JP2013100044A - 車両用計器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 リセットされた車両情報を、再び確認できる車両用計器を提供する。
【解決手段】 区間走行距離を表示する表示手段3と、表示手段3の表示内容を制御する制御手段2と、を備えた車両用計器において、制御手段2は、車両利用者の操作に基づいて、車両情報を記憶部21に格納する格納処理(ステップS3)と、格納処理(ステップS3)によって格納された車両情報を閲覧可能にする表示処理と、を行い、また、制御手段2は、区間走行距離を含む複数の車両情報を記憶部21に格納し、前記表示処理によって区間走行距離及び他の車両情報を併記して表示させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、走行距離を表示する車両用計器に関し、例えば、表示パネルと操作スイッチとをインストルメントパネルに設けてなり、走行距離を含む複数の車両情報を表示する車両用計器に好適である。
従来、車両用計器は、車両のインストルメントパネルにおいて、車両利用者(運転者)が視認可能な位置に設けられている。この車両用計器は、車両の走行速度やエンジン回転数の他に、車両の積算走行距離を表示するオドメータやトリップメータ、外気温度や燃費などの車両情報を表示するための液晶ディスプレイなどの表示パネルを用いるものがある。これらの車両用計器は、スイッチなどの入力手段を用いてこれらの車両情報を切換え表示させることによって、複数の車両情報の項目を一箇所の表示位置に選択的に表示させるようにしている(例えば、特許文献1に記載)。
特開平7−156690号公報
しかしながら、上述した従来の車両用計器にあっては、多種類の車両情報について選択的に表示させる場合には、利用者が所望の車両情報を表示させるまでに、表示パネルの表示を確認しながらスイッチを何度も操作しなくてはならない。特に、車両情報の選択肢が多い場合には、この選択作業が煩雑なものになってしまう。
また、トリップメータ(区間走行距離計)に連動して平均燃費や平均車速などの車両情報がリセットされてしまう場合など煩雑であるため、予期せずに車両情報をリセットしてしまい、閲覧できなくなってしまうという可能性があった。また、意図的にリセット操作した場合であっても、現状の表示値と比較する際には、リセットされた車両情報を覚えておくか、メモするなど利用者に負担を与えるものであった。
そこで本発明の目的とするところは、上述した問題に着目してなされたものであって、リセットされた車両情報を、再び確認できる車両用計器を提供することにある。
本発明の車両用計器は、区間走行距離を表示するトリップデータ表示部と、前記トリップデータ表示部の表示内容を制御する制御手段と、を備えた車両用計器において、前記制御手段は、車両利用者の操作に基づいて、車両情報を記憶部に格納する格納処理と、前記格納処理によって格納された車両情報を閲覧可能にする表示処理と、を行うことを特徴とする。
また、前記制御手段は、前記区間走行距離を含む複数の車両情報を記憶部に格納し、前記表示処理によって前記区間走行距離及び他の車両情報を併記して表示させることを特徴とする。
また、前記制御手段は、前記格納処理において、前記区間走行距離のリセット操作に基づいて、他の車両情報を初期化するとともに、前記リセット操作の直前の前記車両情報を前記記憶部に格納することを特徴とする。
また、前記制御手段は、前記表示処理において、前記トリップデータ表示部の画面切換えによって前記記憶部に格納された前記車両情報を表示させることを特徴とする。
本発明は、走行距離を表示する車両用計器に関し、例えば、表示パネルと操作スイッチとをインストルメントパネルに設けてなり、走行距離を含む複数の車両情報を表示する車両用計器であって、リセットされた車両情報を、再び確認できる。
本発明の実施の形態における電気的な構成を示す図。 同上実施の形態の表示手段の表示遷移例を示す図。 同上実施の形態の制御手段の処理手順を示す図。
以下、本発明が適用された実施の形態について添付図面を用いて説明する。
本発明の車両用計器を適用したものを例に挙げて説明する。車両用計器は、図1に示すように、操作スイッチ1、制御手段2、表示手段(トリップデータ表示部)3などを備えて構成している。
なお、車両用計器は、この他の表示4として、エンジン回転数や走行速度を表示するための回動可能な図示しない指針やこの指針を指示する指標部を有する文字板を用いた、所謂アナログ表示部や、各種センサの出力に基づいた異常状態を示す警告灯、ドアや前照灯などの状態を示すインジケータを備える複合計器である。
