JP2013103617A - バックドア - Google Patents

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Abstract

【課題】ステーを小型化できるバックドアを提供することを課題とする。
【解決手段】車両本体13に上下方向に回転可能に設けられたバックドア本体11と、一端部が車両本体13に、他端部がバックドア本体11に、それぞれ回転可能に取り付けられ、バックドア本体11を開放方向に付勢するバックドア付勢部材を有するステー21とを有し、ステー21は、バックドア本体11が閉方向に回転する時に発生させる抵抗をA、バックドア本体11が開方向に回転する時に発生させる抵抗をBとした時、常にA>Bである。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両本体に対して上下方向に回転可能に設けられたバックドアに関する。
車両本体に対して上下方向に回転可能なバックドアやトラックリッドにおいては、ステーに設けられたスプリング等の付勢部材の付勢力により、バックドアやトランクリッドを開方向に付勢するものがある。
更に、全開時でのバックドアやトランクリッドと車両本体にとの衝撃を緩和するために、閉方向より開方向の抵抗が強いダンパを設けたバックドアやトランクリッドもある(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−302922号公報
特許文献1に記載された構成のバックドアやトランクリッドのダンパは、閉方向より開方向の抵抗が強いので、付勢部材の付勢力を大きくしなければ、開状態を保持できない。よって、付勢部材が大型化し、ステーも大型化する問題点がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、その課題は、ステーを小型化できるバックドアを提供することにある。
上記課題を解決する本願発明は、車両本体に上下方向に回転可能に設けられたバックドア本体と、左側、右側にそれぞれ少なくとも一つ設けられ、一端部が前記車両本体に、他端部が前記バックドアに、それぞれ回転可能に取り付けられ、前記バックドア本体を開放方向に付勢するバックドア付勢部材を有するステーと、を有し、少なくとも一つのステーは、前記車両本体、前記バックドア本体のうちのどちらか一方に回転可能に取り付けられたシリンダと、一端部が前記車両本体、前記バックドア本体のうちの他方に回転可能に取り付けられ、他端部側が前記シリンダに係合し、前記シリンダの中心軸に沿って移動可能に設けられた移動部材と、前記移動部材と前記シリンダとの間に抵抗を発生させる抵抗発生手段と、からなり、前記抵抗発生手段は、前記バックドア本体が閉方向に回転する時に発生させる抵抗をA、前記バックドア本体が開方向に回転する時に発生させる抵抗をBとした時、常にA>Bであることを特徴とするバックドアである。
本願発明によれば、前記抵抗発生手段は、前記バックドア本体が閉方向に回転する時に発生させる抵抗をA、前記バックドア本体が開方向に回転する時に発生させる抵抗をBとした時、常にA>Bであることにより、全開時において、閉方向への抵抗が大きいので、全開状態を保持する付勢部材の付勢力が少なくてすむ。よって、付勢部材を小型にでき、ステーも小型化できる。
また、バックドア本体を開方向に回転させるモーメントと閉方向に回転させるモーメントが等しくなるように抵抗発生手段の抵抗A、抵抗Bを設定すれば、バックドア本体を任意の位置で保持することができる。
図3に示す第1実施形態のバックドアに用いるステーの断面図である。 図1のステーのシリンダの断面図である。 一方の側から見た車両後部を説明する図である。 他方の側から見た車両後部を説明する図である。 図4のステーの断面図である。 第2実施形態の抵抗発生手段を示す図である。 第3実施形態の抵抗発生手段を示す図である。 図7に示す第1バルブの弁体の斜視図である。
<第1実施形態>
次に図面を用いて本発明を自動車のバックドアに適用した第1実施形態を説明する。
図1は図3に示す第1実施形態のバックドアに用いるステーの断面図、図2は図1のステーのシリンダ部分の断面図、図3は一方の側(左側)から見た車両後部を説明する図、図4は他方の側(右側)から見た車両後部を説明する図、図4のステーの断面図である。
