JP2013102948A - 装身具用留め具 - Google Patents
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Abstract
【課題】ユーザが意図せずに簡単に外れてしまう可能性を低減した装身具用留め具を提供する。
【解決手段】装身具用留め具は、第1基体の第1接合面と第2基体の第2接合面とが合わされた状態において、第1係合部と第2係合部とが係合し、かつ第1磁石の磁極面と第2磁石の磁極面のとの間で互いに極性の異なる領域同士が合わさることにより第1本体と第2本体とが互いに留められるように構成されている。
【選択図】図3
【解決手段】装身具用留め具は、第1基体の第1接合面と第2基体の第2接合面とが合わされた状態において、第1係合部と第2係合部とが係合し、かつ第1磁石の磁極面と第2磁石の磁極面のとの間で互いに極性の異なる領域同士が合わさることにより第1本体と第2本体とが互いに留められるように構成されている。
【選択図】図3
Description
本発明は、装身具用留め具に関し、特に、磁石を用いた装身具用留め具に関する。
従来、磁石の磁力により着脱する装身具用留め具が知られている。たとえば、磁石製留め金具は第1および第2磁石を有し、第1および第2磁石のそれぞれは、N極、S極が平面的に交互に現れるように着磁されている。留め具が付けられる場合には、互いの極が異なるように、第1および第2磁石が近づけられると、第1磁石と第2磁石とが互いに引き付けられる磁力で接合される。一方、留め具が外される場合には、第1および第2磁石が互いに平行にずらされることにより、互いの極が同じになり、第1磁石および第2磁石が反発力で離れる(例えば特許文献1参照)。
ところで、上記従来の装身具用留め具では、第1磁石および第2磁石に対して接合面に平行な力が作用すると、第1磁石および第2磁石が互いにずれる。この場合、第1および第2磁石にはN極およびS極が交互に現れるため、第1磁石および第2磁石の反発力が加わり、容易に留め具が外れてしまう。つまり、留め具が不本意に外れてしまう可能性がある。
本発明はこのような課題を解決するためになされたものであり、ユーザが意図せずに簡単に外れてしまう可能性を低減した装身具用留め具を提供することを目的としている。
本発明のある形態に係る、装身具用留め具は、第1接合面を有する第1基体と、複数の領域を有しかつ隣接する前記領域の極性が異なる磁極面が露出するように前記第1基体の第1接合面に埋設された第1磁石とを含む前記第1本体と、第2接合面を有する第2基体と、複数の領域を有しかつ隣接する前記領域の極性が異なる磁極面が露出するように前記第2基体の第2接合面に埋設された第2磁石とを含む第2本体と、前記第1基体の第1接合面および前記第1磁石の磁極面の少なくともいずれかに形成された第1係合部と、前記第2基体の第2接合面および前記第2磁石の磁極面の少なくともいずれかに形成された第2係合部とを備える。ここで、前記第1基体の第1接合面と前記第2基体の第2接合面とが合わされた状態において、前記第1係合部と前記第2係合部とが係合し、かつ前記第1磁石の磁極面と第2磁石の磁極面のとの間で互いに極性の異なる領域同士が合わさることにより第1本体と第2本体とが互いに留められるように構成されている。
この構成によれば、第1本体と第2本体とが近づけられると、第1磁石および第2磁石に互いに引き付けあう磁力が発生する。この磁力により第1本体および第2本体が接合され、装身具用留め具が留められる。一方、これらの磁石は、複数の領域を有し、隣接する領域の極は異なる。このことから、これらの磁石が接合面に対して平行な方向にずらされると、対向する極が一致し、磁石の反発力で第1本体と第2本体とがそれぞれ離れる。このように、一対の本体を近づけたり、ずらしたりすることにより、装身具用留め具が簡単に脱着される。
また、接合面に平行な方向に引っ張る力が第1本体および第2本体に作用しても、第1係合部が第2係合部に係合するため、装身具用留め具が不用意に外れてしまう可能性が低減される。
装身具用留め具は、前記第1本体は装身具に連結するための第1連結部をさらに有し、
前記第2本体は前記装身具に連結するための第2連結部をさらに有し、前記第1連結部および前記第2連結部は前記第1基体の第1接合面の延長線上及び前記第2基体の第2接合面の延長線上にそれぞれ配置されてもよい。
