、4箇所、9箇所、16箇所に変化させた場合における「十字形状を成す整流板4の交差箇所α」と「圧力損失」との関係を図7に示す。
図7の実線Aに示すように、「十字形状を成す整流板4の交差箇所α」が増えるに従い、圧力損失が大きくなる。
そして、圧力損失の目標値Xを下回るのは十字形状を成す整流板4の交差箇所αが1箇所のみの場合だけであり、この実施例のAFMアッシー1は、圧力損失を目標値Xより低く抑えることができる。
(実施例の効果3)
AFM3の空気流の上流に配置される整流格子5は、十字形状を成す整流板4の交差箇所αが1箇所のみであるため、整流板4の交差箇所αが増えることにより生じる乱流の発生を防ぐことができ、乱流によるAFM3の出力変動を抑えることができる。
このことを、図6、図8を参照して説明する。
整流格子5の直下にメッシュ部材6を設けるとともに、図6に示すように十字形状を成す整流板4の交差箇所αを1箇所、4箇所、9箇所、16箇所に変化させた場合における「十字形状を成す整流板4の交差箇所α」と「AFM3の出力変動」との関係を図8に示す。
図8の実線Bに示すように、「十字形状を成す整流板4の交差箇所α」が増えるに従い、出力変動が大きくなる。
そして、出力変動の目標値Yを下回るのは十字形状を成す整流板4の交差箇所αが1箇所のみの場合だけであり、この実施例のAFMアッシー1は、AFM3の出力変動を目標値Yより低く抑えることができる。
(実施例の効果4)
この実施例のAFMアッシー1は、空気の流れ方向から見て、整流板4と空気取入口2が重なって設けられる。具体的には、ダクト14の上流側から見て、ダクト14内に挿入されるAFMハウジング18(内部にバイパス通路等が形成される部位)の幅中心に、整流板4が合致するように設けられる。
これにより、空気取入口2に導かれる空気流を整流板4によって確実に安定化でき、AFM3の出力の安定度合を高めることができる。
(実施例の効果5)
この実施例のAFMアッシー1は、図1(b)に示すように、
整流板4における空気の流れ方向の長さ(空気の流れ方向に対して垂直方向から見た整流板4の板幅)をL1、
AFM3、整流格子5、メッシュ部材6が組付けられるダクト14の内径寸法をd、
とした場合、
L1>0.3d
の関係に設けられる。
これにより、旋回流を安定して直線流に整流することができ、AFM3の出力を安定化させることができる。
このことを、図9を参照して説明する。
整流格子5の直下にメッシュ部材6を設けるとともに、整流板4の長さL1を約0.2〜0.8dの範囲で変化させた場合における「整流板4の長さL1」と「AFM3の出力変動」との関係を図9に示す。
図9の実線Cに示すように、整流板4の長さL1が0.3dより短くなると出力変動が急激に大きくなる。
そして、整流板4の長さL1を0.3dより長く設けることで、AFMアッシー1におけるAFM3の出力変動を目標値Yより低く抑えることができる。
(実施例の効果6)
この実施例のAFMアッシー1は、図1(b)に示すように、
整流板4の下流端からAFM3に至る空気の流れ方向の長さをL2、
AFM3、整流格子5、メッシュ部材6が組付けられるダクト14の内径寸法をd、
とした場合、
L2<0.8d
の関係に設けられる。
整流板4の下流端とAFM3の距離L2が離れると、ダクト14の壁面抵抗によって乱流が大きくなる。そこで、整流板4の下流端とAFM3の距離をL2<0.8dにすることで、ダクト14の壁面抵抗による乱流の発生を抑えることができ、AFM3の出力を安定化させることができる。
このことを、図10を参照して説明する。
整流格子5の直下にメッシュ部材6を設けるとともに、整流板4の下流端とAFM3の距離L2を約0.2〜1.0の範囲で変化させた場合における「整流板4の下流端とAFM3の距離L2」と「AFM3の出力変動」との関係を図10に示す。
図10の実線Dに示すように、整流板4の下流端とAFM3の距離L2が0.8dより長くなると出力変動が急激に大きくなる。
そして、整流板4の下流端とAFM3の距離L2を0.8dより短く設けることで、AFMアッシー1におけるAFM3の出力変動を目標値Yより低く抑えることができる。
上記の実施例では、エアクリーナ10の直下に配置されるAFM3に本発明を適用する例を示したが、AFM3の配置箇所は限定されるものではなく、エアクリーナ10の直下とは異なる場所に配置されるAFM3に本発明を適用しても良い。
上記の実施例では、AFM3、整流格子5、メッシュ部材6を専用のダクト14に組み付けてアッシー化(ユニット化)した例を示したが、アッシー化することなくAFM3の上流部位に整流格子5、メッシュ部材6を配置して本発明を実施しても良い。
上記の実施例では、整流板4の交差箇所αをダクト14の中心(リング部21の中心)に設ける例を示したが、限定されるものではなく、交差箇所αをダクト14の中心に対して偏心した位置に設けても良い。
上記の実施例では、整流板4が十字形状に交差するように設けられる例を示したが、交差箇所αから4方に整流板4が延びるもの(整流板4が十字形状を呈するもの)に限定されるものではなく、交差箇所αから3方に整流板4が延びるもの(整流板4がY字形状を呈するもの)であっても良いし、交差箇所αから放射状に整流板4が5方(星型等)以上に延びるもの(整流板4が五放射以上の形状を呈するもの)であっても良い。
上記の実施例では、整流板4の上流側縁および下流側縁がともに空気の流れ方向に対して垂直に設けられる例を示した。これに対し、整流板4の上流側縁または下流側縁の少なくとも一方を、空気の流れ方向に対して上流側または下流側に傾斜して設けるものであっても良い。
1 AFMアッシー(空気流量測定装置)
2 空気取入口
3 AFM
4 整流板
5 整流格子
6 メッシュ部材
14 ダクト
α 交差箇所

Claims (5)

  1. 空気取入口(2)に流入した空気流量の測定を行うAFM(3)と、
    このAFM(3)の空気流の上流に配置され、整流板(4)を用いて前記AFM(3)に向かう空気流を整える整流格子(5)と、
    を具備する空気流量測定装置(1)において、
    前記整流格子(5)は、前記整流板(4)の交差箇所(α)が1箇所のみ設けられるものであり、
    前記整流板(4)と前記AFM(3)との間には、網形状を成すメッシュ部材(6)が配置されることを特徴とする空気流量測定装置。
  2. 請求項1に記載の空気流量測定装置(1)において、
    前記整流板(4)と前記空気取入口(2)は、空気の流れ方向から見て重なって設けられることを特徴とする空気流量測定装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の空気流量測定装置(1)において、
    前記整流板(4)における空気の流れ方向の長さをL1、
    前記AFM(3)、前記整流格子(5)、前記メッシュ部材(6)が組付けられるダクト(14)の内径寸法をd、
    とした場合、
    L1>0.3d
    の関係に設けられることを特徴とする空気流量測定装置。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の空気流量測定装置(1)において、
    前記整流板(4)の下流端から前記AFM(3)に至る空気の流れ方向の長さをL2、
    前記AFM(3)、前記整流格子(5)、前記メッシュ部材(6)が組付けられるダクト(14)の内径寸法をd、
    とした場合、
    L2<0.8d
    の関係に設けられることを特徴とする空気流量測定装置。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の空気流量測定装置(1)において、
    前記AFM(3)、前記整流格子(5)、前記メッシュ部材(6)は、流量測定用のダクト(14)に組付けられてAFMアッシー(1)が構成されることを特徴とする空気流量測定装置。
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