最初に、図3、図4を用いて、バックドアの全体構成を説明する。図3に示すように、バックドア本体11は、車両本体13に対して上下方向に回転可能に設けられている。そして、ステー21がバックドア本体11の一方の側部と、車両本体13とに取り付けられている。また、図4に示すように、ステー121がバックドア本体11の他方の側部と、車両本体13とに取り付けられている。
ここで、図1を用いて、ステー21を説明する。ステー21は、一方の端面が開放面となった有底円筒状の第1ケース23と、一方の端面が開放面となり、内径が第1ケース23の外径より大きな有底円筒状の第2ケース25とを有している。
そして、第1ケース23の開放面と、第2ケース25の開放面とが対向するように、両者は嵌合し、第2ケース25は第1ケース23に対して進退可能となっている。
本実施形態では、第1ケース23は車両本体13側に取り付けられ、第2ケース25はバックドア本体11側に取り付けられている。尚、第1ケース23をバックドア本体11側に、第2ケース25を車両本体13側に取り付けてもよい。
第1ケース23、第2ケース25内には、一端が第1ケース23の内部底面側に、他端が第2ケース25の内部底面側に押接するスプリング(バックドア付勢部材)37により、バックドア本体11は開放方向に付勢されている(詳細は後述する)。
第2ケース25内には、円筒状のシリンダ41が配置される。このシリンダ41の第2ケース25の底部側には、周面におねじが形成されたねじ部41aが形成されている。このねじ部41aは、第2ケース25の内部底面上に配置された円環状のリング42の穴42aを挿通し、更に、第2ケース25の底部に形成された穴25aを挿通し、外部に突出している。リング42の穴42aを挿通したねじ部41aに、バックドア本体11に回転可能に取り付けられる連結部材44が螺合して取り付けられている。
ここで、図2を用いてシリンダ41の説明を行う。シリンダ41内には、粘性を有する流体(例えば、オイル)が封入されている。シリンダ41内には、シリンダ41内を移動するピストン43が設けられている。このピストン43により、シリンダ41内は第1室FRと、第2室SRとに分けられる。
ロッド51は、シリンダ41内部から、シリンダ41の第2ケース37側の端面に形成された穴を挿通してシリンダ41外部まで延びる大径部51aと、大径部51aに連設され、シリンダ41内に配置される中径部51bと、中径部51bに連設され、シリンダ41内に配置される小径部51cとからなっている。そして、ピストン43には、中心軸に沿って貫通した穴49が形成されている。この穴49の径は、ロッド51の小径部51cの径より若干大きく、更に、ロッド51の中径部51bの径より小さく形成されている。そして、ロッド51の小径部51cがピストン43の穴49へ挿通している。このため、
シリンダ41の第1室FRは、ロッド51の小径部51cが配置され、第2室SRには、ロッド51の中径部51b、大径部51aが配置される。
ピストン43には、第1室FR、第2室SRを連通する第1流路45、第2流路47が形成されている。本実施形態では、第1流路45と第2流路47とは、管路抵抗が同じとなるように設定した。
また、ピストン43の外周には、シリンダ41の内周面に押接し、第1室FR、第2室SRからの流体の流出、もしくは流入を防ぐOリング53が設けられている。
ロッド51の小径部51cの第1室FRに配置される部分には、第1流路45の第1室FR側開口45aを塞ぐ第1バルブ61が設けられている。第1バルブ61は、ロッド51の小径部51cが挿通する穴63cを有するリング部63a、リング部63aに設けられ、第1流路45の第1室FR側開口45aを塞ぐ弁体本体63bからなる弁体63と、ロッド51の小径部51cの先端部に取り付けられたリング65と、ロッド51の小径部61cを巻回するように設けられ、一端部がリング65に、他端部が弁体63のリング部63aに押接し、弁体63の弁体本体63bを第1流路45の第1室FR側開口45aを塞ぐ方向に付勢する第1弁体付勢スプリング(第1弁体付勢部材)67とからなっている。
