JP2013107713A - シート搬送装置及び画像形成装置並びに画像読取装置 - Google Patents

シート搬送装置及び画像形成装置並びに画像読取装置 Download PDF

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尚樹 石岡
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Abstract

【課題】シートの斜行補正の精度及びシート送り精度の両方を向上させることのできるシート搬送装置及び画像形成装置並びに画像読取装置を提供する。
【解決手段】上流搬送ローラ対21が停止状態のときの上流搬送ローラ20の回転位置を、搬送されたシートSがブラスト未処理部11に突き当たって上流搬送ローラ対21のニップNに案内され、かつ上流搬送ローラ20が回転すると斜行が補正されたシートSを、ブラスト未処理部11と従動ローラ13とで挟持して搬送した後、ブラスト部10と従動ローラ13とで挟持して搬送するような位置となるように制御する。
【選択図】図3

Description

本発明は、シート搬送装置及び画像形成装置並びに画像読取装置に関し、特に画像形成部又は画像読取部に搬送される記録紙や原稿等のシートの斜行を補正するための構成に関する。
従来、複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置や画像読取装置においては、画像形成部や画像読取部に記録紙や原稿等のシートを搬送するシート搬送装置を備えている。そして、このシート搬送装置には、画像形成部や画像読取部に搬送するまでにシートの姿勢及び位置を合わせるために、シートの斜行補正を行うレジスト部が備えられている。
ここで、例えば画像形成装置において用いられるレジスト部としては、レジストローラ対により、シートの斜行を補正すると共に、画像形成部で形成された画像とシートとの位置とを合わせを行うようにした構成がある(特許文献1参照)。
そして、このようなレジストローラ対を備えたレジスト部において、シートの斜行補正を行う際は、まず停止させているレジストローラ対のニップ部に、上流側の搬送ローラ対により搬送されるシートの先端を突き当てる。この後、更にシートを搬送することにより、レジストローラ対と上流側の搬送ローラ対の間でシートが撓み、シートの剛性によりシート先端がレジストローラ対のニップ線に沿うようになり、シートの斜行が補正される。次に、レジストローラ対の回転を開始するタイミングを調整することにより、画像形成部で形成された画像とシートとの位置合わせを行う。
また、従来の画像読取装置に設けられた原稿搬送装置においては、原稿トレーからの原稿を同じく停止している一対のローラのニップ部に突き当て、一対のローラと直前の原稿分離部との間でシートを撓ませてシート先端の斜行補正を行う。そして、この後、一対のローラを回転させて、原稿を画像の読取部へ搬送する。
実開平05−054452号公報
ところで、このようなレジスト部を備えた従来のシート搬送装置及び画像形成装置並びに画像読取装置においては、レジストローラ対のうちの一方、又は両方のローラは、ゴム等の弾性材料によって形成されたローラである。しかし、レジストローラ対のローラをゴムローラとした場合、ゴムローラは摩擦係数が大きいことから、斜行補正時、シート先端がゴムローラの外周面に突き当たると、シートがゴムローラに引っ掛かってレジストローラ対のニップ部手前で停止する場合がある。この場合、シートの先端がニップ部に十分に突き当たらなくなるので、シートの斜行補正が充分に行われず、いわゆる斜行残りが発生する。
また、従来、レジスト部のシート搬送方向上流に湾曲した搬送ガイドが設けられている場合がある。この場合、特にシートが厚く剛度(以下、コシという)の高いシートの場合、レジストローラ対により斜行補正した後、シートを搬送する際、搬送ガイドの抵抗等でレジストローラ対とシートとがスリップし、レジストローラ対のシート搬送精度が悪化する。
ここで、レジストローラ対の摩擦係数を大きく設定すると、レジストローラ対のシート搬送力が増加するので、シートのスリップを防ぐことができる。しかし、このようにレジストローラ対の摩擦係数を大きく設定すると、既述したように斜行残りの問題が生じる。このように、レジストローラ対の斜行残りを回避することと、斜行補正後のシートスリップによる送り精度の悪化を回避することを両立するのが困難であった。
なお、従来のシート長さ検知機構においては、斜行の影響を補正するための4つのセンサを、シート搬送方向及びシート搬送方向と直交する幅方向に、2つずつ並べて配置するようにしている(特開2007−4137号公報参照)。しかし、このように4つのセンサを用いてシート長さ検知を行う場合には、4つのセンサ間距離を厳しく規定する必要があるため、構成の複雑化・大型化、取り付け精度の厳格化、構成部品の高精度加工を招く。また、4つのセンサ間距離が規定した値に対してわずかな差があると、シート長さ検知結果が実長さとは乖離した結果になってしまう。
そこで、本発明は、このような現状に鑑みてなされたものであり、シートの斜行補正の精度及びシート送り精度の両方を向上させることのできるシート搬送装置及び画像形成装置並びに画像読取装置を提供することを目的とするものである。
