JP2013105029A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】両面印刷における第二面の印刷中にミスプリントが発生した場合でも、既に画像形成が行われた記録材を両面搬送路に搬送してリカバリーを行い、正しいページ順で排紙すること。
【解決手段】エンジン制御部203は、ミスプリントが発生したと判断した場合に、ミスプリントが発生した1枚目、及び、1枚目に続いて画像形成動作が行われることとなっていた用紙であってミスプリントが発生した際に既に給紙部から搬送され且つ排紙部に排紙されていない2枚目を、排紙部に排紙することなく両面搬送路に搬送し、両面搬送路に搬送された1枚目及び2枚目について、画像形成部により再度表面及び裏面の画像形成動作を行う。
【選択図】図6
【解決手段】エンジン制御部203は、ミスプリントが発生したと判断した場合に、ミスプリントが発生した1枚目、及び、1枚目に続いて画像形成動作が行われることとなっていた用紙であってミスプリントが発生した際に既に給紙部から搬送され且つ排紙部に排紙されていない2枚目を、排紙部に排紙することなく両面搬送路に搬送し、両面搬送路に搬送された1枚目及び2枚目について、画像形成部により再度表面及び裏面の画像形成動作を行う。
【選択図】図6
Description
本発明は、印刷装置、特に複写機・レーザビームプリンタ・ファクシミリ等の画像形成装置に関する。
複数枚の転写材を保持できる両面印刷(両面プリント)機能を有する画像形成装置では、両面プリント中に画像形成に必要な転写材がなくなった場合、紙無しによるミスプリントをコントローラへ報知する。そして、その時点までに出力した/TOP信号に対応する印字IDの表面、裏面の画像形成が終了した時点で、画像形成動作を終了させる。このとき、両面ユニット内には、片面プリント済みの残留紙があるため、ミスプリント解除後に画像形成装置内の片面プリント済みの残留紙を排紙する処理が必要となり、この片面プリント済みの用紙に対する印字IDもリカバリープリントの対象になっていた。そこで、例えば特許文献1では、両面画像形成中に紙無しが発生した場合にも、既に片面の画像形成が終了して画像形成装置内で待機している用紙については裏面についても全て、画像形成を完了させる構成としている。これにより、両面ユニット内の用紙を無駄にせず、正常にプリントした用紙を機外へ排出することが可能となる。
しかしながら、従来技術では、両面プリントの表面のみで発生する紙無しによるミスプリント等が対象となっている。このため、表面(第一面)について正常に画像形成が終了していたとしても裏面(第二面)で発生する各種のミスプリントに対してはリカバリーする手段が無かった。そのため、裏面でミスプリントが発生した場合には、やはり表面からのリカバリーが必要となり、転写材や現像剤を不必要に使用するおそれが生じていた。
本発明は、このような状況のもとでなされたもので、両面印刷における第二面の印刷中にミスプリントが発生した場合でも、既に画像形成が行われた記録材を両面搬送路に搬送してリカバリーを行い、正しいページ順で排紙することを目的とする。
前述の課題を解決するために、本発明は以下の構成を備える。
(1)給紙部から搬送した記録材の第一面に、コントローラから出力されたビデオデータに基づいて画像形成動作を行う画像形成手段と、前記第一面とは異なる第二面に前記画像形成手段により画像形成動作を行うために記録材の面を反転させる両面搬送路に記録材を搬送する搬送手段と、第一面及び第二面に画像形成動作が行われた記録材を排紙部に排紙する排紙手段と、を備え、複数の記録材に両面印刷を行う画像形成装置であって、記録材の第二面に画像形成動作を行う過程でミスプリントが発生したことを判断する制御手段を備え、前記制御手段は、ミスプリントが発生したと判断した場合に、前記ミスプリントが発生した第一記録材、及び、前記第一記録材に続いて画像形成動作が行われることとなっていた記録材であって前記ミスプリントが発生した際に既に前記給紙部から搬送され且つ前記排紙部に排紙されていない第二記録材を、前記排紙手段により前記排紙部に排紙することなく前記搬送手段により前記両面搬送路に搬送し、前記両面搬送路に搬送された前記第一記録材及び前記第二記録材について、前記画像形成手段により再度第一面及び第二面への画像形成動作を行うことを特徴とする画像形成装置。
本発明によれば、両面印刷における第二面の印刷中にミスプリントが発生した場合でも、既に画像形成が行われた記録材を両面搬送路に搬送してリカバリーを行い、正しいページ順で排紙することができる。
以下、本発明を実施するための形態を、実施例により詳しく説明する。
実施例1では、両面プリントにおける裏面(第二面)への画像形成を行う過程で、後述する搬送遅延によるミスプリントが発生したときに、プリント順序が正しくなるように、次のようにリカバリープリントを行う構成について説明する。すなわち、既に画像形成が完了している表面(第一面)は画像形成をスキップしながら、リカバリーが必要な裏面のみのリカバリープリントを行う手法について説明する。
[画像形成装置構成の説明:図1]
図1を参照して、画像形成装置としてのレーザプリンタ全体の構成についての概略を説明する。レーザプリンタ29は、画像形成部において、図示しないコントローラから送信された画像信号に基づいて形成される画像光により静電潜像を形成し、この静電潜像を現像して可視画像を重畳転写してカラー可視画像を形成する。そして、このカラー可視画像を転写材2(以下、用紙ということもある)へ転写し、その転写材2上のカラー可視画像を定着させる。画像形成部は、現像色分並置したステーション毎の感光ドラム5Y、5M、5C、5K(像担持体)、一次帯電手段としての注入帯電器7Y、7M、7C、7K、現像器8Y、8M、8C、8K、トナーカートリッジ11Y、11M、11C、11Kを備えている。また、画像形成部は、中間転写ベルト12、給紙部1、転写部及び定着部13を備えている。尚、Y、M、C、Kは、それぞれイエロー色、マゼンタ色、シアン色、ブラック色を表し、以降、特定の色の説明を行う場合を除いて省略する。感光ドラム5、注入帯電器7、現像器8は、画像形成装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジ22に搭載されている。
図1を参照して、画像形成装置としてのレーザプリンタ全体の構成についての概略を説明する。レーザプリンタ29は、画像形成部において、図示しないコントローラから送信された画像信号に基づいて形成される画像光により静電潜像を形成し、この静電潜像を現像して可視画像を重畳転写してカラー可視画像を形成する。そして、このカラー可視画像を転写材2(以下、用紙ということもある)へ転写し、その転写材2上のカラー可視画像を定着させる。画像形成部は、現像色分並置したステーション毎の感光ドラム5Y、5M、5C、5K(像担持体)、一次帯電手段としての注入帯電器7Y、7M、7C、7K、現像器8Y、8M、8C、8K、トナーカートリッジ11Y、11M、11C、11Kを備えている。また、画像形成部は、中間転写ベルト12、給紙部1、転写部及び定着部13を備えている。尚、Y、M、C、Kは、それぞれイエロー色、マゼンタ色、シアン色、ブラック色を表し、以降、特定の色の説明を行う場合を除いて省略する。感光ドラム5、注入帯電器7、現像器8は、画像形成装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジ22に搭載されている。
感光ドラム5は、アルミシリンダの外周に有機光導伝層を塗布して構成し、図示しない駆動モータの駆動力が伝達されて回転する。駆動モータは、感光ドラム5を画像形成動作に応じて反時計周り方向に回転させる。感光ドラム5への露光光はスキャナ部10から送られ、感光ドラム5の表面に選択的に露光することにより、静電潜像が形成される。感光ドラム5を帯電させるための注入帯電器7は、それぞれスリーブ7YS、7MS、7CS、7KSを備えている。また、スキャナ部10により感光ドラム5上に形成された静電潜像を可視化するために、現像を行う現像器8を備えている。それぞれの各現像器8は、スリーブ8YS、8MS、8CS、8CKを備えている。各々の現像器8は脱着可能に取り付けられている。
中間転写ベルト12は、感光ドラム5に接触しており、カラー画像形成時に時計周り方向に回転し、感光ドラム5の回転に伴って回転し、可視画像が転写される。また、中間転写ベルト12は画像形成時に後述する転写ローラ9aが接触して転写材2を狭持搬送することにより、転写材2に中間転写ベルト12上のカラー可視画像を重畳転写する。転写ローラ9aは、中間転写ベルト12上にカラー可視画像を重畳転写している間は、中間転写ベルト12に当接させるが、印字処理終了時は、9bの位置に離間する。
定着部13は、転写材2を搬送させながら、転写されたカラー可視画像を定着させるものであり、転写材2を加熱する定着ローラ14と転写材2を定着ローラ14に圧接させるための加圧ローラ15とを備えている。定着ローラ14と加圧ローラ15は中空状に形成され、内部にそれぞれヒータ16、17が内蔵されている。すなわち、カラー可視画像を保持した転写材2は、定着ローラ14と加圧ローラ15により搬送されると共に、熱及び圧力を加えることによりトナーが表面に定着される。可視画像定着後の転写材2は、排紙手段である排紙ローラにより排紙部に排出されて画像形成動作を終了する。
レーザプリンタ29は、転写材搬送路上の下段搬送センサA 23、上段搬送センサA 24、下段搬送センサB 25、上段搬送センサB 26、レジセンサ19、定着前センサ27、定着排紙センサ20、排紙センサ28によって、搬送状況を管理する。クリーニング装置21は、中間転写ベルト12上に残ったトナーをクリーニングするものである。中間転写ベルト12上に形成された4色のカラー可視画像を転写材2に転写した後に中間転写ベルト12上に残ったトナーは、クリーニング装置21のクリーナ容器に収納される。尚、感光ドラム5上に形成されたトナーによる可視画像を中間転写ベルト12に転写した後に感光ドラム5上に残ったトナーは、プロセスカートリッジ22内の不図示のクリーニング装置により不図示のクリーナ容器に収納される。
[画像形成装置システム構成の説明:図2]
