JP2013103533A - カップホルダ - Google Patents
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Abstract
ベース部材の収納部にカップトレイを下降させて使用するカップホルダにおいて、容器が転倒することなく、また、容器を収納部に入れやすいカップホルダを提供する。
【解決手段】
カップホルダHは駆動モータにより作動するカップトレイ30が不使用位置から、不使用位置と使用位置間の途中の位置に達する時間(許容時間)が経過するまでは容器Cをカップトレイ30に載置する時間として、規制体50を待機位置に位置させる。許容時間経過後に規制体50を待機位置から上方位置に移動させる。
【選択図】図2
Description
請求項3の発明によれば、カップトレイに容器または手をかざすだけで、カップトレイを下降させるとともに、許容時間の間は規制体を上昇動作させない。このため、容器の収納部内への収納時に規制体が妨害することがない。
以下、本発明の第1実施形態として、自動車のコンソール(コンソールボックスともいう、以下単にコンソールという)に配置したカップホルダHについて図1〜図6を参照して説明する。
規制体50について説明する。規制体50は、図2(a)、図2(b)に示すように、係止段部16a上面に載置可能に形成された円形リング状の規制リング52と、規制リング52の下面に連結固定されるとともに係止段部16aに対して上下方向に摺動自在に貫通した複数のサポートピラー54と、各サポートピラー54の下端に連結固定された円形リング状の連結環56とにより構成されている。規制リング52は、収納部11の内周面16の中心と同心となるように設定されている。規制リング52によりカップトレイ30に載置された容器Cは揺れ等があった際に、規制リング52により規制されてカップトレイ30上で安定する。
コンソール10上面には、図1に示すように操作ボタン80aがオン操作されるとリターンスプリング(図示しない)によりオフ状態に復帰するタイプの操作スイッチ80が設けられている。操作スイッチ80は、図5に示すようにコントローラ82に電気的に接続されている。コントローラ82は、操作スイッチ80のオン操作により、駆動モータ41及び駆動モータ70をオンオフ制御する。操作スイッチ80はトリガー手段に相当する。
次に、第1実施形態のカップホルダHの作用を説明する。
1. カップホルダHを使用状態にする場合
図1に示すように、規制体50が待機位置に位置し、カップトレイ30が不使用位置に位置している状態で、操作スイッチ80を乗員がオン操作すると、コントローラ82は、駆動モータ41を正転駆動して、ウォームギヤ42、歯車45、43、ピニオン40及びラック38を介して、カップトレイ30を不使用位置から使用位置へ下降させる。
図2(b)に示す状態で、操作スイッチ80を乗員がオン操作すると、コントローラ82は、駆動モータ70を逆転させる。この逆転により、ウォームギヤ72、歯車62、ピニオン60及びラック歯58を介して、規制体50は上方位置から待機位置へ下降する。
(1) 本実施形態のカップホルダHは、コンソール10(ベース部材)に形成された収納部11の開口部に位置する不使用位置と不使用位置よりも下方の使用位置間を移動可能に支持されたカップトレイ30を有する。また、カップホルダHは、カップトレイ30を使用位置から不使用位置まで作動させる駆動モータ41(第1作動手段)と、コンソール10の上面(表面)に近位の待機位置とコンソール10の表面から遠位の上方位置間を移動自在にコンソール10に支持されるとともに、カップトレイ30に載置された容器Cをカップトレイ30の上方空間で規制する規制体50を備える。規制体50の規制によりカップトレイ30に載置された容器Cは揺れ等があった際に、規制リング52により規制されてカップトレイ30上で安定する。
次に第2実施形態のカップホルダHを図7〜図10を参照して説明する。
なお、本実施形態を含めた以下の各実施形態では、既に説明した実施形態と同一構成については、同一符号を付してその説明を省略し、異なる構成を中心について説明する。第2実施形態では、第1実施形態の構成中、図1(a)、図2(a)に示すように、操作スイッチ80の代わりに反射型の光センサ84がカップトレイ30の裏面(下面)に設けられていることを異なっている。載置面30aには、光センサ84から外部への投光を許容する窓30bが設けられるとともに、窓30bには透明な合成樹脂からなる透光部材33が埋められている。