本発明は、シートの斜行を補正する斜行補正ローラ対と前記斜行補正ローラ対の上流に設けられたシート搬送部とを有し、前記シート搬送部によりシートを、停止した状態の前記斜行補正ローラ対のニップに押し込みながらシートに撓みを形成してシートの斜行を補正する斜行補正部を備えたシート搬送装置において、前記斜行補正ローラ対を構成し、外周面に摩擦係数の小さな小摩擦領域及び前記小摩擦領域よりも摩擦係数の大きい大摩擦領域を有する駆動ローラと、前記斜行補正ローラ対を構成し、前記駆動ローラの回転に伴って従動回転する従動回転体と、前記駆動ローラを駆動する駆動部と、前記駆動部を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記駆動ローラの回転位置が、前記斜行補正ローラ対が停止状態のとき、前記シート搬送部により搬送されたシートが前記小摩擦領域に突き当たって前記斜行補正ローラ対のニップに案内され、かつ前記駆動ローラが回転すると、斜行が補正されたシートを、前記小摩擦領域と前記従動回転体とで挟持して搬送した後、前記大摩擦領域と前記従動回転体とで挟持して搬送するような位置となるように前記駆動部を制御することを特徴とするものである。
本発明のように、駆動ローラの小摩擦領域により、搬送されたシートを斜行補正ローラ対のニップに案内すると共に、シートを大摩擦領域と従動回転体とで挟持して搬送することにより、シートの斜行補正の精度及びシート送り精度の両方を向上させることができる。
本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の一例であるカラー画像形成装置の概略構成を示す図。 上記カラー画像形成装置に設けられたシート長さ検知機構の構成を示す図。 上記シート長さ検知機構の構成及びシート長さ検知動作を説明する図。 上記シート長さ検知機構の上流搬送ローラ対の上流搬送ローラの構成を示す図。 上記カラー画像形成装置の制御ブロック図。 上記シート長さ検知機構のシート長さ検知動作を示すフローチャート。 上記カラー画像形成装置の減速タイミング変更による先端及び後端の余白合わせを説明する図。 本発明の第2の実施の形態に係る画像形成装置の一例であるカラー画像形成装置の概略構成を示す図。 上記カラー画像形成装置の減速タイミング変更による先端、後端の余白均一合わせを説明する図。 本発明の第3の実施の形態に係る画像形成装置の一例であるカラー画像形成装置の概略構成を示す図。 上記カラー画像形成装置に設けられた斜行補正装置のレジストローラ部の構成を説明する第1の図。 上記レジストローラ部の構成を説明する第2の図。 上記カラー画像形成装置の制御ブロック図。 上記レジストローラ部の斜行補正動作を説明するフローチャート。 上記レジストローラ部の斜行補正動作を説明する第1の図。 上記レジストローラ部の斜行補正動作を説明する第2の図。
以下、本発明を実施するための実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の一例であるカラー画像形成装置の概略構成を示す図である。
図1において、40はカラー画像形成装置、40Aはカラー画像形成装置本体(以下、装置本体という)である。装置本体40Aには、画像形成部413と、シートSを搬送するシート給送部40Bと、画像形成部413で形成されたトナー画像をシート給送部40Bにより給送されたシートSに転写する二次転写部40Cとを備えている。
画像形成部413は、感光体ドラム408、露光装置411、現像装置410、一次転写装置407及び感光体ドラムクリーナ409等から構成される、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(Bk)の画像形成ユニットにより構成される。つまり、本実施の形態におけるカラー画像形成装置40は、画像形成部として4色の画像形成ユニットを後述する中間転写ベルト上に並べて配置した中間転写タンデム方式のものである。なお、各画像形成ユニットの形成する色は、これら4色に限定されるものではなく、また色の並び順もこの限りではない。
シート給送部40Bは、シートSをリフトアップ装置42の上に積載される形で収納すると共に引き出し可能なシート収納部である給紙収納庫41と、給紙収納庫41に収納されたシートSを送り出す給紙ローラ43とを備えている。二次転写部40Cは、駆動ローラ404、テンションローラ405及び二次転写内ローラ403等のローラ類によって張架され、図中矢印Bの方向へと搬送駆動される中間転写ベルト406を備えている。
ここで、この中間転写ベルト406は、一次転写装置407により与えられる所定の加圧力及び静電的負荷バイアスにより、感光体ドラム上に形成されたトナー像が転写されるものである。また、略対向する二次転写内ローラ403及び二次転写外ローラ46により形成される二次転写部40Cにおいて所定の加圧力と静電的負荷バイアスを与えることでシートSへ未定着画像を吸着させるものである。
なお、図1において、39はレジストローラ、37はレジストローラ39のシート搬送方向下流側に配されたレジセンサである。38は中間転写ベルト406上に設けられた先端レジパッチを検知するパッチ検知センサであり、このパッチ検知センサ38により、中間転写ベルト406上に転写されたトナー像の二次転写外ローラ46への到達タイミングを把握することができる。
そして、このような構成のカラー画像形成装置40において、画像を形成する際には、まず、予め不図示の帯電手段により感光体ドラム408の表面が一様に帯電される。この後、図中矢印Aの方向に回転する感光体ドラム408に対し、送られてきた画像情報の信号に基づいて露光装置411が発光し、この光を反射手段411a等を適宜経由して照射することにより感光体ドラム表面に潜像が形成される。なお、感光体ドラム408上に僅かに残った転写残トナーは感光体ドラムクリーナ409により回収され、再び次の画像形成に備える。
次に、このようにして感光体ドラム408上に形成された静電潜像に対して、現像装置410によるトナー現像が行われ、感光体ドラム上にトナー像が形成される。この後、一次転写装置407により所定の加圧力及び静電的負荷バイアスが与えられ、中間転写ベルト406上にトナー像が転写される。なお、画像形成部413のY、M、C及びBkの各画像形成ユニットによる画像形成は、中間転写ベルト上に一次転写された上流のトナー像に重ね合わせるタイミングで行われる。この結果、最終的にはフルカラーのトナー像が中間転写ベルト406上に形成される。