図2は、画像形成装置のシステム構成を説明するためのブロック図である。コントローラ201は、ホストコンピュータ200、エンジン制御部203と相互に通信が可能となっている。コントローラ201は、ホストコンピュータ200から画像情報と印字命令を受信し、受信した画像情報を解析してビットデータに変換する。そして、コントローラ201は、ビデオインターフェイス部210を介して、転写材毎に印字予約コマンド、印字開始コマンド及びビデオ信号を、エンジン制御部203に送信する。エンジン制御部203は、CPU211とASIC212を備えている。CPU211とASIC212は、アドレスデータバスを介して接続されている。CPU211からアドレスデータバスを介してASIC212に命令を与えることにより、画像処理部213へビデオ信号を送信して、画像処理部213によりビデオ信号を加工することが可能となっている。コントローラ201は、エンジン制御部203へ、ホストコンピュータ200からの印字命令に従って印字予約コマンドを送信し、印字可能な状態となったタイミングで、エンジン制御部203へ印字開始コマンドを送信する。また、このとき、コントローラ201は、ホストコンピュータ200からの指示に基づいて、排紙オプション制御部202へ排紙制御オプションの使用に関する指示、更に、給紙オプション制御部204へ給紙制御オプションの使用に関する指示も送信する。ここで、排紙制御オプションとは、レーザプリンタ29から排出された複数の転写材2を例えばステープラで止めたり、複数の排紙口へ振り分けたりする後処理動作を行う装置である。また、給紙制御オプションとは、レーザプリンタ29とは別に大容量の転写材を搭載できる給紙装置である。いずれも図1には不図示である。
図2は、画像形成装置のシステム構成を説明するためのブロック図である。コントローラ201は、ホストコンピュータ200、エンジン制御部203と相互に通信が可能となっている。コントローラ201は、ホストコンピュータ200から画像情報と印字命令を受信し、受信した画像情報を解析してビットデータに変換する。そして、コントローラ201は、ビデオインターフェイス部210を介して、転写材毎に印字予約コマンド、印字開始コマンド及びビデオ信号を、エンジン制御部203に送信する。エンジン制御部203は、CPU211とASIC212を備えている。CPU211とASIC212は、アドレスデータバスを介して接続されている。CPU211からアドレスデータバスを介してASIC212に命令を与えることにより、画像処理部213へビデオ信号を送信して、画像処理部213によりビデオ信号を加工することが可能となっている。コントローラ201は、エンジン制御部203へ、ホストコンピュータ200からの印字命令に従って印字予約コマンドを送信し、印字可能な状態となったタイミングで、エンジン制御部203へ印字開始コマンドを送信する。また、このとき、コントローラ201は、ホストコンピュータ200からの指示に基づいて、排紙オプション制御部202へ排紙制御オプションの使用に関する指示、更に、給紙オプション制御部204へ給紙制御オプションの使用に関する指示も送信する。ここで、排紙制御オプションとは、レーザプリンタ29から排出された複数の転写材2を例えばステープラで止めたり、複数の排紙口へ振り分けたりする後処理動作を行う装置である。また、給紙制御オプションとは、レーザプリンタ29とは別に大容量の転写材を搭載できる給紙装置である。いずれも図1には不図示である。
エンジン制御部203は、コントローラ201からの印字予約コマンドの順に印字の実行準備を行い、コントローラ201からの印字開始コマンドを待つ。エンジン制御部203は、コントローラ201から印字指示を受信すると、コントローラ201に、ビデオ信号の出力の基準タイミングとなる/TOP信号を出力し、印字予約コマンドに従って印字動作を開始する。また、エンジン制御部203は、レジストローラで待機している用紙が再給紙されるタイミングとなる/TOPR信号を出力する。一方、コントローラ201は、/TOPR信号が“true”になった時点で、レジストローラで待機している用紙の再給紙指示を行う。尚、定着制御部214は、定着部13の温度制御等を行う。用紙搬送部215は、正常なプリント時や後述するリカバリープリント時における、搬送路上の用紙の搬送制御を行う。駆動制御部216は、感光ドラム5や中間転写ベルト12、搬送路上の各種ローラ等の駆動を行う不図示の駆動モータの制御を行う。両面制御部217は、正常なプリント時や後述するリカバリープリント時の両面印刷に関する制御を行う。例えば、両面制御部217は、両面搬送路を含む両面ユニットへ搬送手段である搬送ローラ等により用紙の搬送を行うことや、両面ユニットからの給紙、ページの裏表への印刷の割り振り等を制御する。尚、両面搬送路は、用紙の面を反転させるための搬送路である。
[印字動作処理の説明:図3]
図3はエンジン制御部203の印字動作処理を説明するフローチャートである。印字動作処理が開始(START)すると、ステップ(以下、Sと記す)501で、エンジン制御部203は、コントローラ201から印字開始コマンドを受信したか否かを判断する。S501でエンジン制御部203は、印字開始コマンドを受信していないと判断すると、S501の処理に戻る。S501でエンジン制御部203は、印字開始コマンドを受信したと判断すると、S502で、印字動作を行うための公知の前処理(以後、「前回転シーケンス」という)を実行する。前回転シーケンス終了後、S503でエンジン制御部203は、コントローラ201へ/TOP信号を出力して、1枚目の印字予約コマンドに従って印字動作、すなわち1枚目の用紙への画像形成動作(以下、印字動作シーケンスともいう)を開始する。
図3はエンジン制御部203の印字動作処理を説明するフローチャートである。印字動作処理が開始(START)すると、ステップ(以下、Sと記す)501で、エンジン制御部203は、コントローラ201から印字開始コマンドを受信したか否かを判断する。S501でエンジン制御部203は、印字開始コマンドを受信していないと判断すると、S501の処理に戻る。S501でエンジン制御部203は、印字開始コマンドを受信したと判断すると、S502で、印字動作を行うための公知の前処理(以後、「前回転シーケンス」という)を実行する。前回転シーケンス終了後、S503でエンジン制御部203は、コントローラ201へ/TOP信号を出力して、1枚目の印字予約コマンドに従って印字動作、すなわち1枚目の用紙への画像形成動作(以下、印字動作シーケンスともいう)を開始する。
S504でエンジン制御部203は、スループットを維持するための次の印字動作開始タイミングか否かを判断する。尚、各タイミングになったか否かの判断は、例えばCPU211が有する不図示のタイマ等を用いて行うものとし、以下同様とする。S504でエンジン制御部203は、次の印字動作開始タイミングではないと判断するとS504の処理に戻る。S504でエンジン制御部203は、次の印字開始タイミングであると判断すると、S505の処理に進む。S505でエンジン制御部203は、次の印字予約コマンドを受信しているか否か(印字予約有りか否か)を判断する。S505でエンジン制御部203は、次の印字予約コマンドを受信していないと判断した場合は、S509で印字動作の公知の後処理(以下、「後回転シーケンス」という)を実行し、印字動作を終了(END)する。S505でエンジン制御部203は、印字予約コマンドを受信していると判断した場合は、S506で、コントローラ201から印字開始コマンドを受信したか否かを判断する。S506でエンジン制御部203は、コントローラ201から印字開始コマンドを受信したと判断した場合は、S503の処理に戻り、1枚目に引き続き、2枚目の印字動作を開始する。尚、2枚目以降についても、エンジン制御部203は、S506でコントローラ201から印字開始コマンドを受信したと判断した場合は、3枚目以降の印字動作を行う。
S506でエンジン制御部203は、印字開始コマンドを受信していないと判断した場合は、S507で後回転シーケンスを実行し、S508で、コントローラ201から印字開始コマンドを受信したか否かを判断する。S508でエンジン制御部203は、印字開始コマンドを受信していないと判断すると、S508の処理に戻る。S508でエンジン制御部203は、印字開始コマンドを受信したと判断すると、S502の処理に戻る。
[両面プリント動作のコマンドフローの説明:図4]
図4は、給紙部1からの給紙と両面ユニットからの給紙を交互に行い、4枚の両面印字を開始するまでの通信シーケンスである。コントローラ201は、エンジン制御部203に対して、311では給紙部1から給紙して両面ユニットへ排紙する予約コマンドを予約ID=1として送信する。図4には、これを「予約ID=1(カセット⇒両面)」と図示しており、以降同様の表記を用いる。コントローラ201はエンジン制御部203に対して、312では給紙部1から給紙して両面ユニットへ排紙する予約コマンドを予約ID=2として送信する。コントローラ201はエンジン制御部203に対して、313では両面ユニットから給紙し機外の排紙部へ排紙する予約コマンドを予約ID=1として送信する。尚、図4では、排紙された用紙が表面(第一面)を下にして積載されるフェイスダウン(FD)排紙を例としている。尚、用紙の表面を下にして排紙する制御や上にして排紙する制御は公知であり、説明を省略する。図4には、これを「予約ID=1(両面⇒FD)」と図示しており、以降同様の表記を用いる。コントローラ201はエンジン制御部203に対して、314では給紙部1から給紙して両面ユニットへ排紙する予約コマンドを予約ID=3として送信する。
図4は、給紙部1からの給紙と両面ユニットからの給紙を交互に行い、4枚の両面印字を開始するまでの通信シーケンスである。コントローラ201は、エンジン制御部203に対して、311では給紙部1から給紙して両面ユニットへ排紙する予約コマンドを予約ID=1として送信する。図4には、これを「予約ID=1(カセット⇒両面)」と図示しており、以降同様の表記を用いる。コントローラ201はエンジン制御部203に対して、312では給紙部1から給紙して両面ユニットへ排紙する予約コマンドを予約ID=2として送信する。コントローラ201はエンジン制御部203に対して、313では両面ユニットから給紙し機外の排紙部へ排紙する予約コマンドを予約ID=1として送信する。尚、図4では、排紙された用紙が表面(第一面)を下にして積載されるフェイスダウン(FD)排紙を例としている。尚、用紙の表面を下にして排紙する制御や上にして排紙する制御は公知であり、説明を省略する。図4には、これを「予約ID=1(両面⇒FD)」と図示しており、以降同様の表記を用いる。コントローラ201はエンジン制御部203に対して、314では給紙部1から給紙して両面ユニットへ排紙する予約コマンドを予約ID=3として送信する。
コントローラ201はエンジン制御部203に対して、315では両面ユニットから給紙し機外の排紙部へ排紙する予約コマンドを予約ID=2として送信する。コントローラ201はエンジン制御部203に対して、316では給紙部1から給紙して両面ユニットへ排紙する予約コマンドを予約ID=4として送信する。コントローラ201はエンジン制御部203に対して、317では両面ユニットから給紙し機外の排紙部へ排紙する予約コマンドを予約ID=3として送信する。コントローラ201はエンジン制御部203に対して、318では両面ユニットから給紙し機外の排紙部へ排紙する予約コマンドを予約ID=4として送信する。