ロッド51の中径部51bには、第2流路47の第2流路の第2室SR側開口47aを塞ぐ第2バルブ71が設けられている。第2バルブ71は、ロッド51の中径部51bが挿通する穴73cを有するリング部73a、リング部73aに設けられ、第2流路47の第2室SR側開口47aを塞ぐ弁体本体73bからなる弁体73と、ロッド51の中径部51bの大径部51a側に設けられ、ロッド51の中径部51b、大径部51a間の立壁面51dに当接可能なリング75と、ロッド51の中径部51bを巻回するように設けられ、一端部がリング75に、他端部が弁体73のリング部73aに押接し、弁体73の弁体本体73bを第2流路47の第2室SR側開口47aを塞ぐ方向に付勢する第2弁体付勢スプリング(第2弁体付勢部材)77とからなっている。
図1に戻って、ロッド51の大径部51aの第1ケース23の底部側には、周面におねじが形成されたねじ部51eが形成されている。このねじ部51eは、第1ケース23の内部底面上に配置された円環状のリング79の穴79aを挿通し、更に、第1ケース23の底部に形成された穴23aを挿通し、外部に突出している。リング79の穴79aを挿通したねじ部51eに、車両本体13に回転可能に取り付けられる連結部材81が螺合して取り付けられている。
前述したスプリング37は、シリンダ41、ロッド51を巻回し、一端部が第1ケース23内のリング79に押接し、他端部が第2ケース25内のリング42に押接している。
また、ピストン43とピストン43に取り付けられたロッド51とは、一端部が車両本体13に回転可能に取り付けられ、他端部側がシリンダ41に係合し、シリンダ41の中心軸に沿って移動可能に設けられた移動部材として機能する。
そして、本実施形態では、第1弁体付勢スプリング67の付勢力を第2弁体付勢スプリング77の付勢力より弱く設定した。
ここで、上記構成のステー21の作動を説明する。バックドア本体11が開方向に回転する場合、図2において、ピストン43は右側に移動する。ピストン43が右側に移動すると、第2室SR内の圧力が上がり、第1室FR内の圧力が下がる。よって、第2室SR内の圧力は第1流路45を介して、第1流路45の開口45aを塞ぐ第1バルブ61の弁体本体63bに作用する。第1バルブ61の第1弁体付勢スプリング67の付勢力より、第2室SR内の圧力が大きくなると、第1バルブ61は開き、第2室SR内の液体が第1室FR内に移動し、第1室FR内の圧力と第2室SR内の圧力とが同じとなる。
逆に、バックドア本体11が閉方向に回転する場合、図2において、ピストン43は左側に移動する。ピストン43が左側に移動すると、第1室FR内の圧力が上がり、第2室SR内の圧力が下がる。よって、第1室FR内の圧力は第2流路47を介して、第2流路47の開口47aを塞ぐ第2バルブ71の弁体本体73bに作用する。第2バルブ71の第2弁体付勢スプリング77の付勢力より、第1室FR内の圧力が大きくなると、第2バルブ71は開き、第1室FR内の液体が第2室SR内に移動し、第1室FR内の圧力と第2室SR内の圧力とが同じとなる。
本実施形態では、第1弁体付勢スプリング67の付勢力を第2弁体付勢スプリング77の付勢力より弱く設定した。よって、バックドア本体11が閉方向に回転する時に発生させる抵抗をA、バックドア本体11が開方向に回転する時に発生させる抵抗をBとした時、常にA>Bとなる。
そして、ピストン43に設けられ、第1室FR、第2室SRを連通する第1流路45、第2流路47と、第1バルブ61と、第2バルブ71とで、バックドア本体11が閉方向に回転する時に発生させる抵抗をA、バックドア本体11が開方向に回転する時に発生させる抵抗をBとした時、常にA>Bとなる抵抗発生手段が構成されている。
次に、図5を用いてステー121を説明する。ステー121は、一方の端面が開放面となった有底円筒状の第1ケース123と、一方の端面が開放面となり、内径が第1ケース123の外径より大きな有底円筒状の第2ケース125とを有している。
そして、第1ケース123の開放面と、第2ケース125の開放面とが対向するように、両者は嵌合し、第2ケース125は第1ケース123に対して進退可能となっている。
第1ケース123には駆動源としてのモータ127が設けられている。また、このモータ127の出力軸127aには、カップリング129を介して、ねじ棒131が取り付けられている。