操作スイッチ1は、表示手段3が表示している車両情報を利用者の押圧操作に基づいて切換えるための入力手段であり、前記押圧操作に応じた信号を制御手段2に出力する。この場合、操作スイッチ1は、インストルメントパネルあるいはステアリングにおいて、表示手段3を視認しながら操作可能な位置に1個設けられて構成される。操作スイッチ1は、例えば、総積算走行距離表示の表示状態において、1回押圧操作された場合、制御手段2による制御によって表示手段3の車両情報を、別の車両情報(例えば、区間走行距離)の表示に切換えるためのスイッチである。
制御手段2は、例えば、マイクロコンピュータを適用でき、操作スイッチ1からの入力情報、または、図示しないがCAN(Controller Area Network)通信ケーブルを経由して別途車両に搭載されるECUからの走行速度などの各種情報を入力できるように接続される。
また、制御手段2は、操作スイッチ1からの信号や各種情報に基づいて演算処理するためのCPUと、このCPUにおける演算処理結果等を一時的に格納する読出し及び書換え可能なRAMや、制御プログラムや制御データを格納したROM、前記各種情報や制御信号、クロック信号やラッチ信号などをやり取りするためにバス接続された入出力インターフェイスと、を備えている。なお、データを記憶する手段として、RAMやROMの他に、EEPROMやフラッシュメモリなどからなる書換え可能な不揮発性メモリからなる記憶部21を用いることができ、この場合、表示手段3に表示した車両情報等を履歴情報として格納できるように構成している。また、制御手段2は、表示手段3を駆動するための駆動ドライバや、前記アナログ表示部や警告灯、インジケータなどを駆動制御する駆動部を設けている。
表示手段3は、車両のインストルメントパネルに設けられる車両用計器内において、制御手段2からの制御信号に基づいて表示するものであり、例えば、液晶表示パネルまたは有機ELパネルを適用できる。この場合、表示手段3は、総積算走行距離や区間走行距離、車両外気温度、平均燃費値、瞬間燃費値などをゲージや数値などで切換え表示するものである。なお、表示手段3は、制御信号に応じて回動する指針と、この指針の指示対象となる目盛りや数値等の指標と、を液晶表示パネルに表現することもできる。
以下、制御手段2による処理について図2,3を用いて説明する。
制御手段2は、例えば、図2の画面1の表示状態のように、表示手段3に積算走行距離「Odo」や区間走行距離「Trip」を表示させた状態において、操作スイッチ1からの信号に基づいて、操作スイッチ1が押圧されたか否かを判定する押圧判定処理(ステップS1)を行う。この判定により操作スイッチ1が押圧されたと判定した場合には、操作スイッチ1が押圧判定処理から所定時間(例えば2秒)以上押圧された状態(以下、長押しと記す)であるか否かを判定する長押し判定処理(ステップS2)を行う。
制御手段2は、この長押し判定処理の判定結果により、長押しではないと判定された場合(所定時間未満の押圧操作の場合)には、現在表示している車両情報の表示から次なる表示画面(予め定められた順番に基づく次に用意された車両情報表示画面)へ表示が切換わるように表示手段3を制御する画面切換え処理(ステップS3)を行う。例えば、制御手段2は、図2に示すように、画面1から画面2へ表示遷移させて、異なる種類の車両情報を確認できるようにしている。
また、制御手段2は、長押し判定処理の判定結果により、長押しされたと判定した場合には、車両情報についてリセット操作がなされたと見なして、区間走行距離に関連する初期化可能な車両情報(トリップデータ)を記憶部21に格納する格納処理を行う(ステップS4)。この際、リセット操作がなされた日時とその前にリセット操作がなされた日時(区間走行距離がカウントされた始めと終わりの日時)と、車両情報とが関連づけられて格納される。この場合、該日時情報と、区間走行距離、平均燃費、平均速度、消費燃料量などの車両情報を格納する。
次に、制御手段2は、区間走行距離の情報とこれに関連するリセット可能な車両情報を初期化して新たなカウントを開始する(ステップS5)。
上記の処理を繰り返すことによって、利用者の操作に応じた表示手段3の表示遷移やリセット処理などがなされる。また、制御手段2は、図2に示すように、画面2を表示中に、利用者による操作スイッチの短押し操作(所定時間未満の押圧操作の場合)がなされた場合に、記憶部21に格納された日時情報と区間走行距離を含む車両情報とが表示される画面3へ画面切換えされるように表示手段3を制御する(表示処理)。この場合、リセット操作の期間を示す日時情報及びその区間走行距離とともに、この区間における平均燃費、平均車速、消費燃料量などの車両情報を表示するようにしている。