すなわち、311から318まで、1枚目表面、2枚目表面、1枚目裏面、3枚目表面、2枚目裏面、4枚目表面、3枚目裏面、4枚目裏面、という順番で、コントローラ201からエンジン制御部203に予約コマンドが送信される。
次にコントローラ201は、エンジン制御部203に対して、319では予約コマンドによって予約されたIDに対して印字開始コマンドを送信する。具体的には319で、コントローラ201は、エンジン制御部203に対して、印字ID=1について印字開始コマンドを送信する。コントローラ201から印字開始コマンドを受信したエンジン制御部203は、プリント動作を開始する(図3のS501 YES〜)。エンジン制御部203は、印字開始コマンド受信後に、320で、コントローラ201に対して、/TOP信号を出力する(図3のS503)。そして、レジストローラで待機している転写材を再搬送するタイミングで、エンジン制御部203は、コントローラ201に対して321で/TOPR信号を出力し、画像形成を行う。一方、コントローラ201は、エンジン制御部203から320で受信した/TOP信号に同期して、ビデオデータ信号をエンジン制御部203に出力し、次の予約ID(例えば予約ID=2)に対する印字開始コマンドを出力する(図4には不図示)。尚、311から318の印字予約コマンドが示すように、両面ユニットに対して1枚の用紙を待機させ、給紙部1と両面ユニットからの給紙を交互に行うことを、以下では2枚交互両面と言う。
[2枚交互両面画像形成シーケンスの説明:図5(a)]
図5(a)は図4での両面印字の通信シーケンスに従い、画像形成を行う場合の画像形成シーケンスを示す。図5(a)には、コントローラ201からエンジン制御部203への、例えば印字開始コマンド(印字ID=1)の送信を示す。コントローラ201とエンジン制御部203の通信の詳細は図4に示した通りであり、図5(a)では詳細は省略している。また、図5(a)には、画像形成装置が行う処理を、前回転シーケンス、プリントシーケンス、後回転シーケンスとして示す。また、図5(a)には、/TOP信号、ビデオデータ信号、カセットから用紙を給紙するタイミングを指示する信号(「Internal cassette pick up」と図示)を示す。更に、図5(a)には、両面ユニットに待機している用紙を両面ユニットから給紙するタイミングを指示する信号(「Duplexer pick up」と図示)、/TOPR信号、定着排紙センサ20の出力信号、用紙搬送状態を示す。尚、以下では両面プリントにおいて、カセットから給紙されて両面ユニットに排紙される1枚の用紙に対して最初に印字される面を表面(第一面)と表現する。一方、両面ユニットから給紙して画像形成装置の機外へ排紙されるときに印字される面を裏面(第二面)と表現する。
図5(a)は図4での両面印字の通信シーケンスに従い、画像形成を行う場合の画像形成シーケンスを示す。図5(a)には、コントローラ201からエンジン制御部203への、例えば印字開始コマンド(印字ID=1)の送信を示す。コントローラ201とエンジン制御部203の通信の詳細は図4に示した通りであり、図5(a)では詳細は省略している。また、図5(a)には、画像形成装置が行う処理を、前回転シーケンス、プリントシーケンス、後回転シーケンスとして示す。また、図5(a)には、/TOP信号、ビデオデータ信号、カセットから用紙を給紙するタイミングを指示する信号(「Internal cassette pick up」と図示)を示す。更に、図5(a)には、両面ユニットに待機している用紙を両面ユニットから給紙するタイミングを指示する信号(「Duplexer pick up」と図示)、/TOPR信号、定着排紙センサ20の出力信号、用紙搬送状態を示す。尚、以下では両面プリントにおいて、カセットから給紙されて両面ユニットに排紙される1枚の用紙に対して最初に印字される面を表面(第一面)と表現する。一方、両面ユニットから給紙して画像形成装置の機外へ排紙されるときに印字される面を裏面(第二面)と表現する。
エンジン制御部203は、1枚目表面の印字予約コマンドに対する印字開始コマンド(印字ID=1)を受信すると(図4の319、図3のS501 YES)、前回転シーケンスを開始する(図3のS502)。エンジン制御部203は、前回転シーケンスが終了すると、/TOP信号(100−1−S)をコントローラ201に出力して(図4の320)、1枚目の印字動作を開始する(図3のS503)。エンジン制御部203は、用紙搬送部215及び両面制御部217により、給紙部1のカセットから給紙し、両面ユニットへ排紙するように、用紙を搬送する制御を行う(101−1−S)。コントローラ201は/TOP信号に同期してビデオデータ(図5(a)中、網かけ部)をエンジン制御部203へ出力して画像形成を開始する。エンジン制御部203は、レジセンサ19でカセットから給紙された転写材と画像形成部により中間転写ベルト12に転写された画像とのタイミング調整を行い、/TOPR信号を出力する(102−1−S)。エンジン制御部203は、/TOPR信号の出力と共に、レジストローラにて待機していた転写材の再給紙を行い、転写材上への画像の転写を行う。転写材上に転写された画像は定着部13により加熱定着を行い、定着排紙センサ20を通過して(103−1−S)、1枚目表面の画像形成が終了する。尚、図5(a)の定着排紙センサ20を示す波形には、説明上、表面の定着処理が終わった転写材については上部に網掛けを付し、裏面の定着処理が終わった転写材については下部に網掛けを付している。すなわち、両面ともに定着処理が終わった転写材については上下ともに網掛けが付される。1枚目表面への画像形成が終了した転写材は、両面ユニットへ排紙する予約となっているため、両面ユニットへ搬送される。
同様に、エンジン制御部203は、2枚目表面の印字予約コマンドに対する印字開始コマンド(印字ID=2)を、コントローラ201から受信すると、/TOP信号(100−2−S)を出力し、2枚目表面の印字動作を開始する。エンジン制御部203は、カセットから給紙し両面ユニットへ排紙するように用紙を搬送する制御を行う(101−2−S)。エンジン制御部203は、コントローラ201に/TOPR信号を出力し(102−2−S)、転写材上への画像の転写が完了した画像を定着部13により加熱定着して定着排紙センサ20を通過して2枚目表面の画像形成を終了する(103−2−S)。2枚目表面への画像形成が終了した転写材は、両面ユニットへ排紙する予約となっているため、両面ユニットへ搬送される。
次に、エンジン制御部203は、1枚目裏面の印字予約コマンドに対する印字開始コマンド(印字ID=1)を、コントローラ201から受信すると、/TOP信号(100−1−D)を出力し、1枚目裏面の印字動作を開始する。エンジン制御部203は、両面ユニットから用紙を搬送するよう制御する(101−1−D)。エンジン制御部203は、コントローラ201へ/TOPR信号を出力し(102−1−D)、転写材上への画像の転写が完了した画像を定着部13により加熱定着して、定着排紙センサ20を通過して2枚目裏面の画像形成を終了する(103−1−D)。このように、表面、裏面ともに画像形成が完了し、両面への画像形成が終了した1枚目の用紙は、排紙センサ28を通過して画像形成装置の機外へ排出される。
以上の動作を4枚分、繰り返し行い、全ての画像形成が終了した時点で(図3のS506 YES)、後回転シーケンスを実行して(図3のS507)、印字開始コマンド待ちの状態(図3のS508)となる。
[搬送遅延ミスプリントの説明:図5(b)]
図5(b)は搬送遅延ミスプリントを説明するための図である。搬送遅延ミスプリントとは、次のようなミスプリントをいう。すなわち、用紙が搬送ローラのスリップや搬送路上でのひっかかり等により所定のタイミングよりも搬送が遅延することにより生じるミスプリントである。このような場合、用紙はレジセンサ19には到達するものの、そのタイミングで/TOPR信号の出力を行っても、転写材と画像のタイミングが合わないため、搬送遅延ミスプリントとして報知することとしている。搬送遅延ミスプリントについて詳細に説明する。図5(b)に示す通り、/TOP信号の出力の立ち下がりから、転写材の再給紙タイミングである/TOPR信号の出力の立ち下がりまでの時間をT1(所定の時間内)とする。また、用紙を給紙部1のカセットや両面ユニットから給紙したタイミング(pick up信号の出力の立ち上がり)から、用紙がレジセンサ19に到達するまで(レジセンサ19の出力の立ち上がりまで)の時間をT2とする。更に、レジセンサ19の出力の立ち上がりから/TOPR信号の出力の立ち下がりまでの時間をT3とする。
図5(b)は搬送遅延ミスプリントを説明するための図である。搬送遅延ミスプリントとは、次のようなミスプリントをいう。すなわち、用紙が搬送ローラのスリップや搬送路上でのひっかかり等により所定のタイミングよりも搬送が遅延することにより生じるミスプリントである。このような場合、用紙はレジセンサ19には到達するものの、そのタイミングで/TOPR信号の出力を行っても、転写材と画像のタイミングが合わないため、搬送遅延ミスプリントとして報知することとしている。搬送遅延ミスプリントについて詳細に説明する。図5(b)に示す通り、/TOP信号の出力の立ち下がりから、転写材の再給紙タイミングである/TOPR信号の出力の立ち下がりまでの時間をT1(所定の時間内)とする。また、用紙を給紙部1のカセットや両面ユニットから給紙したタイミング(pick up信号の出力の立ち上がり)から、用紙がレジセンサ19に到達するまで(レジセンサ19の出力の立ち上がりまで)の時間をT2とする。更に、レジセンサ19の出力の立ち上がりから/TOPR信号の出力の立ち下がりまでの時間をT3とする。
ここで、用紙がカセットから給紙される際のスリップや搬送路上でのひっかかり等により搬送に遅延が生じた場合、時間T2が想定よりも長くなる。その結果、時間T3が小さく(短く)なる。例えば、T3が0以下(T3≦0)になってしまった場合、すなわち、/TOPR信号の出力タイミングよりもレジセンサ19の出力タイミングが遅くなってしまった場合を説明する。このような場合、/TOPR信号を出力するタイミングとなっても、用紙のレジセンサ19への到着が遅延しており、転写材と画像のタイミングが合わないため、転写材上の正しい位置に画像形成されなくなってしまう。そこで、画像形成装置は、T3の時間に応じて搬送遅延ミスプリントを判断してコントローラ201へ報知し、その後、コントローラ201からのミスプリント解除コマンドによりミスプリント解除シーケンスを実行する。