ねじ棒131は、周面におねじが形成されたねじ棒本体部131aとねじ棒本体部131aのモータ127側に形成され、ねじ棒本体部131aより径が小さい基部131bとからなっている。基部131bは、第1ケース123の内部に設けられた軸受133に回転可能に支持されている。そして、ねじ棒131の基部131bは、カップリング129を介してモータ127の出力軸127aに接続されている。
第2ケース125の底部の内面には、内面にめねじが形成された円筒状のナット部材135が設けられている。そして、ナット部材135のめねじが、ねじ棒131のねじ棒本体部131aに螺合している
第1ケース123の底部の外面には、車両本体13へ回転可能に取り付けられる連結部123aが形成されている。第2ケース125の底部の外面には、バックドア本体11へ回転可能に取り付けられる連結部125aが形成されている。
そして、一端部が第2ケース125の底部内面に押接し、他端部が第1ケース123の内周面に形成されたつば部123bに押接するスプリング137が設けられている。このスプリング137の付勢力により、第2ケース125の底部(先端部)は第1ケース123から離れる方向(バックドア本体11を開く方向)に付勢されている。
ここで、上記構成のステー121の作動を説明する。連結部123a、連結部125aがバックドア本体11または車両本体13への取り付けられると、バックドア本体11の開閉に応じて、連結部123a、連結部125aはバックドア本体11,車両本体13に対して回転するが、第1ケース123、第2ケース125のねじ棒131を中心軸とする回転(自転)は禁止される。
モータ127が駆動されると、ねじ棒131が回転する。第2ケース125の自転は禁止されているので、ねじ棒131に螺合するナット部材35を有する第2ケース125は、第1ケース123bに対して進退し、バックドア本体11が車両本体13に対して回転する。
上記構成によれば、抵抗発生手段は、バックドア本体11が閉方向に回転する時に発生させる抵抗をA、バックドア本体11が開方向に回転する時に発生させる抵抗をBとした時、常にA>Bであることにより、全開時において、閉方向への抵抗が大きいので、全開状態を保持する付勢部材であるスプリング37、137の付勢力が少なくてすむ。よって、スプリング37,137を小型にでき、ステー21、121も小型化できる。
また、バックドア本体11を開方向に回転させるモーメントと閉方向に回転させるモーメントが等しくなるように抵抗発生手段の抵抗A、抵抗Bを設定すれば、バックドア本体11を任意の位置で保持することができる。
尚、本実施形態では、第1流路45と第2流路47とは、管路抵抗が同じとなるように設定したが、厳密に管路抵抗が同じである必要はなく、バックドア本体11が閉方向に回転する時に発生させる抵抗をA、バックドア本体11が開方向に回転する時に発生させる抵抗をBとした時、常にA>Bとなる範囲で、第1流路45と第2流路47との管路抵抗は異なっていてもよい。
<第2実施形態>
第2実施形態の抵抗発生手段を示す図6を用いて説明する。
本実施形態と第1実施形態との相違点は、抵抗発生手段であり、他の部分は同一である。よって、第1実施形態と同一部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
本実施形態のピストン243には、第1室FR、第2室SRを連通する第1流路245、第2流路247が形成されている。本実施形態では、第1流路245の径を第2流路247の径より大きく設定し、第1流路245の管路抵抗を第2流路247の管路抵抗より小さくした。
また、第1バルブ261は、ロッド51の小径部51cが挿通する穴263aを有するリング部263a、リング部263aに設けられ、第1流路245の第1室FR側開口245aを塞ぐ弁体本体263bからなる弁体263と、ロッド51の小径部51cの先端部に取り付けられたリング265と、ロッド51の小径部51cを巻回するように設けられ、一端部がリング265に、他端部が弁体263のリング部263aに押接し、弁体263の弁体本体263bを第1流路245の第1室FR側開口245aを塞ぐ方向に付勢する第1弁体付勢スプリング(第1弁体付勢部材)267とからなっている。本実施形態では、第1弁体付勢スプリング267と第2弁体付勢スプリング77とは、付勢力が同じになるように設定した。