従って、過去にリセットした区間走行距離とその区間における車両情報とを簡単に確認することができる。また、区間走行距離とともに併記して表示されることによって、区間走行距離と他の車両情報とを対比しながら確認できるため、表示内容の把握に便利である。また、日時情報とともに記憶部21に格納し、併記して表示することによって、期間毎の車両情報や、リセット操作タイミングを確認することもできる。また、利用者は、画面切換えの操作によって、これらの履歴情報と現在計測し表示される車両情報とを比較することが容易となるため、自身の運転操作や車両の利用状態などの把握や分析に役立てることができる。
斯かる車両用計器は、区間走行距離を表示する表示手段3と、表示手段3の表示内容を制御する制御手段2と、を備えた車両用計器において、制御手段2は、車両利用者の操作に基づいて、車両情報を記憶部21に格納する格納処理(ステップS3)と、格納処理(ステップS3)によって格納された車両情報を閲覧可能にする表示処理と、を行う。従って、リセットされた車両情報を、再び確認でき、上述の効果を得ることができる。
また、制御手段2は、区間走行距離を含む複数の車両情報を記憶部に格納し、前記表示処理によって区間走行距離及び他の車両情報を併記して表示させることで、関連づけて確認することが可能となる。
また、制御手段2は、前記格納処理において、区間走行距離のリセット操作に基づいて、他の車両情報を初期化するとともに、前記リセット操作の直前の前記車両情報を記憶部21に格納することによって、記憶部21への格納を自動的に行うことができる。また、予期しないリセット操作によって初期化した場合であっても、その時点の車両情報を確認することができる。
制御手段2は、前記表示処理において、表示手段3の画面切換えによって記憶部21に格納された前記車両情報を表示させることによって、区間走行距離などのトリップデータに関連する情報出力を一つの表示手段3に集中させることができ、利用者が所望の情報を導きやすい車両用計器となる。
なお、本発明の車両用計器を上述した実施の形態の構成にて例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、他の構成においても、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の改良、並びに設計の変更が可能なことは勿論である。例えば、上述した実施の形態において、一つの操作スイッチ1による操作に応じて、画面切換えやリセット操作等がなされる構成を示したが、複数のスイッチを用いて操作するものであってもよく、この場合、専用にリセット用スイッチを設けたり、リセット操作や、過去の履歴情報を表示するために項目選択するカーソル表示や選択用スイッチ、選択を決定する決定用スイッチなど、仕様に応じて表示遷移させることが好ましい。
また、記憶部の容量に応じて複数の履歴情報を格納させておき、選択的に表示させることによって、車両情報の変化を確認することができるだけでなく、上述の実施の形態と同様の効果を得ることができる。また、利用者の所定操作に基づいて、初期化処理をともなわずに記憶部に車両情報を格納するだけの格納処理も構成でき、上述と同様に、履歴情報を確認する効果を得ることができる。
本発明は、車両用計器に関し、例えば、自動車やオートバイ、あるいは農業機械や建設機械を備えた移動体に搭載される車両用計器として適用できる。
1 操作スイッチ
2 制御手段
21 記憶部
3 表示手段(トリップデータ表示部)
4 他の表示

Claims (4)

  1. 区間走行距離を表示するトリップデータ表示部と、
    前記トリップデータ表示部の表示内容を制御する制御手段と、を備えた車両用計器において、
    前記制御手段は、車両利用者の操作に基づいて、車両情報を記憶部に格納する格納処理と、
    前記格納処理によって格納された車両情報を閲覧可能にする表示処理と、を行うことを特徴とする車両用計器。
  2. 前記制御手段は、前記区間走行距離を含む複数の車両情報を記憶部に格納し、
    前記表示処理によって前記区間走行距離及び他の車両情報を併記して表示させることを特徴とする請求項1に記載の車両用計器。
  3. 前記制御手段は、前記格納処理において、前記区間走行距離のリセット操作に基づいて、他の車両情報を初期化するとともに、前記リセット操作の直前の前記車両情報を前記記憶部に格納することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用計器。
  4. 前記制御手段は、前記表示処理において、前記トリップデータ表示部の画面切換えによって前記記憶部に格納された前記車両情報を表示させることを特徴とする請求項1乃至請求項3に記載の車両用計器。
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