前記第2本体は前記装身具に連結するための第2連結部をさらに有し、前記第1連結部および前記第2連結部は前記第1基体の第1接合面の延長線上及び前記第2基体の第2接合面の延長線上にそれぞれ配置されてもよい。
第1および第2連結部は接合面の延長線上に配置される。これにより、ユーザは第1および第2連結部を持って接合面に平行な方向に動かすと、第1磁石と第2磁石とを簡単にずらすことができる。
また、接合された第1および第2本体において第1連結部と第2連結部とに互いに引っ張る力が作用すると、第1本体または第2本体が正面に現れる。このように、接合面が正面に位置しないことによって、装身具用留め具は装飾用として美観に優れる。
装身具用留め具は、前記第1係合部は前記第1磁石の磁極面から突き出る突出部を含み、前記第2係合部は前記第1磁石の磁極面から窪む窪み部を含み、前記第1基体の第1接合面と前記第2基体の第2接合面とが合わされた状態において、前記第1連結部と前記第2連結部とに作用する引っ張り力は、前記第1接合面または前記第2接合面に対して平行であって、前記突出部の突き出る方向および前記窪み部の窪む方向に対して垂直であってもよい。
このような構成によれば、突出部および窪み部は接合面に平行な全方向(360度の全範囲の方向)において掛かり合う。このため、第1本体と第2本体とが接合された状態において、第1連結部と第2連結部とに互いに引っ張る力が働いても、突出部および窪み部により第1本体および第2本体は不用意にはずれない。
一方、突出部および窪み部を中心、第1本体に対して第2本体を回転させたり滑らせたりすることができる。このため、第1本体と第2本体とを互いにずらして、装身具用留め具を簡単にはずすことができる。
装身具用留め具は、前記第1基体の密度は前記第1磁石の密度より小さく、前記第2基体の密度は前記第2磁石の密度より小さくてもよい。
このような構成によれば、基体は密度が小さいことから、基体のサイズが大きくしても、基体の重量を装身具用として適した値に抑えることができる。よって、ユーザは大型の基体を掴んだり動かしたりして、留め具が脱着し易い。
本発明は、以上に説明した構成を有し、ユーザが意図せずに簡単に外れてしまう可能性を低減した装身具用留め具を提供することができるという効果を奏する。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
なお、以下では全ての図面を通じて同一又は相当する要素には同一の参照符号を付して、その重複する説明を省略する。
(実施形態1)
図1は、装身具用留め具100の斜視図である。図2は、装身具用留め具100の断面図である。図3は、第1および第2磁石12、22の極を説明するための模式図である。
図1は、装身具用留め具100の斜視図である。図2は、装身具用留め具100の断面図である。図3は、第1および第2磁石12、22の極を説明するための模式図である。
装身具用留め具(以下、「留め具」と言う。)100は、第1本体1および第2本体2を備える。
第1本体1は、第1接合面10aを有する第1基体10と、複数の領域を有しかつ隣接する領域の極性が異なる磁極面が露出するように第1基体10の第1接合面10aに埋設された第1磁石12と、装身具に連結するための第1連結部30を有する。
第2本体2は、第2接合面20aを有する第2基体20と、複数の領域を有しかつ隣接する領域の極性が異なる磁極面が露出するように第2基体20の第2接合面20aに埋設された第2磁石22と、装身具に連結するための第2連結部30を有する。
第1および第2基体10、20は、第1および第2磁石12、22の密度より小さな密度で形成される。たとえば、密度の小さい材料を用いることにより、第1および第2基体10、20の密度が小さくされる。密度が小さい材料としては、木材、樹脂、ガラス、セラミック、貝殻、サンゴ、などの非金属、ならびにマグネシウム、チタン、アルミニウムなどの金属が挙げられる。また、密度の大きな材料であっても、中を空洞にすることにより、第1および第2基体10、20の密度が小さくされる。
第1および第2基体10、20は半球形状で形成され、互いが接合する面(以下、単に「接合面」と言う。)10a、20aは円形状である。第1および第2基体10、20の直径は、たとえば、16mmに設定される。なお、接合面において、第1基体10と第2基体20とが完全に固定されているわけではなく、付き合わされており、離れることも可能である。