[搬送遅延ミスプリント発生時プリントリカバリーの説明:図6]
図6は図4で説明した2枚交互両面の通信シーケンスに従って、図5(a)で説明した画像形成シーケンスを実行中に、1枚目(第一記録材)裏面において、搬送遅延ミスプリントが発生したときにプリントリカバリーを行う方法を表したシーケンスチャートである。
図6は図4で説明した2枚交互両面の通信シーケンスに従って、図5(a)で説明した画像形成シーケンスを実行中に、1枚目(第一記録材)裏面において、搬送遅延ミスプリントが発生したときにプリントリカバリーを行う方法を表したシーケンスチャートである。
<ミスプリント対象のプリントIDを決定するまでのシーケンス説明:図6(A)>
まず、図6(A)において1枚目裏面で搬送遅延ミスプリントが発生し、コントローラ201からのミスプリント解除コマンドによりミスプリント対象のプリントIDを決定するまでのシーケンスについて説明する。
まず、図6(A)において1枚目裏面で搬送遅延ミスプリントが発生し、コントローラ201からのミスプリント解除コマンドによりミスプリント対象のプリントIDを決定するまでのシーケンスについて説明する。
●搬送遅延ミスプリント発生までの処理
エンジン制御部203は、1枚目表面の印字予約コマンドに対する印字開始コマンド(印字ID=1)を受信すると、前回転シーケンスを開始する。エンジン制御部203は、前回転シーケンスが終了すると、/TOP信号(200−1−S)を出力して1枚目の印字動作を開始し、カセットから用紙を給紙し、両面ユニットへ用紙を搬送する(201−1−S)ように搬送制御を行う。コントローラ201は、/TOP信号に同期してビデオデータをエンジン制御部203へ出力して画像形成を開始する。エンジン制御部203は、レジセンサ19で待機しているカセットから給紙された転写材と、画像形成部により中間転写ベルトに転写された画像とのタイミング調整を行い、/TOPR信号を出力する(202−1−S)。エンジン制御部203は、/TOPR信号の出力と共に転写材の再給紙を行い、転写材上への画像の転写を行う。転写材上に転写された画像は定着部13により加熱定着を行い、定着排紙センサ20を通過後(203−1−S)、両面ユニット内に搬送して1枚目表面の画像形成が終了する。1枚目表面への画像形成が終了した転写材は、両面ユニットへ排紙する予約となっているため、両面ユニットへ搬送される。
エンジン制御部203は、1枚目表面の印字予約コマンドに対する印字開始コマンド(印字ID=1)を受信すると、前回転シーケンスを開始する。エンジン制御部203は、前回転シーケンスが終了すると、/TOP信号(200−1−S)を出力して1枚目の印字動作を開始し、カセットから用紙を給紙し、両面ユニットへ用紙を搬送する(201−1−S)ように搬送制御を行う。コントローラ201は、/TOP信号に同期してビデオデータをエンジン制御部203へ出力して画像形成を開始する。エンジン制御部203は、レジセンサ19で待機しているカセットから給紙された転写材と、画像形成部により中間転写ベルトに転写された画像とのタイミング調整を行い、/TOPR信号を出力する(202−1−S)。エンジン制御部203は、/TOPR信号の出力と共に転写材の再給紙を行い、転写材上への画像の転写を行う。転写材上に転写された画像は定着部13により加熱定着を行い、定着排紙センサ20を通過後(203−1−S)、両面ユニット内に搬送して1枚目表面の画像形成が終了する。1枚目表面への画像形成が終了した転写材は、両面ユニットへ排紙する予約となっているため、両面ユニットへ搬送される。
同様に、エンジン制御部203は、2枚目表面の印字予約コマンドに対する印字開始コマンド(印字ID=2)を受信すると、/TOP信号(200−2−S)を出力し、2枚目表面の印字動作を開始する。エンジン制御部203は、カセットから用紙を給紙し、両面ユニットへ用紙を搬送する(201−2−S)ように搬送制御を行う。エンジン制御部203は、/TOPR信号の出力を行い(202−2−S)、転写材上への画像の転写が完了した画像を定着部13により加熱定着して定着排紙センサ20を通過して2枚目表面の画像形成を終了する(203−2−S)。2枚目表面への画像形成が終了した転写材は、両面ユニットへ排紙する予約となっているため、両面ユニットへ搬送される。
次に、エンジン制御部203は、1枚目裏面の印字予約コマンドに対する印字開始コマンド(印字ID=1)を受信すると、/TOP信号(200−1−D)を出力し、1枚目裏面の印字動作を開始する。エンジン制御部203は、両面ユニットから用紙を搬送して(201−1−D)、/TOPR信号の出力を行う(202−1−D)。以上が、搬送遅延ミスプリントが発生するまでに正常に行われる処理である。
●1枚目裏面での搬送ミスプリント発生時の処理
ここで、1枚目裏面の両面ユニットからの搬送が、スリップ等により遅延して、エンジン制御部203が搬送遅延ミスプリントと判断した場合について説明する。図5(b)で説明したように、エンジン制御部203は、そのタイミングで/TOPR信号を出力しても、用紙位置と画像形成位置が正しく一致しないため、搬送遅延ミスプリントと判断し、/TOPR信号の出力は中止する(図6(A)、202−1−Dの×印)。このため、両面ユニットから搬送遅延により遅延して搬送された1枚目の用紙は、レジセンサ19の場所で停止する。また、1枚目裏面の印刷の次に予定されていた3枚目表面の印刷について、エンジン制御部203は、当然、カセットからの3枚目の用紙搬送も中止する(201−3−Sの×印)と共に、3枚目の/TOPR信号の出力も中止する(202−3−Sの×印)。尚、図6(A)に示すように、エンジン制御部203が搬送遅延ミスプリント発生を判断したときには、次のような状態となっている。すなわち、既に3枚目表面についての/TOP信号が出力されており(200−3−S)、1枚目裏面のみならず3枚目表面に印刷する予定のトナー画像も中間転写ベルト上に形成されている。しかし、1枚目裏面において搬送遅延ミスプリントが発生したため、1枚目裏面及び3枚目表面のトナー画像は用紙には転写されず、中間転写ベルトの搬送に伴いクリーニング装置21に到達し、クリーニング装置21により除去される。/TOP信号については、エンジン制御部203が搬送遅延ミスプリントと判断したあとに出力される予定だったもの(例えば、2枚目裏面)のみ、出力されないこととなる(200−2−Dの×印)。
ここで、1枚目裏面の両面ユニットからの搬送が、スリップ等により遅延して、エンジン制御部203が搬送遅延ミスプリントと判断した場合について説明する。図5(b)で説明したように、エンジン制御部203は、そのタイミングで/TOPR信号を出力しても、用紙位置と画像形成位置が正しく一致しないため、搬送遅延ミスプリントと判断し、/TOPR信号の出力は中止する(図6(A)、202−1−Dの×印)。このため、両面ユニットから搬送遅延により遅延して搬送された1枚目の用紙は、レジセンサ19の場所で停止する。また、1枚目裏面の印刷の次に予定されていた3枚目表面の印刷について、エンジン制御部203は、当然、カセットからの3枚目の用紙搬送も中止する(201−3−Sの×印)と共に、3枚目の/TOPR信号の出力も中止する(202−3−Sの×印)。尚、図6(A)に示すように、エンジン制御部203が搬送遅延ミスプリント発生を判断したときには、次のような状態となっている。すなわち、既に3枚目表面についての/TOP信号が出力されており(200−3−S)、1枚目裏面のみならず3枚目表面に印刷する予定のトナー画像も中間転写ベルト上に形成されている。しかし、1枚目裏面において搬送遅延ミスプリントが発生したため、1枚目裏面及び3枚目表面のトナー画像は用紙には転写されず、中間転写ベルトの搬送に伴いクリーニング装置21に到達し、クリーニング装置21により除去される。/TOP信号については、エンジン制御部203が搬送遅延ミスプリントと判断したあとに出力される予定だったもの(例えば、2枚目裏面)のみ、出力されないこととなる(200−2−Dの×印)。
●1枚目裏面の搬送再開後の処理
1枚目裏面を再搬送させるためには、上述したように、既に画像形成が終了している3枚目表面(200−3−S)のトナー画像が転写位置を通過するのを待つ必要があり、その時間が経過した後に1枚目裏面の再搬送を開始する。ここで、従来の2枚交互両面画像形成シーケンスでは、1枚目裏面が再搬送された場合、1枚目は排紙センサ28を通過して、画像形成装置の機外へ排出されるように予約されている。しかし、本実施例では、エンジン制御部203は、1枚目裏面は搬送遅延ミスプリントの発生により画像形成がなされていない状態であるため、定着排紙センサ20を通過後、再度、両面ユニット内に搬送させる(203−1−D)。このとき、1枚目は両面搬送路において面が反転するため、1枚目表面に画像形成が実施される状態となる。
1枚目裏面を再搬送させるためには、上述したように、既に画像形成が終了している3枚目表面(200−3−S)のトナー画像が転写位置を通過するのを待つ必要があり、その時間が経過した後に1枚目裏面の再搬送を開始する。ここで、従来の2枚交互両面画像形成シーケンスでは、1枚目裏面が再搬送された場合、1枚目は排紙センサ28を通過して、画像形成装置の機外へ排出されるように予約されている。しかし、本実施例では、エンジン制御部203は、1枚目裏面は搬送遅延ミスプリントの発生により画像形成がなされていない状態であるため、定着排紙センサ20を通過後、再度、両面ユニット内に搬送させる(203−1−D)。このとき、1枚目は両面搬送路において面が反転するため、1枚目表面に画像形成が実施される状態となる。
●2枚目裏面の処理
搬送遅延ミスプリント発生時は、1枚目裏面が、3枚目表面のトナー画像の転写位置通過を待っているため、3枚目表面の次に予定されている2枚目(第二記録材)裏面の/TOP信号の出力も、それにあわせて遅延させる(200−2−Dの×印及び矢印)。その後、エンジン制御部203は、両面ユニットに待機していた2枚目の用紙を搬送し(201−2−D)、レジセンサ19で両面ユニットから給紙された転写材と画像形成部により中間転写ベルトに転写された画像とのタイミング調整を行う。そしてエンジン制御部203は、/TOPR信号を出力すると共に転写材の再給紙を行い、転写材上への画像の転写を行う(202−2−D)。この後、従来の2枚交互両面画像形成シーケンスでは、表面も裏面も画像形成が完了した2枚目の用紙は、排紙センサ28を通過して画像形成装置の機外へ排出される。しかし、前述した通り、1枚目裏面は搬送遅延ミスプリントの発生により画像形成がなされていない状態で両面ユニット内に搬送させている(203−1−D)。このように、1枚目裏面が両面ユニット内で待機しているため、両面印刷が終了した2枚目をこのまま機外へ排出すると、正しいページ順序で排出されないこととなる。そこで、後述するプリントリカバリーシーケンスにおいて、1枚目と2枚目のページ順序を正しい状態でリカバリーするため、両面印刷が終了した2枚目についても、再度定着排紙センサ20を通過後、再度両面ユニット内に搬送させる(203−2−D)。
