JP2013096072A - 畳床 - Google Patents

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Abstract

【課題】合成樹脂発泡体製の芯材3の上に藁2が縫糸6によって一体に縫い付けられた畳床1において、接触感や発生音に違和感を生じさせることなく、全体を縫糸6で縫い締める時の反りの発生を防止できるようにする。
【解決手段】芯材3の上面に、縫い締めに伴う芯材3への藁2の食い込みを防止する保護シート4を宛い、芯材3の下面に、芯材3への縫糸6の食い込みを防止する下面シート5を宛って一体に縫い締めた畳床1とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、合成樹脂発泡体製の芯材の上に藁が縫糸によって一体に縫い締められた畳床に関する。更に詳しくは、縫糸による縫い締め力による反りを生じにくい層構成とした畳床に関する。
従来、合成樹脂発泡体製の芯材の上に藁が縫糸によって一体に縫い締められた畳床としては、特許文献1に示される畳床が知られている。更に説明すると、特許文献1には、合成樹脂発泡体製の芯材の上面に、補強、保護及び緩衝効果のある木質繊維板や合成樹脂発泡板等の板材を配置すると共に、芯材の下面に、当該芯材への縫糸の食い込みを防止する膜材を熱ラミネーションや接着剤により接合し、更にその下側に裏面シートを配置し、藁から裏面シートまでを縫糸で一体に縫い締めた畳床が実施形態2として開示されている。また、芯材上への板材を設けないことを除いて上記実施形態2と同様の畳床が実施形態1として開示されている。
特開2008−180053号公報
上記特許文献1の実施形態2として示される畳床は、藁と芯材の間に硬質の板材が介在しているので、全体を縫糸で縫い締める時に反りを生じにくい利点がある。その反面、踏み付けた時に硬い感触になりやすいと共に、例えば物を落とした時の音や踏み音が、通常の藁床とは異なる硬質感のある音になり、違和感を与えやすい問題がある。上記特許文献1の実施形態1として示される畳床は、通常の藁床に近い感触が得やすく、異質な音が生じることもない反面、全体を縫糸で縫い締める時に、逆反りを生じやすい問題がある。逆反りとは、畳の上面側となる藁層側の面が、長辺方向に下向きに凸の弓状になる反りのことで、畳を敷設する時の納まり状態を悪くする原因となる。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたもので、接触感や発生音に違和感を生じさせることなく、全体を縫糸で縫い締める時の反りの発生を防止できるようにすることを目的とする。
上記目的のために、本発明は、合成樹脂発泡体製の芯材の上に藁が縫糸によって一体に縫い締められた畳床において、
芯材の上面に、縫い締めに伴う当該芯材への藁の食い込みを防止する保護シートが宛われ、芯材の下面に、当該芯材への縫糸の食い込みを防止する下面シートが宛われており、藁から裏面シートまでが縫糸で一体に縫い締められていることを特徴とする畳床を提供するものである。
また、上記本発明は、保護シートが合成繊維の織布又は不織布であること、
下面シートが、合成樹脂のテープヤーンのクロスシートの片面にクレープ紙を積層した複合シートで、クレープ紙を芯材側にして配置されていること、
藁にシリカゲルが混在していること
をその好ましい態様として含むものである。
畳床は、上面側は長さ方向に2.5〜3cm間隔で幅方向に伸びる縫い目を形成し、下面側は幅方向に同様の間隔で長さ方向に伸びる縫い目を形成する縫糸により、縫い締められる。上層に配置される藁はこの縫い締め時に芯材へ押し付けられて大きく圧縮される。この時、藁が芯材へ食い込むと、藁の圧縮状態にムラを生じると共に、芯材が片寄った圧縮を受けることで逆反りを発生させる原因となると考えられる。本発明においては、藁と芯材との間に、芯材への藁の食い込みを防止する保護シートが介在されており、芯材への藁の食い込みが防止されているので、縫い締め時の逆反りが防止されると考えられる。
一方、合成樹脂発泡体は熱収縮量が大きいので、合成樹脂発泡体製の芯材の下面に膜材を接着すると、芯材と膜材の熱収縮量の相違も逆反りの原因となる。本発明においては、下面シートは芯材に接着されることなく宛われており、芯材と膜材の熱収縮量の相違を吸収できるようになっていることから、逆ぞりの発生を抑制することができる。
更に本発明においては、保護シートも芯材に接着されることなく宛われており、芯材と保護シートの熱収縮量の相違を吸収できるようになっていることも、逆ぞりの発生防止に有効に作用する。
本発明に係る畳床の一例を示す、畳床の短辺に沿った縦断面図である。
以下、図面に元図居て本発明を説明する。
図1に示される畳床1は、上面を覆って畳表(図示は省略)が取り付けられて畳を構成するもので、上層部に藁2が配置され、藁2の下に合成樹脂発泡体製の芯材3が配置されている。芯材3の上面(藁2側の面)には保護シート4が接着されることなく宛われて、藁2と芯材3との間に挟み込まれている。また、芯材3の下面には、下面シート5が、やはり接着されることなく宛われて設けられている。そして、藁2から下面シート5までが、縫糸6によって縫い締められて一体化されている。
藁2は、乾燥した稲藁を、強く縫い締めることで圧縮し、厚さ10mm〜30mmの板状に加工した物である。藁2の厚さが10mm未満であるとクッション性に乏しく、踏み付けによるへたりも大きくなる。一方、藁2の厚さが30mmを超えると、重量が大きくなり、畳床1の取り扱い性が低下する。