第1および第2基体10、20はそれぞれ凹部11、21を有する。凹部11、21は、後述する第1および第2磁石12、22が収まる形状を有する。凹部11、21は第1および第2接合面10a、20aに開口し、開口部は六角形状に形成される。
第1および第2磁石12、22には、ネオジウム磁石、フェライト磁石、サマリウムコバルト磁石、アルニコ磁石などが用いられる。磁石12、22の種類は限定されてないが、磁気特性、機械的強度およびコストの観点から、ネオジウム磁石が好ましい。第1および第2磁石12、22の表面は、ニッケルメッキ処理などが施されている。
各磁石12、22は、凹部11、21に収容され、接着剤などにより各基体10、20に固定される。各磁石12、22は、断面が六角形状の平板に形成される。たとえば、各磁石12、22の長い部分は11mmに、短い部分は9mmに、厚みは2mmに設定される。
第1磁石12は、六角形状面の中心に円柱状の突起13を有する。六角形状面は、突起13を点対称として複数の領域に区分されており、隣接する領域の極が異なる。この場合、六角形状面は、突起13を中心に2つの領域に区分され、一方の領域がS極であって、他方の領域がN極である。第1磁石12が第1基体10の凹部11に嵌められると、六角形状面は第1接合面10aと平らになり、突起13は凹部11、21の開口から突き出る。
第2磁石22は、六角形状面の中心に円柱状の穴23を有する。突起13および穴23を除いて、第2磁石22は第1磁石12と同様である。このため、六角形状面は、穴23を中心に2つの領域に区分され、一方の領域がS極であって、他方の領域がN極である。穴23は、突起13が収まる大きさであれば、第2磁石22を突き抜けていてもいなくてもよい。第2磁石22が第2基体20の凹部21に嵌められると、六角形状面は第2接合面20aと平らになり、穴23は第2接合面20aにおいて開いている。
第1連結部30および第2連結部30は、第1基体10の第1接合面10aの延長線上及び第2基体20の第2接合面20aの延長線上にそれぞれ配置される。
各連結部30は、貫通孔31を含む環状部32と、環状部32を第1および第2基体10、20のそれぞれに固定する固定部33を有する。環状部32および固定部33は、たとえば、シルバーなどの貴金属やマグネシウム、チタン、ステンレスなどの金属により一体的に形成されている。
環状部32は、細い弓形の形状を有する平板であり、たとえば、高さが6mmに、幅が4mmに設定される。環状部32の内曲線は、第1および第2基体10、20の直径と同じ、たとえば、16mmの円弧である。貫通孔31は、環状部32の中央に設けられ、環状部32を厚み方向に貫通する。
固定部33は、先が尖った棒状であって、その長さは、たとえば7mmに設定される。固定部33は、環状部32の端の近傍に設けられ、環状部32の内曲面から内方へ突き出る。
この連結部30は、固定部33が各基体10、20に挿入されることにより、環状部32は、第1および第2接合面10a、20aに対して垂直に設けられ、固定部33から各接合面10a、20aの先に延びる。環状部32の内曲面は各基体10、20に沿い、環状部32は各基体10、20に固定される。このとき、貫通孔31が各接合面10a、20aの延長線上に位置し、固定部33は各接合面10a、20aおよび各磁石12、22の六角形状面に平行になるように、固定部33は基体10、20に挿入される。これにより、固定部33の挿入位置は各接合面10a、20aから、たとえば3mmの深さであるため、厚みが2mmの磁石12、22より深い位置に固定部33は配される。なお、固定部33に接着剤が塗布されてから、固定部33が基体10、20に挿入されてもよい。これにより、固定部33および基体10、20の間に接着剤が介在するため、連結部30は各基体10、20により強力に固着される。
また、第1および第2磁石12、22の向かい合う極が異なるときに、相対するよう連結部30が各基体10、20に取り付けられる。すなわち、図3に示すように、2つの連結部30は、基体10、20の両端にそれぞれ設けられ、直線状に並ぶ。このとき、各磁石12、22は2つの領域を有し、各領域の極が異なるため、第1磁石12のN極の領域が第2磁石22のS極の領域に対応し、第1磁石12のS極の領域が第2磁石22のN極の領域に対応する。
図4は、留め具100を用いたネックレスを示す模式図である。