また、シートSは、給紙収納庫41から給紙ローラ43により画像形成部413の画像形成タイミングに合わせて送り出され、この後、このシートSは搬送ユニット44を通過してレジストユニット45へと搬送される。そして、このレジストユニット45においてレジストローラ39により斜行補正やタイミング補正を行った後、略対向する二次転写内ローラ403及び二次転写外ローラ46により形成される二次転写部40Cへと搬送される。
なお、本実施の形態において、レジストユニット45に達するまでシートSは、スループットを増加させるため中間転写ベルト406の回転速度(プロセス速度)よりも高速で搬送されている。そして、レジストローラ39のシート搬送方向下流側に配されたレジセンサ37により、シートSが検知されると、レジストローラ39のシート搬送速度はプロセス速度まで減速されて二次転写部40Cへと搬送される。この後、二次転写部40Cにおいて所定の加圧力と静電的負荷バイアスを与えることでシートS上にフルカラーのトナー像が二次転写される。
次に、このようにトナー像が二次転写されたシートSは定着前搬送部47により定着装置(定着部)48へと搬送される。そして、この定着装置48において、略対向するローラもしくはベルト等による所定の加圧力と、一般的にはヒータ等の熱源による加熱効果を加えてシートS上にトナーを溶融固着させる。この後、このようにして得られた定着画像を有するシートSは分岐搬送装置49により、そのまま排紙トレー400上に排出される。
なお、シートSの表裏両面に画像を形成する場合には、不図示の切換部材の切換により、この後、シートSは反転搬送装置401へと搬送される。ここで、このように反転搬送装置401へと搬送されると、1面(表面)に画像が形成されたシートSはスイッチバック動作を行うことで先後端を入れ替え、再搬送部である両面搬送部402に搬送される。この後、シート給送部40Bから搬送されてくる後続ジョブのシートと合流し、再度、二次転写部40Cへと送られ、2面(裏面)に画像が形成される。画像形成プロセスに関しては1面目と同様なので省略する。
ところで、図1において、50は、搬送ユニット44、レジストユニット45、分岐搬送装置49と共にシート搬送装置40Dを構成する両面搬送部402内に配置されたシート長さ検知機構である。そして、両面搬送部402に搬送されたシートSは、このシートSのシート搬送方向の長さを検知するシート長さ検知機構50を通過する際、シート搬送方向の長さが検知される。
ここで、このシート長さ検知機構50は、図2に示すように、隣接する上流搬送ローラ対21と下流搬送ローラ対22とを有し、また上流搬送ローラ対21と下流搬送ローラ対22の間に第1検知位置Line1及び第2検知位置Line2を設けている。そして、この第1検知位置Line1及び第2検知位置Line2の、シートSのシート搬送方向と直交する幅方向の中央をシート搬送の基準とする中央基準で搬送されるシートSの幅方向中央に、間隔Dで第1センサUSN及び第2センサDSNが配置されている。なお、本実施の形態において、このシート搬送方向の上流に設けた上流センサである第1センサUSN及びシート搬送方向の下流に設けた下流センサである第2センサDSNにより、シートのシート搬送方向の長さを検知する検知部が構成される。
また、図3に示すように、シートの斜行を補正する斜行補正ローラ対である上流搬送ローラ対21は、ゴムローラである従動回転体としての従動ローラ13と、外周面にブラスト部10が形成されている駆動ローラである上流搬送ローラ20とを備えている。ここで、この上流搬送ローラ20のブラスト部10は、表面の軸方向全域に研削材を噴射し適切な粗さの粗面を生み出すブラスト加工を行ったものであり、上流搬送ローラ20のブラスト未処理部11よりも摩擦係数の高い外周面を形成している。このため、上流搬送ローラ対21の大摩擦領域を形成するブラスト部10は、従動ローラ13と共にシートを挟持搬送した場合、大きい搬送力によりシートSを安定して搬送することができる。
これに対し、上流搬送ローラ20の外周面のブラスト未処理部11は、ブラスト加工が行われていない領域なので、表面平滑性が高く、搬送抵抗(摩擦係数)が小さい。このため、上流搬送ローラ20に小摩擦領域を形成するブラスト未処理部11は従動ローラ13と共にシートを挟持搬送した場合、ブラスト部10での搬送よりも小さい搬送力によりシートSを搬送する。
また、検知部のシート搬送方向下流に設けられた下流搬送部である下流搬送ローラ対22は、ゴムローラである従動ローラ13と、外周面すべてにブラスト処理が施されている下流搬送ローラ12とを備えている。つまり、シート長さ検知機構50は高い検知精度が要求されるため、安定した搬送を行うことができるブラストローラを採用している。
なお、上流搬送ローラ20には、上流搬送ローラ20の軸20aを中心としてブラスト未処理部11と対称位置にフラグ14が設けられている。そして、このフラグ14を、回転角度検知センサ15によって検知することにより、ブラスト未処理部11の回転位置を把握する。また、図4に示すブラスト未処理部11の円弧長さ(周方向長さ)A1は、図2に示す上流搬送ローラ対21のニップNから第1検知位置Line1までの間隔(距離)D1よりも短いものとする。ブラスト部10の円弧長さA2は、図2に示した第1検知位置Line1から第2検知位置Line2までの間隔Dよりも長いものとする。
