JP2013094869A - ワーク作業装置の姿勢制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ロボットアームに装着してワークWに作業をするワーク作業装置1の姿勢制御装置2であって、ロボットアームに固定する固定プレート21と、ワーク作業装置1を支持する支持プレート22と、支持プレート22と固定プレート21との間に装着され、支持プレート22を固定プレート21に対して弾性支持する弾性機構3と、ワークWに対するワーク作業装置1の姿勢を検知する姿勢検知装置6と、を有し、姿勢検知装置6は、ワークWに当接させるサポートシャフト5と、サポートシャフト5がワークWに当接していることを検知する当接検知手段63と、を備えた。
【選択図】図2
Description
特許文献1では、収納容器内にバラ積みされたワークを把持するために、ワークの3次元形状を識別して、ロボットアームの先端に装着したワーク保持手段をワークの重心座標位置に制御することで、ワークを1個ずつ取り出して搬送するようにしている。
特許文献2では、ロボットハンドにツール座標系を設定し、3次元視覚センサによりロボットハンドの初期設定からのずれを補正して、ロボットハンドの相対的な位置・姿勢を修正するようにしている。
つまり、ワークのずれや傾きがある場合には、ロボットアームにより前記ワーク作業装置をワークに対して所定の位置に配置し、前記ワーク作業装置がワークに作業をする際に、作業部位においてワークのずれ量に応じてワークから反作用的にワーク作業装置に負荷が加えられる。
このようにして、本発明に係る姿勢制御装置は、前記ワークに対する前記ワーク作業装置の姿勢を好適に制御して補正することができる。
すなわち、ロボットアームにより前記ワーク作業装置をワークに対して所定の位置に配置した状態で、前記サポートシャフトが前記ワークに当接していることを前記当接検知手段により検知することで、前記ワーク作業装置がワークに対して所定の姿勢で位置決めされたことを検知することができる。
このようにして、本発明に係る姿勢制御装置は、適宜ワーク作業装置の姿勢制御に適した弾性機構を採用することで、ワーク作業装置の好適な姿勢制御を実現することができる。
また、前記サポートシャフトが前記ワークに当接してから所定の移動量だけ移動したことを検知する当接検知手段を備えたことで、サポートシャフトがワークに当接しており、かつワークに対してワーク作業装置が所定の姿勢に位置決めされたことをより確実に検知することができる。
このため、前記当接検知手段により前記所定の移動量だけ移動したことを検知してから、前記弾性機構による必要な弾性支持力を発揮させることができる。
ワーク把持装置1は、図1に示すように、姿勢制御装置2に装着した状態で多関節ロボット100のロボットアーム101の先端部102に取り付けて使用される。多関節ロボット100は、搬送装置200によって取り出し位置まで搬送されてきたパレット201に載置されたワークWをロボットアーム101の先端部102に装着されたワーク把持装置1(図2を併せて参照)によりワークWの被把持部Wa(図2)を3箇所で把持し、ロボットアーム101を旋回させ把持状態を解除して搬出装置300まで搬送(ワークW1参照)する工程を担っている。
ワーク把持装置1は、図2に示すように、ワークWの被把持部Waを把持する把持機構11と、この把持機構11を自在移動可能に支持する3軸移動機構12と、把持機構11の移動を規制する移動規制装置13と、を備えている。
そして、ワーク把持装置1は、図1に示すように、別途把持機構11を種々のワークに適合させるための把持機構11の位置合わせ治具400を多関節ロボット100の近傍に備えている。
従動部材112は、図4(c)に示すように、ほぼ矩形形状をなし、円周方向に並べて3箇所に配設されている。従動部材112は、外側の一方の面にくさび形状部111aに適合する平坦面からなる勾配部112aが形成され、内側の他方の面に被把持部Waに接合する接合部112bが形成されている。
そして、ホルダ113は、本体部113aの内周面113cで駆動部材111を往復移動自在に支持し、先端部113bの支持部113d,113e(図3(b)参照)で従動部材112を図3(a)の左右方向(水平方向)に往復移動自在に支持している。