このような留め具100は、装身具に取り付けられる。装身具としては、たとえば、ネックレス、ブレスレット、ベルト、鞄などが挙げられる。具体的には、図3に示すように、多数の真珠が通されたひもの先を連結部30に結び付けると、留め具100はネックレスの留め具として利用される。
図5は、留め具100の着脱を説明するための模式図である。
図3および図5に示すように、ネックレスが取り付けられる際には、ユーザは、2つの連結部30を摘まんで相対させ、第1接合面10aと第2接合面20aとを向かい合わせる。このとき、各磁石12、22の向かい合う領域の極が異なることにより、各基体10、20は磁石12、22の引き付けあう力により連結される。
一方、ネックレスが外される際には、ユーザは、図5に示す矢印の方向に、一方の連結部30を回転させると、各磁石12、22は突起13および凹部11、21中心に回る。これにより、各磁石12、22の一部の領域では対向する極が同じになるため、各基体10、20は磁石12、22の反発力により離れる。
以上のような構成によれば、第1および第2磁石12、22の接合する面が2つの領域に分かれ、各領域の極が異なることにより、磁石12、22の引き付ける力で簡単に留め具100が取り付けられる。しかも、突起13および窪みが各磁石12、22の中央に設けられることにより、これを中心に磁石12、22が弱い力で回転される上、磁石12、22の反発力で簡単に留め具100が外される。
さらに、第1本体1と第2本体2とが結合されている状態では、突起13が穴23に嵌ることにより、ユーザの意に反して第1および第2基体10、20に引き離す方向の力が作用しても、留め具100が外れにくい。
また、留め具100が外される際、突起13および穴23を中心に回転する力が基体10、20に作用しても、六角形状の凹部11、21の角に六角形状の磁石12、22の角が引っ掛かる。このため、基体10、20と共に磁石12、22が確実に回る。
さらに、各基体10、20の密度が各磁石12、22の密度より小さいため、装身具用として制限された重量にも関わらず、基体10、20のサイズを大きくすることができる。よって、ネックレスなど留め具100を直接見えない場合でも、ユーザは手先の感覚で留め具100の位置を確認することが可能である。
しかも、基体10、20の表面積が大きいことから、基体10、20の表面に装飾を施すことも可能である。特に、非金属は金属に比べて塗料が付きやすいため、装飾は基体10、20の地の色に影響されず、色鮮やかで繊細な模様などが可能となるとなり、美観がさらに向上される。
さらに、各基体10、20に各連結部30が取り付けられている。このため、ユーザは連結部30を使って、各本体1、2を近づけたり、回転させたりすることができ、留め具100の脱着が容易である。
また、連結部30の貫通孔31は、各接合面10a、20aの延長線上に配され、それぞれ相対する。よって、貫通孔31に取り付けられたひもによって連結部30に引っ張る力が作用しても、基体10、20はねじれないため、留め具100の美観が損なわれることもない。
さらに、固定部33が磁石12、22より深い位置に挿入されることにより、磁石12、22の位置に関わらず、固定部33を長くすることができる。これにより、より強力に連結部30が固定具に固定されるため、連結部30が取れてしまう不具合が生じにくい。
なお、上記実施形態では、第1磁石12の中心に突起13が設けられ、第2磁石22の中心に穴23が設けられた。ただし、突起13および穴23が各磁石12、22の接合面に設けられ、突起13が穴23に係合されれば突起13および穴23の位置は各磁石12、22の中心に限定されない。たとえば、突起13および穴23が各磁石12、22の接合面の端に設けられてもよい。
また、上記実施形態では、第1磁石12に突起13が設けられ、第2磁石22に穴23が設けられたが、突起13および穴23が各磁石12、22に設けられなくてもよい。この場合、第1磁石12および第2磁石22は同じ形状を有することにより、各磁石12、22の金型を用意する必要がなく、製造コストが削減される。
さらに、上記実施形態では、第1磁石12に突起13が第1係合部として設けられ、第2磁石22に穴23が第2係合部として設けられたが、この第1係合部および第2係合部の形状は突起13および穴23に限定されない。つまり、第1係合部が突き出る突出部を含み、第2係合部が窪む窪み部を含めばよい。また、接合された第1本体1および第2本体2において第1連結部30と第2連結部30とに作用する引っ張り力が、接合面に対して平行であって、突出部の突き出る方向および窪み部の窪む方向に対して垂直であればよい。