よって、バックドア本体11が閉方向に回転する時に発生させる抵抗をA、バックドア本体11が開方向に回転する時に発生させる抵抗をBとした時、常にA>Bとなる。
そして、ピストン243に設けられ、第1室FR、第2室SRを連通する第1流路245、第2流路247と、第1バルブ261と、第2バルブ71とで、バックドア本体11が閉方向に回転する時に発生させる抵抗をA、バックドア本体11が開方向に回転する時に発生させる抵抗をBとした時、常にA>Bとなる抵抗発生手段が構成されている。
上記構成においても、抵抗発生手段は、バックドア本体11が閉方向に回転する時に発生させる抵抗をA、バックドア本体11が開方向に回転する時に発生させる抵抗をBとした時、常にA>Bであることにより、全開時において、閉方向への抵抗が大きいので、全開状態を保持する付勢部材であるスプリング37、137の付勢力が少なくてすむ。よって、スプリング37,137を小型にでき、ステー21、121も小型化できる。
また、バックドア本体11を開方向に回転させるモーメントと閉方向に回転させるモーメントが等しくなるように抵抗発生手段の抵抗A、抵抗Bを設定すれば、バックドア本体11を任意の位置で保持することができる。
尚、本実施形態では、第1弁体付勢スプリング267と第2弁体付勢スプリング77とは、付勢力が同じになるように設定したが、厳密に付勢力が同じである必要はなく、バックドア本体11が閉方向に回転する時に発生させる抵抗をA、バックドア本体11が開方向に回転する時に発生させる抵抗をBとした時、常にA>Bとなる範囲で、第1弁体付勢スプリング267と第2弁体付勢スプリング77との付勢力は異なっていてもよい。
<第3実施形態>
本実施形態と第1実施形態との相違点は、抵抗発生手段であり、他の部分は同一である。よって、第1実施形態と同一部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
本実施形態のピストン343には、第1室FR、第2室SRを連通する第1流路345、第2流路347が形成されている。
第1流路345は、第1室FR側の開口を有し、内部に行くほど径が漸次的に小さくなる円錐部345aと、円錐部345aに連設され、径が一定の小径部345bと、小径部345bに連設され、第2室SR側の開口を有する大径部345cとからなっている。
第1流路345には、第1バルブ361の弁体363が設けられる。この弁体363は、第1流路345の円錐部345aに嵌合可能な円錐部363aと、円錐部363aに連設され、第1流路345の小径部345bに、軸方向に移動可能に嵌合した中間部363bと、中間部363bに連設され、第1流路345の大径部345cに嵌合する抜け止め部363cとからなっている。中間部363bの軸方向の長さは、第1流路345の小径部345bの軸方向の長さより長く設定されている。中間部363bの径は、第1流路345の径より若干短く設定されている。第2室SR側に行くほど径が漸次的に小さくなる円錐状となっている。更に、中間部363b、抜け止め部363cには、軸方向に沿う4つの切り欠きが形成されている。そして、抜け止め部363cは、第1流路345の大径部345cの底面(第1流路345の小径部345bと大径部345cとの段部)345dに当接可能な抜け止め面363dを有している。
ここで、本実施形態の作動を説明する。バックドア本体11が開方向に回転する場合、図7において、ピストン343は右側に移動する。ピストン343が右側に移動すると、第2室SR内の圧力が上がり、第1室FR内の圧力が下がる。よって、第2室SR内の圧力は第1流路245を介して、第1流路345を塞ぐ第1バルブ361の弁体363に作用し、弁体363は第1室FR側に移動し、第1バルブ61は開き、第2室SR内の液体が第1室FR内に移動し、第1室FR内の圧力と第2室SR内の圧力とが同じとなる。