把持機構11は、駆動手段114により、駆動部材111を図3(a)の上下方向に往復移動することで、従動部材112を図3(a)の左右方向に移動して(図4(b)参照)、ワークWの被把持部Waに従動部材112の接合部112bを押し付けるようにして(図4(d)参照)、ワークWを把持する機構である(図2参照)。
3軸移動機構12は、3軸とも同様に構成され、例えば、X軸方向移動機構121では、X軸方向に配設されたガイドレール121aと、このガイドレール121aに沿って移動自在に配設されたホルダ121bと、を備えている。
かかる構成により、ワーク把持装置1は、3軸移動機構12により、ワーク把持機構11を前後(X軸)、左右(Y軸)、上下(Z軸)方向の3軸方向に自在に移動できるように支持している。
このため、ワーク把持装置1は、後記する把持機構11の位置合わせ治具400により(図5参照)、把持機構11を自在な位置に調整して被把持位置が異なる種々のワークに柔軟に対応することができる。
姿勢制御装置2は、図2に示すように、ロボットアーム101の先端部102に固定する固定プレート21と、ワーク把持装置1を支持する支持プレート22と、支持プレート22を弾性支持する弾性機構3と、支持プレート22の変位検知手段4と、ワーク把持装置1の姿勢を検知する姿勢検知装置6と、を備えている。
支持プレート22は、固定プレート21に四隅に配設された弾性機構3(図1を併せて参照)を介して弾性支持されている。支持プレート22には、ワーク把持装置1および姿勢検知装置6がワークWの所定の箇所(本実施形態では3箇所)を把持できるように所定の箇所(本実施形態では3箇所)に配設されている。
変位検知手段4は、支持プレート22の原位置を検知する第1検知器41および第1被検知部41aと、ワーク把持装置1による把持位置を検知する第2検知器42および第2被検知部42aと、支持プレート22の過剰変位を検知する第3検知器43および第3被検知部43aと、を備えている。
また、エアシリンダ64は、ワーク把持装置1の位置決めの際に姿勢検知装置6がワークWに干渉しないように外筒61およびサポートシャフト5を上方に逃がすための装置であり、外筒61およびサポートシャフト5を下方に下げた状態でサポートシャフト5がワークWと当接可能になる。
姿勢検知装置6は、当接検知手段63により、ワークWを把持する従動部材112がワークWの被把持部Waに適正に挿入された状態であることを検知することができる。
<弾性機構3の動作>
まず、弾性機構3の動作について、主として図6と図7を参照しながら説明する。参照する図6はワークを載置するパレットの剛性が高い場合の弾性機構3の動作を示す模式的正面図であり、(a)は把持機構11の先端部(ワーク把持部)を被把持部に挿入する前の状態、(b)はワーク把持部を被把持部に挿入した後の状態を示す。図7はワークを載置するパレットの剛性が低い場合の弾性機構3の動作を示す模式的正面図である。
なお、図6と図7では、説明の便宜上、ワークWの傾き等を誇張して表現するが、実際には微小な変形量である。
ワークを載置するパレットの剛性が高い場合には、弾性機構3は、ワークWの姿勢に合わせてワーク把持装置1の姿勢を制御するように動作する傾向を示す。
すなわち、弾性機構3は、図1に示すように、例えば、パレット201に載置されたワークWを把持機構11で把持しようとする際に、パレット201に載置されたワークWが所定の位置からずれていたり傾いていたりしている場合には、このずれ等によるずれ量に応じてワークWに対するワーク把持装置1の姿勢を制御する。
ワークを載置するパレットの剛性が低い場合には、弾性機構3は、ワークWの姿勢をワーク把持装置1に合わせるように動作する傾向を示す。
すなわち、弾性機構3は、図1に示すように、例えば、パレット201に載置されたワークWを把持機構11で把持しようとする際に、パレット201に載置されたワークWが所定の位置からずれていたり傾いていたりしている場合には、このずれ等を補正して、ワークWの姿勢をワーク把持装置1に合わせるように機能する。
ワーク把持装置1の動作について、図8から図11を参照しながら説明する。参照する図において、図8は把持装置でワークを把持する前の状態、図9はサポートシャフトがワークに当接した状態、図10はサポートシャフトの外筒がワークに当接した状態、図11はクランプが完了した状態を示す部分正面断面図である。