搬送遅延ミスプリント発生時は、1枚目裏面が、3枚目表面のトナー画像の転写位置通過を待っているため、3枚目表面の次に予定されている2枚目(第二記録材)裏面の/TOP信号の出力も、それにあわせて遅延させる(200−2−Dの×印及び矢印)。その後、エンジン制御部203は、両面ユニットに待機していた2枚目の用紙を搬送し(201−2−D)、レジセンサ19で両面ユニットから給紙された転写材と画像形成部により中間転写ベルトに転写された画像とのタイミング調整を行う。そしてエンジン制御部203は、/TOPR信号を出力すると共に転写材の再給紙を行い、転写材上への画像の転写を行う(202−2−D)。この後、従来の2枚交互両面画像形成シーケンスでは、表面も裏面も画像形成が完了した2枚目の用紙は、排紙センサ28を通過して画像形成装置の機外へ排出される。しかし、前述した通り、1枚目裏面は搬送遅延ミスプリントの発生により画像形成がなされていない状態で両面ユニット内に搬送させている(203−1−D)。このように、1枚目裏面が両面ユニット内で待機しているため、両面印刷が終了した2枚目をこのまま機外へ排出すると、正しいページ順序で排出されないこととなる。そこで、後述するプリントリカバリーシーケンスにおいて、1枚目と2枚目のページ順序を正しい状態でリカバリーするため、両面印刷が終了した2枚目についても、再度定着排紙センサ20を通過後、再度両面ユニット内に搬送させる(203−2−D)。
●ミスプリントID決定処理
以下の表1は、上述した図6(A)の処理が完了したときの予約IDと給紙中ID、印字中IDである。搬送遅延ミスプリントが発生し、上述した図6(A)の処理が完了すると、1枚目は両面ユニット内に用紙を待機させた状態であり、搬送遅延ミスプリントとなった1枚目裏面は、画像形成が未完了な状態である。また、2枚目に関しては、表面、裏面共に画像形成は終了しているものの、プリントリカバリーシーケンスにて1枚目と2枚目のページ順序を正しい状態でリカバリーするため、1枚目と同様に両面ユニット内に用紙を待機させた状態である。3枚目に関しては、コントローラ201からの予約を受信し、画像形成を開始したものの、給紙を中止したため表面、裏面共に画像形成が未完了な状態である。
以下の表1は、上述した図6(A)の処理が完了したときの予約IDと給紙中ID、印字中IDである。搬送遅延ミスプリントが発生し、上述した図6(A)の処理が完了すると、1枚目は両面ユニット内に用紙を待機させた状態であり、搬送遅延ミスプリントとなった1枚目裏面は、画像形成が未完了な状態である。また、2枚目に関しては、表面、裏面共に画像形成は終了しているものの、プリントリカバリーシーケンスにて1枚目と2枚目のページ順序を正しい状態でリカバリーするため、1枚目と同様に両面ユニット内に用紙を待機させた状態である。3枚目に関しては、コントローラ201からの予約を受信し、画像形成を開始したものの、給紙を中止したため表面、裏面共に画像形成が未完了な状態である。
ここで、コントローラ201は、画像形成部においてミスプリントが発生した場合、次のように動作する。すなわち、コントローラ201は、用紙搬送が停止したところで、既に登録してある予約IDと給紙部から給紙しているID、既に印字を開始してあるIDをエンジン制御部203から受信する。そして、コントローラ201は、リカバリーに必要な印字IDを決定する。よって、表1からコントローラ201は、リカバリー対象のIDをID1とID2とID3と判断する。
ここで、予約IDは、コントローラ201からエンジン制御部203へID指定(ID1、ID2、ID3)された印刷予約コマンドが送信されたときに1になり、印字開始コマンドを受信したタイミングで0となる。したがって、予約ID=0とは、コントローラ201からエンジン制御部203へ印刷予約コマンドが送信されていない、又は、印字開始コマンドを受信したことを表す。尚、本実施例では、予約IDの状態を「0」、「1」という値を用いて表しているが、この値を逆に用いてもよいし、別の値を用いてもよい。また、以下説明するIDについても同様である。
また、給紙中IDは、予約されたIDに対してエンジン制御部203が給紙動作を開始すると1になり、レジストローラに到達して/TOPR信号に同期して再給紙されたタイミングで0になる。更に、印字中IDは、/TOP信号により画像形成を開始したタイミングで1となり、用紙が機外に排紙されたタイミングで0になる。すなわち、画像形成動作中にミスプリントが発生しなかった場合は、「予約ID=0、給紙中ID=0、印字中ID=0」となるため、コントローラ201は、これらのIDの値に基づき、各IDについてリカバリーが必要か否かを判断する。例えば、表1に示すような場合、コントローラ201は、ID1、ID2、ID3について、いずれも印字中IDが1となっているため、いずれのIDについてもリカバリーが必要であると判断する。
<プリントリカバリーシーケンスの説明:図6(B)>
次に、図6(B)においてミスプリント対象のプリントIDについて、プリントリカバリーを行うシーケンスについて説明する。ここで、図6(B)中に示されている星印は、通常の処理とは異なる処理を示しており、それぞれの処理については以下で説明する。尚、リカバリーするIDは図6(A)でコントローラ201が決定した通り、ID1、ID2、ID3である。
次に、図6(B)においてミスプリント対象のプリントIDについて、プリントリカバリーを行うシーケンスについて説明する。ここで、図6(B)中に示されている星印は、通常の処理とは異なる処理を示しており、それぞれの処理については以下で説明する。尚、リカバリーするIDは図6(A)でコントローラ201が決定した通り、ID1、ID2、ID3である。
●1枚目の処理
エンジン制御部203は、1枚目表面の印字予約コマンドに対する印字開始コマンド(印字ID=1)を受信すると、前回転シーケンスを開始する。エンジン制御部203は、前回転シーケンス終了後、/TOP信号(210−1−S)を出力してコントローラ201からのビデオデータを受信する。しかし、1枚目表面は既に画像形成済み(即ち、トナー画像の形成済み)であるため、画像処理部213によりビデオデータをマスクすることにより画像形成を行わないようにする(図6(B)中、星印)。即ち、1枚目表面には、再度のトナー画像の形成は行わないようにする。尚、以降、転写材にトナー画像の形成を行うことを「画像形成を行う」といい、マスク処理を行って転写材にトナー画像の形成を行わないことを「画像形成を行わない」ということとする。しかし、マスク処理を行って転写材にトナー画像の形成を行わない場合についても、転写材にトナー画像の形成を行う場合と同様にビデオデータの出力や転写材の搬送等は行われている。したがって、転写材に実際にトナー画像の形成を行う場合だけでなく、マスク処理を行って転写材にトナー画像の形成を行わない場合も含めて、以降、これらの動作を画像形成動作ということとする。
エンジン制御部203は、1枚目表面の印字予約コマンドに対する印字開始コマンド(印字ID=1)を受信すると、前回転シーケンスを開始する。エンジン制御部203は、前回転シーケンス終了後、/TOP信号(210−1−S)を出力してコントローラ201からのビデオデータを受信する。しかし、1枚目表面は既に画像形成済み(即ち、トナー画像の形成済み)であるため、画像処理部213によりビデオデータをマスクすることにより画像形成を行わないようにする(図6(B)中、星印)。即ち、1枚目表面には、再度のトナー画像の形成は行わないようにする。尚、以降、転写材にトナー画像の形成を行うことを「画像形成を行う」といい、マスク処理を行って転写材にトナー画像の形成を行わないことを「画像形成を行わない」ということとする。しかし、マスク処理を行って転写材にトナー画像の形成を行わない場合についても、転写材にトナー画像の形成を行う場合と同様にビデオデータの出力や転写材の搬送等は行われている。したがって、転写材に実際にトナー画像の形成を行う場合だけでなく、マスク処理を行って転写材にトナー画像の形成を行わない場合も含めて、以降、これらの動作を画像形成動作ということとする。
次に、エンジン制御部203は、図6(A)の203−1−Dの後両面ユニットに待機してあった1枚目の用紙の搬送を開始する(211−1−S)。通常、1枚目表面はカセットから給紙するところ、本実施例のプリントリカバリーシーケンスでは、両面ユニットから給紙する(図6(B)中、星印及び矢印)。エンジン制御部203は、レジセンサ19で転写材と画像(マスクにより非形成)とのタイミング調整を行い、/TOPR信号を出力する(212−1−S)。エンジン制御部203は、/TOPR信号の出力により転写材の再給紙を行い、転写材上への画像(マスクにより非形成)の転写動作を行う。その後、転写材は定着部13により加熱定着を行い、定着排紙センサ20を通過して1枚目表面の画像形成が終了する(213−1−S)。1枚目の用紙は、1枚目裏面の画像形成に備えて更に両面ユニットへ搬送される(図6(B)中、星印)。ここで、1枚目表面に関しては、上述したように210−1−Sでビデオデータをマスクしているため、通常の画像形成に必要な転写動作や定着動作は実行する必要がなく、必要に応じてそれぞれの動作を模擬するだけでも構わない。
次に、エンジン制御部203は、1枚目裏面の印字予約コマンドに対する印字開始コマンド(印字ID=1)を受信すると、/TOP信号(210−1−D)を出力し、1枚目裏面の印字動作を開始する。そして、エンジン制御部203は、両面ユニットから1枚目の用紙を搬送して(211−1−D)、/TOPR信号の出力を行う(212−1−D)。エンジン制御部203は、転写材上への画像の転写が完了した画像を定着部13により加熱定着し、定着排紙センサ20を通過して(213−1−D)1枚目裏面の画像形成を終了する。このように、表面、裏面ともに画像形成が完了した1枚目の用紙は、排紙センサ28を通過して画像形成装置の機外へ排出される。
●2枚目の処理