藁2は、通常、方向を揃えた稲藁を、稲藁の方向を90度ずらせて複数層積み重ねることで構成される。構成例としては、保護シート4側から順に、下配(縦配)、ムラとり藁(横配)、藁菰、化粧配(縦配)を設ける構成が挙げられる。
芯材3を構成する合成樹脂発泡体3としては、例えばポリスチレン系発泡体、ポリプロピレン系発泡体、ポリエチレン系発泡体等を用いることができる。特に押出発泡ポリスチレン板(商品名「スタイロフォーム」:ダウ化工(株)製)は、高い圧縮強度を備えると同時に吸水性が低いので最適である。
保護シート4としては、合成繊維の織布又は不織布を用いることができる。保護シート4は、縫糸6による縫い締めに伴う芯材3への藁2の食い込みを防止するためのもので、厚さ0.5〜1.0mm、密度130〜160g/m2であることが好ましい。厚さや密度が小さすぎると、芯材3への藁2の食い込みを抑制しにくく、これらを大きくしすぎるとコスト的に不利となる。具体的には、これらの条件を満たすポリエステル、ナイロン、ガラス繊維等の不織布を好ましく用いることができるが、強度及びコストの点からポリエステルの不織布が最適である。
下面シート5は、芯材3への縫糸6の食い込みを防止するもので、合成樹脂シート、合成繊維の織布又は不織布、織布又は不織布と他のシートとの積層体等を用いることができる。下面シート5としては、縫糸6の良好な掛かりとその支持力を得るために、合成樹脂のテープヤーンのクロスシートの片面にクレープ紙を積層した複合シートが好ましい。クレープ紙を芯材3側にして配置することで、芯材3との間に適度な摩擦抵抗を得ることができ、縫い締め時のズレを防止することができる。クロスシートを構成する合成樹脂としては、ポリポリプロピレン、ポリエチレン等を挙げることができるが、強度及びコストの点でポリプロピレンが好ましい。
縫糸6としては、例えばポリプロピレン製スプリットヤーン(商品名「ニッポン畳糸」)、紡績糸及びフィラメントヤーン畳糸等を用いることができる。縫い締めは、5〜6分ピッチにて小針方式により行うことができる。
藁2にシリカゲルを混在させると、より調湿性に優れた構成にできる。ここで、シリカゲルには、JIS規格上A型とB型との2種類があるが、室内の調湿効果の点でB型のシリカゲルが好ましい。混在させる方法としては、例えば通常の畳床を作製する際の前記化粧配部の積み重ね行程で上方からシリカゲルを散布することを挙げることができる。混在量は、一つの畳床当たり、約500g〜1000gであることが好ましい。このような量のB型のシリカゲルを混在させることにより、全てを稲藁で構成した畳床と略同等の吸湿効果を得ることができる。
実施例1
押出発泡ポリスチレン板(厚さ30mm、密度38kg/m3)の芯材の下面に、ポリプロピレンのテープヤーンのクロスシートの片面にクレープ紙を積層した複合シートを下面シートとして、クレープ紙側を芯材に接着することなく宛って配置し、芯材の上面に、厚さ0.7mm、密度150g/m2のポリエステルの不織布を保護シートとして、接着することなく宛って配置した。このポリエステルの不織布の保護シートの上に、藁(下配、ムラとり藁、藁菰、化粧配)を重ね、ポリプロピレン製スプリットヤーン(商品名「ニッポン畳糸」)の縫糸を用い、上糸(直径2.5mm)を緊張力108N以上で、下糸(直径2.65mm)を緊張力138N以上で縫い締めて、藁を約20mmの厚さまで圧縮して本例の畳床を作成した。
得られた畳床を目して観察して反りの状態を調べたところ、反りの発生は観察されなかった。また、踏み付けた時の感触と、素手で叩いた時の音を調べたところ、稲藁だけで作成した畳床との大きな違和感は感じなかった。
比較例1
実施例1と同様の芯材の下面に、厚さ25μmのポリエステルフィルムに厚さ20μmのポリスチレンフイルムがウレタン系接着剤によって積層されたフィルムを、ポリスチレンフィルム面を芯材に向けて熱ラミネーションしたものを用いたことと、保護シートと下面シートを用いなかった点を除き、実施例1と同様にして畳床を作成した。
得られた畳床を目して観察して反りの状態を調べたところ、逆反りの発生が観察されたが、踏み付けた時の感触と、素手で叩いた時の音については、稲藁だけで作成した畳床との大きな違和感は感じなかった。
比較例2
芯材の上面と藁の間に木質繊維板を介在させた以外は比較例1と同様にして畳床を作成した。
得られた畳床を目して観察して反りの状態を調べたところ、反りの発生は観察されなかったが、踏み付けた時に硬い感触があり、素手で叩いた時に硬質感のある音がし、稲藁だけで作成した畳床との違和感を感じた。
1 畳床
2 藁
3 芯材
4 保護シート
5 下面シート
6 縫糸

Claims (4)

  1. 合成樹脂発泡体製の芯材の上に藁が縫糸によって一体に縫い付けられた畳床において、
    芯材の上面に、縫い締めに伴う当該芯材への藁の食い込みを防止する保護シートが宛われ、芯材の下面に、当該芯材への縫糸の食い込みを防止する下面シートが宛われており、藁から裏面シートまでが縫糸で一体に縫い締められていることを特徴とする畳床。
  2. 保護シートが合成繊維の織布又は不織布であることを特徴とする請求項1に記載の畳床。
  3. 下面シートが、合成樹脂のテープヤーンのクロスシートの片面にクレープ紙を積層した複合シートで、クレープ紙を芯材側にして配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の畳床。
  4. 藁にシリカゲルが混在していることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の畳床。
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