JP3345994B2 - エンジン用吸気装置 - Google Patents

エンジン用吸気装置

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JP3345994B2 JP27940993A JP27940993A JP3345994B2 JP 3345994 B2 JP3345994 B2 JP 3345994B2 JP 27940993 A JP27940993 A JP 27940993A JP 27940993 A JP27940993 A JP 27940993A JP 3345994 B2 JP3345994 B2 JP 3345994B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動車用のエン
ジンに適用される熱式エアフロメータを利用したエンジ
ンの吸気装置に係り、熱式エアフロメータの出力変動を
抑え、高精度なエンジン制御を図ったものである。
【0002】
【従来の技術】近年空気流量を測定する方式として、熱
式エアフロメータ、例えば、熱線式流量計を用いるもの
が多くなってきた。この熱線式流量計は、直接吸入空気
の質量が検出できる利点がある。また、流路径に比して
小さい発熱抵抗体からの熱伝達量の変化により流路断面
の一部の流速を測定して全体の流量を測定する。
【0003】従って、エアクリーナからの流れの乱れの
影響を受けやすい。特にエアクリーナ出口部付近におい
て、流れの急変部(急曲部)があると、図4に示すよう
に乱れが増大する。この様に、エアクリーナからの乱
れ、すなわち流速変動が大きいと、図3の従来例に示す
ように流量計の出力変動も増大し、エンジン制御上悪影
響を与える。
【0004】この為、図5の如く、エアクリーナ出口部
に整流格子100を設け、流量計の出力変動を抑える吸
気構造が提示されている(特開昭57−10301
6)。この図5において、10はエアクリーナ、1はエ
アクリーナのインレット部、2はエアクリーナケース、
3はエレメント、8はセンサ部、101は網状部材であ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図5に示す様に、流路
内に整流格子100を設けた場合、流量計の出力変動は
抑えられるものの、吸気抵抗が増大し、エンジンの出力
が低下する等の問題が少なからず発生している。上記問
題に鑑み、本発明は、エンジン制御に悪影響を与えな
い、つまり、エンジンの出力を低下させることなく熱式
エアフロメータの出力変動を抑えるエンジン用吸気装置
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の本発明は、エンジン用吸気装置が、エアクリーナと、
該エアクリーナに流れこんだ空気の下流側に設けられて
エンジンに流れこむ空気流量を測定する熱式エアフロメ
ータとを備えたエンジン用吸気装置であって、前記エア
クリーナは、エアクリーナケース(2)と、該エアクリ
ーナケース(2)内に収納され通過する空気から除塵す
るエレメントと、該エレメントの各部分から流れ出て合
流した空気をエアクリーナケース(2)から前記熱式エ
アフロメータに導くダクト(5)とから構成され、前記
ダクト(5)は前記合流した空気を前記エアクリーナケ
ースの平面部に設けた開口から自身の内部に取り入れ前
記平面部と平行な方向へと導くために曲げられた流路を
有し、かつ、該ダクト(5)内部に整流板(6)が設け
られており、該整流板(6)は、前記曲げられた流路に
沿って長く伸長し一端が前記エアクリーナケースの開口
側に曲げられて該開口と対向し、他端が前記熱式エアク
リーナ側に向かって伸び出した板状の部材よりなること
を特徴とする。
【0007】
【作用】上記の本発明の構成によると、エアクリーナケ
ースの開口より流出されるエアは、エアクリーナケース
の中心軸付近でぶつかり合流し、ダクトの屈曲部で、略
直角に流れを曲げられる。一方、ダクトの屈曲部には曲
率がほぼ流れと同等に設定され吸気抵抗を損なうことな
く整流板が配置されている。
【0008】これにより、ダクトの屈曲部での流れの急
変による剥離流れを抑制できる。従ってエンジンの出力
を低下させることなく、熱式エアフロメータの出力変動
抑制が可能となる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。車両に搭載したガソリン用エンジンの吸気装置
に本発明を適用した実施図を図1、図2に説明する。図
1に示すように、エアクリーナ10とその下流側におい
てエアクリーナ10に一体的に接続配置された熱式エア
フロメータ7より成る。エアクリーナ10は円筒形のエ
アクリーナケース2とエアクリーナケース2に収納され
た中空円筒状のエレメント3を有する。又、エアクリー
ナケース2はエアクリーナキャップ11を有している。
【0010】エアクリーナキャップ11はエアクリーナ
ケース2の一部をなし、これに結合する中央部に開口4
aを有する円盤状のふた部分4を有し、このふた部分4
はエアクリーナケースの平面部を構成している。又、吸
気通路を形成し熱式エアフロメータ7と接続されるダク
ト5がエアクリーナ10の一部として存在する。このダ
クト5は、ふた部分4の中央部の開口4aに対向して入
口が設けられており、出口が熱式エアフロメータ7に接
続されている。
【0011】そして、ダクト5には流路を2分割する様
に整流板6が配置されている。この整流板6は一端6a
がなめらかな曲率で、ふた部分4の開口4aに向かって
垂下した板状のものであり、他端6bは熱式エアフロメ
ータ7側に伸延している。ダクト5およびエアクリーナ
キャップ11は金属製であり、ダクト5とふた部分4と
は溶接により接合されている。
【0012】又、図2に示すようにダクト5は上側部分
5aと下側部分5bにより成り(分割面5cを1点鎖線
で示す)、これら5a、5bは溶接により結合されてい
る。又ダクト5は車両の搭載スペースを考慮して約90
°折り曲げられた形状となっている。そして、整流板6
は上側部分5aと下側部分5bとの間に少なくとも一部
が存在している。
【0013】上記構成の吸気装置において、エアクリー
ナインレット部1より吸入された空気は円周状のエレメ
ント3を通過後、エアクリーナケース2の中心軸付近で
ぶつかり合流し、さらにダクト5にて略直角方向に曲げ
られる。ダクト5に設けられた整流板6は流れの急変に
よる剥離流れを抑制すると共に、上流(エアクリーナケ
ース中心軸付近)でのぶつかり(合流)による乱れに対
しても整流作用を発揮する。
【0014】本作用により、熱式エアフロメータの出力
変動は小さく抑えることができ、高精度なエンジン制御
が可能となる。上記の吸気装置による熱式エアフロメー
タの出力変動を従来例と比較して図3に示す。なお、整
流板6はダクト5が上側部5aと下側部5bの2部材で
構成されるためこの構成を利用して整流板6を上側部5
aあるいは下側部5bに溶接した後、上側部5aと下側
部5bを溶接する方法で比較的容易に製作することがで
きる。整流板6は必要に応じ、複数個あっても可能であ
ることは言うまでもない。
【0015】なお、図1において、9は熱式エアフロメ
ータ7とエンジンとを接続するパイプ、8は熱式エアフ
ロメータ7内のセンサ部である。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明吸気装置に
よると、ダクト内の整流板によりエンジンの出力を低下
することなく、熱式エアフロメータの出力変動を小さく
抑えることができ、高精度なエンジン制御が可能となる
優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例となる吸気装置の断面図であ
る。
【図2】図1に対応する前記一実施例の外観図である。
【図3】上記一実施例および従来例の熱式エアフロメー
タの出力変動比較特性図である。
【図4】従来例の主要部を示す断面図である。
【図5】整流格子を重ね備えた更に別の従来例を示す断
面模式図である。
【符号の説明】
10 エアクリーナ 7 熱式エアフロメータ 2 エアクリーナケース 3 エレメント 5 ダクト 4 エアクリーナケースの平面部をなすふた部分 4a 開口 6 整流板 6a 整流板の一端 6b 整流板の他端
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01F 1/68 - 1/699