逆に、バックドア本体11が閉方向に回転する場合、図7において、ピストン343は左側に移動する。ピストン343が左側に移動すると、第1室FR内の圧力が上がり、第2室SR内の圧力が下がる。よって、第1室FR内の圧力は第2流路347を介して、第2流路347の開口347aを塞ぐ第2バルブ71の弁体本体73bに作用する。第2バルブ71の第2弁体付勢スプリング77の付勢力より、第1室FR内の圧力が大きくなると、第2バルブ71は開き、第1室FR内の液体が第2室SR内に移動し、第1室FR内の圧力と第2室SR内の圧力とが同じとなる。尚、この際、第1バルブ361の弁体363は、第1室FR内の圧力により、第2室SR側に移動し、弁体363の円錐部363aが第1流路345の円錐部345aに嵌合し、閉じた状態となる。
即ち、第1バルブ361は、第1流路345に設けられ、第2室SRから第1室FRへの流体の流れを許容し、第1室FRから第2室SRへの流体の流れを禁止する一方向バルブとなっている。
そして、ピストン343に設けられ、第1室FR、第2室SRを連通する第1流路345、第2流路347と、第1バルブ361と、第2バルブ71とで、バックドア本体11が閉方向に回転する時に発生させる抵抗をA、バックドア本体11が開方向に回転する時に発生させる抵抗をBとした時、常にA>Bとなる抵抗発生手段が構成されている。
上記構成においても、抵抗発生手段は、バックドア本体11が閉方向に回転する時に発生させる抵抗をA、バックドア本体11が開方向に回転する時に発生させる抵抗をBとした時、常にA>Bであることにより、全開時において、閉方向への抵抗が大きいので、全開状態を保持する付勢部材であるスプリング37、137の付勢力が少なくてすむ。よって、スプリング37,137を小型にでき、ステー21、121も小型化できる。
また、バックドア本体11を開方向に回転させるモーメントと閉方向に回転させるモーメントが等しくなるように抵抗発生手段の抵抗A、抵抗Bを設定すれば、バックドア本体11を任意の位置で保持することができる。
<第4実施形態>
第1−第3実施形態の抵抗発生手段は、第1室FR、第2室SRを連通する流路は二つの場合で説明したが、二つに限定するものではない。
ピストンに管路抵抗が等しい3つ以上の流路を設け、第1室に設けられ流路の第1室SR側開口を塞ぐ第1室側弁体,第1室側弁体を開口を塞ぐ方向に付勢する第1室側弁体付勢部材からなる第1室側バルブと、第2室SRに設けられ流路の第2室SR側開口を塞ぐ第2室側弁体,第2室側弁体を開口を塞ぐ方向に付勢し、付勢力が第1室側弁体付勢部材と同じ第2室側弁体付勢部材からなる第2室側バルブとを設け、第1室側バルブの数を第2室側バルブの数より少なくした抵抗発生手段てもよい。
上記構成においても、抵抗発生手段は、バックドア本体11が閉方向に回転する時に発生させる抵抗をA、バックドア本体11が開方向に回転する時に発生させる抵抗をBとした時、常にA>Bであることにより、全開時において、閉方向への抵抗が大きいので、全開状態を保持する付勢部材であるスプリング37、137の付勢力が少なくてすむ。よって、スプリング37,137を小型にでき、ステー21、121も小型化できる。
また、バックドア本体11を開方向に回転させるモーメントと閉方向に回転させるモーメントが等しくなるように抵抗発生手段の抵抗A、抵抗Bを設定すれば、バックドア本体11を任意の位置で保持することができる。
尚、本実施形態では、第1室側バルブの第1室側弁体付勢部材と、第2室側バルブの第2室側弁体付勢部材とは、付勢力が同じになるように設定したが、厳密に付勢力が同じである必要はなく、バックドア本体11が閉方向に回転する時に発生させる抵抗をA、バックドア本体11が開方向に回転する時に発生させる抵抗をBとした時、常にA>Bとなる範囲で、第1室側弁体付勢部材と、第2室側弁体付勢部材との付勢力は異なっていてもよい。
また、上記第1実施形態−第4実施形態では、ステーは車両本体13の左側、右側にそれぞれ一つ設けた例で説明したが、左側は複数,右側1つ、または、左側は一つ,右側は複数、あるいは、右、左側それぞれ複数設けてもよい。
11 バックドア本体
13 車両本体
21 ステー

Claims (7)

  1. 車両本体に上下方向に回転可能に設けられたバックドア本体と、
    左側、右側のうち少なくとも一方の側に、少なくとも一つ設けられ、一端部が前記車両本体に、他端部が前記バックドアに、それぞれ回転可能に取り付けられ、前記バックドア本体を開放方向に付勢するバックドア付勢部材を有するステーと、