次に、第2実施形態のカップホルダHの作用を説明する。
1. カップホルダHを使用状態にする場合
図7、図8(a)に示すように、規制体50が待機位置に位置し、カップトレイ30が不使用位置に位置している状態で、載置面30a上に、手または容器Cをかざし、光センサ84の受光部(図示しない)が反射光を検出すると、光センサ84が容器の載置を検出してコントローラ82にオン信号を送信する。すると、コントローラ82は、駆動モータ41を正転駆動して、第1実施形態と同様にカップトレイ30を不使用位置から使用位置へ下降させる。
カップトレイ30が下降して、周壁36が突条20の上端面22に係止して使用位置に位置すると、電流センサS1にて検出している駆動モータ41のモータ電流が閾値以上になるため、コントローラ82は、駆動モータ41を停止制御する。
2.カップホルダHを不使用状態にする場合
図8(b)に示す状態で、容器Cを載置面30a上から取り去ると、光センサ84はオフ動作し、コントローラ82にオフ信号を出力する。コントローラ82は、光センサ84からのオフ信号を入力してから、t4時間経過するのを待つ。この時間t4中は、容器Cが完全に載置面30a上から取り去られたと判断するための時間である。仮にこのt4時間内に、再び光センサ84が検出(オン)動作すると、コントローラ82は、規制体50の上方位置の位置を維持する。
第2実施形態によれば、以下のような第1実施形態の(1)及び(2)の効果の他、下記の特徴がある。
次に第3実施形態のカップホルダHを図1(a),図1(b)、図2(a)、図2(b)、図11〜図15、及び図6を参照して説明する。第3実施形態では、第1実施形態の構成中、図3と図11を比較すると分かるように、駆動モータ70、歯車62、ウォームギヤ72、回転軸61、ピニオン60、ラック歯58、ガイド壁17が省略されている。また、図14に示すように、本実施形態では電流センサS2が省略されている。
図12に示すように筒部18にはギヤボックス101が形成され、ギヤボックス101には、ピニオン40の軸40aが回転自在に支持されている。ギヤボックス101内において、軸40aには第1欠歯歯車121が固定されている。第1欠歯歯車121に対して噛合する第2欠歯歯車122が、ギヤボックス101に両端が回転自在に支持された回転軸122aに対して固定されている。
次に上記のように構成された第3実施形態のカップホルダHの作用を説明する。
1. カップホルダHを使用状態にする場合
図1に示すように、規制体50が待機位置に位置し、カップトレイ30が不使用位置に位置している状態で、操作スイッチ80を乗員がオン操作すると、コントローラ82は、駆動モータ41を正転駆動して、ウォームギヤ42、歯車45、43、ピニオン40及びラック38を介してカップトレイ30を不使用位置から使用位置へ下降させる(図15参照)。
図2(b)に示す状態で、操作スイッチ80を乗員がオン操作すると、コントローラ82は、駆動モータ41を逆転させる。この逆転により、ウォームギヤ42、歯車45、43、ピニオン40、第1欠歯歯車121の歯列部121aと第2欠歯歯車122の歯列部122cとの噛合関係が維持された歯車機構120、連動機構100、歯車62、ピニオン60及びラック歯59を介して、規制体50は上方位置から待機位置へ下降する。規制体50の下降開始とともに、ピニオン40及びラック38を介して、カップトレイ30が使用位置から不使用位置へ上昇する。
(1) 本実施形態のカップホルダHでは、駆動モータ41は、第1作動手段及び第1駆動手段として、カップトレイ30を使用位置から不使用位置へ駆動する。そして、歯車機構120は、遅動手段として連動機構100(第2作動手段)に作動連結可能にされているとともに、カップトレイが下降を開始した後、許容時間t1中は連動機構100に連結せず、許容時間t1経過後は作動連結する。この歯車機構120の連動機構100との作動連結により、駆動モータ41(第1駆動手段)と作動連結されて規制体50をカップトレイ30の使用位置から不使用位置への作動開始から許容時間t1遅動させることができ、この結果、第1実施形態の(1)と同様の効果を奏することができる。
次に、第4実施形態を、図12、図13、図16〜図18を参照して説明する。
第4実施形態は、第3実施形態の構成中、図17に示すように駆動モータ41、ウォームギヤ42、歯車43、45が省略されている。また、カップトレイ30のラック38がピニオン40を介して、さらに、図12に示すギヤボックス101内の歯車機構120、及び連動機構100を介して連動機構100の歯車128がサポートピラー54のラック歯59と作動連結されている。また、第4実施形態は、第3実施形態の構成中、係止部31、ストッパ18a、コントローラ82、操作スイッチ80及び電流センサS1が省略されている。