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エアクリーナと、該エアクリーナに流れ
    こんだ空気の下流側に設けられてエンジンに流れこむ空
    気流量を測定する熱式エアフロメータとを備えたエンジ
    ン用吸気装置であって、 前記エアクリーナは、エアクリーナケース(2)と、該
    エアクリーナケース(2)内に収容され通過する空気か
    ら除塵する円周状のエレメントと、外周側から内周側に
    向かって前記エレメントの各部分から流れ出て合流した
    空気をエアクリーナケース(2)から前記熱式エアフロ
    メータに導くダクト(5)とから構成され、 前記ダクト(5)は、前記合流した空気を前記エアクリ
    ーナケース(2)の平面部に設けた開口から自身の内部
    に取り入れ前記平面部と平行な方向に導くために曲げら
    れた流路を有し、 かつ、該ダクト(5)内部に整流板(6)が設けられて
    おり、 該整流板(6)は、前記曲げられた流路に沿って長く伸
    長し一端(6a)がダクト(5)とエアクリーナとの接
    続部においてエレメントの中心軸付近に位置するように
    前記エアクリーナケース(2)の前記開口側に曲げられ
    て該開口と対向した板状の部材よりなり、他端(6b)
    が前記熱式エアフロメータ側に向かって伸び出した板状
    の部材よりなることを特徴とするエンジン用吸気装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のエンジン用吸気装置にお
    いて、 前記整流板は、 前記ダクト内を分割するように設けられ
    ていることを特徴とするエンジン用吸気装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のエンジン用吸気装置にお
    いて、 前記ダクトは、前記エアクリーナケースの一側面から前
    記エアクリーナケース内に開口しており、前記ダクトは
    前記エアクリーナケースの前記一側面に沿う方向に曲げ
    られて前記一側面に沿って配置されており、 前記整流板は、前記ダクト内に配置された一枚の部材で
    あることを特徴とするエンジン用吸気装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のエンジン用吸気装置にお
    いて、 前記整流板は、前記エアクリーナケースの前記一側面に
    沿って伸びる直線部と前記ダクトの曲がりに沿って曲が
    っている曲がり部とを有することを特徴とするエンジン
    用吸気装置。
  5. 【請求項5】 請求項3記載のエンジン用吸気装置にお
    いて、 前記熱式エアフロメータは、前記エアクリーナケースの
    前記一側面に沿って伸びる流路内に配置されていること
    を特徴ととするエンジン用吸気装置。
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