なお、図3において、402aは、両面搬送部402に設けられたシート搬送部である搬送ローラであり、スイッチバックされて先端と後端が入れ替わった状態のシートSは、この搬送ローラ402aにより、シート長さ検知機構50に搬送される。なお、本実施の形態において、上流搬送ローラ対21と、搬送ローラ402aにより、シートの斜行を補正する斜行補正部23が構成される。また、18は上下方向に対向配置され、搬送ローラ402aにより搬送されるシートSをシート長さ検知機構50に案内する搬送ガイドである。
図5は、カラー画像形成装置の制御ブロック図である。図5において、100は装置本体40Aの所定の位置に設けられた制御部であるコントローラであり、このコントローラ100にはCPU101が設けられている。そして、このCPU101には、操作部110、AD変換部114を介して回転角度検知センサ15、第1センサUSN及び第2センサDSNが接続されている。また、CPU101には、ドライバ115を介して上流搬送ローラ20及び下流搬送ローラ12を駆動する駆動部である駆動モータ112及び搬送ローラ402aを駆動する搬送ローラ駆動モータ113が接続されている。
次に、本実施の形態に係るシート長さ検知機構50のシート長さ検知動作を図6に示すフローチャートを用いて説明する。ユーザーは、図5に示す操作部110により、搬送するシートサイズを設定すると共に、シート長さ検知を行うシート長さ検知の設定を行う(S200)。この後、操作部110の不図示のスタートボタンが押されると、コントローラ100(のCPU101)は、駆動モータ112をONし(S201)、上流搬送ローラ20を回転させる。
そして、この後、回転角度検知センサ15が、上流搬送ローラ20のフラグ14を検知すると(S202のY)、駆動モータ112をOFFする。なお、このように駆動モータ112をOFFすると、上流搬送ローラ20は、既述した図3の(a)に示すようにブラスト未処理部11が、2つの搬送ガイド18の間の隙間である搬送ガイドギャップに面した位置で停止する。
次に、搬送ローラ駆動モータをONし(S203)、搬送ローラ402aを回転させる。これにより、定着装置48を通過して両面搬送部402に搬送されてきたシートSは、停止状態にある上流搬送ローラ20と従動ローラ13のニップNにシート先端を突き当てて撓みを形成する。この後、さらに搬送されると、シートSは、弾性によってシート先端がニップNに沿うようになり、斜行が補正される。このとき、上流搬送ローラ20は、表面潤滑性の高いブラスト未処理部11がガイドギャップに面しているため、シートは、上流搬送ローラ20に引っ掛かることはなく、スムーズに案内されてニップNに進入することができる。また、ブラスト未処理部11に突き当たった場合、シートはブラスト部10にシート先端が突き当たる場合に比べてダメージを受ける可能性は低い。
次に、駆動モータ112をONする(S204)。これにより、斜行が補正されたシートSは、上流搬送ローラ20と従動ローラ13とにより挟持されながら、図3の(b)に示すように第1センサUSNに向かって所定距離搬送される。このとき、上流搬送ローラ対21は、上流搬送ローラ20のブラスト未処理部11と従動ローラ13という組み合わせでシートSを搬送するため、ブラスト部10と従動ローラ13という組み合わせよりも搬送力が劣る。
しかし、ブラスト未処理部11の円弧長さA1は、既述したように上流搬送ローラ対21のニップと第1検知位置Line1までの距離D1よりも短い。このため、より安定した搬送が必要とされる第1検知位置Line1においては、ブラスト部10と従動ローラ13という組み合わせで搬送される。また、この後、第1検知位置Line1から第2検知位置Line2までの距離Dはブラスト部10の円弧長さA2よりも短いため、第1及び第2検知位置間はブラスト部10と従動ローラ13という組み合わせにより、安定したシート搬送を行うことができる。
そして、このようにシートSを搬送することにより、第1センサUSNと第2センサDSNがONすると(S205のY)、この第1センサUSNと第2センサDSNからの信号は、図5に示すようにコントローラ100に送信される。そして、コントローラ100のCPU101は、この第1センサUSNと第2センサDSNがONするタイミングにより、シート長さを算出する(S206)。なお、このシート長さの算出方法については、後述する。
次に、このように算出したシート長さ(検出値)と設定したシート長さ(設定値)が同じかを比較する(S207)。ここで、検出値と設定値が同じの場合は(S207のY)、予め設定されている設置値(減速タイミング)でシートを減速する(S208)。これにより、上流搬送ローラ対21のシート搬送速度V及びレジセンサ37から二次転写外ローラ46までの距離から、シートSの二次転写部40Cに到達する時間が分かっているので、例えば、シートSに所望の余白を形成することができる。
ところで、シートの両面に画像を形成する場合、既述したように1面に画像が形成されたシートを反転させて再度、二次転写部40Cに搬送する。しかし、このように再度、二次転写部40Cに搬送されるシートは、一度、定着装置48を通過しており、このように定着装置48を通過する際、定着装置48により加熱されて収縮している場合がある。そして、このように、定着装置48による加熱によりシートが収縮した場合、設定したシート長さに対応した減速タイミングでシートを減速させると、所望の先端余白を形成できない場合がある。
例えば、図7の(a)に示すように、二次転写部40Cにおいて先端及び後端余白が2.5mmとなるようにトナー像が転写された後、定着装置48による加熱によりシート長さが1mm短くなる場合がある。この場合、減速タイミングを設定したシート長さのまま制御すると、すなわちシート長さの検知を行うことなく画像を形成した場合、図7の(b)に示すように、先端余白Saは2.5mmとなるが、後端余白Sbは1.5mmとなる。この結果、2面の画像と破線で示す1面の画像と一致しなくなる。