2枚目は表面、裏面ともに既に画像形成が終了しているものの、プリントリカバリーシーケンスにて1枚目と2枚目のページ順序を正しい状態でリカバリーするために両面ユニット内に待機させている状態となっている。2枚目については、表面、裏面ともに/TOP信号(210−2−S/210−2−D)を出力して、コントローラ201からのビデオデータを受信する。しかし、2枚目については、表面、裏面ともに、画像処理部213によりビデオデータをマスクすることにより画像形成を行わないようにする(図6(B)中、星印)。エンジン制御部203は、両面ユニットに待機してあった2枚目の用紙の搬送を開始し(211−2−S/211−2−D)、レジセンサ19で転写材と画像(非形成)とのタイミング調整を行い、/TOPR信号を出力する(212−2−S/212−2−D)。ここで、通常であれば、2枚目表面はカセットから給紙するところ、本実施例のプリントリカバリーシーケンスでは、両面ユニットから給紙する(図6(B)中、星印及び矢印)。エンジン制御部203は、/TOPR信号の出力により転写材の再給紙を行い、転写材上への画像(マスクにより非形成)の転写動作を行う。その後、転写材は定着部13により加熱定着を行い、定着排紙センサ20を通過して2枚目の画像形成が終了する(213−2−S/213−2−D)。ここで、2枚目については、表面、裏面ともに通常の画像形成に必要な転写動作や定着動作は実行する必要がないため、必要に応じて処理をそれぞれの動作を模擬するだけでも構わない。
2枚目は表面、裏面ともに既に画像形成が終了しているものの、プリントリカバリーシーケンスにて1枚目と2枚目のページ順序を正しい状態でリカバリーするために両面ユニット内に待機させている状態となっている。2枚目については、表面、裏面ともに/TOP信号(210−2−S/210−2−D)を出力して、コントローラ201からのビデオデータを受信する。しかし、2枚目については、表面、裏面ともに、画像処理部213によりビデオデータをマスクすることにより画像形成を行わないようにする(図6(B)中、星印)。エンジン制御部203は、両面ユニットに待機してあった2枚目の用紙の搬送を開始し(211−2−S/211−2−D)、レジセンサ19で転写材と画像(非形成)とのタイミング調整を行い、/TOPR信号を出力する(212−2−S/212−2−D)。ここで、通常であれば、2枚目表面はカセットから給紙するところ、本実施例のプリントリカバリーシーケンスでは、両面ユニットから給紙する(図6(B)中、星印及び矢印)。エンジン制御部203は、/TOPR信号の出力により転写材の再給紙を行い、転写材上への画像(マスクにより非形成)の転写動作を行う。その後、転写材は定着部13により加熱定着を行い、定着排紙センサ20を通過して2枚目の画像形成が終了する(213−2−S/213−2−D)。ここで、2枚目については、表面、裏面ともに通常の画像形成に必要な転写動作や定着動作は実行する必要がないため、必要に応じて処理をそれぞれの動作を模擬するだけでも構わない。
尚、本実施例では、図6では、次のような処理を行った。すなわち、図6(A)で2枚目裏面に画像形成を行った後で(200−2−D〜203−2−D)2枚目の用紙を両面ユニットに搬送し待機させ、図6(B)で2枚目裏面の画像形成時にビデオデータをマスクして(210−2−D)排紙した(213−2−D)。この場合、図6(A)の200−2−Dにおいて2枚目裏面の画像形成の際にビデオデータをマスクし、図6(B)の210−2−Dではビデオデータをマスクせずに2枚目裏面の画像形成を行って排紙する構成としてもよい。
●3枚目の処理
3枚目は、まだカセットからの給紙が行われておらず、表面、裏面共に画像形成が終了していないため、通常のプリントシーケンスを実行する。
3枚目は、まだカセットからの給紙が行われておらず、表面、裏面共に画像形成が終了していないため、通常のプリントシーケンスを実行する。
以上のように、プリントリカバリーシーケンスを実行することで、表面、裏面が印刷された用紙が、正しい順序で機外に排紙されることとなる。尚、図6(B)の213−1−S,213−2−S,213−2−Dの星印は、ビデオデータをマスクしたものであることを示すために付している。
本実施例では、裏面で搬送遅延ミスプリントが発生しても、もう一度その転写材を両面ユニットに待機させた状態からリカバリープリントを実施する。更にリカバリー時にプリント順序が狂わないように、両面搬送路に搬送された1枚目及び2枚目について、再度表面及び裏面(再度第一面及び第二面)の画像形成を行う。ただし、既に画像形成が完了している表面は、例えばビデオデータをマスクすることにより画像形成をスキップしながらリカバリーが必要なページ又は面のみの画像形成を行う。その結果、両面プリントの裏面で搬送遅延ミスプリントが発生しても、既に画像形成した用紙を最大限に利用して、かつ、正しいプリント順序でプリントリカバリー処理を行うことが可能となる。
以上、本実施例によれば、両面印刷における第二面の印刷中にミスプリントが発生した場合でも、既に画像形成が行われた記録材を両面搬送路に搬送してリカバリーを行い、正しいページ順で排紙することができる。
実施例2では、両面プリントの裏面で、スキャナ部10で発生した水平同期信号エラー(以下、BDエラー)によるミスプリントが発生したときの動作について説明する。すなわち、本実施例では、BDエラーによるミスプリントが発生したとき、プリント順序が正しくなるように、既に画像形成が完了している表面は画像形成をスキップしつつ、リカバリーが必要な裏面のみのリカバリープリントを行う手法について提案する。尚、画像形成装置全体の説明については実施例1と重複するので省略し、同じ構成には同じ符号を用いて説明する。
[BDエラーの説明:図7]
図7(a)は水平同期信号(BD信号)を検出するためのスキャナ部10のシステム構成を示している。スキャナモータ311の駆動が開始され、回転多面鏡307が回転し、その後、レーザユニット308からレーザ光が射出(照射)されると、レーザ光は回転多面鏡307により感光ドラム5上に偏向走査される。回転多面鏡307によりレーザ光が走査される方向である主走査方向の主走査軸上に配置された検出器312によりレーザ光が検出され、検出器312から水平同期信号となるBD信号がASIC212へ出力される。このBD信号の検出タイミングをASIC212によって周期へと換算し、CPU211にて周期が所定範囲から外れたと判断された場合、回転多面鏡307が正しい回転速度で回転していないと判断し、BDエラーと判断する。このBDエラーが画像形成中に発生した場合、その画像形成が保証できなくなるため、BDエラーミスプリントとしてプリントリカバリーが必要となる。
図7(a)は水平同期信号(BD信号)を検出するためのスキャナ部10のシステム構成を示している。スキャナモータ311の駆動が開始され、回転多面鏡307が回転し、その後、レーザユニット308からレーザ光が射出(照射)されると、レーザ光は回転多面鏡307により感光ドラム5上に偏向走査される。回転多面鏡307によりレーザ光が走査される方向である主走査方向の主走査軸上に配置された検出器312によりレーザ光が検出され、検出器312から水平同期信号となるBD信号がASIC212へ出力される。このBD信号の検出タイミングをASIC212によって周期へと換算し、CPU211にて周期が所定範囲から外れたと判断された場合、回転多面鏡307が正しい回転速度で回転していないと判断し、BDエラーと判断する。このBDエラーが画像形成中に発生した場合、その画像形成が保証できなくなるため、BDエラーミスプリントとしてプリントリカバリーが必要となる。
[BDエラーミスプリント発生状態:図7(b)、図7(c)、図8]
図7(b)、図7(c)は発生しうるBDエラーミスプリントの発生状態を示している。図7(b)、図7(c)に示す通り、m枚目裏面(m−D)からn枚目表面(n−S)までの/TOP信号の出力間隔をT4とする。このとき、BDエラーミスプリントは、図7(b)に示す通り、m枚目裏面の途中だけで発生し、n枚目表面では発生しない場合と、図7(c)に示す通り、m枚目裏面の途中からn枚目表面も通して継続して発生する場合が想定される。図7(b)では、m枚目裏面のみでBDエラーミスプリントと判断して、m枚目以降も画像形成が継続できる。しかし、図7(c)はBDエラーが継続して発生しており、BDエラーから復帰するためには、一旦スキャナ部10を停止させて画像形成を中断する必要がある。
図7(b)、図7(c)は発生しうるBDエラーミスプリントの発生状態を示している。図7(b)、図7(c)に示す通り、m枚目裏面(m−D)からn枚目表面(n−S)までの/TOP信号の出力間隔をT4とする。このとき、BDエラーミスプリントは、図7(b)に示す通り、m枚目裏面の途中だけで発生し、n枚目表面では発生しない場合と、図7(c)に示す通り、m枚目裏面の途中からn枚目表面も通して継続して発生する場合が想定される。図7(b)では、m枚目裏面のみでBDエラーミスプリントと判断して、m枚目以降も画像形成が継続できる。しかし、図7(c)はBDエラーが継続して発生しており、BDエラーから復帰するためには、一旦スキャナ部10を停止させて画像形成を中断する必要がある。
<BDエラーミスプリントの検出:図8>
図8は2つのBDエラーミスプリントを検出するためのフローチャートを示している。2枚交互両面プリントシーケンスが開始されると、S100でCPU211は、プリント中は常にBDエラーミスプリントが発生しているか否かを検出する。S100でCPU211が、m枚目裏面でBDエラーミスプリントが発生したと判断すると、そのBDエラーミスプリントが継続的に発生していることを確認するため、S101で、n枚目表面の/TOP信号の出力タイミングまでBDエラーのモニタを行う。S101でCPU211が、n枚目表面の/TOP信号の出力タイミングになったと判断すると、S102の処理に進む。S102でCPU211は、BDエラーミスプリントが継続中であるか否かを判断する。S102でCPU211は、BDエラーミスプリントが継続中ではない、すなわち一時的な発生であると判断すると、S103の処理に進む。このような場合、n枚目表面では既にBDエラーミスプリントから復帰しているため、S103でCPU211は、発生したBDエラーミスプリントが図7(b)に示すようなタイプであったと判断し、S104でプリントを継続する。
図8は2つのBDエラーミスプリントを検出するためのフローチャートを示している。2枚交互両面プリントシーケンスが開始されると、S100でCPU211は、プリント中は常にBDエラーミスプリントが発生しているか否かを検出する。S100でCPU211が、m枚目裏面でBDエラーミスプリントが発生したと判断すると、そのBDエラーミスプリントが継続的に発生していることを確認するため、S101で、n枚目表面の/TOP信号の出力タイミングまでBDエラーのモニタを行う。S101でCPU211が、n枚目表面の/TOP信号の出力タイミングになったと判断すると、S102の処理に進む。S102でCPU211は、BDエラーミスプリントが継続中であるか否かを判断する。S102でCPU211は、BDエラーミスプリントが継続中ではない、すなわち一時的な発生であると判断すると、S103の処理に進む。このような場合、n枚目表面では既にBDエラーミスプリントから復帰しているため、S103でCPU211は、発生したBDエラーミスプリントが図7(b)に示すようなタイプであったと判断し、S104でプリントを継続する。