図1におけるパレット201に載置されたワークWが振動や外的要因により過剰な位置ずれを生じている場合におけるワーク把持装置1の姿勢制御装置2の動作について図12を参照しながら説明する。
姿勢制御装置2は、弾性機構3によっても姿勢制御しきれないようなワークWが過剰な位置ずれを生じている場合には、その状態を姿勢検知装置6および変位検知手段4によって検知する。
例えば、前記した実施形態においては、当接検知手段63によりサポートシャフト5がワークWに当接してから移動量sだけ移動したことを検知したが、これに限定されるものではなく、サポートシャフト5の先端に、例えばピアゾ素子等の感圧手段を設けることで、サポートシャフト5がワークWに当接したことを検知することもできる。また、サポートシャフト5の先端に感圧手段を設けて、さらに当接検知手段63を設けてもよい。
2 姿勢制御装置
3 弾性機構
4 変位検知手段
5 サポートシャフト
5a 可撓性部材
6 姿勢検知装置
11 把持機構
12 3軸移動機構
13 移動規制装置
21 固定プレート
22 支持プレート
31 コイルスプリング(ばね部材)
61 外筒
62 付勢手段
63 当接検知手段
100 多関節ロボット
101 ロボットアーム
111 駆動部材
111a くさび形状部
112 従動部材
112a 勾配部
112b 接合部
113 ホルダ
113a 本体部
113b 先端部
114 駆動手段
400 位置合わせ治具
401 治具プレート
W ワーク
Wa 被把持部
Claims (8)
- ロボットアームに装着してワークに作業をするワーク作業装置の姿勢制御装置であって、
前記ロボットアームに固定する固定プレートと、
前記ワーク作業装置を支持する支持プレートと、
この支持プレートと前記固定プレートとの間に装着され、前記支持プレートを前記連結プレートに対して弾性支持する弾性機構と、
前記ワークに対する前記ワーク作業装置の姿勢を検知する姿勢検知装置と、を有し、
前記姿勢検知装置は、
前記ワークに当接させるサポートシャフトと、
このサポートシャフトが前記ワークに当接していることを検知する当接検知手段と、
を備えたことを特徴とするワーク作業装置の姿勢制御装置。 - 前記弾性機構は、前記支持プレートの前記固定プレートに対する変位を検知する変位検知手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載のワーク作業装置の姿勢制御装置。
- 前記弾性機構は、ばね部材またはガススプリングで構成したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のワーク作業装置の姿勢制御装置。
- 前記当接検知手段は、前記サポートシャフトの先端に設けられた感圧手段であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のワーク作業装置の姿勢制御装置。
- 前記サポートシャフトを出没自在に内装する外筒と、
前記サポートシャフトを前記ワークに押し付ける方向に付勢する付勢手段と、
をさらに備え、
前記当接検知手段は、前記サポートシャフトが前記ワークに当接してから所定の移動量だけ移動したことを検知することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のワーク作業装置の姿勢制御装置。 - 前記弾性機構の弾性係数は、前記付勢手段の弾性係数よりも大きいことを特徴とする請求項5に記載のワーク作業装置の姿勢制御装置。
- 前記サポートシャフトの先端には、前記ワークと当接する可撓性部材を備えたことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のワーク作業装置の姿勢制御装置。
- 前記ワーク作業装置は、前記ワークの所定の部位を把持する把持装置であることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のワーク把持装置の姿勢制御装置。
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