しかし、シート長さ検知の設定を行った場合、(設定したシート長さ)−(検知したシート長さ)に相当する分だけ、減速タイミングを増減することで、図7の(c)に示すように先端余白Sa及び後端余白Sbは2.0mmとなる。この結果、2面の画像と1面の画像と一致させることができる。つまり、検出値と設定値が同じでない場合は(S207のN)、このような検出値による減速タイミングのフィードバック制御を行い(S209)、2面の画像と1面の画像と一致させる。
ところで、シートの実際の長さは、第1及び検知位置Line1,Line2間の搬送速度を設定し、シートの先端及び後端がそれぞれ第1及び検知位置Line1,Line2の間隔Dを通過した時間が検知できればリアルタイムで算出することができる。しかし、実際は搬送ローラ径の公差や経時的な磨耗等の様々な要因によって搬送速度にばらつきがある。特に、検知位置の上流あるいは下流に曲率を有する搬送ガイド等がある場合には、シートの搬送中に受ける抵抗等が異なる。また、シートの先後端はカール等による誤差の影響を受けやすいため、同じ間隔Dを通過する時間でも先後端で必ずしも同じになるとは限らない。従って、先端か後端かのいずれかの検知・算出結果は実長さに対して大きな誤差となってしまう。
そこで、本実施の形態においては、第1センサUSN及び第2センサDSNにより得られる通過信号によって搬送速度バラツキ起因の検知誤差を補正することによりシートSの実長さの高精度検知を行うようにしている。具体的には、シート先端及び後端のそれぞれが間隔Dを通過した時間を求め、これらの平均値を使用することで誤差を補正している。
次に、本実施の形態に係る検知誤差の補正方法について説明する。シートSの先端が第1センサUSNから第2センサDSNに達した時間(信号)に基づき、シート先端のシート搬送速度VR1は下記の式(1)で表される。なお、式(1)において、t1はシート先端の第1センサ通過時間、tはシート先端の第2センサ通過時間を表している。
VR1=D/(t2−t1)・・・(1)
同様に、シートの後端が第1センサUSNから第2センサDSNに達した信号に基づき、シート後端のシート搬送速度VR1は下記の式(2)で表される。なお、式(2)において、t’1はシート後端の第1センサ通過時間、t’2はシート後端の第2センサ通過時間を表している。
VR2=D/(t’2−t’1)・・・(2)
これら二つのシート搬送速度VR1,VR2の平均値より間隔Dを通過する際のシート搬送速度は、下記の式(3)で表される。また、シートのセンサを通過する平均時間は、下記の式(4)で表される。
VRAve=(VR1+VR2)/2・・・(3)
{(t’1−t1)+(t’2−t2)}/2=tAve・・・(4)
そして、この式(3)及び(4)よりシート長さLを算出すると、シート長さLは下記の式(5)で表される。
L=VRAve×tAve・・・(5)
このようにして算出したシート長さLに基づき、レジストユニット45において、減速タイミングを増減することで二次転写部40Cにおいて所望の先端余白の転写を行うことができる。このように、シート長さ検知機構50で検知され、誤差が補正されたシート長さに基づいて減速タイミングを増減することにより、二次転写部40Cにおいて所望の先端余白の転写を行うことができる。
以上説明したように、本実施の形態では、上流搬送ローラ対21が停止状態のときの上流搬送ローラ20の回転位置を、搬送されたシートがブラスト未処理部11に突き当たって上流搬送ローラ対21のニップNに案内するような位置となるように制御している。これにより、シート先端を上流搬送ローラ対21のニップにひっかかることなく、確実に案内することができる。
また、上流搬送ローラ20の回転位置を、上流搬送ローラ20が回転すると斜行が補正されたシートを、ブラスト未処理部11と従動ローラ13とで挟持して搬送した後、ブラスト部10と従動ローラ13とで挟持して搬送するような位置となるように制御している。これにより、シートをスリップすることなく搬送することができる。この結果、シートの斜行補正の精度及びシート送り精度の両方を向上させることができる。
また、シートの長さを検知するための第1センサUSN及び第2センサDSNの直上流に設けられ、第1センサUSN及び第2センサDSNで検知されているシートを搬送する上流搬送ローラ20にシートの先端が付き当てられてシートの斜行が補正される。よって長さ検知に際して斜行の影響による精度の悪化が少ない。即ち、特開2007−4137号公報の構成では斜行による悪影響を考慮して4つのセンサを設けている。この構成では、4つのセンサ間距離を厳しく規定する必要があるため、構成の複雑化・大型化、取り付け精度の厳格化、構成部品の高精度加工を招くという課題があった。しかしながら、本実施形態では、上流搬送ローラ20によってシートの斜行を補正しているので 構成の複雑化・大型化を招かず、取り付け精度の厳格化、構成部品の高精度加工を要することなく、斜行の悪影響を受けずにシートの長さを検知することができる。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。図8は、本実施の形態に係る画像形成装置の一例であるカラー画像形成装置の概略構成を示す図である。なお、図8において、既述した図1と同一符号は、同一又は相当部分を示している。
ここで、本実施の形態に係るカラー画像形成装置40においては、図8に示すように、シート長さ検知機構50を、レジストユニット45と給紙ローラ43との間に配置している。これにより、給紙ローラ43により送り出されたシートSは、レジストユニット45に達する前にシート長さ検知機構50によりシート長さが検知される。また、2面に画像を形成するときも、レジストユニット45に達する前にシート長さ検知機構50によりシート長さが検知される。