一方、S102でCPU211は、BDエラーミスプリントが継続中であると判断すると、S105の処理に進む。この場合、BDエラーミスプリントが継続的な発生であり、n枚目表面でもBDエラーミスプリントから復帰していないため、S105で発生したBDエラーミスプリントが図7(c)に示すようなタイプであったと判断し、S106で速やかにプリントを中断する。
[図7(b)のBDエラーミスプリント発生時プリントリカバリーの説明:図9]
図9は図4で説明した画像形成シーケンスを実行中に1枚目裏面において、BDエラーミスプリントが発生した場合のシーケンスチャートである。更に、そのBDエラーミスプリントが図8のフローチャートにより図7(b)に示したタイプであると判断されたときに、プリントリカバリーを行う方法を表したシーケンスチャートである。この場合、プリントリカバリーシーケンスは、実施例1と異なる部分は少なく、違いは図9(A)において3枚目表面の/TOP信号出力よりも以前にBDエラーミスプリントを判断している点である。このため、1枚目表面、2枚目表面、2枚目裏面について、画像処理部213によりビデオデータをマスクすることにより、画像形成を行わないようにしている。また、実施例1では3枚目表面について/TOP信号を出力した後に搬送遅延ミスプリントを判断したため、3枚目表面に対応する中間転写ベルト12上のトナー画像をクリーニング装置21により除去する必要があった。しかし、本実施例では、3枚目表面の/TOP信号の出力前にBDエラーミスプリントを判断しているため、3枚目表面についてのトナー画像の形成は行われない。このため、本実施例では、1枚目裏面についてのトナー画像についてのみ、クリーニング装置21によるクリーニング動作が行われる。尚、リカバリー対象のプリントIDは表1と同じ(ID1,ID2,ID3)であり、図9(B)も実施例1の図6(B)と同じであるため、説明は省略する。
図9は図4で説明した画像形成シーケンスを実行中に1枚目裏面において、BDエラーミスプリントが発生した場合のシーケンスチャートである。更に、そのBDエラーミスプリントが図8のフローチャートにより図7(b)に示したタイプであると判断されたときに、プリントリカバリーを行う方法を表したシーケンスチャートである。この場合、プリントリカバリーシーケンスは、実施例1と異なる部分は少なく、違いは図9(A)において3枚目表面の/TOP信号出力よりも以前にBDエラーミスプリントを判断している点である。このため、1枚目表面、2枚目表面、2枚目裏面について、画像処理部213によりビデオデータをマスクすることにより、画像形成を行わないようにしている。また、実施例1では3枚目表面について/TOP信号を出力した後に搬送遅延ミスプリントを判断したため、3枚目表面に対応する中間転写ベルト12上のトナー画像をクリーニング装置21により除去する必要があった。しかし、本実施例では、3枚目表面の/TOP信号の出力前にBDエラーミスプリントを判断しているため、3枚目表面についてのトナー画像の形成は行われない。このため、本実施例では、1枚目裏面についてのトナー画像についてのみ、クリーニング装置21によるクリーニング動作が行われる。尚、リカバリー対象のプリントIDは表1と同じ(ID1,ID2,ID3)であり、図9(B)も実施例1の図6(B)と同じであるため、説明は省略する。
[図7(c)のBDエラーミスプリント発生時プリントリカバリーの説明:図10]
図10は図4で説明した画像形成シーケンスを実行中に1枚目裏面において、BDエラーミスプリントが発生した場合のシーケンスチャートである。更に、発生したBDエラーミスプリントが、図8のフローチャートにより図7(c)に示したタイプであると判断されたときに、プリントリカバリーを行う方法を表したシーケンスチャートである。
図10は図4で説明した画像形成シーケンスを実行中に1枚目裏面において、BDエラーミスプリントが発生した場合のシーケンスチャートである。更に、発生したBDエラーミスプリントが、図8のフローチャートにより図7(c)に示したタイプであると判断されたときに、プリントリカバリーを行う方法を表したシーケンスチャートである。
<ミスプリント対象のプリントIDを決定するまでのシーケンス説明:図10(A)>
上述したように、図7(c)のタイプのBDエラーミスプリントが発生した場合は、画像形成を中断する必要がある。1枚目裏面でBDエラーミスプリントが発生したため、図8のフローチャートに従い、3枚目表面の/TOP信号出力タイミング(200−3−S)より前に、図7(c)に示したタイプのBDエラーミスプリントと判断される。このため、3枚目表面以降の画像形成処理は中断する。尚、BDエラーが確定するまでに2枚目表面の画像形成が実行されていたため、画像形成処理の中断タイミングは次のタイミングとする。すなわち、2枚目表面は転写材上への画像の転写を行う(202−2−S)。更に、2枚目表面について、定着部13により加熱定着を行い、定着排紙センサ20を通過して(203−2−S)、両面ユニット内への搬送を完了する。すなわち、2枚目表面への画像形成が終了した2枚目の用紙が両面ユニットに搬送されたタイミングを、画像形成処理の中断タイミングとする。このとき、プリントID毎の状態は表2の通りであるため、コントローラ201はリカバリー対象のプリントIDをID1とID2と判断する。
上述したように、図7(c)のタイプのBDエラーミスプリントが発生した場合は、画像形成を中断する必要がある。1枚目裏面でBDエラーミスプリントが発生したため、図8のフローチャートに従い、3枚目表面の/TOP信号出力タイミング(200−3−S)より前に、図7(c)に示したタイプのBDエラーミスプリントと判断される。このため、3枚目表面以降の画像形成処理は中断する。尚、BDエラーが確定するまでに2枚目表面の画像形成が実行されていたため、画像形成処理の中断タイミングは次のタイミングとする。すなわち、2枚目表面は転写材上への画像の転写を行う(202−2−S)。更に、2枚目表面について、定着部13により加熱定着を行い、定着排紙センサ20を通過して(203−2−S)、両面ユニット内への搬送を完了する。すなわち、2枚目表面への画像形成が終了した2枚目の用紙が両面ユニットに搬送されたタイミングを、画像形成処理の中断タイミングとする。このとき、プリントID毎の状態は表2の通りであるため、コントローラ201はリカバリー対象のプリントIDをID1とID2と判断する。
<プリントリカバリーシーケンスの説明:図10(B)>
次に、図10(B)においてミスプリント対象のプリントIDについてプリントリカバリーを行うシーケンスについて説明する。ここで、図10(B)中に示されている星印は通常の処理とは異なる処理を示しており、それぞれの処理については以下で説明する。尚、リカバリーするIDは図10(A)で決定した通り、ID1、ID2である。また、リカバリーシーケンス開始時の用紙の状態は、1枚目表面、2枚目表面については、画像形成が完了しており、1枚目裏面、2枚目裏面ともに、まだ画像形成が行われていない状態である。更に、1枚目、2枚目ともに両面ユニットへ搬送されている状態である。
次に、図10(B)においてミスプリント対象のプリントIDについてプリントリカバリーを行うシーケンスについて説明する。ここで、図10(B)中に示されている星印は通常の処理とは異なる処理を示しており、それぞれの処理については以下で説明する。尚、リカバリーするIDは図10(A)で決定した通り、ID1、ID2である。また、リカバリーシーケンス開始時の用紙の状態は、1枚目表面、2枚目表面については、画像形成が完了しており、1枚目裏面、2枚目裏面ともに、まだ画像形成が行われていない状態である。更に、1枚目、2枚目ともに両面ユニットへ搬送されている状態である。
●1枚目の処理
1枚目の処理は実施例1の図6(B)と同様であるため説明を省略する。
1枚目の処理は実施例1の図6(B)と同様であるため説明を省略する。
●2枚目の処理
エンジン制御部203は、/TOP信号(210−2−S)を出力してコントローラ201からのビデオデータを受信する。しかし、2枚目表面は既に画像形成済みであるため、画像処理部213によりビデオデータをマスクすることにより画像形成を行わないようにする(図10(B)中、星印)。次に、エンジン制御部203は、両面ユニットに待機してあった2枚目の用紙の搬送を開始する(211−2−S)(図10(B)中、星印及び矢印)。そして、レジセンサ19で転写材と画像(非形成)とのタイミング調整を行い、/TOPR信号を出力する(212−2−S)。エンジン制御部203は、/TOPR信号の出力と共に転写材の再給紙を行い、転写材上への画像(非形成)の転写動作を行う(212−2−S)。その後、転写材は定着部13により加熱定着を行い、定着排紙センサ20を通過して2枚目表面の画像形成が終了する(213−2−S)。ここで、2枚目表面に関しては210−2−Sでビデオデータをマスクしているため、通常の画像形成に必要な転写動作や定着動作は実行する必要がないため、必要に応じて処理をそれぞれの動作を模擬するだけでも構わない。
エンジン制御部203は、/TOP信号(210−2−S)を出力してコントローラ201からのビデオデータを受信する。しかし、2枚目表面は既に画像形成済みであるため、画像処理部213によりビデオデータをマスクすることにより画像形成を行わないようにする(図10(B)中、星印)。次に、エンジン制御部203は、両面ユニットに待機してあった2枚目の用紙の搬送を開始する(211−2−S)(図10(B)中、星印及び矢印)。そして、レジセンサ19で転写材と画像(非形成)とのタイミング調整を行い、/TOPR信号を出力する(212−2−S)。エンジン制御部203は、/TOPR信号の出力と共に転写材の再給紙を行い、転写材上への画像(非形成)の転写動作を行う(212−2−S)。その後、転写材は定着部13により加熱定着を行い、定着排紙センサ20を通過して2枚目表面の画像形成が終了する(213−2−S)。ここで、2枚目表面に関しては210−2−Sでビデオデータをマスクしているため、通常の画像形成に必要な転写動作や定着動作は実行する必要がないため、必要に応じて処理をそれぞれの動作を模擬するだけでも構わない。