コンソール10の上壁において、係止段部16aの下方にはロック部材収納室142が設けられ、ロック部材収納室142内には、ロック部材144が収納部11の中心に向かって移動自在に収納されている。ロック部材収納室142は、収納部11側の端部が開口されていて、ロック部材144の先端が収納部11内に突出可能となっている。この突出位置を以下ロック位置という。ロック部材144の先端は斜め下方に向かうように傾斜面144bが形成されている。また、ロック部材収納室142は、収納部11側とは反対側の閉塞端とされていて、該端部とロック部材144の基端間にはロック部材144を収納部11側へ常時付勢する付勢手段としてのコイルスプリング146が配置されている。ロック部材144の上面には、係止段部16aに向かった斜状の操作面144aが形成されている。ロック部材144と、付勢部材としてのコイルスプリング146とによりロック機構140が構成されている。
図16(a)に示すように、規制体50が待機位置に位置し、カップトレイ30が不使用位置に位置している状態で、操作ボタン150を乗員が押圧操作すると、ロック機構140のロックが解除されて、カップトレイ30が自重により不使用位置から使用位置へ下降する(図18参照)。この降下は、エアーダンパ130により、スムーズに行われる。なお、乗員による操作ボタン150の押圧操作が解除されると、カップトレイ30のロックを解除したロック部材144の先端は、コイルスプリング146により付勢されて図16(a)の実線で示すロック位置に復帰する。
この状態では、規制体50が上方位置に位置している場合、カップトレイ30の自重により、規制体50が下降することが防止されている。
図16(b)に示す状態で、乗員が上方位置に位置する規制体50の規制リング52を待機位置まで下方に押圧する。
(1) 本実施形態のカップホルダHでは、トリガー手段を、カップトレイ30を不使用位置にロックしているロック機構140(ロック手段)を解除するための操作ボタン150(ロック解除手段)としている。また、カップトレイ30の自重を第1作動手段とし、カップトレイ30を使用位置から不使用位置へ駆動するようにしている。また、連動機構100を第2作動手段として自重(第1作動手段)により動作するカップトレイ30の動作と連動可能にするとともに、歯車機構120(遅動手段)を連動機構100に作動連結可能としている。そして、歯車機構120は、カップトレイが下降を開始した後、許容時間t1中は連動機構100に連結せず、許容時間t1経過後は作動連結するようにしている。
次に、第5実施形態を図19〜図22を参照して説明する。第5実施形態は、第1実施形態のカップホルダHの構成中、機構的構成では規制体50、ピニオン60、回転軸61、歯車62、及びウォームギヤ72が省略されている。また、コンソール10において、ガイド壁17、ガイド壁17に設けられたガイド突条15(図3、図20参照)、係止段部16a、ガイド筒74が省略されている。さらに、電気的構成では、第1実施形態の構成中、駆動モータ70及び電流センサS2が省略されている(図21参照)。また、収納部11の深さは、第1実施形態の収納部11よりも深くされている。
次に、第5実施形態の作用を説明する。
1. カップホルダHを使用状態にする場合
図19に示すように、カップトレイ30が不使用位置に位置している状態で、操作スイッチ80を乗員がオン操作すると、コントローラ82は、駆動モータ41を正転駆動して、ウォームギヤ42、歯車45、43、ピニオン40及びラック38を介して、カップトレイ30を不使用位置から不使用位置と使用位置との途中の位置(以下、中間位置という)へと速い速度で下降させる(図22参照)。なお、本実施形態では、駆動モータ41はロータリエンコーダ付きであり、該ロータリエンコーダが検出した検出信号をコントローラ82は入力して検出した駆動モータ41の回転量に基づいて中間位置に達したか否かが判定される。
カップトレイ30が下降して、周壁36が突条20の上端面22に係止して図19(b)の二点鎖線で示す使用位置に位置すると、電流センサS1にて検出している駆動モータ41のモータ電流が閾値以上になるため、コントローラ82は、駆動モータ41を停止制御する。