    を有し、
    前記少なくとも一つのステーは、
    前記車両本体、前記バックドア本体のうちのどちらか一方に回転可能に取り付けられたシリンダと、
    一端部が前記車両本体、前記バックドア本体のうちの他方に回転可能に取り付けられ、他端部が前記シリンダに係合し、前記シリンダの中心軸に沿って移動可能に設けられた移動部材と、
    前記移動部材と前記シリンダとの間に抵抗を発生させる抵抗発生手段と、
    からなり、
    前記抵抗発生手段は、
    前記バックドア本体が閉方向に回転する時に発生させる抵抗をA、前記バックドア本体が開方向に回転する時に発生させる抵抗をBとした時、
    常にA>Bであることを特徴とするバックドア。
  2. 前記シリンダ内には流体が封入され、
    前記移動部材は、
    前記シリンダ内に設けられ、前記シリンダ内を第1室、第2室に分けるピストンと、
    一端部が前記車両本体、前記バックドアのうちの他方に回転可能に取り付けられ、他端部が前記ピストンに取り付けられたロッドと、
    前記第1室、前記第2室を連通する流路と、
    からなることを特徴とする請求項1記載のバックドア。
  3. 前記抵抗発生手段は、
    前記ピストンに設けられ、前記第1室、第2室を連通し、管路抵抗が同じ第1流路、第2流路と、
    前記第1室に設けられ前記第1流路の前記第1室側開口を塞ぐ第1弁体,該第1弁体を前記開口を塞ぐ方向に付勢する第1弁体付勢部材からなる第1バルブと、
    前記第2室に設けられ前記第2流路の前記第2室側開口を塞ぐ第2弁体,該第2弁体を前記開口を塞ぐ方向に付勢する第2弁体付勢部材からなる第2バルブと、
    を有し、
    前記第1弁体付勢部材の付勢力を前記第2弁体付勢部材の付勢力より弱くしたことを特徴とする請求項2記載のバックドア。
  4. 前記抵抗発生手段は、
    前記ピストンに設けられ、前記第1室、第2室を連通する第1流路、第2流路と、
    前記第1室に設けられ前記第1流路の前記第1室側開口を塞ぐ第1弁体,該第1弁体を前記開口を塞ぐ方向に付勢する第1弁体付勢部材からなる第1バルブと、
    前記第2室に設けられ前記第2流路の前記第2室側開口を塞ぐ第2弁体,該第2弁体を前記開口を塞ぐ方向に付勢し、付勢力が前記第1弁体付勢部材と同じ第2弁体付勢部材からなる第2バルブと、
    を有し、
    前記第1流路の管路抵抗を前記第2流路の管路抵抗より小さくしたことを特徴とする請求項2記載のバックドア。
  5. 前記抵抗発生手段は、
    前記ピストンに設けられ、前記第1室、第2室を連通する第1流路、第2流路と、
    前記第1流路に設けられ、前記第2室から前記第1室への前記流体の流れを許容し、前記第1室から前記第2室への前記流体の流れを禁止する一方向バルブと、
    前記第2室に設けられ前記第2流路の前記第2室側開口を塞ぐ弁体,該弁体を前記開口を塞ぐ方向に付勢する弁体付勢部材からなるバルブと、
    からなることを特徴とする請求項2記載のバックドア。
  6. 前記抵抗発生手段は、
    前記ピストンに設けられ、管路抵抗が等しい前記第1室、第2室を連通する3以上の流路と、
    前記第1室に設けられ前記流路の前記第1室側開口を塞ぐ第1室側弁体,該第1室側弁体を前記開口を塞ぐ方向に付勢する第1室側弁体付勢部材からなる第1室側バルブと、
    前記第2室に設けられ前記流路の前記第2室側開口を塞ぐ第2室側弁体,該第2室側弁体を前記開口を塞ぐ方向に付勢し、付勢力が前記第1室側弁体付勢部材と同じ第2室側弁体付勢部材からなる第2室側バルブとからなり、
    更に、第1室側バルブの数を前記第2室側バルブの数より少なくしたことを特徴とする請求項2記載のバックドア。
  7. 前記ステーは、モータにより駆動されることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか記載のバックドア。
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