次に、エンジン制御部203は、2枚目裏面の印字予約コマンドに対する印字開始コマンド(印字ID=2)を受信すると、/TOP信号(210−2−D)を出力し2枚目裏面の印字動作を開始する。そしてエンジン制御部203は、両面ユニットから用紙を搬送して(211−2−D)、/TOPR信号を出力する(212−2−D)。そしてエンジン制御部203は、転写材上への画像の転写が完了した画像を定着部13により加熱定着して定着排紙センサ20を通過して2枚目裏面の画像形成を終了する(213−2−D)。そして、表面、裏面ともに画像形成が完了した用紙は排紙センサ28を通過して画像形成装置の機外へ排出される。
以上、本実施例によれば、両面印刷における第二面の印刷中にミスプリントが発生した場合でも、既に画像形成が行われた記録材を両面搬送路に搬送してリカバリーを行い、正しいページ順で排紙することができる。
実施例1、実施例2では、コントローラ201は具体的にどのプリントIDのどのページ(表面か裏面か)が画像形成済みであるかを識別する手段は備えていない。そのため、エンジン制御部203は、画像形成済みのページについても/TOP信号を出力してコントローラ201からのビデオデータを受信し、既に画像形成済みであるページについては画像処理部213によりビデオデータをマスクする構成とした。この場合、マスクにより画像形成が行われなくともコントローラ201からはビデオデータが出力されるため、例えばコントローラ201側にて出力した画素数をカウントする等してトナー等の消耗品の残量等を判断する場合には誤差が生じてしまうおそれがある。そこで、実施例3では、実施例1や実施例2で説明したミスプリントが発生し、プリント順序が正しくなるように、既に画像形成が完了している表面は画像形成をスキップしながらリカバリーが必要な裏面のみのリカバリープリントを行う。この際、本実施例では、コントローラ201に画像形成が必要なプリントIDを正しく報知することで、本当に必要なページに対してのみビデオデータを出力するための手段について提案する。
[ミスプリント対象のプリントIDを決定する処理の説明]
ミスプリント発生の状況は実施例1の図6(A)と同様に、1枚目裏面の両面ユニットからの搬送が搬送ローラのスリップ等により遅延してエンジン制御部203が搬送遅延ミスプリントと判断した場合とする。つまり、図6(A)で説明した処理が完了すると、1枚目は両面ユニット内に用紙を待機させた状態であり、搬送遅延ミスプリントとなった1枚目裏面は画像形成が未完了な状態である。また、2枚目に関しては表面、裏面共に画像形成は終了しているものの、プリントリカバリーシーケンスにて1枚目と2枚目のページ順序を正しい状態でリカバリーするため、1枚目と同様に両面ユニット内に用紙を待機させた状態である。3枚目に関してはコントローラ201からの予約を受信し、画像形成を開始したものの、給紙を中止したため表面、裏面共に画像形成が未完了な状態である。
ミスプリント発生の状況は実施例1の図6(A)と同様に、1枚目裏面の両面ユニットからの搬送が搬送ローラのスリップ等により遅延してエンジン制御部203が搬送遅延ミスプリントと判断した場合とする。つまり、図6(A)で説明した処理が完了すると、1枚目は両面ユニット内に用紙を待機させた状態であり、搬送遅延ミスプリントとなった1枚目裏面は画像形成が未完了な状態である。また、2枚目に関しては表面、裏面共に画像形成は終了しているものの、プリントリカバリーシーケンスにて1枚目と2枚目のページ順序を正しい状態でリカバリーするため、1枚目と同様に両面ユニット内に用紙を待機させた状態である。3枚目に関してはコントローラ201からの予約を受信し、画像形成を開始したものの、給紙を中止したため表面、裏面共に画像形成が未完了な状態である。
ここで、表3に表す通り、予約ID、給紙中ID、印字中IDに、更に表面と裏面の画像形成情報を保持した印字未完了IDを追加する。印字未完了IDは、あるIDのページのある面について、画像形成が未完了である場合に1となる。コントローラ201は画像形成部にミスプリントが発生した場合、画像形成部の用紙搬送が停止したところで、実施例1及び実施例2と同様に予約IDと給紙中ID、印字IDを取得する。コントローラ201はこれらIDの取得と同時に、本実施例では、更に印字未完了IDをエンジン制御部203からステータス受信して、リカバリーに必要な印字IDと画像形成が必要なページ情報を決定する。よって、表3からコントローラ201は、リカバリー対象のIDをID1とID2とID3と判断し、更に印字未完了IDからリカバリー時に画像形成が必要なページは、ID1の裏面とID3の表面、裏面であることを認識する。コントローラ201は、更にID2に関しては、表、裏ともに印字未完了ID=0であるため、画像形成が不要であると認識する。
[プリントリカバリーシーケンスの説明]
表3により決定された印字IDと印字未完了IDからリカバリー時に画像形成が必要なページ情報に従い、プリントリカバリーシーケンスを実行する。具体的なシーケンスは図6(B)と同様である。図6(B)との制御内容の違いは、印字未完了IDが0のページに関してはコントローラ201からのビデオデータが出力されないため、先の実施例1や実施例2で実施していた画像処理部213によるビデオデータのマスク処理が不要になることである。すなわち、図6(B)のビデオデータの波形において、星印が付された部分の出力がなされない。尚、図6(B)にて具体的にビデオデータのマスク処理が不要になるページは、印字未完了ID=0となっている1枚目表面と2枚目の表面及び裏面である。
表3により決定された印字IDと印字未完了IDからリカバリー時に画像形成が必要なページ情報に従い、プリントリカバリーシーケンスを実行する。具体的なシーケンスは図6(B)と同様である。図6(B)との制御内容の違いは、印字未完了IDが0のページに関してはコントローラ201からのビデオデータが出力されないため、先の実施例1や実施例2で実施していた画像処理部213によるビデオデータのマスク処理が不要になることである。すなわち、図6(B)のビデオデータの波形において、星印が付された部分の出力がなされない。尚、図6(B)にて具体的にビデオデータのマスク処理が不要になるページは、印字未完了ID=0となっている1枚目表面と2枚目の表面及び裏面である。
尚、本実施例では、搬送遅延ミスプリントが生じた場合に、印字未完了IDを導入することで、必要な面に対してのみビデオデータを出力する構成を説明した。しかし、例えば実施例2のようにBDエラーミスプリントが生じた場合でも、印字未完了IDを導入して、必要な面に対してのみビデオデータを出力する構成とすることもできる。
以上、本実施例によれば、両面印刷における第二面の印刷中にミスプリントが発生した場合でも、既に画像形成が行われた記録材を両面搬送路に搬送してリカバリーを行い、正しいページ順で排紙することができる。また、画像形成が必要ない面を特定できるため、その面についてビデオデータのマスク処理を実施しなくてよい。更に、コントローラ201側にて出力したビデオデータの画素数をカウントする等してトナー等の消耗品の残量等を判断する場合でも、その判断に誤差が生じることを回避できる。
[その他の実施例]
実施例1〜3では、カラープリンタにおける両面印刷について説明したが、本発明はモノクロのプリンタにおける両面印刷についても適用可能である。モノクロプリンタについても、両面印刷における第二面の印刷中にミスプリントが発生した場合でも、既に画像形成が行われた記録材を両面搬送路に搬送してリカバリーを行い、正しいページ順で排紙することができる。
実施例1〜3では、カラープリンタにおける両面印刷について説明したが、本発明はモノクロのプリンタにおける両面印刷についても適用可能である。モノクロプリンタについても、両面印刷における第二面の印刷中にミスプリントが発生した場合でも、既に画像形成が行われた記録材を両面搬送路に搬送してリカバリーを行い、正しいページ順で排紙することができる。
1 給紙部
2 転写材
201 コントローラ
203 エンジン制御部
2 転写材
201 コントローラ
203 エンジン制御部
Claims (5)
- 給紙部から搬送した記録材の第一面に、コントローラから出力されたビデオデータに基づいて画像形成動作を行う画像形成手段と、
前記第一面とは異なる第二面に前記画像形成手段により画像形成動作を行うために記録材の面を反転させる両面搬送路に記録材を搬送する搬送手段と、
第一面及び第二面に画像形成動作が行われた記録材を排紙部に排紙する排紙手段と、
を備え、複数の記録材に両面印刷を行う画像形成装置であって、
記録材の第二面に画像形成動作を行う過程でミスプリントが発生したことを判断する制御手段を備え、
前記制御手段は、ミスプリントが発生したと判断した場合に、前記ミスプリントが発生した第一記録材、及び、前記第一記録材に続いて画像形成動作が行われることとなっていた記録材であって前記ミスプリントが発生した際に既に前記給紙部から搬送され且つ前記排紙部に排紙されていない第二記録材を、前記排紙手段により前記排紙部に排紙することなく前記搬送手段により前記両面搬送路に搬送し、前記両面搬送路に搬送された前記第一記録材及び前記第二記録材について、前記画像形成手段により再度第一面及び第二面への画像形成動作を行うことを特徴とする画像形成装置。 - 前記制御手段は、ミスプリントが発生した場合に、前記両面搬送路に搬送された前記第一記録材及び前記第二記録材における、前記ミスプリントが発生するまでに前記画像形成手段により既にトナー画像が形成された面について画像形成動作を行う際は、前記コントローラから出力されたビデオデータをマスクすることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記制御手段は、ミスプリントが発生した場合に、前記両面搬送路に搬送された前記第一記録材及び前記第二記録材について、前記画像形成手段によるトナー画像の形成が必要な面の情報を前記コントローラに報知し、
前記コントローラは、前記情報に基づいてトナー画像の形成が必要な面に対してのみビデオデータを出力することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記ミスプリントは、前記給紙部から所定の時間内に所定の位置まで記録材が搬送されなかったことにより発生する搬送遅延であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記コントローラから出力されたビデオデータに応じてレーザ光を射出するスキャナ部を備え、
前記ミスプリントは、前記スキャナ部で発生する水平同期信号エラーであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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-
2011
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