そして、レジストユニット45に達する前に検知したシート長さに基づき、レジストユニット45において減速タイミングを増減することにより、二次転写部40Cにおいて、図9の(a)に示すように所望の先端余白を形成することができる。ところで、シートの両面に画像を形成する場合、既述したように1面に画像が転写されたシートが、定着装置48により加熱されて収縮する場合がある。この場合、既述した図7の(a)に示すように後端余白Sbが先端余白Saよりも1mm短くなってしまう。
しかし、本実施の形態においては、2面に画像を形成するときも、レジストユニット45に達する前にシート長さ検知機構50によりシート長さを検知しているので、定着装置48を通過した後のシートの収縮率を把握することができる。例えば、図9の(b)に示すように、シート長さが1mm短くなったことを把握することができる。なお、図9の(b)において、破線は、1面に形成された画像の位置を示している。
そして、このようにシートの収縮率を把握し、(設定したシート長さ)−(検知したシート長さ)に相当する分だけ、減速タイミングを増減することで、図9の(c)に示すように先端余白Sa、後端余白Sbを均一にすることができる。なお、本実施の形態においては、1面と2面のシート長さ検知結果より、レジローラレジ減速タイミングと画像倍率を調整しており、これにより1面の画像転写位置と2面の画像転写位置の位置を合わせることができる。
以上説明したように、本実施の形態においては、シート長さ検知機構50をレジストユニット45と給紙ローラ43の間に配置している。これにより、2面に画像を形成するシートSだけでなく、1面に画像を形成するシートSについてもシート長さを検知することができる。この結果、先端、後端の余白を均一にするためのレジストローラ39の減速タイミングを実長さのシート長さ検知結果に基づいて調整することができるようになり、二次転写部において所望の先端余白の転写を行うことができる。
ところで、既述したように第1及び第2の実施の形態では、シート長さ検知機構50のセンサ部のシート搬送方向上流に、斜行を補正する上流搬送ローラ対21を設けているため、斜行が補正されたシートをセンサ部に搬送することができる。これにより、斜行補正された状態で搬送されている最中にシートの長さをセンサによって検知することができる。この構成によって、既述した従来のシート長さ検知機構のように計4つのセンサを用いることなく、シートの長さを精度よく検知することができる。即ち、第1及び第2の実施の形態のように、センサ部のシート搬送方向上流に、斜行補正ローラ対を備えることにより、斜行が起因する検知誤差を補正するために配置された2つのセンサを削減することができる。
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。図10は、本実施の形態に係る画像形成装置の一例であるカラー画像形成装置の概略構成を示す図である。なお、図10において、既述した図1と同一符号は、同一又は相当部分を示している。
図10において、55は、搬送中のシートの斜行を補正する斜行補正装置であり、この斜行補正装置55は、二次転写部40Cのシート搬送方向上流側に配置されている。そして、この斜行補正装置55には、レジストローラ部7、レジ前検知センサ8及びレジ前搬送ローラ対301が設けられている。なお、本実施の形態に係るカラー画像形成装置40においては、シートSを給送するシート給送部として、シートをエアにより分離吸着するエア給送部53を用いている。
図11の(a)及び(b)は、斜行補正装置55のレジストローラ部7の構成を説明する図である。レジストローラ部7は、金属の駆動ローラ102と、弾性材料(ゴム)からなる従動ローラ101からなり、従動ローラ101は、駆動ローラ102に加圧バネ111により圧接している。また、従動ローラ101の軸方向の一端部には、トルクリミッタ103が連結されている。このトルクリミッタ103の回り止め部110a,110bは斜行補正装置55の後側板107に形成された長穴109に沿って上下方向に移動可能に支持されており、これにより従動ローラ101の駆動ローラ102からの離間が可能となっている。
駆動ローラ102の軸方向の一端部には、駆動ローラ102の回転角度を検知するエンコーダ104が連結されている。そして、フォトインタラプタである位相検知センサ105は、このエンコーダ104に形成されている切り欠き部104aを検知することにより、駆動ローラ102の位相(回転位置)を検知している。また、駆動ローラ102にはギア108が連結されており、先のエンコーダ104の回転角度位置に応じてステッピングモータであるレジ駆動モータ106により駆動ローラ102の駆動が制御される。
また、図12の(a)に示すように、駆動ローラ102は、摩擦係数の小さい非ブラスト部203と、非ブラスト部203に比べて摩擦係数が大きくなるよう軸方向全域にわたってブラスト処理されたブラスト部201を備えている。そして、この非ブラスト部203には、凹部202が軸方向に所定間隔で複数設けられている。
また、従動ローラ101は、金属軸206に、駆動ローラ102の凹部202と対向する位置に配設されたゴムローラ205を備えている。ここで、図12の(b)に示すように、ゴムローラ205は、非ブラスト部203の凹部202の縁部と当接するように設けられており、これにより複数の挟持部207a〜207d(以後、ニップという)が形成されている。そして、斜行補正時には、このニップ207a〜207dにシート先端を突き当てて斜行補正を行う。なお、このように凹部202を形成することにより、非ブラスト部203に、従動ローラ101が接する面積を規制することができる。これにより、従動ローラ101に作用する駆動ローラ102の搬送力の大きさをトルクリミッタ103により回転規制が可能な大きさに制限することができる。