たとえば、図6(a)および図6(b)に示すように、第2磁石22に穴23の代わりに溝24が設けられる。溝24は、極が異なる複数の領域に延びる。このため、図6(b)に示すように、突起13が溝24に嵌まって移動すると、第1および第2磁石12、22の向かい合う極が異なる。これにより、第1および第2磁石12、22の反発力で、第1本体1と第2本体2とが離れ、留め具100が簡単に離れる。
別の例では、図7(a)および図7(b)に示すように、第1磁石14に第1係合部として段差14bが設けられ、第2磁石25に第2係合部として段差25bが設けられる。この段差14bは、第1磁石14の厚みが薄い部分14aから厚い部分14cへ見れば、突き出る突出部である。反対に、第1磁石14の厚みが厚い部分14cから薄い部分14aへ見れば、段差14bは窪む窪み部である。第2磁石25の段差25bも第1磁石14の段差14bと同様である。なお、第1磁石14の段差14bに応じた段差が、第1接合面10aにも形成される。また、第2磁石25の段差25bに応じた段差が、第2接合面20aにも形成される。
この第1連結部30と第2連結部30とに互いに引っ張る力が働いても、段差14bと段差25bとが引っ掛かる。このため、第1本体1と第2本体2とがずれないことにより、留め具100が容易に外れない。一方、段差14b、25bと、第1および第2基体10、20の段差に沿って、図7(b)の矢印に示す方向に、第1本体1と第2本体2とが移動する。これにより、第1磁石12と第2磁石22との向かい合う領域の極が同じになるため、反発する磁力で第1本体1と第2本体2とが離れ、留め具100が簡単に外れる。
さらに、上記実施形態では、突起13などの第1係合部が第1磁石12の磁極面に設けられ、穴23などの第2係合部が第2磁石22の磁極面に設けられた。しかし、第1および第2係合部の位置は第1および第2磁石12、22の磁極面に限らない。第1係合部は、第1基体10の第1接合面10aおよび第1磁石12の磁極面の少なくともいずれかに形成されたらよい。また、第2係合部は、第2基体20の第2接合面20aおよび第2磁石22の磁極面の少なくともいずれかに形成されたらよい。また、第1基体10の第1接合面10aと第2基体20の第2接合面20aとが合わされた状態において、第1係合部と第2係合部とが係合し、かつ第1磁石12の磁極面と第2磁石22の磁極面のとの間で互いに極性の異なる領域同士が合わさることにより第1本体1と第2本体2とが互いに留められるように構成されていればよい。
また、上記実施形態では、各基体10、20が半球形状に形成されたが、各基体10、20の形状はこれに限定されない。たとえば、図8(a)〜(c)に示すように、第1および第2基体10、20が円盤状に形成される。なお、図6(a)は真珠のネックレス40およびブレスレット50が組み合わされたY字状のネックレスである。図6(b)は留め具100のA−Aにおける断面図である。図6(c)はブレスレット50の第1基体10のB−Bにおける断面図である。
ネックレス40およびブレスレット50の各接合面10a、20aと、各接合面10a、20aと平行に設けられた表面を備える。各接合面10a、20aおよび表面はそれぞれ円形の形状を有する。このような円盤状の各基体10、20において、磁石12、22が配置されている範囲では表面から凹部11、21までの厚みが薄くなる。よって、各基体10、20の表面側においても磁石12、22の磁力が及ぶため、一方基体10、20の表面が他方基体10、20の接合面10a、20aに磁力で引き付けられる。各基体10、20の接合面10a、20aどうしが磁力で付くだけでなく、一方基体10、20の接合面10a、20aと他方基体10、20の表面とが付く。