図19(b)の二点鎖線で示す状態で、操作スイッチ80を乗員がオン操作すると、コントローラ82は、駆動モータ41を逆転駆動して、ウォームギヤ42、歯車45、43、ピニオン40及びラック38を介して、カップトレイ30を使用位置から中間位置へ徐々に上昇させる。
本実施形態によれば、以下のような特徴がある。
・ 第1実施形態及び第2実施形態では、第1駆動手段及び第2駆動手段を駆動モータ、すなわち電動モータによりそれぞれ構成したが、駆動モータに限定するものでなく、第1駆動手段及び第2駆動手段をそれぞれソレノイドに変更してもよい。
11…収納部、30…カップトレイ、34…トレイ部、50…規制体、
41…駆動モータ(第1作動手段、第1駆動手段)、
70…駆動モータ(第2作動手段、第2駆動手段)
80…操作スイッチ(トリガー手段)、
82…コントローラ(制御手段、遅動手段)、
84…光センサ(トリガー手段)、
100…連動機構、120…歯車機構(遅動手段)、
150…操作ボタン(トリガー手段)、C…容器。
Claims (6)
- ベース部材に形成された収納部の開口部に位置する不使用位置と不使用位置よりも下方の使用位置間を移動可能に支持されたカップトレイを有するカップホルダにおいて、
前記カップトレイを使用位置から不使用位置まで作動させる第1作動手段と、前記ベース部材の表面に近位の待機位置と前記ベース部材から遠位の上方位置間を移動自在に前記ベース部材に支持されるとともに、前記カップトレイに載置された容器を前記カップトレイの上方空間で規制する規制体と、前記規制体を待機位置から上方位置まで作動させる第2作動手段と、第1作動手段によるカップトレイの不使用位置から使用位置へ作動を開始させるトリガー手段と、第1作動手段により作動するカップトレイが、不使用位置から、不使用位置と使用位置間の途中の位置に達する時間までは、容器を前記カップトレイに載置する許容時間として、前記規制体を待機位置に位置させて、前記許容時間経過後に前記規制体を前記待機位置から上方位置に移動させるように前記第2作動手段を遅動する遅動手段を備えたカップホルダ。 - 第1作動手段は、前記カップトレイを使用位置と不使用位置間で駆動する第1駆動手段であり、
第2作動手段は、前記規制体を待機位置と上方位置間で駆動する第2駆動手段であり、
前記遅動手段は、第1駆動手段及び第2駆動手段を制御する制御手段であることを特徴とする請求項1に記載のカップホルダ。 - 前記トリガー手段は、前記カップトレイのカップを載置するトレイ部に設けられた光センサであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のカップホルダ。
- 第1作動手段は、前記カップトレイを使用位置から不使用位置へ駆動する第1駆動手段であり、
前記第2作動手段は、第1駆動手段に連動して作動する連動機構であり、
前記遅動手段は、前記連動機構に作動連結可能な歯車機構であり、
前記歯車機構は、カップトレイが下降を開始した後、許容時間中は連動機構に連結せず、許容時間経過後は作動連結することを特徴とする請求項1に記載のカップホルダ。 - 前記トリガー手段は、前記カップトレイを不使用位置にロックしているロック手段を解除するためのロック解除手段であり、
第1作動手段は、前記カップトレイを使用位置から不使用位置へ駆動する前記カップトレイの自重であり、
前記第2作動手段は、第1作動手段により動作するカップトレイの動作と連動可能に作動する連動機構であり、
前記遅動手段は、前記連動機構に作動連結可能な歯車機構であり、
前記歯車機構は、カップトレイが下降を開始した後、許容時間中は連動機構に連結せず、許容時間経過後は作動連結することを特徴とする請求項1に記載のカップホルダ。 - ベース部材に形成された収納部の開口部に位置する不使用位置と不使用位置よりも下方の使用位置間を移動可能に支持されたカップトレイを有するカップホルダにおいて、
前記カップトレイを使用位置から不使用位置まで作動させる第1作動手段と、
第1作動手段によるカップトレイの不使用位置から使用位置へ作動を開始させるトリガー手段と、
前記トリガー手段によるトリガーにより、第1作動手段を制御してカップトレイを不使用位置から、不使用位置と使用位置間の途中の位置まで移動させてその途中の位置で前記カップトレイに容器を載置する機会を付与する許容時間分経過するのを待機し、前記許容時間経過後は第1作動手段を制御してカップトレイを使用位置に移動させる制御手段を備えることを特徴とするカップホルダ。
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