なお、図13は、本実施の形態に係るカラー画像形成装置の制御ブロック図である。図13において、600は装置本体40Aの所定の位置に設けられた制御部であるコントローラであり、このコントローラ600にはCPU601、プログラム格納用ROM603、データの一時保管用RAM602、通信用I/O604が設けられている。そして、このCPU601には、操作部412、AD変換部605を介してレジ前検知センサ8が接続されている。また、CPU601には、ドライバ606を介してレジ駆動モータ106が、AD変換部607,608を介して位相検知センサ105及びパッチ検知センサ38が、ドライバ609を介して後述する従動ローラ着脱モータMjが接続されている。
次に、本実施の形態に係る斜行補正装置55の斜行補正動作について、図14に示すフローチャート及び図15、図16を用いて説明する。ユーザーが操作部412から使用するシートSのシートサイズと枚数Nを入力し(S301)、ジョブを発信することにより、シートの給送が開始され(S302)、シートSはエア給送部53から給送された後、レジ前搬送ローラ対301により搬送される。そして、所定時間内にレジ前検知センサ8がシート先端を検知すると(S303のY)、レジ駆動モータ106を停止する。さらに、レジ前搬送ローラ対301によってシートを押し込んで斜行補正に必要なループを作る時間(斜行補正時間)をソフトカウントする(S304)。
この後、図15の(a)に示すように、シートSは、先端がレジストローラ部7の駆動ローラ102に突き当たる。なお、この時、駆動ローラ102は、非ブラスト部203が従動ローラ101に圧接した位置で停止しており、これによりシートSは駆動ローラ102の非ブラスト部203に突き当たる。この結果、シートSは、この後、図15の(b)に示すように、駆動ローラ102に引っ掛かることはなく、スムーズにニップNに進入することができる。そして、この後、さらにレジ前搬送ローラ対301によってニップNに押し込まれることにより、ループが形成され、斜行補正が行われる。
次に、このようにシートの斜行が補正され、ソフトカウントが終了すると、レジ駆動モータ106の回転を開始する(S305)。これにより、駆動ローラ102が回転し、斜行が補正された状態のシートが搬送される。なお、この時、従動ローラ101は、駆動ローラ102の非ブラスト部203と圧接しているので、駆動ローラ102が回転しても従動ローラ101に作用する搬送力が小さい。このため、駆動ローラ102が回転してもトルクリミッタ103の作用により、従動ローラ101は駆動ローラ102に連れ回らない。
そして、このようにトルクリミッタ103により従動ローラ101が停止しているため、駆動ローラ102が回転すると、シート先端をニップNに更に押し付けることができる。これにより、シートSの斜行残りを防ぐことができ、シートの斜行を確実に補正することができる。
次に、このように斜行補正が完了すると、やがて図15の(c)に示すように、駆動ローラ102のブラスト部201が従動ローラ101に圧接するようになり、これにより従動ローラ101に作用する駆動ローラ102の搬送力が大きくなる。このため、従動ローラ101は駆動ローラ102と連れ回りするようになる。これにより、図16の(a)に示すように、レジストローラ部7で、スリップを発生させることなくシートは、下流の二次転写部40Cへと搬送される。
ここで、図15に示すように、ブラスト部201の周長Aは従動ローラ101と駆動ローラ102のニップNから二次転写部40Cまでの距離Lと同じ、若しくは、それ以上、すなわちA≧Lに設定されている。これにより、斜行補正直後のシートSをブラスト部201により、連続的に二次転写部40Cまで搬送することができる。つまり、本実施の形態においては、駆動ローラ102の非ブラスト部203により斜行戻りを防止し、ブラスト部201により、斜行補正後のシートのスリップを防止することで、搬送精度及び画像位置精度を向上させることができる。
次に、所定時間内にパッチ検知センサ38が中間転写ベルト406上の画像先端位置を検知するのを待つ。そして、パッチ検知センサ38が画像先端位置を検知すると(S306のY)、既述したレジ前検知センサ8によるシート先端位置検知情報によりシートへの画像転写タイミングにあわせてレジ駆動モータ106の転写速度への変速(減速)を開始する(S307)。
次に、図16の(b)に示すように、シート先端が二次転写部40Cに到達した後、10mm程度をソフトカウントする(S308)。そして、シートSが10mm程度搬送されると、例えば不図示のカムを既述した図13に示す従動ローラ着脱モータMjによって回転させることにより、従動ローラ101を駆動ローラ102から離間させる(S309)。なお、この離間タイミングについては、パッチ検知センサ38の検知タイミングに合わせて制御する。
次に、駆動ローラ102が略1周し、位相検知センサ105により既述した図15の(a)に示すシート先端が非ブラスト部203と当接する回転位置となる初期位相となると、駆動ローラ102を停止し(S310)、次のシートに備える。この後、所定時間内にシートの後端がレジ前検知センサ8によって検知されると(S311のY)、従動ローラ101を下降させて駆動ローラ102に圧接させ(S312)、次のシートに備える。
この後、不図示のカウンタのシート枚数の値Nを1減じ(N=N−1)(S313)、N=0となるか判断する(S314)。そして、N=0とならない場合は(S314のN)、S303からS313を繰り返し、N=0となると(S314のY)、通紙を終了する。なお、所定時間内にレジ前検知センサ8がシート先端を検知しない場合には(S303のN)、ジャムを操作部に表示する(S320)。また、所定時間内にパッチ検知センサ38が画像先端位置を検知しない場合(S306のN)、及び所定時間内にシートの後端がレジ前検知センサ8によって検知されない場合には(S311のN)、ジャムを操作部に表示する(S320)。