たとえば、留め具100を有する真珠のネックレス40およびブレスレット50がY字状のネックレスにアレンジされる。具体的には、図8(a)および(b)に示すように、ネックレス40の第1接合面10aと第2接合面20aとが向かい合うように、第1本体1と第2本体2とが重ねられ、ネックレス40の留め具100が留められる。このとき、第1連結部30と第2連結部30とが相対するため、一連のネックレス40が形成される。このネックレス40の第2基体20の表面とブレスレット50の第2接合面20aとが向かい合うと、ネックレス40の第2磁石22とブレスレット50の第1磁石12とが磁力で引き付け合う。これにより、ブレスレット50の第1基体10がネックレス40の留め具100に接続される。よって、ネックレス40の第1基体10、ネックレス40の第2基体20、およびブレスレット50の第2基体20が厚み方向にこの順で積層される。この時、ネックレス40の第1連結部30と、ネックレス40の第2連結部30と、ブレスレット50の第2連結部30とがT字状になるように配置される。このため、ブレスレット50がネックレス40の留め具100から垂れ下がったY字状のネックレスが形成される。また、ブレスレット50の第1接合面10aが体を向くようにすると、第1基体10の表面が外側に現れる。
このように、各接合面10a、20a同士を重ねるだけでなく、基体10、20の表面と基体10、20の接合面10a、20aとを重ね合わせることにより、装身具がアレンジされ、美観がさらに向上する。
さらに、上記実施形態では、第1基体10と第2基体20とが同じ形状であったが、これらが異なっていてもよい。
また、上記実施形態では、磁石12、22が六角形状で形成されたが、磁石12、22の形状はこれに限定されず、磁石12、22が六角形以外の多角形や円形などであってもよい。
さらに、上記実施形態では、磁石12、22は2つの領域に分けられていたが、領域の数は、2つ以上であれば、これに限定されない。また、突起13および穴23を点対称に領域が分けられたが、領域の分布は、これに限定されず、平行などに設けられてもよい。
また、
上記実施形態では、連結部30の環状部32は弓形状の平板で形成されたが、環状部32の形状はこれに限定されず、環状に形成されてもよい。この場合、連結部30のサイズが小さくなり、ユーザは連結部30を摘みにくくなるが、基体10、20のサイズが大きいため、ユーザは基体10、20を掴んで留め具100を簡単に脱着することができる。
上記実施形態では、連結部30の環状部32は弓形状の平板で形成されたが、環状部32の形状はこれに限定されず、環状に形成されてもよい。この場合、連結部30のサイズが小さくなり、ユーザは連結部30を摘みにくくなるが、基体10、20のサイズが大きいため、ユーザは基体10、20を掴んで留め具100を簡単に脱着することができる。
また、上記実施形態では、各接合面10a、20aをまたぐように連結部30が基体10、20に取り付けられたが、連結部30の位置はこれに限定されない。たとえば、固定部33は各接合面10a、20aに垂直に基体10、20に挿入され、基体10、20の中心を通り各接合面10a、20aと垂直な位置に連結部30が固定される。
さらに、上記実施形態では、環状部32および固定部33により連結部30が構成された。ただし、第1おおび第2基体10、20が金属で形成され、連結部30が各基体10、20に一体成型されている場合には、環状部32が各基体10、20に接合されているため、固定部33がなくてもよい。
また、図8(a)に示す実施形態では、ネックレス40およびブレスレット50によりY字状のネックレスが形成されたが、組合せおよび形成されるものはこれに限定されない。たとえば、2つのネックレスを組み合わせて2連のネックレスを形成することもできる。
さらに、上記実施形態において、各接合面10a、20aにシートを貼り付けることも可能である。この場合、突起13および穴23を除いて各接合面10a、20a全体または各磁石12、22の六角形状面を覆うシートが接着剤などで貼り付けられる。磁石12、22がシートで覆われることにより、各接合面10a、20aの美観に優れる上、各磁石12、22が外れにくくなる。
上記説明から、当業者にとっては、本発明の多くの改良や他の実施形態が明らかである。従って、上記説明は、例示としてのみ解釈されるべきであり、本発明を実行する最良の態様を当業者に教示する目的で提供されたものである。本発明の精神を逸脱することなく、その構造及び/又は機能の詳細を実質的に変更できる。
本発明の装身具用留め具は、軽量で、脱着が容易な装身具用留め具等として有用である。
1 :第1本体
2 :第2本体
10 :第1基体
10a:第1接合面
12 :第1磁石
13 :突起(第1係合部)
14b:段差(第1係合部)
20 :第2基体
20a:第2接合面
22 :第2磁石
23 :穴(第2係合部)
24 :溝(第2係合部)
25b:段差(第2係合部)
30 :第1連結部、第2連結部
100:留め具
2 :第2本体
10 :第1基体
10a:第1接合面
12 :第1磁石
13 :突起(第1係合部)
14b:段差(第1係合部)
20 :第2基体
20a:第2接合面
22 :第2磁石
23 :穴(第2係合部)
24 :溝(第2係合部)
25b:段差(第2係合部)
30 :第1連結部、第2連結部
100:留め具
Claims (4)
- 第1接合面を有する第1基体と、複数の領域を有しかつ隣接する前記領域の極性が異なる磁極面が露出するように前記第1基体の第1接合面に埋設された第1磁石とを含む前記第1本体と、
第2接合面を有する第2基体と、複数の領域を有しかつ隣接する前記領域の極性が異なる磁極面が露出するように前記第2基体の第2接合面に埋設された第2磁石とを含む第2本体と、
前記第1基体の第1接合面および前記第1磁石の磁極面の少なくともいずれかに形成された第1係合部と、
前記第2基体の第2接合面および前記第2磁石の磁極面の少なくともいずれかに形成された第2係合部とを備え、
前記第1基体の第1接合面と前記第2基体の第2接合面とが合わされた状態において、前記第1係合部と前記第2係合部とが係合し、かつ前記第1磁石の磁極面と第2磁石の磁極面のとの間で互いに極性の異なる領域同士が合わさることにより第1本体と第2本体とが互いに留められるように構成されている、装身具用留め具。 - 前記第1本体は装身具に連結するための第1連結部をさらに有し、
前記第2本体は前記装身具に連結するための第2連結部をさらに有し、
前記第1連結部および前記第2連結部は前記第1基体の第1接合面の延長線上及び前記第2基体の第2接合面の延長線上にそれぞれ配置される、請求項1記載の装身具用留め具。 - 前記第1係合部は前記第1磁石の磁極面から突き出る突出部を含み、
前記第2係合部は前記第1磁石の磁極面から窪む窪み部を含み、
前記第1基体の第1接合面と前記第2基体の第2接合面とが合わされた状態において、前記第1連結部と前記第2連結部とに作用する引っ張り力は、前記第1接合面または前記第2接合面に対して平行であって、前記突出部の突き出る方向および前記窪み部の窪む方向に対して垂直である、請求項2に記載の装身具用留め具。 - 前記第1基体の密度は前記第1磁石の密度より小さく、前記第2基体の密度は前記第2磁石の密度より小さい、請求項1ないし3のいずれか一項に記載の装身具用留め具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011248557A JP2013102948A (ja) | 2011-11-14 | 2011-11-14 | 装身具用留め具 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publication Number | Publication Date |
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JP2013102948A true JP2013102948A (ja) | 2013-05-30 |
Family
ID=48622975
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2011248557A Pending JP2013102948A (ja) | 2011-11-14 | 2011-11-14 | 装身具用留め具 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2013102948A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2019069097A (ja) * | 2017-10-11 | 2019-05-09 | サンライズ株式会社 | 環状装身具 |
-
2011
- 2011-11-14 JP JP2011248557A patent/JP2013102948A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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