このように、本実施の形態においては、レジストローラ部7が停止状態のときの駆動ローラ102の回転位置を、搬送されたシートが非ブラスト部203に突き当たってレジストローラ部7のニップNに案内するような位置となるように制御している。これにより、シート先端を駆動ローラ102のニップにひっかかることなく、確実に案内することができる。
また、駆動ローラ102の回転位置を、駆動ローラ102が回転すると斜行が補正されたシートを、非ブラスト部203と従動ローラ101とで挟持して搬送した後、ブラスト部201と従動ローラ101とで挟持して搬送するような位置となるように制御している。これにより、シートをスリップすることなく搬送することができる。この結果、シートの斜行補正の精度及びシート送り精度の両方を向上させることができる。
なお、これまでは画像形成装置の一例であるカラー画像形成装置に設けられたシート搬送装置40Dに、本発明を用いた場合について述べてきたが、本発明はこれに限らない。例えば、画像読取部を備えた画像読取装置の一例であるスキャナにおいて、画像読取部にシート(原稿)を搬送するシート搬送装置として本発明のシート搬送装置を用いるようにしても良い。
7…レジストローラ部、8…レジ前検知センサ、10…ブラスト部、11…ブラスト未処理部、13…従動ローラ、20…上流搬送ローラ、21…上流搬送ローラ対、22…下流搬送ローラ対、23…斜行補正部、40…カラー画像形成装置、40D…シート搬送装置、50…シート長さ検知機構、55…斜行補正装置、100…コントローラ、101…従動ローラ、102…駆動ローラ、103…トルクリミッタ、110…操作部、112…駆動モータ、201…ブラスト部、202…凹部、203…非ブラスト部、301…レジ前搬送ローラ対、402…両面搬送部、402a…搬送ローラ、413…画像形成部、N…ニップ、S…シート、DSN…第2センサ、USN…第1センサ

Claims (10)

  1. シートの斜行を補正する斜行補正ローラ対と前記斜行補正ローラ対の上流に設けられたシート搬送部とを有し、前記シート搬送部によりシートを、停止した状態の前記斜行補正ローラ対のニップに押し込みながらシートに撓みを形成してシートの斜行を補正する斜行補正部を備えたシート搬送装置において、
    前記斜行補正ローラ対を構成し、外周面に摩擦係数の小さな小摩擦領域及び前記小摩擦領域よりも摩擦係数の大きい大摩擦領域を有する駆動ローラと、
    前記斜行補正ローラ対を構成し、前記駆動ローラの回転に伴って従動回転する従動回転体と、
    前記駆動ローラを駆動する駆動部と、
    前記駆動部を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記駆動ローラの回転位置が、前記斜行補正ローラ対が停止状態のとき、前記シート搬送部により搬送されたシートが前記小摩擦領域に突き当たって前記斜行補正ローラ対のニップに案内され、かつ前記駆動ローラが回転すると、斜行が補正されたシートを、前記小摩擦領域と前記従動回転体とで挟持して搬送した後、前記大摩擦領域と前記従動回転体とで挟持して搬送するような位置となるように前記駆動部を制御することを特徴とするシート搬送装置。
  2. 前記小摩擦領域及び前記大摩擦領域を前記駆動ローラの軸方向全域に形成したことを特徴とする請求項1記載のシート搬送装置。
  3. シート搬送方向に沿って設けられた上流センサ及び下流センサを備え、シートの前記上流センサ及び下流センサを通過するタイミングに基づいてシートのシート搬送方向の長さを検知する検知部と、
    前記検知部のシート搬送方向下流に設けられた下流搬送部と、を備え、
    斜行が補正されたシートを、前記大摩擦領域と前記従動回転体とにより前記検知部を通過させ、前記下流搬送部に搬送することを特徴とする請求項1又は2記載のシート搬送装置。
  4. 前記駆動ローラの前記小摩擦領域の周方向の長さを前記斜行補正ローラ対のニップから前記上流センサまでの距離よりも短く、前記大摩擦領域の周方向の長さを前記上流センサから前記下流センサまでの距離よりも長くしたことを特徴とする請求項3記載のシート搬送装置。
  5. 前記小摩擦領域が前記従動回転体と接している状態のとき、前記駆動ローラが回転しても前記従動回転体が回転しないように前記従動回転体にトルクリミッタを連結したことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載のシート搬送装置。
  6. 前記小摩擦領域に、前記従動回転体が接する面積を規制し、前記従動回転体に作用する前記駆動ローラの搬送力の大きさが前記トルクリミッタによる回転規制が可能な大きさとなるよう凹部を、軸方向に複数設けたことを特徴とする請求項5記載のシート搬送装置。
  7. 画像形成部と、シートを給送するシート給送部と、請求項1乃至6のいずれか1項に記載のシート搬送装置と、を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  8. 1面に画像が形成されたシートの2面に画像を形成する際、シートを再度、前記画像形成部に搬送する再搬送部を備え、
    前記シート搬送装置を、前記再搬送部に設けたことを特徴とする請求項7記載の画像形成装置。
  9. 前記シート給送部によりシートを前記再搬送部に設けられた前記シート搬送装置に向けて給送することを特徴とする請求項8記載の画像形成装置。
  10. 画像読取部と、前記画像読取部にシートを搬送する請求項1乃至6のいずれか1項に記載のシート搬送装置を備えたことを特徴とする画像読取装置。
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